二次創作小説(新・総合)

Re: 第四回天悪版料理対決 〜発狂物語IV〜 ( No.324 )
日時: 2024/06/16 20:54
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: slzqu/cu)

コマさん(表)『みんな! 最後になるガイドブック掲載ズラ〜』
カカオ(裏)「ご確認の程、よろしくお願いしますね!」



[ガイドブックルール説明]

・テーマはバレンタインデーに合わせて「チョコレート」。つまりチョコレート料理であればチョコ単体でもチョコをエッセンス程度に使ってもなんでもいい

・準備及び練習期間は2週間。そして与えられた予算は5000円。この予算内でチョコレート料理を作ること(ただし調理器具と料理本などは予算外としいくらでも調達可能)

・審査員達の評価の下、優勝に値する☆5評価の者が好きなプレゼントを一つとサタン(表)とおしりたんてい(裏)の作った(どちらも☆5相当)料理を贈呈される。ただし、☆1以下の者にはオシオキが……

・なお、能力や魔法など特殊スキルの使用は厳禁。その他犯罪行為など不正があれば即オシオキ確定となる

・事前に判明している☆1以下相当の者には☆5相当の者が練習期間限定でコーチに付くこととなっている



[評価一覧]

☆5:プロとも言えそうなほど美味しいです!お店で出ても違和感ないし金を払いたいくらいです!

☆4:確実に良妻と言えるレベルです。アレンジなどもあってとっても美味しいです!

☆3:いわゆる普通レベルです。基本に沿って作ってくれてありがとう!

☆2:普通にまずいorまだまだ駆け出しです💦でも努力すれば必ず美味くなる!

☆1:勘弁してクレメンス😭頼むから料理は控えて😭

☆0:屋上に行こうぜ……久しぶりに………キレちまったよ…………


[役割一覧]

【司会】街雄鳴造(表)、パンダ(裏)、コマさん(表)、カカオ(裏)
【アシスタント】茜(裏)、吹雪(表)
【審査員】天悪、サタン(表)、おしりたんてい(裏)、前田藤四郎(裏)、里見弴(表)(+α審査員1〜3枠)
【挑戦者】下坂部平太(裏)、谷地仁花(裏)、ザクロ(裏)、ジーナ・ボイド(裏)、柊沢エリオル(表)、閻魔大王(表)、ミキ(裏)、鶯丸(表)、へし切長谷部(裏)、赤城(表)、ルイス・キャロル(表)、ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(裏)、ウィスパー(表)、バク(裏)、サクランボ(表)、スターチス(裏)
【医療班】罪木蜜柑(両方)、猪名寺乱太郎(両方)、鶴町伏木蔵(両方)、川西左近(両方)、三反田数馬(両方)、善法寺伊作(両方)、ラティナ(両方)、白澤(両方)、桃太郎(両方)、薬研藤四郎(両方)、斎藤茂吉(両方)、レッドチューリップ(両方)、イエローチューリップ(両方)、パープルチューリップ(両方)、ホワイトチューリップ(両方)、鷲見セリナ(琴葉姫)、シスハ・アルヴィ(琴葉姫)※、八意永琳(葉月)、白山吉光(葉月)、時継優治(音葉)、フィガロ・ガルシア(音葉)、ジン(HAL)、アスクレピオス(柊)、エミリー・ダイアー(柊)、サイモン・ヨーク(夢見草)、宮藤芳佳(夢見草)
【戦闘班】獄原ゴン太(表)、星竜馬(表)、王馬小吉(裏)、田村三木ヱ門(裏)、潮江文次郎(裏)、シェゾ・ウィグィィ(表)、アコール先生(裏)、デイル・レキ(表)、豪炎寺修也(表)、染岡竜吾(表)、千代田桃(裏)、三日月宗近(裏)、髭切(裏)、南泉一文字(裏)、姫鶴一文字(裏)、天龍(裏)、龍田(裏)、龍驤(裏)、山城(裏)、小川未明(裏)、新美南吉(裏)、ロボニャンF型(裏)、からくりベンケイ(裏)、サクラ(表)、ウメ(表)、サザンカ(裏)、チャノキ(裏)、ノール・ファニャ(琴葉姫)、織田作之助(葉月)、山姥切国広(音葉)、信濃藤四郎(音葉)、ディルック(HAL)、ガイア(HAL)、ホマレ(たけジアン)、メイプル(たけジアン)、アルヴァ・ロレンツ(柊)、ビーマ(柊)

※琴葉姫サイドのシスハは医療班・戦闘班両方に対応可能








天悪「は〜………一時は死にかけた………やはり何事もやり過ぎはダメね………」

サタン(表)「まったくだな。ああ、夢見草サイドの13番チームのシュープリーズサンドイッチセットも温かい味わいでおいしい………」

薬研(裏)「前田(裏)達、もう大丈夫か?」

エミリー(柊)「私達も不測の事態にいつでも対応できるよう控えていたつもりでしたが、ここに来て簡易とはいえ口内のメディカルチェックをする事態が起きるとは思いませんでした💦」

罪木(裏)「あと2品ですけどぉ……みなさん! 残りの挑戦者の人たちのチョコレートのご試食頑張ってくださいねぇ。無理はしないでくださいぃ!」

前田(裏)「ありがとうございます、薬研兄さん(裏)達……おかげで助かりました💦」

里見(表)「メディカルチェックを受けてるのは不動くん(裏)と、一応ミカンちゃん(裏)もそうなんだけど………一振りと一人も無事だといいなぁ……」

おしりたんてい(裏)「ええ。ですが、我々もこのまま15番さんや16番さんの料理の試食に挑みましょう。あともう少しですよ」

医務室が急患6名の治療に挑み苦戦している時間より少しだけ時を巻き戻して……アルヴァの呼掛けにより医務室から駆けつけた医療班の面々や彼らの提供してくれた物資たちによるメディカルチェックを受け、無事回復した固定審査員達……なお、14番の試食をしたミカン(裏)と不動(裏)にもメディカルチェックがされるため、一人と一振りも医務室で安静にすることとなった。そして、その様子を見て会場に姿を現した+‪α‬審査員は………



ネムノキ(裏)「お邪魔いたします、天悪殿達。……皆さん、簡易的な治療をなされたようですが、ご無事ですか」

おしりたんてい(裏)「ネムノキさん(裏)達。はい。医療班として駆けつけてくださったエミリーさん達と物資たちのおかげで、重症にならずに済みました」

前田(裏)「主君と不動(裏)も同様のはずです。なので、このまま試食に移れますよ!」

ポー(裏)「………そうか。………私達も、覚悟はとうにできている」

ボードレール(表)「うわああああああポー様(裏)だけはあいつの未知なる料理の脅威に晒されて欲しくないいいいいいいい!!!!!」

ポー(裏)「……………ボードレール(表)は、いい加減に落ち着け……………」

サタン(表)「おい、貴様らこそ大丈夫なのか? シャルル(表)がこの調子で……」

天悪「何かあればボドレニキ(表)はポー様(裏)を連れて逃げていいんやで……」(´-ω-`)

ネムノキ(裏)「………そうですね。この面々とでの試食となると、大方あの方の料理が当たったようですし。いざとなれば私が責任をもってあの方の料理のお相手をしますよ」

ボードレール(表)「なっ!! ポー様(裏)の為にもあいつの料理の後始末をする役目は君には渡さないよ!! ポー様(裏)からお褒めいただくのはこの僕なんだからな!!」

里見(表)「いやいや、強がらないでよ💦」

美しいものをこよなく愛する退廃的詩人と恐怖の王、そして花言葉に「夢想」などがあるロータスレイクの花騎士である。
………「あれ? さっきもボードレールが9番の試食してなかった?」と疑問を抱く読者がいそうだが、その問いには『天悪サイドでは(表)と(裏)のそれぞれの世界線から来た住民が、別個体でメリーディストピアに各々共存しているため、このボードレールはボードレール(裏)とは実質別人』と回答させていただく……
ボードレール(表)はこの世で最も敬愛する文豪であるポー(裏)に迫るかもしれない危機に震え、ポー(裏)とネムノキ(裏)はそんなボードレール(表)を宥める………ボードレール(表)の気を鎮める為にも、早く15番の料理を持ってきてはっきりさせた方がいいと司会のコマさん(表)とカカオ(裏)は判断した。

コマさん(表)『ズラ、このままだとボードレールさん(表)が、参っちゃうズラ〜。早く15番さんの料理を持ってきた方がよさそうズラ〜』

カカオ(裏)「そうですね! では、茜ちゃん(裏)! 15番さんの料理をお願いします!」

茜(裏)「お〜う! ワシもまっておったぞ! いまからそっちにもってくるからの〜!」

ボードレール(表)「ま!! 待て!! 待つんだ!! まだ僕もポー様(裏)も武器の詠唱もできていないぞ!! まだ運び出すんじゃない!! あいつの料理をこっちに持ってくるなああああああ!!!!!」

里見(表)「だから一旦深呼吸して落ち着いて!!(汗)」

アシスタントの茜(裏)が運び出した、その大きな器に載せられたそれは…………












なんと、巨大なチョコレートソフトクリームだった!!

カカオ(裏)「うわぁ! コマさん(表)っ! 見てますか!? アイスクリームですよ!! カカオ(裏)もアイスクリーム食べたいです!!」

コマさん(表)『ズラ! カカオさん(裏)、落ち着いて欲しいズラ〜。でも、気持ちはよくわかるズラ! オラも15番さんのおいしそうなチョコソフトクリーム、一口だけ食べてみたいズラ〜!』

天悪「こ………れは。クトゥルフクッキングじゃない、だと……!??」

ボードレール(表)「と、いうことは………これを作った製作者は彼ではなく、他の挑戦者か!??」

ポー(裏)「いや、しかし…………コマさん(表)かカカオ(裏)。15番の残したメモを読んでくれんか」

サタン(表)「だな……まず15番からのコメントを読んでから、試食に入った方がいい。コメントは書かれてあるのか?」

コマさん(表)『ズ、ズラ! 15番さんのコメントも貰ってきてあるズラ! ………え、えーと? ちょっと、15番さんのコメントの字、読みづらいズラ〜………』

前田(裏)「え? 読むのが難解な覚書なのですか?」

その大きなチョコソフトクリームは、見たところクトゥルフ料理に変貌する素振りは無いが………製作者が誰かわからない事には快く食することはできない。そのためコマさん(表)が15番のコメントを読むのだが、そのコメントというのが、読みにくいようで………

コマさん(表)『うーんと〜……「ワタツ アナタガタ タメニ ワタツ ダイスキナ チヨコレート ンフトアイスクリーム シクル ツマツタ ポーサマ カラ オンワル ツマツタ アリガタク イタダク ツナサイ」……って、ちょっとよくわからないコメントズラ〜……』

天悪「えーっと〜………怪文書かな?() というか、このコメントの文面と口調?的に、あの方だよなこの巨大チョコソフトクリームの製作者の方ぁ!??」

里見(表)「だよねだよね!?? あの人だよね!? ということは、下手すればこのチョコソフトクリーム、クトゥルフ料理に、なるのかな……!?」

ボードレール(表)「な、なんだと!?? このおおおおおおおお!!!!! 15番め、ここに来て僕達を混沌へ堕とすような真似をしてええええ!!!! ……って、は!?? 今のコメント、『ポー様から教わった』……のか?それって………う、うちの図書館(表)のポー様(表)にコーチをされたということか!?? ぐぬぬ悔しいーーーー!!!!!」

ポー(裏)「おい、取り乱すのはいいが、騒ぐのはよせ………そうか。15番は奴か……………見た目は、問題なく作れたようだが……」

ネムノキ(裏)「……ボードレール殿(表)。皆さんも。ここまで来たからには一度、このソフトクリームを試食してみる他ありません。全員で一斉に、一口すくってみましょう」

サタン(表)「ぐぬぬ! やはりそうなるよな……嫌にも程があるのだが、本当にこれが安全なものなのか確かめるためにも、やるしかない……!」

おしりたんてい(裏)「ええ。15番さんを信じて、このチョコソフトクリームを食べてみましょう。いただきます」

………その怪文書と思われるような文のコメントを残してきたこの巨大チョコソフトクリームの製作者の15番は、クトゥルフの伝道師。………今の15番のコメントを解読させてもらうと、
『わたし あなたがた ために わたし だいすきな チョコレート ソフトアイスクリーム つくる しました ポーさま から おそわる しました ありがたく いただく しなさい』
となる。今回説明するまでもなくコーチを事前につけられた15番だが、そのコーチというのが別世界のポー(裏)である、エドガー・アラン・ポー(表)だったようで、もしこのチョコソフトクリームがクトゥルフでなければ、ポー(表)が大奮闘したという証明になる。ポー(表)が自分にとって最愛の尊敬する文豪であるボードレール(表)にとっては、敬愛するポー(表)が15番のコーチをしていたという事実が度し難い事だからかボードレール(表)は大いに悔しがっているが……これが本当に食べられるものなのかどうか、味見しなければならない。審査員達は意を決して、15番のチョコソフトクリームを一口すくって食べる……!!











天悪「あ……! 普通においしい! 普通に食べられるよ!」

前田(裏)「よ、よかったです! ……我々の心配が杞憂に終わって……」

里見(表)「た、助かったぁ……💦 ポーさん(表)のおかげだよね、ポーさん(表)にお礼言わなきゃ!」

ポー(裏)「ああ。……15番も。よく、頑張ったな」

その味は、冒涜的な味でも冒涜的な見た目に変貌するわけでもなく、普通に美味しいチョコソフトアイスクリームだった。………15番のコーチのポー(表)が、上手くやってくれたのだ……! 会場の観客たちも歓喜の声を挙げた。

おしりたんてい(裏)「フム。特別に美味しいという程ではありませんが、安全に頂けるチョコソフトクリームです。ネムノキさん(裏)にシャルルさん(表)も、いかがでしょうか」

ボードレール(表)「くっっ!! 奴が悍ましい料理を作らなかったのだけは評価できるが、奴がポー様(表)に指南された事実が気に食わない〜……! はっ! だが、それ即ちこの奴の料理の味は実質ポー様(表)の丹精込めて作られた味といって等しいのでは……!? しかし奴の作った料理なのだから悔しすぎる!! それでも………あああ〜〜〜〜!!!」

ネムノキ(裏)「ボードレール殿(表)、しっかりしてください……
あの方が我々に危害を加えるような味と見た目に作らなかっただけ御の字です。………私からも結果発表にて15番殿を褒めることにします」

サタン(表)「ああ、そうしておけ。この調子で奴がクトゥルフ料理を今後作らないためにも……15番とエドガー(表)、両方に感謝せねばな」

天悪「せやね! ……しかしやはり量多いんだよな……あと形的に上手くソフトクリーム巻けて作れたのは凄いと思うけど初見はうn」

ボードレール(表)「おい。
………この僕もいる前で、15番のグラスイタリエンヌ(フランス語でソフトクリームの意味)を
何 に 形 容 し よ う と し て い た の か な ? ? ?」( ͡ ͜ ͡ )

天悪「ヒェッスミマセンッッッ」

ネムノキ(裏)「いや何をなさっているのですか……15番殿にも失礼ですし……」

ポー(裏)「………💦
……そろそろ、評価を書くぞ…………」

15番がチョコソフトクリームを普通に作ってくれたおかげで談笑が弾む審査員達。そして評価はというと………





感想まだンヌ

Re: 第四回天悪版料理対決 〜発狂物語IV〜 ( No.325 )
日時: 2024/06/16 20:57
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: slzqu/cu)

15番の総合評価:☆☆☆



天悪の評価:☆☆☆

15番様の丹精込めて作られたチョコソフトアイスクリーム、とてもおいしかったですぞ〜。とはいえ、あくまで一般的なおいしさからは逸脱できてないのですが……💦 量は多かったけど我々も助かりましたし、ボドレニキ(表)もポー様(裏)もネムノキ様(裏)もワイワイ食べられてたんでこの調子を保ってくださいお願いします(土下座)


サタン(表)の評価:☆☆

ふむ。我々も下手に命を落とさずに済んだし、一般的な美味しさだったぞ。……細かいところに目を向ければ、量が多い割にチョコレートとソフトクリームの質感がややドロっとした感触だったが、貴様もまだ料理に関して経験が浅いのなら、このくらいだろう。私からも頼む。今回エドガー(表)から受けた指南は絶対に肝に銘じておけよ(震え声)


おしりたんてい(裏)の評価:☆☆

フム。チョコレートとソフトクリームが上手く合わさったような味わいとは言いきれない味わいでしたし、少々その二つの質感自体も溶けていたようなものとなっていたからには高評価はできませんが、あなたの料理が神話生物とならずに済んで安心しました。改めて、エドガーさん(表)の指南通りにこちらのチョコレートソフトクリームを作って下さり、ありがとうございます。あなたの仕えるエドガーさん(裏)と、あなたの信頼するネムノキさん(裏)にも食べていただけているので、あなたにとっても喜ばしい結果になれたと思います。今後も楽しく日々をお過ごしください。


前田(裏)の評価:☆☆☆

僕はあなたの作られたそふとくりいむは美味しく頂けましたよ! 皆様の噂通りのくとぅるふ料理を出さないで下さってありがとうございます。そうなっていたら観客の皆様も巻き込みかねませんでしたから……


里見(表)の評価:☆☆☆

僕達、君がクトゥルフ料理を作るんじゃないかってずっと戦々恐々してたけど、そんなことなくてよかったよ〜💦 いや本当に。美味しいチョコレートソフトクリームを食べられてよかった。ボードレールさん(表)は荒れてたけど← ポーさん(裏)もネムノキちゃん(裏)も喜んでたから安心してね!


ボードレール(表)の評価:☆☆

おい君!! なんなんだあの大いなる岩や山のごとく大きいグラスイタリエンヌは!! は??? 君が皆が危惧していたような悍ましい料理を作らなかったことだけは評価してやるが、量が手軽には食べられないほど多かったし、舌触りも滴る汗のごとく滑りがあったし!! せっかくポー様(表)から御指南を受けていたというのに!! 猛省しろ!!


ポー(裏)の評価:☆☆☆

今回、お前の作ったチョコレートソフトアイスクリームは中々の美味であった。ソフトクリームや混ぜ込んだチョコレートの質感に粗はあったが、食えないことはない。誇って良いぞ。……私からも後ほど、菓子作りの指南をしよう。よく頑張ったな、15番。


ネムノキ(裏)の評価:☆☆☆

貴方のまともと言える手料理を食べられる機会ができたのは、これで初めてですが、中々に美味でした。私は偉そうに批評はできませんが、少々舌触りが液体を舐めているのに近かったものの、これはもう少しソフトクリームをよく泡立てた方が良かったのかもしれません。とはいえ、もう一度言いますが、貴方の作る菓子も気に入るほど好みです。本日は慣れない料理対決、お疲れ様でした。15番殿。








さて。残す料理もあと1品ということで、固定審査員達は会場で1番から15番のチョコレート料理を振り返っていくことにした。

天悪「1番はザクロさん(裏)。ビオラ姉さん(裏)と幸せにおなり……! 2番は赤城さん(表)。赤城さん(表)もみとちゃん(表)たちと幸せにおなり……! 3番は平太(裏)。平太くん(裏)が今どうしているのか、おばちゃんは心配だよ……(???)」

サタン(表)「4番はミキ(裏)。今考えてもどんなミスをすれば菓子がああなるのかわからん(真顔) 5番はジーナ(裏)。柊サイドの試食で実際にAqoursのメンバー達も食してくれていたから、ジーナ(裏)も喜びのあまり卒倒しかねんな……6番は仁花(裏)。我々以外の者に対しての気遣いもマネージャーとして満点だったな」

おしりたんてい(裏)「7番の方は鶯丸さん(表)。大包平さん(表)にあのチョコ饅頭を手渡して食べていただけるといいですね。8番の方は閻魔大王さま(表)。強く生きてください← 9番の方はスターチスさん(裏)。味、見た目、香り共に素晴らしい一品でしたね」

前田(裏)「十番の方はサクランボ様(表)。サクランボ様(表)もドストエフスキー様(裏)と結果発表後も仲睦まじく過ごしていただきたいです! 十一番はウィスパー(表)。ウィスパー(表)の意外な一面が見れましたね……! 十二番の方はキャロル様(表)。キャロル様(表)のお菓子も、今後もキャロル様(表)がよろしければ食べてみたいです!」

里見(表)「13番はエリオルくん(表)! お菓子はおいしかったけど、ホラ話はなぁ💦 14番は長谷部くん(裏)! 長谷部くん(裏)、二重の意味で大丈夫かな💦 15番はラヴクラフトさん(裏)! ラヴクラフトさん(裏)がクトゥルフ料理を作らないでくれて本当に良かったーーー!! ……となると、16番の子は、もしかして?」

振り返りをしていくと自然にわかる16番。その16番は、とりついた人の夢を主食とする妖怪である彼だ。16番なら、クトゥルフ料理は作らなそうに思えると固定審査員たちはにらむ……

サタン(表)「16番……トリ枠はバク(裏)か。奴は料理するイメージはないが……何を作ってくるんだ?」

前田(裏)「バク(裏)ならば失敗したとしても、ラヴクラフト様(裏)のように恐ろしい料理にはならないとは思われますが……」

里見(表)「う〜〜〜ん予想つかないなぁ。バク(裏)はどんな料理作るのかな? 楽しみだけどなぁ」

おしりたんてい(裏)「フム。では、早いうちにこの謎を解き明かすとしましょう。皆さん、最後の試食の準備に取り掛かりましょうか」

天悪「あい! 最後はどうなるのか、楽しみですなー!」






〜医務室〜

一方で………挑戦者用控え室から救出した、昏睡した医療班の伊作(裏)に挑戦者のサクランボ(表)とウィスパー(表)、ルイス(表)にエリオル(表)とラヴクラフト(裏)の状態異常を回復させるべく、医療班たちは総動員で治療に励んでいた。更には一部の戦闘班も、あまりに6人が目覚めないことから、知恵を貸し始める事にもなっていた……

ラティナ(表)「ルイス先生(表)たち! お願い、目を開けて! ……うぅ。医療班のみんなと力を合わせて状態異常を回復させてるのに、みんなが起きないよ……!」

シェゾ(表)「チッ! どうなってやがる? 俺もこうして協力しているが、目を覚まさないだなんて!!」

アスクレピオス(柊)「………やはり。そう簡単に、対処しうる事では無いようだな」

医務室が突然に慌ただしい状況と化したことで、安静にしていた茶柱(表)とマキ(裏)、ミカン(裏)と不動(裏)も不安な表情に包まれ始めた。

茶柱(表)「ちょ、ちょっとみなさん! 今度はいったい、どうなされたのですか!? サクランボさん(表)達が眠り続けて起きない……ということでしょうか!?」

マキ(裏)「え!? ………待って。ミキちゃん(裏)達は、大丈夫なのかな?」

ゴン太(表)「そ、それがね。アスクレピオスさんやラヴクラフトさん(裏)の話だと、今もおかしくなっちゃった挑戦者さんによって、ミキさん(裏)達もみんな眠っているんだって……」

ミカン(裏)「そんな……! だとしたら、私も早く、長谷部(裏)達を助けたいわよ!?」

不動(裏)「………それ以前に。こんな事態になるなら、一度料理対決自体を止めておいた方がいいと思うぜ。その異常が起きた挑戦者はその状態で料理してたんだろ。だったらそいつの料理も異変が起きてる可能性が高い」

織田(葉月)「おう、ワシらもこらそうせんとアカンなと思うてたところや。はよ会場の試食を止めにいかんと!」

ビーマ(柊)「ああ。手遅れになる前に、俺らが会場までこの惨事を知らせに行かねえとな!」

不動(裏)の指摘もあり、戦闘班の葉月さんの図書館の織田と、柊さんサイドのビーマが率先して、会場へ来てこの医務室の事態を伝え、料理対決を一旦中止させなければならないと会場へ向かい始めた。その途端に、ちょうど15番……ラヴクラフト(裏)の料理の試食を終えたボードレール(表)とポー(裏)とネムノキ(裏)が、騒ぎを聞きつけてか医務室の方へ顔を覗かせに来た。

ボードレール(表)「どうしたんだい? 騒々しい……って、待て! いったい裏で何が起きてるんだ!」

織田(葉月)「ああ、ボードレールさん(表)! ちょいと緊急事態起きとってな!」

ポー(裏)「……………? …………待て。ハワード(裏)達の身に、何かが起きたのか」

ビーマ(柊)「あ! 待て、お前らはこっちにこねえ方が……!」

ネムノキ(裏)「………!! 団長殿!!!」

ネムノキ(裏)は眠り続けるラヴクラフト(裏)の姿を見て、ビーマが制止に入る前に、医務室の中へ駆けつけた。………ラヴクラフト(裏)も他に眠り続けている面々も、すやすやと健やかそうな顔をしているが、ネムノキ(裏)にはラヴクラフト(裏)達から『強力な魔力』を感じ取る事ができた。強力な魔力を持つ何者かによって、眠らされているのがわかったのだ。………だが。ネムノキ(裏)にとってその魔力はどこか『既視感』があった。どこか身近な感覚を感じるような……

ネムノキ(裏)「…………団長殿達の身に、いったい何が起きたのですか?」

セリナ(琴葉姫)「それが………ラヴクラフト先生(裏)からの説明からすると。1人の挑戦者の方が暴走を起こしているようで……その方によって、ラヴクラフト先生(裏)達は眠ってしまって。私達もこうして治療に勤しんでいますが、回復の兆しが見えない程の重体のようです……!」

ネムノキ(裏)「なるほど………」

セリナから説明を聞いたネムノキ(裏)は、ラヴクラフト(裏)の手を握り、その場の医療班や戦闘班達に告げる。

ネムノキ(裏)「……すみません、医療班の皆さん。一度、私からも団長殿達の治療に携わらせてください。……葉月殿の図書館の織田殿と、柊殿のサイドのビーマ殿は、急いで料理対決の試食を停止させてくださいね」

織田(葉月)「あ! ま、任せとき! ほな、いってくるで!」

ビーマ(柊)「………わかった。そっちも気ぃつけろよ!」

織田(葉月)とビーマが医務室を後にすると、ネムノキ(裏)は『夢に干渉する能力を用いて、ラヴクラフト(裏)の意識に語りかける』………

ネムノキ(裏)(団長殿。聞こえますか? ……しっかり、してください……………)





感想まだ

Re: 第四回天悪版料理対決 〜発狂物語IV〜 ( No.326 )
日時: 2024/06/16 21:00
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: slzqu/cu)

フゥミン(裏)『さてと。私もいよいよ、料理対決の試食にやってきたよぉ。16番の料理は、どんな味がするのかねぇ』

電(裏)「電は試食には参加できないのですけど、フゥミンさん(裏)たちがおいしいおやつを食べられると嬉しいのです!」

おしりたんてい(裏)「ええ。フゥミンさん(裏)に電さん(裏)、よろしくお願いしますね」

里見(表)「よろしくね〜! ここでついにラストスイーツだし、おいしいスイーツが食べられるといいな〜!」

一方、会場の方ではまだ裏側の事情を知らない審査員達が、16番のチョコレート料理を心待ちにしていた。16番もとい、バク(裏)の料理の+‪α‬審査員は、とりついた相手を眠れなくしてしまう恐ろしい妖怪だ。今回の+‪α‬審査員はフゥミン(裏)だけだが、妖怪の見えないおしりたんてい(裏)と里見(表)のために、妖怪ウォッチ所持者の電(裏)も来て、2人の手を繋いで妖怪を見えるようにしているのだ。

前田(裏)「ええ! バク(裏)も恐らく、恐ろしい料理を作る腕前ではないでしょう。皆様、最後は快くバク(裏)の料理を頂きましょう!」

天悪「果たしてそうれはどうなんだろうねぇ………」

サタン(表)「おいフラグを立てようとするな() バク(裏)が隠れメシマズでない限りは大丈夫だから!!(汗)」

フゥミン(裏)『そうだねぇ。確かにバク(裏)は料理が得意とも不得意とも聞いたことないけれど……私は眠れない夜を楽しく過ごせるほど、刺激的なものなら高評価つけられるよぉ〜?』

里見(表)「あ、はは……それだとどんな料理やお菓子になるんだろう()」

前田(裏)「さすがに長らくの夜遊びはいち兄(裏)にも注意されますので、僕は遠慮したいのですが……💦」

サタン(表)「まぁ……フゥミン(裏)もクトゥルフの危機が去ったからか、リラックスしてくれてるのはいい事だがな」

おしりたんてい(裏)「ええ。皆さんとで大団円になれるようなお菓子を食べられると幸いですね」

天悪「そうね! それじゃ、吹雪ちゃん(表)! そろそろ16番の料理を持ってきてくだしい!」

吹雪(表)「はいっ! 16番さんのお菓子は、チョコクッキーのようです!」

電(裏)「あ! チョコクッキーなのですか? クッキーは今まで出てましたか?」

サタン(表)「いや。今大会だとクッキー系は16番ので初出だ。……ふむ。形も匂いも悪くはないな。これは味も良ければ高評価できそうだ」

おしりたんてい(裏)「ええ。現時点では大きな問題点は見られませんね」

そうして吹雪(表)の運んできた16番もといバク(裏)の料理というのが、シンプルながらも綺麗に焼けている様子の、茶色い様々な形のチョコクッキーであった。こちらもクトゥルフに変貌する様子はない。味も良ければ高評価は間違いなしだろう。

フゥミン(裏)『クッキーかぁ〜。クッキーなら無糖のコーヒーを飲みながら夜に食べるのが私の……好み………???』

電(裏)「あれ? フゥミンさん(裏)、どうしたのですか?」

天悪「せっかくのまともなチョコクッキーを急に睨んでどうしたんですか〜? フゥミン様(裏)」

………だが、フゥミン(裏)はチョコクッキーに微力ながらも何かの妖力を感じ取り、バク(裏)のチョコクッキーを警戒し始めた。これには電(裏)も天悪も疑問符を浮かべるが……一方で男性審査員達は誰が先に一口チョコクッキーを食べるのか話し合っていた。

おしりたんてい(裏)「フム、では誰が先にこちらのバクさん(裏)のチョコクッキーを食べてみたいですか?」

サタン(表)「私は後の方で良いぞ」

里見(表)「あっ! じゃあ! じゃあ僕最初の1個を食べてみたい! いいかなサタンさん(表)達!?」(´。✪ω✪。 ` )

前田(裏)「僕もよろしいでしょうか!?」(´。✪ω✪。 ` )

サタン(表)「ああ、構わないぞ。こちらのチョコクッキーには異様な気配は感じられんし、一人と一振りが先に食べてみても良いかもしれん」

おしりたんてい(裏)「ええ。お二方がお先にどうぞ」

里見(表)「やったぁ! 楽しみだね、前田くん(裏)!」

前田(裏)「はい! ちよこくっきいもこれで初めていただくので、楽しみです!」

天悪「あっ、弴くん(表)と前田くん(裏)が初めにクッキー食べてみたいって!」

電(裏)「はい! 電も大丈夫なのです! フゥミンさん(裏)も! いいですよね?」

フゥミン(裏)『………………』

電(裏)「……? フゥミンさん(裏)………?」

話し合いの結果、チョコクッキーを食べてみたくてウズウズしている里見(表)と前田(裏)が最初の一口を食べることになったが、依然としてフゥミン(裏)は険しい顔のまま………

里見(表)「それじゃ、僕この犬型のクッキーを食べてみるね!」

前田(裏)「僕はこちらの英数字の『壱』型のくっきいを………では、いただきます!」

里見(表)と前田(裏)が、各々ひとつのチョコクッキーを手に、口に運び始める………















織田(葉月)「お〜〜〜〜〜い!!!! 天悪さん達! いったんタンマ!! 試食タンマしてや〜!! 今医務室で緊急事態起きとるさかい、いったん試食やめてな〜!!」

ビーマ(柊)「お前たち!! 16番の料理はまだ食べてないか!??」

天悪「あれっ、葉月さん図書館のオダサクとビーマしゃん、どうしました!??」

そんな時、織田(葉月)とビーマが会場まで辿り着けたが………




















サクッ、ブフォォォ………!

里見(表)「うんっ! おいしいね! かなりおいしいクッキーだよ! ………ふわぁぁ」どさっ

前田(裏)「ええ! これも味わい深い、美味しいくっきいです………あ、れ…………?」どさっ

フゥミン(裏)『やっぱり!! ………!!』ビィィィン!!

ふわぁっ!

電(裏)「あ、あれ!? フゥミンさん(裏)!? 電と吹雪ちゃん(表)を眠れなくさせて、どうしたのですか!?」

吹雪(表)「えっ!? フゥミンさん(裏)どうしたんですか!? って……里見先生(表)と前田くん(裏)もどうしたんですか!??」

間に合わずに、チョコクッキーの中の『バク(裏)の妖力』が溢れ出てしまった……! これにより里見(表)と前田(裏)も眠ってしまい、フゥミン(裏)もすぐさま電(裏)と吹雪(表)に妖術をかけてその妖力から二人を守る! だが、そのバク(裏)の妖力は会場内に充満しそうになっている……!!

フゥミン(裏)『う、あぁ…………』どさっ

サタン(表)「お、おい!? おい!?? 弴(表)も前田(裏)もフゥミン(裏)もどうしたのだ!? ………あ、ふぁぁ…………」どさっ

天悪「えーーー!??? な、なんでみんな倒れてるんだよ!! バク様(裏)何してる………ん……………」どさっ

おしりたんてい(裏)「フーム。これはこれは、心地よくて睡眠を誘うにお………い……………」どさっ

コマさん(表)『ズラ!? みんな、大丈夫ズラか!? ……ずらぁぁ………』どさっ

カカオ(裏)「ひゃああっ!? み、みなさんしっかりしてください! ………あ、はわ…………」どさっ

電(裏)「え、ええーーーー!?? フゥミンさん(裏)達、しっかりしてくださいーーーー!???」

吹雪(表)「みなさん大丈夫ですか!?? ……と、とにかく! 倒れたみんなを連れて、早く会場から出ないといけないかも! 電ちゃん(裏)、織田先生(葉月)にビーマさんも!! 天悪さん達を運んで避難しましょう! メイプルさん達も、会場のみなさんを避難させてください!」

織田(葉月)「お、おー! 頑張らせていただきますわ!」

ビーマ(柊)「もちろんだ。ほら! サタン(表)達もしっかりしてくれ!」

メイプル(たけジアン)「私達も、会場の観客のみんなを避難させにいかなくちゃ! それに、私達まで眠らないようにしないと!」

姫鶴(裏)「そうね……みんな! ここは危険地帯になってるから、一度会場から遠いところまで離れて!!」

これによってフゥミン(裏)やサタン(表)や天悪、おしりたんてい(裏)や司会のコマさん(表)とカカオ(裏)まで昏睡状態に陥ってしまった!? これを受けて、電(裏)と吹雪(表)と織田(葉月)とビーマが眠ってしまった審査員達や司会二人を抱え込んで医務室へと向かい、メイプル達天悪を監視していた戦闘班達も全員、会場の観客たちを避難させるべく動き始めた! ……いったい、バク(裏)に何が起きているのか!???





16番の総合評価:0



天悪・サタン(表)・おしりたんてい(裏)・前田(裏)・里見(表)・フゥミン(裏)の評価:0

ええとー……ひとまず私(僕)達君に何をされたのかさえわかってないから、教えられる限りでいいので君に何があったのか教えてくれ💦








はい! これ…………大 惨 事 に な り ま し た
てなわけで以下、ヒントだったもの

15番:めっちゃ大きめなチョコレートソフトクリーム! これを作ったのはクトゥルフの創造主。頑張ったな……!
16番:今 回 の 最 大 の 問 題 作
食べるとすぐさま眠っちゃうチョコクッキー。これを作ったのは夢を食べる妖怪なんだけど………

※※注意!!!!※※

・16番のチョコクッキーですが、食べてしまうとすぐさま16番の膨大になった妖力が溢れ出て食べた該当者は深い眠りについてしまいます(!??)

・なので基本的には16番のチョコクッキーは試食提供停止にするか、夢や睡眠に関しての相当の玄人の方に対処するようお願い申し上げます。
………万一夢や睡眠に関しての相当の玄人じゃない人が食べて眠ってしまった場合、次回の話にその人を登場させないといけなくなる事態になるので(は!??)そうなるのは困るという場合は上記のように対処をお願い申し上げます。「大丈夫だよ! むしろ出してください!」って場合は16番のチョコクッキーを食べる猛者となるんだ……(クズ)

・今回の16番の一連の騒動ですが、16番や事件の関係者への行き過ぎた非難コメントやお仕置き案の提出等はご遠慮下さい。それらのコメントがなされた場合は天悪から注意と二度とスレに書き込まないでほしい旨のレスをさせていただきます。何卒ご容赦ください


それでは感想OK!