二次創作小説(新・総合)

危機感みかん ( No.464 )
日時: 2022/05/27 18:23
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

どうも。おろさんです。



・・・今回は、序幕やいろんな話に何かと登場していたあの人が遂に!!・・・え?これだけじゃ良く分からないって?じゃあ読め!!ただし今回の話多分ちょっと人を選ぶかもしれない(ry











・・・とある夜道



男「はぁ・・・」


・・・男は悩んでいた。その悩みと言うのは『彼女がいない』と言う事。生まれつき醜い顔で周囲に距離を取られる上、仕事も上手くいかない故にストレスを感じ、過食でかなり太ってしまっていたため、余計に距離を取られ、友人すらいないししかも家族にも見限られている。

非常につらい人生を送っている彼は、自分を支えてくれる人物を求めていた。そして結論に至る願いが、『彼女が欲しい』と言う事なのだ。

男「くそっ・・・こんなはずじゃなかったのに・・・この顔や体系をどうにかするにしても、ダイエットするにも、手術をするんだとしても金がかかるし・・・これじゃあお先真っ暗じゃないか!!どうしたら・・・「おやぁ?何やら悩んでるねぇ君」!?だ、誰だ!!」

すると背後に、謎の少女が現れる。白い上着と青い浴衣を着た、青髪の少女だった。

???「フフフ・・・」

男「な、何だお前・・・」

???→ねくろ「私?私は『禍津田ねくろ』。ちょいと菓子売りをやってる者でーす」

男「か、菓子売り・・・?」

ねくろ「それよりおじさん困ってるんでしょ?彼女が欲しいだとか」

男「なっ、何で知って・・・」

ねくろ「私にはお見通しなのー。でもどうにかするための手段が無いんでしょ?で、それだったら私が助けてあげようか」

男「えっ?ど、どうやって・・・」

ねくろ「コレを使うんだよ。」

『禍津田ねくろ』と言う名の菓子売り少女は、タブレットのようなモノを取り出す。

男「そ、それは・・・?」

ねくろ「これは『催眠さいミントタブレット』。これを噛んで食べて、催眠をかけたい相手に息を吐き掛ければあらびっくり、その人を思い通りに出来るんだよ。」

男「ほ、本当に・・・?」

ねくろ「本当本当。やってみればホントだってわかるよ。あ、私で試すのはダメね。とにかくハイどうぞ」

そう言ってねくろは強引に男に催眠トタブレットを渡す

男「ちょっ・・・そもそも催眠なんてそんな・・・」

ねくろ「じゃあいいのかなー彼女作れなくて。このままじゃおじさん一生醜い人生を過ごすだけだよ?いいのー?だ・か・ら、これはまさに最短ルートなの☆」

男「うっ・・・わ、わかった・・・ひとまず信じるよ・・・」

ねくろ「毎度あり~☆そんじゃあバイバーイ。お金とかのお代は結構だからー!」

そう言ってねくろは去って行った。

男「思い通りに・・・か・・・」

すると、その『催眠トタブレット』を通して、男の中から禍々しいエネルギーが放たれ始める。

男「思い通りかぁ・・・だったら・・・ぐふ、ぐふふふふうふふふふうふふふふふふうふふふふふふふふふうふふふふふふふふふふふふ」

・・・男の感情、思考は、その菓子によって歪み始めた。




ねくろ「フフフ・・・これなら儲かるねぇ・・・♪」










・・・とある場所。そこに、周りから避けているように建っている駄菓子屋が。

紅子「ふぅ・・・ずいぶん時間がかかってしまいましたが、ようやく開店できそうでござんすね。」

墨丸「にゃー」

・・・看板には、『銭天堂』と書かれていて、店の前にはガチャマシンが設置され、周りや店の中には見たことも無い駄菓子、お菓子等が沢山置かれている。

紅子「さて、銭天堂、ウルトラワールドでの営業開始でござんす。早速、本日の幸運のお客様は・・・」

・・・女将である『紅子』は、ガラガラを回す。そこから、銅色の玉・・・十円玉の絵のように見える玉が出てきた。

紅子「おやおや・・・『昭和33年の10円玉』でござんすか」













《バトリオシティ:エドワルド飲食街》


・・・蓮子とメリーは、ミサ達3人組を連れて飲食街を歩いていた。


ジン「見た事のない食べ物も沢山あるな・・・」

蓮子「でしょ?まだ食べたことないのも沢山あるし、暇があったら巡ってみるのも良さそう。」

ハル「おお良さそう。」

ミサ「今度皆でやってみたいね。」

メリー「・・・まぁ、一日で全部回るのは無理だとしても結構良いじゃない。「お?何やってんだー?」あっ」

するとそこに、万事屋の3人がやって来る。

蓮子「銀時さん達だ。久しぶり・・・で合ってるっけ」

銀時「いやそこハッキリさせろ。・・・んで、そっちの3人が、作者が言ってた奴等か」

メリー「あれ、知ってるの?」

新八「はい、さっきスマブラ屋敷に寄って、その時に」

神楽「これからセンパイの私がビシバシ鍛えるネ!!」

新八「神楽ちゃん、協力はしてるけど僕達BUGに加盟してるわけじゃないから」

神楽「禁句言うなゴルァァメガネェェェェ!!」

新八「何で禁句!?そして何でメガネって言うんだァ!!」

ジン「・・・何だか騒がしいな・・・;」

蓮子「でもみんな良い人達だよ。」

ミサ「まぁそうだよね。」

メリー「ところで、どこに向かおうとしてるの?」

銀時「ああ?喫茶キャノン・ドだとか言うトコだよ。」

メリー「えっ、黒須さんが営業してる所だったよね?」

蓮子「うん、道が分からないんだったら、案内しても良いけど。」

銀時「案内ィ?」

新八「そうしましょう銀さん、正直この世界の事はあまり分かってませんから。」

銀時「ったくしゃーねーな。行くぞ。」

と言う事で、喫茶キャノン・ドに向かう8名。


数分後。

《喫茶キャノン・ド付近》

蓮子「よし着いた。」

ハル「へぇ、ここが。ところで黒須さんとか言ってたけどどういう関係?」

メリー「同じBUGメンバーで、前に助けてもらったことがあって。」

蓮子「うんうん、能力とかも結構強力で頼もしいんだ。結構いい人で「チュドガッシャァッァァァァァァァン!!!」・・・ふぇ?」


突然凄い爆発音が鳴る。そして扉から出てきたのは・・・




黒須「ブッッッッッ裁く!!!」


一同(・□・)


何か物凄い武装している黒須だった。口にバトミントンラケットをくわえ、右手に縦笛、左手にチェーンソー、服装が何か色々混ざってる(ジェイソンの仮面、迷彩服、ドラゴンボールの戦闘服etc.・・・)。そしてウォーズマンの如くコーホーコーホー言ってる


黒須「ブッkillす!!killさないけど死なない程度にkillす!!」




蓮子「良い人・・・のハズなんだけど」

ジン「・・・あれが?」

銀時「神楽、やれ。」

神楽「ホワタァッ!!」


黒須「へぇんたいぃはぁこぉろーすー!!大体killす!!裁く潰す大体殺す!!!後何かすりおろす「ドガッシャアッ!!」あっふ」



*しばらくお待ちください







一旦区切ります;

危機感みかん ( No.465 )
日時: 2022/05/27 19:57
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

続き




《喫茶キャノン・ド》


黒須「いや・・・あの、本当に申し訳ない・・・;;;」

・・・冷静さを取り戻した黒須。詫びとして料理を無料提供してあげた。


ミサ「い、良いんですさっきのは良く分かりませんでしたが・・・」

新八「て、ていうか本当にこれ良いんですか?こんないっぱい・・・」

黒須「良いんだよウチ最近『サスペンデッド・コーヒー』形式始めたから。」

ハル「何ソレ」

メリー「飲食を必要としちぇいる誰かのために、誰かが事前にお金を払うシステムの事ね。」

ジン「何だかテレビで聞いたことがあるな。」

黒須「事前に一杯支払ってくれる人結構いるから助かってる」


こいし「えー、だったら私も「お前は発端無銭飲食だしバイト中に勝手に外出るしつまみ食いと食器破壊といたずら電話かけようとするetc.だろうが論外だ(by黒須」ぶー・・・」

*補足:こいしは喫茶キャノン・ドのアルバイトをやっている。発端は無銭飲食未遂。その上色々やらかしちゃってるようで払うお金溜まってる


ミサ「(何でクビにならないんだろう・・・;)」

メリー「ところで、何でさっきみたいなことになってたの?」

銀時「色々武装しすぎて変な事になってたぞ?」

黒須「あー、それなんだが・・・これだ。」

黒須は、新聞を取り出して見せる。

銀時「ええっと、何々?『性犯罪事件多発』?『被害者は全員女性、そして全員廃人化』!?」

黒須「ああ。あまりにもひどすぎるモンでな。だから犯人とっ捕まえるために何かと準備してたんだが・・・」

新八「いや準備と言ってもアレただの変人ですよ?ていうか武装って言うなら何か縦笛持ってましたし」

黒須「いや、伸びたりするかなって思って」

新八「それ如意笛ですから!?何でジャガーが使う笛を普通の笛で出来ると思った!?」

神楽「口にもなんかくわえてたのって三刀流のつもりだったアルか?」

黒須「良く分かったな。ゾロがやってるのをやってみようとしたんだが・・・」

銀時「逆に何で縦笛とバトミントンラケットとチェーンソーでゾロの真似事しようと思ったんだよ」

黒須「これらしかなかった。・・・とにかく!!俺は周辺回って犯人捕まえ滅多打ちにして署に付きだす!!やっぱ武装とかしなくても能力で氷漬けにしてやる!!センリツ店番よろしく!!」

・・・そう言って黒須は店を出て行った

センリツ「あ、いってらっしゃい」

こいし「ええっ!?何で私はダメで店長は良いのさ「貴方は色々やらかしてるからでしょう(byセンリツ」ううー」

ジン「何だかやけにイライラしていたな・・・」

新八「何かあったんですかね。「彼も色々あるんですよ」ん?」

すると誰かが話しかけてくる。古明地さとりだった。

メリー「あっ、さとりさんだ。・・・何が色々あるのかしら?」

さとり「・・・あんまり変な印象を持たれるのも、常連の私として癪ですし、ちょっとだけ話しますが・・・黒須さんは、一言で言うと『理不尽』と『バッドエンド』と言うモノが人一倍嫌いなんでです。」

蓮子「理不尽とバッドエンド・・・」

さとり「・・・黒須さんは、若い頃やセンリツさんの事で過去にかなり苦い経験をしているんです。・・・そのため、他者の人生が理不尽に歪ませられるようなモノや、そういう事が起こるのを非常に恐れているんです。」

センリツ「私の事があって色々吹っ切れてから、その反動でなのかたまにああいう感じになっちゃうんだよね。特にどこぞの薄い本にあるようなのに敏感になっちゃって・・・;」

銀時「反動エグ過ぎない?」

ジン「・・・しかし、あそこまで怒るとなれば、また何か理由があるんじゃないのか?」

さとり「・・・実のところそうなんです。・・・実はこの事件の被害者の一人に、ある時から常連になった男性の恋人が混じっていたんです。」

メリー「ええっ!?」

話を聞いて驚く面々。さとりは続けてこう話す。

さとり「・・・『リクト』と言う名前のその常連の男性と言うのは、何かと恋に悩んでいたようで、黒須さんが少しながらアドバイスをしていたらしく、そのお陰か恋が実った・・・」

ミサ「でも、この事件にその恋人が巻き込まれて・・・」

さとり「はい・・・先日やって来た警察によれば、しかも彼、少し前に何者かによって殺害されているんです。原因は殴りつけられたことによる撲殺。その新聞に書いてある性犯罪事件の犯人と同一らしいのですが・・・どういうわけか犯人が捕まらないんです。」

銀時「質のワリー話だなぁオイ。」

蓮子「だから黒須さんが動き始めたって事?」

さとり「そういうことです。・・・黒須さんは、誰かが・・・少なくとも身近にいる存在がバッドエンドを迎える事を恐れるあまり良く周りが見えなくなるんです。その上、彼は寿命以外で死ぬことが出来ない故に痛みを顧みず、自ら危険に突っ込んでしまいます。

・・・そのため、能力の事もあって紫さんや隠岐奈さんに危険視されることもしばしば。・・・流石に心配になるのです。」

ハル「何かさらっと凄いこと言った気がするけど・・・色々難しい人なんだね。」

神楽「だとしてもバッドエンドの薄い本だとかに敏感すぎるアル」


ウィッチ「いいえ!!そういう薄い本に載るようなピーが付くようなのはnot催眠兼任意のラブラブなハッピーエンドが本来の理想像だろうと黒須さんが良く言っていますわ!!」

むらびと「恋と言うのは人生で経験するモノ!!それに限らずだけどそういうのを団参者が理不尽に歪ますなんて言語道断!!」

パックマン「だからこそ許せるわけがないだろうがこんな事件!!」


アリィ「望まない快楽は愛が無いです!!愛と言うより襲ってる人の欲望です!!」


銀時「どわっ!?いつから出てきたテメーら!!」

蓮子「ていうかよく見たら・・・」


・・・周りを見渡してみると、BUGの面々が客のほとんどだった。


みほ「黒須さんがああいう衝動的行動を起こすのって意外とよくあってさぁ、その結果客足が遠のくこともしばしばで・・・;」

カービィ「だからほとんどBUGのたまり場みたいになってるの」

ルーミア「そーなのかー」


蓮子「あー・・・;;;」






《バトリオシティ:ダンダリ街道》


・・・そして、周辺を歩いている黒須。


黒須「・・・リクト・・・」


・・・『リクト』と言う男性の事を思い出していた。


数年前


黒須『・・・お前が探してたのってこれか?』

リクト『あ、ありがとうございます!』

黒須は、たまたま通りかかった道で、リクトと言う男性が落としたボールペンを拾って渡した。

リクト『良かった・・・失くしたらどうしようかと・・・』

黒須『そんなに大事なものなのか?』

リクト『はい、バイト先の先輩から貰ったもので・・・えへへ・・・』

黒須『・・・好きなのか?』

リクト『はい、でもどうしてもなかなか思いを伝えられなくて・・・』

黒須『そうか・・・俺もそんな感じだなぁ・・・』

リクト『えっ?』

黒須『あ、こっちの話だ』

リクト『あ、折角なのでこれはお礼です!』

リクトは、財布から10円玉を渡す

黒須『じゅ、十円?』

リクト『お金を少し使いすぎちゃって、今月少し大変で・・・;』

黒須『じゃ、じゃあ渡さなくても・・・つかこれよく見たらギザ10だな』

リクト『いえ、恩は必ず返すように心がけてるので。それでは!!』

リクトは、この場を去ろうとする。

黒須『あっ!待て一つだけ!!』

リクト『えっ?』

黒須『ウチ喫茶店やってるんだ!金が入ったら来てみてくれ!』

リクト『は、はい!!』


・・・それが、黒須とリクトの出会いだった。


数日後、リクトは喫茶キャノン・ドに来てくれた。

そこから親交を深めていく内に、恋愛のことを相談してくれるようになった。恋愛に関しては黒須自身も得意と言うワケではなかったが、少しづつアドバイスをしてみたら、その結果リクトの恋が実ったという。だが・・・



ニワトリ刑事『どうも。刑事のニワトリです。



・・・実は、そちらの常連だったという、リクトと言う男性が殺害されて・・・』

黒須『・・・えっ?』



黒須「・・・待ってろよ・・・まずは犯人見つけだしてやらねーと・・・ん?」

・・・すると黒須は、見慣れない道があるのを見つける。

黒須「こんな場所あったか・・・?」

無意識のうちに、彼はその道に進む。するとそこには、『銭天堂』と言う駄菓子屋があるのを見つける。

黒須「なんだここ・・・?」

入ってみると、『カモメアメ』、『猛獣ビスケット』、『ミュージックスナック』等、見たことがないお菓子が沢山ある。

黒須「随分と変わった駄菓子があるな・・・「いらっしゃいませ」どっ!?」

すると彼の前に、小銭柄の紫の着物を着ている、ふくよかな体格の老婆(?)が現れる

紅子「驚かせてしまったようで申し訳ございません。銭天堂の女将の紅子でござんす。」

黒須「ど、どうも・・・つか、ここって一体・・・?」

紅子「見ての通り駄菓子屋でござんすよ。・・・それはそうとして、お客様は何やら思いつめているようでござんすが・・・」

黒須「ああ・・・実は・・・」

黒須は、リクトの事や、最近多発している性犯罪事件の事を説明する。

紅子「随分と酷い事件でござんすね。」

黒須「ああ・・・何か、犯人を突き止める・・・いや、それだけじゃない。何か、皆を守ることが出来るように、その場に駆けつけられるような・・・そんなものがあればと考えたが・・・」

紅子「そういう事であれば、ピッタリの商品がございますよ。」

黒須「えっ?」

そう言うと紅子は、みかんの缶詰のようなモノを取り出す。

紅子「こちら、『危機感みかん』でござんす。これを食べれば、お客様が恐れていることが起きそうな時に反応し、その場所を特定することが出来るようになるでありんす。」

黒須「成程・・・」

紅子「ただし、その恐れていることに対応できる力が無ければあまり意味を成さないでござんすが・・・まぁ、お客様はそれに十分対応できる力をお持ちのようでござんすね。」

黒須「ま、まぁな。(随分勘のいい婆さんだな・・・)んで、いくらだ?」

紅子「10円でござんす。」

黒須「10円!!?」

あまりにも安い値段のため、黒須は驚く。

紅子「10円玉、お持ちでござすよね?」

黒須「え、えっと・・・あっ、これならあったが・・・」

・・・その10円は、黒須がリクトに貰ったものだった。

黒須「(・・・リクトのためにも、使わせてもらうぞ。)・・・はい」

黒須は、その10円玉を紅子に渡す。

紅子「はい、たしかに、本日のお宝、『昭和33年の10円玉』でござんす。お買い上げ、ありがとうございした。」

黒須「・・・こちらこそありがとうございました。」

そして、黒須はその場を後にした。

紅子「さて・・・幸に転じるか不幸に転じるか・・・見届けさせてもらいましょう。」







黒須「さて・・・買ってみたはいいものの、効果があるか試してみないとな。ひとまずそこら辺の公園で・・・」







男「くくく・・・んふふふ・・・」








後編に続く。感想OK。