ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

第93話「大切な人の為に、檜佐木の想い 中編」

【バー:セブンスヘヴン】

マルティナ「………」

カランカラーン

「いらっしゃいませ、いつものお席なら設けているぞエンヴィー」
エンヴィー「いや。今日は客として来た訳じゃないんだよ、クラウド」
クラウド「だが、今マルティナは仕事中だ！ 尚更離れる事が出来ないだろ？」
「気にすんなよクラウド、後は俺たちで何とかするからよ！」

だが、ティファがいつ帰って来るか分からないんだぞ。
それに、現時点でティナは正気に戻っているにしてもいつ操られるか分からないからな。
加賀たちなら、何か対策を練るかも知れない。
何の為にティファが、奴らの一員になったのかを詳しく聞きたいからな。

エンヴィー「そう言えばさ、此処に来る途中ドールイサムたちを見かけたよ！」
マルティナ「つまり、とわの行方を探しているのかしら？」
エンヴィー「ま、そういう事になるかな！ 何で本人がいなくなったのか、徹底的に調査するみたいだからねぇ」
マルティナ「ふふっ。どうぞエンヴィー、当店名物・コスモキャニオンでございます！」
エンヴィー「この色合いが最高だよ、まさにティファが作る頃を意識しているみたいだ！」

確かにマルティナの腕は、ティファと似たような感覚があるな。
一国の王女でありながらも、仲間のいないこの店を見捨てないという彼女の本心は本物だ。
しかもあのやり方、何処で学んだだろうか。
もしや直接ティファの動きを見て、真似をし始めたんだろうか。

後編に続きます。