二次創作小説(新・総合)

米森サトルの憂鬱 ( No.247 )
日時: 2022/01/16 18:58
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

どうも。おろさんです。



・・・今回もちょいと日常話。もしかしたら今後の話にかかわったり関わらなかったり。さあどっちでしょう!!?(丸投げ)





《バトリオ公園》



「ハァ・・・」



・・・とある日。白衣を着た、どこかの医者のを意識した髪型の男性・・・『米森サトル』という人物が、何やらため息をつきながらバトリオ公園のベンチに座って



サトル「この頃、奇妙な精神暴走事件のせいで患者が異常に多発したせいで、お陰で精神科医こっちの方も巻き込まれる・・・私はこんなことをしている場合じゃないのに・・・


・・・この前ようやく収まって、流石に疲労が溜まっていらので休暇を貰ったが・・・「何ブツブツ喋ってんだよお前。」・・・ん?」


すると、偶然現れたのは、スマブラ屋敷管理人『祷大地』。


大地「・・・見ない顔だが・・・大方ユキナリ達の世界の人か?」


サトル「きゅ、急に現れて誰なんだ!?・・・って、今『ユキナリ』等と言ったが、彼を知っているのか?訳合って知り合いなのだが・・・」


大地「まぁ色々あってな。俺は『祷大地』だ。ちなみにこう見えて40超えてるぞ。この前超えた。」

サトル「あ、あなたが・・・大まかな事はリンタロウくんが話していたよ・・・ていうか意外と年上だった・・・(←彼は33歳)

わ、私は『米森サトル』だ。」

大地「・・・よろしく。」


・・・大地さんも(自販機でコンポタを買った後)ベンチに座って、とりあえず何か会話する。


大地「そういや、其方は何の仕事をしてらっしゃるんだ?俺は『スマブラ屋敷』っつーアパートの管理人をやってる。」

サトル「・・・私は『精神科医』をやっているんだ。色々あってね・・・」

大地「精神科医ねぇ・・・


・・・そういや、何か妙に気分悪そうだけど大丈夫か?」

サトル「まぁ、大丈夫と言えばうそになるが・・・つい最近までやたらと妙な精神暴走事件が多発したせいでかなり忙しかったんだ。診療は上手くいかなかったし・・・」

大地「(精神暴走事件・・・アウトローの連中がシャドウ因子を利用して引き起こしたんだったか・・・)それはそれは・・・」

サトル「・・・実際の所、元々この仕事は上手くいっていなくてね・・・自分の精神的な病気を治すための理由も兼ねて今の仕事に付いたが・・・」

大地「病気・・・?」

サトル「おっと・・・少し話過ぎてしまったね・・・」

大地「いや、別に・・・つか、もう少し話してくれんか?単に何か少し気になっちまってな・・・」

サトル「そ、そうかい?・・・多分愚痴も混ざるし、長くなるけど大丈夫なのかね?」

大地「別に良いんだって。」

サトル「あ、ああ・・・」


・・・そんな感じで、サトルは自分の過去を少し話す。


サトル「・・・私は、地元のい外科正門の大病院の息子でね・・・私自身も知識は頑張って身につけた方だ。本来であれば父親の後を引き継ぐはずだった。将来も期待されていた。


・・・けれど、私は医者にとって致命的な『血液恐怖症』で、執刀などの治療が出来なかった。そのせいで父親にも見放されてしまって・・・結局将来の夢を絶たれた。」

大地「・・・」

サトル「・・・そのため、不本意ではあったが精神科医になった。

・・・完全に夢を諦めたわけじゃない。『恐怖症』さえ、それさえ克服できれば、きっと外科医になれる。だから私は、精神科医として治療法を勉強した。私自身の恐怖症を治療するためにだ。

しかし、仕事自体は上手くいっているわけではないんだ。そもそも、私の職場は、さっき言った精神暴走事件以前は元々患者は犯罪者ばかりだし・・・

・・・無論、治療には全力を尽くしているつもりだ。そうでなければ私の恐怖症を克服するのは程遠い。

だからと言って、すべての患者を医者が救えるわけでもない。名医でなければ尚更・・・時には判断を見誤って、患者を再び絶望に落としてしまったこともある・・・


・・・知識はあっても、努力をしても、致命的な部分が発覚してしまえば無駄になる。結局世の中そんなものだ・・・」

大地「・・・」

サトル「ははっ・・・すまないね、こんな暗い話をしてしまって・・・」

大地「・・・いいんだよ。元をたどれば自分が聞いて来たからだし。」

サトル「・・・」


・・・サトルが色々と語った後、彼はこう言う。


サトル「・・・正直のところ、貴方を見てると少し羨ましく感じる。


断片的な話しか知らないが・・・貴方は、人間の域を超える程の身体能力を持ち、その持ち合わせている強さで、今まで様々な人に、『ヒーロー』だと称賛されていると聞く。

・・・それに比べて私は、私は外科医になり損ねたダメ医者・・・本当のことを言えば、患者のことなどどうだって良くて、結局自分の事しか考えていない・・・・・・軽蔑するなら軽蔑してくれ。」

大地「・・・・・・俺は・・・」



・・・サトルの話を聞いて、大地はこう言う。


大地「俺は、お前が想像してるよりも出来のいい人間じゃない。


・・・いくら力があっても、家族のほとんどは守ることなんてできなかった。父も、母も、姉も、妻も・・・皆俺の目の前で死んだ。」

サトル「・・・えっ?」

大地「・・・両親と妻の『有亜』も、轢き逃げに会って死んだ。妻が死んだときには娘もいた。そっから長い間、あいつも俺も気力を失っていた。


姉の『ナリト』は、俺が生きていた間で最初に俺の目の前で死んだ。ていうか、死んでいた。2年以上行方不明になって、気分転換で裏山に行ってたら、目を開けたまま、傷だらけで死んでたねーちゃんがいた。

・・・土砂崩れが起きて遺体は回収できなかったらしい。・・・オカルト的な話を混ぜて話せば、ねーちゃんは・・・いや、これは話さない方が良いか・・・



・・・力を持ってたって、あの時の俺は瞬時に対応できるような能力が無かった。結局その時に守れなかった時点で無意味だ。」

サトル「・・・・」

大地「・・・ダメな人間なんて、いるわけない。そもそも大体人間常に正解とは限らない。・・・俺は勝手な同情しかできない。・・・だが、そうやって追い詰めるのはやめておいた方が良い。別の症状を担う事になるから。」


・・・そのまま彼は、ベンチから立ち上がり、サトルに名刺を渡して公園内から去って行く。


大地「じゃあな。・・・いつかスマブラ屋敷に来てみろ。ちょっとは気がほぐれるだろうからさ。」



サトル「あ、ああ・・・・・行ってしまった・・・




・・・祷大地、か・・・(名刺を見る)・・・『祷』・・・?そういえばその苗字、どこかで・・・」



・・・サトルは、端末で、『祷』というキーワードで検索をして、何年も前のニュースを調べる。

そのニュースには・・・




『超高校級の外科医、殺害される』
■月■日、■■■にて、当時■■歳の高校生『祷■■■』さんが、何者かによって殺害。死因は感電死。
被害者は、『超高校級の外科医』として将来が有望であったとされておりーー(以下全略)

『外科医、弁護士殺害の少年、謎の死』
■月■日、■■警察署にて、当時高校生の『祷■■■』さん、同じく『山口■』さんを殺害した容疑で逮捕されていた、当時■■歳の高校生『上原■■』が原因不明の死亡。死因は圧死。状況証拠から、自殺の可能性は無いの事。
上原氏は、被害者の2人と同様、『超高校級』の肩書をーー(以下全略)



サトル「・・・・えっ?」



・・・この記事に、彼は微かに冷や汗を流した。















???「・・・ああ、そう言えば、父さんの家系って・・・」











終演・・・?







~後書き~
今回は、米森サトルさんを登場させました。最後のニュース記事は・・・
さて、次回以降は、依頼やミッションを熟し、次の世界へ。
今回はここまで。感想OK。