二次創作小説(新・総合)

Re: コハルと一護のワクドキ冒険 ( No.179 )
日時: 2021/07/21 19:42
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: 1/l/Iy6H)

第45話「りんごの涙」

【草摩総合病院 りんごの病室】

りんご「………」
はとり「……。よし、順調に回復して来ているな! この調子なら早くても、今週中には退院出来るぞ!」
桃「ありがとうございます!」
はとり「……。彼が心配していたぞ、俺が許可するから会いに行ってやれ!」
りんご「……ッ! あ、ありがとうございます!!」
果南「あっ、りんごちゃん! 廊下は走っちゃ駄目!!」

これが、走らずにいられますか!
はとり先生は本当に、話の分かる人です。
私が不安な顔をしていたのに気づいて、その相手がティだと察するなんて。
まだまだ本調子じゃないのに、足がフラついてしまいました……。

【屋上】


ぎゅっ

「危ないなぁ、何も走って来ることはないだろりんご!」
りんご「ティ!」
ティ「よかった、大分良くなって来たみたいだね!」
りんご「はい。先生もこのまま養生していたら、今週中には退院出来ると!」
ティ「……。ポップもきっと、君と同じように回復が早いだろうね」
りんご「……。ティ??」

確か、アバン先生の使徒として活躍していた魔法使いの方ですよね。
陽気な一面こそ頼り甲斐があるけど、本心では怖いみたい。
その面影はまるで、あの時のティみたい。
あの戦いは、忘れたりなんか出来ません。
先代王者を止めるだけでなく、彼の代わりになる事に私は反対していました。
そして勝負をして、私はティの目を覚ましたんです。

ポロリ ポロリ……

ティ「……? りんご?」
りんご「……。いくら完治したとしても、またあの結果になるだけですよ!」
ティ「りんご……」
りんご「今度は透さんの無事と引き換えに、ティナさんを失う気がします! もう嫌なんです、これ以上私のために誰かが……、大切な仲間が犠牲になるのはもう沢山なんですよ!!」
ティ「……ッ!!!」

ぎゅうぅぅぅぅ……

りんご「ティ……?」
ティ「そう……だよな。そうだよな、俺たちはその為に強くならないと行けないんだよな!」
りんご「あ……、あのティ……。少し……、少し苦しいです……」
ティ「あぁ、ごめんごめん!」
りんご「でも、嬉しかったんですよ。仲間を失いたくないと思う気持ちは、私だけじゃないと言うことが!」
ティ「まあね。呪いとかで妙な状態になっている人たちも沢山いるけど、皆いい人だからね!」
りんご「ふふふっ!」
善逸「あのさ。もっとイチャ付きたい気持ちは分かるけどさ、そろそろ夕食時間が迫ってるってスミレちゃんが!」
りんご「あ、もうそんな時間でしたか!」
ティ「少しでも遅くなったら危険だ。急いで病室に戻るぞ、りんご!」
りんご「は……、はい!!」
善逸「!?ちょっと待ってよ〜、俺を1人にしないでくれよ2人共〜」

わたしとティは、どんな時も一緒なんです。
こうして手を繋いでいる時こそ、一緒にいられるって実感がします。
本当に暖かいです、ティの手は。
これ以上引き裂かれないように、私たちはお互いを守り抜く事を誓いましょう!

46話に続きます。

ネルさん
遅くなりましたが、リクエスト描きました。
今回は、ティりん+善逸の回です。

評価、お願いしますね。
それでは。