二次創作小説(新・総合)
- Re: ≪ポケモン二次創作≫ 最期の足掻き ( No.12 )
- 日時: 2021/05/22 03:39
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: nWfEVdwx)
ニ ─恋ばな─
「ガギャアッ!」
リザードンの足掻き声がそこらじゅうに広がる。
気づくと、いつの間にかガラスのドームが一面星がちりばめられたような景色になっている。そんな中僕とレイはポケモンを殺して行ってる。
最初はわけも分からず逃げるだけだったけど、ここにきて段々と分かるようになってきた。
─「殺らなければ殺られる」と。
だからと言ってポケモンを無差別に殺すのはあまりやりたくないためレイにつきまとっている。
「ふぅ。そろそろ終わりだね。大丈夫かい?シュウ」
全身返り血だらけになっているレイが僕に訪ねる。僕は肯定の意味としてうなずく。
この少年はレイ。何故か僕を守ってくれてる人だ。赤いターバンに白髪、整ったフェイスラインに高い鼻。きっと僕達の世界では美少年と歌われるほどの容姿の持ち主をしている。しかし、彼の正体はこの施設で高い実績を残している三人の内の一人であり、ピラミッドという何でも屋さんの候補だ。僕自身その凄さにはピンと来てないけど、周りの反応からして凄いんだと思う。
そんなレイが何故僕を助けてくれてるのかが分からないし、とても怪しいけれど、レイと一緒にいなければ僕は野垂れ死んでしまうため仕方なくレイにつきまとっている。
『ジリリリリリリリリ!』
機会音のアラームがガラスのドーム全体に響き渡る。仕事終了の合図だ。仕事が終わるとご飯が出されるが、ほぼ不味い。
僕は残りたいような、残りたくないような複雑な気持ちで仕事場を後にした。
これが、僕の新しい日常となった。
──────────────────
「ねぇ、レイ。」
今は仕事後の食堂でのご飯の時間。僕は生ぬるく、苦いシチューを口にしながらレイにこえをかける。
ご飯の時間は栄養補給だけでなく、レイからの情報収集もできる時間になっている。しかし、僕の疑問はここ数日で出し尽くしてしまった。例えば、「他の人達はどこからきたの?」とか「レイの親は?」とか。でもレイは決まって「分からない」と言うのだ。
どうにかこの施設に関して、レイに関しての質問が欲しい。
「今日はどんな質問なのかな?」
レイは口の量端を上げてニヤリ不気味にと笑う。レイはこの時間に僕がレイに情報収集をしているのがバレているようだった。かといって何かをしてくるわけでもなさそうだ。
それよりも…楽しんでる。
そんなレイに底無しの恐怖を感じつつ、何故か安心感も覚える。
それよりもレイへの質問を考えなくてはならない。
この施設の情報も知りたい所だが、多分僕が知りたい情報はレイは持っていないだろう。なら、レイの情報をできる限り絞りたい。なんの質問をしようか…
ふと思い付いた。この質問が何を意味しているか分からない。分からないが何故かこの質問が良い。レイのことを知れる質問だとかすかだが確信があった。
ただこの話題を出すのにはすこしためらい、恥じらいがある。しかし、僕はそれを口にだした。
「レイは好きな人がいる…?」
僕はなんてことを言ってるんだ!
口にだしてからようやく恥ずかしい話題だと気づく。
レイもキョトンとして僕のことを見ている。
「あああぁぁぁーーー!!
無し無し!やっぱり今の無しで!」
僕は下を向き、手で顔を隠す。
やっぱり凄く恥ずかしい!それに、こんな場所でこんな話をするだなんて場違いすぎる。
「ふふっ。あはっははははははは!」
レイが不意に笑いだす。
レイは3柱のためなのかレイが大笑いをした瞬間周りの人々がレイに視線を向ける。隣で静かに栄養補給していたゲッコウガが驚き慌ててレイをなだめる。レイはゲッコウガの肩を数回叩くと泥水なようなお茶(?)をのんで一息つく。
「そんな質問ができるほど、心に余裕は出てきたのかな?」
レイがいつもの微笑みで頬杖をついてこちらを楽しそうに見つめる。
確かに、この質問が思い浮かんだことは僕の心に余裕が出てきた証拠なのだろう。
しかし、こんな環境に慣れたくない気持ちと、ほっとした気持ちが混ざりあって複雑だ。
レイは僕の表情からその心情を読み取ったのか目を細める。
レイはいつも微笑みを崩さないから、目を細めたり口端を少し上げたりするのは新鮮だ。
「そうか…好きな人…か。シュウはどうなの?」
食いついた。僕は初めての手応えに嬉しさを覚えた。しかし質問返しされて戸惑う自分もいる。
僕が好きな人…好きな人…
「僕は…昔。本当に昔、生まれた間近。双子の妹がいたんだ。もっちもちの肌でキラキラの黒髪で僕に似たハンサムさも相まって本当に可愛くて好きだったな…」
「かなり熱く語るじゃないか?俺はシュウの好きな人を聞きたいな。」
レイはニヤニヤしながら僕に言う。恋愛話に関してはこんな良く食いつくものなのか。良いことが分かった。
もっと聞きたい。そういわれて僕は少し思考回路を回す。
「本当にかすかしか覚えてないけど、妹はアグレッシブな子で良く、僕と兄を振り回してたんだ。僕と同じイーブイを連れてそこらじゅう走り回って四六時中笑ってた。本当に太陽みたいな子だった…」
どんどん暗くなっていく僕の顔色をみてレイが口を開ける。
「さっきから過去形だけどなにがあったんだい?」
レイが微笑みを崩さずに僕に聞いてくる。いつもは不気味と思うだけだが、このとき限りは悪意をおぼえてしまう。
「死んだよ。
母さんも父さんも兄さんも、僕が世界一大好きだった妹も。」
レイがずっと微笑んでいる。別に情なんて求めてはいないけれど、逆にそんな無反応なのは悲しい。
「なにがあったんだい?」
「急に。襲われたんだ。沢山の人に。沢山の人が家に来て、家を燃やして行った。母さんは目の前で燃やされたよ。兄さんはその人達に連れていかれた。父さんは母さんが燃えた後に返ってきて、母さんが燃えたことを聞いた瞬間、母さんの元へ行って燃えた。妹を背負って逃げていたら家を襲った人達のポケモンに刺されたよ。妹が。妹が最後に僕を川へ突き飛ばして、気づいたら町に居て、次の母さんに拾ってもらったんだ。」
思い出したくないことがぺらぺらと口から流れていく。話したいことでも無いのに、レイの前だと何故か本音が土石流のように流れ出てくる。
「本当に。別れは唐突だよね。」
レイの微笑みが一瞬氷ったように見えたが、気のせいのように感じる。その言葉には凄い重みがあって、僕との人生の経験の差を感じられる。
「僕は言ったよ。レイはどうなの?」
僕はふて腐れたようにレイに話題を投げ飛ばす。
レイは肩を竦める。
「俺の好きな人は家族でいいの?家族とか居ないんだけど?」
「じゃあ初恋の人は?」
僕は反射的に答えた。何故か僕はどうしてもレイに恥ずかしい話をさせたいと思っている。
レイは少し眉をピクッとさせる。
「そんなに俺の初恋の人が聞きたいんだ?」
レイがニマニマしながら僕の方をみる。別にそんなんじゃない。と言いたいところだが、レイの初恋の人も気になる。かなり気になる。僕は意外と恋愛話には興味があるようだ。
「気になる。」
僕はレイの濁った瞳に向かって声をだした。レイはわずかに目を細めるとシチューを一気飲みする。
「7年前。俺はその人に出会ったよ。
ここに奴隷市場から連れてこられたばかりでね、命からがら初日の仕事は逃げたんだけど食事の時間にね身ぐるみ剥がされそうになったんだよ。そこを彼女は救ってくれた。」
レイは僕の後ろの“どこか”遠くをみつめるような目で言う。その瞳はいつも以上に濁っている。
ここに来たばかりに会ったということはレイの初恋の人はまだこの施設にいるといいことなのだろうか。
「僕よりは年下でね、多分3歳ぐらいの子だったよ。イーブイを連れて僕を襲っていた男たちを蹴散らしていった。
当時僕は本当にその子のことが怖くてさ怯えていたんだ。だけどそんな僕におもむろに抱きついてさ。『よかった』って。凄く情の籠った言葉で言うんだ。こんな悲惨な仕事を丸1日過ごしてこんな声をかけられたなら誰でも恋に落ちるのには十分すぎる出来事だと思う。」
レイが発する一言一言に重みと思いが切り刻まれており僕の心にも染み込んでいく。本当にその人のことが好きだったんだ。そう分かる。
「その人はどんな人だったの?」
僕はレイにされた質問をそのままにして返してやった。レイは待ってましたと言わんばかりに口を開く。
「バカ。とにかくバカだった。あり得ないほどのお人好しで常に笑顔を絶やさない。そして何よりも強い。皆、その子の絶えない笑顔だけが原動力だったんだ。その子が来ている露骨にサイズが大きいマウンテンパーカー、細い横髪にどこまでも透き通った黒い瞳。大丈夫といってるような眼差し。俺は全てが好きだ。」
レイが僕の目をじーっとみてくる。
どんどんレイの言葉には情熱が思っていき、最後の方ではもう聞くのすら恥ずかしくなるような内容だった。そしていつも微笑みを崩さないクールボーイなレイらしくない発言もあり、新鮮味も感じた。
それほどまでにその子が好きなのなら何故今レイはその子に会いにいかないのだろう。
今…その子は…僕は聞くのをやめた。
「その子は死んだよ。」
やっぱり。
僕はその言葉が最初に浮かんだ。そんな情熱を注いでる人が死んでいる。でも、僕はなんの言及もできないのだ。
「でも絶対あいつは死んでいないんだ。」
レイが力強く口を開く。僕にはその子の死因がなにか分からない。なにがあったか分からない。けれど、レイのその言葉には信じるものがある気がする。
「その子は生きているの?」
「遺体は見つかってない。計算上ではその子は死んでない筈なんだ。」
「その子はどこにいるの?」
「…そとの世界だ…計算上では。」
レイの言葉がどんどんにごっていく。
確信は持てない。けれど理論上死んでない筈だから死んでない可能性にかけたいという願いが垣間見得る。
「じゃあ、逃げよう!」
僕はレイの手を握って机に乗り出した。
レイは僕の顔を不思議そうに見つめていた。
- Re: ≪ポケモン二次創作≫ 最期の足掻き ( No.13 )
- 日時: 2021/08/28 00:20
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: 393aRbky)
「逃げるって…言った…?」
レイが僕の顔をまじまじと見つめる。僕は深く頷いた。こんな地獄のような生活はもう嫌だ。表へ戻って幸せに暮らせたらいいんだ。でも僕だけじゃ無理なのは火を見るより明らかに分かる。だからレイの協力が必要だ。3柱って言われるぐらいならかなり心強い。僕はワクワクしながらレイを見つめる。
すると、レイは俯く。どうしたんだろうと思って僕は声をかけようとした。
「レイ…」
その瞬間。レイが急に立ち上がり僕の顔面を掴んだ。そして頭蓋骨ごとぶち割るんじゃないかってぐらいの握力でにぎりしめてくる。そして、レイが立ち上がると同時に僕は無理やり押さえつけられてしゃがむ。
僕はレイの指と指の隙間から頑張ってレイを見ようとした。すると…
「…っ!」
声が出なかった。出せなかった。眼孔がこれ以上無いほどに開いていて、鋭い目に眉の間に深く刻まれているシワ、この世の物とは思えないような鬼の形相をしていた。
そして僕は本能的に思ってしまった。
コイツはヤバいーと。
しかし、非力な僕はそこで呆然と立ち尽くしただ恐れているしかなかった。
そしてレイは僕にしか聞こえないような小さな声で、それでも一生脳裏に焼き付けられるぐらいのどす黒い声で僕に言った。
「 脱 走 だ な ん て 二 度 と 考 え る な 」
僕は反射的に頷いた。頷くしか無かった。
するとレイは次の瞬間ニコッと微笑みに変えた。そしていい子だねと僕を撫でる。ずっと微笑みを絶やさないレイ。その顔の裏は僕には想像しきれないほどの感情で溢れてると思うと急にレイが…いや、レイ以外のこの場に、この施設にいる人達が恐ろしくなってきた。
ーここの人々は…化け物だ。
「おい。そこ。時間過ぎてるだろ。部屋に戻れ。」
リーダーが僕たちに声をかける。
周りが静かだなと思ったらもうそんな時間だったんだ。僕は何かの緊張が取れる。
「はいはい。分かってますよーオッサン。じゃ、シュウ。俺は先に行くな。」
そう言っていつもは一緒に居てくれるレイは先に部屋へ戻ってしまった。
あ、僕も戻らなきゃ。そう思った時に…
「おい。」
リーダーに声をかけられた。
なにかやらかしただろうか…
僕にまた恐怖が襲いかかりリーダーの方をむく。
「な、なんでしょうリー…ダ…」
てっきりいつもの怒り顔と思ったがリーダーは予想外の表情をしていた。
口は1文字に閉じていて綺麗な銀色の眉は八の字に、深い紫根の瞳は水性絵の具を垂らして滲ませたようにへしゃがれていた。
まるで…悲しんでる…?
「お前は…レイじゃないんだよな。」
そう言われる。
レイじゃ…ない? レイはさっき部屋に戻ったでは無いか。僕は疑問に思いながら否定の意を込め首を横に振る。しかし、リーダーは余計目を見開くばかりだ。
「そう…だな。レイな訳ないよな…
お前…いや、シュウ。出会ってそうそう悪いが1つ俺の願い事を聞いて欲しい」
「なんでしょう…」
いつもの威厳があるリーダーとのギャップに驚き、声がかすれる。
「レイを…レイを元に戻してくれ…」
「え?」
僕は訳が分からないという顔をすると、同時にリーダーの顔がいつものキリッとした誰も近づかせない顔に戻る。
「行け。」
そう一言言われ、僕は慌てて帰った。リーダーはフードを被りどこかへ出かけて言ってしまった。
僕はここを脱走したい。脱走したって外にはもう何も残ってないが… でも、何故か脱走したいのだ。謎の使命感が僕を纏うのだ。だから、僕は諦めない。
でも、そのためには…覚悟が必要かもしれやい。
僕は意を決して部屋にもどった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
一通り周りのポケモンを倒し終えて、ヘロヘロだった。でも、レイは気にせずタッタッタッと『皆』がいる場所へとかけてく。
『まっ、まってよレイっ!』
耐えられなくなった僕は遂に口にする。
『フジ!遅い!アーボとドクにまた叱られるよっ!』
僕は2人の開きすぎた瞳孔に鋭い目、シワが深く刻まれた鬼の形相を想像しただけで悪寒がした。
『で、でもぉ…僕レイよりも遅いし…』
と、言い訳をしてみる。するとレイははぁ…とため息をつき、ブカブカな上着を翻し僕の元へ駆け寄る。
『もうっ!ほら!』
そう言って、僕をおぶってくれる。僕は心地良さを感じながら周りの景色を見る。
『あぁっ!フジずるい!スイもやってほしかったぁ!』
『スイは相変わらず素直だね』
『ダミぃっ!離して!レイとフジを離して!』
『コイツらには呆れるわ…』
『ドク。そんな事言わないの』
『アーボ…あのなぁ…』
そんな騒がしい声を聞いて僕は目が覚めるんだ。目が覚めてたんだ。
ねぇ、皆どこに行ったの…?
ねぇ、僕を置いて行かないで…お願い…お願い…!
レイ、レイ…レイ…!
レイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイレイ
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「…気色悪い夢を見た。」
俺は外の月を見る。そして横のベットで寝ているシュウも見る。
「レイー…」
終