二次創作小説(新・総合)

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.98 )
日時: 2022/09/07 20:03
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【これは、全力ゼンカイな時空の危機を乗り越えて、とある『正義の悪役』が散っていったあとの物語………】


………


ある世界、騒動も終わり、平和が訪れたと思っていた……ある世界、


「へーっへっへっへ!!こんな堅苦しい説明なんて見たくないよなぁ?読者の皆!」


バイス
「はいどうもー!俺っちは悪魔のバイス!仮面ライダーリバイスは皆見てくれたかな?俺っちの活躍見てくれた?」

バイス
「で、ここはしあわせ湯!俺っちを産んだ相棒にして契約者の五十嵐一輝とその家族のホームってこと!」


バイス
「俺っち達はこれまで悪魔崇拝組織【デッドマンズ】と戦っていたんだけど………」


バイス
「なんと!!」


………

リバイ
「いくぞバイス!」

バイス
「ほい、合点!」

『必殺承認!』
【スタンピング フィニッシュ!!】

「「おりゃああああああああ」」

………

バイス
「メイドウィン小説の作中外で、デッドマンズは倒しちゃいましたーーーーー!!!」

バイス
「いやーめでたいめでたい!最初から大団円!一輝は仮面ライダーにならなくてもいいんだもんねーー!」


一輝
「こら、バイス。さっきから何独り言してるんだよ」

一輝
「やっとしあわせ湯を再開出来るんだよ、お前もちょっとは手伝ったらどうなんだ?」

バイス
「はいはーい!!」

バイス
「で、話途切れたけど……さっきも言ったようにしあわせ湯は一輝達家族全員で切り盛りしてるんだ!順に紹介!」


……
【五十嵐家 長男 五十嵐一輝】

一輝
「大二、ちょっと写真取ってきてくれよ」

【五十嵐家 次男 五十嵐大二】

大二
「分かったよ兄ちゃん、さくらも来てくれ」

【五十嵐家 長女 五十嵐さくら】

さくら
「分かった、ママちょっと離れるね」

【五十嵐家 母 五十嵐幸美】

幸美
「分かった……パパさーん?大丈夫ー?」

【五十嵐家 父 五十嵐元太】

元太
「あともうちょい………!!」

一輝
「ちょっと父ちゃん大丈夫?電球くらい俺が取り替えるよ」

元太
「いける!多分行ける………」

ピンポーン

一輝
「ん?誰か来た」


バイス
「おお来た来た!」



バイス
「そして、このお話はそんな幸せ家族のそばに………もう1つ幸せな家族が出来る物語!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.99 )
日時: 2022/09/07 20:38
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

一輝
「あのーすみません、銭湯はまだ準備中なんですよ」

「あっ、まだ営業してなかったんですね……あ、それとは別で、引越しの挨拶に来ました!」

「私達、新しくここの近くに越してきたもので……」

一輝
「ああ〜ご近所さんでしたか」

元太
「やぁやぁどうも!私達、一家で銭湯を切り盛りしてるモノでして」

バイス
「え〜?パパさんいつも変な動画撮ってばかりじゃ〜ん?」

元太
「ちゃ、ちゃんとPRもしてるの!」

「立派な家族ですね……あっ、自己紹介が遅れました」

「私は祷佳奈多といいます、こう見えても医師免許を持ってますので困ったらすぐ駆けつけてくだい」

さくら
「えっ、嘘!?医者……ていうか大人!?」

一輝
「こら、失礼だろ」


「気にしないでください……よく言われますので」


「こちらが私の父と母、兄と妹です」

一輝
「これから家族ぐるみでよろしくお願いします」

バイス
「ねぇねえ!見てよこの男前、つい先程までスーパーヒーローだったんですよ奥さん!」

一輝
「やめろってバイス、もう終わったことじゃないか」


「…………?」

一輝
「準備が終わったら今度はこっちから出向きますよ」


「分かりました、ここを左に曲がって通りの所に私達の診察所がありますので、良ければ見に来てください」

バイス
「うワーッ!病院!いいねぇ俺っちも看病してもらいたい!」

大二
「悪魔が一体どんな病気にかかるっていうんだ?」


「悪魔……?」

一輝
「ああー……また後で説明します!」


「では、忙しそうなので私たちはここで失礼します、これからよろしくお願い致します!」

一輝
「こちらこそよろしく、祷さん」

………

さくら
「びっくりした……私より年下……っていうか小学生かと思った」

バイス
「栄養足りてないのかなー?牛乳飲んでる?」

一輝
「やめなよ2人とも、さぁ!こっちも早く準備を終わらせよう!」

大二
「…………」

一輝
「大二?」


大二
「兄ちゃん………」


大二
「本当に全部終わったと思ってるの?」

一輝
「……………」


Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.100 )
日時: 2022/09/07 22:19
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………
銭湯の準備を一通り終え、風呂掃除を行う一輝に大二が話す。

大二
「………確かに、兄ちゃんや俺たちの力でデッドマンズは壊滅した」

大二
「でも………完全じゃない」

大二はしあわせ湯の壁に指名手配書を貼る
………姿を消した、3人の幹部の写真を。

一輝
「こんな所にまで貼るなんて」

大二
「仕方ないだろ……オルテカ、フリオ、アギレラ………あの3人を逃したのは完全に俺たちの失態だ」

大二
「倒したと言えば聞こえがいいが、兄ちゃんが変身する前……状況が振り出しに戻っただけなんだ」

大二
「それに………俺の悪魔、カゲロウもあれから姿を見せていない」

一輝
「…………ごめん」

大二
「兄ちゃんが気にすることじゃないよ、何も得られなかったわけじゃないし」

大二
「今、フェニックスの方でも隅々まで捜索しているから時期に見つかるよ、何より………」

一輝
「デッドマンズが大事にしているあの謎の悪魔、ギフ………」

大二
「そっちも今調査しているんだけど、実態が全く掴めなくて……」

一輝
「……………」

一輝は掃除を止めて思い詰める、確かに一見すると平和なようでまだ何も変わっていない……このままでいいのかも怪しいが……

大二
「でもさ、くよくよしたってしょうがないよ……兄ちゃんは、そういう奴だろ?」

一輝
「大二……」

大二
「デッドマンズっていう大きな驚異が一時的に消えた今は、兄ちゃんのお節介が必要なんだ」

大二
「新しく来たお隣さんのためにもさ」


一輝
「………そうだな!」



バイス
「ねぇねぇねぇ!このフルーツ牛乳飲んじゃっていい?」

一輝
「あっ、それ俺が飲む予定だったやつだぞ!バイス!!」

一輝はバイスがフルーツ牛乳を一気飲みしようとしている所を抑え込み、そのまま浴場の外まで降りていってしまう。

大二
「………バイス、兄ちゃんの悪魔か……」

大二
「最初こそかなり変な奴が来たかと思えば、すっかりウチに馴染んじゃったな」


大二
「このまま………兄ちゃんは平和なまま、このまま終わって欲しい………」

大二
(なのになんだ………?妙な胸騒ぎが………)


さくら
「大ちゃん大ちゃん」

大二
「ん?さくら、どうかしたの?」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.101 )
日時: 2022/09/07 22:55
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

一方、対悪魔専門警組織【フェニックス】では………


「大変です、ヒロミ長官!!」

フェニックスの下っ端隊員が大急ぎで長官室に駆け出して行った。


そこに居たのは………戦いによって生き残り、長官にまで上がった男。

【フェニックス『現』長官 門田ヒロミ】


ヒロミ
「一体何があった?」

下っ端隊員
「ぎ……ギフを隅から隅まで調べ上げたのですが………」


下っ端隊員
「めぼしいものは何一つ発見されませんでした!!」

ヒロミ
「それはどういうことだ?」

下っ端隊員
「つ、つまり……デッドマンズが奉っていたあの謎の物体……及び過去に飛来してきたソレは……」


下っ端隊員
「ただの置物です!!」

ヒロミ
「ただの置物だと!?つまりアレには何の悪魔もいない、ただの石の塊だったとでも言うのか!?」


「ヒロミ、彼の言うことは事実だ」

ヒロミ
「!」

話に割り込むように少し変哲な姿をした、白衣を着た男が現れる。

【フェニックス所属 ライダーシステム開発者】
『ジョージ・狩崎』

ヒロミ
「狩崎、説明してもらおうか」

ジョージ
「ヘイ、説明も何も言葉の通り」

ジョージ
「我々が長らくギフだと思っていたそれは何一つ特別な物でも存在でもない、ただの変なオブジェだったわけさ」

ジョージ
「最近活動を停止した訳でもないし、なんならレーザーで簡単に真っ二つにできたよ」

ジョージ
「こう……ギリ!ギリ!ギリ!チャンバラ!っとね!」ブンッ!!

ヒロミ
「回収したのは偽物か………」

下っ端隊員
「すぐに本物を探します!!」

ジョージ
「待ちたまえ君」


ジョージ
「どんなに探しても見つからないかもしれないよ」

ヒロミ
「どういうことだ?」


ジョージ
「これはあくまで私の仮説だが……」


ジョージ
「もし、とうの昔にギフが復活していたら、あるいは………そもそも『ギフ』なんて存在は最初からいなかったとしたら?」

ヒロミ
「後者は論外として、もし本当にそんな事が起きていればとんでもない事になる………」

ヒロミ
「市民のパニックを避けるため何としてもギフの事は外部に漏らさないように!」

下っ端隊員
「了解!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.102 )
日時: 2022/09/07 23:22
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

……

そしてヒロミはこの事をかつて自分の部下だった大二に電話で説明していた

大二
「えっ!?あのギフ像はただの石!?」

ヒロミ
「ああ、まだ世間には公表出来ないが……もしかしたらギフは既に活動を始めているかもしれない………」

大二
「まさか、アギレラ達もそこに………」

ヒロミ
「可能性は高い、お前の兄にも警戒するように伝えておくんだ」

大二
「はい……折角、少しでも平和が近付いてきたと思ったのに」

ヒロミ
「まだまだ俺たちの仕事は終わらなそうだ………」

大二
「………」

ヒロミ
「また時間が出来たら銭湯に入らせてくれ、狩崎も一緒にな」

大二
「はい、待ってます」

ピッ

一輝
「ヒロミさんはなんて?」

大二
「うん………なんか、まだまだ大変そうなんだ、兄ちゃんも気をつけた方がいいよ」

元太
「そうか……もう一輝が仮面ライダーにならなくていいと思っていたのにな」

一輝
「仕方ないよ、家族が……ココの人たちみんなが危なくなったら俺はまたすぐ変身するからさ」

バイス
「いよっ、主人公の鑑!俺っちが女なら頬を濡らすね」

一輝達は話を切り上げて、しあわせ湯再開の最後の準備を整える

さくら
「そんな単純なことなのかな………」

さくら
(ラブちゃん……私の悪魔、最近声も聞かなくなっちゃった、デッドマンズを倒してからずっと……)

さくら
(1体どうしたのかな……)


………


そして、しあわせ湯の近くにある山口・祷診察所では。


「よかったわね、良さそうなお隣さんで」


「うん、何か……不思議な感じはしましたが、悪い人達では無さそう」

「私達も明日には診察所を開く準備をしよう」


「…………はい!」

「明日からまた忙しくなりそうね」

「そうだなぁ、ここも何かと色々あったみたいだけど………」

「その時はまた、あの時の彼に詳細を聞いてみればいいんだし」


「うん……あ、そろそろ晩御飯にしましょう!」

ーーーーーーーーーーーーーー

幸美
「はい皆、出来たわよー!」

バイス
「うっひょあー!!すき焼きだすき焼きー!!」

一輝
「バイス、今日は沢山食うぞ!」

元太
「ハハッ」

大二
「フフッ」




絶好調に幸せな一日を過ごす、2つの家族



だが、そんな平穏と幸福は………



一瞬で終わりを告げる。


【仮面ライダーリバイスif編】
「私が【絶望】するまでの物語」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.103 )
日時: 2022/09/08 07:30
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

数日後……

山口祷診察所の戸を叩く者が



「あ、はーい、今行きますね」


……


「あっ!」


「はーい!かなっちゃん、久しぶり!」

金城
「相変わらず元気にしているようだな」


「響さん!金城君!」

扉の先にいたのは音ノ小路響と金城剣……高校時代の祷のクラスメイトであった。


「引越ししたって聞いたから、急いで金城連れてきたのよ」

金城
「悪いな……最近は休みも中々取れなくてな」


「すみません、無理してまでここに………」

金城
「構わないさ、祷も俺達の大事なクラスメイトだからね」


「そうだって!」


「というかかなっちゃんさぁ………この診察所小さくない?」


「ぶっちゃけ、貴方のスキルならもっと大きい所でもいいくらいなのに」


「かなっちゃんは世界有数の医者なのよ!」


「そ、そんな………別に大したことはありませんよ、私は」


「それにこの診察所は私達の家も兼ねてますから、これくらいが丁度いいですよ」

金城
「相変わらず謙虚な奴だ……まぁ、それが祷のいい所ではあるのだが。」

一輝
「あ、祷さん」

金城達が話していると、一輝が丁度通りかかっていた、その後ろでは腰を震わせながらバイスがビール箱を持って歩いていた。


「あっ、一輝さん!銭湯の準備はもう終わったのですか?」

一輝
「ええ、今はちょっと買い出しに……こいつと」

バイス
「一輝酷くなぁい!?俺っちにビール持たせてるんだけど!?」

一輝
「さっき俺だってそうだったんだよ………バイスが持ちたいって言うから」


「あっ、アンタ前に見た奴!」


「この診察所の近くにある銭湯を切り盛りしている五十嵐一輝さんです、こちらは私の元クラスメイトなんです」

一輝
「へー、元クラスメイトですか」

バイス
「一輝一輝!!早く行こうよ、腕が壊死するー!!」

一輝
「もうしょうがないな……じゃあ、失礼します!」


「はい!頑張ってくださいね!」

……

金城
「あれは……悪魔か」


「悪魔?ここそんなのいるの?」


「そうみたいですね、私も最近新聞で見ましたが………」


「一輝さんのそばに居るあの人は大丈夫だと思いますけど、少し物騒みたいで……」

金城
「…………」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.104 )
日時: 2022/09/08 08:14
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

金城
「そうか、やはり悪魔はまだ……」


「………?」

金城
「祷、少し仕事の話になってしまうが、アレのような変な奴は何か見ていないか?」


「変な……悪魔を見ているかですか?いえ、今の所は一輝さんの物しか見ていませんね」

金城
「そうか……ならいいが」


「危なっかしい所ね、なんでここに引っ越したの?」


「……………」


「えーと……?友人に誘われてとか何とか……?」

金城
「ふむ………納得しにくいが、無計画に引っ越しなんてしないだろう」

金城
「何かあったらいつでも連絡して………」

と、その時祷のスマホから通報音が鳴り響く


「えっ、なんですか!?」


「………悪魔が、現れた?」


「ほら言わんこっちゃないわよ!!」


一輝
「行くぞバイス!!」

バイス
「あっちょっと湿布貼って!!ていうかベルトは!?」

一輝
「あっそうだった!!」

別のところから通報音を聞いたのか、一輝とバイスも行ったり来たりしていた。



「あたしもちょっと行ってくる!金城は周りの人を避難させておいて!」

金城
「分かった、危ないから祷はここに居ろ………直ぐに戻る!」


「あの………ここにと言われましても………」


「悪魔が現れたポイント……この近くですよ!?」

金城
「何!?」

そしてその瞬間!


カァン!


「ひっ!?」

角から折り紙を折り畳んだような怪物……悪魔が現れた!

金城
「下がれ!」


「わざわざ出向く必要も無かったわね!」


「………ちょっと待って今ベルト出すから」

金城
「早くしろ!」


「分かってるって……あっ、あった!!」

【音ノ小路ゼロディドライバー!】


「ちょっと省略して変身!!」

【メロディーライズ!】

【The figure of zero is important to winThe・ZEROZERO!!】

………

そして、フェニックスも。

ヒロミ
「悪魔を発見……直ちに対処する!」
『スパイダー!』

ヒロミ
「我が命にかけて……世界を守る!!」

『ディール』


ヒロミ
「変身!!」

『ディサイドアップ』

『Deep Drop Danger Kamen Rider デモンズ!!』

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.105 )
日時: 2022/09/08 19:55
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

デモンズ
「ハッ!!」

ゼロゼロ
「オラッ!!」

仮面ライダーデモンズと仮面ライダーゼロゼロが同時に飛び出して、雑魚の悪魔達を潰していく

その後ろで祷は響が突然変身したことに驚きを隠せないでいた


「え……えええ!?響さん、それは!?」

ゼロゼロ
「あー……あたしも色々あったの!」

デモンズ
「君は一体?」

ゼロゼロ
「仮面ライダーよ!アンタと同じ!」

デモンズ
「なら味方でいいのか………」

「ヒロミさん!デッドマンズはどこに!?というか兄ちゃんは!?」

「ごめん!遅れた!」


そして………


『リバイスドライバー!』

改めてベルトを装着した一輝とバイスが現れた!

一輝
「バイス、祷さんもいるんだ………あまり派手にやるなよ?」

バイス
「一輝こそ数日離れて鈍ったりとかしてないでしょうね」

一輝
「平気だ!」

バイス
「ならば良し!」


「え?ええ!!?」

一輝
「………湧いてきたぜ!!」

【レックス!カモン!レ・レ・レレックス!!】

金城
「下がれ、祷」


「金城君、これは……」

金城
「見ての通りだ、あそこにいるのはドラマでも夢でもない………」



金城
「本物のヒーローだ」


バイス
「お隣さん!!じゃあ見ててください、俺っち達の!!」

一輝
「変身!!」

【バディアップ!】

【オーイング!ショーニング!ローリング!ゴーイング!】

【仮面ライダー!!『リバイ』!!「バイス!!」『リバイス」!!】


リバイ
「………行くぞ!!」


金城
「さぁ、早く安全なところに行こう」


「は、はい………一輝さん!響さんも!!」



「無茶なことはしないでくださいね!」


リバイ
「分かってます!」

ゼロゼロ
「当然よ!!」

バイス
「怪我したら治して〜!」

「馬鹿なこと言ってないで行くぞ!」


ライブ
「兄ちゃん!」

デモンズの背後から雑魚悪魔を撃ち抜いて現れたのは仮面ライダーライブ………五十嵐大二が変身した仮面ライダーだ。


ライブ
「ギフジュニアは俺たちがやる!兄ちゃんはデッドマンを!!」

リバイ
「任せた大二、ヒロミさん!」

ゼロゼロ
「あっ、あたしも行くー!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.106 )
日時: 2022/09/08 21:26
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

折り紙のような悪魔……デッドマンはアンキロサウルスのような姿に折り畳まれ、牙を剥く

リバイ
「姿が変化したか!」

ゼロゼロ
「何よ!あんな折り紙細工みたいなやつ余裕なんだから!!」

バイス
「よっし!速攻で倒しちゃうもんね!」

リバイ
「よし、来い!」

アンキロデッドマン
「!!」

ブンッ!!

アンキロ・デッドマンは鉄球のような右腕を振り回し、ゼロゼロとバイスがそれに綺麗に激突する

バイス
「オワっ!!」

ゼロゼロ
「痛っ!!!」


ゼロゼロ
「何すんのよこいつ!!凍って絶滅しなさい!!」

【ギスターソード!!】【フリーズ!】

ゼロゼロはギター型の銃剣に水色のプログライズキーを差し込み、冷気を投げ飛ばして足元から凍結させる!!

ゼロゼロ
「見せ場は地元のアンタらに譲るわ!!かなっちゃんにかっこいい所見せちゃいなさい!」


バイス
「合点承知之助50世!!」

【必殺承認!】

リバイ
「バイス!」

バイス
「ほい、一気に決めちゃって!」

リバイ
「行くぞ!!」


リバイはティラノサウルスの足で飛び上がり、バイスを挟んでぶん投げ………


【スタンピングフィニッシュ!!】

バイス
「ライトニングドラゴンスマッシュ!あちょーぅ!!」


バイスは回転しながらティラノサウルスの牙のような腕でアンキロ・デッドマンを突き抜ける!!


バイス
「では読者の皆さんもご一緒に!!」


3


2


1


ゼロゼロ
「ゼロアンドゼローー!!!!」

ドカーン!!

………

【デモンズレクイエム!!】

【バットジャスティスフィニッシュ!!】

ズガガガ!!!


デモンズ
「………デッドマン反応焼失!」

ライブ
「一時撤退!バイスタンプの所有者を調べましょう!」

デモンズとライブはギフジュニアを一気に蹴散らし、大空にある本拠地へと戻って行った。



「…………」

そして、祷は戦い終えて帰ってきた一輝の方を見て………


バイス
「いやー終わった終わった!」

一輝
「やっぱり、まだ戦いは終わってなかったんだな………」

バイス
「まぁまぁ、また俺っち達のゆゆうじょうパパワーでワンパンっしょ」



「い……一輝さん!!」

一輝
「祷さん?」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.107 )
日時: 2022/09/08 21:56
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

…………

しばらくして、一輝は山口祷診察所で寝かされていた。

大二、バイス、響も一緒に。

一輝
「あの〜………」

一輝
「何してるんですか?」


「健康診断です」

バイス
「何故にっ!?」


「だって………見ていられないじゃないですか!」


「そんな……今でも少し信じ難いですが戦いに身を置いていたなんて!」


「お体に触るような事があったら大変ですよ!!常に健康かどうかチェックしていきませんと!」

大二
「気持ちは有難いけどメディカルケアならフェニックスの方で定期的に………」

バイス
「まぁまぁいいじゃんたまには、安く済みそうだし」


「………悪魔における健康って、一体何なんでしょうか」

金城
「しかし、彼の父や母まで呼ぶことはないと思うが………」


「念の為です、用心に越したことはありません」

元太
「いやー実は腰あたりがやばくて……」

さくら
「無理して電球取り付けるからでしょ」


「あーー、あっちゃんに遅くなるって連絡入れよ」

一輝
「すみません、こんな事までしてくれて………」


「医者として当然の事です、私は皆さんにこれくらいしか出来ませんが…………」

一輝
「俺は人を治すことは出来ない、けど貴方はできる」

一輝
「それって、充分すごいことじゃないですか?」


「そうよ、かなっちゃんはね……この街には勿体ないくらいの世界一の名医なんだから!!」

元太
「なら、うちの息子はこの街には勿体ないくらいのお節介だな」

バイス
「ねぇねぇ俺っちは!?」


「………………」



「血糖値……意外と高めですね」

幸美
「バイスはしばらく甘いもの禁止ね」

バイス
「ええーー!?そっ、そんなぁ〜!!」

………
その夜、祷と父は一輝達のカルテやレントゲン写真などを確認していた



「まさかお隣さんがあんなことをしていたなんて………どこかケガなどをしてなければいいけど……」

「………佳奈多、これは」



「お父さん?何か?」

「レントゲンに異常はあったかい?」


「いえ、特に問題は無かったはず………」


「では、これは?」


祷父が見せたのは………【五十嵐元太】のカルテとレントゲン写真だった。


「えっ、これは………!?」


そのレントゲンは……【心臓】だけが写ってなかった。
最初から無かったかのように。


Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.108 )
日時: 2022/09/08 22:21
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


「あ、ありえません!!いくらなんでも、心臓が無いなんて…………」

「私もそう思うが………他の人達は全く異常がない」

「この人物………五十嵐元太さんの心臓部分に異常は?」


「そういえば、その部分に手術痕のようなものが……」

………
時は健康診断まで遡る、五十嵐元太の診断をしていた時の事………


「あれ?この背中辺りにある傷はなんですか?」

元太
「えっ……?あっ、ああこれぇ?」

元太
「いやー実は若い頃にバイクで事故っちゃってさー」

さくら
「えっ、パパバイクとか乗ってたの?」

元太
「事故が起こってからはもう乗ってないしなー、ママさんにもめっちゃどやされちゃったし」

幸美
「本当にあの時は、パパさんすっごく危なかったんだから!!」

大二
「はは……その時もいい医者に診てもらったんだね」

元太
「まぁそんな所、今はなんともないから安心して」

…………


「……………」


「………ありえない、ですよね、まさか心臓が無い……なんてこと………」

「………例の悪魔の組織、佳奈多は知っているのかい」


「フェニックスと言ってました」

「フェニックスに連絡を入れて、詳しく話を聞いてみよう………今日は遅いからもう寝なさい、佳奈多」


「はい、おやすみなさい………お父さん」

ーーーーーーーーーー


一輝
「母ちゃん」

幸美
「ん?」

一輝
「結婚する前の父ちゃんってどんな人だったの?」

幸美
「うーーん、なんというか………ほっとけない人だったかなぁ」

幸美
「………すぐ目を離したら道端で倒れてそうな、危なっかしいけどそばに……それこそ家族として一緒にいたい」

幸美
「そんな人だったかねぇ」

一輝
「はは、なんか分かるかも……父ちゃんってそんな感じするよ」

バイス
「一輝は一体どんな女と結婚するんだろなぁ〜?」

一輝
「居たなら言えよ、バイス………うーん、結婚かぁ」

一輝
「俺はイメージわかないな、こうして銭湯を家族仲良く続けられるなら、誰でもいいや」

一輝
「俺はこの銭湯と、家族が一番大事だからさ」

バイス
「…………欲のないやつ〜」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.109 )
日時: 2022/09/08 22:51
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

その翌朝……

大二に付き添いで祷と父はフェニックス本部、スカイベースへと案内されていた。

大二
「うちの父ちゃんの事で気になるなんて聞いて調べてたら、狩崎さん………うちの科学者がぜひ会いたいと言い出して………」

スカイベースの入口ではジョージ・狩崎が目の前で待機していた。

ジョージ
「ヘイヘイヘイ、待っていたよ………君が例の、五十嵐家を診断したドクターだね?」

「いえ、私というよりは………」


「私です」

ジョージ
「ん?君?まあどっちでもいい……ちょっと言い難い事だ、ついてきたまえ」


「あっ、はい」

ジョージは祷を静かな客室へと案内する………


………


「あの、失礼します」

ジョージ
「ストップ、話すのはこの部屋ではないよ」


ジョージ
「ここは防音じゃないし、あそこに監視カメラもあるからね」


「それでいいのではありませんか?凄く安全ということでは………」

ジョージ
「まぁちょっと待ちたまえ……この部屋は015室だから……」

ジョージ
「………っ!」

ジョージ
「変身!!」

ジョージは仮面ライダーゴーストの変身ポーズを壁に向かってキレッキレに決め込む



「…………」



「あの、何をして」

祷が言い終える間もなく、壁が自動的に開き………個室の先にもうひとつ部屋が出来る

ジョージ
「私のプライベート・ルームの一つだ、ここなら問題なく話せる」


「あ、あの………プライベート・ルームって………それに今のは?」


ジョージ
「私の趣味だ、いいだろう?」

…………

ジョージはゴースト・プライベート・ルームに案内し、茶とおむすびを用意しながら座り込む

ジョージ
「まぁ固くなることは無い、くつろいでくれてもいい」


(く………くつろげる感じじゃない………)


ジョージ
「して、本題に入るが………五十嵐元太の件」

ジョージ
「君も見たんだね?レントゲンの……消えた心臓を」


「それは……貴方も?」

ジョージ
「前に我々でも健康診断を行ったんだがね……その時も彼に心臓は無かった」


「つまりそれは……」

ジョージ
「私も君の話を聞くまでは結論付けることが出来なかったが、こんなことが起きれば偶然とは言えなくなるだろう」

ジョージ
「…………五十嵐元太には、心臓が無い。」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.110 )
日時: 2022/09/08 23:07
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ジョージ
「私自身、前々から彼には目を付けていたが………こんな事実を知る羽目になるとは」


「で、ですが………心臓が無いのに彼は生きています……それも何の異常も起きていません」

ジョージ
「YES、彼は心臓が無いこと以外は特に目立った異常はない……」

ジョージ
「この状態でのほほんと生きているなんてにわかには信じ難いだろう」


「はい……色んな人を診察してきましたが、そんな人……見たこともありません」

ジョージ
「……彼の息子、一輝とは話したかね?確か、君はあの銭湯の近くに越してきたと聞くが」


「はい」

ジョージ
「彼の悪魔とは?」


「バイスさん……でしょうか?あの人も変な所はありますが不思議な存在ですよね、悪魔というものはあんな感じなんですか?」


ジョージ
「いや、むしろあんな存在は異例中の異例だ」

ジョージ
「人格の事ではなく、あのように自立して知能を持つ悪魔は……他にない」

ジョージ
「そもそも悪魔とは、この世界では我々人間の精神の邪な部分から生まれたものを言う」

ジョージ
「その中でバイスはこの世のどんな悪魔よりも悪魔らしくない。」


「バイスさんは形式上は悪魔ですが……まるで新発見された病状のように未知に包まれていると?」

ジョージ
「その通りさリトルドクター……だが、そのバイスを産んだ五十嵐一輝もまた、我々に近づくまでは普通の青年だったと聞く」


ジョージ
「だが、私にはあの親子には必ず【何か】あると勘ぐっている……それが分かれば大二やヒロミにも軽く説明はするが………」


「私からも質問いいでしょうか?」


「こんな大事な話を……何故私だけにするのですか?自身の職場なのに聞かれないようにする必要はあるのですか?」

ジョージ
「それについてだが………新参の君には伝えておこう」


ジョージ
「フェニックスは1000%信用出来るような存在じゃあないって事さ」


ジョージ
「闇雲に情報を流してはならない……そう感じて10数個のプライベート・ルームを開発したんだ」


「そんなに作ったんですか!?」

ジョージ
「ヒロミには内緒だ」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.111 )
日時: 2022/09/09 07:35
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)



数分後………何事も無かったかのように個室から2人は出てくる


「この部屋から出たり入ったりするところ、見られてないんですか?」


ジョージ
「ちゃんとジャミング機能もついているさ、抜かりは無い」

大二
「もう終わったんですか?」


「はい、今日はありがとうございました」

ジョージ
「お互い何か分かればまた連絡しよう」


ジョージ
「あっ、なんか今日はエグゼイドの気分だな、レベル5の回から見ようかな」

ジョージは部屋から出たあと意気揚々と016室に入っていった。

大二
「またあの人は………」

………


「あの人は一体……?」

大二
「ああ……すみません、狩崎さんはその……物凄い熱心な……仮面ライダー好きなので」

大二
「フェニックスベースも所々私物化されたりで……悪い人では無いんですよ、一応」


「あっ……やっぱりそうでしたか……(さっき見ましたし……)」

大二
「それで、一体どんな話を……」


「すみません、外部には話さないようにという約束なので………」

大二
「……相変わらず俺達にも説明無しか、あの人は」


「い、いずれ!いずれは説明すると言ってましたから!」

大二
「……………いずれ、貴方からも説明してもらいますよ」


「それは約束します、絶対です」


(……………)



(父親に心臓が無いかもしれないって……一体どう説明すればいいのでしょうか……ずっと隠してはいけないものとはいえ……)

「帰ろう、佳奈多」



「はい、お父さ………」

「五十嵐隊長!伏せてください!!」


その時だった、スカイベースが大きく揺れ、一同は床に倒れてしまう。


大二
「どうした!?」

「デッドマンです!デッドマンが空から襲撃してきました!!」

大二
「くっ、空から攻めてきたか………総員迎撃体制!!ヒロミさんは!?」

「既にデモンズに変身してます!!」

大二
「行動早すぎるだろあの人は!!デモンズの代償分かってるんですか!?」

大二
「まずスカイベースを地上に下ろして、祷さん達を避難させないと!!」

「はい!!」


……

一方その頃、地上

ピンポーン


「留守かな?」

「そうみたいだな………もう暫くしてからまた来るか?」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.112 )
日時: 2022/09/09 08:06
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

デモンズ
「あれか!!」

デモンズはスカイベースに立ち、バイスタンプを構えながら空を飛ぶデッドマンに向けて飛び降りる!


【コンドル!ゲノミクス!!】

バイスタンプをベルトに押し込むと、デモンズの背中から鳥の翼が生えて即座に滑空しデッドマンに迫る!

………が、デッドマンはデモンズに見向きもせずスカイベースのある部分へ向かっていく

デモンズ
「逃がすか!!」


………


デモンズ
【大二!デッドマンはお前の所に向かっている!お前も変身するんだ!】

大二
「はい!」


「スカイベース、地上到達まであと10秒!」

『ツーサイドライバー!』

『バット!!』

『コンファイン!』


大二
「変し……」

「随分楽しそうじゃねぇか、バカ大二」

大二
「!?」

大二が変身しようとするが、背後からベルトと手を押さえ込んで無理矢理変身を止める姿が………

「なっ……」


「こ、これは!?」



「大二さんが2人!?いえ、これは……!!」

大二
「カゲロウ……!!」

カゲロウ
「久しぶりにこの世界に帰ってみれば、なんか面白い事になってるじゃねぇか………」

カゲロウ
「折角だ、このまま暴れ倒してやるよ」

カゲロウは大二と同じベルトを構え、セットする。

【ツーサイドライバー……バット!】

【コンファイン!】

【ミニ・ミニ・マニ・モウ?ミニ・ミニ・マニ・モウ?】

カゲロウ
「変身」

【バーサスアップ!】
【Madness!Hopeless!Darkness!バット!】
【仮面ライダーエビル!!】


エビル
「さて……白黒つけようぜ」


バン!!

壁を突き破り、ケツァルコアトル・デッドマンが内部に入ってきた!

エビル
「ちょうどいいところに来たな、ぶっ潰して……」

が、エビルも気にする様子もなく、一直線で………


「…………え?」


「佳奈多、逃げるんだ!!」



「いやあああっ!!?」

祷の方を襲い始めた。


大二
「!?」

エビル
「ああ?おい大二、なんであいつはあのガキばかり狙うんだよ」

大二
「俺が知るはずもないだろう!あとあの人は20歳だ!」


大二
「今助けます!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.113 )
日時: 2022/09/09 20:20
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

大二
「っ!」

大二は銃でデッドマンを牽制するが、祷に対する攻撃を止めようとしない



「い……いやっ!どうして私が………」


エビル
「よく分からねぇが、あの悪魔の狙いはあいつか………」

エビル
「こんな所で戦うには狭すぎる、ここは………」


『バット!!』

エビル
「ハッ!!」

エビルはコウモリの羽で空に上がり……



「え?」


エビル
「そうら持っていけっ!!!」



「いやああああああああああーーーーー!!!!!」

祷を掴んで窓から投げ飛ばすと、デッドマンもそれを追って壁から空へと飛んでいく!!


大二
「馬鹿野郎!!!」ゴッ

エビル
「ほら、さっさと追いかけないと大変なことになっちまうぜ?」

大二
「後で覚えてろ!!変身!!」

【仮面ライダーライブ!】

…………



「いやああああ!!」ブーン

デモンズ
「!?」



デモンズ
「いやびっくりしてる場合じゃなかった!!待ってろ、今捕まえる!!」

……………


そして外でも

「ねぇ、何か空に見えない?」

「空?確かになにか飛んでるものが………」

「飛んでるっていうかボールみたいな軌道してない?こっちに来てるし」

「ん?確かにそうだ………いや、あれボールか?」


「え?確かになんか変な形して」


「え?え?」

先程飛ばされた祷が地面に向かって落下する寸前だった!


「助けてくださいいいいいいいいい!!!!」


「佳奈多ちゃん!!!!???」

「なんで空から落ちてきているんだ!?」

「………それどころじゃない!!」


即座に構えを取り



ワシッ!!

しっかりと受け止めた。

「大丈夫か祷!?何故空から!?」


「は、はい………事情を話すと長くなりますけど、助かりました」


「平良さん、波多乃さん………」

……先程まで祷山口診察所を出向いていたのは、また別のクラスメイト、『平良茜』と『波多乃菖蒲』であった。



エビル
「なんだ、助かってんのかよ……コンクリートとキスしなくて良かったじゃねぇか」



「だ……誰!?というかこれ何!?」


「………!!」

波多乃
「なるほど、事情は何となくわかった」

波多乃
「乗れ」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.114 )
日時: 2022/09/09 21:57
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


「あ、あの……私を、狙って……」

波多乃
「心配するな、私がついている」

デッドマン
「!!!」

空から追いかけてきたケツァルコアトル・デッドマンも祷を発見して向かっていく!!


「菖蒲ちゃん!また何か変なのが!!」

波多乃
「問題ない!!全速力で振り切る!!」

波多乃は祷をおぶさり、構えを取って一気に駆け出していく!!

エビル
「ああ?あいつ、ランナーか?」


エビル
「バカが」



エビル
「人間が足で仮面ライダーに勝てるわけねぇだろ」

エビルも助走をつけ、一気に走って追いかけていった!
ライブも追いかけようとするが、デッドマンを抑え込もうとするので精一杯だった

ライブ
「くっ、カゲロウーーーーーッ!!!」


………………

波多乃
「………もう追い上げてきたか」

エビル
「諦めろ、俺はたった3秒で100メートル走れるんだよ」

波多乃
「なら私は2秒で100メートル走ってやるだけだ」


「無茶ですよ!?」

波多乃
「40秒くらいなら平気だ!!」


ギューーーン!!


エビル
「ちっ、めんどくせぇな………」

エビル
「が、ほっとくのも気に入らねぇ………絶対追い越してやる」

…………



「無茶です!!ランナーズハイにも限界は有りますよ!?」

波多乃
「だが、お前を見捨てる訳にもいかない……!!」


波多乃
「失礼する!!」


バイス
「おわっ!!」


一輝
「なんだ今の!?風か!?」

バイス
「見た一輝!?メロンがスゴいスピードで横切っていった!!」

一輝
「はぁ!?」

………

だが、やはり速くとも人間の体力には限界があり………

波多乃
「はァ………ハァ………くっ、まだ………」


エビル
「鬼ごっこはそろそろ終わりにしようぜ……あばよ!!」



デモンズ
「見つけたぞカゲロウ!!」


エビル
「何!?」

と、そこにビルの高台からデモンズが飛び降りてきた!!


「波多乃さんが走って時間を稼いでくれたおかげで………通報出来ました!」


【デモンズレクイエム!!】


デモンズ
「貰った!!」


エビル
「ちっ!!」


エビルはデモンズの直撃で吹っ飛び、変身が解ける

カゲロウ
「ちっ、やっぱりデモンズはまだまだ強いな………まぁ、今の内だけどな」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.115 )
日時: 2022/09/09 22:42
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………

デッドマンを倒した大二と、ようやく追いついた茜は………想像だにしない物を見ていた、未だ信じられないような顔をして………


「何!?……何なの!?引越しの挨拶に来てみれば………一体佳奈多ちゃんに何が起きてるの!?」


「これ………ドラマの撮影でも無ければ夢でもないんだよね!?」

カゲロウ
「ハハハハ!!何が起きてるかって?まさか知らずにこんな世界にわざわざ来たのかよ」

カゲロウ
「さて大二?俺をどうする気だ?」

大二
「お前には聞きたいことが山ほどある」

カゲロウ
「なるほど………」

と、そこに電話が……カゲロウの持つものからだ


カゲロウ
「なんだ、今忙しいんだよ」

【戻れ、また僕と合流して後から例のブツを回収しろ】

カゲロウ
「…………」

【おい、お前……忘れてたな?】

カゲロウ
「正直乗り気じゃねぇんだよ、ギフの事はあるがなんで俺がそんな事しなくちゃならねぇんだよ」

【祷佳奈多があの事実を知ってしまった以上、奴に狙われる事になる………】

【………こんなこと言いたくないが、僕にとってそれは困る事なんだ】

カゲロウ
「へぇ?」


大二
「なんだ………誰と話している!!」

カゲロウ
「悪いが急用が出来た、今度来る時はしっかり狙うからな………ああ、祷佳奈多、あのガキでいいのか」


カゲロウ
「じゃあな、大二」

大二
「待てカゲロウ!!話はまだ………」

カゲロウは時空の渦を作り出し、スっと影のように入って消えていった

ヒロミ
「今の渦は……?」

大二
「分かりません………」


「………」

ヒロミ
「君も災難だったな……こんな時に襲われて……」

ヒロミ
「うっ……ゴホッ!!ゴホッ!!」

大二
「ヒロミさんしっかり!!」

ヒロミ
「く……カゲロウの言う通り、俺もそろそろ変身できなくなりそうだ……」


「ヒロミさん……どうしたんですか、貴方」


「というか、そろそろ私にも説明を……」

ヒロミ
「診察所を借りていいかな………向かいながら説明しよう」


………

ヒロミは茜と菖蒲に祷に起こった状況やこの世界の説明を簡単に行った。

波多乃
「悪魔………人間の負の感情を……」

波多乃
「頭が回らん……オカルト系には詳しくなくてな」


「それよりも………それがなんで佳奈多ちゃんを狙ったのか……」

ヒロミ
「当然、責任を持って原因を調査する………フェニックスとして市民の安全を保証しなくてはならない………」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.116 )
日時: 2022/09/09 22:54
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

診察所に戻ると、祷の父とジョージが入口で待機していた。

「佳奈多!」


「お父さん……心配かけてごめんなさい」

ジョージ
「調子はどうだい?ヒロミ、悪そうだね」

ヒロミ
「ああ、戻る前にちょっとここで休ませてもらう」

ジョージ
「了解、フェニックスには私の方から話をつけておこう………ま、暫く居座らせてもらうがね」

………

祷はヒロミを寝かせて検査をすると………その結果を見て真っ青になる


「な、な、な、なんですかこの結果は!!?」

波多乃
「どうした!?一体何が出てきた!?」


「門田ヒロミさんの体の状態は……血液、筋肉、骨……体力まで、肉体年齢が通常に比べて著しく低下しています!!」


「それってつまり?」


「ヒロミさんの体は見た目こそ若々しいですが状態は40代以上、下手したら老人並ということです……」


「えええええ!?病気とかじゃなくて……信じられないくらい老けてるって事!?」

ヒロミ
「ははは………やっぱりそろそろ限界が近いかな」

ジョージ
「私はある程度変身は避けろと言ったんだがねぇ」


「お酒みたいなノリで止めるものなの!?」

波多乃
「これはやはり………例の?」

ヒロミ
「……………ああ、俺も悪魔と契約した」

ヒロミ
「いや、正確には悪魔の力を込められたベルト……『デモンズドライバー』を使用していたと言った方が正しいか」

大二
「ヒロミさんの仮面ライダーデモンズは……変身する度に肉体組織が劣化する代償を抱えていて……」


「使えば使うほど老人に近づく……という事ですか?」

ヒロミ
「その通りだ」


「…………」



「門田ヒロミさん」



「その、助けられた恩もありますし、一般人に過ぎない私が言えたことでは無いことは承知ですが………」



「貴方はもう二度と変身するべきではありません!!」


「このままそれを使えば、本当に老人どころか………介護が必要になるかもしれないんですよ!?」

ジョージ
「こればかりはリトルドクターの言うことが正しいねヒロミ」

ヒロミ
「フッ、俺にデモンズドライバーの詳細を伝えず与えたのはどこの誰だったかな………」

ジョージ
「言っておくが私は君にボケ老人になってもらいたくてデモンズドライバーを与えたわけでは無いからね」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.117 )
日時: 2022/09/09 23:09
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


「そうだよ!そ、そんな無理しなくても………」

波多乃
「………それで納得する訳でも無いのだろう?」

ヒロミ
「ああ……」

大二
「ヒロミさん………」

ヒロミ
「お前の方こそ、問題は山積みじゃないか?」

波多乃
「ああ、私と併走したあの黒いマスクの男は……貴方と瓜二つの見た目をしていた」

波多乃
「…………あれは?」


大二
「カゲロウ……俺から生まれた悪魔です」


「あれが、悪魔………」

大二
「元々は俺から生まれた類似的な人格のような存在で、体の支配権を奪われて居たこともあった」

波多乃
「それが何故貴方と分かれるようなことに?悪魔のこの世界と何か関係が………いや、それとは別に何か問題が起こったのか………?」

ジョージ
「なんか君グイグイ来るね」

波多乃
「!………すまない、私の悪い癖だ」

大二
「いえ、気になさらず」

大二
「カゲロウは俺や兄ちゃんが戦ってる時に突然外れて……それからどこかへ消えた」

ヒロミ
「それが今日になって突然姿を現し、この始末だ」


「………金城君から聞いたこの間の件と言い、一体佳奈多ちゃんの周りで何が起きて……」

ピロロロロ

その時、ヒロミの携帯がなり始める

ヒロミ
「出ていいか?」


「どうぞ」

ヒロミ
「はい……赤石長官」


「赤石長官?」

大二
「ヒロミさんが長官をする前からフェニックスに居た……もう1人の長官です」

ジョージ
「要するに、フェニックスの大黒柱さ」

ヒロミ
「祷ドクター、君に代わって欲しいと」


「え、私に?……はい、祷です」

赤石
【君がドクター祷だね?例の……五十嵐元太という人物について調査したいと伺ってきたと】


「はい、お話もある程度済ませて……」

赤石
【彼について我々も色々研究、及び調査しているところがあってね】

赤石
【君の疑問を解消するためにも………五十嵐元太のカルテを渡してくれないかね?】


「え!?カルテをですか!?」

赤石
【我々フェニックスが責任をもって預かり、協力出来ることがあれば惜しみなく支援しよう】


「…………」



「すみません………カルテはそう易々と送れるものではありませんし」


「何より……今はもう私の患者さんです、今回フェニックスにお伺いしたのもこの世界について知らない事が多かったこともありますし………」



「今は……首を振ることは出来ません」

赤石
【…………】



「すみません、失礼します!」



ピッ………


ーーーーーーーーーーーーーー

電話を切られた先で、赤石は……

赤石
「…………やれやれ」

『後悔するのは君の方なのに』


Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.118 )
日時: 2022/09/10 07:31
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

祷がフェニックスに行ってから数日後………


「改めてかなっちゃん!!」


「新天地おめでとう!」

響、金城、茜、波多乃……そしてしあわせ湯の一行は祷の診察所でお祝いをしていた。


「あ、ありがとうございます皆さん………一輝さんまで」


「ココ最近はバタバタしてて、祝いに来たのに全然祝えなかったからいいじゃないの!」

金城
「出来ればほかの皆も呼びたかったのだが……これが限界だった、すまない」

波多乃
「いいじゃないか、希望ヶ峰学園を卒業してからは皆中々会えなかったんだ……」

波多乃
「祷も今回はお前が主役なんだ、遠慮なくしてくれればいい」


「今料理運ぶから待っててね!」

バイス
「俺っちも俺っちも〜!」

大二
「お前はつまみ食いするからダメだ」


「飲み物はどうされますか?」

一輝
「祷さんに任せ………」

波多乃
「私のスポドリを貸そう!!」

バイス
「俺っちも一輝と同じで……」


「あ、あたしコーラ持ってきたわよ!!」

バイス
「じゃあコーラで!!」

一輝とバイスがコップを差し出そうとするが、波多乃と響に抑え込まれて止められ、勝手に注がれた。

大二
(…………何が入ってるんです?)

金城
(あいつ、健康第一だからな………青汁とか出してくるよ)

大二
(パーティで青汁出すの!?)

金城
(あいつの気持ちは分かるんだが、祝い事で飲みたいものでは無いからな………)


「あ、元太さん飲みます?」

元太
「おっ、いいねぇ青汁〜」

元太は意気揚々とボトルにある青汁を注いで一気飲みし………



元太
「まっっっっず!!!!」

バイス
「ちょっとパパさん体張りすぎ〜」

さくら
「ほんとパパって変なことばかりするんだから」

大二
「父ちゃんに関してはバズりたいだけだろ………」

さくら
「………」

金城
「何かあったのか?暗い顔をしているな」

バイス
「アレじゃない?最近ラブちゃんを見ないから……」


「ラブちゃん?ペットでも飼ってたの?」

一輝
「ああ………さくらから生まれた悪魔なんだけど、なんかこう、ずんぐりむっくりでキュートな……」

バイス
「そんで結構生意気なやつ」

大二
「………あの件が終わってから出てこないのか?」

さくら
「うん………」


Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.119 )
日時: 2022/09/10 13:11
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

思い思い楽しんでる中……

「ごめん、遅れちゃった!」

一輝
「え?」

金城
「ああ、実は『もう1人』呼んでおいたんだ」


「えっ………えっ!?」


「えっ、嘘!?」

扉を開けて出てきたのは、淡いオレンジ色の髪が似合う穏やかな青年

金城
「お前は本当に変わらないな」

「はは………ありがとう、金城」

一輝
「彼もクラスメイトなんですよね?」

波多乃
「ああ、前田勇気……私達のクラスでは全員と仲が良くて………代表みたいな奴だった」

前田
「そ、そんな大それた存在じゃないよ……皆と違って特別な才能があったわけでもないし」


「前田君…………」


「何してたのよ前田!かなっちゃんは前田来るのをずっと待ってたのよ!」

前田
「色々準備してたらつい………え、待ってた?」


「響さん!?」

金城
「そんな事言っていたか?」


「あら?こういうのは態度や反応で分かるものなのよ、金城」

金城
「なるほど………確かにそうだな」


「ち、ちがっ……私は、そんな、前田君に会えた事は嬉しいのですが………!!」ボッ

バイス
「あら、こんな所に綺麗に熟したリンゴちゃんだ」 つんつん


「やめてくださいバイスさん!!」サッ

一輝
「からかうなよバイス、ほら、俺別の席行くからここ座っていいよ」

前田
「えっ!?」

大二
「兄ちゃん……お節介のつもりなんだろうけどそれが1番祷さんに効くよ………」

…………



「」シューッ


「俯いちゃった………」


「煙出ちゃった………」

前田
「祷大丈夫?」

元太
「まぁまぁいいじゃないか、若いってのはいい事なんだから」

幸美
「出会いがあるって凄く楽しいことじゃない?」

一輝
「はは………」

前田
「なんかごめんね、僕迷惑だったかな」


「クソボケが………」

前田
「何か言った?」


「なんでもないよ前田君…………」



「あんな調子じゃあっちゃんも大変よね………」



「どっちが気付くことになるんだろう」

バイス
「え、それってつまりトライアングルな?」


「そうそうトライアングルな…………」


……………



「菖蒲ちゃんはそこのシマシマ星人持って!!!オプティカルファイバークロスボンバーをかけるよ!!!!」

波多乃
「シマシマ星人!?」

バイス
「イヤー顔面剥がされるーッ!!」


「ごめんあっちゃん!!!悪かったから!!からかってごめん!!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.120 )
日時: 2022/09/10 14:27
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

バイス
「禁断の三角関係に土足で踏み入ってはならないことを俺っちは学習しました」


「まだ言うの!?私は別に、前田くんとはそういう関係じゃ………」


「前田くんは確かにいい人だけど、私は………」


「違うの!」ブンっ!

波多乃
「危なっ!フォーク飛んできたぞ!」


「菖蒲ちゃんごめん!」


「これ以上言うと本当にかなっちゃんのお世話になりそうだからやめときましょうバイス………」

大二
「なんでこの2人意気投合してるの?」

金城
「中身は割と似たような物だからな……」

一輝
「それは響さんに失礼じゃ………」

バイス
「俺っちに対しては失礼じゃないの!?」

金城
「祷もそろそろ正気に戻れ、水持ってきてやるから」


「す………すみません、金城君………」

一輝
「バタバタしてたら喉乾いちゃったな、俺も何か取ってくるよ、冷蔵庫借ります」


金城と一輝は席を立ち、台所の方へ向かっていった

…………


バイス
「ところでここって健康にいい物しかないんじゃなかったっけ?」


「あっヤバっ!!!」

波多乃
「や……野菜ジュースとかもあるだろう!!」

大二
「一体何持ってくるんだ一輝兄……」



が、その時

ガシャァァン!!

台所近くで重い音が響いた

バイス
「あら」


「何の音ですか!?」

大二
「何やってんだよ兄ちゃん!人の家だぞ!」

大二
「ちょっと失礼します!」


「私も掃除手伝うよ!」

………
大二と茜が大急ぎで台所に向かっていくと………

大二
「もう兄ちゃん、何して………」


大二
「!?」

そこには、カゲロウが居た。

カゲロウ
「この間ぶり、バカ大二」

大二
「カゲロウ………!!」

カゲロウ
「いるんだろ?ここに祷佳奈多って奴が……この間の奴か?」


カゲロウ
「とっととそいつをここに連れてきて………」


カゲロウ
「あのバカ親父のカルテにここに渡せ」

大二
「はあ!?」

一輝
「なんでお前が父ちゃんのカルテを欲しがるんだよ!」

カゲロウ
「俺が欲しいわけじゃねぇよ、こいつだ」


「…………」

一輝
「…………何!?」



カゲロウの背後から現れた、その男は………


前田勇気と瓜二つの容姿をしてきた。

大二
「なるほど………」


大二
「前田勇気の悪魔か………!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.121 )
日時: 2022/09/10 15:43
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

『………悪魔?』

カゲロウ
「ああ、悪魔だよ………俺とお揃いでな、なぁ『うつろ様』よ?」

うつろ様
「………まあいい、呼ばれ方など知ったことじゃない」

うつろ様
「五十嵐元太のカルテを渡せ」

一輝
「………嫌と言ったら?」

うつろ様
「お前を絶望に落とすことになる」

「待て」

それで黙っていられないのが、金城だ

金城
「俺には分かる………お前たちは時空犯罪者だな?」

金城
「俺は時空特殊警察連盟……特盟の金城剣だ!!」

金城
「カルテを渡せだと?その前にお前達を逮捕させてもらう!!」

うつろ様
「カゲロウ」

カゲロウ
「おもしれぇ………俺を捕まえる?その鉄砲出してみろよ」


カゲロウ
「それともこのまま兄弟喧嘩するか?お兄様よぉ!!」

金城
「ここは俺が何とかする、祷をどこか安全な所に」

うつろ様
「逃がすと思っているのか?」

うつろ様が台所のナイフを掴み、放り投げると………一輝と大二のズボンに綺麗に突き刺さる!


一輝
「なっ………」

うつろ様
「リバイスドライバーとツーサイドライバーの対策もしてある」

うつろ様
「さっき、お前達が料理を運んでいる間に忍び込み拝借させてもらった」

更にうつろ様は………一輝達のベルトを持っていた。

大二
「なっ………あんな短い時間で俺達に気づかれずにベルトを!?有り得ないだろ!?」

うつろ様
「仮面ライダーもベルトが無ければ人の子凡人、こちらは悪魔が2人だ」

うつろ様
「どうする?僕はカルテさえ受け取ればさっさと身を引くg」



金城
「好きにさせないと言って………」


大二
「待つんだ金城さん、ここで銃はまずい!!」


大二
「ていうか………今気付いた」


大二
「兄ちゃん、平良さんどこ行った………?」

一輝
「え……あっ!?」

一輝
「金城さん後ろ!!」

金城
「後ろ………何!?」


「…………」

姿を見せなかった茜が金城の背後に現れて抑え込み、銃を落とさせる


「これで宜しいのですか……『うつろ様』?」

うつろ様
「平良茜には僕と同じお前達の言う『悪魔』と呼ばれるものがある」

うつろ様
「まさか、こんな奴を伏兵にしていると思わないだろう?」

大二
「金城さん!!」

金城
「なんて力だ……いや、それよりもあの平良を手駒にしただと……貴様は……!?」

うつろ様
「お前の意見は求めない、早く目的のものを用意しろ」

うつろ様
「今の茜はお前の首を折る事さえ可能だ」



Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.122 )
日時: 2022/09/10 17:02
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ベルトは無い、金城は拘束………
絶体絶命の状況だが………

一輝
「…………だ、大二」

大二
「兄ちゃん、間違ってもカルテを渡すなんて言わないでよ」

一輝
「分かってる!だけど金城さんが……」

金城
「俺の事はいい………何があっても………犯罪者の言うことに従うな………!!」

カゲロウ
「このバカ兄弟はともかく、こいつはほっといたら面倒そうだぞ?」

うつろ様
「こんなヤツらより後々起ることの方がよほど面倒だ、早くしろ」

一輝
「…………俺の答えはこれだ」



一輝
「頼む」





一輝
「バイス!!!」



バイス
「くらえーーーーー!!」


「ギスターソードしなりうちィーッ!!!」


後ろの部屋から呼んだバイスと響がオーインバスターとギスターソードで蜂の巣にする!!


バイス
「このおバカメイド!!」ぐいっ


「がああああああ!!」

更にそこからバイスが茜にアームロックを仕掛ける!!



「皆大丈夫!?」

金城
「助かったぞ響………平良は大丈夫か!?」



「………え、私何して………ていうか痛い!!痛い痛い!!なんで私絞められてるの!?」

金城
「先程まで俺がお前に絞められていたんだがな………さて、あいつらは………」


………

カゲロウ
「ああ、そうだなバイス………」


カゲロウ
「お前はそういう奴だよ」

煙の奥から………何事もないカゲロウとうつろ様が出てくる!!

バイス
「えええっ!?」


「ちょっ、全部外したの!?有り得ないでしょ!?」


うつろ様
「『外した』んじゃない、『当たらなかった』んだ」


バイス
「何それ同じじゃん!!」

カゲロウ
「もういいだろ虚ろよ、カルテなんて話なんかしなくても無理矢理奪っちまえば」

カゲロウ
「…………ってことで…………!!」


一輝
「やめろカゲロウ!!」

うつろ様
「……………」

うつろ様
「時間が無い、あまり派手な行動を取るな」

うつろ様
「下手に行動しては却って奴の思うツボに」

カゲロウ
「ああ?」


カゲロウ
「だからなんだ、知ったような口を聞くな、ギフなんて大したことな………



その瞬間、再び中に爆発音が響いた

今度はカゲロウ達でもかわしきれなかった。


一輝
「!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.123 )
日時: 2022/09/10 17:37
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

一輝
「…………お前は!!」


大二
「フリオ!!」


………爆発音と共に現れ、カゲロウを掴んできたのは………

戦いの後失踪していたデッドマンズの幹部格「フリオ」であった。

フリオ
「見つけたぞ………カゲロウ」


「確かこの人ニュースで指名手配されてる人!?」

カゲロウ
「いてーな……デッドマンズの巾着犬が、何しに来た」

フリオ
「俺はあの日からギフに関わる物全てを消すと誓ったんだ、あの日から………まずはお前だ、カゲロウ!!」

カゲロウ
「てめぇ、ギフへの八つ当たりを俺に向けるんじゃ………」


うつろ様
「…………おい、カゲロウ」


うつろ様
「ここは退いておこう」

カゲロウ
「ああ!?ここまで来て諦めるのか!?」


うつろ様
「フリオが来た以上もうどうしようもならない事だ」

金城
「逃がすか!お前の時空座標を特定して直ちに逮捕を……」

うつろ様
「それが1秒でも早く見つかることを神にでも祈ってるんだな、まぁ…………」



うつろ様
「僕らの悲願は『神殺し』だが」

カゲロウ
「………ちっ!その馬鹿面見るのも今回限りだ、じゃあな!」バン!

フリオ
「うっ……!!」

カゲロウはツーサイドライバーの銃機能でフリオに発砲し、手を離した隙を狙って時空の渦を作り出して脱出した………

手を離されたフリオもまた、埃を払って出ていく準備を始める。

大二
「………カゲロウ、お前は一体」


一輝
「それに………フリオ、お前も………」


フリオ
「五十嵐一輝……久しぶりだな」


フリオ
「あのカゲロウが狙っている祷佳奈多という奴は?」

一輝
「バイス?」

バイス
「ああ、祷ちゃんならちゃーんと動かないように言っといたぜ、パパさん達残ってる面々に守らせてある」

フリオ
「そうか………」

大二
「何のつもりだ?フリオ……ギフを信仰していたお前がギフを消す?」

フリオ
「………これは俺の問題だ、お前達に話すことじゃない」

フリオ
「だが今の俺はギフという存在を許せない、俺の手で滅ぼさなければ気が済まない」

金城
「とすると、そのギフは…………」

フリオ
「ああ、ギフは今も生きて……それどころか、はっきりと生物として顕現している」

大二
「!!!」

一輝
「そんな………ギフが、生きて…………!!?」


バイス
「んーーでも今のお前って、ギフの敵って事なんでしょ?他のふたりはどうしたわけ?」

一輝
「そうだ!アギレラとオルテカは………」

フリオ
「さっきも言ったがそれはお前達には関係ない!」

フリオ
「………五十嵐元太、お前の父親だったか」

フリオ
「気をつけた方がいい」

一輝
「え?」

そう言うと、フリオの姿は煙のように消えて行った。

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.124 )
日時: 2022/09/10 18:47
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


「何なの!?一体何が起きてるの!?」


「何日も佳奈多ちゃんは襲われるし!!私も変なことになるし!!前田くんみたいな変なのはいたし!!」


「極めつけにはギフって何!?確かに佳奈多ちゃんはの家は義父だけど!!」

波多乃
「落ち着け………と言えるような状況でもないのが事実だ」

バイス
「なんというか、やっぱり俺達が戦ってた奴らってのうのうと生きてたんだなー」

バイス
「まぁ俺っち達、ギフ倒したわけじゃなかったしなー」

大二
「言ってる場合か!?すぐにヒロミさん達に連絡しないと………」

前田
「………祷は?」

波多乃
「カルテは安全そうなところに隠していくように言ったが………あまりにも狙われすぎてな、篭ってしまった」

波多乃
「今はさくらさんと五十嵐さんの父母が様子を見ていて、山口さんも連絡をつけたらすぐ帰ってくると言っていた」

前田
「無理もない……なんで祷がこんなに狙われなくちゃならないんだよ……!!」

前田
「したことと言ったら健康診断くらいだろ!?」

大二
「………それで、心臓に何か異常が見つかったぐらいだ」


「え?」

大二
「………金城さん、貴方は時空の警察でカゲロウに関わっているそうですね、今は父ちゃんも居ないし………話しておきます」

………

大二は元太の体の異常を話した……

波多乃
「心臓が無いって……大惨事じゃないか!?」

波多乃
「それであの人はそんな状態で普通に生きているのか!?疑問に思わず!?」

波多乃
「それでこの間空から祷が飛んできて………」


「ただそんな事で……!?」


「それに関しては2人の思う通りね、確かにとんでもない事実だけど………」


「それをフェニックスの偉い人やカゲロウってやつが狙うの?」

前田
「そうだよ、凄いことだけど命とか狙う程に大事な情報なのかな?」

金城
「…………この事実を周囲の人間に気付かれるのを避けたいのか?だが何の為に………」


金城
「今調べる」カタカタカタカタカタカタ

バイス
「判断が早い👺」

金城は手持ちのPCから特盟のデータベースにアクセスし……

金城
「…………ん?」


金城
「五十嵐兄弟、聞くが………」


金城
「『白波純平』という人間に心当たりは?」

一輝
「白波純平?知らないですね………」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.125 )
日時: 2022/09/10 19:25
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


「金城君、白波純平さんってどんな人?」

金城
「いや……元太さんの事を調べていたらこの名前が出てきたんだ、亡くなっているらしいが………」

一輝
「父ちゃんの知り合いかな……?後で聞いてみます」

金城
「俺ももう暫く仕事でこの世界に滞在してみるとしよう……カゲロウが居る以上、単なるこの世界の問題で済むような気もしない」

金城
「それに何だか………妙な胸騒ぎもするからな」

大二
「………奇遇ですね、俺もですよ」

金城
「そうか……これはもしかしたら、俺達や祷だけの問題じゃないだろうな」


金城
「まるで………【絶望】のような。」


「でも……祷ちゃんがここまで酷い目に合う理由なんてないでしょ!?」

一輝
「ああ………出来ることなら、もうこれ以上彼女だけでも巻き込みたくない」

波多乃
「………」

前田
「………」

大二
「ひとまず前田さんは後日、フェニックスに来てください……悪魔を抜かれている以上検査の必要があります」

前田
「あ、はい………分かりました」

波多乃
「なぁ、その………こんな状況で言うのも何なんだが、聞いていいだろうか?」

一輝
「何?」









波多乃
「結局ギフって何?」

バイス
「知らね。」


「しらねじゃないでしょ!?」

大二
「それは本当に分かりません!!何アイツ!」


…………
その夜。


祷はこれまでの事が耐えきれず1人泣いていた


「うっ……ううっ………どうして、どうしてこんな事に………」


「…………怖い、もし、私以外の人も狙われたら………」


「五十嵐元太さん………貴方は、一体………?」


「………もう寝よう………私は外科医………患者さんの事を第一に考えませんと………」



「明日もまた………沢山の人を……治さないと……」

…………


大二
「………ただいま、父ちゃんなんて?」

一輝
「それが………父ちゃん達に聞いたら……『どこでその名前を聞いた』って凄い顔して……あんな父ちゃん達、見たことない」

大二
「…………白波純平、一体どんな男なんだ?」

バイス
「………それもだけどよぉ、さくらは大丈夫なのか?」

一輝
「ラブコブもいずれ戻ってくるよ、だから………」

バイス
「そうは言っても、あいつ今のままだと変身できないぞ?」





一輝
「えっ!?」
大二

バイス
「えっ気付いてなかった!?」




Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.126 )
日時: 2022/09/10 22:31
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

その翌日……


ついに


【絶望】は


すぐそこまで迫ってきた


ーーーーーーーーーーーーーー

赤石
「…………」

「久しぶり、赤石………元気にしていた?」


赤石
「ッッ!!?」

赤石の部屋に………『アレ』が突如現れた


赤石
「ひっ、ひいいいいい!!!?ギフ様!?」

「何さ、人を悪魔みたいに………そんなに驚かなくてもいいだろうに?」

赤石
「く、来るなら連絡のひとつでも寄越してくだされば………私、一切合切何の準備もしておらずっ!!」

「ああいいよ、茶とかそういうのは………むしろ、君に準備を頼みに来たんだ」

赤石
「準備………?」


「そう、わざわざこの世界になんの理由もなく来るわけないだろう?」

赤石
「ということはまさか………!!」



「うん」




ギフ
【もうこんな世界は必要ないから消してしまおうと思ってね】


…………

朝早く、一輝が起床してしあわせ湯の日常がまた始まろうとしていた。

一輝
「………っ、おはようバイス」

バイス
「あーあー、おはようなぎバイスタンプ」

一輝
「なにそれ………あれ?父ちゃんは?」

さくら
「パパだったら朝早くから出てったよ、用事があるんだって」

大二
「またいつもの動画撮影だよ、きっと」

一輝
「そうかなぁ……」

バイス
「今日の俺っちの運勢どうなってるのかなーっと」ピッ

一輝
「お前、運勢の星座あるのか?」

バイス
「あるもん!誕生日だってあるもん!」

と、バイスが朝からテレビをつけると………



バイス
「あら?」


そこに映っていたのは赤石長官であった

一輝
「大二、これフェニックスの人じゃないか?」

大二
「赤石長官?……というかこれ、フェニックスの緊急放送じゃないか、俺何も聞いてないぞ………?」

一輝
「一体何を話すんだ………?」



…………


赤石
「おはようございます、フェニックスを代表する……『赤石英雄』です」


赤石
「この度は皆さんに大変重大な報告をさせていただきます」

赤石
「この度、常日頃から悪魔と共に戦ってきた…………我々フェニックスは!!」

赤石
「悪魔の始祖【ギフ】への全面降伏を………宣言致します………!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.127 )
日時: 2022/09/10 23:06
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

赤石
「皆様……驚く気持ちもわかります、しかし聞いてください……」


赤石
「ギフは、あまりにも強大で、人間に出来ることを大きく超越して………」


【あー、長くなりそう……朝っぱらは頭回らない人も多いから俺について結論言っちゃって】

赤石
「あっはい、失礼しました」


赤石
「………そもそも、我々が敵対している【ギフ】という物は……【存在】しません」


赤石
「この世界の全ての元凶たる存在……それを隠蔽する為に【ギフ】という偶像を作り出したのです」


赤石
「そ、それが………遂に!!遂に!!私達の世界に直接現れてしまったのです!!」


赤石
「皆様に全貌を明かします………我々が隠してきたその存在……ギフの正体を!」



赤石がスポットライトを照らすと、まるで骸骨の怪物のようなした生物が………


赤石
「これこそがギフ……いえ!!」


パキッパキッ!

赤石
「Kだ!!Kが正体を現すぞ!!」


ーーーーーーーーーーー

一輝
「ギフが……K?」

………


金城
「まさか………あいつは!!!」



……

ーーーーーーー

ギフの表面は次々と砕けていき、中から1人の男性の姿が………


カーレッジ
【我が名はカーレッジ・フレイン】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


バイス
「う……ウソやろ こ、こんな事が こんな事が許されていいのか」

一輝
「なんだあれ………これが、ギフの正体……!?」

大二
「ギフは………人間だったとでも言うのか……!?」



ーーーーーーーー


カーレッジ
「ごきげんよう、この世界の皆」

カーレッジ
「改めて俺はカーレッジ・フレイン、どちらかと言うとS・メイドウィン・黒影って呼ばれる方が嬉しいかな」

カーレッジ
「さて、ご想像通りこれまでの騒動、全てやったのはまぁ………元凶って意味では俺でいいのかな?」

カーレッジ
「まぁそんなんだよ」


カーレッジ
「………ただの人間だと思ってる?俺の事」


カーレッジ
「違う、俺は人間で無ければ、はたまたお前たちが思う悪魔でもないよ」



カーレッジ
「俺は………」



カーレッジ
【創造神だ】

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.128 )
日時: 2022/09/10 23:19
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

カーレッジ
「うん、俺作ったのこの世界」

カーレッジ
「厳密にはもおーーっと沢山作ったけど………まあいいや」

カーレッジ
「作ったよ、沢山……沢山の世界を」



カーレッジ
「でもな、もういらないんだ」

カーレッジ
「だって俺が時空作ったのなんて個人的な理由なのに、その個人的な理由でさえも粉々に打ち砕かかれた」

カーレッジ
「俺は元々つるぎちゃんやアイツと冒険したくて1週目から全部模倣したっていうのにあんまりだろ?」

カーレッジ
「………でもまぁ、今となっては……」


カーレッジ
【俺はお前たちの世界を、時空を……わざわざ似たように作り直す必要性すら無くなった】



カーレッジ
「で、作り直すにあたって………ね?」




カーレッジ
【俺思ったんだよ、皆を……この世界を、処刑しようかなって】


カーレッジ
「俺がこんな理不尽な思いをしてきたのも、よく良く考えれば俺の作ったこの時空が原因だろう?」

カーレッジ
「そもそも全員が俺の思いどおりにならなかったし………」

カーレッジ
「そこで、責任をもって無能なお前らには罪を償って滅亡させて、俺は俺でちゃんとした新しい時空を作ろうかなって」


カーレッジ
「あ、もちろんここにいるヤツらはもう二度と作らないよ………」

カーレッジ
「だって、さっきも言ったけど潰された個人的な理由の為にわざわざ再現しただけで、好きで作ったわけじゃないし」


カーレッジ
「あ!行っとくけどこの世界から逃げても無駄だよ?」

カーレッジ
「俺は時 空 全 て を滅ぼす気だし、ここが最初ってだけで他の世界もこれ終わったら次々消していくつもりだから、安息の地なんて無いと思いなよ」



カーレッジ
「では皆さん、良き終末を!恨むなら俺の思い通りにもならなかったクソみたいな【天運】を呪うんだね!」



ーーーーーーーーーー


一輝
「…………」


大二
「…………」



バイス
「ねぇ一輝、こいつ何言ってるの?」

バイス
「なんか身勝手過ぎない?」


一輝
「ああ………こいつは身勝手過ぎて……見てられない!!」

大二
「こんな………こんな奴に俺達は!!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.129 )
日時: 2022/09/11 13:19
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………それを見た他の面々は………



「か、かみ………さま……?」



「神様が、えっ、そんな、何を言って………」


ーーーーーー


ヒロミ
「赤石長官は何を言っているんだ!?すぐに放送を辞めさせろ!!」

「ダメです!!フェニックスとは別の外部から電波ジャックしているようです!!」

ヒロミ
「ギフに全面降伏だと……俺は認めないぞ!!」

ヒロミ
「それに……あの男は一体………」


ーーーーーー


「金城金城!!!」

金城
「お前もあのニュースを見たんだな!!」


「カーレッジ・フレインがあんな露骨に手を出してくると思う!?」

金城
「………直ぐに」


「ダメなの!!」



「ここに来るまでに当然電話は入れたけど、何でかわかんないけど………」



「たくっちスノーから反応が来ないの!!」

金城
「くっ……先手を取られたか……!!」


「あたし、りりすた革命団に行って報告を………」

金城
「………待て!?カーレッジの放送……まだ終わってないぞ!?」

…………


カーレッジ
「でもまぁ、ただドカンドカン爆発させたりして滅ぼすのもテンプレ的なんだけど」

カーレッジ
「そういう展開だと話が早すぎてつまらないんだよねー」

カーレッジ
「こういう一方的な奴より、じわじわと侵食してこそ、皆が倒したくなる標準的なラスボス!って感じがするじゃん?」


カーレッジ
「折角だ、俺達と戦う前にちょっとしたエネミーでも用意しようかな」


カーレッジ
「かも〜ん、オルテカ〜」

カーレッジが指を鳴らすと、後ろの席からデッドマンズの幹部格、オルテカが転送される


ーーーーーーーー

一輝
「お………オルテカ!?」

ーーーーーー

オルテカ
「おや………貴方ですか」

カーレッジ
「アレは持ってる?」

オルテカ
「では、使う時が来たのですね?」

カーレッジ
「さて、誰にしようかな」

カーレッジが紐を引っ張ると、突如また知らない人物が現れる。

オルテカ
「その方は?」

カーレッジ
「この世に沢山いる人類の中から適当に1人引っ張り出してきた」

オルテカ
「なるほど、その中の内の1人なら消えてしまおうが関係ありませんね」



Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.130 )
日時: 2022/09/11 14:14
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

カーレッジ
「打て、予防接種のように……」

「いやあああ!!誰か助けて!!」

カモン!

オルテカ
「助けなんてありませんよ……終わる事がもう決まったのですから」

オルテカは持っていた異形のスタンプを連れられた人物に押すと


「あ”っ」

バディアップ!

その人物の体が石のようにひび割れていき………


「あ”ああああー!!」


ぐしゃぁ


内部から手が飛び出し………紫色の凶悪な見た目をした怪物が人間の中から飛び出す!!

カーレッジ
「よし、成功だ………『1周目』だとギフテリアンって呼ばれていたかな?」

カーレッジ
「はいご家族の皆さん、この人お返しするね」

カーレッジ
「ギフテリアンとしてだけど」

オルテカ
「………まさか、これを繰り返すおつもりで?」

カーレッジ
「まさか、めんどくさい………あと3人くらいで切り上げるよ」

オルテカ
「らしいですよ、フェニックス」

赤石
「お………おおお………」


…………
ーーーーーーーー

さくら
「……………!!!」

大二
「貴様ッ!!貴様あああああああ!!!」


大二
「兄ちゃん!!すぐに止めに行こう!!こんな奴黙って見ている訳には………」


大二が振り向いた先には、既に仮面ライダーバイスの姿が………


大二
「えっ、もう変身して!?」

バイス
「一輝ならもう行っちゃったよ、自転車すっ飛ばして」


と、その時しあわせ湯を1台の車が………運転席にいたのはデモンズだった


バイス
「ヒロミっち!?その格好で車飛ばしてきたの!?」

デモンズ
「バイクでは皆を乗せられないからな………一輝は?」

大二
「兄ちゃんはもう飛び出して行きました!」

デモンズ
「お前達も乗れ!ギフテリアンとやらが街に現れた、大二も変身しておくんだ!!」

大二
「分かりました!!」


さくら
「一輝兄………大ちゃん………」

大二
「さくらはここで待ってて、母ちゃんたちを頼む」


ブロロロロ………


さくら
「なんで?なんで出てこなくなったの?ラブちゃん……なんで私、変身出来ないの」







カーレッジ
「今回ただでさえ仮面ライダー多いんだから戦えるやつ動かすの面倒臭いんだよ」


さくら
「ッッ!?」



ドスッ

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.131 )
日時: 2022/09/11 15:09
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

デモンズは車を走らせようとするが………なにかに気づいたように1度Uターンする。


ライブ
「どうしました!?」

デモンズ
「度々狙われるあの医者を思い出してな………」

バイス
「まさかあの化け物までかなっちゃん狙うとでも?ないない!」

デモンズ
「用心に越したことはない!」

………

だが、診察所は………


ライブ
「い……いない!?誰ひとり!?」


デモンズ
「そんな馬鹿なことが………祷さん!!大丈夫でさか!!開けますよ!」ガチャッ



デモンズ
「も、もぬけの殻だ………」

バイス
「流石にこんな状況だし、家族揃って逃げちまったんじゃねぇの?」

デモンズ
「だといいが………」

ライブ
「たとえ別世界に逃げたとしても、彼を野放しにしては俺達以外の世界まで危険になる………」

デモンズ
「責任重大だな………」

ピロロロロ

その時、バイスが持つスマホから電話が

バイス
「あ、もしかしなくても一輝?俺っちの電話帳一輝しか入ってないし」

リバイ
【ごめんバイス!見てられなくて勝手に出てきちゃったけど………】

バイス
「言いたいことは分かる!そっちに行けばいいんだろ?」

リバイ
【今ギフテリアンから逃げているところなんだ!祷さんもいる!】

バイス
「えっ!?かなっちゃんそっち!?」

リバイ
【……………】

バイス
「分かった、すぐ行く」

ピッ


バイス
「…………ってことみたい」

ライブ
「………今はあのギフテリアンって奴を倒さないと!」

デモンズ
「飛ばすぞ!!」


デモンズ
「我が命にかけて………世界を神から守る!!」


バイス
「あっでもスピード違反はやめてね」

デモンズ
「それも分かっている!」

………

ブロロロロロロ………



リバイ
「はっ!!たあっ! 」


「い、一輝さん………!!」


リバイ
「大丈夫!すぐに助けが来る!それまでは俺一人で………!!」


ブロロロロ!!

リバイが1人でギフテリアン達と戦っている所に、デモンズが乗る車が飛び出す!


バイス
「お待たせ一輝!」

リバイ
「待ってたぜ相棒!」

デモンズ
「早く車の中へ!」


「はい!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.132 )
日時: 2022/09/11 16:25
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ライブ
「ヒロミさんは車の警護を!」

デモンズ
「任せたぞ大二!」

ライブも外に飛び出し、デモンズは車を閉めて別のところに移動する………

………

デモンズ
「一体何があった?」


「ま、また……テレビを見ていたら、化け物が私達の所に………」


「家族は散り散りにされて、私も捕まりそうになったら一輝さんが………」

デモンズ
「分かった………フェニックス全隊員に告ぐ!!長官命令だ!市民を避難、救護せよ!!車も何台か手配しておけ!!」

デモンズ
「正体が悪魔にせよ神にせよ市民を守り戦うのが我々フェニックスだ!!」


「お父さん………お母さん……皆………」

…………


リバイ、バイス、ライブはギフテリアンに攻撃を仕掛けるが………中々怯みもしない

ライブ
「兄ちゃん!!こいつら結構強いぞ!」

リバイ
「必殺技で一気に決めるしかない!バイス」

バイス
「あいよ!」


【リミックス!】

【必殺!繰り出す!マックス!レックス!】

バイスがリバイを持ち上げるように合わさる事で姿が変形し、2人はティラノサウルスのような姿になる!

ライブ
「兄ちゃん、行くぞ!!」

リバイ
「ああ!!」

【必殺承認!!】

リバイ
「バイス!」

バイス
「あいさー!」


ライブ
「続くよ!!」


【レックススタンピングフィニッシュ!!】

【バットジャスティスフィニッシュ!!】


バイス
「いっきまーーーす!!」

ライブ
「うおおおおお!!!」

2つの足が回転して白い光の矢となり、ギフテリアンを三体まとめて貫く!!


ドゴォォォン!!

リバイ
「はぁ………はぁ………」

ライブ
「何とか倒せたな………」



カーレッジ
「わ〜すごいすごい」


カーレッジ
【じゃあおかわりいっとく?】


空からの禍々しいカーレッジの声とともに、およそ10体もののギフテリアンが現れる!!

バイス
「オイオイオイ 死ぬわ俺っち」

リバイ
「そ、そんな………こんなに!?」

カーレッジ
「あ、もうわかってると思うけど、ギフテリアンのそれは悪魔を作ってるんじゃなくて依代してる、カードゲームで言うとアドバンス召喚だから」


カーレッジ
「ギフテリアンが作られた時点で媒体となった人間は死亡確定なんだよね、ご愁傷さま」

ライブ
「……………っ!!」




ライブ
「お前らァァァァァーーーーーッ!!!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.133 )
日時: 2022/09/11 21:32
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

バイス
「マジでヤバイスな状況だけど!?普通こういう時ってパワーアップ用装備とかあるんじゃないの!?」

バイス
「ていうかもう3年くらい同じ下りしてる気がするよ!!」

リバイ
「知るかよそんなの!!」



バイス
「この際誰でもいいから助けて!!」

その時!!



「待て!!カーレッジ・フレイン!!」



「変身っ!!」

ギフテリアンの攻撃で出た土煙の奥から、一人の男が変身した!

『Revive Up!』

『再開!』

『崩壊!』

『全力全開!!』


『仮面ライダーリベイル!!』


リベイル
「はあああああああああ!!!!」


謎の仮面ライダー、リベイルは拳を地面に叩きつけるだけでギフテリアンの大群を吹き飛ばす!!

ライブ
「つ………強い……!?あんな仮面ライダー見たことない!」

リベイル
「…………」

リバイ
「あの、助けてくれてありがとうございます、貴方は…………」



カーレッジ
「へー?わざわざ作り直してもらったんだ」


カーレッジ
「せっかく普通の家族になれる猶予を与えたのに、それを捨てるんだ?」

カーレッジ
「ねぇ、白波純平」

リバイ
「っ!?」

ライブ
「し………白波純平!?父ちゃんと関わっている、あの!?」


リベイル
「………カーレッジ、俺は如何なる時もお前の事をを忘れたことは無かった」

リベイル
「この世界を……家族を、お前に潰させる訳には………!!」


リバイ
(………いや、待てよ、俺……この声………)



リバイ
「そ、そんな………貴方はまさか………」


リベイル
「あの怪物は任せろ、お前たちは人々を………」

ライブ
「しかし貴方は!?」

リベイル
「早く行くんだ!!あんな奴の犠牲者を増やしてはならない!!」

リバイ
「…………っ!!」

リバイ
「ヒロミさん!!」


カーレッジ
「………あーあ、めんどくさい」


カーレッジ
【まあいいか、プレゼントは用意しておいたから】

…………


一輝達は再びヒロミの乗る車に乗り、辺りを走る……

ヒロミ
「………今、俺の部下達が人々を安全そうな場所に案内しているが………」

大二
「カーレッジの方をなんとかしなければ時間の問題ですね………」

一輝
「まずは祷さんの家族を探さないと、1度診察所に戻りましょう」


「すみません、一輝さん………」

一輝
「いえ、こちらこそ俺達の問題に巻き込んでしまって………」


…………

診察所に戻り、部屋に戻った


「なんですかこれは!?」

大二
「ああ、そういえば診察所が荒らされていたんだった………ほら、手を握っ……」

ヒロミ
「待て、大二」


ヒロミ
「___生き物の気配がする」

大二
「え!?もしかして帰ってきたんじゃ………」



「お父さん!!」

一輝
「あっ祷さん!!」


祷はぐちゃぐちゃになった部屋をかき分け、先に向かっていくと………



「お父さ………」




「へ」



…………


一輝
「待ってください祷さん!!」


大二
「に、兄ちゃん………何この、紙……こんなの、無かった………」

一輝
「え?」

一輝がテーブルに置いてあった紙を読み上げると…………


ーーーーーーーーーーーーーー
白波純平も悪いけど君も悪いんだよ?不用意に他世界の奴らのデータを残そうとするから

それが誠意でも、仕事でも………

ま、どの道全員始末するんだ、それが最初になっただけ。

あれほど白波純平のカルテを渡して無関係になるように口出しさせたのになぁ?



だから、俺から贈り物を用意させたよ

P.S.



【家族】の何がそんなに大事なの?

指図ばかりして邪魔なだけだったよ、俺の場合は

ーーーーーーーーーーーーーー

一輝
「カーレッジが用意したのか………いつの間に!?」

大二
「それにこの手紙…!!」





一輝
「祷さっ………」


慌てて合流した一輝は絶句する


そこにあったのは





4体のギフテリアンと



【凄く見覚えのある………周囲に用意された殻にされたモノ……】




「いやあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」



…………

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.134 )
日時: 2022/09/11 22:31
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………

………気が付くと、祷は見知らぬ世界に来ていた。


「お父さん?」



「お父さん?どこに行ったのですか?」


「お母さん?兄さん?○○?」



「……………というか、ここは…………」



「佳奈多」


「!」



「お父さん?」




「いました!こんな所に居た……ずっと探していたんですよ、お父さ………」



ギフテリアン
「カナタァァァァァーーーーーッ!!!! 」



「いやああああああああ!?」


パキッパキッ!

ギフテリアン
「カナタ」

ギフテリアン
「カナタァァ……!!」



「いや、来ないで………来ないで!!」


パキッパキッ!



「ひっ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







「いやああああああああああああ!!!」ガバッ


祷は身体中から汗を流しながら、ベッドから飛び起きた



「ゆ………夢?」



「で、ですよね!あんなこと、現実に起こるわけ………」


「あんな………」


………祷はベッドから降りて周りを見渡す、そこは地下室のようで……見たことない場所だった。


「ここは………?」


「目が覚めたようだね」


入口から現れたのは……黒いスーツに仮面を被った男のような人と、元太だった。



「げ……元太さん?ここは一体……」

元太
「…………俺が、ここに連れてきたんだ、狩崎さんと一緒に」


「狩崎さん………貴方、狩崎さんなんですか!?」


「…………息子が世話になったようだね」

「私は狩崎真澄、君が出会ったであろうジョージ・狩崎の……父親だ」



「狩崎さんのお父さん……?あの、ここは……」


「それに私……なんだか、体が動きにく……」



「え?」


祷は壁にかかっていた小さな鏡を見る……ただでさえ小さい体は余計に細くなっており、顔には生気が無かった


「私……元々体は小さい方ですが、こんなに痩せてましたっけ………?」


真澄
「それは………」


元太
「待ってくれ狩崎さん……ようやく正気に戻れたんだぞ」


「………構いません」



「私は聞かないと……前に進めません、逃げちゃいけないんですよね………この状況から」

真澄
「…………」


真澄
「君は、あのギフテリアン騒動の後に気を失ったんだ」

真澄
「無理もない……あんな事が起こったんだ、精神的ショックも計り知れない」



「…………では、あの怪物は………お父さん達は………」


真澄
「……………っ」




「うっ………ああぁ…………あああああああ…………」ポロポロポロ


死んだ。


大事な家族が、いとも簡単に死んでしまった。


改めて突き付けられたその事実に、祷は涙が止まらなかった………

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.135 )
日時: 2022/09/11 22:53
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

元太
「すまない…………君まで……巻き込む事になってしまって………全部、俺が悪いんだ………」

真澄
「君だけが悪いのでは無い……むしろ、私こそが最も咎められる存在だ………」



「……………あ、あ………あ………」




「……………」



「寝込んでしまった後の………私の容態は?」


真澄
「………………詳しくは話せないが栄養をろくに取れない状態だったから、睡眠装置で何とか延命させていた」

元太
「何十年も前の型落ちを急遽起動したから、必要な栄養が少し足りなくて………すまない」


「分かりました……………教えてください」




「どうして、私が狙われて………私の家族があんなことになってしまったんですか?」



「………いつ、私は外に出られますか?」


真澄
「………残念だが、君は今満足な体では無い……それは医者の君なら1番わかっているはずだ」


「でしたら車椅子でも杖でもなんでも使います、私のカバンには栄養剤も入っています」


「皆さんに……会いに行きませんと」


真澄
「………それは出来ない、外に行ってはならない」





真澄
【今、君は指名手配されている………他でもない、家族殺しの容疑で】



「…………え?」


元太
「カーレッジ・フレインはそういう男なんだ」


元太
「気に入った相手は贔屓のように、狂ったように愛し………気に入らないものはスクラップのように徹底的に排除する。」

元太
「………一輝達はこんなデタラメを信じるほど馬鹿じゃない」

真澄
「ジョージも赤石に反対する隊員を連れてフェニックスを離脱し、彼らに宣戦布告することを決めたそうだ」


「………そうですか」



「つまり私は……もう、ここから出ることは出来ないんですね………」


真澄
「…………すまない。」



「………元太さん、私……色んな人に貴方のカルテを狙われました、それは………」

元太
「カーレッジが………君に俺の事を探られるんじゃないかと思ったんだろう」


「探られる……貴方、一体………」


元太
「………五十嵐元太は、幸美が名付けてくれたかけがえのない自分」



元太
「けど、その前の俺は………【白波純平】と名乗っていた。」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.136 )
日時: 2022/09/11 23:12
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


「白波純平……貴方の本名ですか?」


真澄
「………大昔の話をしよう」


真澄
「かつて、カーレッジはある壮大な計画を掲げていた………この時空に足りない最後のピースをこの手で作り上げる、彼はそう言っていた。」



「最後のピース………?」

元太
「結論から言えばそれは女だ、自分の事をなんでも肯定してくれて、何も出来ないから頼らせてくれる……ふざけているだろう」

真澄
「話を戻すが、そのプロジェクトにあやかり……人知を超えた研究を行う者も少なくなかった」


真澄
「かつての私もそうだった……」


真澄
「突如この世界に落ちてきた謎の生命体ギフと、その力がある【バイスタンプ】………それらの研究を熱心に行っていた。」


真澄
「そして、このエネルギーを利用すれば………神にも匹敵する存在を作れるのではないと考えたんだ」


「それは………」

真澄
「そう、人間が神に近付く等禁忌にも近い行いだ………だが、その時の私はそれを何としても押し通したかった……」



真澄
「その為、私はプロジェクトの最中に回収した……事故で死にかけていた白波純平にカーレッジの研究に使われていたものを入れた」



真澄
「そうして生まれたのが………神に匹敵する最強の戦士」


「【仮面ライダー】……」


元太
「俺はプロジェクトの中で仮面ライダーゼロ号、及び【仮面ライダーベイル】として生きていた。」

元太
「来る日も来る日もプロジェクトの失敗作や悪魔と戦わされる……そんな人生を送っていた」


元太
「だが俺は元の世界で……ある女性に出会った」


「幸美さん……ですか?」

元太
「そう、誰かに似てお節介だった幸美は俺に……忘れかけていた人としての幸せと、安らぎをくれた」


元太
「俺はいつしか、アイツみたいな人と家族になれたらいいだろうなと……思うようになった。」


真澄
「だが……それをよく思わない者がいた」


「………カーレッジ、ですか?」

真澄
「いや」


真澄
「純平の中にいる悪魔………カーレッジの失敗作から生まれた存在で、元相棒」


真澄
「名を『ベイル』という」


「ベイル………」


ーーーーーーーーー
ベイル
「俺よりその女が良いってのか?………冗談じゃねぇぞ………!!」

純平
「ベイル………!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.137 )
日時: 2022/09/11 23:31
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

真澄
「純平とベイルは一瞬即発の状態だった、そこに………」


真澄
「メイドウィン、及びカーレッジが現れたんだ………!!」


ーーーーーーーーーーーー

メイドウィン
「おめでとう……まぁ、実験としては上々だったか?」

ベイル
「なんだ?テメェ……邪魔するならお前でも殺すぞ」

純平
「実験………なんの実験だ!?」

メイドウィン
「1つは、人間にマガイモノ成分を入れてどこまで活動できるかという実験」

メイドウィン
「ふむ、中途半端にマガイモノになってるな………これをもっと研究すれば、なにか違うものが見えそうだな」


メイドウィン
「もう1つは、この時空全体の実験」


メイドウィン
「前は徹底的に放置したせいで酷いことになったからね、どこまで運命というものを操作すれば思い通りになるのか」


メイドウィン
「白波純平、とりあえずお前で試して見た………」

純平
「何!?どういうことだ!!」

メイドウィン
「………言葉の通りだ、どこまでお前の人生を俺の好きに出来るか、ということだ」


メイドウィン
「お前が戦うのも、事故にあったのも、親が死ぬのも………いい女に出会うのも、そこの悪魔が離反するのも。」

メイドウィン
「全部俺がそう思うように話を作ったんだ」



メイドウィン
「俺は、この世界………いや、全ての物語か永遠に終わらないように出来る存在だからな」


ベイル
「さっきからふざけたことを言ってんじゃあねぇぞ!!」


ベイルが怒り狂って爪でメイドウィンを切り裂こうとするが………



メイドウィン
「…………結末のない物語」


メイドウィン
「それ即ち、逆説的に俺は死なないんだ」


メイドウィン
「だって、死んだらこの時空は俺のエネルギーを
受け取れなくてエンディングが来るだろう?そしたら【メイドウィン小説】はおしまいだ」


メイドウィン
「俺が【主人公】であれ、【ラスボス】であれ………」

メイドウィン
「どんな立場になったとしても永遠にこの話は終わらず、俺は死なない………」



メイドウィン
「この【メイドウィン小説】という時空は、この結末の無い話を成り立たせるために存在しているのだから」

メイドウィン
「後は最後のピースが揃えば完璧な物語が出来る、俺の望んだ物語が……」

切り裂かれているにも関わらず……喋っていた




真澄
「まるで……最初からカーレッジに【死亡】というコマンドが設定されていなかったかのように………」


「………それからは?」


元太
「ベイルは不要と判断され……【退場】というものをくらった、俺は心臓をちぎり取られたが成分のおかげで命からがら生き延びて幸美と逃亡、五十嵐元太として生きていた」

真澄
「私は………しばらく残ってきたが、計画を抜ける際に成分をかけられ……体を少し溶かされてしまった。」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.138 )
日時: 2022/09/12 08:30
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


「そんな事が起きていたんですね………」

真澄
「そして純平……元太から、またカーレッジの反応がここに来たこと、今度はこの世界を滅ぼそうとしている事を突然伝えてきたので………」


元太
「狩崎さんには悪いが……急遽新しいベルトを作ってもらったんだ、それが……【仮面ライダーリベイル】」

真澄
「ベイルを失った以上スペックは低くなるが……それでも充分だったようだ、その分リスクも大きいが……」

元太
「いずれ相対しなくてはならないと思っていた……だが、それが………」

元太
「息子達や………君のような無関係な人まで巻き込むことになるなんて……すまない………」

元太
「奴は……本気でこの世界を滅ぼそうとしている……」


「では………私が眠っている間、外は一体どんな状況なんですか?」

真澄
「……………」


真澄
「外は………はっきり言って…………」



「最悪な状況になっている…………」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

ここで時は遡り、祷が眠っていた時のこと………


一輝
「…………とんでもないことになったな」

金城
「カーレッジ・フレイン、前々から響の関係者とは度々衝突してきた……この時空の全てを作った過去最悪に傍迷惑な存在」

金城
「一時期は【時空三大犯罪者】に数えられていた事もあった。」

大二
「その関係者はどうしたんですか!?こんな深刻な状況なのに何が……」


「そうよ……いつもだったら、何か事件が起こる前からここに来て、準備だの接触だのしててもおかしくないのよ」


「なのに………今回は、何回連絡しても……繋がらないどころか、反応すら来なくて………」


「おかしいわよ!!1回時空にも出てみたけど……船すら見つからない!!」


「時空はかなりだだっ広くはあるけど………」

バイス
「お、おいおいまさか………もうとっくにやられちまったんじゃあねぇのか!?」


「バカ言うんじゃないわよ!!あたし達よりよっぽど強い………カーレッジを倒したこともあるような人たちよ!?」


「………………ま、まさかそんな事あるわけないでしょ…………」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.139 )
日時: 2022/09/12 17:29
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………

大二
「それで………」


大二
「あの仮面ライダーは………本当に父さんなのか?」

一輝
「………間違いない、あれは父さんだよ」


一輝
「全部聞いた………父さんは俺達よりずっと前からギフ……カーレッジと戦い続けていた。」

大二
「なんで母さんはそれを言わなかったんだ………」

一輝
「多分、俺たちを心配させない為だよ………父ちゃんも気付かれないように、あんな風に振舞って………」

金城
「白波さん………いや、五十嵐元太」

金城
「彼らは俺達よりずっと前から……戦い続けていたんだな」

一輝
「ええ………」

大二
「その……父ちゃんは?」

一輝
「今は祷さんの所だ………祷さん、あれからずっと眠っているよ」


「かなっちゃん………いつ目覚めるのかしら………」

一輝
「……………それと、ヒロミさん、これを」

ヒロミ
「これは………デモンズドライバーの資料?」

一輝
「真澄さんという方が」


ジョージ
「……………真澄?」

ヒロミ
「聞いたことがある………数年以上前に亡くなったといわれた、ジョージの父」

ヒロミ
「生きていたのか………」

一輝
「その方は、デモンズドライバーの副作用の事を教えてくれました」

ヒロミは真澄の作ったデモンズドライバーの資料を読み上げる。

ヒロミ
「………原初の悪魔『ベイル』を失った我々は、悪魔を模造したベルトを作る研究を始めた………その最初の段階で生まれたものが………」

ジョージ
「デモンズドライバー………」

大二
「それがなんでフェニックスに?」

ジョージ
「ダディーが作りかけていたものを私が数年かけて完成させた」

ヒロミ
「………便宜上『悪魔の成分』と名付けるが、変身時にこれらの成分を体に身にまとい、【デモンズシステム】を起動させる」

ヒロミ
「しかしこの成分は場合によっては人間を拒絶する、悪い副作用が起こってもおかしくない………そう書いてあるな」

ヒロミ
「俺の体がそうなったのも………その成分を体に入れていたからのようだな」

ジョージ
「そして、これを元に私は悪魔を精神、肉体的に分離させる機能を持った『リバイスドライバー』と『ツーサイドライバー』を開発した………」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.140 )
日時: 2022/09/12 22:03
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

…………

ドライバーの状態を見ていると、しあわせ湯の扉を叩くものが

一輝
「誰だろう?」

扉の先にいたのは…………


フリオだった。


一輝
「フリオ!?」

フリオ
「勘違いするな………お前の父親からここに来るように言われた」

フリオ
「俺の事は………お前たちには無関係のはずだったのにな」

金城
「ギフの正体がカーレッジ・フレインであった以上、俺達にとっては無関係ではなくなってしまった」

金城
「話してもらおう、お前達が奉っていたアイツのことを………」


フリオ
「………」

フリオ
「俺達も、お前と戦っていた直後まではあの石像がギフだと思っていた」

フリオ
「本拠地をリバイスに潰され、3人命からがら逃げた時のこと………」

ーーーーーーーーーーーーーー


カーレッジ
「………パキッパキッパキッ」

カーレッジ
「我が名はギフ様」

フリオ
「ぎ……ギフ様!?まさかこのお方が!?」

オルテカ
「なるほど………どうやら封印を解く事は成功したようですね」

アギレラ
「素敵!ギフ様、こんなお姿をしてたのね!」

フリオ
「わ、我々デッドマンズは貴方復活の為に様々な手を尽くしてきました………」

オルテカ
「我々は貴方に忠実に従います」

アギレラ
「そして………私はギフ様と、結婚する為にここまで」

カーレッジ
「え、俺結婚するの?バツイチなんだけど………まぁ離婚届まで出されたしいいか」


カーレッジ
「うーーん、結婚ねぇ………じゃあちょっとまってて」

カーレッジはポケットを漁ると………


カーレッジ
「はいコレ」

箱を出してアギレラにオニキスの指輪をつける

アギレラ
「あっ……指輪!嬉しいわギフ様!これで私達は………」


カーレッジ
「その前にちょっとテストね」

アギレラ
「え?」

指輪の宝石は突如砕け散り、成分となってアギレラを包み込む!!


アギレラ
「ああああああああああああ!!!!」


フリオ
「アギレラ様ァァ!!!」


フリオ
「貴様ぁぁ!!!アギレラ様に何をしたァ!!」

カーレッジ
「結婚したいならマガイモノ成分に適応してみなよ………あ、触らない方がいいよ、ちょっとでも触れたら全身ドロドロに溶けて死ぬから」



カーレッジ
「ほら、こんな風に」

カーレッジが成分を抑制すると………そこには、赤色の液状化したナニカしか残っていなかった


フリオ
「そ、そんな………嘘だ……こんな………アギレラ様……………」





「うわああああああああああああ!!!!!!!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.141 )
日時: 2022/09/12 23:14
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

一輝
「それって………アギレラも死んだってことか」

フリオ
「そうだ………アギレラ様を殺したあの化け物に復讐するため、俺は1人になった」

フリオ
「………オルテカはそのカーレッジという奴の側に回ったんだろう」


フリオ
「そして、そのフェニックスにいる赤石英雄とやらもカーレッジと繋がりがあるという」

一輝
「やっぱりそうか…………」

金城
「なら話は決まったな……カーレッジ・フレイン、並びにオルテカの逮捕だ」


金城
「そして、お前も」

フリオ
「分かっている」


フリオ
「俺はアギレラ様に救われ、アギレラ様の幸せの為だけに生きてきた」

フリオ
「あの人の仇を討てたなら、俺は大人しく罰でも刑法でも何でも受けるつもりだ」


バイス
「そういやよ、カゲロウ達については何か分かってるのか?」

フリオ
「奴らは俺とは無関係だ………何を考えているのか、さっぱり分からない」

フリオ
「神殺し……恐らくあいつらも俺たちとは別の思想でカーレッジを倒すつもりだろうが……」

一輝
「俺たちとはまた違う理由でってことか……?」

金城
「………奴らのことはいい、今は被害を出し続けているオルテカからだ」

ヒロミ
「ああ、今も尚奴らはギフテリアンを増やそうとしている」

大二
「では行きましょう!」

ジョージ
「ストップ、雰囲気を壊して悪いが一輝とバイスは待機してくれ」

バイス
「ええ!?なんでよ狩ちゃん、今いい所なのに!!」

ジョージ
「今の君達のライダーのスペックではとても戦力にもなれない、そろそろ新形態へのアップデートの頃合いだ」

ジョージ
「5分程度でいい、新しいデータを転送するから少しだけ待っててくれないか」

一輝
「ありがとうございます」

バイス
「ん〜、五分だけだからね?」


大二
「じゃあ、俺たちが先に行くから、兄ちゃんは後から合流してよ」

ジョージ
「ヘイ!ヒロミも新しいウェポンを用意しておくから、それが完成したらもうデモンズドライバーは使うな」

ヒロミ
「…………覚えておこう」


「いくわよ!!」

かくして、一同はしあわせ湯を出ようとしたが………




カーレッジ
「ふーん、5分かかるのね」



カーレッジ
「じゃあ、3分間で消してやるか」


大二
「!!!?」


目の前に、そいつはいた。

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.142 )
日時: 2022/09/12 23:33
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

大二
「か………カーレッジ!!何故ここに!?」

カーレッジ
「何さ、銭湯なんて風呂入りに来る以外に理由はあるの?」



カーレッジ
「………ま、くだらない事言うけど」


カーレッジ
「銭湯へ戦闘にまいりました」

金城
「カーレッジッ………!!」


カーレッジ
「でもまぁ、俺が直接やるのもめんどいよ………赤石〜?」

カーレッジが呼びかけると、真後ろからタオル巻いた赤石が現れる。
………その右腕は、禍々しい怪物のようになっていた。

大二
「その右手は………!」

赤石
「大昔、カーレッジ様に授かった神にも等しい力!メイドウィンの右腕!」

赤石
「ああ、君達もこの時空全てもなんて愚かな………大人しく従っていれば、破滅なんてことが起こらずに済んだと言うのに」


「うるさい!!あたし達はあんな奴のお人形なんかじゃないのよ!!」


カーレッジ
「いいや人形さ……たくっちスノーが大昔に言っていたことの受け売りだけど、君達キャラクターなんて上位存在にお人形にされる以外、何の価値もない」

カーレッジ
「最近になって、よーーやくあいつがかつて何を言ってきたのか理解したよ」

カーレッジ
「俺は恋人を生き返らせたいんじゃなくて………ずっとそんな存在が欲しかったんだ」

カーレッジ
「だから俺はここまで成功しなかった、そこに気付かせてくれただけでも、あいつは失敗作ながら作る価値はあったかな」


「作る価値って………そういうあんたこそキャラブレッブレじゃないいつも!!」


カーレッジ
「仕方ないだろう?」



カーレッジ
【その場その場で立場を弁えてそれっぽく振舞っておいた方が読者からのウケはいいんだよ】

カーレッジ
【全部嘘じゃない、ヒーローになったのも悪になったのも負けたのも生き返ったのもお前らの仲間になってやったのも本気だ、その方が『展開的に面白い』から、終わらなければなんでもいいのさ】


大二
「イカれている………!!」


カーレッジ
「で、赤石………尺稼ぎしちゃったから攻撃は次のレスからでお願い」

カーレッジ
「メイドウィン小説は基本的に1レス900文字以上がルールなんでね」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.143 )
日時: 2022/09/13 08:25
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

赤石
「………では、カーレッジ様に代わり私が相手しよう」

ヒロミ
「我が命にかけて………」


赤石
「疾きこと風の如く」

ヒロミ
「ぐわああああ!!」

赤石は超高速でヒロミの背後に周り、変身する前からオーラで吹き飛ばす!

金城
「ヒロミさん………貴様ァ!」

赤石
「徐かなること、林の如く」ゴキッ

金城
「ぐわああああーーーーー!!!」

更に瞬間移動し、関節技によって一瞬で金城の骨を折る。

赤石
「侵略すること火の如く………!」


「熱っつ!!!!」

更に手を掲げての波動で、周囲にいる響を吹っ飛ばす!!


大二
「こ………この………」


大二
「化け物がああああああああ!!」


カンッ!

大二
「ぐわああああ!!」

大二が隙を見て赤石に殴り掛かるが、鋭利に変化した赤石の肌によって逆に自分の腕が裂けてしまう。

赤石
「動かざること………山の如し」





赤石
「風 林 火 山 !!!」


ついでに赤石は手から放つビームでしあわせ湯に風穴開けた

バイス
「えっちょ、なんか飛んでk」

ジョージ
「ガードベント」

バイス
「ぎゃあああああああああ!!!」

ジョージは即座に入口前にバイスを置いて直撃を避けさせる

バイス
「何すんの!!」

ジョージ
「近くに立っていた君が悪い」

カーレッジ
「あ、もう5分だった?俺なんて気分によっては1分で積み積みRTAにする隠し芸を見せてやるよ」


一輝
「バイス!」

バイス
「お、OK……既に満身創痍だけどやってやるぜ!」

【ノゥーレックス!!】


【カモン!an NO?レックス!】


一輝
「変身!」


【ゼロリミット アップ!】

【仮面ライダー!an NO NO NO NO アンノウン リバイ!バイス!リバイス!】

カーレッジ
「顔無しの仮面ライダー………ああ懐かし、時空にそんなのがいたね」

バイス
「何このデザイン!?これは無いでしょ流石に!!」

ジョージ
「例の成分を色々混ぜてみたら、こうなった……だが、スペックは過去のリバイスのおよそ1000%だ!」

バイス
「かっこよく言ってるけど10倍にしかなってないじゃん!」

リバイ
「愚痴ってる暇はない!バイス、行くぞ!」

カーレッジ
「いいよ、1レス分だけなら相手してやる」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.144 )
日時: 2022/09/13 22:04
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ベイルバイス
「一輝!!」

リバイ
「ああ!!」


リバイとバイスは声を合わせて攻撃を叩き込もうとするが………

カーレッジ
「…………1万の技!!」

カーレッジは炎の壁でそれを軽々しく受け止める


カーレッジ
「いつもなら片手で受け止めたいところだが、折角のサービスだ」

リバイ
「なっ………だったらこれだ!」

【ホワイ?リミックス!】

【ホワイティングフィニッシュ!】

リバイ
「バイス!」

バイス
「はい!はい、」

バイス
「仮面ライダーミレニアム!!」

バイスはリバイに対するバネとなり、パチンコのように発射する!!


カーレッジ
「…………えーと、こういう時は………」


カーレッジ
「こんな時こそアホ毛!!」

カーレッジはアホ毛を伸ばして跳ね返す!!

バイス
「えっお前アホ毛生えてたの!?」

カーレッジ
「うん!文字だけだから皆気付かないけどな!」

カーレッジ
「じゃあ次はどうする?」

バイス
「まだ出来ることはあるもんね!」

【必殺承認】
【ネオスタンピングフィニッシュ!!】


バイス
「なんかすごい光線!!」ビーー


「腕でL字を作らないで!!」

バイス
「子供の頃の懐かしい記憶によるものです!円で始まるところは関係ありません!」


カーレッジ
「そう来るんだ、じゃあ………」

カーレッジ
「『大任流』秘奥義…………みじん切り!!」


カーレッジは背中の鯨用包丁で、エネルギーを粉微塵にする


バイス
「えっ………ちょ、アンタ、なんでもあり?」


カーレッジ
「当たり前でしょ?」



カーレッジ
【俺は人間だった頃から大体のことは出来たし、そこから全知全能の神を食って力を手に入れた】

カーレッジ
【だから俺は人を生き返らせる事以外だったらなんでも出来るんだ】


カーレッジ
【そして……人を殺すことが1番得意になってしまった】




カーレッジ
「タイムリミット、お遊びはここまでだ」




カーレッジ
「おい、オルテカ………彼らの幸せを、目の前でぐちゃぐちゃに破壊してやりな」


オルテカ
「おまかせあれ、ギフ様」



戦闘の途中、オルテカが店の外から炎を掲げ………



リバイ
「おい………何をする気だ!!やめろ!!オルテカ!!」


オルテカ
「無駄です、この炎はギフ様の力………人間の手では絶対消せない!」


そうしてオルテカは火を………



「やめろっ!!やめろおおおおお!!!オルテカーー!!」


「しあわせ湯が………俺達の家があああああっ!!!!」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.145 )
日時: 2022/09/14 07:58
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………そして、視点は祷に戻り…………


「そ、そんな………しあわせ湯が………」

元太
「その時俺は……一人ギフテリアンと戦っていたところで、大二から連絡が来て………急いで帰ってきた」

元太
「……………一輝の姿が見えないからどうしたんだって、聞いたら………」

元太
「奥で隠れていた幸美を………助けに飛び出して行って………」


「!!」

祷はそれを聞き、自分が寝ていた寝室に戻っていく………

………




「ま、まさか………!!」

先程は気付かなかったが、祷はベッドがもう1つあるのが見えた………布団をまくってみると………



「………っ」



「一輝……さん………」

そこには、体の殆どに火傷跡があり……今も眠っている一輝の姿が

真澄
「昨日、彼にここに運ばれたばかりだ……仮面ライダーになっていた事もあり命の問題は無いが、体へのダメージは大きい………」

真澄
「一輝君のおかげで幸美さん達には一切の怪我は無かったが…………」


「そんな………一輝さん………」


……………



そして、上の階では………


ジョージ
「…………知らなかったよ」

ジョージ
「かつて私が住んでいた家に今でもダディーが居て、秘密のラボなんて作っていたとはね」

大二
「兄ちゃん………母さんどころか、俺達の大事な物持ってこようとするなんて………馬鹿でお節介にも程があるぞ………」

バイス
「……………」

ヒロミ
「幸美さんは?」

金城
「ショックで眠っている………」


「金城、あんたも大丈夫なの?骨折られてるじゃない………」

金城
「片腕は使えないが、特盟としてそれで休む訳にもいかない」

金城
「…………たくっちスノーは…………」



「燃やしたあと………カーレッジは、言ってたわね………」



カーレッジ
『もうあいつらは来ないよ』

カーレッジ
『俺達によって、壊滅したから』





「そんな………嘘でしょ、有り得ない………」



「あたし達を潰すより先に………皆、死んだっていうの………彼らが………」



「ま……まさか……あっちゃんも……うっ……う」


「うえええ………」

金城
「………あいつの言うことだ、真に受けるな」

金城
「それとも……そんなに飛電或人は弱いのか?」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.146 )
日時: 2022/09/14 08:24
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


「………治療はしたのですか?」

真澄
「私の体で出来る限りの事はした……だが、これが限界だった……私自身、もうガタが来始めているからね………」


「…………」



「私が彼を治療します」

真澄
「!」


「………体も少しマシになってきましたし………」



「私は外科医です!医者なんです!」


「目の前に怪我人がいて……目覚めるのを待っている家族が居るなら………私は放っておけないんです!!」


「私がそうやって………お父さんに助けられたように………」



「………よし、問題ありません、私の持ってる医療セットで治せます!」


「私の持っていたカバンはどこにありますか!?」

真澄
「大二くんが持っているはずだ………」

元太
「直ぐに取ってくる!」

元太が上がっていく中、祷はゴム手袋をはめて準備を始める。


「………真澄さん、約束して欲しいことがあります」

真澄
「何かな」


「状況が状況ではありますが………今、一輝さんは患者です」


「こんな状態もありますし……絶対安静、何があってもしばらく戦わせないようにしてくれませんか?」

真澄
「分かった………約束する」


真澄
「今、一輝君達が無理に戦わないように準備も済ませているんだ………『ウィークエンド』もそうだ」


「ウィークエンド?」


真澄
「ジョージが私のデモンズドライバーを元に再構築し、スペックは落ちるがデメリットを無くした量産型デモンズを開発した」

真澄
「それらによるデモンズ部隊の組織がウィークエンド………だが」

真澄は一枚の写真を見せる


「………平良、さん?」

真澄
「やはり君の知り合いだったか………彼女は自らウィークエンドに志願したんだ」

真澄
「………1番の親友を、カーレッジによって目の前でギフテリアンに変えられてしまったと、言っていた」


「!!」



「そ……それって……まさか………波多乃さん……まで………」




(どうして)



(どうしてお父さん達や、一輝さんや、波多乃さんまで………こんな事に………)



(………私は、どうすればいいんですか)

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.147 )
日時: 2022/09/14 20:08
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………そして


「……終わりました」

真澄
「ああ………」

一輝の治療は終わった。

無事に………


…………


そして、数日ぶりに祷は太陽を見て………皆と再会した


大二
「祷さん………」


「大二さん…………」


祷は外に出て、大二の体を握る


「皆……皆、どうしてこんな事に……平良さんや……波多乃さんまで………」

大二
「………」


「………前田君は?聞いてませんでしたが、前田君はどうしたんですか?」

大二
「………彼は、まだ見付かっていない…………いや、前田君だけじゃないんだ………」


大二
「兄ちゃん………」

と、そこに地下からの通信が………

大二
「どうしました?………本当ですか!?」

大二
「兄ちゃんの意識が戻ったそうだ!!おい、バイス起きろ!!いつまでふて寝してるんだ!!」

バイス
「………え!?一輝起きた!?」


バイス
「…………」


バイス
「そーれ一輝!一輝!一輝!一輝、ビールはNOイッキ!」



(…………あれ、バイスさん………今、悲しそうな顔をしたような………)


…………


大二
「兄ちゃん!!」

一輝
「………大二?それにバイス………」


「一輝さん、気が付いたんですね………」

一輝
「この体………そうか、祷さんが治療したんですね」

一輝
「よっ……」


「ダメです動いちゃ!!当分は安静にしててください!」

一輝
「でも俺が戦わないと………」

大二
「兄ちゃんの代わりに戦える人はいくらでもいる!怪我人はゆっくり休んでてよ!」

一輝
「大二………」

一輝
「分かった、俺が寝てる間に何があったのか………聞かせてよ」

………

一輝
「狩崎さんがいない?」

大二
「ジョージさんの方ね……その、父親と上手くやれてないみたいで、あまりここに来ようとしないんだ」


大二
「一体何があったのか………話してくれないし」

一輝
「………」

大二
「それもあるけど………」


大二
「さくらが………もうずっと見つかっていない………」


一輝
「えっ………何言ってるんだ………?」

大二
「あの時、ギフテリアンが初めて現れた時にさくらを置いていってから………もう、ずっと………」

一輝
「大二、どうしたんだよ」

大二
「どうしたって………兄ちゃんはさくらが心p」




一輝
「さくらって…………誰?」


大二
「……………………」




大二
「えっ」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.148 )
日時: 2022/09/14 21:02
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

一輝
「さくら………?」


大二
「何言ってんだよ、兄ちゃん……俺達の妹、まだ高校生の強くて立派な妹だろ?」

一輝
「妹………?俺達は双子の兄弟で、妹なんていないじゃないか」

大二
「………っ!!?本気で言ってるのか!?」


大二
「…………祷、さん」


「た、確かに火傷は直しました………頭にも一切の怪我は無かったのは確認しています………!!」


「ですが………私は外科医で、精神的な物は、まだ専門外で………」


大二
「……………まさか」


大二
「父ちゃんは普段何してるか分かる?」

一輝
「動画の撮影」

大二
「父ちゃんと仲がいい常連のおじさんは?」

一輝
「ぶーさんだろ?」

大二
「俺たち家族は祝い事の時いつも何食べてた?」


一輝
「カレー………いや、焼肉だったっけ?」

バイス
「…………すき焼きだよ」

一輝
「え?」


一輝
「ああ、居たんだバイス」


バイス
「一輝………」


「バイスさん……?」


『悪魔の力として代償に………』



「!」

大二
「!!」

祷と大二は、この間ヒロミが言われていた代償の事を思い出した。



「…………バイスさん、あの、変なこと聞きますけど………」

大二
「いいよ、祷さん……俺がはっきり言う」


大二
「バイス、お前………最初から何か知っているな?」

バイス
「…………」

一輝
「バイス?」

バイス
「一輝」




バイス
「俺っちちょっとアイス食べたくなったから失礼するね☆」

大二
「あっ、待て!バイス!!」


バイスはそう言って上がって行き、それを大二達が追いかけて行った


一輝
「あっ、バイス………」


一輝
「どんな時でもアイツは変わらないなー………安心する」


一輝
「よっと」


一輝
「大二達はああ言うけど、皆ほっとけないしな」


…………



バイス
「よいしょよいしょー」


大二
「待てよバイス!!俺の話を…………」



バイス
「この辺でいいだろ?」

大二
「バイス?」



「…………」




「やはり………貴方………」

バイス
「分かっちゃうの?この間まで他人だったお前が?」


「悪魔とは………そういう物ですからね」

バイス
「へへへっ………そういう物だよなぁ……」




バイス
「ああ、知ってたよ………一輝の事、最初からな」



バイス
「アイツは変身の代償によって、1度リバイスになる度に………」


バイス
【特定の記憶がひとつ、消える】

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.149 )
日時: 2022/09/14 23:42
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

大二
「バイスぅぅううう!!!」

バイス
「ああ!!そうだよ!!知ってて黙ってた!!お前にも一輝にも!!」

バイス
「それは何故だか分かるか!?俺は問題ないと思ったからだよ!!」

バイス
「今までさくらの事を忘れるほど深刻な記憶は消えちゃいなかった!」


バイス
「ほら!せいぜい………『3ヶ月前の晩御飯のメニュー』とか、『子供の頃、大二とシーソーで遊んだな〜』とか、それくらいの軽い記憶が消えてたぐらいだったんだよ!」

バイス
「こんな大事な記憶が飛ぶなんて俺分かってたらちゃんと言」

大二
「ふざけんなああああああああ!!!!」

大二は怒りに任せて悪魔の顎をぶん殴る


大二
「何が軽い記憶だ!!!お前はそれがどうでもいいことだと思ったのか!!!!?」

大二
「どんなに小さい事でも、それは兄ちゃんの記憶だ!!大切な兄ちゃんの一生の思い出なんだよ!!!」

大二
「軽はずみに兄ちゃんを弄んで………何が1番の相棒だァァァ!!!!」



「やめてください大二さん!!!」


力強く拳を振り上げる大二を必死に静止する



「今は………こんな事をしてる場合ではあひません!!」

バイス
「よく言うじゃん、医者って」

バイス
「俺は悪魔だし、家族じゃないからそういうのよく分からないけど」

大二
「………」


大二
「……………………バイス、お前は」


大二
「今度変身したら兄ちゃんがなんの記憶が消えるのか、分かるのか?」

バイス
「ああ、なんというか………一輝というパズルから1本ピースが抜けたみたいにな」

バイス
「そうやってどんどんどんどんピースを取っていったら………」


バイス
「多分、最終的には自分の名前ぐらいしか覚えてない感じになると予想する」

大二
「兄ちゃん………!!」



「…………」



更に、通知は終わらない


大二
「また連絡が来た………え?」



大二
「大量のデッドマンが!?街に!?数百体以上!?」


大二
「…………通過ポイント近くに、ヒロミさんと………響さん………が………向かって?」



大二
「まさか………あの人達………あの数を止めに行くのか!?」



大二
「無茶だ!!やめろおおおおおお!!!」


Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.150 )
日時: 2022/09/15 08:12
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

そして、到達予定地点では………

ヒロミ
「予想はしていたが、やはりとんでもない数だな」


「なんとかなると思う?」

ヒロミ
「分からない………だか、なるべく多く倒しておきたい」

ヒロミ
「………どうやら、今回は本当に我が命を賭けることになりそうだ」


「あたしもそうかも」



「あたしもなんだかんだ生きてて………気がついたら正義のヒーローになっちゃって………」


「失ったものとか、辛かった事も多いけど………」





「なんか………こんな終わりなら、不思議と悪くないかも」


「ま、死ぬのは嫌ではあるんだけど………」




「あっちゃん!!」




「あたし、なんだかんだあって……」





「幸せだった!!」



ヒロミ
「我が命をかけて…………世界を守る!!!」



「「変身!!!」」


デモンズとゼロゼロはデッドマンに向かっていき………


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

真澄
「仮面ライダーデモンズと………仮面ライダーゼロゼロの反応が………途絶えた」

真澄
「デモンズ軍団も………次々とデータが無くなっていく……」

ジョージ
「………ハハ」

ジョージ
「なんだい、我々にしてはやけに劣勢ばかりだ」

ジョージ
「随分と向こうに都合のいい流れが来てない?ダディ」

真澄
「…………それが、カーレッジ・フレインという男の力だ」

ジョージ
「………最初から全てが決まってるかのように、運なんかもはるかに超越する存在か」


ジョージ
「もしかすれば、我々人間が神に挑むなんて無謀だったのかもしれないね」

真澄
「…………本当にそれが、神であればの話だけどね」

真澄
「ジョージ………我々もいつ、どうなるか分からない」


真澄
「手遅れになる前に……話しておきたいことがある、今晩、一人で来てくれないか?」

ジョージ
「私に言いたいことだって?」


ジョージ
「…………分かったよ、覚えておく」

…………



「………………」

金城
「……………」


バイス
「遂に、ヒロミっちまでやられちまったか………」

大二
「随分他人事そうだな、バイス……!!」

バイス
「まぁ俺っちはな?勝手に生まれて勝手に生きてるだけだし、破滅とか興味無いしな」

バイス
「勿論、一輝の事は大事だがな」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.151 )
日時: 2022/09/15 22:40
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

金城
「…………響?」

金城
「響が………」


金城
「………特盟からも………いよいよ、繋がらなくなってしまった」


金城
「………遂に、八方塞がりか」


金城
「…………」

金城
「…………ヒロミさん、響、お前の思いは無駄にしない」

大二
「どこへ?」


金城
「………せめて、誰か一人だけでも………」


金城
「いや、全て!!俺の命にかけて!!」


金城
「悪党は全て皆殺しにすると誓ったんだ!!」


………


飛び出した金城の傍に……

フリオがいた

フリオ
「オルテカの場所は分かる」

金城
「なら、まずはオルテカからだ………」


大二
「金城さん!!」


大二
「行ってしまった………」


………


そして………

歩いていった先に、かつてのデッドマンズの跡地があった。

金城
「ここで間違いないのか?」

フリオ
「罠だったら遠慮なく俺の頭を撃てばいい」

金城
「そうさせてもらう」チャキッ


金城達が跡地の扉を開けると………




「おや?お友達を連れて里帰りですか?」



オルテカ
「久しぶりですね、フリオ」

フリオ
「オルテカ………!!」


オルテカ
「貴方の目的は分かってますよ、コレですよね?」


オルテカは小さな瓶に入った黒い液体をみせる


金城
「なるほど………成分に喰われたアギレラか」


フリオ
「それをよこせ!!」


オルテカ
「でしたら、力づくで………」


フリオ
「上等だ…………」



【ウルフ!】

【ダイオウイカ!】


2人はデッドマンに変身し、真っ向からぶつかり合う!!


ウルフデッドマン
「やれっ!!金城剣いいいい!!」


金城
「うおおおおおおおおお!!」



………


だが


カーレッジ
「余興は終わりって言ってるだろ?」


カーレッジが指を鳴らすだけで、跡地は次々爆発していく!!



カーレッジ
「うっ………げほっ、げほっ………」


カーレッジ
「………風邪か?時空あっちこっち飛び回って病気なんて1回もならなかったはずだが」

カーレッジ
「ま、不老不死の体だ……時期に収まるだろ」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.152 )
日時: 2022/09/15 23:36
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

跡地が揺れ始め、地響きが起こり、天井が落ちてくる!!

金城
「なんだ………跡地が崩れるぞ!?」


オルテカ
「なっ………これは!!」



オルテカ
「カーレッジ・フレイン!!見捨てるつもりか!!私を!!お前の為になんでもしてやった、この俺を!!」



オルテカ
「だが………ここで捕まる訳には!!」


フリオ
「オルテカァァァ!!!」


逃走しようとするオルテカをフリオが押さえ込んで離さない


金城
「フリオ!!早く逃げろ!!このままではお前も………」


フリオ
「いいんだ!悪人は1人残らずぶっ殺すんだろ!?」

フリオ
「俺はこれでいい!お前は残りをやってくれれば………」

金城
「しかしそれではお前は………」


フリオ
「行けェッ!!!!」


フリオ
「俺はアギレラ様の為に一生を尽くすとあの時から決めたんだ!!死に場所は………ここしかないんだ!!」


金城
「…………っ!」


オルテカ
「離せ!!離せッ!!!私はお前とは違う!!私にはまだ………」


フリオ
「…………アギレラ様、私は、貴方を1人には致しません」


フリオ
「どんなものが待っていようと、例え地獄の果てだろうと………どこまでも、お仕え致します」


オルテカ
「離せぇぇえええ!!!!玉置イイイイイ!!!!」




フリオ
「フフフ………アギレラ様、もう1人にはしませんよ」






フリオ
「グラシアス………デッドマンズ!!」


そして、遂にフリオ達の真上に瓦礫が落ちてくる!!


金城
「フリオ!!」


………その手元には、あの黒い瓶が………


金城
「………お前の大事な主人なんだな、なら………そばに置いといておこう」


金城
「残すは2人……犠牲になった人達の為にも、俺は………」



赤石
「油断大敵」


金城
「!!」



カチッ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「金城君まで………帰ってこないんですか!?」

大二
「……………………」

真澄
「佳奈多君……もう決めたよ」

真澄
「明日から君を別世界に送り込む、これ以上巻き込まないように………安全カプセルにも入れておこう」


「!!?」


バイス
「でもよ、全部の世界滅ぼす気なら意味ねーんじゃねぇの?」

真澄
「だが………彼女だけでも犠牲にしたくはない、巻き込んでしまった以上……」


「…………」

バイス
「それより晩御飯食べないの?1口食べたっきり………」



「…………」


バイスが祷の肩を揺らすが、反応がないどころか………椅子から転げ落ちた。

ドサッ

大二
「祷さん!?………真澄さん、貴方まさか………」


真澄
「………彼女は自分だけが助かろうとは考えないと思ってね、こうするしかなかったんだ、薬を盛るしか………」


ーーーーーー

カゲロウ
「おい、いつまで傍観決め込んでるんだよ」

うつろ様
「いや、そろそろだ」


うつろ様
「今までのは下準備……計画は今から始まるんだ」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.153 )
日時: 2022/09/16 09:55
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ジョージ
「…………カーレッジ・フレインの反応が来た」

大二
「遂に……」

ジョージ
「リトルドクターは?」

大二
「もうカプセルに入れました、10時間後には別世界に送られるとの事です」

一輝
「大二……」

大二
「兄ちゃんは本当大人しくしててよ、せっかく治してもらったんだから」



ジョージ
「……………Hey?HeyHey!!?ホワッツ!?」

真澄
「どうしたジョージ!!」


ジョージ
「ダディ………こんな事有り得るのか!?」


ジョージ
「時空間から複数のカーレッジ・フレインの反応がしているようだが!?」

真澄
「複数!?……た、確かにカーレッジであれば、分身などが出来てもおかしくはない、だが………」


ジョージ
「この数百体……それぞれが、全く別の反応をしている!」


真澄
「何!!?それぞれが………別人という事か!?」

ジョージ
「そうとしか考えられない!!」


大二
「なんだよ………それ………」

ジョージ
「恐らく……例のメロディーガールの言う協力者とやらは………コレらに……」

バイス
「なぁこれ俺っちたちだけでなんとかなる?いや、俺っちとかじゃなくても勝てるの?」

大二
「うるさい!!」


大二
「残った俺たちが………やるしかないんだ!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カゲロウ
「オイオイオイオイ、あんなにいやがるぞ」

うつろ様
「構うな、どうせ僕らは死なない………」


うつろ様
「言っただろ、ここまでが前座………ここからカーレッジを死なせる計画が始まるんだ」

カゲロウ
「いいのか?お前はまぁ『結末』ってやつが欲しいんだろうけどよ」



うつろ様
「………お前、りりすた革命団も、何か勘違いしてないか?」






うつろ様
【カーレッジ・フレインが死ねば結末が帰ってくるなんて誰が言った?】

カゲロウ
「はぁ?ならなんでカーレッジを消すんだよ」

うつろ様
「カーレッジが死んだ頃で結末は帰ってこないが、カーレッジはいない方がいい………それだけだ」


カゲロウ
「で、本当にこれでいいのか?」

うつろ様
「ああ、全て問題なく終わった 」



うつろ様
「最初から全て……また、僕の思い描いたとおりになってしまった、ツマラナイ」

Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.154 )
日時: 2022/09/16 19:24
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

…………そして



「あ………あれ!?」



「これ………カプセル?なんで、私はこんなところに………」

祷は目覚めた、あれからどれだけ経ったのか分からないが………だが、不思議と状況は理解出来た




「これ………廃墟………!?」


全てが崩壊し、炎と灰と瓦礫の山で包まれた………



「まさか………皆さんは………」


「一輝さん!!大二さん……元太さん!!狩崎さん!!」




「無駄だ」


そこには………


うつろ様
「久しい………と、言っておいた方がいいか?祷佳奈多」


「前田君………の…………悪魔………」


うつろ様
「ああ、そういう事になってたな」


「前田君は………皆さんも、ここで何が………」


うつろ様
「…………」



うつろ様
「死んだな」



「!!」



うつろ様
「カーレッジ・フレインもその発想力には恐れ入ったな、確かに1人ならりりすた革命団に敗れることもある程だ」

うつろ様
「だが、それが………自身が数百人いたら?」



「……え?」


うつろ様
「数日前、ナタ・メイドウィン・雨谷というメイドウィンが死んだ、カーレッジによってな」

うつろ様
「カーレッジは昔から、食えばそれをコピーできる特異体質だった」

うつろ様
「ナタは自分達とは別の自分………パラレルワールドを見る力を持っていた、これは今までの奴でも出来なかったことだ」


うつろ様
「その力を得るためにナタを殺し、食った………そうすれば、全知全能の自分の能力と合わせてどんな可能性の自分も連れてくることが出来る」



「それは一体………」


うつろ様
「こう言えば伝わるか?」



うつろ様
「事前にりりすた革命団を襲撃し、異例な事にたくっちスノーらその他メンバー全ての抹殺に成功したカーレッジ達」

うつろ様
「あの日表舞台に姿を現し人々をギフテリアンに変えたカーレッジ」

うつろ様
「しあわせ湯を襲撃し、五十嵐一輝を炎で焼いたカーレッジ」

うつろ様
「そして、今回のこの滅びた街を作り出したカーレッジ」



うつろ様
「これらは全員、【並行世界から連れてきたそれぞれ別人のカーレッジ】による物だ」

うつろ様
「僕らの知りうる、この世界線のカーレッジはせいぜい………オルテカを始末したくらいか」


「………………え?」

うつろ様
「そして、お前が眠ったあとカーレッジ達はこの世界の全てを滅ぼし………」


うつろ様
「お前の知っている奴は、全て死んだ。………ああ、まだ僕とカゲロウはいるが」


「そんな………貴方、貴方達はなんなんですか」



「大二さんも前田君も死んでしまったのに………何故悪魔の貴方達は生きているんです」


うつろ様
「カゲロウに関しては僕も知ったことでは無い、元々マガイモノに似た存在だ、五十嵐大二によく似た形で顕現しても不思議じゃない」


うつろ様
「………前田勇気については」


うつろ様
「…………聞きたいか?今更」



「…………うっ、うっ、ううう」



「どうして………どうして私だけが生き残るような事になってしまったんですか!?」


「私は皆さんに何も出来ず………一輝さんのとなりに………引っ越してきただけなのに」



「家族も……友人も……皆、皆死んで………私は何も出来なかった!!」


うつろ様
「…………」


うつろ様
「祷………」


うつろ様
「その件に関しては、実は僕も反省している」



「え?」


うつろ様
「改めて話しておこう、僕の計画を………僕の才能をとことん利用した、カーレッジ殺しの計画を」



「え?」


うつろ様
「………今回の、ここまでの惨劇は………」



うつろ様
【僕が望んだからそうなった】



「!!?」



うつろ様
「そして、この世界に合わせて振る舞わせてもらったが」



うつろ様
「僕は前田勇気の悪魔じゃない」




うつろ様
「過去に君たちと3年を共にした【前田勇気】その物だ」


「………え?貴方………前田君………!?」



「な、何言ってるんですか!!あの日、あの時前田君は………」


うつろ様
「ああ、あの時相対したあの前田か?」


うつろ様
「響が過去に関わった仮面ライダーの世界には【ヒューマギア】という優れた人工知能があってな」

うつろ様
「本来あの世界では実在人物を模倣して作ることは禁じられているが……まぁ、そこはなんとかなる」


「じゃあ最初からあそこに現れたのは偽物………!?」

うつろ様
「そう」



「…………前田君」



「一体何をしたんですか?」

うつろ様
「僕自身は何もしていない、不愉快ながらこの才能を全面的に活用させてもらっただけだ」



「才能って………前田君は学園から【超高校級の幸運】で、才能は……」



カゲロウ
「ああ、俺もその時はこいつの言う計画なんてのがバカバカしく想ったよ?」


カゲロウ
「聞きたいか?あまりにも突拍子もなくて馬鹿みたいな計画………」



「…………」

うつろ様
「そう、【幸運】………運に身を任せた」


うつろ様
「偶然にも祷が仮面ライダーリバイスの居る世界に引越しをさせる………」

うつろ様
「そうすれば関係者である響や金城を呼べる、茜も問題なく送れる」


うつろ様
「五十嵐一輝の父親が白波純平であるという事実をチラつかせれば、カーレッジを知る赤石も黙ってはいない」

うつろ様
「だから医者であるお前を近くに引越しさせる必要があった、心臓がないという事実はカルテで簡単に明かされる」

うつろ様
「その上でカーレッジには世界滅亡を成功させてもらう必要があった、エネルギーを極力減らせる為にな」


「エネルギー………」

うつろ様
「カーレッジ・フレインは1周目が取り込んできた全知全能の神がエネルギー源だ」

うつろ様
「だがそれは使う度に死ぬ度に劣化していく………それは、奴等も気付いてたな」


うつろ様
「パラレルワールドの作成、並びに世界線の超越というのは………言わばこの時空という存在を何百、いや何千も作成することと同義」


うつろ様
「これまでに比べ桁外れの力を要する、すなわち力も尋常じゃない速さで劣化していく」


うつろ様
「もちろんこれだけではない、過去のりりすた革命団の行いも貢献してくれた」


うつろ様
「鑢七花や魔トリョーシカの特攻、樫本理子による時空の意志の破壊………」


うつろ様
「更にここまでの能力の多様に五十嵐一輝達との戦闘だ、これによってカーレッジは現在、能力が全盛期に比べ………」







うつろ様
「たったの【5%】しかない」


カゲロウ
「………はははははははは!!!!」


カゲロウ
「マジかコイツ!!口で言っただけの偶然を、願望を!!本当にその通りにしやがった!!」


カゲロウ
「どんだけ運がいいんだよ、テメェ!!」



「運……まさか、貴方!!」



「これまでの事全部運頼みで、全部成功させたんですか!?」

うつろ様
「それは、この結果を見れば分かるだろう」


「………そこまで出来て」



「どうしてお父さん達や一輝さん達を助けなかったんですか!?茜さんや、金城君達だって………」


うつろ様
「死ぬことまで計画に入れていたからだ」


「嘘です!!そんなこと………前田君はそんな薄情な人じゃありません!!」



「私の知ってる前田君はもっと優しい方でした……そんな簡単に……人を犠牲にするような方ではありません!!」



「死んだら!!人は終わりなんですよ!!」



うつろ様
「………………」


うつろ様
「そうだな」


うつろ様
「僕が希望ヶ峰学園で【前田勇気】として振舞っていた時は、お前から見てそんな男だったのだろう」

うつろ様
「だがあえて言おう祷、僕はお前の言う通り易々と犠牲は出さない」

うつろ様
「そして、何もかも天運に頼りアフターケアを怠るほど僕も阿呆じゃない」


うつろ様
「………願いの石、カーレッジの宿敵が作り出した、願いを叶える7色の石」

うつろ様
「カーレッジの力が弱くなったなら……時空そのものを歪ませる事も可能だろう」


うつろ様
「これにより、生き残った僕たちとカーレッジの力はそのまま………【歴史を戻す】」


うつろ様
「こうすることにより、この計画に使った人々はリカバリーする………今、その時がきた」



「………………じゃあ、なんですか?」



「後から元に戻して………無かったことにするから、死んだとしても知ったことではなかったと………そう言いたいのですか?」


うつろ様
「普通の死と退場は違う、【ベイル】はこの先いなくてもなんの問題も無いから二度と戻ってこないが、奴らは違う………時空がそう判断したからな」

うつろ様
「むしろ僕としては、お前が生き残っていることは想定外だ、案外お前も……天運に恵まれたか?」

うつろ様
「僕的にも五十嵐一輝達にも平良茜にも生きてもらわなければ困る、カーレッジが死ねばそこで終わりでは無いからな………」

カゲロウ
「そこが気になってんだよ、時間を戻す前にそれを教えろ」


うつろ様
「………ゼロ・ラグナロクの件から、カーレッジは僕達が時空が作り直される度に力を維持してどんどん強くなることを知った」


うつろ様
「だがカーレッジはある事実に気づいてない、客観的事実に」

うつろ様
「強く、強く、強くなった時空のキャラクターたちは………」

うつろ様
「最早カーレッジと同等の存在も現れた、この天運を得た『僕』もその1人だ」

うつろ様
「今やカーレッジ・フレインは過去の遺物だ、あんな奴が居なくても時空はなんの問題も無く動き続ける」




うつろ様
「それに僕はあいつが個人的に癪に障る、だから………消すんだ」



「………」

うつろ様
「こんな所に長居しても無駄だ、いいから時を戻すぞ」


「待ってください………まだやりたいことがあります」

うつろ様
「なら手短に済ませろ」



「分かっています………」







バシッ!!!


うつろ様
「!」



「っ…………!!」



「前田君なんて………」




「最低ですっ!!!!!」


うつろ様
「………………」


うつろ様
「初めてだよ、君が本気で暴力振るうのは」

うつろ様
「そうか、僕がしたのはそういう事なんだろうな………」




こうして、世界は……時間は元に戻る。

悲劇が起こるすぐ近くまで




「…………」


うつろ様
「なんだ、祷………絶望しているのか?」



「当たり前ですよ………お父さん達のこと………私自身、何も出来なかったこと、色々ありますが………」



「……………ここで、好きだった人に裏切られた事が、今心に来てます」


うつろ様
「…………」



「前田君」



「私は、ずっと貴方の事が…………好きでした」


うつろ様
「そうか」


うつろ様
「僕はお前の事は好きでは無いが………特別嫌いでも無かったよ」





やり直そう、リバイスif編を


あるべき………『仮面ライダー』の物語を


【リバイスif編】
END and………


NEXT episode
【Re:リバイスif編】


Re: MMトウスター 〜物語の痕跡〜 ( No.155 )
日時: 2022/09/16 21:00
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【あとがき】

平良
「どうもこんにちは!【ダンガンロンパアナザー】のヒロイン、平良茜です!」

平良
「えーと、たくっちスノーさん?この世界線だと亡くなったから私がやるようにって前田君………」

平良
「まぁ、今回は私も死んじゃったんだけどね………」

平良
「えーーと」


平良
「うん、今回………ほぼ全滅だよね」

平良
「たしか前にもこんなこと無かった?えーと……シノビだっけ?」

平良
「死んで二度と出られないのと、今後の私達みたいに復活できる可能性あるのって何が違うの?って前田くんに聞いたんだけど………」

うつろ様
『匙加減』

うつろ様
『ドラゴンボールとかでしょっちゅう生き返るみたいな物』

平良
「って言ってた………」

平良
「あと、本当はもっと沢山アナザーキャラ出したかったけどリバイスキャラと合わさっててんわやんわになるからやめたって」

平良
「現に……牛島家?っていうの完全抹消で、オーバーデモンズも出す気ないらしいし、アギレラって人も既に死んでるんだね」


平良
「…………あ、それと、リバイスif編の後半戦」

平良
「最初はカゲロウと契約した佳奈多ちゃんが代償で私たちから忘れられて、1人立ち向かうって話だったんだけど………」

平良
「ハードルが高すぎたのと………カーレッジをさっさと倒そうって考えたら今の路線になったんだって」

平良
「………じゃ、キャラ紹介しようか」


【祷佳奈多】

平良
「実質、今回の主人公だね………なんで佳奈多ちゃん、こんな酷い目に遭わないといけなかったんだろ」

平良
「天使みたいに優しくて綺麗な子で………冷蔵庫に青汁詰まってるけど、本当にいい子なのに………」

平良
「佳奈多ちゃんってデコピンしかしたことないから、前田君を引っ叩くなんて相当怒ってたんだろうね………私も金城君叩いた事あるけど……」


【五十嵐家】

平良
「一輝さんとその家族!リバイスの面々ね」

平良
「バイスは初期の不気味で迂闊に信用しちゃいけない時期をイメージして書いたんたって」

平良
「大二さんは精神乱されるような事が多くて可哀想……え?本編も割とあんな感じ?」

平良
「さくらちゃんは今回、あまり出番なかったね………なんか、扱いにくいんだって………」

平良
「………私が『格闘家』の『さくらちゃん』って話題出すの凄い違和感だなぁ」

【ヒロミさん】

平良
「原作とは逆に一切退場しない予定の人らしいよ」

平良
「デモンズの代償は『デモンズドライバーってベイル関わってるのにベイル退場してちゃ矛盾じゃないか』って途中で気づいて急遽こじつけたよ、なんとか」

平良
「………実は後編でヒロミさんとは別にデモンズに変身する人がいるんだって、ふふっ、誰だろうな〜」

【狩崎家】

平良
「今となっては懐かしいRTPの関係者、真澄さんが最後までプロジェクトに残ってた人なんだって」

平良
「ジョージさんは……うん、バリバリの仮面ライダーオタク、だからパロディネタも惜しみなく使えたって」

うつろ様
「むしろ原作の方はオタク要素が消えたからな、50周年記念作品なのに」

平良
「…………あの、うつろ様」


【前田勇気/うつろ様】

平良
「あの、これ大丈夫?」

平良
「下手したらこれ『ダンガンロンパアナザーの根本的ネタバレ』じゃない?」

うつろ様
「如月大和が主役の小説も書いたのに今更か?」

平良
「い、一応その時は別人扱いじゃ………」

うつろ様
「………いいか、平良茜」


うつろ様
「【ダンガンロンパアナザー2のネタバレも前にやったし、それを見ているやつは僕の正体も把握してる】」

うつろ様
「だからいいんだ」

平良
「よくないよ!?」

うつろ様
「ついでに言っておくが、この小説の僕は『彼女』には会っていない………」

うつろ様
「だから僕は、今も尚空虚のようなつまらない生活を過しているよ」

【平良茜】

平良
「私!なんか軽いネタバレだけど、もうひとつの人格も抱えてるわたし!」

平良
「あ、キサラギくんはパラレルだからNTRで脳が破壊されても出てこないよ?」

平良
「なんというか私って………バイスの次になんでもありキャラとして扱われてるんだって」

うつろ様
「あまり酷い目に合わせると公式と同じだからな」

平良
「勘違いするからやめて」

【波多乃菖蒲】

平良
「菖蒲ちゃん、サラッと仮面ライダーと併走して走ってたよね………」

うつろ様
「仮面ライダーエビルが100メートル3秒は公式設定だからな」

平良
「………100メートル2秒って、人間がいけるものなの?」

うつろ様
「さあな、元・超高校級ならあるいは……だが」

平良
「あっ、そうだ前田くん」

平良
【後編始まったら菖蒲ちゃんの件覚えてろよ】

うつろ様
「!?」

【ギフ様】

平良
「これが一番思い切ってるよね……ラスボス全く別物にしちゃったよ」

うつろ様
「じゃあお前、原作のギフ理解出来るのか」

平良
「全然」


…………


平良
「で、えーと次!次ってそのままリバイスif編の後編じゃないんだよね?」

うつろ様
「ああ、現在放送されている仮面ライダーギーツのif編を行う」

平良
「でもギーツってまだ2話しかやってないんじゃ」

うつろ様
「設定的に問題は無いし後回しにするのもアレだ」

うつろ様
「このリバイスif編も、頭で考えるだけ考えて………書く頃には既に本編が完結してしまったからな」

平良
「ゼロワンとセイバーの時はどうだっけ?」

うつろ様
「ゼロワンは3作目でサウザーが味方化して面倒なことになったり……セイバーもギリギリ最終戦直前だったな」


うつろ様
「だから、ギーツは早めに終わらせる………そして上記の都合で英寿と道長以外は全員オリキャラ、オリジナルストーリーでいかせてもらう」


平良
「それまではお別れ、じゃあ、またね皆!」


うつろ様
「次も祷と一緒に絶望に堕ちてもらうぞ」





………



たくっちスノー
(登場どころかシームレスにぶっ殺されてるってどういう事!?力関係どうなってんだよ!?)


ーーーーーーーーーーー

チーン

【リバイスif】編がまとまりました。