二次創作小説(新・総合)
- Re: 少女とファイター達の新たな冒険の旅立ち ( No.277 )
- 日時: 2021/05/14 07:59
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: qyjkJIJL)
第94話「風の旅人・バッツの異変」
【港町ダーハルーネ】
ズシーン
「くっ! まさか再び現れるとはな!」
「へぇ〜。ボクの攻撃を避けるなんてねぇ、まさかあの頃とは立場が逆になるとは想定外だよ!」
ヒュンケル「!?お、お前はユグノアの王子・イレブン」
勇者イレブン「初めまして。ヒュンケルさん、ううん……この場合はさよならと言ってもいいかな?」
ホメロス「やはり貴様は悪魔の子、必ず捕らえて見せる!」
勇者イレブン「やだなぁ。ボクはあの方から此処にいる旅人を連れてこいって頼まれたんだよ!」
ヒュンケル「旅人……!?ま、まさかバッツを!?」
道理で我が総本部を襲わなかったのは、こちらから赴く為のフェイントだったのか。
しかし、お前の狙いを知った以上仲間を渡す訳には行かない。
ホメロス将軍も俺の意思に頷き、互いに秘めている魔法で迎え撃つ!
しかしイレブンのライデインによって、互角になってしまった。
ヒュウゥゥン……
勇者イレブン「さあバッツさん、ボクと一緒に真の破壊者になりましょうよ☆」
バッツ「あ……、ああ……。うわ……」
ヒュンケル「バッツ、目を合わせるな!」
勇者イレブン「煩いよ君、しつこいよ!」
ヒュンケル「ぐわっ!!」
ホメロス「ヒュンケル殿!」
セーニャ「!?ヒュンケル様、しっかりなさって下さい!」
勇者イレブン「やっと会えたねセーニャ、どれだけこの日を待ち望んでいたか!」
セーニャ「い、イレブン様はこんな事をする方ではありませんわ!」
勇者イレブン「あ、そう! なら此処で灰と化するんだ……!?」
バッツ「……。俺の……、俺の大切な仲間たちに……手を出すな!!!」
ヒュンケル「ば……、バッツ……?」
バッツ「イレブン。こんな形でお前と会うのは初めてだけどよ、好きな恋人を……セーニャを平気で傷付ける奴は絶対に許さねぇ💢💢💢」
勇者イレブン「あはは! やっとその気になってくれたね。じゃあ勝負しよう、ボクが勝ったらセーニャは連れて行くよ! 君の大切な人を渡してくれたら彼女は諦めるからね?」
バッツ「黙れ! これ以上俺の前でティナの名を語るな、その為ならイレブン! お前はアルスの期待通りに動くつもりか?」
勇者イレブン「そういう事。ボクはアルス様に仕える新生カオス軍幹部・勇者イレブン様だ!」
バッツ「!?き……、貴様ーーーー!!!💢💢💢💢💢」
ホメロス「ふんっ。ならば私も貴殿と共に助太刀をいたそうぞ、バッツ殿!」
「おいおい、俺にも参加させてくれよホメロス!」
バッツ「カミュ!」
ホメロス「カミュよ、あの頃は済まなかった! これで贖罪になるかは分からないが、共にイレブンを助け出そう!」
カミュ「ああ。必ず助けてやるからな、相棒!」
負傷した俺は、見ている事しか出来なかった。
かつて軍師と呼ばれていた男が目の前で、バッツたちと共闘しようとしている。
ホメロス軍師の言うあの頃が何なのかは知らんが、今は見守るしかなさそうだな。
だから安心しろセーニャ、お前の恋人はバッツたちに任せるしかないんだ。
95話に続きます。