二次創作小説(新・総合)
- Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.66 )
- 日時: 2022/01/28 16:32
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ある時系列、たくっちスノーが兄弟姉妹を探しながら事件を止めたり、ティーの涙を回収していた時のこと…………
たくっちスノー
「こうして見ると俺やること結構多くて忙しくない?」
ヨウコ
「そんな事より、たくっちスノーに招待状来てるわよ。」
たくっちスノー
「俺にー?俺に招待状なんて変な奴も居たもんだな………何何?」
たくっちスノー
「なっ!!?」
雪
「えっ何!?どうかしたのたくっちスノー!」
たくっちスノー
「りりすた革命団へ………俺の姉貴より!?」
!!!?
………
レオン
「で、今更になって姉貴が連絡だって?」
Sonic.exe
「なんと書いてある?」
たくっちスノー
「たくっちスノーへ、是非ともあなたに見てもらいたいものがあります、気に入ってくれること間違いなしです、損はありませんよだってよ。」
遊作
「………見てもらいたいものか、たくっちスノーが気になるものというと。」
虎徹
「俺達的にパッと思い付くのはティーの涙、もしくは単に面白いだけものだな。」
遊作
「宛先はなんと書いてある?」
雪
「えーと……フィルトナ・ダウンさんだって。」
たくっちスノー
「フィルトナ……確か時空犯罪者にそんな名前のやつはなかったし、とりあえず行ってみるか。」
かくしてりりすた革命団は手紙に書いてあった世界に辿り着いた。
たくっちスノー
「…ここか?」
ヨウコ
「………ねぇ、世界なのにメイドウィンの反応がしないんだけど?」
松山
「貸賃の世界なんだろ、メイドウィンによっては世界丸ごと他のやつに貸して資金の足しにする奴もいるぞ。」
飛羽真
「そんな不動産投資みたいな………」
たくっちスノー
「あ、でも人がいるからすぐ分かったな」
その世界には真っ白な空と床に本、それと女性が1人居るのみだった為、すぐに見つけられた。
ヨウコ
「あれがフィルトナさん?」
雪
「かも………。」
たくっちスノー
「おーい!アンタがこの手紙を書いたっていう姉貴か………」
「遅いッッッッ!!!!」
その時フィルトナが叫び、その言葉は大きなフキダシとなってたくっちスノーに襲い掛かる!!
たくっちスノー
「うおおおおお!!!!?」
たくっちスノーは間一髪でかわし、フキダシが地面に突き刺さる!!
ヨウコ
「喋った言葉がセリフの塊になった!?」
松山
「なるほど?あれが奴のマガイモノ能力か。」
たくっちスノー
「何すんだよ姉貴!!」
フィルトナ
「何すんだじゃないわよ!!貴方どれだけあたしをまたせたと思ってるの!?」
たくっちスノー
「え、そんな待った?今来たところだけど。」
フィルトナ
「前のMMトースターのエピソードが完結したのいつよ。」
たくっちスノー
「いつだっけ?」
飛羽真
「えーと……2021年の夏。」
フィルトナ
「5ヶ月よ!?5ヶ月も待ってたのよ貴方が来るの! 」
フィルトナ
「ジャンプで言うとレッドフードが連載されてたのにもう完結して新しい連載が3本も出たぐらいなのよ!」
たくっちスノー
「は、はぁ………それに関しては親父のせいもあるけど悪かったよ。」
たくっちスノー
「で?俺に見せたいものって?」
フィルトナ
「ふっ、ふふふ、興味ある?」
たくっちスノー
「無いかあるかで言えば、めっちゃある。」
フィルトナ
「そうこなくっちゃ!」
フィルトナは嬉しそうに壁に手を突っ込むと、真っ白だった空は書き換わって絵や文字が映される。
飛羽真
「こ、これは………本!?」
Sonic.exe
「それもただの本じゃない………漫画か!」
フィルトナ
「たくっちスノー?この時空には何千、いや何万という漫画がこの世に存在しているの!」
フィルトナ
「設定マニアの貴方なら、その全てを把握してるんでしょ?」
たくっちスノー
「使えるってだけで全部覚えてるわけじゃねーけどな。」
フィルトナ
「その中で最も有名な漫画群は何かわかる?」
たくっちスノー
「コロコロコミッ
フィルトナ
「そう少年ジャンプね?」
たくっちスノー
「おい」
フィルトナ
「私ね、父さんの設定達の中で少年ジャンプの漫画に惹かれていったのよ。」
フィルトナ
「そして集められるものはここに集めてきたの。」
たくっちスノー
「そいつはすげーな……で、これがそれらなのか?」
フィルトナ
「私は毎週ジャンプは欠かさず読んで、1ページも逃さず力にするの、それが私の技になるから。」
フィルトナ
「ねぇ、たくっちスノー……私はジャンプを読んでて思うの」
フィルトナ
「なんでこんなに面白いのに、あっさりと終わってしまう漫画が現れるの?」
たくっちスノー
「はい?」
フィルトナ
「悲しいわ………打ち切られて、コミックスで言うと2、3巻で終わってしまう漫画があるの。」
たくっちスノー
「そういうのは俺もよくあるな、俺どっちかと言うとサンデー派なんだけどそういう漫画はザラだ。」
フィルトナ
「でしょう?私は殆ど覚えてるわ?」
フィルトナ
「最近だとボーンコレクションとかレッドフードとか……面白いのに……」
フィルトナ
「さて、ここからが本題。」
フィルトナ
「私はそんな歴史の影に埋もれて行った漫画達が不憫に思ってね……」
フィルトナが手を掲げると、漫画達がフィルトナの手の中に集まって………
フィルトナ
「週刊ネオジャンプ!始めたのよ!」
1つの漫画雑誌になった。
たくっちスノー
「ね………ネオジャンプ〜?」
フィルトナ
「そう!終わってしまった漫画達の待ち望んだ続きが見れる、私流の少年ジャンプよ!」
たくっちスノー
「なんだそれ………」
AI
「でもなんか面白そうじゃん、ちょっと読ませてくれよ。」
たくっちスノー
「まぁ待て、先にどんな漫画載ってるかだけでも見るんだ。」
たくっちスノーはネオジャンプを受け取り、1番後ろの漫画目次欄を確認する
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『サムライ8八丸伝』
『レディ・ジャスティス』
『birudo King』
『アイアンナイト』
『ステルス交響曲』
『瞳のカトプレマス』
『E-ROBOT』
『戦星のバルジ』
『恋のキューピット 焼野原塵』
『新米婦警キルコさん』
『たくあんとバツの日常閻魔帳』
『烈!伊達先パイ』
『レッドフード』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フィルトナ
「記念すべきネオジャンプ第1号は私よりすぐりの復活打ち切り漫画!バトルはもちろん!コメディにお色気までしっかり揃ってるのよ!」
フィルトナ
「枠が足りなくてスポーツは入れられなかったけど………どうかしら?」
たくっちスノー
「…………」
雪
「………」
たくっちスノー
「姉貴、まさかコレ売る気か?」
フィルトナ
「勿論よ。」
たくっちスノー
「やめとけ!!」
フィルトナ
「ええええーーーー!!!?」
たくっちスノー
「描かれた漫画には悪いけどさぁ、爆死以外の未来が見えねぇんだわ!!」
- Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.67 )
- 日時: 2022/01/28 22:33
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
たくっちスノー
「団結の力持ってこいや!攻撃力低いモンスターを並べても青眼の白龍には勝てないんだよ!!」
フィルトナ
「何よ!パワー・オブ・フェロー知らないの!?」
遊作
「ジャンク・ウォリアーに当てはまる作品が無いと意味ないだろう………」
雪
「……というか物語の続きなんてどうやって手に入れたの?確かバルジの作者って……あのヒロアカで有名な堀越耕平先生でしょ?」
フィルトナ
「私の能力で自動的に話の続きが作られるようになってるの、凄いでしょ?」
たくっちスノー
「それはすげーけど出来ればHUNTER×HUNTERに使ってくれない?」
フィルトナ
「ネオジャンプは革新的な漫画雑誌なのの!あんなに面白いのに早く終わって、回収しきれなかった設定も残ってる漫画への救済にもなるの!」
フィルトナ
「………言っておくと私は巻数が短い漫画を好むアレな人たちとは違うわ!ドラゴンボールもONEPIECEもBLEACHも最高よ!」
フィルトナ
「私は全てのジャンプ漫画を愛してるの!毎週ジャンプを漫画の数だけ買って、全ての作品に1票アンケート入れてるのよ!」
たくっちスノー
「………うーん、だったら厳しい意見言うけどよ………」
たくっちスノー
「なんで終わったのって、そりゃ人気なかったからじゃねーかな………??」
たくっちスノー
「姉貴がこの作品好きなのは何となくわかったけど、それでもジャンプ読者って時空に何万人も居るわけだろ……」
たくっちスノー
「1人推してても全然届かねぇんじゃねぇかな………。」
レオン
「あとちょっと参考までに聞きたいんだけどよJUMPオタク。」
フィルトナ
「何?知りたいこと何でも教えるわよ。」
レオン
「【タイムパラドクスゴーストライター】の主人公、どうかと思う?」
フィルトナ
「話はともかく盗作は普通にいけないと思う。」
レオン
「なるほど確かにマシな感性はしてるな。」
フィルトナ
「愛と常識は別よ………」
たくっちスノー
「大体!無理矢理切り上げたものを後から拾い上げてもう一度連載しますなんて無理があるんだよ!」
ヨウコ
「そうよ!ビルドキングのしまぷー先生はちょっと無理だったってギブアップしたのよ!」
フィルトナ
「私にギブアップという文字は存在しないわ!友情・努力・勝利しか書いてないの!」
戦兎
「なんて偏屈な辞書だよオイ」
雪
「それでネオジャンプは人気出たの?」
フィルトナ
「ビッッッッックリするくらい貰ってくれなくて在庫が結構溜まってるの……」
たくっちスノー
「帰ろ。」
フィルトナ
「あっ、待って帰らないで!!」
たくっちスノー
「だってなんか………うーん構いたくない。」
フィルトナ
「お願い〜〜〜!!別に少年ジャンプ潰したいとかそういうのじゃないから〜〜〜〜!!」
フィルトナ
「私が続きを見たいだけ!!ただそれを公開するだけ!お金だって取らないから!!」
フィルトナ
「創作って大体そんなものでしょ!?」
たくっちスノー
「いや確かにそうだけどよぉ!」
ヨウコ
「で?私たちに何して欲しいわけ?」
たくっちスノー
「言っとくけど全部は受け取らないからな!!1冊貰ってくからな!!」
マール
「1冊は貰うんだ……」
カーム
「アイツなんだかんだで家族には甘いからな……」
フィルトナ
「お願い!どうにかネオジャンプ布教してー!!」
雪
「そ、そんなこと私達に言われても………!!」
ヨウコ
「それよりアンタ叫ぶとコマが飛んでくるの何とかならないの!?」
松山
「うわー叫び声のトゲトゲセリフ思ったより鋭利で痛てぇ。」
フィルトナ
「あ、あ……じゃあ!!私もりりすた革命団に協力するから!」
たくっちスノー
「じゃあって言われてもその………」
Sonic.exe
「いいんじゃないか?お前の兄弟姉妹はほっとくと何をしでかすか分からない。」
ハインリヒ
「ああ、どんな存在であれ目に留まる場所に置いておく方が安全だろう。」
AI
「このマガイモノ現状セリフ飛ばしてきたり漫画の続き勝手に書いてるだけなんですけど。」
遊作
「雑用程度にはなる。」
フィルトナ
「ありがとー!!」
かくして、フィルトナ・ダウンがりりすた革命団の仲間になった。
のだが………
………
飛羽真
「そういえばあれだけ言っておいて、まだネオジャンプ読んでなかったな。」
或人
「あっ、そういえばそうじゃん。俺もジャンプ読んでたからどんなのか気になるな〜。」
飛羽真と或人は興味津々な感じでネオジャンプを開くが………
………
たくっちスノー
「なぁー、なんかちょっと前に流行ったヒーローアンチものってどうなってるわけ?」
レオン
「この間英戦のラブロック完結したぞ、戦隊大失格とかまだやってるやつもあるが。」
雪
「そんなのあるんだ………」
「いやー!!やめてぇー!!」
と、雑談の最中突如悲鳴が。
雪
「フィルトナ姉さんだ………」
……
声のした方に行ってみると、飛羽真が怯えるフィルトナを押さえ付けていた。
「ダメですよフィルトナさん!!こんなんじゃ!!」
フィルトナ
「いやぁー!アンチ意見はいやぁー!」
雪
「飛羽真さん!?どうしたんですか!?」
飛羽真
「いや……実はさっきネオジャンプを呼んでみたんだ、飛電の社長さんと一緒に。」
飛羽真
「見た限り……どうやらネオジャンプの人気が出ないのは内容にも問題があるみたいだ。」
雪
「………え、要するにつまんないってこと?」
フィルトナ
「そ、そんなこと!?しっかり元の漫画をイメージ&再現して続きを作ったのに!?」
松山
「そりゃ原作g
或人
「いや……俺数本元を見たことありますけど、絵はそっくりなんですけど内容はそれに劣ってますよ……」
或人
「なんというかこう……打ち切り漫画でも何かしら光るものはあるんです!でもこの続きにはそれが感じられないというか………」
飛羽真
「ほら、コレ見てくれ!」
たくっちスノー
「…………どれどら」
たくっちスノーは渡されたネオジャンプを確認して……
たくっちスノー
「バトル漫画はグダグダ……コメディは陳腐でどこかで見たようなネタばかりだ………」
黒影もどき
「なんかこういう安っぽいお色気じゃ興奮しないんだよね、AIのべりすと君の方がもっといいの作れるよ。」
雪
「お父さんいつの間に!?」
飛羽真
「特にこのサムライ8は専門用語に専門用語が並べられて理解が追いつかなくて………。」
たくっちスノー
「ごめんそれ元から。」
或人
「元よりも酷くなってるよ……。」
フィルトナ
「………えーとつまり?」
たくっちスノー
「待て、決めつけるのは早い……ちょっと能力コピーさせて?」
たくっちスノーはフィルトナに触れて技をコピーし、漫画雑誌を作り出す。
たくっちスノー
「週刊マガイモノ完成!即興で作ったもんでパクリだらけだが、どうだ?」
或人
「うーーーーん………確かにパクリネタが多いけど、それを無視すれば読める……」
たくっちスノー
「あーやっぱり……ネオジャンプがダメなのって単に姉貴の漫画力が低いからだよ……」
フィルトナ
「そ、そんな……」
雪
「まぁこれって要は子供が自由帳やノートに漫画や設定とか書くのと同レベルだからね……」
- Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.68 )
- 日時: 2022/01/29 17:09
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
………
レオン
「ほー、なるほどなぁ。」
カーム
「まさかとは思っていたが、案の定ヘタクソだったわけか………」
龍我
「でもよ、絵は真似出来るんだろ?」
雪
「絵が下手でも内容がアレじゃ意味ないんだよ……キャラ人気だけでどうにかなる程漫画は甘くないよ。」
雪
「キャラだけそっくりで中身劣化してちゃマガイモノが作るマガイモノ漫画だよ……」
フィルトナ
「あなた漫画に詳しいの?」
雪
「だいぶ昔に現役の漫画家と旅をしたことがあるんだ。」
雪
「その人もちょっと問題はあったけど人気漫画家にはなれたしなぁ……」
フィルトナ
「ねぇー!!私どうしたらいいのー!?」
AI
「遊作ちゃん、いつものアレやったげて。」
遊作
「………全く。」
遊作
「いいかフィルトナ・ダウン、お前が覚えておかなくてはならない技術が3つある。」
遊作
「1つ、既存の作品の力に頼らず独自の技術も込める、つまりオリジナリティ。」
遊作
「2つ、その作品を真に好んでいるというならその作品の長所を理解し完璧に叩き込む。」
遊作
「3つ、そもそも元になった作品は何が理由で失敗したのか考察し補う……これに関しては自分が作ったわけでもないのに烏滸がましいと思われるかもしれないがな。」
AI
「まぁ要するに何もかもダメダメってことだ!」
遊作
「黙れ」
AI
「はい」
フィルトナ
「まず何から始めれば?」
たくっちスノー
「姉貴、ちょっと試しにワンピース書いてくれない?」
フィルトナ
「ちょっと試しにで書くにはハードル高すぎない?」
たくっちスノー
「アーロン戦だけでいいから。」
フィルトナ
「序盤の最高峰じゃない、いやどのシーンも最高だけど。」
雪
「ドラゴンボールZの『クリリンのことかーーーーッ!!』の所お願い!」
飛羽真
「BLEACHの最終回」
松山
「斬の第1話、絵柄は再現しなくていいから。」
レオン
「それよりHUNTER×HUNTERの続き代わりに書いてくれない?もう数年は見てないんだよ。」
フィルトナ
「貴方達私をなんだと思ってるの!?」
フィルトナ
「まぁ描いてみるけど………」
…………
雪
「ひ ど い。」
たくっちスノー
「おかしいな過去の流れは分かってるのに本家よりイマイチ盛り上がらないぞ」
松山
「そりゃレジェンド共と比べたらな。」
或人
「打ち切り漫画だって連載レースに勝てた精鋭なんだけど!?」
フィルトナ
「何がダメなのよ〜……流石にこれは私でも酷いとわかるわ〜………」
雪
「こうなる以上どんなジャンプ漫画渡しても豚に真珠かもね………」
松山
「ていうかよー、タイパラの編集キャラも言ってただろ?ジャンプ編集は個性欲しがってんだぜ?」
松山
「既に終わった漫画の真似事してもな?」
たくっちスノー
「やってることはAIのべりすと君みたいなもんだしな………」
黒影もどき
「いやAIのべりすと君は結構使えるんだぞ個人的な話を作る時とか。」
或人
「とにかく話を作りまくるしかないよ!」
フィルトナ
「そうは言ってももう週刊ネオジャンプ第2号作っちゃったのよ!?」
そう言ってフィルトナはまた何千という漫画雑誌を持ってくる。
松山
「ゴミ増やすのやめてくんない?」
フィルトナ
「そうは言ってももう作ったのよ……。」
雪
「でもここの倉庫供用だから、あんまり置いとけないし……」
AI
「部屋勝手に増やしたらまた遊作に怒られちまう……」
黒影もどき
「まぁ作っちゃったものはしょうがないでしょ?ちょっと俺に名案があるんだけど。」
たくっちスノー
「え、親父が!?」
フィルトナ
「………信じていい?」
雪
「言っておくけど貴方ほぼ出禁なんですから、カキコに書ける範囲で頼みますね!」
黒影もどき
「りょーかい。」ビシッ
黒影もどきは大量の漫画雑誌を抱えて、時空の渦へ入っていった。
松山
「ていうかよー、なんでこいつの自己満足に付き合うわけ?」
たくっちスノー
「最終的に金取れるものにして、りりすた革命団の資金源にするんだよ。」
雪
「あ、悪どい………」
………
そして数日後。
たくっちスノー
「完売したぁ!?」
フィルトナ
「うん!!第2号の在庫が全部切れたわ!」
たくっちスノー
「1体どうしたんだ親父!?」
黒影もどき
「俺の力で中身をちょっと細工して、ジャンプヒロインのグラビアを増やしたりお色気シーンを3倍にしただけだが?」
黒影もどき
「少年誌は青年レベルにならないギリギリのお色気がいいんだ!飛ぶように回収されたぜ!」
雪
「ど、どうしよう………サイテーなのに父さんが凄く見える……。」
フィルトナ
「ジャンプヒロインをいやらしい目で見たことがない人のみが彼に石を投げられるわね………。」
たくっちスノー
「でも第3号以降もこの路線でいくのはのんか嫌だぞ。」
フィルトナ
「ジャンプだものね……やっぱり熱くて子供がハマる漫画を載せたいわ。」
黒影もどき
「でもこれでも子供は興奮して熱くなるぞ?」
雪
「PTAから苦情来る前に路線戻すよ!あと帰って!!」
………
ヨウコ
「じゃあ何か描きたいものある!?こういうキャラとか、ストーリーとか、ネタとか!」
フィルトナ
「ええー!?急にそんなこと言われても………」パラパラ
フィルトナ
「最初は特定のキャラを元に別ストーリー書く感じでいい?」
たくっちスノー
「まぁ俺もそういう創作書くしな。読み切りでいいよ」
松山
「題材は?」
Sonic.exe
「もうシンプルに勇者が魔王倒すやつでいいだろ。」
フィルトナ
「あっ待って脳内で自然とダイの大冒険が混ざり始めた。」
ヨウコ
「やっぱAIのべりすとよコイツ。」
雪
「この話考えてた頃AIのべりすと存在してなかったけどね………」
………
フィルトナ
「とりあえずこれでやってみるわ。」
Sonic.exe
「なんか漫画雑誌の読み切り大賞見てる気分だな。」
たくっちスノー
「えーと、勇者が魔王を倒しに行く話で………」
たくっちスノー
「話で………」
たくっちスノー
「………戦士、魔法使い、僧侶…………ドラゴンみたいなやつを倒して、魔王倒して終わりか………」
フィルトナ
「しょ、しょうがないでしょ!?読み切りなんだからスムーズに行かないと。」
たくっちスノー
「そうは言ってもなぁ………」
……
戦兎
「そういやネオジャンプってラブコメ無かったよな!恋愛書こうぜ!」
或人
「いいかも!」
フィルトナ
「恋愛と言っても……私たち恋なんてしたことないわよ?」
たくっちスノー
「だな、俺達感情欠如してる所あるし。」
松山
「まぁ狂気のガキ共だしな。」
フィルトナ
「………あっ、ねぇ雪!貴方って子供居るってことは既婚者よね?」
雪
「え、あ………うん………既婚者……いや、結婚はしてないなぁ………」
雪
「どこもデート行ってないなぁ……海は行ったけど、もっと色んなところで海斗君と楽しいことしたかったなぁ………」グスッ
フィルトナ
「あっ、ごっ、ごべーん!!私が悪かった!!」
フィルトナ
「貴方が泣くと保護者に殺される!!」
- Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.69 )
- 日時: 2022/01/30 17:14
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
………
フィルトナ
「えーん、どうしよう………」
AI
「………こうなったらあの方法しかない!」
遊作
「何か策でもあるのか?」
AI
「ネオジャンプに他の漫画をいっぱい用意して、それを学習元に話を作るんだ!」
AI
「フィルトナはAIでいうならジャンプ漫画という元を頼りに描いてるわけだから、元を増やせばバリエーションが増えてもっと出来のいい漫画になるはずだ!」
Sonic.exe
「それでその漫画はどこで用意するんだ。」
AI
「……………」
AI
「俺達で描く!」
遊作
「そんな事だろうと思った、全く……」
たくっちスノー
「はあ!?俺たちで漫画を!?姉貴よりド素人だぞ!?」
AI
「コイツだってやってることは真似事だぞ?クオリティに差なんか付かないって!」
フィルトナ
「このAIサラッと酷いこと言ってこない?」
………
そしてりりすた革命団総動員による、ネオジャンプ立て直し計画が始まった。
遊作
「いくら能力とはいえ十数ものの作品をまとめて描いてただで済むはずがない。」
フィルトナ
「えっ、でっでも打ち切り作品の続き描けなくなったらこの雑誌のコンセプトが……」
遊作
「その内の複数をAI達に描かせる、お前も一本に絞れ。」
フィルトナ
「………分かったわ、レッドフードだけ描くわ………」
………
黒影もどき
「えーーー!?マジ!?レッドフード取られたの!?俺グリム書きたかったのにぃ………」
雪
「……父さん漫画書けるの?」
黒影もどき
「腐ってもカーレッジと同じ力があるし、俺なりに開花だってさせてるんだ。ちゃんと俺だって成長してるんだぞ?」
雪
「わかった、でも絶対名前は出さないでね恥だから。」
黒影もどき
「なんか雪……ランスロットに対するマシュみたいな態度取ってない?……んーとそうだな、E-ROBOT………」
黒影もどき
「いや、あえてそういう要素がない漫画を貰おうかな……戦星のバルジで!」
黒影もどき
「ヒロアカ作者の漫画なら、可愛い女の子とかいっぱい出しても問題ないしな!」
雪
「ええどんな理屈………というか結局下心で動いてるし……」
黒影もどき
「原稿出来たぞ。」
雪
「早っっ!!?」
…………
雪
「あーーー、こんな事ならユージンに漫画の描き方教えてもらえば良かった………」
Sonic.exe
「呼ぶことは出来ないのか?」
雪
「ダメだよ、ユージンは今も少年サンダーで連載してるから………まぁちょっと連絡入れてみるよ。」
雪は携帯を取り出す。
雪
「もしもしユージン?久しぶり、突然連絡入れて早々何だけど、折り入って相談があるんだ、実は〜〜〜〜」
雪
「ということで今漫画家総動員ってわけなんだけど、なにかアドバイスとか……」
雪
「……え?いや、大丈夫なのそれ?無理はしない方が。」
雪
「えっ本当に大丈夫!?無理だったらすぐ言っていいからね!?」
ピッ
雪
「………あと1本描いてもまだ余裕だから元ネタ渡してくれって。」
Sonic.exe
「化け物か……!?」
雪
「さすが元勇者……。」
………
一方たくっちスノーの方も。
たくっちスノー
「ええ!?マジか!?」
或人
「そっちは何?」
たくっちスノー
「ルドルフさんがギャグ漫画なら描けるって連絡来た………」
或人
「へー、あの人から?」
たくっちスノー
「いや………あの人生徒会どうすんだよ、ウマ娘のレースもあるのに漫画なんてハードスケジュール、トレーナーとして認められねーよ……」
たくっちスノー
「………って言ったら、ウマ娘の中にトレーニングやレースもこなしながら同人書いてる子も居るから参考にするってさ。」
或人
「その人は怪物か何か……?」
たくっちスノー
「いや、怪物っていうよりは勇者なんだろうな………」
………
などと、数多くのメンバーが集まって漫画を修正していった結果………
フィルトナ
「みんなありがとう!!ネオジャンプ3号が完成したわ!!」
たくっちスノー
「いや結構大変だったな………」
雪
「漫画より知り合いに片っ端から連絡入れたことがね………」
ヨウコ
「漫画雑誌作るのってこんなに大変だったのね………。」
フィルトナ
「早速第3号を配ってくるわ!!」
そう言ってフィルトナは漫画雑誌を抱えて消えていった。
雪
「なんか出版ペース早くない?週刊にしたってもう少しかかると思うんだけど………」
たくっちスノー
「印刷とか編集とかそういうのねーからなここ………」
飛羽真
「そういえばこの雑誌編集者居ないこと忘れてた………」
戦兎
「酷い言い方だが、編集が無理だと思ったから切られた漫画達だしな…………」
………
数日後
フィルトナ
「ふぇーーーん!!」
たくっちスノー
「今度は何だよ!?」
フィルトナ
「クレームが来た!!」
たくっちスノー
「ああ遂に来たか!!想定内だよ!配る以上クレームは想定してた!」
フィルトナ
「こんなに!!」
たくっちスノー
「ネオジャンプの発行数より多い!!」
………
フィルトナ達は数多く持ってきた苦情を1枚ずつ確認する
たくっちスノー
「どれもこれも漫画の苦情じゃなくてネオジャンプその物への苦情だ………」
雪
「紙飛行機作るのに役立ちますとか絵柄が豪華な折り紙とか書かれてる………」
松山
「Amazonレビューでネタに走られてるアイテムになってんな。」
フィルトナ
「第2号の路線に戻してくださいって髪が5分の1くらい届いてる……」
たくっちスノー
「そいつは親父の世界に送っといてやれ………」
黒影もどき
「そういう目で見るやつは見境ないからな〜、原作知らないけどこの子おっぱいでかいから好きなんて単語があるぐらいだ。」
たくっちスノー
「何が辛いってあんなに苦労してこの結果なのが辛い!!漫画ディスってくれた方が清々しいのに存在すら気にして貰えないなんて!!」
遊作
「…………やはりこうなったか。」
AI
「分かってたならなんで止めなかったんだよ遊作!?」
遊作
「いや……これを言ってしまうと本当に身も蓋もないと思ってな………」
遊作
「この雑誌が想定している層は少年ジャンプと同じとして……」
遊作
「この漫画たちは過去に少年ジャンプに載っていたが、人気が無く終わってしまった……その続きを書いたのがネオジャンプ。」
遊作
「だが……そうやって消えていった作品の話を覚えている人間は稀だ、年代もバラバラだしな」
遊作
「そもそもそういう漫画を読みたいなら、フィルトナのように少年ジャンプで事足りる」
フィルトナ
「うわあああああああああん!!!」
雪
「あっ姉さんどこ行くの!?」
ヨウコ
「ちょっと遊作言い過ぎよ!」
遊作
「だ……だから身も蓋もないと思ったと言ったんだ!!」
松山
「まぁたしかに俺でも同じジャンプならワンピや呪術載ってる方買うわな。」
たくっちスノー
「………無料配布だぞ!?それでも本家ジャンプを優先しちゃうのか!?」
雪
「姉さん含めて漫画を舐めてたね、私たち………」
- Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.70 )
- 日時: 2022/01/30 19:25
- 名前: エイジア (ID: CCab1VcE)
どうも、エイジアです。
エイジア「何だこりゃ・・・」(ネオジャンプを読んでいる。)
銀時「本当に何だこれ・・・」(同じく)
エイジア「試しに読んでみたが・・・唯の劣化版じゃねぇかこんなの」
霊夢「向こうも悩んでいるらしいわよ。」
新八「そうですか」
エイジア「打ち切り漫画の続きだけど・・・遊作の言う通りこの雑誌に載ってる漫画を知ってる人は少ないだろ。」
神楽「そうアルな」
エイジア「もしこれを星金の所、キラキラコミックだっけ?・・・あそこの編集長が見たら間違いなく百裂拳みたいにボツボツ言いまくるぞ。」
銀時「確かに言いまくるぞ・・・更に百裂拳が百万裂拳にパワーアップするぞホント」
神楽「漫画ならボツボツ書かれた吹き出しでコマが埋まるネ。」
立香「しかし、雪達はこれからどうやって立ち直すんだろう?」
エイジア「さぁな、まぁ向こうは向こうで頑張ってもらうか」
次を待っています。
- Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.71 )
- 日時: 2022/01/30 19:58
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
エイジアさん
たくっちスノー
「何故だ・・・キルコさんはネットでも人気だから拘ったのに・・・」
雪
「サム8はアンさんが人気だから頑張ったのに・・・」
松山
「伊達先輩は忍者と極道の要素付け足しただけなんだが・・・・」
星金
「ねぇ皆、ウチの編集長が全員そろって編集部に来いって。」
雪
「貴方って大変だったんだね・・・・」
星金
「数年越しに同情されても困るよ!!」
コメント感謝だよ!
- Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.72 )
- 日時: 2022/01/30 22:31
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
………
雪
「姉さんは?」
松山
「泣きべそかいて布団に籠りやがった。」
たくっちスノー
「もう………」
………
たくっちスノー
「姉k(ドザザザザザザ)
たくっちスノーが扉を開けるとびっしりと埋まっていたコマが雪崩のように襲いかかった!!
雪
「たくっちスノーーー!?」
たくっちスノー
「あっ!!!死ぬかと思った………。」
たくっちスノー
「姉貴!!」
フィルトナ
「うっ、えヴっ………なんでよ……なんでネオジャンプ読んでくれないのよォ………」
フィルトナ
「私はただ、あのお話達の続きを皆にも読んでもらいたいだけなのに………。」
たくっちスノー
「………」
たくっちスノー
「姉貴!メソメソ泣いてる場合か、作るぞ!!」
フィルトナ
「つ、作るって……?」
たくっちスノー
「ネオジャンプだよ!!ネオジャンプ第4号!!メソメソしてる暇はないだろ!!」
フィルトナ
「で、でも私心が折れて……」
たくっちスノー
「これを見ろ!!」
たくっちスノーはフィルトナに何通かの手紙を見せる
フィルトナ
「こ……これ………」
たくっちスノー
「ファンレターだ!どうやら2、3枚でもあの漫画を好意的に見てくれた人は居たんだ!」
たくっちスノー
「その人たちの期待に応える為にも!もっと成長していいネオジャンプに変えていこうじゃねぇか!」
フィルトナ
「…………たくっちスノー!」
フィルトナ
「私描く!ネオジャンプ描くわ!!」
………
一方雪は、かつて旅をした現漫画家、ユージンと星金に連絡を入れていた。
雪
「ごめんね、忙しいのに連絡入れちゃって………」
星金
「気にしなくていいよ、漫画の事なら俺も雪達に助けてもらったようなものだし。」
ユージン
「俺も連載者の一環だしな………制作風景見せてくれよ」
松山
「ヒヒヒ……それでは今回の連載会議を始める………」
Sonic.exe
「前回の反省点だが………」
星金
「凄いなこの人達1回描いただけで編集者気取りだ。」
………
星金
「あのさ、俺が思うにネオジャンプ最大の問題は代表作が無いことじゃないか?」
雪
「代表作か……ジャンプならワンピース、サンデーならコナン、コロコロならドラえもん、そんな感じだね?」
Sonic.exe
「と言ってもネオジャンプは過去作の寄せ集めだからな……一応オリジナル連載も検討しているが、ほかの漫画に並べられる程の物が見つからなくて………」
ヒルデ
「貴方達何か勘違いしていませんか?」
星金
「なんでこの人編集長面してんの?君俺の隣の人気漫画家にくっついてるだけのニートでしょ?」
ヒルデ
「この雑誌は要するに、終わってしまった漫画の続きを書いているんですよね?」
レオン
「まぁそうだが………」
ヒルデ
「何か見落としてません?終わってしまったジャンプ漫画、見えているのはそれだけですか?」
AI
「それだけって…………あっまさかお前!!」
ヒルデ
「ネオジャンプの立て直し案として連載作品の大幅な見直しを提案します!」
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ネオジャンプVer.2.0
【こちら亀有公園前派出所】
【魔人探偵脳噛ネウロ】
【北斗の拳】
【ToLOVEる】
【シティーハンター】
【デスノート】
【遊☆戯☆王】
【鬼滅の刃】
【銀魂】
【トリコ】
【ボボボーボ・ボーボボ】
【黒子のバスケ】
【食戟のソーマ】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ヒルデ
「これに変更しましょう!」
雪
「ぐわああああああああ!!!!」
Sonic.exe
「目も合わせられないくらいのレジェンド集団!!」
松山
「こんな本あったら俺が読みてぇレベルだわ」
飛羽真
「いや、無理だ………特にこち亀は作れないとフィルトナさんは言ってた。」
飛羽真
「内容をコピーして続編作ろうとはしたが、あまりの巻数の多さとネタの幅広さから脳内がパンクして嘔吐がしばらく止まらなかったとか………。」
ヒルデ
「でも少なくともこっちの方が売れますよ!」
雪
「あーでもフィルトナさんそういうのはあんまり手を付けてないんだってさ。」
雪
「打ち切り漫画の続きを見たいのは、人気作と違ってすっきり終わらないからそこら辺を解消したいとも言ってたし。」
ヨウコ
「確かに約束のネバーランドとか鬼滅の刃も終わる時はスッキリした感じはしたわね………」
或人
「あーあるある!打ち切りって大抵最後はラスボス倒し切れてない事多いからモヤモヤする!」
Sonic.exe
「レッドフードなんてまんまセリフで言った通りの『俺たちの戦いはこれからだ』だからな。」
ヨウコ
「そういえば伊達先パイはどうなの?あの漫画最終回でヒロインに告白して、伊達先パイは卒業して海外行ったじゃない。」
或人
「それネタバレにならない?」
ヨウコ
「もう十年以上前の話だからセーフよ。」
松山
「それに関しては大丈夫だ。」
松山
「烈!伊達先パイ婚約編 〜烈!伊達義兄サンを始めたから。」
星金
「なんかタイトル聞いただけで拗れそうな感じする。」
或人
「俺あれ好きだよ元高木さん的なノリで。」
星金
「コメディ組はどうなの?」
AI
「とりあえず絵柄は真似出来てるけど、ぼちぼちって感じかなー」
龍我
「なんか描いてると俺達も本当に面白いのか不安になってくるけどな………」
飛羽真
「ギャグ漫画家は病みやすいって本当だったのか………」
星金
「うーーーん………」
雪
「どうかな?星金さん。」
星金
「いや………事情は聞いたけど、ちょっとテコ入れしてどうにかなる問題じゃないでしょ。」
ヒルデ
「やっぱり連載陣をこっちに」
AI
「君ちょっと黙ってて」
星金
「でもまぁ、古い作品のリメイクとかは、ウチも『キラキラアニキ』ってのを発行しようとしてるから分かるけど……」
ユージン
「俺もこの間ゴーストバスターズっていう古い映画の新作がリアルワールドで出るっての聞いたしな。」
ヒルデ
「あっそうだ、未来の漫画家の漫画を盗むって言うのはどうですか?」
星金
「お前そのせいで俺の漫画とか色んな人が迷惑かかったの覚えてる?」
※D-7、りりすたの『もう1つのタイムパラドクスゴーストライター』参照。
ユージン
「この際だ、そのお前の姉とやらをジャンプリラに連れていくのはどうだ?」
星金
「それはいい、その子ずっと真っ白な世界で引きこもってたんだろ?羽休めにもなるよ。」
雪
「………よし!」
…………
雪はフィルトナを呼びに部屋に向かったが……
雪
「姉さん!ちょっと一緒に外行かない?」
「ダメ………」
雪
「姉さん?」
たくっちスノー
「ああ、雪……その、姉貴は今頑張ってる」
雪
「え?」
「もっと、もっと上手くなれるわ………」
たくっちスノー
「今までジャンプしか見てなくて、絵の描き方とか漫画の勉強本とか一切知らなかったらしいんだ。」
たくっちスノー
「多分………ペンと能力を使い分けながら、今度はちゃんとした奴が出来るはずだ。」
雪
「………コーヒーとか、いるかな?」
たくっちスノー
「多分な……」
- Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.73 )
- 日時: 2022/01/31 22:31
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
その翌日、雪はフィルトナを連れ出してジャンプリラへと連れていく。
フィルトナ
「えっ!?嘘なにこれ!?漫画で見たものが沢山ある!!」
雪
「ふふっ、姉さん楽しそうでよかった。」
フィルトナ
「あっあれ!?あれってもしかして………遊園地!?」
雪
「あっほんとだ!ジャンプリラに遊園地があったんだぁ………」
フィルトナ
「あ、あの………雪………」
雪
「うん!行こう!」
………
フィルトナ
「あっ………あっあっあっ………」
フィルトナは中に入って早々、言葉も出ず固まってしまう。
雪
「……姉さん?」
フィルトナ
「あっ、ごめん………初めてこういうところに来たから、何すればいいのか分かんなくて………」
雪
「……じゃあ、観覧車に乗ろうよ!」
……
観覧車の中で、雪とフィルトナはゆっくりと話をする。
雪
「………ねぇ、そういえば姉さんってずっとあの世界にいたの?」
フィルトナ
「うん……私たちのお父さん……カーレッジの方ね、物心ついた頃からあそこに居たの」
雪
(じゃあ、あの世界は父さんが借りてたのか………)
フィルトナ
「空も地面も真っ白なその場所、存在していたのは誰かの忘れ物のような1冊の少年ジャンプ………」
フィルトナ
「私は何度も何度も読んでいくうちに、少年ジャンプだけ出すことが出来るようになったの」
フィルトナ
「それからは、もう能力を広げて広げて………あんな風になった。」
雪
「………別の世界に行こうとは思わなかったの?」
フィルトナ
「思わなかった。」
フィルトナ
「だってその時の私、目の前にあるジャンプの事以外何にも分かんなかったんだもん。」
フィルトナ
「それでね?ちょっと前……私に弟がいることを知って、ジャンプ能力を駆使して初めてコンタクトを取ろうとしたの。」
フィルトナ
「私の好きな漫画を見てもらいたくて、それが初めて別世界に繋げた私達の出会い。」
雪
(そっか、姉さんはずっと………)
雪
(私が生まれて、善人になって、色々起きて………何十年……もしかしたら何百年もの間……)
雪
(あの真っ白な世界で漫画を見続けていたのか……)
雪
(……!)
その時雪に電流走る……
雪
「………なんだ、そんなことだったのか………こんな単純な理由だったんだね……」
フィルトナ
「雪?」
雪
「分かったんだ!姉さんの漫画に必要なもの!」
フィルトナ
「え、それって何!?」
雪
「ほら!ジャンプ読者お馴染みの!ジョジョの奇妙な冒険第4部!岸辺露伴!」
フィルトナ
「す、すごいヒントの羅列……えっと。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
露伴『漫画に大事なのは………
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フィルトナ
「リアリティ!リアリティこそがエネルギー!」
フィルトナ
「自分で見た事や体験したもの、感動したものを入れてこそ面白くなる!」
雪
「そう!ジャンプで1番有名な漫画家、岸辺露伴先生はより良い漫画を、クオリティを上げるために自分から何だって挑戦、体験、経験してきた!!」
フィルトナ
「ずっと真っ白な世界でこもりきりで何も体験していない……ジャンプを元に続きを書いていただけの私は………リアリティがない!!」
フィルトナ
「そんな漫画が面白いわけがない!!」
雪
「そうだよ!これまで姉さんはずっと、ずっと漫画で見ただけで実際には味わっていない、だから心から響かせるものを作れていなかったんだ!」
フィルトナ
「………ねぇ、雪……今更こんなことを言うのもなんだけど言っていい?」
フィルトナ
「私やっぱり、りりすた革命団の仲間になりたい!!」
フィルトナ
「貴方達と一緒に居て……もっともっと、色んなこと経験して………ネオジャンプに活かして……」
フィルトナ
「そして、そしていつか既存の続きじゃない私オリジナルの漫画を少年ジャンプに連載する!!」
フィルトナ
「ネオジャンプをもっとより良いものにして、小さなファンの期待に応える為に………」
フィルトナ
「もっと色んなことしてもいいかな!?」
雪
「…………うん、勿論だよ!」
雪
「これからもよろしく!フィルトナ姉さん!」
フィルトナ
「あ、そろそろ観覧車終わっちゃう………」
観覧車が回りきって出口に到達するころ、フィルトナの中ではようやく何かが動き始めていた………
そしてたくっちスノーの方も……
飛羽真
「たくっちスノー、それは………」
たくっちスノー
「姉貴だって頑張ってるんだ、俺も何かしらやらないとな……」
たくっちスノー
「自分だけの何かがないと勝てないことは俺もエグゼ杯で経験した!」
………
遊園地から帰ってきた後、フィルトナは即座に漫画を描き上げてネオジャンプ第4号を完成させた。
相変わらず不評な手紙は多く来たものの、「観覧車のシーンは良かった」という意見も何通か寄せられたのだった。
………
雪
「姉さん、あれから外に出て色んな事始めるようになったんだ。」
たくっちスノー
「………それ締切は大丈夫なのか?」
雪
「そこら辺は問題ないんだってさ、ちゃんと書き上げてるし………」
雪
「………まだまだ時間はかかるかもしれないけど、ネオジャンプはいい漫画雑誌になる日がきっと来るよ」
たくっちスノー
「かもな、それが姉貴の幸せだからな……。」
そんな2人の姿を後方保護者面で眺めるオーケン親子は………
メル
「今回、あえて口出しはしなかったがなんかまとまってよかったじゃねぇか。」
ハインリヒ
「ああ、我々は運が良かった。」
ハインリヒ
「今回もまた、出会った兄弟達が善良で良かった」
メル
「だな………あの時のブルーメンの時もそうだったが………過去に1京も存在していたたくっちスノーの兄弟。」
メル
「オスクムノスになってある程度は死んだが、それでもまだ残ってる奴がいる。」
ハインリヒ
「そして、そこに生きている全てが彼女たちのように真っ当な精神である保証はない。」
メル
「ああ、アイツのガキだし……たくっちスノーも元々そうだったからな。」
ハインリヒ
「覚悟しなくてはならない、必ずや訪れるその時を………」
メル
「………出来ればあのバカは巻き込みたくないけどな、足でまといだし」
ハインリヒ
「相変わらず素直じゃない娘だな……」
メル
「うっせージジイ」
………
ユージン
「ネオジャンプの方もファンレターが増えてきたな……どんなもんでもやっぱ感想貰えると嬉しいよな?星金」
星金
「ああ、それはそうなんだが……」
ヒルデ
「どうかしましたか?」
星金
「第4号でさ、ジャンプリラにあった遊園地の思い出を漫画にしました!ってあったろ?」
星金
「ジャンプリラに、遊園地なんて無いんだよ………」
ユージン
「………は?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雪達が訪れた遊園地、その名は『驚楽園。』
彼女たちがそこに入ったのは偶然か、それとも………?
「フフフ、どうやら彼女達にささやかな喜びを与えられたようですね。」
「それでは、今度はその友達も………」
「驚(ドキドキ)と楽(ワクワク)の楽園(エンタメワールド)へとご案内致しましょう!!」
そしてまた、新たな手紙がりりすた革命団に送られる……
ここで物語は区切られ、新たな物語が始まるのだ。
NEXT MMトースター
【闇のエンタメワールド編】
……To be continued?
- Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.74 )
- 日時: 2022/01/31 22:48
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【あとがき】
たくっちスノー
「どうも!今回からトースターの書き方を変えて尺をまとめてみました、たくっちスノーです!」
たくっちスノー
「1回に3000文字投稿して、それを2回まとめにして保存、そしてその3までだから………18000文字ぐらいの話になった!」
たくっちスノー
「さてこのネオジャンプ編、前々から構想はしてたんだが実は大きくプロットから異なっている。」
たくっちスノー
「というのも、フィルトナ姉さんがヴィランから味方キャラになったところかな。」
たくっちスノー
「元々姉貴はネオジャンプを作るところは変わらないんだが、打ち切り漫画をゴリ推してジャンプより上になろうとしてたキャラだった。それがこうなった。」
たくっちスノー
「そういやブルーメンの兄貴も元々は悪役だったんだよな、これで連続かぁ……」
たくっちスノー
「………たまには完全コメディ回も悪くないな?と思ったんだ。いつも物騒だし。」
たくっちスノー
「登場した打ち切り漫画は全部実在するもの!俺はレッドフード以外は全部読んだことあるけど惜しいなって思ってる!いつかレッドフードも読むよ!」
たくっちスノー
「だが最後、フラグ立てしましたが行く行くは俺の兄貴や姉貴が悪側として戦う日がくることだろう、それはいつになるか分からないが………」
【フィルトナ】
たくっちスノー
「名前の由来はまんま、『ルフィ』と『ナルト』のアナグラムだ!それをなんか頑張って女の子っぽくした結果!」
たくっちスノー
「言葉をセリフに出来る機能とジャンプ漫画のトレースが得意な、非戦闘系に成長したマガイモノだな。」
たくっちスノー
「姉貴と俺達のネオジャンプが、りりすた革命団の大事な資金源になることだろう!」
【次回作について】
たくっちスノー
「皆さん!2週間前ぐらいに突如マスターデュエルが配信されたことはご存知だろうか!?」
たくっちスノー
「俺も始めたんです!ゴールドまで行きました!」
たくっちスノー
「ということでノリに乗ってハマってので、次回作のメインは遊戯王!」
たくっちスノー
「作者の愛用デッキ、【驚楽園】が登場するぞ!」
たくっちスノー
「今回はすぐ続きを書くから乞うご期待!」
たくっちスノー
「以上、たくっちスノーでした!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
たくっちスノー
「ではまた、いつかのトウスターの話で会いましょう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
チーン!
【ネオジャンプ】一気読みが完成致しました
焼きたてのうちにどうぞ