二次創作小説(新・総合)
- Re: 幼児退行してる文録(裏)とシャミ子(裏)の夢想旅行 ( No.125 )
- 日時: 2021/09/27 18:16
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8c89ALUL)
※今回は幼児退行ネタが含まれます。幼児退行が苦手な方はご注意ください
※この話からまた特殊な内容のクロスコンビができます。ご了承ください
※更に一部軽く捏造設定ございます
※なお、今回はss形式でお送りしたいと思います。こちらもご了承くださいませ……
文録(裏)「ん…………あれ………… ここ、は………」
夜に眠った時、俺は知らないところで静かに目を覚ました。周りの光景は少し暗い緑色の森。風は吹いていたけど、なんだかキラキラとしていた気がした。俺はしばらく周りをキョロキョロと見続けていたが、お母さんもお父さんも傍にはいなかったし、俺のところへ来てくれなかった。
文録(裏)「お母さん…… お父さん……… どこ………?」
俺は一人でいる事が怖くなって、下を向いて泣きそうになったけど、ふと下を見たら、俺の足が、まるで『大人のように』長くなっていることに気づいた。驚いたけど、恐る恐る上の服をめくってみると、そこにはお父さんみたいに鍛えられた腹があったから、更に驚いた。
文録(裏)「な、なんでだ………!? 怖い……… 誰か、誰か来てくれ………」
俺、寝ている間におっきくなったのかな? 傍にお母さんやお父さんがいたら喜べたんだろうけど、今は一人だから、誰かに傍に来てもらいたい。俺はいつの間にかぐすぐすと泣いていた。
???「文録さん(裏)! ここにいたんですね」
俺が一人で泣いていると、不意に俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。後ろを振り向くと、そこには頭に角、尻からしっぽが生えたお姉ちゃんがいた。俺のいる近所じゃ見たことがないお姉ちゃんだ。だが、不意に俺はそのお姉ちゃんの名前を口から出した。
文録(裏)「シャミ子お姉ちゃん?」
???→シャミ子(裏)「お姉ちゃん……? 急に私のことをお姉ちゃんだなんて呼ぶなんて、いったいどうしちゃったんでしょう? ……もしかして、今日は文録さん(裏)の夢の中に初めて入ったから、それで何か影響が及んだのでしょうか? それとも、夢の中の文録さん(裏)はこんな風なだけでしょうか……」
シャミ子お姉ちゃんが途端に戸惑いだした上に、よくわからないことを言っていた。けど、シャミ子お姉ちゃんの名前を呼んだ途端、俺がシャミ子お姉ちゃんと話したことがある光景が思い浮かんだ。俺はシャミ子お姉ちゃんのことを知ってる。そう思うと安心できるようになった。
文録(裏)「あのな、シャミ子お姉ちゃん。俺、起きたら大人になってたんだ。 お父さんみたいな背の高くてガタイのいい男に! なんでだろう……?」
シャミ子(裏)「…………(もしかして、これが幼児退行……というものでしょうか……? うん、こういう時はきっと……)うん、ここは『文録君(裏)』の夢の中だから、文録君(裏)が強くなりたいって夢が叶ったんだと思います。だから、今は大人としてやりたいことやっていいんですよ」
俺はシャミ子お姉ちゃんに、俺が大きくなった事について質問してみると、シャミ子お姉ちゃんは優しく微笑んで、ここが夢だから俺の願い事が叶ったんだと教えてくれた。そうか、今の俺は大人になってるんだ。そう思うとまたわくわくしてきた。それにシャミ子お姉ちゃんが「俺の傍にいる」って言ってくれたから、嬉しくてシャミ子お姉ちゃんを抱きしめたけど、見てみたらシャミ子お姉ちゃんはビックリしてたから、すぐに離れた。大人は人のこと、ぎゅっと抱きしめないものなのか?
シャミ子(裏)「文録君(裏)、お手手は離さずに、ついてきてくださいね」
文録(裏)「うん! わかった!」
そして俺はシャミ子お姉ちゃんと手を繋ぎながら、森の中を歩き続けていた。この夢の中にいる間、辺りを散歩しようって話になったんだ。少し冷たい風が時々当たって気持ちいい。
シャミ子(裏)「あの、文録君(裏)。文録君(裏)はお年いくつでしたっけ」
文録(裏)「俺、5歳だぜ。幼稚園に通ってるんだ」
シャミ子(裏)「5歳ですか…… 今の文録君(裏)、24歳になってるんですよ」
文録(裏)「24歳!! とっても大人だ………!」
そんな話をしていると、気づくとお腹が鳴っていたから、お腹が空いていることに気づいた。何かおいしいものが食べたいが、ここは森の中だ。何が食べられるかな?
シャミ子(裏)「あ……… うーん、ここはちょっと走りましょうか? 手を離さないでくださいね」
文録(裏)「う、うん?」
そしたら、急にシャミ子お姉ちゃんが、一緒に走るよう提案してきた。俺は走り出すシャミ子お姉ちゃんの走り幅に合わせて走るが……走っている内に森じゃなくて、街中に辿り着いたようだった。
文録(裏)「わぁ………」
シャミ子(裏)「よかった、狙い通りです。文録君(裏)、私の知ってるお店でごはん食べましょうか」
文録(裏)「いいのか? ありがとな! あ、でも金……」
シャミ子(裏)「大丈夫です、私が払いますよ」
俺はシャミ子お姉ちゃんについて行きながら、一つのカフェに辿り着いた。そこは「ラッキーキャット」ってカフェで、二人で入ってみると、猫だけど、お姉ちゃんが俺達を出迎えてくれた。
すず(表)「おーう! いらっしゃい! 二名様で来たのか?」
シャミ子(裏)「はい。私と文録君(裏)とで……」
文録(裏)「ああ、えっと。 お、お姉ちゃんこんにちは!」ぺこり
すず(表)「おおお!? どうしたんだよ文録(裏)!? あたいのこと、わかんねぇのか?」
シャミ子(裏)「すずさん(表)。実は文録さん(裏)は今、幼児退行……5歳の心に戻ってまして……」
すず(表)「そ、そうなのか…… わかった、ならあたいも面倒みてやるよ! 文録(裏)、シャミ子(裏)とこっちの席に座って、このメニューに書かれてる食べたいものを決めたら、あたいに教えてくれよな!」
俺は猫のお姉ちゃん……すずお姉ちゃんに誘われた席で、何を食べるか決めることになった。メニュー表をパラパラとめくっていると、ふわりと甘い香りが漂ってきた……もしかして、今開いてあるホットケーキの匂いなのか?
シャミ子(裏)「文録君(裏)、ホットケーキが食べたいんですか?」
文録(裏)「うん! シャミ子お姉ちゃんは……」
シャミ子(裏)「じゃあ、私も文録君(裏)と同じものを食べてみますね」
俺とシャミ子お姉ちゃんはホットケーキを頼み、少し待っていると、すずお姉ちゃんがドンッ!と勢いよくホットケーキを運んできてくれた。そこにあったのはフワフワしていてとっても甘い匂いがする、茶色くて黄色いホットケーキ。俺は思わず感嘆の声を出していた。
シャミ子(裏)「文録君(裏)、いただきますしましょうか」
文録(裏)「うん! いただきまーす!」
シャミ子お姉ちゃんと一緒にいただきますして、一切れ食べてみると、フワフワした食感とメープルシロップとバターのとろける甘い味わい、そして優しい卵黄の味が口いっぱいに広がってきた。きっと俺の今の顔は幸せそうに見えてるに違いない。
シャミ子(裏)「文録君(裏)、おいしいですね」
文録(裏)「んん………! おいしい! 俺、とても幸せだな!」
すず(表)「へへへ、それはよかったぜ! 親父(表)も喜んでるぞ!」
俺とシャミ子お姉ちゃんは、温かいホットケーキをおいしく完食し、すずお姉ちゃんにお礼を言って、金を支払ってラッキーキャットを後にしたんだ。さて、次は何をしようか。まだ夢は続くって思っていいんだよな。俺はつい楽しくなって、走り出してしまった。
シャミ子(裏)「文録君(裏)、急に走ると危ないですよ」
文録(裏)「へへへ、平気平気! ………うぉっ!」ドンッ
塵(表)「………………」
文録(裏)「う、うぅ………」
俺が走ってぶつかった相手は……目付きが鋭くて、褐色肌をしたお兄ちゃん。俺はそのお兄ちゃんの凄みに圧され、泣きそうになってしまった。
塵(表)「…………お前、何のつもりでぶつかってきた?」
シャミ子(裏)「ああ……しまった、塵君(表)もいるということは、ちょっと私の考えてたことが多く反映されちゃったんでしょうか…… 塵君(表)。今の文録さん(裏)を強く怒らないであげてください。今は5歳の心に戻ってるんです」
塵(表)「なに? 5歳だと?」
お兄ちゃんは今も俺の方を見ている……怖い…けど、俺がぶつかってきたんだから、謝らねぇと……だが、言葉に詰まってしまう。どうする………!?
ポン
文録(裏)「え……?」
塵(表)「街中で駆け出すと、こうして人とぶつかるから危ないぞ。次からは気をつけることだな」
文録(裏)「お兄ちゃん……怒ってないのか?」
塵(表)「中身だけとはいえ、まだ幼い者に騒ぎ立てるほど俺は弱くない…… 大した怪我はないようだが、後でシャミ子(裏)に見てもらえ」
文録(裏)「ご、ごめんな……それに、心配してくれてありがとう。優しいお兄ちゃん……!」
塵(表)「………ジン(表)。漢字でいうと塵(表)だ。覚えておけ」
文録(裏)「ああ! 俺は東方見文録! 塵お兄ちゃんのこと、忘れないからな! また会おうなー!」
塵お兄ちゃん(表)は、俺のことを怒らないでいてくれて、俺のことを心配してくれた。目付きは怖いけど、本当はとても優しいお兄ちゃんなんだな…… また会えるといいな。俺達は塵お兄ちゃん(表)と別れて、次にどこへ行くか決めようとしたが……
文録(裏)「シャミ子お姉ちゃん! 次はどこに……… あ、あれ!? シャミ子お姉ちゃん!? どこに………ああ!? なんか………なんか遠くへ行こうとしてる!?」
シャミ子(裏)「あ……… もう時間切れみたいです」
なんと、シャミ子お姉ちゃんが何かに引っ張られていくかのように、空の方へと浮いていっていた。これってもしかして……夢が終わろうとしてる……ってことか? そんな、まだ終わってほしくない。まだシャミ子お姉ちゃんと一緒にいたい!
文録(裏)「待ってくれ! 俺、もっとシャミ子お姉ちゃんのこと、知りたいし、そばにいたい………! だから行かないでくれよ!!」
シャミ子(裏)「大丈夫です。夢から覚めても、また会えますよ」
文録(裏)「待ってくれって、シャミ…………」
その言葉を最後に、シャミ子お姉ちゃんは、空の向こうへと消えていってしまい、俺の意識も段々と薄くなっていって……………
もうちっとだけ続くんじゃ
感想まだ
- Re: 幼児退行してる文録(裏)とシャミ子(裏)の夢想旅行 ( No.126 )
- 日時: 2021/09/27 18:21
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8c89ALUL)
文録(裏)「…………はっ!!」
俺は勢いよく下宿している宿屋の布団から起き上がった。何故か息が荒い。でも……寝覚めは不思議と心地いい。俺はいったい何の夢を見ていたんだ……? なにも覚えてない事に悔いが残る。
文録(裏)「ま、マルコ(裏)……はまだ寝てるのか…… おーい、マルコ(裏)ー! 朝メシ食いに行くぞー」ゆさゆさ
マルコ(裏)「うーん…… もう朝かぁ……」もぞもぞ
俺は同じく旅をしていて傍で寝ていたマルコ(裏)を起こし、身支度を整えてメリーディストピアの集合食堂へと向かう。住民の大抵はこの食堂で集まってメシを食べているのだ。現に多くの住民がそれぞれワイワイと朝食を頂いている。
文録(裏)「うし、バイキングからおかずを選ぶぞマルコ(裏)!」
マルコ(裏)「うん! 今日はどうしようかなー?」
俺がマルコ(裏)と共に朝食を選んでいると、ふと一人の住民が、俺らに挨拶をしに来た。吉田優子(裏)、通称シャミ子(裏)だ。
シャミ子(裏)「あ………文録さん(裏)とマルコさん(裏)、おはようございます」
マルコ(裏)「うん! おはよー! 今日もシャミコ(裏)はかわいいね!」
文録(裏)「おはよう、シャミ子(裏)………」
マルコ(裏)も俺も挨拶を返すが……その時。俺はなんだか、シャミ子(裏)を見ていると心が温かくなる気持ちに襲われた。 ………こいつと仲良くなりたい。友達に………
文録(裏)「…………シャミ子(裏)、今日は俺らと、メシ食わねぇか? 俺、シャミ子(裏)のこともっと知りてぇな」
シャミ子(裏)「!」
マルコ(裏)「あっ! それならボクもいいよ! ベッリーナと朝から会話できるなら大歓迎だよ!」
シャミ子(裏)「私はいいんですけど……」
やった! シャミ子(裏)が俺の誘いを受け入れてくれた! とても嬉しい。……なんて喜んでいたが、そこにまた一人俺達のところへ駆けつけてきた。塵(表)だ。
シャミ子(裏)「あっ、塵君(表)」
塵(表)「………お前、シャミ子(裏)を誘ってどうするつもりだ? お前のことだ、何か企んでないだろうな?」
マルコ(裏)「…………もしかして、ジン(表)ってば妬いてる?」
塵(表)「妬いてなどない。シャミ子(裏)のような非力な者が蹂躙されるようなことがあっていいことではないからな……」
文録(裏)「そんなっ!? 蹂躙とか、企んでるとかねぇよ! 俺は、俺はただ!」
文録(裏)「シャミ子(裏)に本物の姉ちゃんみたいに、話聞いてほしくて……それに、塵(表)もよかったら俺の兄ちゃんになってもらいたい」
マルコ(裏)「………えっ!? な、何言い出すんだいブンロク(裏)!?」
シャミ子(裏)「ああ………(察し)」
塵(表)「は……………? 俺が、お前の、兄に………? いったい、何を…………?」
俺は塵(表)の誤解を解くこともあり、自分の胸の内を言ってみたんだ。今日、いきなり湧いてきた二人へのこの愛情は、俺が年上なのもあって歪なものだろう。だけど、二人とも俺の大切な人に見えて仕方ないんだ。そんな時、また一人こっち側に駆け寄ってきているのが見えた。すず(表)だ……騒ぎを聞きつけて、なんとか宥めようとしているようだった。
すず(表)「おいおい! 朝から喧嘩するなら外でやれよ! なんで荒れてんだよ、何があった?」
文録(裏)「すず(表)……… すず(表)もよかったら、一緒にメシ食わねぇか? ………俺の大切な姉ちゃん……」
すず(表)「は………は!? いやいやいや!? あたいがいつお前の姉貴になったんだよ!?」
マルコ(裏)「………今日はどうしたのさブンロク(裏)……? シャミコ(裏)やスズ(表)、ジン(表)のことを姉上や兄上とみるなんて……」
シャミ子(裏)「あ………すみません。これは私が原因なんです……私が、ごせんぞ(裏)と夢に潜る力の練習をやってて、その中で文録さん(裏)の夢の中で交流したり、夢の中にすずさん(表)と塵君(表)を出しちゃったから」
塵(表)「はぁぁーーー………!? お前、そんな事をしていたのか!?」
シャミ子(裏)「ひとまず、場所を変えましょう。みんながたくさん集まる前に……」
すず(表)も混乱してたみたいだが、シャミ子(裏)が俺達を連れて、食堂の外で事情をマルコ(裏)達に説明することになった。 どうやらシャミ子(裏)とシャミ先(裏)ことリリス(裏)によると、魔力の調子がいいうちに、メリーディストピアの住民の夢に潜る訓練をしていて、その中でたまたま俺のところにシャミ子(裏)が来て、俺と関わったり夢の中ですず(表)と塵(表)も出てきたことで、俺の深層心理の中でシャミ子(裏)とすず(表)と塵(表)が大切な奴……それも、当時俺の精神が幼くなっていたことが原因か、年上の兄弟として認識されるようになったとのことだった……
すず(表)「んーと……それってつまり、どういうことだ?」
マルコ(裏)「ブンロク(裏)が軽くシャミコ(裏)に洗脳されたってことだよ!! 何してるのさー!シャミコ(裏)ー!」
ごせん像(裏)(リリス(裏))「まぁそうシャミ子(裏)を責めるな! 今回の件はシャミ子(裏)の夢の潜入に携わった余にも責任がある! それに、文録(裏)に起きたこの変化は、存分悪いものではないからな……」
シャミ子(裏)「え? となると、どんないい影響が起きてるんですか?」
ごせん像(裏)「それは、本人のいる前でもあり、言いにくいものだがな……(………文録(裏)が夢の中で度々心だけが幼き頃に戻っているのは、知識や才能がいかんなく発揮されている一方、人間関係等については肉親を除き全く上手くいかなかった経験が深層心理に反映されたことによるもの…… やつは天才故に孤独だった。だから心の拠り所は敬愛している上に相棒であるマルコ(裏)だけだった。それにより、文録(裏)の精神はマルコ(裏)が自分の知らないところへ行ってしまうだけでも崩壊を起こし、周りにも破壊の限りを尽くしかねん…… 今回シャミ子(裏)が文録(裏)の心の拠り所を増やしたことで、その最悪の未来を少しでもなくすことができたのだ……)」
塵(表)「…………いい影響とやらが起きたことはいいが……」
文録(裏)「なぁ塵(表)! メシ食った後、お前のさすらいに付き合ってもいいか? 俺もマルコ(裏)も似たようなことしてるし、足でまといにはならねぇからさ!」(´。✪ω✪。 ` )
塵(表)「文録さん(裏)の認識をもう少しどうにかすることはできないのか…… 俺もシャミ子(裏)も高校生だぞ」
すず(表)「いやー、あたいはいいけどな! でっかい弟でもなんでも、慕ってくれるんだしよー!」
シャミ子(裏)「だけど、勝手に文録さん(裏)の認識を変えちゃって、申し訳ないですよ…… 文録さん(裏)、私が文録さん(裏)を洗脳した張本人なんですけど、気にしなくていいんですか?」
文録(裏)「そんな、いいんだよ! 俺、兄弟みたいな存在がいなかったし、友達も前は全くいなかったからさ……俺の夢に来てくれてありがとな! それに、さん付けしなくていいんだよ。対等な存在がいい」
マルコ(裏)「ボクは、友達が洗脳されてて驚いたし悔しい気持ちもあるけどさ……ブンロク(裏)の表情もより生き生きしてるみたいだし、リリスさん(裏)の言う通り、この事でブンロク(裏)の心にいい影響が起きてるなら、ボクも嬉しいから……シャミコ(裏)がやったことは目を瞑るよ」
シャミ子(裏)「文録……君…… マルコさん(裏)…… ありがとうございます。私もすずさん(表)も塵君(表)も、文録君(裏)のことを大切にしますからね」
塵(表)「なぁっ!? 俺も付き合わなければならんのか!?」
すず(表)「当たり前だろー! せっかくこうして慕われてんだからさ!」
文録(裏)「わぁ………! ありがとな! とても、嬉しいな!」
マルコ(裏)「うん! よかったね、ブンロク(裏)! 新しい友達が増えて!」
シャミ子(裏)とすず(表)が姉貴分、塵(表)が少し乗り気じゃないにしても、兄貴分になってくれた。友達が増えたんだ…… 空から降り注ぐ朝日の光は、普段以上にキラキラと輝いて見えた。この光は……ずっと。絶えない気がした。
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