二次創作小説(新・総合)
- 世界を交える出会い ( No.14 )
- 日時: 2021/09/12 16:15
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)
・・・とある日の朝・・・
とある世界。自動車が前時代的な乗り物として扱われいる、民間月面ツアーが企画される程度に近未来の日本。
首都となった京都の大学に通う『マエリベリー・ハーン』、通称『メリー』は、近頃見る夢に疑問を抱いていた。
・・・その夢では、以前の夢にも出てきていた『巫女』や『妖怪』、『魔法使い』等はいるのだが、そこに、どこかで見た・・・『ゲーム』や『漫画』、『アニメ』等の(他にも見たことのない者たちを含む)キャラクターが、度々訪れてきて、その夢に出て来ている者達と、それなりに日常を過ごしたり、戦ったり、手を組んだり・・・
・・・そんな者たちを見る夢を、最近頻繁に見ていた。
そして、さらに気がかりになったのが、今日見た、『青い部屋』で、不思議な少年から語られた『とある世界の歴史』の夢。
・・・その夢で、その少年から『使命』を与えると言われた。
・・・いまだに状況が分からなかった彼女はそこで、ある人と待ち合わせをして、いろいろ話し合ってみることにした。
《大学のカフェテリア》
・・・メリーが、カフェテリアの席で座って待っていると、そこに、黒い帽子を被り、白いシャツと黒のロングスカートを着ている、茶髪の少女がやって来た。
メリー「・・・おおよそ7分遅刻・・・かしらね蓮子。相変わらず遅刻が多いわよ。(呆」
蓮子「別にいいじゃん。それに、7分じゃなくて6分38秒ね。」
・・・同じ大学の友人『宇佐見蓮子』。相変わらず遅刻することが多く、メリーはこの事に少々呆れていた。
・・・2人は、オカルトサークル『秘封倶楽部』を結成している。よくある霊能力者サークルのように、例を降ろすなどという行為は行っていないので、不良サークル扱いされている(にもかかわらず、サークルを解散させられないのは何故だろうか)。
・・・そんな2人、実は、結構不思議な能力を持っており、それを駆使(?)して、世界のかすかに残っている『不思議』を追い求める、秘密にしなければならない活動を行っている。
・・・メリーは、以前から蓮子に、自分が見る夢のことを話したりしていた(なんなら連れて行ったこともある)。最近見ていた夢のことも、時々話していた(その時は、蓮子曰く『本当に会えたらすごい』と言っていた)。
・・・そして、今日見た、不思議な夢のことも話してみたら・・・
蓮子「えっ!その夢私もまったく同じのを見たよ!その時隣にメリーも座ってたけど、やっぱり・・・」
メリー「や、やっぱりそうなのね!?私の能力を使ったわけでもないのに、本当に2人同時に同じ夢を見ていたなんて・・・どうなってるのかしら・・・」
・・・2人は、互いに思っていた通り、2人同時に、『青い部屋』に招かれた不思議な夢を見ていたのだ。
蓮子「不思議な話だよねー・・・ゲームのキャラクターが目の前にいるとか、不思議な部屋に招かれるとか・・・その部屋も、何年も前のどっかのゲーム実況で見たことがある気がするけど・・・」
メリー「何から何までおかしな話・・・前はあそこまでなのは無かったはずなのに・・・何か起きているのかしら・・・」
・・・こういうトークをしていたのだが、すると蓮子が・・・
蓮子「・・・そういえばメリー、あの部屋で語られた『歴史』っていうのにも、メリーが見た夢に出てきた人物とか、ゲームのキャラクターとかも出て来てたよね?それに、あのに夢で出てきた高校生くらいの子、『使命』なんて言ってたし・・・」
メリー「・・・たしかに、偶然とは考えにくいのよ。『何かある』ってのは確かなんだけど・・・・・近頃、変なニュースも多いし。」
蓮子「でしょ?・・・それに、最後に出てきたあの・・・『ディスペクター』とか言ってたよね?」
メリー「そこもすごく気になるわ・・・それに、その『ディスペクター』だったかしら。『数多の世界の存在を使った』とか言ってたわよね。そう言ってた、その合体獣を操っているその人物達も気になるし・・・
・・・そもそも、なんでこんなことを、あの少年は私たちに教えたのかも気になるわね。しかも、私たちの能力のことまで知ってるみたいだったし・・・」
・・・疑問がたくさんあるものの、どうも情報が少ないため、どうしたものかと考えていた2人。・・・そこで蓮子は・・・
蓮子「・・・ねぇ、やっぱりここは、私たち『秘封倶楽部』の出番じゃないかな?最近見つけたあの神社に行ってみたら何かあるかもよ?」
メリー「うーん・・・(能力の有無は別で)同じ夢を2人同時に見るっていうのは、今回の私達以外でもあったりする現象だけど・・・それにしては、あの夢は結構現実味がある生々しい夢だったし・・・
・・・最近の奇妙なニュースに・・・あの夢で見せられた話・・・どうしても似ているのよね・・・『精神暴走』とか・・・やっぱり偶然とは考えづらくなってきた。・・・確かめる必要はありそうね。」
蓮子「・・・そうと決まれば、授業が終わったら、準備が出来次第出発しないとね!!」
メリー「・・・気が早いわね。蓮子は。」
・・・そして、2人は夕方に、町外れにある例の神社に行くという約束をした。
??「・・・おや、どうやらあの2人でござんすね・・・。」
夕方・・・
《山近くの公道》
蓮子「・・・お待たせメリー!「遅い(圧」・・・悪かったからそんなに圧かけないで・・・;」
メリー「もう・・・それで、早く行くんでしょ?」
蓮子「うん!・・・秘封倶楽部、出動だね!!」
・・・そして、例の神社に向かおうとした時・・・
「・・・お嬢さん達、こんな時間に一体どこに行こうとしているでござんすか?」
蓮子&メリー「!?」
・・・2人の背後に、着物を着ており、白髪頭をお団子に結っている、黒い猫を連れた体の大きな女性が立っていた。
蓮子「え、えっと・・・私達、ちょっと2人で、離れにある神社に用事が・・・」
メリー「蓮子!目的の3割思いっきり教えちゃってる!!(小声)」
体の大きな老婆「おほほ・・・大丈夫でござんすよ。『紅子』さんはお二人に用があってここにいるのでありんす。」
『紅子』と名乗る女性は、秘封倶楽部の2人に用があると言う。そのことに、また2人は驚いてしまう。
体の大きな老婆→紅子「・・・申し遅れました、駄菓子屋『銭天堂』を営んでおります『紅子』と申します。普段はお店を開いて営業してるでござんすが、分け合って、今回は行商スタイルでやらせていただいているでありんす。
・・・ところで・・・・・・どうやら、お2人さんに、より一層摩訶不思議な壮絶な運命が待ち構えるようでござんすね。」
メリー「壮絶な運命・・・!?」
紅子「・・・そこでこの紅子、幸運のお客様であるあなた方に、こちらの商品を・・・」
・・・そういって、トランクから、糸引き飴が入った少し小さな箱を取り出す。
蓮子「これって・・・なんか懐かしそうなやつだね。」
紅子「こちらは『ミチビキ飴』。これから待ち受ける運命に対処するための手助けをしてくれる糸引き飴でござんす。」
メリー「『ミチビキ飴』・・・?本当にそのお菓子にそんな効果が・・・」
紅子「・・・紅子はこうやって、悩みを抱えている方に合ったお菓子を売っているでありんす。ただし、その購入した商品で、幸か不幸かになるかはお客様次第。使い方だけは間違ってはなりませんよ。」
・・・そして紅子は、『ミチビキ飴』の箱を開ける。中には、『赤』や『黄緑』等、不思議な明るい色の糸引き飴がたくさん入っている。無添加且つ天然の材料で作られているその綺麗な飴に、2人は目を輝かせる。
蓮子&メリー「わぁ・・・」
紅子「それでは、選んでみてくださいな。引いた飴の色によって、あなた方を手助けする『力』が変わるでありんす。一回きり、10円でござんす。」
蓮子「流石にお金はとるんだ・・・;・・・えっと、大分古い効果だけど・・・」
・・・そして、蓮子とメリーは、令和■■年の10円硬貨をそれぞれ差し出した。
紅子「・・・それでは、本日のお宝、『令和■■年の10円』でござんす。」
一旦区切ります。
- 世界を交える出会い《秘封倶楽部編》 ( No.15 )
- 日時: 2021/09/12 18:58
- 名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: N0SZnmuB)
続き
・・・そして、2人はそれぞれ糸を一つ掴み、飴を引く。
・・・蓮子は、活発的なイメージを与えるオレンジ色・・・オレンジ味の飴、メリーは、精神的・神秘的な意味合いを持つ紫色・・・ブドウ味の飴を引き、それを口に入れた。
・・・その飴は、言葉では言い表せないほどの美味しさだったという。
紅子「・・・その残った糸は、捨てずにとっておいてください。お客様を導く『力』の一つになりますので。・・・それでは。」
メリー「・・・それにしても、こんな不思議なお菓子を売ってるなんて・・・どうして・・・あれ・・・?」
・・・気づいた時には、2人の前から紅子はいなかった。
蓮子「・・・何だったんだろう。あのおばあさん・・・
・・・って!そろそろ行かないと完全に日が暮れる!」
メリー「ああっ!!!・・・早いところ神社に行かないと!!」
5分後・・・
《町外れにある神社の近く》
蓮子「やっと着いた・・・たしか名前は『博麗神社』だったわね。・・・メリー、さっき言い損ねてたけど、カメラやメモとか色々準備できてるわよね?」
メリー「オッケーよ蓮子。そっちは?」
蓮子「もちろん大丈夫。出る前に何度も確認したし。
・・・それじゃ、早速・・・あれ・・・?」
メリー「どうしたの、蓮子・・・えっ・・・!?」
すると2人は、神社の様子がおかしいことに気づく。
・・・自然現象による衰えとか、そういうのではない。
・・・何と、神社の周りに、ゲームのバグのようなエネルギーが彷徨っていたのだ。
メリー「な、何なのこれ・・・私だけに見えてるわけじゃないわよね・・・?」
蓮子「いいえ、私にもちゃんと見えてる・・・」
メリー「じゃあ、結界の綻びってわけでもない・・・いや待って、上空に綻びが見えて・・・「ヴヴヴヴ・・・」わっ!?」
蓮子「メリー!!「ヴヴヴヴ」うわああっ!?」
・・・すると、そのバグのようなエネルギーがこちらに迫り、蓮子とメリーを飲み込んでしまう。
《???》
・・・バグのようなエネルギーに飲み込まれた2人。その途端、2人は、奇妙な空間に飛ばされていた。
蓮子「ゲホッ、ゲホッ・・・メ、メリー、大丈夫・・・?」
メリー「蓮子・・・何とかね・・・でも、ここは一体・・・」
・・・その空間は、かつての東京、『渋谷』に似ているが、物凄く荒れ果てていた。
蓮子「ここは・・・何年も前の東京・・・?すごく荒れ果ててるけど・・・」
メリー「ほ、ほかに誰かいないのかしら・・・「イレギュラー発見。」えっ!?」
突然、2人の背後に、(改造を施されたような)正体不明の古代のロボットや、ライフルを持った兵士が現れ、2人に襲い掛かってきた。
謎の兵士達「イレギュラー排除。危険分子排除。」
メリー「な、なにあれ・・・」
蓮子「いいから今は逃げるよメリー!」
・・・謎の敵に追いかけられる2人。だがどこに逃げれば分からず、体力だけが減るばかり。
謎の兵士達「排除。排除。」
・・・そして、とうとう壁際にまで追い詰められてしまった
蓮子「っ・・・追い詰められちゃった・・・」
メリー「どうにか打つ手がないのかしら・・・」
謎の兵士達「統制開始。『アノオ方』ノ正義ノモトニ。」
蓮子「(・・・あのお方・・・?)」
謎の兵士達「排除。排除。」
・・・万事休すかと思われた、その時・・・
謎の兵士達「排除。排除「チュドーーーーン!!!」ガガッ!!!??」
突然、炎が飛んできて、謎の兵士達に被弾。兵士たちをぶっ飛ばした。
メリー「!?・・・今のは・・・」
「・・・間一髪・・・だったね。」
蓮子「えっ・・・あの子って・・・」
・・・そこに、蓮子とメリーの前に現れたのは、右目を隠したような青髪の、高校生くらいの、落ち着いた雰囲気の少年・・・
・・・夢の中に出てきた、イヤフォンの少年だった。
イヤフォンの少年「さぁ、ここから立ち去ってもらうよ。」
謎の兵士達「・・・排除・・・排除・・・」
イヤフォンの少年「・・・聞く耳持たずか・・・仕方がない。」
・・・すると、イヤフォンの少年は、何やら拳銃のようなアイテムを取り出し、自分の頭に向ける。
イヤフォンの少年「来い!『■■■■■■』!!」
・・・トリガーを引くと、彼の背後に、彼に似た髪型の白髪で、赤いスカーフを首元に巻いて、竪琴を背負っている、ロボットのようになっている人型が姿を現した。
・・・その人型は、炎を放ち、謎の兵士達を一掃した。
そしてその後、その人型は姿を消した。
イヤフォンの少年「・・・大丈夫だったかな?」
蓮子「え、ええ・・・ありがとう・・・」
メリー「・・・貴方は・・・一体・・・それに、今のって・・・」
イヤフォンの少年「・・・また会ったね。・・・気になることはあると思うけど、今は・・・」
・・・すると、イヤフォンの少年は、2人に一冊のノートを渡す。
蓮子「・・・これは・・・?・・・あれ、開けない・・・」
メリー「えっと、これは・・・」
イヤフォンの少年「・・・続きは、自分たちで覚えて。・・・それに、これから出会う『仲間』とかかわりを持つたびに、段々わかってくると思うよ。
・・・それじゃあ・・・続きは、異世界で。」
・・・イヤフォンの少年が指を鳴らすと、蓮子とメリーの意識が遠のき、2人は眠ってしまった。
続く。