二次創作小説(新・総合)

Re: ≪ポケモン二次創作≫ 最期の足掻き【オリキャラ募集】 ( No.45 )
日時: 2022/05/15 21:34
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ShMn62up)

束の間の刻

「…リーダーが協力してくれるとは限らねぇだろ。」

「…シュウ。大丈夫なのかな……」

双子がシュウの心配をする。

「というか、リーダーとレイが協力してくれないと思ったからユウに協力を仰いだんじゃねぇのか。」

タツナはどこまでも聡かった。ダミはその賢さにいらだちを覚えながらネタばらしをする。

「あぁ。それは嘘だよ。」

ダミがケラケラと笑う。それを知っていたのか、ユウは何も言わない。双子は意味がわからないと言ったようにダミを見つめる。

「まずユウの協力が必要だ。そこまで促す為にはリーダーとレイは協力は出来ないと嘘をついておく。そして、ユウが来たことによってリーダーが協力できるという事実をさも僕が知ったように振る舞う。完璧だろう?」

ダミが何もかも全て見抜いているような瞳で双子を見つめる。

「…もしかして、私達が協力することも、計算内だったり?」

ミソウもタツナの片割れだ。かなり聡かった。ダミはふふっと笑うと

「さあ、どうだろうねぇ?」

と不敵な笑みをした。そこでユウが割り込む。

「ダミもレイと一緒。シュウに嫌われたくなくて必死で先延ばしにしたかったんだよ。今回の事を。」

ユウがダミの滑稽な部分を晒すとダミが微笑みを深くしながらユウに連続パンチを食らわせるがユウはぬらりくらりと笑いながらかわす。

「アンドロイドなのに、人間らしい所もあんだな。」

「そりゃぁオリジナルの最結集だから。当たり前だよ。」

ダミが自慢しながら言う。それに呆れたタツナとミソウは床に座った。

「それでも、かなり性格は悪いと思うよ?ダミ。」

「これでも治されたらしいんだけどね?リウ。」

すると今度はリウがダミを殴る側に回った。ダミはユウのようにケラケラと笑いながらその拳をかわしていた。

「…なんで俺らの周りってこんな沸点低いんだろうな。」

「タツナも沸点低いよ。」

「お前もな。」

そう言って双子はお互いくしゃくしゃっとした笑顔で笑った。

   終