二次創作小説(新・総合)

Re: コハルと一護のワクドキ冒険 ( No.180 )
日時: 2021/07/22 08:15
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: 1/l/Iy6H)

第46話「少女の悪夢と不安」

【夢の中】

『何と素晴らしい事でしょう。僕ちん、笑いが止まりません!』
『!?バッツ、みんな……』
『ティナ……。何で……、俺たちを……』
『バッツ……』
『見損なったわよ、ティナ!』
『ティファちゃん?』
『あなたもケフカと通じていたのね。嫌いよ、あなたなんか大嫌い!!』
『違う。違うよみんな、私は………』
『信じていたのに……。君には裏切られたよ』
『ええ。折角ですから、この世から消え去って貰いましょう!』
『バッツ……。私、こんなつもりじゃ!!』
『来るな! もう……、沢山なんだよ!』
『さあ、痛め付けてやりましょう!!』
『さようならティナ、もう会う事はないわ!』
『行こうぜ、セリス!』
『ええ!』
『いや……、いやーーーーー!!!』

あんな夢、見てしまうなんて。
私は、何て愚かな戦士なんだろう。
ケフカは生きている訳じゃないのに、時々夢に出て来るのはどうしてかしら。
すると私の声に気付いたのか、誰かが私の手を優しく慰めてくれる。

【草摩総合病院 ティナの病室】

夾「……。酷い汗だ、大丈夫か?」
ティナ「夾くん。バッツは?」
夾「心配するな。意識もはっきりしている、今は馬鹿兎が傍に付いてるってよ!」
ティナ「……。怖かった、夢の中の私は皆に拒絶されて。ずっと信頼してくれたのに、突然裏切られた気分になったの!」
夾「………。ゆっくりずつでいい、後何か欲しい物はあるか?」
ティナ「ジュースが飲みたい。みかんその物で、じゅわっと和ませるの!」
夾「分かった。買って来てやるから、大人しく待っとけよ!」

無愛想な優しさだって、ルイージは言ってたけど。
こんなにも私を心配する彼は、無愛想じゃない。
小さな事でも私の悩みを聞いてくれる、頼もしい仲間。
折角バッツの意識が回復したのに、会いに行けないのが残念だなぁ。

ガラガラガラー

「ティナ、調子はどう?」
ティナ「まだ本調子じゃないかな。でもいいのかなぁ、最近学校お休みしてるけど」
槏人「大丈夫。学校の方は炭治郎が上手く誤魔化しているから、何も心配はいらない!」
ティナ「………」
槏人「はとりから彼の容体、聞いた。あの戦いの時、ボクは君の代わりになろうとしていた! でも由希と綾女が、それは彼らの役には立てないって言って来たんだ」
ティナ「由希くんたちは?」
槏人「リハビリを頑張っているよ。特にティナ、お前の元に今すぐにでも飛んで行きたいと綾女が言い出したけど。お前の親友が止めてくれたよ」
ティナ「……。セリスはね、こんな私を気遣ってくれるお姉さんみたいな人なんだ! あの世界で再会した時は、凄く冷たかったけど……」
槏人「……。幻獣と呼ばれる不思議な生き物との遭遇によって、彼女は変わって来た……か」
ティナ「私、バッツに会いたい……」
夾「今は我慢しろ。よく見てみろよ、あんたの傷は他の奴らとは違うだろうけど……もう少しの辛抱だ!」
ティナ「うん、そうだね!」
槏人「そうだ。夾、もうすぐティナのお薬の時間だったよね? 誰が持ってるか聞いてる?」
夾「ああ。来る途中チョッパーを見掛けたぞ、今ははとりの部屋で調合してたみたいだけどな!」
槏人「分かった。そこは僕が行って来るから、夾はティナの側にいてやって!」
夾「馬鹿野郎。んなもん最初から分かってるっての!」
槏人「……。ティナに万が一の事があったら、ありさや咲に半殺しにされるから気を付けた方がいい……」
夾「………(汗)」

魚谷さんと花島さんも、私を気にしているのかな。
透ちゃんの事が大好きで、学生の頃からの付き合いがあるみたい。
逆に私は人と関わるのが苦手だから、なるべく避けているの。
退院したら、皆に笑顔を向けたいなぁ。

47話に続きます。

天竜さん
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