二次創作小説(新・総合)
- 身代わりジンジャークッキー ( No.59 )
- 日時: 2021/11/07 21:07
- 名前: 桜木霊歌 (ID: EBIrcfyl)
優は御伽学園の部室で物語を描く。
高等部の3年生はもうすぐ引退試合という季節になり、サッカー部に所属する陽斗は尊敬する部長の晴れ舞台を最高のものにしたいと意気込み、その気持ちを誰よりも知る優は陽斗を応援する。
だがしかし、サッカー部の3年生の引退試合があと一週間と迫ったある日、陽斗は轢き逃げに遭い全治10日の怪我を負ってしまう。
病院から家への帰り道、『何とか陽斗と変わってあげられないか』と思う優は、不思議な駄菓子屋『銭天堂』へとたどり着く・・・
周りから避けるように建っている駄菓子屋。
看板には、銭天堂と書かれており、店の前には沢山のガチャマシンが置かれ、猫ぼおろや宝石ドロップ、マスターチョップスティックなど、見たこともない駄菓子が沢山置かれている。
金色の招き猫達は商品を並べてたりと、店の準備をしている。
開店準備が終わると、小銭柄の紫の着物を着たふくよかな体格の女性がガラガラを回す。
ガラガラから出てきた玉は銀色・・・いや、よく見るとその銀色の玉は百円玉の絵のように見えた。
女性「本日の幸運のお客様は『令和元年の百円玉』でござんすか」
黒猫「にゃー」
6月某日
優「よし、今日も書けた!」
御伽学園で優は今日も部室であり自分の学校の根城である図書室で執筆活動に勤しんでいた。
完成した作品を最初から読み直し、不満点もなかった為、このままイラスト部兼美術部へ行って挿絵を書いてもらえば完成だ。
陽斗「優ー!」
優「陽斗、もぅ!驚かせないでよ!」
陽斗「はは、悪いな」
優の幼馴染で親友の陽斗はいつもよりも元気そうで、いつもよりも輝いて見えた。
その理由は、今日から1週間後に陽斗の尊敬するサッカー部の部長、『高嶺正義』の引退試合があるからだ。
正義が高等部の3年生に、陽斗達が中等部の3年生に進級した時、陽斗は優にこう宣言していた。
陽斗『俺な、正義先輩の事、尊敬してるんだ。だから先輩が安心して卒業できるように、先輩の引退試合・・・最後の晴れ舞台は最高のものにしたいんだ!』
優『じゃあ、僕も応援するよ!まあ、陽斗の腕前なら余裕で先輩の引退試合に選抜されると思うけど』
陽斗『夢のない事言うなよー!』
そんな陽斗の並大抵ではない努力を知っているからこそ、無理せず程々にしてほしいのだが、陽斗はそう言っても聞いてはくれないだろう。
だからといって、幼馴染の思いを知っているからこそ、あまり強く言えないのも悩みどころだ。
まあ、無理をしてほしくないというのは本音だ。
優「あ!」
陽斗「優、どうしたんだ?」
優「ごめん陽斗、教室に忘れ物しちゃったから取りに戻らないと・・・」
陽斗「お前が忘れ物とか珍しいな。校門で待っとくから、早く取ってこい」
優「ありがとう!」
そう言って優は教室へと戻る。
優が忘れてしまったノートは自分の机の中に入っており、優はノートを取り出してスクールバックの中にしまう。
『陽斗が待っている。』
そう思って足を待ち合わせ場所である校門まで足を進める。
・・・だが、急に優には何とも言えない胸騒ぎが起こり始めた。
気の所為だと思おうにも、手が震えて気の所為とは思えない。
廊下を走ってはいけないというルールを忘れ、校門まで走って向かった。
・・・優が下駄箱を出たのと、けたたましいブレーキ音が響いたのは同時だった。
嫌な予感を感じ、優は小走りで音の聞こえた方向へと走る。
そこには血を流して倒れ伏している陽斗とそんな陽斗にしがみついて泣いている初等部の後輩の姿、そして走り去っていく乗用車の光景だった。
乗用車が走り去ると同時に優ははっとし、スマホを取り出して警察に連絡した。
優「す、すみません、友達が・・・友達が・・・!」
警察「落ち着いてね。お友達は今どういう状態なんだい?」
優「友達が轢き逃げにあって・・・血を流して気を失ってるんです・・・!このままじゃ・・・!」
警察「分かったよ!今から行くから救急に連絡して、お友達の応急処置をするんだ!」
優「は、はい・・・!」
冷静になって救急車を呼び、特に出血の酷い頭部を持っていたタオルで止血する。
初等部の生徒「うぅっ・・・陽斗せんぱぁい・・・僕のせいで・・・」
優「どういう事なの?」
優が初等部の生徒に聞くと、どうやら陽斗が轢かれそうになった自分を助け、陽斗が逆に車に轢かれてしまったという事らしい。
優は生徒を落ち着かせ、陽斗の応急処置を進めつつ、救急車の到着を待ち続けた。
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- 身代わりジンジャークッキー ( No.60 )
- 日時: 2021/11/07 22:35
- 名前: 桜木霊歌 (ID: EBIrcfyl)
陽斗が目を覚ますと、見慣れない天井であり、体中が痛い事が分かる。
そして、消毒液の匂いから、ここが病院であることが分かった。
陽斗(あれ・・・俺、何で病院にいるんだ・・・?思い出せ・・・思い出すんだ・・・!あ!)
陽斗は記憶を手繰り寄せ、自分が他の生徒を庇い、事故に遭ってしまったことを思い出す。
轢かれてからの記憶が無いため、おそらくそのまま気絶したことは間違いないだろう。
優「陽斗、起きたんだ!」
陽斗「優・・・!あの子は大丈夫なのか!?」
優「うん、あの子、君が起きるまで待つつもりだったそうだけど、遅くなるからって帰したよ。」
陽斗「そっか、無事で良かったよ」
陽斗は無事じゃない、優がそう言おうとしたタイミングで医師が病室に入ってくる。
医師「良かった、目が覚めたんだな」
陽斗「あ、はい・・・あの・・・何があったんですか?体中・・・特に、足が痛いんですが・・・」
優「え・・・!?」
かなりの大怪我・・・その中でも、足が痛いという陽斗に、優は嫌な予感を覚え、縋るように医師を見る。
医師「君は車に撥ねられて大怪我をしたんだ。それで・・・後遺症は残らないが、右足を骨折しているんだ・・・」
陽斗「え・・・!?」
優「そんな、じゃあ陽斗は!?陽斗は来週、大切な試合を控えているんですよ!?」
医師「少なくとも、全治10日。試合に出られない可能性の方が高い・・・」
優「そんな!」
陽斗「大丈夫だよ。正義先輩が怪我したわけじゃないんだ。それだけで俺は十分だよ」
優「でも・・・!」
そうは言っている陽斗だが、幼馴染で親友である優には、陽斗は無理して笑い、完全にショックを受けていることは明白だった。
優「陽斗・・・」
優はあの後、陽斗から『もう遅いから帰った方がいい』と言われ、嫌々家路についていた。
優はずっと陽斗と過ごしてきたからこそ分かる。
彼がとてもショックだということを。
もしも自分が文化祭で出したい小説の続きを怪我で書けなかったら?
そう思えば、陽斗の痛みや悲しみは自然と分かってしまう。
この悲しい気持ちを紛らわせたい。そう思い、優は大正ロマン風の建物の建ち並ぶ『御伽商店街』に訪れていた。
だが、時間が時間だ。どの店も閉まっており、開いているのは居酒屋ばかりだ。
優「はぁ・・・せめて陽斗と変わってあげられたらなぁ・・・」
ふと優が何もない路地裏の方を見ると、路地裏はちゃんとした道に様変わりしていた。
理由は分からないが、優の足は自然にその道を通る。
道を抜けると、そこには『銭天堂』と書かれた看板のある古い昭和風と言っても過言ではない駄菓子屋が建っていた。
この街に15年間住んでいる優でもこの建物の事を何も知らない。
優「銭天堂・・・こんなお店あったんだ・・・そもそも居酒屋でもないのにこんな時間まで・・・」
訝しげに銭天堂に入ると、そこは子供が瞳を輝かせそうな沢山の駄菓子・・・型抜き人魚グミ、猛獣ビスケット、虹色水あめ、ミュージックスナック、消し消しガム、ほしいイモ、怪盗ロールパン、お稲荷せんべいなどの見たこともない駄菓子が陳列されており、置かれている駄菓子全てから霊感の強い優だからこそ分かるような不思議な力に満ちていることがわかった。
女性「ようこそ、幸運のお客様」
優「わっ・・・」
女将らしき女性はかなり大柄かつふくよかな体型をしており、白髪に沢山の簪をつけている。
だが、その美しい顔立ちも聞こえた声も、とても若々しくて、年齢までは分からない。
紫を基調とし、小銭柄の着物を着ている女性がそこにいた。
女性→紅子「銭天堂、女将の紅子でござんす。お客様の望みを叶えて差し上げましょう」
優「望みを叶えて・・・あの、僕の親友が轢き逃げにあって、大事な試合に出られなくなっちゃって・・・!だからせめて、彼と変わってあげられるならって・・・」
紅子「なるほど、それならうってつけの駄菓子があるでござんす」
そう言って紅子が取り出したのは、2つのジンジャークッキーとチョコペン、説明書らしき紙の入った袋で、そこには身代わりジンジャークッキーと書かれていた。
紅子「身代わりジンジャークッキーでござんす」
優「身代わりジンジャークッキー?これで陽斗と変わってあげられるんですか?」
紅子「ええ。」
優「欲しいです!いくらですか!?」
紅子「一つ、百円でござんす」
優「百円ですね!?」
そう言って優は財布から百円玉を取り出して紅子の手に乗せる。
紅子「はい、本日のお宝・・・令和元年の百円玉でござんす。お買い上げ、ありがとうござんした。」
優「こちらこそありがとうございました!」
買った身代わりジンジャークッキーを大切に抱え、銭天堂から出ようとすると、紅子が『少しお待ちを』と優を呼び止めた。
優「?何でしょうか?」
紅子「中に紙が入っているので、ちゃんと読んでくださんせ。読まずに食べると、大変なことになるでござんすよ」
優「わ、分かりました・・・」
改めて銭天堂を出て、優は家路についた。
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- 身代わりジンジャークッキー ( No.61 )
- 日時: 2021/11/07 20:49
- 名前: 桜木霊歌 (ID: EBIrcfyl)
家についた優は早速自室へ向かい、身代わりジンジャークッキーの封を開けて2枚のジンジャークッキーとチョコペン、そして入っていた説明書を取り出し、説明書を読んでいた。
紅子に言われたように、説明書を読んでいた。
説明書『食べる前に必ずお読みください!
最初に付属のチョコペンで自分の名前と厄を引き受けたい、あるいは厄を押し付けたい相手の名前をそれぞれジンジャークッキーに書いてください。
自分の厄を誰かに押し付けたい場合は自分の名前を書いたジンジャークッキーを食べてから相手の名前を書いたジンジャークッキーを食べてください。
逆に自分と仲の良い人間の厄を自分が引き受ける場合は、相手の名前を書いたジンジャークッキーを食べてから自分の名前を書いたジンジャークッキーを食べてください。
そうすれば最初に食べたジンジャークッキーに書かれた名前の方の厄は晴れて、どんな怪我や病気でも治るでしょう。
しかし、後日あとに食べたジンジャークッキーに書かれた名前の方は最初に食べたジンジャークッキーに書かれた名前の方と同じ痛みや苦しみを味わう事になるのでご注意ください。
もしも食べる順番を間違えた場合、あなたや相手に余計な災厄が降り注ぐので、くれぐれも食べる順番を間違えないようにご注意を』
優「陽斗と同じ痛みと苦しみを味わう覚悟はできてるよ!陽斗が試合に出られるんならそのくらいなんて軽い怪我だよ!」
そうしてジンジャークッキーの内片方に自分の名前、もう片方には陽斗の名前を書いた。
説明書をよく読んで間違えないようにし、最初に陽斗の名前を書いたジンジャークッキーを食べ、その次に自分の名前を書いたジンジャークッキーを食べた。
・2日後
陽斗の怪我は優が身代わりジンジャークッキーを食べたその日のうちに治り、楽しそうにサッカーをしていた。
図書室からサッカー部の練習を見ている優はサッカーを心から楽しんでいる陽斗親友の姿を見てとても嬉しく思う。
優「あ、そういえば返却されてる本だいぶ溜まったし、そろそろ本棚に戻さないとな・・・」
そうして沢山の本を抱え、広い図書室の本棚に一冊ずつ本を戻していく。
最後の一冊を本棚に戻そうとするが、優の身長では届かない場所だ。
まあ、高いところにある本はいつも通りに椅子に乗って戻せばよいだけ。
椅子を本棚の前に持ってきて上履きを脱いで少し椅子の上で背伸びをして本棚に戻そうとする。
優「え!?何!?うわぁ!!?」
・・・その瞬間だった。急に地面が揺れ、優は椅子から落ちる。そして次の瞬間、固定の緩くなっていた本棚が倒れ、優めがけて沢山の本と大きく重い本棚が倒れてくる。
優は動くこともできずにそのまま本と本棚の下敷きとなった。
・同刻 運動場
サッカー部の高等部3年生の引退試合に向けた練習が行われている中で、引退した後は警官学校に進学を希望するサッカー部の部長である高嶺正義は後輩の柳沢陽斗の姿を訝しげに見ていた。
あの後輩は轢き逃げに遭い、少なくとも全治10日はかかりそうな怪我だったのに、たったの3日で怪我が完治し、特に後遺症もなさそうだ。
本人も完治した理由は分からなさそうだが、正義には少しばかり心当たりがあった。
陽斗「?正義先輩、何かあったんスか?」
正義「いや、気になることがあってな」
陽斗「気になることって?」
正義「陽斗、お前入院している3日間で何か駄菓子食ったか?」
陽斗「?食ってませんよ?何でそんな事を?」
正義「じゃあ陽斗が頑丈だっただけか・・・?」
陽斗「?なんのこと話してるんスかー!?」
陽斗の反応を見て謝罪しようとした正義だが、急に地面が揺れる。
どうやら、かなり大きな地震のようだ。
二人は咄嗟にたまたま近くにあったスポーツバックで頭を庇う。
特に何かが落ちてきたとかはなく、少なくともすぐに余震はこなさそうだ。
正義「今の・・・でかかったな・・・」
陽斗「はい・・・あ!?」
正義「どうした?」
陽斗「優が・・・!あいつ今図書室で委員の仕事してるから・・・!!」
その言葉を聞いた正義は陽斗と共に図書室へと走る。
図書室についた二人は優の姿を探すが、『図書室の主』という渾名のついている彼はここにいない。
あたりを見渡すと、やけに固定の緩かった本棚が倒れており、揺れで落ちた本が山のようになっている。
そして、山になっている本の山から手が見えた。
陽斗「優!」
陽斗と正義が本をどかすと、気を失っている優の姿を見つける。
打ち身が酷く、頭から一筋の血がたらりと垂れる。
陽斗は思わずパニックになり、優の名前を呼びながら揺すっている。
正義「陽斗、落ち着け。お前は救急車を呼べ。俺が優の応急処置をする」
陽斗「は、はい!」
正義の言葉で冷静になり、陽斗は救急車を呼ぶ。
正義の方は冷静に優の脈や息を確認し、スポーツタオルで止血する。
通報から15分しない内に救急車は到着し、優は病院へと搬送されていった。
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- 身代わりジンジャークッキー ( No.62 )
- 日時: 2021/11/08 06:21
- 名前: 桜木霊歌 (ID: EBIrcfyl)
陽斗「優〜!無事で良かったぞ!」
病院に搬送された後、目覚めた優は陽斗に抱きつかれている。
まあ、自分の怪我のせいでもある為、今回は引き剥がさない方向性だが、優的には陽斗が怪我していないことの方が重要だからだ。
優「僕からすれば、陽斗が怪我してないことの方が重要だよ。せっかく駄菓子屋さんのお菓子で陽斗の怪我を治したのに、また怪我をしたら大変だもん」
陽斗「?それってどういう事だ?」
正義「優、その駄菓子屋ってもしかして、銭天堂って店か?」
優「え!?」
予想もしていなかった人物が銭天堂の名前を出した事に優は思わず驚いてしまう。
優「正義先輩、銭天堂を知ってるんですか?」
正義「ああ、知ってるさ」
・
ガキの頃から悪い奴をとっちめたり、困ってる奴を助けてやれる警察官になりたくて、3年前に銭天堂にひょっこりたどり着いたんだ。
正義『俺、悪い奴をとっちめたり、困ってる奴を助けられるようなヒーローみたいな警察官になりたいんです!』
紅子『では、正義の味方・ヒーロー刑事プリンをどうぞ。食べればどんな悪事や困っている人を見逃さず、ヒーローのように活躍できるでござんす。』
正義『!買います!いくらですか!?』
紅子『一つ、5円にございます。』
正義『5円ですね?』
紅子『はい、本日のお宝・・・平成19年の五円玉でござんす。お買い上げ、ありがとうござんした。』
あのプリンを食べてから、俺はどんな悪事も困ってる奴も見逃したことはない!
・
正義「優、お前は何を買ったんだ?」
優「身代わりジンジャークッキーです」
正義「身代わりジンジャークッキー・・・確かそんな菓子もあったな。陽斗の怪我が治ったのはそのおかげか・・・」
陽斗「マジかよ・・・!?ごめんな優ー!」
その事でショックを受けた陽斗は、泣きながら優に抱きつく。
自分のせいだと思っているようだ
優「大丈夫だよ。本当に申し訳なく思ってるんなら、正義先輩の引退試合、活躍してよね?それが陽斗にできる罪滅ぼしなんだから。」
陽斗「分“がっ“だ」
・銭天堂
紅子は小瓶を見ていた。
小瓶の中には優が払った百円玉が入っており、その百円玉は金色の光を帯び始めた。
紅子「おや?」
そして百円玉は金色の招き猫に変化し、小瓶の中を忙しなく動き始めた。
紅子「ふふ、元気の良い子でござんすねぇ」
そして地下の部屋には、金色の招き猫達が駄菓子を作っている。
紅子が小瓶の蓋を開けて小さな金色の招き猫を出すと、その招き猫は他の招き猫と同じ大きさになり、駄菓子を作り始めた
時ノ小路優
15歳。銭天堂で身代わりジンジャークッキーを購入した令和元年の百円玉の男の子。
高嶺正義
17歳。3年前に銭天堂で正義の味方・ヒーロー刑事プリンを購入した平成19年の五円玉の男の子。
おまけ オリキャラ紹介
高嶺正義
サッカー部の元部長で警察官目指して勉強している御伽学園高等部3年生。
元々正義感が強かったが、3年前に銭天堂にたどり着き、正義の味方・ヒーロー刑事プリンを買ってからその正義感がもっと強くなった。
正義感溢れる頼れる先輩で、陽斗を始め彼を尊敬する部員や生徒が多い。
体育委員の委員長を務めている。
感想OKです!