二次創作小説(新・総合)

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.209 )
日時: 2023/04/23 23:17
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

たくっちスノーがりりすた革命団を去ってから……たくっちスノーも向こうで1人で頑張っているのか、色んな人が革命団に訪れるようになった。


しかし、たくっちスノーは革命団には中々帰ってこないようになった。


雪「たくっちスノー……あれからほぼ1人だね」


ヨウコ「魔トリョーシカが脱退して、死んでからというものずっとね……」


ヨウコ「まぁ、たくっちスノーがいなくなって、彼を元に仲間が何人か増えたからマイナスってわけじゃないけど………」



雪「たくっちスノー………」


ヨウコ「それであたし達がくよくよしてどうするのよ、たくっちスノーも1人で、違うやり方であたし達のように世界を変える方法を模索しているのよ」


雪「だって、父さんが死んでも何も変わってないんだよ!?カーレッジ・フレインさえ完全に死亡すれば結末が来る!皆そう思ってたのに……」


雪「最早カーレッジすらも物語で不要と感じたら捨てられる立場になるほどだったなんて……」


ヨウコ「無理もないわ、カーレッジが創造主だから常に1番上とみんな思い込んでたせいよ」


ヨウコ「……さ!今はそんな事考えるより、船を飛び回ってあたし達もどんどん交流を深めていきましょ!」



ヨウコ「たくっちスノーも言ってたじゃない、今のままで無理ならこの世に存在する全ての世界、全ての設定と出会って知り合いにでもなりたいって!」



ヨウコ「その為には……あたし達が止まってる訳にはいかないでしょ!」




雪「………うん、分かった、ごめんねヨウコさん」



………


かくして、雪達はまたひとつ大きな世界へと降り立った………


………


雪「あれ?」


そのうちの一つに雪が降り立ったのだが………



雪「おかしいなぁ……ここは昔来た時は活気があったはずなのに、何の気配もしない……というより、生き物が居た形式すら感じられない」



雪「そんな事ある!?いや無い!絶対に無い!」


雪「だってここアンパンマンワールドだよ!?」



アンパンマンワールド、それは時空で1番子供達に人気のある世界であり、ありとあらゆる子供の夢が詰まった平和な場所である。

……
【MMトウスター】
『ばいきんまん』編

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.210 )
日時: 2023/04/23 23:19
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


何故か全く活気が無いようだった……

雪「なんかこの雰囲気……前にもあった気がするんだけど気のせいかな?なんだろう……何か胸騒ぎがする……」

そして雪はこの世界にある奇妙な感覚を覚えていた、まるで

この世界に何も存在していないかのように。

………

雪(アンパンマンは正義……とは言わずとも、飢えた人をほっとかず、自らを差し出す慈愛のヒーローだ)

雪(彼もその協力者も、この世界とは別でお腹が空いている人が居るならそういう人達も助けたいと手を伸ばしても不思議な話じゃない)

雪「でもそれにしたって……こんなに異常な雰囲気になっていたなら誰かしら帰ってきてもおかしくないのに………」


雪「町に来たって言うのに、なにかの気配も感じない、確かあの世界って何かしらの物を無償で提供してくれる善意みたいな人ばかりなのに」

雪「というか市民すら……」


雪「……そうだ!アンパンマンワールドといえばパン工房!」

雪「あそこなら何か起きていたとしても…!」

雪はすぐさまパン工房へと走っていった………

……

雪「……っ!」

ダメだった、工房は窓を見ても人の気配もしない、中に入って電気をつけても誰もいない。
雪「そんな……」

雪「じゃあ一体誰がこんな事を……」

その時、雪はある事に気づいた

雪「これ……」

雪の目の前には一枚の手紙が落ちており、そこにはこう書かれていた

『アンパンマンは悪である』

雪「えぇ!?」

雪「いや、確かにこういう展開も何度かはあったけど……」

雪「ひとまず、いったん連絡入れないと……」


………

『え?誰もいない?』

雪「そうなんだよ、アンパンマン達どころか人っ子一人いない、電気は何ヶ月も変えてないかのように薄暗いし、パンを作る小麦粉や卵もだいぶ傷んでる、というよりはぐちゃぐちゃになってる」

雪「それに……こんな事になっているというのに、時空外に出ていたなら誰かしら気付いて帰ってきてないのもおかしいよ」

『ええ……今調べているけど、アンパンマンやその仲間が別世界の反応があったようには……』


雪「……あれ」

雪はかまどの近くに丸い球体が落ちていることに気づく。

雪「さっきまでこんなの落ちてたっけ?」

『……!!』

『危ない!直ぐにそれを捨てて工房から出て!』

雪「え、ちょっと……うわ!?」

雪が窓から工房を飛び出した途端、工房内で弾ける音がしたと思えば白い煙が部屋中に充満していた……

雪「ゲホ、ゴホッ、何が起きたの……?」

雪「今のは…?というか、いつの間にあんなものが、今まで誰も見ていないのに…」

雪は辺りを見渡したが、もう先程までの異様な光景は無くなっていた。
そして雪は工房の奥で何かが光っていることに気づいた

雪(ん?なんだろ……)

雪はその謎の物体に近づくと、それはただの石ころではなく、どう見ても宝石のようなものだと理解できた。

雪「なんか変なものが落ちているよ」

『さっきのガスの発生源かもしれないわ、そっちに送って』

雪「分かった、1回通信を切っておくね」

……

雪「……最初から落ちていたものじゃなければ、わたしに気付かれずにここに送ってきたことになる」

雪「誰がこんなことを……?」

シュッ!

その時、窓から矢が飛んでくるが雪はそれを掴む。
よく見ると矢の筋は尖ってないので殺傷力がない、間には紙と紐が結ばれていた。
矢文だ。

雪「!」

そして、それを何が飛ばしたのかも分かった。

雪「………多分、あそこにいる」

雪は確信を持ちながらその人物の元へと向かった…………

雪「やっぱり……君か」

「……ふん、思ったより早く来たな」

雪がたどり着いた先は……バイキン城。
アンパンマンと相対し、いつも邪魔されて負ける…それの繰り返し。

ばいきんまん。

雪「この世界でやっと生き物を見つけたよ」

ばいきんまん「お前、見た目からしてこの辺りの奴じゃないな?例の別世界っていう」

雪「そんなところだね、君の事は分かっているから自己紹介はいらない、私は…」

………

ばいきんまん「なるほど、全ての物語を良い結末に変えるための同盟」

ばいきんまん「それは……」

ばいきんまん「本来ならおれさまにとって敵というわけだな」

雪「そういうことになるね」

ばいきんまん「おれさまは1人になって、色々研究して、その末にできたものがこのよく分からないものだ」

雪「……私を呼んだのは?」

ばいきんまん「理由は無い、やっと生き物の反応がしたから何かあったのかと思えば……ムダだったのだ」

雪「なら、呼ばれたからにはこっちも聞く権利がある」


雪「こっちは、ここに来るまで色々見てきたし色々されてるんだよね」

ばいきんまん「………」

雪はそう言い、手を上げる。
するとそこから一本の槍が現れる。
雪の手に現れたのは、その世界に存在する武器を具現化させる能力だった。

雪「私だって弱体化したけど少しは自己防衛する手段はあるよ」

ばいきんまん「………やりあってもめんどくさいだけだぞ」

雪「それはそうだね、だから」

……

雪「あの白いガスを出す玉を出したのは君?」

ばいきんまん「正確には、お前に気付かれないようにかびるんるんを向かわせたんだ」

雪「それは気付かなかった私が悪いね、じゃあ……あのパン工房の張り紙は?」

ばいきんまん「張り紙?」

雪「アンパンマンは悪だ、とかそういう奴だよ……どうせなんかやったんでしょ、君」

ばいきんまん「ふーん、パン工場にそんなのがかったのか、ならあの中に生き残りが何人かいたのかもしれないな」

ばいきんまん「ま、お前の話を聞くにはあそこでも誰の反応もしなかったなら手遅れって所だが」


雪「…………」


ばいきんまん「お前がおれさまやアンパンマン達のことを知っているなら、最初からこうだった訳じゃないことは分かるだろ」

雪「うん、だから調べてたんだよ」

雪「今の所君しか見ていないわけだし、アンパンマンは一体どこに行ったの?」

ばいきんまん「………」

ばいきんまんは無言で席を立ち、機械を操作して何かを映し出す。

雪「これは……!?」

ばいきんまん「おれさまはただ、アンパンマンを倒そうとしていただけなのに……どうしてこうなったのか、今でも分からない」

そこにはアンパンマンワールドの地図が表示されており、バイキン城の周辺に赤い丸印が付いていた。

ばいきんまん「最初はいつも通りだった、アンパンマンの所に誰か来て、おれさまがそれを欲しがったり、ドキンちゃんがまたワガママを言ったり……」

ばいきんまん「原因も予兆も分からないままそれは起こった」

ばいきんまんが話していると、壁が開いてコンベアが飛び出していき、天丼が飛び出してくる。

ばいきんまん「そういえば昼だった」

雪「食べないの?」

ばいきんまん「今はそういう気分じゃない、食え、毒は入れてないしカビもない」

雪「まあいいや」

雪は天丼を食べる、まぁ標準的な味だ、特別美味いわけでもないが食べられないわけじゃない。
だが……物足りない。

雪「この世界だったら、本当ならお腹が空いてたらてんどんまんが頭の丼分けてくれたりするのにな〜」

ばいきんまん「確かにこんな物で作ったやつよりてんどんまんの頭にあるやつの方がよっぽどうまかった」

ばいきんまん「でももう食えない、そんなものは」

雪「………」

ばいきんまん「おれさまは……おれさま達は、何もかも失った」

ばいきんまん「そして、今に至る」

雪「……」

ばいきんまん「話の続きだ」

ばいきんまんは続ける。
……

ばいきんまん「ある時だ、おれさまは一匹の虫を森で見つけた」

ばいきんまん「その時はまったく気にしなかった、いつものようにアンパンマンを倒しに行って、いつも通りに負けた」

ばいきんまん「そしていつも通りに帰ろうとした時だ」

ばいきんまんが映像を見せる、その虫のデータだ。

ばいきんまん「とんでもない速さで増殖していたんだ、二倍、十倍……いや、百倍以上だった」

ばいきんまん「それを見ておれさまは閃いた、これをばらまけばアンパンマン達を困らせられるんじゃないかって」

ばいきんまん「全部は回収できなかったが、それでも運んでる途中でかなり増えた」

ばいきんまん「これを使ってアンパンマン達に嫌がらせをしてやるつもりだった、だが……」

雪「そいつは想像以上の動きをした、いや…しすぎたんだね」

雪「そうか、その虫を見ればなのが起こったかも何となくわかる」

ばいきんまん「これを知っているのか!?」

雪はうなずく。
ばいきんまんが話した虫、映像を見てはっきり理解した、この世界に何が起こったのかを。


雪「一応続けて、虫をばらまいてその後は?」

ばいきんまん「あっという間に町のあちこちに広がって大騒ぎ、おれさまの予想通りアンパンマンが駆け付けた」

ばいきんまん「だがあいつのアンパンチを食らっても全然止まらないどころか……全部包み込んだ、大成功だった」

雪「でもまた新しい顔が来て元通り……見ている人はそう思ってたけど」

ばいきんまん「おれさまにとっても信じられないことが起こった」

ばいきんまん「………動き出した、アンパンマンの体が」

ばいきんまん「いや、あいつは別にアンパンの顔が無くなったら動けなくなるわけじゃない、首を外すことも出来る」


ばいきんまん「だが、あの時は違ったんだ」

ばいきんまん「なんでかは分からない、ただあの時のアンパンマンはいつもと違ってたんだ、まるで……」

ばいきんまん「おかしいと思ったのは皆そうだった」

ばいきんまん「あの虫のことを知っているなら、この後何が起きたか分かるか?」

雪「……何かに寄生したんだよね?」


雪「ハカイモノ……私たち革命団としては因縁深いやつが生み出したもので、なんでも寄生して、生物に代わり、破壊するために生きて死ぬ……」

ばいきんまん「そう、寄生した……信じられるか?未だにおれさまは頭が変になる」

ばいきんまん「カレーパンマンが虫に向けてカレーを飛ばしたら、そのカレールーがおばけになったんだぞ!」

雪(おばけって表現に年齢層を感じる)

ばいきんまん「そこからは早かった、右から左へ、下から上へ、海から山へ、ぜんぶ、ぜーーーんぶあの虫にくっついていった」

ばいきんまん「おれさまも逃げようとした、でも遅かった」

雪「そ、そんな……それってつまり……」

雪「アンパンマンどころか、しょくぱんまん、カレーパンマン、ジャムおじさん、バタコさん……それだけじゃない、皆、皆ハカイモノに寄生されて……」

無機物に寄生することが多いハカイモノだが、アンパンマンワールドは元が無機物揃いだ、それによって………

ばいきんまん「正確には皆じゃない、さっき言っただろ、生き残りが僅かにいた、それも首無しアンパンマンや寄生されたカレーパンマン共に怯えながら暮らしてるよ」

ばいきんまん「今頃は、この世界でおれさまの次に嫌われているだろうな」

雪「……」

ばいきんまん「おれさまがこの状況を見て黙ってると思ったか?」

雪「じゃあ聞くけど、このやり方で結果的に君はアンパンマンに勝つことが出来た、それからは?」

ばいきんまん「勝った?これが?勝ったなんて言えるのか?」

雪「だよね」

ばいきんまん「実際そうだ、あの虫はドキンちゃんにも寄生した、ホラーマンにもだ」

ばいきんまん「かびるんるんはいくらでも用意できるから困らないが……」

ばいきんまん「………」


ばいきんまん「お前でも分からないのか?あの時出会ってから、ずっとおれさまはあの虫に触ってるのに全くなんともないのだぞ」

雪「全くって……え!?虫がいないわけじゃないの!?」

ばいきんまん「ああそうさ、おれさまの体にも何体かいる、だが体を乗っ取られたわけでもないし体調が悪くなってもいない」

ばいきんまん「おれさまだけが、な」

雪「う、うん……?バイキンの塊だからそういうのに一切耐性が出来たのかな……?」


ばいきんまん「1人になったおれさまは、ずっと1人で研究した」

ばいきんまん「あの虫の事をひたすら、ひたすら調べて、作った」

ばいきんまん「そのハカイモノとやらを消滅させるガスを」

雪「!?」

雪(ま…まだ詳細もよく分かってないハカイモノの対処案を独流…それもたった一人で…!?)


ばいきんまん「レーダーで手当り次第虫を見つけ、かびるんるんに持たせてそれを投げる、軽い衝撃に反応して吹き出して灰のように消す」

雪「じゃああの工房に落ちていたのはその不発弾?」

ばいきんまん「不発弾なんか出ない、ちゃーんと虫が居ることを想定して……」

雪「工房の中にハカイモノが!?で、でも私が来た時はそんな反応は……」

ばいきんまん「かまど」

雪「!」


ばいきんまん「いつもアンパンマンの新しい顔を焼いてしまうムカムカしいあのかまど、あの中にぎっちり詰まっていた」

雪「………っ!」

ばいきんまん「勿論欠点もある、虫に寄生された奴ごと消滅したことだ」

ばいきんまん「完成した時広範囲に一気に着弾させた、十数個の爆弾が街を包み、虫と一緒にカバオ達まで消えた」

ばいきんまん「でももう手遅れだ、ありったけ作ったものを全部ばら撒くように言ったから…」

ばいきんまん「結果的に全部消えてなくなったよ、ハカイモノとやらの思い通りに」

雪「………」


雪「そ、そん…な……」

雪「アンパンマンワールドのキャラクター達が、殆ど退場……?カーレッジが死んでもなお、世界を消滅させる存在は終わらないのか……?」


と、雪が話を聞いていると連絡が入る。

雪「あ……はい!」

『……聞きながら情報提供ありがとう、雪』

『改めて調べ直したらヒットしたわ……ほぼ都市伝説みたいな扱いだったけど』


『時空で……顔無しアンパンマンが徘徊しているのを見たって』

『そして……あいつもいたわ』

雪「!」

雪「エルケー……やっぱり生きてたんだ……」


雪「分かりました、直ぐに戻るよ」


ばいきんまん「………そうか」


ばいきんまん「何となくそんな気はしていた、アンパンマンがあれくらいで倒れるわけが無い」

ばいきんまん「エルケーというのはあの虫の親玉というわけだな」

雪「………ねぇ、ばいきんまん」

雪「もし良ければだが、りりすた革命団に来ない?」

ばいきんまん「何?」


雪「エルケーは私たちに深く関係している存在なんだ、この世界以外も危機に陥る可能性が高い」

雪「ハカイモノを突破出来る存在が必要で……」



ばいきんまん「断る」



ばいきんまん「なんでおれさまがお前達なんかに協力してやらないといけないのだ?」



ばいきんまん「おれさまはな、世界がどうなっても、お前達の目的がどうなってもどうでもいい」


ばいきんまん「おれさまの目的は今やただ1つ、いやずっと変わってない!」


ばいきんまん「アンパンマンをこの手で倒す!その為におれさまは生まれ、この場所に降り立った!」

ばいきんまん「1人でもやる!やれる!やれるんだっ!」



ばいきんまん「だがアンパンマンがもうここにいないと分かっただけでも好都合だ!アレを起動するしかない!」


ばいきんまんは椅子から飛び降りて、エレベーターで一気に地下まで降りていく。

ばいきんまん「アンパンマンはお前達にもそれ以外にも滅ぼさせはしない!」

ばいきんまん「絶対にだっ!!」


……

雪「………生命反応、あれら以外に無しと判断、1度この世界から撤退し……」

『……おい、おい!』

雪「え?」


『おい、何ボサっと歩いてるんだバカ姉!!』

雪「えっ、その声……フィノワール!?どうしたの!」

『話してる暇は無いんだよ!さっさとそこから脱出しな!船を出す!』

雪「え!?ちょっと」


雪は大急ぎでバイキン城を抜けた途端、船が時空を超えて現れて、雪を回収する。
その瞬間だった、バイキン城とその周囲を破壊して、吹き飛ばしながら……巨大な黒い船が空を舞っていく。


ばいきんまん「ここから脱出する用に作っておいた方舟がこんな所で役立つなんて……」


ばいきんまん「目指すはアンパンマン!!バイキングジェット号、発進!!」
ばいきんまんを乗せた船はアンパンマンワールドから離れて行き、そのまま別の時空へと飛んでいく。
ばいきんまんは操縦室に入り、船の行き先を設定、そして……

(待ってろよアンパンマン……)

(お前を倒す為なら……)


(手段は選ばん!)

………


そして、雪も戻ってきた。



雪「………アンパンマン達が、知らない間にそんなことになっていたなんて」

ヨウコ「結末が来ない世界、それは永遠に終わらないということばかりだと思ってた」


ヨウコ「でも実際は、こうやって全てをぶった切って虚無のように何もかも意味を無くすような形にもしてしまうのね」

狩崎「どうかな、私達のパターンのように潰すだけ潰して結局あやふやにしてしまう事もあるだろう」

レオン「さすがに今回はそうはいかねーだろ、だってアンパンマンとばいきんまん以外全員退場しちまったんだろ?」

雪「………そこなんだよね」

平良「ねえちょっと待って、それやばいんじゃ」

平良「だって、パンは全部食われて首無しの状態でハカイモノとして徘徊してるんでしょ?ばいきんまん自体にもハカイモノがいるし……」


平良「ジャムおじさんが消滅したんじゃ、ハカイモノを解決してもアンパンマンの顔焼けないから……」

雪「…………」


雪「それでも私はやる、ばいきんまんより先にアンパンマンをなんとかする」




かくして、私たちは世界を超える。

交流を深め、この戦いから足掻くために。



MMトースター
【ばいきんまん】編

END