二次創作小説(新・総合)
- Re: 少女とファイター達の新たな冒険の旅立ち ( No.272 )
- 日時: 2021/05/13 05:00
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: qyjkJIJL)
第92話「大切な人の為に、檜佐木の本音 前編」
【バラムガーデン ロビー】
檜佐木修兵「……。そうか、それが奴らの狙いか……」
マーニャ「ええ。ミネアから聞くまで何も知らなかったけどさ、その女の子の魔力ってあたしやマリベルに負けていないらしいわよ?」
檜佐木修兵「それなら当然だ。万一ティナお嬢さんの身に何かあれば、バッツ殿が黙っていないからな!」
「檜佐木副隊長!」
檜佐木修兵「おう朽木、どうかしたのか?」
朽木ルキア「はっ。大人しく休んでいた筈のとわが何処にも見当たりませぬ、私たちが不在中に隙を見られた可能性があるかと」
檜佐木修兵「な、何だと!? とわがいなくなっただと!?」
「だったら、今は事を急いだ方が良いんじゃないの?」
朽木ルキア「マリベル殿!」
檜佐木修兵「事を急ぐ、それはどういう事なんだ?」
マリベル「ええ。この辺り全体を見回したけどさ、当の本人は何処にもいなかったわ! でもガボの嗅覚を頼りに探し続けた結果、意外な場所にいたらしいから会いに行って来なさいよ! あんた、それでも副隊長なの?」
檜佐木修兵「済まない。また留守になるが朽木、後は頼めるか?」
朽木ルキア「うむ。お任せ下さい!」
すると最初から話を聞いていたかのように赤城先輩が現れ、俺を特定の場所に転送する。
この能力はまるで、移動呪文その物だな。
そこまで飛べず俺は降りてしまいそうになったが、途中ドールイサムと遭遇する。
きっと俺より先に気づいた人がいるから、彼の意志を察したかも知れないな。
しゅっ…… ピタッ……
檜佐木修兵「この世界って……、クロノの世界か?」
ドールイサム「はい。ゴウ様のお話ではこの辺りからとわ様の気配を感じると仰っています!」
檜佐木修兵「防寒対策なら心配無用だ、後は俺に任せてくれないか?」
ゴウ「檜佐木さん、最後まで俺たちも手伝いますよ!」
ドールイサム「そうですよ。これはあなた様だけの問題ではありません!」
檜佐木修兵「ありがとう。しかしこれは、俺自身の問題でもあるんだ!」
ゴウ「……。分かりました、あなたがそう言うならこれ以上何も言うことないっしょ!」
ドールイサム「!?よ、宜しいのですかゴウ様! 彼に何かあったら我々は叱られてしまいますよ?」
ゴウ「いや。せつな先輩なら同じ事を言う筈だよ、「これは、修兵殿の問題だ! 我々が助太刀する必要もない」て!」
檜佐木修兵「済まないゴウ、ドールイサム! 後は俺自身の力でとわを探したいんだ」
ゴウ「はい。必ずとわ先輩を見つけ出して来て下さいね、俺たちはお2人のお帰りを待っていますから!」
ドールイサム「修兵様、危なくなったら引いて下さいね!」
檜佐木修兵「大丈夫だ、もう俺は……あんな風に諦めたりしない!」
この奥の山から、とわの気配がするんだ。
朽木たちの隙を見て抜け出したのかは知らないが、無事に助け出してからの方がいいかも知れないな。
上手くとわを見つけ出せたら、君に言いたかった事があるんだ。
俺はその為なら、どんな手段も選ばないぞ。
中編に続きます。