二次創作小説(新・総合)

Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.69 )
日時: 2014/03/26 00:24
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: hzDRnUrf)
参照: http://twitter.com/gogotea_danron

 chapter6 絆の旋律と負の不協和音の調べ


次の日から落ち武者アナウンスは鳴らなくなっていた。あいつも最終決戦のためにいろいろと準備をしているのだろう。ただそれを黙って待っているわけにはいかない。私たちも準備しなければならない。
昨日の夜、私は夢をみた。ここのところ悪夢ばかりで気分が悪かったけど昨日の夢は違った。残った私たちが勝ち組ヶ丘学園からこのバーチャルの世界から抜け出す夢。“負け組”を打ち負かす夢。私たちの間に絆の一文字が浮かび上がってる夢だった。
そんな夢を実現させるため私は部屋を出るとまずはレストランに向かった。


ーレストランー
「ねぇ士導さん、士導さんは落ち武者を倒して外に出れたら何がしたい?」
「そうだなー、何がしたいって言われても私過去を全然覚えてないんだよな。私の記憶は虫食い状態になってるんだよ。そういう松谷は何がしたいんだよ」
「僕?僕は幼稚園の先生かな。自分の才能を生かせることを僕はしたい。士導さんにだってキャプテンという立派な才能があるじゃないか。それを生かせばいいんじゃないかな?」
私の才能を生かす。生かすたって何に?そう考えている間に松谷は私をおいて先に新しいエリアへと行ってしまった。私も後を追うようにレストランを抜け出した。


いよいよ最後のエリア。この門を開ければ次にいける。私は両手に力をいれて門を押した。開けるとそこには確かに落ち武者の言うとおり建物があったのだが、その建物は勝ち組ヶ丘学園そのものだった。
落ち武者は造りが勝ち組ヶ丘学園と同じと言っていただけで外見については何も触れなかった。だけど、今私の目の前にあるのはこの間入学した勝ち組ヶ丘学園だった。
「戻って来たんだな。私の『母校』に」
あれ?母校なんて言葉何で出てきたんだろう?特に思い入れがあるわけでもないのに。そんなことはいい。中に入って情報収集だ。
とりあえず食堂から調べていってみんなと合流だ。

ー食堂ー
入って一番最初に目についたのはテーブルの上に置いてあった“記憶分離記憶統合”と書かれた本だった。


まず始めに記憶を自由自在に操れたらすばらしいと思わないか?思うだろう?我々はその記憶を自由自在に操れる装置をついに完成させた。
記憶分離とは、仮に記憶を分離する人間をXとしよう。そのXの脳から記憶切り取ることで切り取った部分の記憶を分離できる。もちろん、そんなことをして何のデメリットがないわけではない。Xにはかなりの負荷がかかる。下手をすればもう生きていくことができなくなるかもしれない。そこでその記憶の穴を埋めるのが記憶統合だ。
記憶統合とは、記憶分離したXの記憶の穴にY(ここではX以外の人物を示す)の記憶を埋め込むことだ。いらない記憶消すことでアンバランスになった脳を元に戻すために記憶統合はある。Xから記憶を取り除くことでできてしまった穴がある。そこにXが望む記憶を入れることもできる。記憶統合のデメリットは記憶統合を行った人物、つまりXがX自身でなくなるかもしれないこと。Yの記憶を統合し過ぎて本来のXを見失うかもしれない。
しかし、これらは禁断の術である。使うことで人生を捨てることになってしまう諸刃の剣かもしれない。これは絶対に誰にも渡してはならない。ましてや“負け組”なんかに。



私は本を閉じた。私はここで少し前に見た悪夢の内容を思い出した。男と少女が機械について話していた。その機械とこの本の装置は同一なんじゃないか?あの悪夢が本物ならば“負け組”に装置は奪われてしまった。
私は本をあった場所に戻すとすぐに食堂を出た。

Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.70 )
日時: 2014/03/26 18:41
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: hzDRnUrf)
参照: http://twitter.com/gogotea_danron

息を荒くしながら私は走った。どこに向かっているかもわからない。そうやって走り、辿り着いたのはスタディルームだった。

ースタディルームー
ここは真冬が殺された場所だ。コロシアイ学園生活が始まり一番最初の殺人が起こった場所。
その真ん中のテーブルにまたもや先ほどと同じような本が置いてあった。
“記憶操作の体験”と書かれた本。私はそれを手にとって開いてみた。


これはとある施設で開発された記憶操作が可能になる装置を使ったその結果だ。
我々は実際にその装置を使い記憶分離と記憶統合を行った。2人の人間AとBを用意した。これから実験の手順を説明する。
実験内容はAから一部の記憶を取り除き記憶分離する。その後Bからも一部の記憶を分離した。その時分離した記憶は同じ時間にした。次にBから分離した記憶をAに統合した。Aから分離した記憶はBに統合せず、保管しておく。
上記の手順で実験するとAは見事に成功し分離した部分の記憶は忘れ、統合した部分の記憶が脳に入った。
一方のBは分離のデメリットのせいか急激に身長が縮んでしまった。もちろん分離した部分はすっかり忘れている。
我々はこの記憶操作を応用して記憶の複製ができないか試みた。分離したBの記憶をAに統合する前に我々はBの記憶を複製する行程にとりかかった。するとBの記憶は2つできたのだ。我々は記憶を分離したことで起きてしまった身長の急激な縮みを複製した記憶を戻すことで元にならないか試した。しかし、それは成功せず身長は元に戻らなかった。


その本の先は破れてなくなっていた。破られたのかもしれないけれど。
私は本を置くと男子更衣室へ向かった。
落ち武者のことだから手がかりは殺人が起こった場所に置いてあるはずだ。そしてその手がかりは今のところ記憶に関しての物ばかり。2つの本にあった記憶操作は相当重要な手がかりなんだろう。私たちと記憶操作が
どう関係しているかはわからないが。

ー男子更衣室ー
やっぱりあった。三冊目の本。私はすぐにそれを手に取る。
「…“勝ち組ヶ丘学園録3”」
私はゴクリと息を飲んだ。
それからゆっくりと一枚めくった。



勝ち組ヶ丘学園録3

“勝ち組”に敗れた“負け組”は勝ち組ヶ丘学園を出て行った。その時に“勝ち組”のリーダー格だった人物は……静流だ。
……は“負け組”を打ち倒すと勝ち組ヶ丘学園を閉鎖することに決めた。自分たちが新しい勝ち組ヶ丘学園を作ろうとした。
そして、月日が経ち……たちは新しい勝ち組ヶ丘学園を設立した。今度こそ完全な勝ち組育成校として開校したのだが、勝ち組ヶ丘学園はまた“負け組”に支配されてしまった。


名前がかすれていて読めないがその人たちが設立した勝ち組ヶ丘学園が今私たちが立っている所。二期生が私たち。今度は私たちが“負け組”を!
 

Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.71 )
日時: 2014/03/26 23:47
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: hzDRnUrf)
参照: http://twitter.com/gogotea_danron

私は一旦男子更衣室から出ると手がかりの報告会のためにみんなを食堂に集めることにした。まだ保健室には行ってないがそろそろ夕方だし見つけた手がかりを共有し合った方がいいと私は判断した。

ー食堂ー
「みんな揃ったか」
「私も手がかりを共有したいと思ってましたから好都合ですわ」
「あ、あうん。そうだね」
松谷は険しい顔をしながらこちらを見る。
「どうした松谷」
松谷は手を振ると私から視線を外した。私なんか悪いことでもしたか?
「じゃあまず僕からな!とは言っても手がかりなんてなかったんだよな。音楽室やプールを回ったんだけど収穫は0だったよ」
「次は私ですわね。私は以前からでもわかっていましたけど、“負け組”は1人でなく複数少なくとも2人以上の団体であることがはっきりしましたわ。その中にはリーダー格の人間もいるらしいですわ。顔はわからないけど名前だけは。その人の名前は黒薔薇琴音という人物らしいですけど私はその人のことは一ミリたりとも知りませんわ」
黒薔薇琴音…、どこかで聞いたことのある名前だな。黒薔薇はともかく琴音は夢の中で見たあの少女だ。母親を殺した残酷な少女。その少女と“負け組”のリーダーは同一人物?これも後でゆっくり考えよう。
「次は僕だね。僕が見つけたのはこれだよ」
松谷は“勝ち組ヶ丘学園二期生名簿”と書かれた数枚の紙を提出する。
「これには題名の通り僕たち二期生の名前が載ってあるんだ。一度読み上げるね。
松谷幸喜 超高校級の癒し系

真冬孝介 超高校級の幸運

池面海人 超高校級のドラマー

小西有也 超高校級の自己中

上目蹴  超高校級の自信過剰

早帰上履 超高校級の上げパン

愛想沈  超高校級の片想い

大寺殴身 超高校級のドM

梶野千歳 超高校級の元ヤン

周流細乃 超高校級の単細胞

希佐凪零 超高校級の女王

終生三友 超高校級のキチガイ

美月貴美 超高校級の世話係

神威ミラノ 超高校級の赤点」
「それだけ?私と微山の名前が入ってないんだけど」
「僕も見たときは驚いたよ。“負け組”だった微山さんがいないのには納得できるけど、士導さんの名前がないのはなぜかわからないんだ」
急に全員が黙る。
「士導さん、隠してることがあるなら話してよ」
「私もわからない。隠してることなんか私にはない」
松谷は真剣な目で私の目を見つめる。 
「信じていいんだね?」
私は無言で頷く。私にだってわからない。この学園に来てからわからないことが多すぎるんだよ。
最後に私が手に入れた手がかりをみんなに話した。私が話し終えると外はもう夜になっていた。今日はもう帰って寝ようという周流の周流らしい案が採用された。

「士導さんとはこの学園で一番喋ったかもしれないね」
帰り道に松谷は私の横で突然呟いた。
「ほんとだな。松谷からはいろんなことを聞いたな。学級裁判の時はいつも松谷に頼っていたしな」
「もっと僕を、僕たちを頼ってくれていいんだよ。この学園にいる以上僕たちは仲間なんだからさ。そんな仲間の1人である士導さんに1つ教えておこうかな。立ち入り禁止の場所が多かったけど勝ち組ヶ丘学園には地下があったんだ。明日はそこに行ってみるといいよ。場所は食堂の隅っこからだよ」
松谷はそれだけ言うと手を振りながら帰ってしまった。

「仲間って言っちゃたら世話ないじゃん。何してんだ僕は」

Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.72 )
日時: 2014/03/28 01:03
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: hzDRnUrf)
参照: http://twitter.com/gogotea_danron

次の日私は松谷の言う地下へ行くため再び勝ち組ヶ丘学園を訪れていた。松谷の話では食堂の端から地下へ行けるらしい。
「あった。この階段から地下へ…」
普通の人ならこんな場所にある階段なんて気づかないだろう。よく見つけれたな松谷は。
私は階段から地下へ降りた。薄暗い廊下が続く。電気も何メートルかごとにしかない廊下。その奥にあったのは寄宿舎と見られる施設だった。誰かが住んでたわけはない。なぜなら落ち武者が創った世界だから。勝ち組ヶ丘学園を元にして創られてるなら私たちがこの前までいた勝ち組ヶ丘学園にも地下があったのだろうか?食堂は盲点だった。
さて、怪しいところから調べていきたいところだが、部屋しかない。全部調べてる時間はないだろうけどいけるとこまでいく!

私は入り口から一番近い部屋に入った。部屋の中は私たちがいたとことあまり変わらない。変わってるところと言えばベッドの上にある1枚の紙切れ。見る前から不吉な香りがしていた。“負け組化計画”。題名からしてあまりよろしくない。私はその紙に目を通す。


私もこの世界に飽きちゃった。だから世界を変えちゃおうと思ったわけ。お前らは私の言うとおりのことをしなさい。
勝ち組を育成する学校、勝ち組ヶ丘学園を支配し集められた勝ち組達を負け組に変える。
やり方は学校を封鎖し誰も出入りできないようにし、勝ち組達にコロシアイをさせる。なんなら勝ち組全員一気に殺しちゃってもいいけど、それじゃあ面白くないしね。それで勝ち組を負け組に変えちゃったら進出していって世界を変える。私を中心に世界は動くの。私が世界の要となる。
とりあえずは勝ち組を集めてる勝ち組ヶ丘学園を支配するところからよ。くれぐれも私を失望させないでね。


私の解釈だと文章の書き方から見て女性、そしてかなりの権力。昨日希佐凪が言っていた“負け組”のリーダー格黒薔薇琴音じゃないのか?私がわかる限りではその答えが限界だ。
この紙を見てるだけで恐ろしさが伝わってくる。実際に見るとどれほど怖いのか…。
だけど、これって一期生の話だよな。なぜ私たちは集められたの?
一期生が“負け組”を倒して、“負け組”が逃げて新しいターゲットを探してまた“負け組”にしようとした。その新しいターゲットっていうのが私たち二期生。ああわけがわからない。わけがわからないのを解消するのが学級裁判であるわけだけど。
次の部屋に行けば違う手がかりが見つかるかもしれない。こんなとこで悩んでるくらいなら先へ進もう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「よし、準備は整った!行ってくるよ!」
「俺たちもお前がそっちに行けるまでの間は全力でサポートする。そっから先は任せたぞ」
「ミスは許されないんだ。絶対にあいつを止めてみせるよ」
「わかってると思うけど覚えてといて、もしあんたが“負け組”を止めれなかったらあんたはもう帰らぬ人となる。あんたは今後の世界において必要な人間なんだから死んじゃだめだよ」
「うん。俺は絶対帰ってくるよ!」
男はみんなの願いを抱きながら旅立った。

Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.73 )
日時: 2014/03/28 23:21
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: hzDRnUrf)
参照: http://twitter.com/gogotea_danron

一つ目の部屋を出てから、幾つかの部屋に入ったが有力な情報を得ることはできなかった。私以外の誰かが見つけて持って行ってしまったとも考えたが、まだここは私と松谷しか知らないはず。だとしたら本当に何もなかった部屋になる。
次の部屋に入った。この部屋にはあった。不吉な香りを漂わせる一枚の紙が。私はすぐにその紙の元まで移動し、それを手に取った。
「“勝ち組育成プログラム”?」


万が一勝ち組を育成中に負け組が現れてしまった際にはこのプログラムを使用する。緊急事態時限定、それ以外での使用は断じて許可しない。
勝ち組を負け組から遠ざけるために勝ち組をこのプログラムに入れる。その間勝ち組の生徒はバーチャルの世界で過ごすことになるがやむを得ない。しかし、その世界では快適な生活ができるようになっている。
氷の世界や
音楽の都や
白いビーチなど
様々な施設が用意されている。
さらに勝ち組育成プログラムにはロックが掛かっておりそれを解かない限りは誰もはいれない。よって完全に勝ち組と負け組を隔離することができる。
その世界において有り得ないことだが、もし負け組が侵入してしまった場合には逆にその負け組がバーチャル世界で永遠に過ごすことになる機能も用意してある。
外の世界で負け組が確認されなくなったら生徒達を勝ち組育成プログラムから解放する。
このプログラムを使うことはあまりないと思うが、使う時は注意するように。


勝ち組育成プログラム、私たちのいる世界と一致している。氷の世界、音楽の都、白いビーチ。ここは落ち武者が作った世界なんかじゃなかったんだ。“勝ち組”が作ったプログラムだったんだ。紙にはプログラムにはロックが掛かっておりと書いてあるけど、ロックは落ち武者に破られた。私たちが“勝ち組”と隔離させられたんだ。“負け組”に塗りかえるために。
今、“勝ち組”の人間は何してるんだろう?ロックが解除されたのぐらいわかってるはずだ。わかってるなら助けに来てくれるはずだ。それができないのか?落ち武者が新たなロックを設定したとか。それなら落ち武者は相当賢いことになるなって感心してる場合じゃない。というより賢いのは落ち武者ではなく落ち武者を裏から操っている人物の方だ。いつか池面が言っていた。落ち武者は誰かが操っていると。その正体を突き止めない限り私たちは“負け組”には勝てない。
とその時だった。

「ピンポンパンポーン。我も胸がバックバクしております。今世紀最大の裁判かもしれませんから。それではお前たちは一階の赤い扉の前に集合してください。遅刻厳禁ですよ」

まだ調べれてない箇所があるというのに。仕方ない。後は学級裁判で。

「みんな、これが最後だよ」
「“負け組”なんかには負けませんわよ。何せ私は負けるのが嫌いですから」
「細乃は生きたいよ!」
「僕だって生きたい!それにはこの学級裁判は何としても勝たないと」
「一期生のように今度は私たちが!みんな行こう!」

“負け組”に勝ってここから出るため

“負け組”のせいで死んでいった彼らのため

最後の学級裁判は遂に幕をあける!!!

Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.74 )
日時: 2014/03/29 17:56
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: hzDRnUrf)
参照: http://twitter.com/gogotea_danron

  学 級 裁 判  開廷!!

落ち武者
「今回は最後の学級裁判ということで我も参加させていただきます。我を倒すことができればお前たちはここから出れますが、もし倒せなかった時は全員仲良くおしおきです」

士導
「泣いても笑ってもこれが最後だ!覚悟しておけ!落ち武者!」

落ち武者
「覚悟ならいつでもできてますよ。それではまずはこの世界についてからいきましょうか」

周流
「え?この世界って落ち武者が創った世界なんでしょ?」

早帰
「そうだよ。お前自身がそう言ってたじゃないか!」

松谷
「実はそうじゃなかったってことだよ」

希佐凪
「詳しく教えてくださる?」

士導
「この世界は勝ち組育成プログラムという勝ち組が創った世界なんだ」

周流
「勝ち組育成プログラム?」

士導
「もし負け組が勝ち組ヶ丘学園内に侵入した時に負け組と勝ち組を隔離するために使うものだったらしい。今は落ち武者に使われてしまっているけど…」

落ち武者
「まずこの世界が勝ち組育成プログラムという証拠がないじゃないか。勝手にきめつないでくれますか」

松谷
「いいや、この世界は絶対に勝ち組育成プログラムのはずだよ。勝ち組育成プログラムの解説書みたいな紙に書いてあったんだ。生徒達が快適に過ごせるよう様々な施設を用意してあります。氷の世界、音楽の都、白いビーチ。これだけ全て一致するって可笑しな話だよね」

士導
「ということで間違いなく、ここは勝ち組育成プログラムの中なんだ!」

早帰
「勝ち組育成プログラムってのはわかったけど何でそこに落ち武者が入ってんだよ」

士導
「多分落ち武者が入ったんじゃなくて、落ち武者が勝ち組育成プログラムを使用して私たちを入れたんだ。どうなんだ落ち武者」

落ち武者
「だいせいかーい。我が勝ち組育成プログラムを使ったのでした。勝ち組の野郎どもがロックなんて掛けていたので使用までにはかなりの時間がありましたが、無事ロックを解除することができました」

希佐凪
「ロックを解除したのは勝ち組の方たちは知っているのですか?」

落ち武者
「多分気づいてたでしょう。しかし、我が新たにロックを掛けましたので勝ち組の奴らも入りたくても入れなかった。そんなところですかね」

早帰
「なぁ、元々勝ち組育成プログラムって負け組と隔離するためにあったんだろ。ならなぜ武器庫とか危険なもんまであるんだ?」

落ち武者
「勝ち組の目的は知りませんが、こっちの目的はコロシアイですから、それをし易いようにはしておかないと」

士導
「要するに落ち武者が後から付け加えたんだな」

落ち武者
「そういうことになりますね。じゃあ次にいきましょうか」

周流
「次って何?」

早帰
「それを自分たちで考えるんだよ!」

松谷
「そうだなー次は、とその前に落ち武者に聞きたいことがある」

落ち武者
「何ですか?」

松谷
「僕が見つけたこの“勝ち組ヶ丘学園二期生名簿”に士導さんの名前がないんだけど、これはお前が勝手に抜いたのか?」

落ち武者
「……」

士導
「何とか言えよ!」

落ち武者
「そうですね。何と言ったらよいか。士導さんは勝ち組ヶ丘学園の生徒ではなかった。こうで理解しました。さらに言うなら士導さんが他の生徒を集めたのです」

Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.75 )
日時: 2014/03/30 21:37
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: hzDRnUrf)
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士導
「どういうことだ!詳しく話せ!」

落ち武者
「それは後でにしましょうか。まだ議論すべきことが残っていますし」

松谷
「どうせ全てを解決させなきゃいけないんだ。士導さん落ち着いて」

士導
「ちっ!」

早帰
「話が飛躍しすぎてよくわからないんだけど、勝ち組ヶ丘学園の本当の目的って何だ?“勝ち組ヶ丘学園録1”には確か負け組を育成するみたいなことを書いてあったが」

希佐凪
「矛盾が生じていますわね」

周流
「きっと落ち武者が書き換えたんだよ!」

落ち武者
「何でもかんでも我のせいにするのはやめてほしいです」

松谷
「お前がやったんじゃないなら誰なんだよ」

落ち武者
「我は単に邪魔をしておけと命令しておいただけなんですが、あいつは余計なことをいろいろするものですから」

士導
「あいつって微山のことか?」

早帰
「じゃあ微山が“勝ち組ヶ丘学園録1”を書き換えたのか、納得納得」

松谷
「書き換えたのが微山さんっていのはわかったけど、その微山さんがやった余計なこととは何のことだ?」

落ち武者
「事件を複雑化することです。お前たちが解いてきた事件にはいつも不自然な点があったはずです。思い出してください」

士導
「前に池面も言ってたやつだな。最初の事件なら不思議な血だまり、次の事件は不思議なナイフ、その次は土下座、そのぐらいか」

松谷
「それ以上やると今度は自分が疑われると思ったんじゃないかな?実際梶野さんがおしおきされた時の学級裁判が終わった時点で人数は半分だったしね」

落ち武者
「そして、だんだん邪魔になってきて、死んでもらいました」

早帰
「死んでもらった?」

落ち武者
「アイスラビリンスの勝者に渡す手がかりの中身を微山さんの正体をバラすものにしたってこと」

松谷
「でも、池面くんは言ってたよね?微山さんは自分が殺されるのはわかってたって。今の言い方だとお前の一方的な悪意みたいじゃないか」

落ち武者
「それはある方法は使いましたよ。まだ言いませんけど、士導さんの正体がわかったときにわかりますよ」

周流
「早く言ってくださいよぉ。細乃も気になってきましたよ」

士導
「言えないことがあるのか?だとしたらどうせお前はここで消えてなくなるんだし先に言え」

落ち武者
「だったら先に士導さんの正体を明かすんだね」

士導
「私の正体だと!私は私、士導瑠香だ!」

???
「残念だけどそれは違う」

士導
「え?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バリバリバリバリバリバリバリバリ

最近聞いていなかったノイズ音が最後の学級裁判中に突然なった。しかし、それは今までと違う。私たちの立っている世界のノイズが破けだしそこから、手足が姿を現し、ついには身体全てがノイズを破って出てきた。
「落ち武者、また会えたな。それともこう呼ぼうか?黒薔薇琴音」
「出てきて速攻で正体をバラしてくるなんて舐めてるわね」

バリバリバリバリバリバリバリバリ

今度は落ち武者が立っていた場所の後ろにあったスクリーンにノイズが発生し、そこに人影が現れた。
そこに現れたのは私、すなわち士導瑠香だった。

Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.76 )
日時: 2014/03/31 20:15
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: hzDRnUrf)
参照: http://twitter.com/gogotea_danron

松谷
「士導さん…?」

黒薔薇
「違うな。私は黒薔薇琴音くろばらことね。とは言っても人工知能だけどね」

士導瑠香
「あなたは?誰?」

士導静流
「あ、俺?俺は士導静流しどうしずる。勝ち組の代表でここにきた」

希佐凪
「士導?同じ名前ですわね」

黒薔薇
「ま、そうだろーな。そいつの名前を元にして名前を付けたんだから」

松谷
「どういうことだ?」

黒薔薇
「つまり、士導瑠香っていうのは偽名。低脳の勝ち組そう言えばわかる?」

士導瑠香
「偽名なわけないだろ!私はずっと士導で生きてきたんだ」

士導静流
「だからそれは違うと言ってるんだ!」

周流
「細乃の頭がショートしそうだよぉ。わけわかんないよぉ」

早帰
「安心しろ、僕もだ」

士導瑠香
「じゃあ聞くけど、本当の名前ってのは何だ?」

士導静流
「それは…」

黒薔薇
「黒薔薇琴音だよ。あんたが黒薔薇琴音なの。ね?士導くん」

士導静流
「そいつの言うとおりだ。本当の名前は黒薔薇琴音なんだよ」

士導瑠香
「はぁ!?私が黒薔薇琴音?士導じゃなくて?」

黒薔薇
「あんたの士導瑠香って名前は偽名。ビックリしたー?絶望したー?」

松谷
「勝手に話を進めるなよ。士導さんが黒薔薇琴音なんて証拠はないんだろ!士導さんは黒薔薇琴音なんかじゃないんだよ!」

黒薔薇
「自分でわかってないのも無理はない。士導瑠香は記憶を失っているからね。あんたたちも読んだでしょ?記憶分離と記憶統合の話。そこにいる生身の私は実験第一号なんだ」  

士導瑠香
「コンピューターのお前はどうなんだ?お前が本物の黒薔薇琴音なんだろ!」

黒薔薇
「覚えてないのー?記憶を消されてるわけだし覚えてるわけないか。人工知能の私はあんたのコピーだよ。あんたが人工知能の私をつくったのよ」

士導瑠香
「私がつくった!?」

黒薔薇
「あんたは記憶を消されてるんだから理解できないだけで現実は一緒よ」

士導静流
「それに超高校級のキャプテンっていう才能、あれも偽りなんだ。君に才能なんてない、持っているのは負け組のキャプテンという称号だけなんだよ!」

黒薔薇
「ちなみに同じ負け組だった微山にも才能なんてなかった。見た目がそれっぽかったから超高校級のスモールなんかにしちゃったけど」

士導瑠香
「私の才能なんてなかった…?私は負け組…?」

黒薔薇
「それであんたは記憶分離と記憶統合をしてるわけだけど誰の記憶を奪ってるかわかる?ヒントは記憶操作の体験談に書かれていたデメリットかな?」

松谷
「確か記憶がなくなった方は急激に身長が縮んだんだよな」

早帰
「いや、まさか」

士導瑠香
「微山。あいつの記憶を私が持っているのか?」

黒薔薇
「だいせいかーい。あんたに記憶を持っていかれたためにあいつの身長は急激に縮み超高校級のスモールに辿り着いたのでした」

松谷
「それじゃ、士導さんは自分の過去の記憶がないとか言ってたけど、初めてお前が出した動機の履歴書はなんだったんだよ!」

黒薔薇
「もちろん、微山の過去だけど。その後の記憶がないのは私がまた記憶操作をしたから。あんたならわかるんじゃない?時々変な夢を見たでしょ。あれは記憶操作を行ったからだ」

士導瑠香
「じゃああの夢って…」

黒薔薇
「そう、あんたの過去だよ。お母さんを殺したりとか残酷だったろう?でも全部自分がやっちゃたの」

松谷
「士導さん!そんなやつの言うことを聞いちゃだめだ!僕は士導さんを信じるから!」

士導瑠香
「…ごめん」

松谷
「えっ?」

士導瑠香
「反論すらできないよ。私が黒薔薇琴音であるわけなんてないのに」

士導静流
「残念だけど、認めるしかないんだ!」

松谷
「僕たちは仲間だろっ!士導さんが微山さんの記憶を持ってここに立っているわけがないんだよ!士導さんは士導さんの記憶を持ってるんだよ!」

黒薔薇
「じゃあ何で微山はそいつだけに“さようなら”って書いた紙を渡したの?」

松谷
「それは士導さんはキャプテンだから、代表で」

黒薔薇
「もうお前がどう足掻こうと無駄なんだよ!諦めろ!微山は負け組のリーダーだった私に今までありがとうございましたの意味を込めて書いたんだよ!」

士導瑠香
「私自身が黒幕だったんだ…」

松谷
「士導さん!しっかりしてよ!」


Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.77 )
日時: 2014/04/01 10:17
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: n8TUCoBB)
参照: http://twitter.com/gogotea_danron

士導瑠香
「もう…やめて…」

黒薔薇
「ようやくわかった?私の本体さん」

士導瑠香
「ええ」

士導静流
「お前わかってるのか?本体も人工知能のお前も今から死ぬんだぞ」

黒薔薇
「投票タイムで士導瑠香が選ばれておしおきってことかな?それは無理だ。見てみろよそいつらの表情を。士導瑠香を守りたい顔でいっぱいだろ」

周流
「瑠香ちゃんは殺させないよ。だって一緒に生活した仲間だもん!」

士導静流
「ちょっと待てよ!考えなおせ!」

早帰
「黒幕かもしんねーけど、士導は士導だよ」

士導静流
「は?だから何を考えてんだ!こいつを野放しにしておくと今度殺されるのはお前らかもしれねーんだぞ!」

希佐凪
「後から出てきたやつに言われても説得力に欠けるといいますか」

黒薔薇
「ふふふ。あれ?士導くん焦ってるの?そりゃ焦るよね。士導瑠香が投票で選ばれなかったら選ばれるのは確実に士導くんだもんね」

松谷
「もしあんたが助ける気持ちでここに来たなら、なんでもっと早く来ないんだよ!」

士導静流
「それは謝る…ごめん。だけど、助けに行こうとはしたさ。何度もノイズを破り入ろうとしたけど黒薔薇が掛けたロックが厳重過ぎて入れなかったんだ」

早帰
「僕が夜中に聞こえた雑音とか学級裁判の後に聞こえた雑音もお前が入ろうとした時のものだったってことか?」 

士導静流
「おそらくは…」

士導瑠香
「なぁ黒薔薇琴音。もう一度記憶操作をしてくれ。微山の記憶を抜いて本当の私の記憶を入れてくれ」

松谷
「何言ってんの!?」

士導瑠香
「あるんだろ?あるならさっさと入れてくれ」

黒薔薇
「そうなったら人工知能である私の存在の意味がなくなっちゃうけど、久しぶりに本体になりたいってのもあるし今から記憶操作するからこっちへ」

松谷
「士導さん待って!」

士導瑠香
「もう私は士導なんかじゃない!黒薔薇琴音だよ!」

松谷
「待って!僕は!」

士導静流
「よく見とくんだ本当の士導瑠香の姿を」

松谷
「そんなんじゃない!帰ってきてよ…士導さん!」

黒薔薇
「もう士導なんかじゃない。私は黒薔薇琴音、そうお呼び」

士導静流
「スクリーンの黒薔薇が消えてる。記憶操作も終わったのか」

松谷
「違う、あなたは士導瑠香だ…」

黒薔薇
「しつけーんだよ!全て思い出した。そう私が全て仕組み全ての黒幕。久しぶりの感覚だなぁ」

周流
「これが瑠香ちゃん?」

早帰
「口調とか全くの別人じゃねーか」

黒薔薇
「だって士導は偽りのキャラクターだし。夢の中の人物だし」

士導静流
「最後に言いたいことを言いな。もう少しでお前は処刑される運命なんだ」

黒薔薇
「もう殺しちゃっていいよ。全部言っちゃたし」

希佐凪
「私にはまだありますわ。この学園について、ここは負け組を育成するところなのかそれとも」

黒薔薇
「あーそれかー。元々は勝ち組ヶ丘学園だったんだけど、私が勝ち組たちから学園を奪って支配しちゃったんだよね。それで勝ち組のお前らを集めて殺し合いさせたわけ。で、なんで殺し合わせたかと言うとこれ実はあまり意味はないんだよね。私が殺してもどっちでもよかったんだよ」

士導静流
「それでなぜ生徒なんかに混ざり込んだ?」

黒薔薇
「たまにはスリルってのが欲しかったの。いつも殺す時って私の圧勝だったからな」

松谷
「もういい。あんたなんかに用はない。さっさと士導さんにかわれ」

黒薔薇
「あんたほどしつこいのは初めてだよ。でももうヤダ」

松谷
「早くかわってくれよ…」

黒薔薇
「なぜそこまで士導にこだわるの?別に容姿が一緒なら名前なんか何でもいいじゃない?」

松谷
「もういい…。みんな投票タイムに移ろう。黒薔薇琴音を消すんだ。士導さんはもう消えた。もうこいつを残しておく意味なんてない!」

黒薔薇
「だから、さっきから言ってるじゃない。殺すなら殺してって」

士導静流
「じゃあみんな最後の投票タイムだ…」

黒薔薇
「負け組の人間は死なんか恐れていない。だから殺すならどうぞ」

周流
「瑠香ちゃん…」

松谷
「周流さん、もうそいつは士導さんなんかじゃないよ」

  学 級 裁 判  閉廷!!
 

Re: ダンガンロンパ 〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜  ( No.78 )
日時: 2014/04/02 12:38
名前: 紅茶 ◆wiCxtrVptM (ID: mvmekIau)
参照: http://twitter.com/gogotea_danron

※視点が士導瑠香から松谷幸喜に移ります



「投票数が一番多かった黒薔薇が処刑だ」
士導くんが黒薔薇を指差しながら言った。
1つの事件が終わって、僕らは解放される。シンプルに嬉しい、そう思いたかった。できることならみんなで出て行きたかった。
僕がこんなこと思うようになったのはなんでだろうか。士導さんという存在があったからだ。不安でいっぱいだった僕に光が刺したんだ。士導瑠香という名の光が。
黒薔薇は無表情のまま処刑場へと歩を進めた。力強く歩くその姿は僕の目にすぐに焼き付いた。
僕は知らぬ間に黒薔薇にはなしかけていた。
「なぁ黒薔薇。もう一度だけ士導さんになることはできないのか?」
「だからさっきも聞いたでしょ。なぜそこまであいつに拘るの?」
僕は無言になった。僕はわかってんだ。

なんで士導さんでなければならないのか

だって

だって

だって

だって

だって…

ー僕は士導さんが
         士導さんのことが
                 ……

頭の中でさえ平仮名二文字が言えないなんて。僕はとんだ臆病者だな。それは誰にも言えるわけがない。僕の自己満足で終わるんだ。だからこそ、最後にもう一度だけ話したいんだ。正直な気持ちを伝えることはできないけど彼女支えてあげることだってできるはずだ。

だけど、もうそれも叶わない。
いや、叶える必要がなくなったんだ。

「幸喜くん?」
「わっ!周流さんか…」
「もう時間だから、お別れだって」
僕はいそいで前を向いた。再び処刑場に向かって歩く姿を確認した。そして、
「最後にあなたの中にいる士導さんへ!僕たちは仲間だよ!だったらまた会える日が来るよね?僕信じてるから!」
いつの間にか僕の瞳から雫が落ちていた。裁判場の光を浴びて虹色に輝いている雫が。悲しみの涙なんかじゃないきっと希望の涙のはずさ。
「出かい声なんて出すんじゃないよ、グスッ」
「えっ?」
泣いてる?あれは黒薔薇じゃない一瞬だけど、僕は感じた最後の士導瑠香を。それを最後に彼女は炎が待ち受ける処刑場に姿を消した。

「よし、じゃあ早くここから出るぞ。でないとこの世界が消滅してしまう」
僕は涙を拭うと、士導くんについていき勝ち組ヶ丘学園を後にした。
何度も後ろを振り向いた。その度に自分よ前を向けと言い聞かせた。
ノイズ破って外の世界へ出ると大きく伸びをした。
僕の顔には涙が零れた痕が残っていた。もうこれほど意味のある涙を零すことなんてない。そう思った。

こうして僕らのコロシアイ学園生活は幕を閉じた。だけどはそれは僕らの学園生活が終わっただけで黒薔薇の進行はまだ進んでいた。

 chapter6 絆の旋律と負の不協和音の調べ 
ダンガンロンパ〜ようこそ勝ち組ヶ丘学園〜episode1
         完