二次創作小説(新・総合)
- Re: 弊サイドいち兄(表)は女子力が高いようです ( No.143 )
- 日時: 2022/03/06 17:55
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)
ここは今日も呆れるほど平和な、メリーディストピア……の、一部である希望ヶ峰学園(裏)の敷地内。そこでは他の世界からの住民たちもちらちらと見受けられるものの、希望ヶ峰学園(裏)に通う高校生である入間美兎(裏)は、現在希望ヶ峰学園(裏)内でとある人物を探し回っていた。
入間(裏)「こちらにもいませんね………彼女はどこまで行ってしまったのでしょうか……」
入間(裏)がその人物が現状見つからないことに焦りだしていると……
\きゃいきゃいわいわい……/
入間(裏)「おや、どこかから女子の話し声が………こちらでしょうか?」
入間(裏)の近くから多くの女子たちの話し声が聞こえてきたのだ。入間(裏)は探している人物もいるかもしれないと、試しに声の方に向かって廊下を突き進むと、そこにいたのはクラスメイトの赤松楓(裏)や白銀つむぎ(裏)、別世界から来た紗倉ひびき(裏)や奏流院朱美(裏)、更に刀剣男士の乱藤四郎(表)と一期一振(表)であった。探していた人物はその場にいなかったものの、個人的にこのメンバーで何を話しているのか気になった入間(裏)は、快く赤松(裏)たちに声をかける。
入間(裏)「赤松さん達(裏)? どうしたのですか、四人と二振りでここで話をして」
赤松(裏)「ああ、入間さん(裏)。それはね、このメンバーでお菓子作りしてみようかなって話になってね……」
ひびき(裏)「一期さん(表)や乱(表)が『主のラグナス(表)や刀剣男士のみんなにお菓子を振る舞ってみたい』って楓(裏)と白銀(裏)に言っててなー! 二振りは最初、女子力高そうな楓(裏)と白銀(裏)に頼み込んでたんだけど、二人も料理はあんましたことないらしいからなー」
朱美(裏)「その様子を、さやか(裏)やソニアさん(裏)に会いに行こうとした私達がたまたま聞いて、私達が率先して協力しよう!ってことになってね! ………いや、すごく緊張するんだけど………」
白銀(裏)「だから、乱くん(表)と一期さん(表)だけじゃなくて、わたし達もお菓子作りのコツを教わることになるね。内容は炎が大の苦手な一期さん(表)に配慮して、火を極力使わないお菓子を作るつもりだよ」
入間(裏)「なるほど、仲間へお菓子の差し入れですか………」
赤松(裏)たちから事情を聞いた入間(裏)だが、すぐに一つの疑問点を新たに投げかけることにした。
入間(裏)「乱クン(表)はともかくとして、一期さん(表)まで女子達に混じってお菓子作りをする方でしたか? 一期さん(表)が物腰が柔らかい方だとはいえ、想像がつきませんが……」
乱(表)「えーっ! いちにい(表)も女の子たちと話が合うし、女子力だって高いんだよ! 前のあるじさんの生活から、女の人たちをよく眺めていたんだから、いちにい(表)も感性が女の子に近いんだよ!」
一期(表)「ええと……お恥ずかしながら、私は男ですが、乱(表)の言う通り、女性と日々を過ごす日にちが多かったものですからな……朝も乱(表)と共に行うすきんけあや少々のめいくあっぷも欠かせませんし」
入間(裏)「はー………そうだったのですね。少々意外ですね………」
どうやら一期(表)は乱(表)や本刃の話から、前の主……豊臣秀吉の生活の影響により、彼の正室や側室たちの生活もよく眺めていたせいか、一期(表)本刃の感性も女性に近くなっているようで、それにより女子力も高いのだそうだ。一期(表)が見目麗しい王子であるその要因は、話にも挙がっていた、日々のスキンケアもあるのだろう……
乱(表)「だからかわいいお菓子だけじゃなくて、ぬいぐるみも気になってるんだもんね、いちにい(表)!」
一期(表)「し、しー! それは主にも内緒にしたい話だから、あまりしないでほしいな……」
朱美(裏)「でも、お菓子作ったりぬいぐるみ作ったりする一期さん(表)も素敵……!」
ひびき(裏)「朱美(裏)ったら( ̄▽ ̄;) ……そうだ! 入間(裏)もこの機会に、お菓子作りやるか?」
白銀(裏)「そうだ。たしか入間さん(裏)は料理上手だって聞いたけど……入間さん(裏)もわたし達とお菓子作りやる?」
今度は白銀(裏)にお菓子作りに誘われた入間(裏)だが、入間(裏)にもやらなければいけないことがある。入間(裏)は正直に白銀(裏)達に事情を話すことにした。
入間(裏)「いえ、申し訳ないのですが、ワタシも鎮守府でやらなければならないことがありましてね……そのために艦娘を一人探していたところですし」
赤松(裏)「そっか、入間さん(裏)も頼れるし、とても残念だけどな……」
乱(表)「入間さん(裏)もまだ高校生なのに、毎日大変だもんね……」
そう、入間(裏)もこれから艦娘達とともに出撃や演習に行かなければならない。赤松(裏)達とお菓子作りができないことは誠に残念だが、鎮守府でのノルマもこなさなければならないことも事実だ。
入間(裏)「なので、この学園内で艦娘を一人見つけられたら、ワタシに教えては頂けませんか?」
一期(表)「わかりました。その艦娘の方を見かけたら、すぐに入間殿(裏)の事情をお話します」
ひびき(裏)「じゃあ、このまま四人と二振りでお菓子作りするかー。じゃあな! 入間(裏)!」
入間(裏)「はい! そちらもお菓子作り、頑張ってください!」
ひびき(裏)達と挨拶を交わして別れた入間(裏)は、そのまま該当艦娘探しを続行………
しようとした。が。
赤松(裏)「きゃあ!??」
入間(裏)「!? 赤松さん(裏)の悲鳴!? いったい向こうで何があったのでしょうか!?」
自分の後方……赤松(裏)達のいるだろう場所で悲鳴が挙がった。さすがに入間(裏)も堪らずそちらの方へ駆け出す……悲鳴の聞こえた場所、食堂へ入った入間(裏)は、何かを見て呆然としている四人と二振りを見かけ、改めて声をかけた。
入間(裏)「どうしたんですか皆さん!? 軽い悲鳴が聞こえましたよ!?」
白銀(裏)「ああ、入間さん(裏)……! もしかして……入間さん(裏)の探していた艦娘の子って、この子じゃないのかな?」
入間(裏)「へ?」
白銀(裏)の指す方向を、入間(裏)も見てみた。そのキッチンの台の下にいたのは………
そこにいた少女は正しく、入間(裏)が今日の出撃や演習のために秘書艦として共に行動していた、球磨型軽巡洋艦の1番艦、球磨(裏)であった。球磨(裏)はというと、台の下ですぴよすぴよと眠っている。
感想まだ
- Re: 弊サイドいち兄(表)は女子力が高いようです ( No.144 )
- 日時: 2022/03/06 18:00
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)
入間(裏)「球磨さん(裏)! こんなところで眠っていたのですね……ふとした瞬間にはぐれてしまったので、どうなる事かと心配してましたが……」
朱美(裏)「え? 美兎(裏)、もしかしてその子もあなたの鎮守府にいる艦娘の子なの?」
入間(裏)「ああ、そういえば球磨さん(裏)はまだ皆さんと積極的に交流していませんでしたね……ええ、彼女も軽巡洋艦の艦娘です。本日は秘書艦の球磨さん(裏)を連れて演習前の散歩をしていましたが……希望ヶ峰学園(裏)に帰ってきた途端にはぐれてしまいましてね。球磨さーん(裏)! 起きてください! 球磨さーーーん(裏)!」
球磨(裏)「クマー………」
希望ヶ峰学園(裏)の食堂のキッチンにて、ようやくはぐれた球磨(裏)と合流できた入間(裏)は、球磨(裏)のことを軽く朱美(裏)達に説明しつつ、寝ている球磨(裏)を起こす。球磨(裏)はというとまだ眠いのか、寝ぼけ眼で起き上がる。
入間(裏)「球磨さん(裏)、演習を控えているというのに、はぐれないでくださいよ! 探していたんですよ?」
球磨(裏)「クマー…ごめんクマ。居眠りに最適な場所を探していたクマ」
入間(裏)「今は別に居眠りするタイミングではないと思いますが……ここは今から赤松さん(裏)達がお菓子作りのために利用しますし、ワタシ達も演習のために鎮守府へ戻りましょう!」
球磨(裏)「クマー……名残惜しいクマ……せっかくいい寝床だったのにクマ」
白銀(裏)「あはは、球磨さん(裏)もだいぶ個性的な子だね」
ひびき(裏)「そうだな〜……柊さんのところの球磨のこともあるから知ってはいるけど、こっちのサイドの球磨(裏)もキャラ濃いよな?」
乱(表)「うーん、球磨さん(裏)にもお菓子、わけてあげようかな? って、いちにい(表)? どうしたの?」
一期(表)「……………」
まだ眠い球磨(裏)を介抱しつつ、入間(裏)も鎮守府へ引き上げようとするが、まだ一振り、一期(表)が呆然としたままであることに乱(表)達が気づいた。一期(表)はずっと、球磨(裏)を凝視している…………
球磨(裏)「…………クマ? どうしたクマ?」
一期(表)「か………………可愛らしい!」
朱美(裏)「」!?????
ひびき(裏)「えっ? 一期さん(表)???」
一期(表)「まるでぬいぐるみのような愛らしさです………! 入間殿(裏)、あなたの鎮守府には、こんなに愛らしい艦娘の方もおられたのですね……!!」
入間(裏)「え? ええと………何故球磨さん(裏)のような少女を相手にぬいぐるみのような愛嬌を見いだせたのですか? 確かに球磨さん(裏)は可愛いのですが……理解不能です」
球磨(裏)「提督の言動よりはまだわからんでもないクマ。でも、ぬいぐるみ扱いしないでほしいクマ」
入間(裏)「ちょっと!? ワタシの言動に毒づくタイミングでもなかったではありませんか!!」
なんと、一期(表)は球磨(裏)に(ぬいぐるみ的な意味合いで)一目惚れしたようであり、愛情が爆発してしまったようである……! それにより、球磨(裏)にすっかりメロメロになってしまっている一期(表)……幸いにも「だっこしたい」とは言ってないのでまだセーフ………なのか?
一期(表)「球磨殿(裏)、私達はこれからお菓子作りに励むのですが、良ければ球磨殿(裏)も、お菓子ができた際には試食したり、食べていただいてもよろしいですか?」(*´∀`*)
赤松(裏)「い、一期さん(表)? 普段の真面目な態度と違って、すっかり笑顔もふにゃふにゃしてますよ? 大丈夫ですか?」
乱(表)「あはは……( ̄▽ ̄;) いちにい(表)、球磨さん(裏)のことを気に入っちゃったみたい」
球磨(裏)「クマー、球磨たちはこれから、演習や出撃があるから、その後に食べるクマ。でも、そのなでなでしようとしている手を下ろしてほしいクマ」
一期(表)「そんな、そう言わずに……」
入間(裏)「一期さん(表)、本当に可愛いものが好きなのですね……しかし、これは一期さん(表)についているといわれるファンクラブの方々も荒れるのでは……?」
そう、一期(表)が球磨(裏)に(恋愛とはまた違う感情とはいえ)ベタ惚れしたことでショックを受けた女子はこの場にも一人いる。……一期(表)に惚れている朱美(裏)は、内心大慌てしていた。
ひびき(裏)「朱美(裏)………彗星の如く最強の恋のライバルが現れたな!」
朱美(裏)「ちょっ! 明るく言われても困るわよ!! ……って、そうなっちゃうわよね……? 球磨さん(裏)とはそういうことになるわよね……!? 待って待って、あんなに一期さん(表)が幸せそうにしてるのに、自信ないんだけど!?」
ひびき(裏)「かといって、朱美(裏)だって諦めたくないだろ?」
朱美(裏)「そりゃあ、もちろん………よ、よし! こうなったらお菓子作り、一期さん(表)においしいお菓子を作れるように、私も頑張らないとね!」
一期(表)「球磨殿(裏)がおいしく食べていただけるお菓子が作れるよう、私もこの機会に学ばなければ!」
乱(表)「ちょっ! いちにい(表)! いちにい(表)は朱美さん(裏)のことも考えてよ!」
白銀(裏)「これは………シャミ子さん(裏)もそうだったけど、一期さん(表)の人間関係も拗れていってるね……」
入間(裏)「確かに、吉田さん(裏)の人間関係も複雑になっていると聞いています。これは………ワタシも他人事ではないかもしれませんね………!」
球磨(裏)「よくわからんけど、めんどくさいことになってる気がするクマ」
赤松(裏)「私達、お菓子作りするだけだったのに……どうして、こんなことになっちゃったんだろう……」(胸抑え)
入間(裏)と球磨(裏)が鎮守府へ戻った後も、主に朱美(裏)と一期(表)がお菓子作りに情熱を燃やしており、その際四人と二振りで作り上げたレアチーズケーキはその後、ラグナス(表)本丸や入間(裏)の鎮守府の面々に振る舞われたという……その味も絶品だったそうだ。またメリーディストピアの住民達の人間関係が多様に(?)変化していっているが……このことがどんなドラマを生み出していくのか……?
一期さん(表)が恋してるわけではないです!! あくまでいち+クマです!! CPではないです!!!!!(大事なことなので((ry)
感想OK!