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第62話「エアリスの想い」

【聖地ラムダ ベロニカとセーニャの家】

サァ〜………

「エアリスさん、紅茶を淹れたから休憩にしましょうか？」
エアリス「待ってて。もうすぐ終わるから」

ベロニカたちにとって、この聖地は故郷。
勇者を導く使命を受けてから、頼もしくなっていった。
逆にわたしは、ただ待っていることしか出来ない。
どうして？ どうしてわたしは、行かせてくれないの？

カタっ

「もしや、ロックが心配か？」
エアリス「………」
ベレト「エアリス。君が愛する者の役に立ちたいと言う気持ちは分かる、だからといって君を行かせるわけにはいかないんだ！」
エアリス「でも……。でも、わたしは！！」
マァム「守られるだけの女性じゃない、て言いたいんでしょ？」
エアリス「……。だから、何だって言うのよ？」
レオナ「一国の姫として、告げます！ 返ってエアリスさん、あなたが戦場に赴けばロックさんの気持ちを踏みにじる事になるわ！」
ベレト「……レオナ姫……」
レオナ「あなたにはあなたにしかない力が宿っていて、それがあるから私たちは安心出来るのよ！」
クリフト「お〜、素晴らしいお言葉です！」
ベレト「気持ちは分からんでもないが、せっかくの紅茶が冷めるぞ？」
全員「あっ……(汗)」

だからって、諦めたくない！
そんなの、行ってみないと分からないもん。
みんなは知らない筈、わたしは諦めが悪い女性だって事を。
何もしないで待つより、現地に行ってロックたちをわたしの力で助けたいの！

63話に続きます。