二次創作小説(新・総合)
- Re: 特別責務を受け入れた少年少女の後日譚 ( No.91 )
- 日時: 2021/07/06 21:59
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)
※今回から諸事情により、いつもと違う形式でお送りします。もし見にくく感じられたらすみません!基本的に地の文(キャラの心情)メインでお送りしますので、いつもとまた異なる天悪サイドの日常をお楽しみくださいますよう……
ここは希望ヶ峰学園。高校生であり、希望に溢れるとされる類まれなる才能と功績を持つ者が通うことのできる学園……その希望ヶ峰学園……(裏)の方の希望ヶ峰学園に、ワタシは帰ってくることができました。
ああ、自己紹介が必要ですね!ワタシは「入間美兎(裏)」。超高校級の発明家として認められたためにこの希望ヶ峰学園に通っている女子高生です。ワタシの将来の見立て通りだったら、今後は発明家として、「寝ながらシリーズ」の周知と繁栄のため、より精進していくつもり……目標はそれだけのはずでしたけど……この度、計算外の出来事が起こりました。先日の料理対決にて突然、漣さん(裏)(後にこっそりこちらの鎮守府へと顔を覗かせてきた天悪さん曰く"(裏)"の存在であるそうです)がワタシを鎮守府へと迎えに来たようで、その際ワタシは艦娘のみなさんと共に深海棲艦と戦う"提督"となったのです。そのためにワタシは、提督として鎮守府で行う基本的なことを一通り学び、出撃も慣れるまで行った上で、数日前から学園もとい自らやメリーディストピアの世界へと戻れるようになったのですが……
ワタシがどのように向こうから周知され、提督と認定されるよう許可が取れたのか……その理由を任務娘さんに聞いてみると、どうやら上の方々が希望ヶ峰学園学園長(裏)と、料理対決が開催される5日ほど前から交渉されていたようであり、より良い艦娘の指導者を求めていたためか「超高校級」の才能を持つ高校生の力をどうしても欲していた上層部の方の意見を呑み、学園長(裏)はその候補の中でワタシを選出したようでした。確かにワタシは発明家なので、工作員としても活動ができる自信がありますが……それ以外にもワタシに艦娘のみなさんと直接関わるに値する資格があると認識されたのなら、とても嬉しいことです。ワタシも艦娘のみなさんと共に戦ったり、触れ合ったりできるようになって嬉しいですし。
そんな訳で提督としての業務を覚えてきたところでメリーディストピアへ帰還することができるようになったのですが、行き来できるようになった日からの宿題がいくつかあるのです。その一つが………
「あっ、入間さん(裏)!おかえりなさい、今日も学園に来られる日なんだね」
「白銀さん(裏)!はい、今日は演習のみでしたから、それで艦娘のみなさんも休憩を取っているので!……あっ!豚足先輩(裏)とも一緒にワタシの提督としての制服を製作し終えてくれたのですか!?」
「うん。既存の女性用提督制服から、なるべく軍の規則に外れなさそうな程度にアレンジを少し取り入れてみたんだけど、早速着てみてくれないかな?」
「き……気に入らなかったからといって、俺の目の前で乱雑に捨てる真似はよせよな………」
「いくらなんでもそんな真似はしません!! というより、豚足先輩(裏)が十神先輩(裏)の演技をするのは久しぶり……引いていえば作中では初めてではありませんか?」
「あはは、豚足先輩(裏)にしては珍しいよね💦」
そう、提督になるにあたって、提督としての制服を着る必要があるんです。ただワタシは提督用の既存の制服を着るにしても、ワタシの頭脳を最大限に発揮できそうにないと判断していますし、かといって自分が衣服についての知識に詳しくないものなので、白銀さん(裏)にお願いしてみたのですが……どうやら豚足先輩(裏)とも協力して、制服ができあがったようですね!ワタシはお二人にお礼を言いながら女子更衣室へ向かい、そこで着替え終わった後で二人の元へ戻って参りました。そこでこの作っていただいた制服の感想を残すことにします……
「素晴らしいですよ!ワタシの元の制服を意識して型を作ってくれたんですか!?サイズが元の制服とピッタリですし、左腕の拘束具がワタシの校章の載っている腕章に差し変わっているのは残念ですが、それ以外は拘束具を着けても問題点はありません!しかもにこにこハッピーのネズミ野郎のバッジが胸元だけでなく、帽子の縁にも着けて頂けているだなんて!これなら提督として、励みになりますよ!」
「あはは、気に入ってもらえて嬉しいけど……そのベルトやバンドは提督としても着けるんだね……そんな意図はなかったんだけど………」
「や、やる気が出ないぐらいなら、提督の時は着けなくてもいいだろう?そっちの海軍から何か言われたらどうするんだよ……」
「何言ってるんですか!そんな理由で拘束具を着けているわけではありません!着けていないと『実力を存分に発揮できない』と『やる気が起きない』は全然意味が違いますよ!」
とツッコミを入れながらも、白銀さん(裏)や豚足先輩(裏)の作ってくださったこの提督としての制服を気に入ったのも事実。ワタシもまた後日にこの制服で鎮守府へ着任しようとウキウキ気分となっていたのでした。白銀さん(裏)と豚足先輩(裏)の手がけた制服であるからには、デザインや質のことを考えても問題はないでしょうし。
「そういえば白銀さん(裏)、やはり今回の制服を製作するにあたって、かなり試行錯誤されたのでしょうか?どうにしてもお礼の品を贈るつもりなのですが……」
「うん。せっかくの入間さん(裏)の仕事着なんだし、関わってきてくれた豚足先輩(裏)や、周りのみんなとアイデアを出し合ってたくさん案を出してたかな。100の案の中からその制服を作れたんだけど……」
「あぁっ!?そこまでパターンを考えてくださったんですか!?申し訳ないというか、ありがたいというか………!!」
「ふ、フン…この俺も貴重な時間を割いて、案を出したのだからな。お礼の品は、それなりに美味いものにしろよ………」
どうやらワタシの想像以上に、みなさんがワタシのために制服を真剣に製作してくれていたらしく、白銀さん(裏)の出したスケッチブックにはズラリとワタシの提督時の制服の案であるものが、それぞれ異なるデザインながらも散見されます!ここまでみなさんが協力してくれたと知ると、より励みになるのですが……突如、白銀さん(裏)のスケッチブック……の開いたページが光り輝き始めました。
「白銀さん(裏)、キミのスケッチブックのページが光り始めましたよ」
「な、なんでお前はそこまで冷静に言えるんだよ…スケッチブックが光るなど有り得んだろう……!?」
「え、ええと……?あっ…!何か、紫色の頭が出てる!?」
白銀さん(裏)の言う通り、何やら紫髪の頭がスケッチブックから出てこようとしていますね。更にその頭は効果音が大きくなると共に、身を乗り出しその姿を現し始めました。のですが………ワタシは"彼女"のことを知っています!彼女は………
「あたしの心、解錠!」
「だ、誰だ貴様は!?」
「おはっくまー!入間美兎(裏)提督の鎮守府より参上して参りました、特型駆逐艦18番艦『曙(裏)』と申します!綾波型の8番艦でごぜーます!」
「ひょえーーーっ!腰が抜けた」( ゚д゚)
「やはり曙さん(裏)でしたか………でも、ワタシの発明品を使ったわけじゃなし、いったいどうやってこのような登場の仕方を?」
「だから、入間さん(裏)はどうしてそこまで冷静なの……???そもそも知り合いなの???」
「ええ、彼女もワタシの鎮守府に所属している艦娘の一人なんです!」
紫色の髪をサイドテールにし、髪飾りにミヤコワスレの花と鈴をつけたその彼女……ワタシと共に戦う艦娘の一人、曙さん(裏)は、白銀さん(裏)のスケッチブックから出てきてすぐに地面に着地、自己紹介を執り行い豚足先輩(裏)の腰を抜かしてしまいました……その事で豚足先輩(裏)は一気に痩せてしまいましたが、腰が抜けて痩せるとは随分と奇っ怪な現象ですね?
「あんたたちが提督のクラスメイトたちね。あたしとも仲良くしてほしいわ!仲間に入れてくだせー(>人<;) あたしも是非とも、メリーディストピアの住民の一人として迎え入れてくだせー(人´∀`*)」
「ど、どうでもいいが…俺は腰が抜けて歩けなくなった……入間(裏)や白銀(裏)と共に、希望ヶ峰学園中を回って挨拶でもしに行っておけ……」
「ハーイ、ガッテンショーチダーイ!オーケオーケ、ナカ、ザイ、ケー(`・ω・´)」
……どうやら曙さん(裏)は希望ヶ峰学園(裏)へ挨拶に来たらしく、豚足先輩(裏)とバトンタッチしてワタシ達と行動するようです。
※忍術学園(裏)
「もそんしょん!!!!」
「……………どうした、長次(裏)。風邪か?」
「いいや!これは風邪ではなく、誰かが噂……いや!私のことをネタにしているんだろうな!!小平太(裏)も、くしゃみする覚悟はしておけよ!!」
「どん…………心得た」
※場面戻って、希望ヶ峰学園(裏)
「………入間(裏)に白銀(裏)。俺はこんな体になってしまった。俺の意志を継いで、こいつにこの世界の住民の案内をしてやってくれ」
「いえ、先輩(裏)に言われなくてもそうしますけど……」
「大丈夫ですか先輩(裏)?痩せたのが原因かだいぶ凹んでるようですけど……」
「俺は別に、平気だ(大嘘)………そうだ、今の時間だと、それぞれの教室に行った方が、人がいるだろう。様子を見てみるといい……曙(裏)とやら、よろしく頼んだからな………」
「ハーイ、ガッテンショーチダーイ!オーケオーケ、ケーケーケー d('∀'*)」
やはり自らの信条に反して痩せてしまった豚足先輩(裏)は、まず部屋に戻るようで、曙さん(裏)の案内をワタシと白銀さん(裏)に託したのでした……ただ、豚足先輩(裏)も元に戻った後は存分に曙さん(裏)と遊ぶつもりのようです。ずっとこちら側のことをちらちらと見ていたのでした……
※ここの件は東方見文録リスペクト。その理由は次でわかります。感想まだ
- Re: 特別責務を受け入れた少年少女の後日譚 ( No.92 )
- 日時: 2021/07/06 22:04
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)
「まさか入間さん(裏)のところの艦娘の子も遊びに来てくれたなんてね……そういえば入間さん(裏)の鎮守府にも境界の環(天悪開発の世界を行き来できる便利道具)はつけられてるの?」
「そうですね、境界の環があっても特に問題はないようです。天悪さんは何故かコソコソしながら設置していましたが」
「だけど、おかげで提督達の世界にも行けるようになったから!これからよろしく!白銀さん(裏)!」
「うん。よろしくね……でも、さっきの曙さん(裏)の登場は、やっぱり境界の環とはまた違うものにしか思えないかな。入間さん(裏)は関わってないよね?」
「いえ、ワタシも心当たりは……曙さん(裏)、いったいどのようにして白銀さん(裏)のスケッチブックから出てこられたのですか?」
「えーっと、それはね………」
豚足先輩(裏)と別れ、まず豚足先輩(裏)の残した言葉通り教室を回ることにしたワタシ達ですが、やはり曙さん(裏)の出現した方法が気になります。曙さん(裏)が口を開き、事情を話そうとした時に「おーい!曙(裏)ー!」と曙さん(裏)を呼ぶ声が聞こえて……振り返るとそこには文録さん(表)とマルコさん(表)、そして初春さん(裏)がこちらに駆け寄ってきていました。 あ、初春さん(裏)もワタシの鎮守府に所属している艦娘です!曙さん(裏)と似たような髪色をしているのですが、制服はかなり肌に密着しているもので、それでいてポニーテールに紙垂をつけていて、麻呂眉に扇子を持っているので和風の姫のような印象が強いと思われます。ですが、何故初春さん(裏)と文録さん(表)とマルコさん(表)が共に行動しているのでしょう?
「文録(表)!マルコ(表)!初春(裏)!」
「どうだった?俺が作ったワープ装置!性能は多くの実験も重ねてきたから保証されてるし、無事にワープできただろうが……」
「うんっ、提督達のいる所に着けたわ!出てくる時の演出もインパクトあったみたいだし、文録(表)の技術もすごい!」
「そうか!気に入ってくれたなら何よりだ!俺も励みになるからよ!」
「ブンロク(表)!次はボクにもブンロク(表)の作った発明品、試させてよ!」
「わらわにも体感できる発明品を試させてはくれませぬか?」
「ははは、わかったわかった!んじゃ、今度はなにやってみるかな……」
「えっと?曙さん(裏)達、いつの間にそこまで仲良くなったのかな?どこにそんなきっかけが?」
「文録さん(表)は幼い女子には興味がないのではなかったのですか?料理対決の結果発表で言ってたではありませんか」
「おいおい!?俺が色欲魔だと思うなよ!? 曙(裏)と初春(裏)は俺の知る技術や発明品に興味持ってくれてな……そこから世話焼いてるんだよ。ちょっと二人ともマルコ(表)みたいに純真なところが似てるし」
「「「?」」」
文録さん(表)から話を聞くに、どうやら曙さん(裏)と初春さん(裏)の方から文録さん(表)の技術や発明品を気に入り、そうした事があり二人の性質から悪い気がしなかった文録さん(表)とマルコさん(表)、そして曙さん(裏)と初春さん(裏)の間に友情が芽生えたそうです。
「それに最近はこの四人で冒険するのも悪くないかな、なんて思ってるんだぜ?曙(裏)と初春(裏)も興味持ってくれてるしよ! 技術の方は、タイムトラベル関連は時の政府の事もあってやりづらくなったが、それ以外の技術はマルコ(表)と一緒に教えてるぜー」
「え?????そうなんですか二人とも!? ワタシの知らないところで、文録さん(表)やマルコさん(表)と共に最先端技術を学んでるだなんて!!水臭いですよ!!」
「あはは、入間さん(裏)がわかりやすく嫉妬してる……」
「えー?そこまで怒るほど提督に悪いことしてないじゃないの(´・ω・`)」
「そうですよ?勿論貴様の事は慕っておりますが、文録様(表)やマルコ様(表)も大切な友人なのじゃ。どうか二人との交流を、このまま許しては下さりませんか?」
「ボクとブンロク(表)も、アケボノ(裏)やハツハル(裏)を危険に曝すことはしないから!お願い!」
ただ、このままではベクトルが違うとはいえ、文録さん(表)に負けてしまったように感じられるのでとても悔しいのですが……かといって四人の仲を引き裂く訳にもいきませんね…四人の主張を受け入れることにしましょうか。
「そうですね……文録さん(表)の技術も素晴らしいものであることは事実ですし、四人ともお互いに友情があるのなら、問題は起こらないでしょう。こちらこそ二人のことを、よろしくお願いします」
「「やったーーーーーー!!」」.*・゚(*º∀º*).゚・*.
「おしきた!んじゃあ今度は四人で適地を冒険してみていいんだな!?」
「ふふふ、とても楽しみじゃな。ありがとうございます!」
大いに喜び、冒険に心馳せる文録さん(表)達ですが……そんな時、また新たに乱入者の足音が聞こえてきました!?その主は……
「こらーーーーーっ!!クソご主人さま!?ぼの(裏)たちに何してるのさ!?」
「うっ!?漣さん(裏)!?漣さん(裏)もこちらへ来ていたのですか!??」
「漣もクソご主人さまが世話になってる学園のみんなに挨拶しに来たの! けどその前に……って、クソご主人さま、服変わったの?いつもと少し違うけど」
「ああ、これはそちらにいるワタシのクラスメイトの白銀さん(裏)と、ここにいませんが先輩である豚足先輩(裏)達が手がけてくださった代物なのです!ありがたい一品なんですよ!」
「ああ、漣さん(裏)とこうして話すのは初めましてかな?わたしの名前は、白銀つむぎ(裏)だよ。超高校級のコスプレイヤーだからなのもあって入間さん(裏)の制服の製作に携わってみたんだけど……まぁ、怪しい人じゃないから、よろしくね」
「えっと、特型駆逐艦の19番目、綾波型でいうと9番艦の漣(裏)です!ここにいるぼの(裏)とは姉妹艦です。よろしくお願いします」
「深深とお辞儀してくれる……けれど、ごめんね?一つ気になることがあるんだけど……」
「サザナミ(裏)、なんだかミウ(裏)の呼び方、微妙に変わってないかい?『クソ』がついてる上に、ミウ(裏)への態度も刺々しくなってるような……」
「料理対決で会いに来た時は、むしろ気に入ってるみたいだったのにな…」
「………そりゃあクソご主人さまがあんなことして来たら、こんな態度にもなるっての!」
「(´;ω;`)」
「いやいや………お前らいったい何があったんだよ???」
「文録様(表)、これには訳があるのじゃ。公には言い難いことなのじゃが、説明させてくださいませ……」
「漣(裏)はあまり語りたくないだろうし、あたしが話すわね。あれは提督が鎮守府で過ごして3日目のことだったんだけど……」
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その頃はあたしも提督の鎮守府へと着任して初日で、だからか提督と一緒に学ぶ時があったり、近代化改装を施してもらったりしたんだけど……事件はその時起きたんだ。ちょうど出撃を控えていた直前の近代化改修の時だったかな……
「いやー!提督から受ける強化って、一気に体の力が漲る感覚がするわ!(・∀・)」
「気に入って頂けてますか?ありがとうございます。艦娘と共に深海棲艦と立ち向かう以上、キミ達の体を大事にかつ、強くできるようにしたいものですから」
その時の提督は、初めて会った時と変わらなくて、真面目で礼儀正しかったの。だからこそ、こう言った直後にあんなことしようとしてくるとは思わなかったな………
「………だからこそここ数日から思ってたことなのですが………キミ達のボディにワタシの技術を少しでも加えられたら、より強く完璧になれると思うんですよね」
「えっ?( 'ω')? もう加えられてるじゃない!今の近代化改修で………」
「そういうことではなくてですね、ワタシもキミ達も改造人間の身………そのためその身により強化を加えられたら、強大な力にも立ち向かえるようになれるはずなんです!」
「…………えっ?いやいやいや。改造人間だなんてそんな………提督もあたしも生身は普通の人間よ!?そうでしょ…?」
「安心してください。大幅に改造するような真似はしません!一部機能のアップデートをできる分だけやるだけですから」
「そんな!?え、待って。今はこっち来ないでくれる??……ちょ!?どこに手を入れようとして………ああっ!?もーーー!!//////////」
「あのー!ご主人さま!ぼの(裏)も早く出撃……………」
あたしは何故か提督に身をさわさわされかけていた……この時の提督の言ってることは全く理解できなかった。そんな様子を漣(裏)が見てしまったのよ……あの時、漣(裏)の表情が明るい笑顔から驚いた表情にゆっくり変わっていったのを今も覚えてるわ。そこから漣(裏)は艤装を提督に向けて………
「うちのぼの(裏)に何してんだァァァーーー!!!このクソご主人さまがぁぁーーーー!!!!!」
「えっ!?ひっ!??わぁぁーーーーーっ!???」
提督が死なない程度に主砲が撃たれて、その日の出撃は取りやめられて……急遽提督と艦娘全員とで緊急会議が執り行われたし、その日から数日は艦娘達がザワついていたわ………
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「その日からだったわね……漣(裏)が提督のことを『クソご主人さま』と呼び出したのは……」
「今はわらわ達を含めた大半の艦娘が、貴様の言動を受け入れられたものの…数名の艦娘は許せてないようなのじゃ……」
「いや、そりゃあそうだよ……ミウ(裏)、君はいったい何やってるんだい?」
「えっ!?マルコさん(表)も何故そのような困惑の表情を浮かべるのですか!?」
「そりゃこんな顔するに決まってんだろ、なに大事な艦娘にセクハラしてんだよ……大騒ぎになってるし、そっちの学園長の判断ミスにすら思われるぞ………?」
「セクハラなどしていません!!曙さん(裏)達艦娘とワタシは同じ性質をしてるからこそ、強化しようとしただけですよ!?」
「えっと……入間さん(裏)、艦娘のみんなを改造人間という種族で見ようとするのはやめよう?大事な仲間なんだから……直に改造とかしようとしなくていいから普通にみんなを支えてあげてほしいかな」
「初日時点で大きな過ちを犯しているけれど……カンムスのみんなも大目に見てくれていることだし、行動を改めてほしいところだね」
「だよな、提督の先輩と言える柊さん達も、怒るまではないと思うけど、頭抱えると思うぞ………」
「………そういうことだから。またぼの(裏)たちに手を出そうとしようものなら、今度こそ承知しないからね!!」
「ごめんなさい!!気をつけます!!」
あの時、ワタシが曙さん(裏)の素質を見込んで改造をしてみようとしたことに、マルコさん(表)達にまで批判されてしまいました……確かにあの一件からしばらくワタシは艦娘のみんなから警戒されてしまっていますし、今でもワタシが手を握る程度でも触れようとするとすぐ赤くなって離れられてしまいます。そこまでして自らのボディに手を加えてほしくないものなのでしょうか……まだまだ艦娘のことについて勉強が必要なのかもしれません。また新たな宿題ができたところで、気を取り直して漣さん(裏)と曙さん(裏)、初春さん(裏)のご挨拶に付き添うことにしましょう!ワタシ達はその日、クラスメイトや先輩達の元へ向かい、会話を弾ませたのでした………
※入間さんの探究心は原作でも突き抜けていましたのでこうなりましたが、これ以上のやらかしは起きないつもりで描いていくつもりですね…… 感想まだ
- Re: 特別責務を受け入れた少年少女の後日譚 ( No.93 )
- 日時: 2021/07/06 22:09
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)
カーン、カーン………
「はい!本日の授業はここまで!」
「「「ありがとうございましたーーー!!!」」」
「やっと昼休みだ!」
「ご飯食べた後に何して遊ぶー?」
「ぼくもうお腹ペコペコー!」
ここは忍術学園(表)の一年は組の教室……たった今昼休みの時間に入ったから、午前最後の授業が終わってクラスのみんなが羽を伸ばしていた……ぼく、福富しんベヱ(表)は食堂でのご飯のことを考えてばかりだったけど、それと同時にその後みんなと何して遊ぶかも少し悩んでいた。
「今日はいい天気だから、午後の授業まで思いっきり遊べるぞ!」
「うーん……だったらサッカーがいいかなぁ?」
一年は組のみんなと楽しく談笑していると……ガララッ!なんて音を立てて誰かが教室へと入ってきた。その子は……
「おーい!みんなー!こんにちはーっ!」
「あ!ブラウン(表)!今日はおしりたんていさん(表)との探偵業はおやすみ?」
「ううん、今日はおしりたんていさん(表)に許可を貰って、外出しに来たの!」
ぼくもよく一緒に遊んでいる、おしりたんていさん(表)の助手を務めているブラウン(表)だった。どうやらおしりたんていさん(表)から許可を貰ってここに来たみたいだけど……
「ブラウン(表)、ここに遥々やって来たのはもしかして……ラグナス(表)がこっちに遊びに来てるかもしれないって思ってるから?」
「うん……その様子だと、ラグナス(表)は……」
「うん。まだここにも来ていないよ……」
「そっかぁ………」
兵太夫(表)の問いから、ラグナス(表)がここに来ていないか確認に来ていたようで、乱太郎(表)からラグナス(表)が顔を見せていないことを知ると、ブラウン(表)は顔を俯かせる……
料理対決の結果発表のあの時。ラグナス(表)は時の政府の役人さん達が用意した刀剣を、 刀剣男士として顕現させたことで、「審神者」として認められた。だからこそ時の政府の役人さん達の案内の下、今も本丸ってところで活動し続けている。あれから一週間。きっとラグナス(表)も審神者として頑張ってるんだろうけど……このままずっと会えないのは寂しい。という思いはブラウン(表)も他のは組のみんなも同じみたいだった。全員が顔を俯かせてる……その時、また「ガララッ」なんて戸が開く音がした。顔を覗かせていたのは、浜守一郎先輩(表)だった。
「キミ達もラグナスさん(表)の帰りを待っているのか……」
「浜守一郎先輩(表)!浜先輩(表)も、ラグナス(表)……さんに会いたくなってるんですか?」
「あぁ。あれから一週間経ったけど、ラグナスさん(表)とよく鍛錬していたんだが、その日々が思い起こされて、寂しくなってな……ラグナスさん(表)も時間遡行軍というものと必死に戦っていることだろうけど……やはり必ず戻ってくるとわかってると、いつ帰ってきてもいいようにお出迎えしたい気持ちもあって、ソワソワして…少し虚しくなるんだよ」
「ぼくも!ラグナス(表)やラグナスさん(表)が帰ってきた時に、笑顔で迎え入れたいんですもん!……早く帰ってきてほしいなぁ」
「この様子だと、他にラグナスさん(表)と親交があった先輩達も心配してるかもしれない……今のうちにラグナスさん(表)を探しに行こうよ!」
「うん!きっと今帰ってきてもおかしくないはず……!一年は組とブラウン(表)と浜先輩(表)とでラグナス(表)を探そーーーう!」
浜先輩(表)もラグナスさん(表)のことを待ってるみたい。それで、今のうちにラグナスさん(表)を捜索する時間になったみたいだから、ぼくも他のみんなと同じように、「おーーーっ!」と返事をする。だからこそまず食堂でおいしいごはん食べてから行かないといけないんだけど……
「おーー……よかったじゃねぇか大将!みんながこんなに慕ってくれてるなんてよ!」
「うんうん!あるじさんも人望あるんだねー!」
「あ、あぁ………!私も嬉しいよ………!忍たまの良い子たちやブラウン(表)が、ここまで私や子どもの自我の私のことを心配してくれるなんて………!」(´;ω;`)
「あ、あわわ……!あるじさま、泣かないでください……!」
「「「ん??誰???」」」
そこには四人の、ぼくたちとあまり変わらないか、少し年上かくらいの男の子たちや女の子がいたんだ。ぼくもみんなも思わず四人に誰なのか確認しちゃう。
「あぁ、ごめん!突然帰ってきたんだし、厚以外の刀剣男士には、みんな初めて会うよな。よし、私が三振りの説明を……」
「いや、キミも誰?」
「だぁぁっ!!! 私だ、私だーーー!!光の勇者、ラグナス・ビシャシ(表)!! ただいつもと違って着物着てるだけじゃないかーーー!!」
黒い着物の上に輝くような金の羽織を羽織った、金のサークレットをつけた男の子が、他の子の紹介をしようとしてるらしいところに、浜先輩(表)がつっこんだけど……その子のコント式ずっこけと返しから、その子は着物を着た大人の自我のラグナスさん(表)らしい。ということは………!
「ラグナスさん(表)!!メリーディストピアに帰ってきてくれたんですね!!」
「うわー!!ぼくも一年は組のみんなも、ラグナスさん(表)が帰ってくるのをずーーっと待ってたんですよっ!!」
「ああ、私のこと待っててくれてありがとうな………ただ、なんで鎧から着物に変わっただけでわからなくなるかなぁ………」
「え?あるじさま、鎧……着てる時があるんですか?」
「ボク、鎧着けたあるじさんの姿見たことないなー」
「へへーん、オレは初めに会った時に見たことあるぜ!結構金ピカなんだぞ!それこそ蜂須賀さん(表)みたいに!」
ラグナスさん(表)が帰ってきてくれた!!そのことにぼくもブラウン(表)も大喜びして、は組のみんなや浜先輩(表)も笑顔を取り戻したんだけど、そうなるとこの子たちはいったい誰なんだろう?……よく見たら、黒髪短髪の子は料理対決の時にラグナス(表)が顕現した刀剣男士、だったよね。もしかしたらもう二人も………
「あぁそうだ!三振りの紹介をしないとな。まずこの、黒髪短髪の刀剣男士は『厚藤四郎』。そして、白くふわふわした髪で五匹の虎を連れている刀剣男士は『五虎退』。それから彼も……いわゆる金髪碧眼の少女のような面持ちをしてるが、刀剣男士なんだ。名前は『乱藤四郎』だよ。三振りとも同じ刀工から作られた兄弟と言えるな」
「おう!オレは厚藤四郎(表)だ!自慢じゃないけど、歴代の主は有名人と言える名将が多いんだぜ!あと、今の主である、子どもの自我の大将にも兄貴分として慕われてるかな?これからよろしくな!」
「あ、はい!僕は、五虎退(表)です。あの……見ての通り、しりぞけてないです。虎くんたちはみんないい子たちなので……よ、よろしく、お願いしますね」
「ふふふっ♪ボクは乱藤四郎(表)だよ!えへへ、ボクは兄弟の中でも珍しい乱れ刃だから、結構違って見えるでしょ?これからあるじさんや兄弟のみんなとも一緒によろしくね!」
ラグナスさん(表)が三振り?の刀剣男士のみんなを説明してすぐに、乱さん(表)が男の子だったことに驚いて、ほとんどの忍たまやブラウン(表)が、「えーーーーーっ!???」なんて声を挙げちゃった。そんな中ぼくと喜三太(表)は五虎退さん(表)の虎くんたちの方が気になったから、五匹の虎くんたちと遊ばせてもらう。そして庄左ヱ門(表)は少し考え込んだ後、厚さん(表)に向かって………
「そうですか……厚さん(表)達刀剣男士の皆さんが、ラグナス(表)とラグナスさん(表)を支え、共に戦ってくれたんですね。今も戦っている身でありながら、この世界へと来てくださってありがとうございます。これからよろしくお願いします!」
「おう!礼儀正しい奴だな!こっちこそ、いつも大将と遊んでくれたり、鍛錬してくれてありがとな!これからよろしくな!」
「庄ちゃん(表)たら、相変わらず冷静ね……」
「というか、しんベヱ(表)と喜三太(表)も呑気に虎くんたちと遊んでるけど……いいの?💦」
冷静に厚さん(表)にお礼と挨拶を交わす庄左ヱ門(表)と、何故かぼくと喜三太(表)にツッコミが入ったけど、ふと浜先輩(表)が何かに気づいたかのようにラグナスさん(表)に質問を始めたんだ。
「ラグナスさん(表)!ラグナスさん(表)がこっちの世界に戻れるようになったということは!もしかして本丸?とメリーディストピア世界間を行き来できるようになったということですか!?」
「あ、あぁ。そうだよ。ただ、行き来するには『通行手形』が必要でな。時の政府との契りによって、私の霊力で一日に最大6回、私と刀剣男士達が本丸とメリーディストピア間を行き来することが可能になったんだけど………本丸に『天悪の道具や霊力は持ち込むな』と堅く禁じられてるから、この契りがあるんだ」
「………ラグナスさん(表)の言葉からして、もしかして……天悪は今も………」
「あぁ。時の政府の中では相当危険視されてるみたいだ。一度何故天悪をそこまで危険視しているか確認してみたんだが………何故か『理解できなくて』な」
ラグナスさん(表)の話だと、通行手形を使えば、ラグナスさん(表)や刀剣男士のみんなは本丸とメリーディストピアの世界を通れるようになるってことだけど……その約束があるのは、まだ天悪さんが時の政府のみなさんに許されてないからみたい。いったいどうして時の政府のみなさんが天悪さんに嫌な思い抱いているのか確認してくれたみたいだけど、理解できないって……どういうことだろう?
「ねー!天悪さんの話もいいけど!鎧姿のあるじさんの姿も見てみたいー!一回鎧つけてみてよ!」
「僕も、気になります……!」
「えっ!?ここでか!?ま、参ったなぁ」
「そういえばラグナスさん(表)、その着物はいったいどこから用意されてきたんですか?」
「あぁ、これは本丸に配属される時に、時の政府からあてがってもらったものでな。『本丸では刀剣男士の認識に合わせた格好で過ごしてほしい』だとさ」
「確かに勇者のラグナスさん(表)だと、刀剣男士のみなさんとは合いそうにないですからね…」
でも、さっきの話題で、ぼくたちの知るラグナスさん(表)の姿が気になった乱さん(表)と五虎退さん(表)がラグナスさん(表)に鎧をつけてほしいとお願いしにきたんだ!どうやら乱さん(表)と五虎退さん(表)は、勇者のラグナスさん(表)を知らないみたいだけど……どんな反応をするんだろう?ラグナスさん(表)は一度着替えに行った後、今度は勇者の姿で戻ってきた。乱さん(表)と五虎退さん(表)の反応は………
「あれ?きみだぁれ?かっこいい鎧だね!」
「え、ええと………きみ、もしかして迷子ですか?その、僕たちはまだ、ここの世界のことに詳しくないので、忍たまのみんな……どうか、協力をもらえますか………?」
「(#####`皿´)」ピキピキ……
あぁ……ぼくたちが着物のラグナスさん(表)をわからなかったみたいに、鎧のラグナスさん(表)のことを別人だと思ってるみたい!?それでラグナスさん(表)が怒りそうだし……なんとか厚さん(表)が弁解して、その場は収まったはいいけれど、新たな試練が……!
カーン、カーン……!
「あぁっ!?みんな!マズイよ、もう昼休みが終わっちゃったぁ!?」
「「「えええええええええ!?????」」」
庄左ヱ門(表)の言ってる通り、昼休みの終わりの鐘が鳴っちゃったぁ!?あーん、まだ昼ごはんも食べられてないのにーーー!!!
「うわ!これもしや私達のせいか!?ごめんみんな💦」
「いえ、ラグナスさん(表)は帰ってきてくれたからいいんですよ! ……そうだっ!!今から土井先生(表)や山田先生(表)達に、ラグナスさん(表)とラグナスさん(表)ところの刀剣男士のみなさんが来てくれたことを伝えればワンチャン歓迎会ムードとしてご飯は食べられるはず!!」
「兵ちゃん(表)頭いい!!よし、早く土井先生(表)と山田先生(表)にラグナスさん(表)達のこと伝えようぜ!!」
「あー、待ってきりちゃん(表)!」
「………大将のいる世界、とても楽しそうだな!オレもワクワクしてきたぜ!」
「はい!歓迎会……やってくれると嬉しいなぁ」
「その時はみんなにたっくさんあぴーるしないとね!ねっ、あるじさん!」
「ああ!この世界でも、よろしくな!」
だけど、兵太夫(表)の機転で、上手く行けば刀剣男士(表)のみんなの歓迎会ができるしご飯も食べられることから、急いで土井先生(表)と山田先生(表)を探しに行くことになったぼくたちは急いで教室を後にする。ブラウン(表)と浜先輩(表)も協力してくれるみたい!そんなぼくらを、ラグナスさん(表)と厚さん(表)、五虎退さん(表)と乱さん(表)が優しく見守っていた気がするんだ………
※これにて改めて刀剣乱舞と艦隊これくしょん-艦これ-も新たに仲間入りすることができました!もちろん、今回出た子以外にも今後活躍してもらうこととなります!よろしくお願いします!
※余談ですが、ラグナス(表)は本丸でゆっくりする時には、たまに以前灯焔さんサイドのコネクトワールドにてお世話になった時にニャミちゃん(灯焔)にあてがってもらった着物(金を基調とされたカラーで、差し色に黒がある)を、子どもの自我限定で着るようです
そんなわけで感想OK!