二次創作小説(新・総合)
- Re: ダンガンロンパ〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜 episode0 ( No.107 )
- 日時: 2015/05/05 14:01
- 名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: e1D/tu7D)
中田乃亜さんがクロに決まりました
おしおきを開始します
超高校級のドラマーのおしおき
「激痛のエイトビート」
落ち武者が、ドラムセットの前に座っている。
「これから我がドラムを叩きます。するとそれに反応して中田さんの身体のどこかに激痛が走ります。例えばこんな風に」
そう言うと落ち武者はスネアを勢いよく叩いた。
ボンっという気持ちのいい音がうちの鼓膜に響いた後、うちの太ももあたりに強烈な痛みが走った。
「うぐぅぅぅっ…」
「それでは本番いきましょう!
ワンッ、ツゥー、ワンッ、ツゥー、スリー、アオッ」
落ち武者がスティックでスタートの合図をするとどこからか音楽が流れ始めた。
それに合わせて落ち武者も徐々にドラムを叩き出した。
「うぁっ…、うぁぁぁぁぁ!!」
抗うことのできない痛みにうちは耐えることしかできなかった。
しかし落ち武者はさらにビートを上げる。
気がついたらうちの全身からは血が流れていた。
滝のようにうちの身体から血はながれていった。
それでも落ち武者はさらにビートを上げる。
「うっ…ぁぁぁ」
痛さのあまり叫びすぎたのかうちよ喉はもう声を発せないでいた。
いや違う。落ち武者のドラムの影響がうちの喉にまで
そして
ついに顔にまでそれは到達した。
が、痛みは感じなかった。
その時にはすでにうちの下半身はなかった。
落ち武者は中田が死んだことを確認すると中田の血の上にスティックを置いた。
- Re: ダンガンロンパ〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜 episode0 ( No.108 )
- 日時: 2015/05/05 20:56
- 名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: e1D/tu7D)
学級裁判が終わりいつもなら人で賑やっている食堂も今は無人だった。
一人で腰を掛けるのがもったいほど食堂が広く感じる。華狗也はそこで人を待っていた。
コツコツと足音が聞こえ食堂に入ってくる人物を確認する。そして、笑顔で出迎えた。
「黒薔薇さん!」
黒薔薇は華狗也の存在に気づき一度食堂を去ろうとしたが、空腹にはかなわなかったのか食堂に足を踏み入れた。
「何のようだ?」
清水は自分の前の席を黒薔薇にすすめる。黒薔薇は仕方なくそこに座った。
「学級裁判が終わった感想は?」
「何が感想だ。くだらないことを」
華狗也は手をマイクのようにして黒薔薇に差し出すが、黒薔薇はそれを払った。
「感想どころか今回の事件を引き起こしたのは清水華狗也、お前だろう」
「なぜそう思うのかな?」
「理由なんてどうだっていいだろう。お前が中田乃亜をそそのかし殺人を犯させたのはわかっている。本当は柴白も殺す予定だったんだろうけどな」
「その通り、流石だね黒薔薇さん。だけど、それを天岸…じゃなくて落ち武者から聞いたのはいただけないなぁ」
『天岸』という単語を聞いて黒薔薇は驚く。なぜこの男がやつのこと知っている?もしや私が口を滑らしたか?いやそんなことはない。天岸はコロシアイ学園生活に参加している人間の中では私しか知らないはずだ。
「どうしたの?そんな驚いた顔をしてさ」
「もうお前に話すことは何もない」
そう言うと黒薔薇は席を立った。
「次も面白いことにするから楽しみにしててよ、黒薔薇さん」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「松谷、コーヒーでいいか?」
「はい」
俺はマグカップを二つ分用意して、インスタントコーヒーを作った。ただのコーヒーだけど、俺はコーヒー作りにはこだわりがありそこら一般の人が作ったコーヒーと一緒にされたくない。慎重にお湯を流し込んでいき、上手くできた方を松谷に渡した。
「で、士導さん。そのドラムスティックは池面君には渡せたんですか?」
俺はマグカップを置きながら首を横に振る。その反動かコーヒーがこぼれそうになった。
「俺が池面海人を見つけた時、彼はもうコロシアイ学園生活に参加していたからね。俺が侵入した時にはもう黒薔薇の罠にかかり死んでしまっていた」
俺はマグカップを置き、後ろの棚を開けてその中からドラムスティックと手紙を取り出した。それを松谷に渡すと松谷はマグカップを置きまずは手紙を手に取った。
「『中田乃亜は賄賂でナンバーワンドラマーの座を手に入れた』。これがその封筒の中身でこっちが池面君の師匠のドラムスティック。池面君が生きていたら喜んで受け取ったでしょうね」
「わからないぞ。その手紙にある賄賂が本当なら中田の師匠が池面になってかもしれない。ドラマーの世界はよく知らないけどな」
松谷は少し笑うとマグカップを口につけた。
「士導さん、なんかこれ苦くないですか?」
chapter1 ほうき星のように闇に消えて 完