二次創作小説(新・総合)

牙をむく三叉のディスペクター。地霊殿に向え ( No.421 )
日時: 2022/04/21 18:11
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

どうも。おろさんです。



・・・さて、いざ旧地獄に向かおうとしていますが、まだまだ不穏な空気が残っています。さて、ここからどうなるのでしょうか『幻想郷編』。




数分後・・・



《旧地獄:旧都》



・・・そして、何とか旧地獄に到着した一同。かつての地獄の繁華街であり、それを鬼が発展させて築いた『旧都』が見える。



黒須「着いたぞ。ここが旧地獄だ。」

ヤマメ「・・・幸い被害はまだそこまで無さそう。」

キスメ「うんうん」←首を縦に振る

蓮子「ここが、旧地獄の旧都・・・思いのほか発展しているのね。」

メリー「・・・ひとまず、私達はここで寿司屋を営んでるって言う妖怪?を・・・「ん?誰かと思えば・・・」あら・・・?」


・・・するとそこに、体操服みたいな上着を着た鬼の女性がやって来る。『星熊勇儀』だ。


黒須「おっ、勇儀さんじゃないっすかお久しぶり。」


勇儀「黒須じゃないか。お前も無事だったんだな。ヤマメもキスメもこいしも。・・・ん?その人間2人は何だ?」

黒須「色々ある仲間。後でちゃんと話す。」

蓮子&メリー「色々ある仲間・・・;」

勇儀「ふぅん・・・まぁお前が仲間だって言うんだったらそこまで悪い奴でも、あの魔物達の仲間でも無さそうだな。」

こいし「そうだよー」

黒須「・・・それで突然聞くんだが、ここに最近何か変わった事とか無いか?」

勇儀「変わった事?・・・何かあるのか。」

黒須「えーっとだな、俺が作者に聞いた話でなんだが・・・」


事情を説明中・・・


勇儀「そういうことか・・・萃香も行方不明・・・あの魔物と言い色々説明がつくな。」

黒須「そういう事だ。それで、この2人は現在ここに寿司屋があるとか聞いて、その寿司屋の事を調べてみよう・・・的な理由で来たって事なんだが・・・分かる?」

勇儀「寿司屋・・・確か外の世界の店らしいが、それなら知ってるぞ。」

・・・心当たりがあるようで、勇儀は説明する。

勇儀「・・・あの魔物達の通行を阻害する結界が突然張られる前・・・と言うか直前の話なんだが、見たことも無い妖怪を2人くらいこっちに避難させた事があるんだ。」

黒須「妖怪か・・・そいつらの特徴は?」

勇儀「・・・たしか、人形みたいになってる布の中から黒い手を生やしてるのと、何か、見るからに化学とかクールとかみたいな雰囲気を放ってる、青いツインテールの女の子だったな。」

メリー「布の中から黒い手・・・?」

蓮子「見るからに化学・・・?」

勇儀「・・・まぁ、実際に見てみればわかるはずだよ。案内するから。」

黒須「ああ、それなら助かるよ。・・・そういう事だし、別に通ったって問題ないよなパルスィさーん」


・・・彼は、旧都に繋がる橋の番人をしている橋姫『水橋パルスィ』にそう言う。


パルスィ「・・・わざわざ言わなくても分かってるわよ・・・ていうかタイミング逃した私も私だけれど目に見えてたならなんか言いなさいよ妬ましいったらありゃしないわ・・・」


黒須「・・・ゴメン;」


勇儀「まぁそうへこむなって。とりあえずここは早いところーー」


「ギョロッ!!!」


・・・すると突如として、地面から牙が出て来て、勇儀の周りが牙で囲まれる。


勇儀「えっ!?」


黒須「っ!!危ない!!」


・・・黒須は、氷の能力でジャンプ台を作成し、横向きにして突っ込んで(その際に牙を砕いて)勇儀を救出。その矢先に牙・・・もとい何かの口が閉ざされる。


パルスィ「い、今のは・・・って!!」


隙を付かれ、蓮子達の周りにも牙が出て来て囲まれる。

蓮子とメリーとこいし、ヤマメとキスメ、2か所に分けられ無数の牙に囲まれる。


黒須「げっ、しまっーー」



・・・そのまま何かの口が閉ざされ、飲み込まれたかと思いきや・・・



メリー「び、びっくりした・・・」

蓮子「ってあれ?何でいつの間にここに・・・」

・・・何と全員、黒須の後ろに。

黒須「ヴェッ!?いつの間に・・・って、これって・・・」



・・・すると、次元の穴が開いて、そこに黄色ショートヘアの少女・・・黒須の妹分『鈴音センリツ』が。


センリツ「ふぅ、間一髪でしたね黒須兄さん。」

黒須「センリツ!・・・お前の能力で避難させたのか。」

蓮子「わ、ワープ能力?」

ヤマメ「センリツちゃんも色々できるんだよ。体中から生やせる黒い手で。」

センリツ「こうして次元の穴を空けたりするのも容易です。」←黒い手をウジャウジャ生やす

メリー「凄い万能ね・・・・ところで、今のって一体・・・」


・・・すると、先程の行動をとって来た者が、地中から姿を現す。


その者は、『ミツマタノヅチ』の頭部のそれぞれに、『タコツボファング』の牙(頭部のうち1つにスタンドマイクのような顔)が付けられているディスペクターだった。3つの首が、まるでチンアナゴの如く地面から出している。


牙蛇連結《ミツマタファング》「ギョロロロロロロロ!!」



メリー「ディスペクター!?」

黒須「さっき変な鳴き声が聞こえてたがコイツだったか。」

蓮子「とにかく早く倒しーー」



ミツマタファング「ギョロロロロッ!!」


・・・するとミツマタファングは地面・・・もといインクの中にもぐって、無理矢理旧都に侵入して突き進む。



こいし「あれれ?どこかに行っちゃった・・・って、あの方向!!」

黒須「『地霊殿』じゃねぇか!!?チッ・・・仕方ない、急がねぇと!!」

・・・黒須は、氷の能力を巧みに使って、レールのようにして滑って上方向から地霊殿に向かう。

こいし「あっ、待って店長ー!!」←黒須を追いかける


蓮子「ちょっ、黒須さん!?・・・ところで地霊殿って?」

勇儀「簡単に言うなら、さとりやこいしの住居だ。」

メリー「ええっ!?・・・仕方ないわ、今は本題後回し!!あのディスペクターを倒しに行かないと!!「ヴヴヴヴ・・・」って!!」


ミツマタファングが攻め込むと同時に、ハートレスやディスタス、ノーバディやアンヴァースもどんどん現れる。


蓮子「っ・・・よりにもよって邪魔をしてくるわね・・・!!」


勇儀「・・・オイ!こいつらの事は私達に任せて、2人は黒須を追ってくれ!!アイツ、ダチや身内が危険に晒されるとよく周りが見えなくなるんだ!!」


メリー「えっ、だけど」


ヤマメ「私達なら大丈夫!!あの魔物達を倒せるんだったら話は早いし、怨霊を抑えるとか、今まで似たようなのはやって来たから!!」

パルスィ「さっさと行きなさい!!」

センリツ「私も彼女たちを手伝うんで!!」


蓮子「・・・わかった!!急ごうメリー!!」

メリー「・・・そうね!!早く行きましょう!!」


・・・蓮子とメリーも、飛んで地霊殿に向かった。






「・・・ん?何か外が騒がしいが・・・何かあるのか?」

「・・・胸騒ぎがする・・・」





一旦区切ります。

牙をむく三叉のディスペクター。地霊殿に向え ( No.422 )
日時: 2022/04/21 19:05
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

続き。




《旧地獄:地霊殿》


・・・旧都の中心にある灼熱地獄跡の真上に建てられた屋敷『地霊殿』。ここでは怨霊の管理などが行われている。



・・・この日。地霊殿のペットである火車『火焔猫燐』が、自前の猫車を押しながら付近を歩いていた。


お燐「はぁ・・・最近幻想郷に変な魔物が現れてから、迂闊に地上に出られなくなって暇だねぇ・・・


・・・いい加減どうにかならないもんかねぇ。さとり様もなんだか寂しそうだし、こいし様の事も心配だし。・・・まぁ、その分地底は今の所安全だけれどーー」


ミツマタファング「ギョロロロロロロロロ!!!!」←地中からコンニチハ


お燐「(○□○)」

・・・早速地霊殿にミツマタファングが。


お燐「ぎにゃあああああっ!!?誰!?何!?何事!!?どちら様!!?」



ミツマタファング「ギョロロッ!!!」


・・・ミツマタファングは、早々にお燐を呑み込もうとする。


お燐「えっ!?あたい!?ちょっと待って待ってあたい食べてもおいしくない「ちょっと待ったァァァァァ!!」えっ!?」



・・・すると、黒須がすぐさま駆け付け、ミツマタファングにバトミントンラケットで思いっきり蹴りをかます。


ミツマタファング「!!?」



お燐「でえええっ!?黒須!?これってどういう事だい!?」

黒須「詳しくは後だ。・・・それでケガは無いな火焔猫。」

お燐「ま、まぁ・・・っていうか!!いつも言ってるじゃないか『お燐』って呼んでって!!「ヤダ」いや何で!?」

黒須「・・・まぁとにかく、アイツを倒さねぇとな。」


ミツマタファング「ギョロ・・・」

攻撃を受けたミツマタファングだが、あんまりダメージを受けていないようだ。


黒須「・・・とりあえず今は俺に任せろ。」

お燐「え、あ、はい・・・と、とりあえずさとり様に報告ー!!」



ミツマタファング「ギョロロロロ!!!」


・・・ミツマタファングは、地霊殿に突っ込もうとする。


黒須「させるかっ!!」

・・・黒須は地霊殿の壁を伝って大きな氷の拳を作成し、ミツマタファングの頭部を3つとも押し出す。


ミツマタファング「ギョロロッ!!」


・・・が、炎を吐いて来てすぐ溶かされる。


黒須「チッ・・・!!」


ミツマタファング「ギョーロロロロ!!!」


ミツマタファングは今度は地霊殿に向かってもう一度炎を吐く。


黒須「だからさせるかっっつってんだよ!!」

・・・黒須はもう一回能力を使用し、炎を直接凍らせる。


ミツマタファング「ギョロ・・・!?」


黒須「何でも凍らせられるんだからな。炎を凍らせるのも容易だぜ。」


ミツマタファング「ギョロ・・・」



・・・ミツマタファングは、狙いを黒須に変える。



ミツマタファング「ギョロロロロッ!!」


・・・ミツマタファングは、噛みつき攻撃をしてくる。黒須はすぐに避けるが・・・


ミツマタファング「ギョロロロロ!!!」

黒須「なっーーぐっ!!」

その矢先に牙を飛ばす攻撃をしてきた。黒須に攻撃がクリーンヒット。


黒須「中々やるなオイ・・・だがまだだぜ!!」


黒須は、バトミントンラケットを伝って銃弾の如く氷を放つ。だが・・・



ミツマタファング「ギョロロロロ・・・♪」


黒須「っ・・・どうなってやがる・・・」


・・・ミツマタファングの固い体に、さっきから全く攻撃が通っていない。


ミツマタファング「ギョッロッロロロ!!!」←噛みつき攻撃を仕掛ける


黒須「チッ・・・こうなりゃ直接体を・・・うおおおおおっ!!」


黒須は、今度はミツマタファングに突っ込む。


黒須「喰らいやがーー」



ミツマタファング「ギョロッ」

・・・手が触れようとした瞬間、ミツマタファングは噛みつき攻撃を止めて、地中に潜って避ける。


黒須「!?」


そしてすぐに・・・


黒須「・・・騙し討ちか「ドガッシャア!!!」ぎゃっ・・・・!!!」



・・・ゼロ距離から怒涛のラッシュ攻撃を食らい、大ダメージを受けてぶっ飛ばされ、壁に激突する。



黒須「ぐっ・・・・!!!!」











・・・その頃の地霊殿内。

ある一室で、地霊殿の主『古明地さとり』は、少し寂しそうな表情をしていた。黒須に勧められていたとされる漫画本を読んでいるようだが・・・

さとり「・・・・・前にも読んで面白かったはずなんだけれど・・・今読んでても何故か面白みを感じられない・・・どうして・・・」

・・・さとりは、こいしと黒須の事を思い浮かべていた。魔物騒ぎのせいで地底に帰れていないだろうとこいしを心配している。

・・・黒須の事をも思い浮かべているのは・・・

さとり「・・・何故かしら・・・この感情は・・・「ささささささとり様ー!!」ひゃっ!!?」

そこに、お燐が駆けつける。

さとり「ど、どうしたのお燐・・・随分と慌てているようですけど・・・」

お燐「きゅ、急にとんでもなく大きな魔物が現れたんです!!それと・・・」

さとり「ま、待ってください、ちょっと情報整理を・・・(お燐の心を読む)・・・・!?く・・・黒須さんが、来ているのですか・・・!?」







続く。感想OK。