二次創作小説(新・総合)

危機感みかん ( No.468 )
日時: 2022/05/28 17:45
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

前回の続き。




《バトリオ公園》


黒須「さて・・・早速説明書きを・・・」

・・・黒須はベンチに座って、購入した『危機感みかん』に書いてある説明書きを見てみる。


危機感みかんの説明書き『危機感みかんを食べると、特殊な察知能力が身に付きます。恐れていることが起きそうな時に察知能力が働き、その場所を突き止めることが出来ます。

ただし、何が起こるかは具体的に分かるわけではなく、そしてこのみかんを食べることで身に付くのはあくまでも『察知能力』であり、問題解決のための力ではありません。物事を未然に防ぎたいのであれば、それに対応、対処できる力を持ち合わせていなければなりません。

尚、普通にみかんとして頂きたければ、冷蔵庫に入れて3分ほど冷やしてお召し上がりください。』

黒須「成程、そう都合良くはいかないみたいだが・・・それでも十分だ。・・・いただきます。」

缶詰めの蓋を開けて、そこから一切れのみかんを、(能力で作成した氷の)爪楊枝で刺して、口に入れる。

黒須「(おお・・・中々美味いな・・・どういう味付けをしたらこうなるんだ?・・・とりあえず、一旦また蓋を閉めておこう。)」

危機感みかんの蓋を閉めた後、ベンチから立ち上がる。

黒須「・・・食べてみたはいいが・・・まだ何も反応しないって事はまだ悪い事は起きてい無さそうだな・・・とりあえず、一旦喫茶キャノン・ドに戻ーー「バチッ!!」っ!?」

すると、何かが黒須の脳内によぎる。

黒須「(い、今のは・・・いや待て、何か・・・何か浮かび上がって来る・・・?)」

・・・黒須の頭に浮かんできたのは、何かの座標と文字だった。

黒須「(エドワルド飲食街・・・北緯■■度、南緯■■度・・・なんだこれ・・・ん?待てよ、まさかこれが危機感みかんの察知能力か・・・)・・・てことは、急がねーと!!」

黒須は、エドワルド飲食街に向かう。『触れたモノを伝ってあらゆるものを凍らせられる程度の能力』を持つ彼は、空気を伝って氷のスケートボートを作り、(両足を固定して)大急ぎで向かっていく。



《バトリオシティ:エドワルド飲食街》


華扇「・・・幻想郷とウルトラワールドとの行き来が自由にはなったけれど・・・」

・・・茨木華扇は、飲食街を歩いていた。

華扇「誰かが何かしでかしていないかと思って来たけど、随分と騒がしい世界ね・・・しかも何だか見たこともない甘味がいっぱい・・・い、いえ私は甘味が目的で来たわけじゃなくて・・・「何をやっておる華扇殿」ふぉわっ!?」

すると、背後から百鬼姫が。

華扇「た、たしか百鬼姫だったかしら、地獄の小国の姫だとかの・・・何の用?」

百鬼姫「何って甘味処巡りじゃが。カゲムシ(ゲムヲ)と待ち合わせしていたが遅れてくるというので待っているのじゃ。」

華扇「そ、そうなの・・・」

百鬼姫「それはそうと同士よ、お主も甘味処巡りか?」

華扇「ち、違います!ていうか同士って呼ばない!!」

百鬼姫「そうか。お主も甘いもの好きだというからそうだと思ったのじゃが・・・ここの甘味も絶品なんじゃがのう。個人的にはメロンパンとちくパが好みじゃが、例えばあそこのゴマ団子も生地も餡子も味わい深いし、あっちで売っているケーキもかなり評判で・・・」

華扇「うっ・・・そんな風に尚更行ったら食べたくなるじゃない・・・!!」

百鬼姫「やっぱり食べたいのであろう?」

華扇「・・・はい・・・;」

百鬼姫「なら、カゲムシが来たらこの際共に・・・む?」

すると百鬼姫は、誰かがこちらに近づいてくるのを見かける。

華扇「む?どうかしたのかしら?」

百鬼姫「あの男・・・」

華扇「男・・・?」


男「フーッ・・・・フーッ・・・」


百鬼姫「(何じゃ・・・?怪しい邪気を放っておるが・・・)」

華扇「あの、一体誰ですか・・・?見たところ人間のようですけど」


男「いやいや・・・ちょっと僕について来てほしいんだよねぇ・・・」


百鬼姫「・・・」←警戒中

華扇「な、何ですかいきなり、せめてまず名乗ってもらわないと・・・」


男「んふふ、その必要は無いよ・・・」

男は、『催眠さいミントタブレット』とケースに掛かれているミントタブレットを口に入れて噛む。

男「すぅーっ・・・」

男が息を吸ったそのタイミングで・・・





黒須「チェェェェェェェェェストォォォォォォォォォッ!!」

・・・黒須が建物を飛び越えて乱入。バドミントンラケットを使って能力で斧のようにして、男に振り下ろす。

男「どっ!?」←避ける


華扇&百鬼姫「!?」


黒須「・・・本当に特定出来たな・・・驚いたぜ・・・」


華扇「す、鈴音黒須!?何をやってーー」


男「な、何しやがるんだ!!危ないじゃないか!!」


黒須「どうでもいいだろんな事。・・・それより・・・」

黒須は、男が持つミントタブレットを指さす。

黒須「ソレ使って何しようとしたんだよ。」


男「な、何だよ!?何言ってーー」


黒須「嘘をつくな。さっきから嫌な邪気をビンビン感じるんだよ・・・


・・・さっきから何かと直感が働いてんだ・・・まさか、最近起こってた性犯罪事件も・・・リクトを殴り殺したのも・・・お前だな。」


華扇「・・・!?」

百鬼姫「むぅ・・・?」


男「リクト・・・?・・・まさか!クソッ!!」

男は逃走を始める。


黒須「!!その反応はやっぱり・・・待ちやがれっ!!!」

黒須は男を追いかけて行く。


華扇「ま、待ちなさい!!一体これはどういう事なの!?」

百鬼姫「あの感じ・・・かなり不快な感じがしておるのう・・・華扇殿、追いかけた方が良い。かなり質が悪そうじゃ。」

華扇「いまいちワケが分からないけれど・・・仕方ないわね・・・「ヴヴヴ・・・」!!?」


すると、周辺にアンヴァースが出現する。


フラッド達「・・・」


華扇「アンヴァース!?どうして・・・」

百鬼姫「・・・見たところ足止め用の雑魚のようじゃ。周りに被害が及ぶ前に片付けるぞ。」



ねくろ「・・・何だか邪魔が入って来たみたいねぇ・・・まぁ、とりあえずバンバンアンヴァース使わせてもらいますかぁ」






一旦区切ります。

危機感みかん ( No.469 )
日時: 2022/05/28 18:01
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

続き。



数分後。



人気の少ない路地裏。



男「はぁ・・・はぁ・・・何だったんだよ今の野郎・・・「その状況、困ってるよねぇ?」!!」

すると、ねくろが現れる。

男「お、お前はあの時の・・・!!」

ねくろ「そーそー覚えてくれてご光栄。・・・さてさて、何だかマズそうだし、場所を変えてみようよ。」

男「ば、場所?」

ねくろ「異世界に行けば向こうも捜索により一層手こずるはず・・・あそこなら女の子結構いるし、君にはうってつけかもよ~?」

男「う、うってつけ!?じゃあそこに・・・!!」




少しして。



黒須は結構凄いスピードで男を探す。


黒須「チッ!!見失っちまった・・・どこに行きやがった・・・「バチッ!!」!!」

すると、危機感みかんの効果でまた反応する。

黒須「この反応・・・今度は別世界に移動したのか・・・?座標は・・・



・・・幻想郷!!?」




《喫茶キャノン・ド》

・・・蓮子たちは、そろそろ食事を済ませたところである。さとりはもう地霊殿に戻ったらしい。


蓮子「ごちそうさま。」

メリー「とっても美味しかったです。」


センリツ「どうも。後で黒須兄さんに言っておく。・・・それより遅いなぁ黒須兄さん・・・「プルルルル・・・」あれ?」

すると、電話が鳴る。

センリツ「もしもーし・・・あ、黒須兄さん?」

黒須『センリツ!!いきなりで悪いが幻想郷に移動するための穴作ってくれ!!』

センリツ「ヴェッ!?何で急に!?」

黒須『悪いが話は後だ!!結構時間が無さそうなんだ!!』

センリツ「よ、良く分からないけど分かった!えっと黒須にの場所を特定して・・・はいできた」

黒須『ありがとな!!そんじゃ後で!!』

そして黒須は電話を切った。

メリー「黒須さん、何かあったの?」

センリツ「あったっぽいけれど・・・正直理解が追い付かないなぁ。・・・でも黒須兄さんにはとっておきの武器があるからさ。」

ミサ「とっておき・・・?」

銀時「ま、変なこと起きてないと良いけどな。」

蓮子「・・・ところで、何の様用で喫茶キャノン・ドに来たの?」

銀時「・・・あっ;」





《幻想郷:人間の里》


男「ここがウルトラワールドとは別の・・・何か良さそうな女は・・・おっ・・・」


すると、買い物に来ている十六夜咲夜を見かける。


男「この女が良さそうだ・・・あ、あの」

咲夜「あら?急にどうしたのかしら」

男「は、ハンカチ落としましたよ」←ハンカチを渡そうとする

咲夜「あら、ありがとう・・・って、これ私のハンカチじゃ「フーッ!!」きゃっ!?」

・・・男は口臭を咲夜に吹きかける。催眠トタブレットでブレスケアされているので臭くはなかったが・・・

咲夜「(何、この感じは・・・頭がくらくらして・・・)」

男「フフッ・・・早速人気の付かない場所に・・・「させるかっ!!」!?」

黒須が現れ、バドミントンラケットを投げつける。驚いて転んで、催眠トタブレットのケースを落とす。


黒須「ギリギリセーフ!!」


男「くそっ・・・またお前かよ!!何でここにいるんだ!!」


黒須「こっちのセリフだ変態が!!観念しろ!!」


男「くっ、くそっ!!」

男は催眠トタブレットのケースを拾ってまた逃げ出す。するとそのタイミングで再びアンヴァース達が出現。

黒須「っ!!邪魔すんじゃねぇっ!!氷爪『氷猫爪フロストクロウ』!!」

黒須はアンヴァースをどんどん蹴散らしていきながら、男を追いかけて行った。


咲夜「・・・あら?今私は何を・・・」

何も起こらなかったからなのか、咲夜の催眠があっさり解ける。

咲夜「・・・何だかとんでもない事されかけた気がするわね・・・」



男はどんどん逃げ回る。


男「くそっ!くそっ・・・!何なんだアイツは・・・!!こんなはずじゃ・・・!!」



ねくろ「っ・・・何で?一体何がどうなってるの・・・仕方ない!!だったら地下に!!」



男「どわっ!?」


男の下に謎の穴が出来て、男は地底に落ちる。





黒須「チッ!!また逃がしちまった・・・!!・・・でも危機感みかんで・・・いや過信はダメだ。早くあの男をとっ捕まえねーと・・・「バチッ!!」また・・・今度は・・・地底・・・!!さとりさんっ!!」

黒須は能力で地面の一部に穴を空け、旧都に落下。





《旧都》


・・・地霊殿に戻ろうと歩いている古明地さとり。

さとり「はぁ・・・黒須さんは大丈夫でしょうか・・・下手な事をしなければよいのですが・・・「どわあああっ!!」きゃっ!?」


すると、男がさとりの近くに落下。


男「い、いてて・・・」


さとり「に、人間・・・!?」


男「ん?お、お前・・・ぐふふ・・・この女も中々良さそうだなぁ・・・!!」


さとり「(!?な、何ですか彼は・・・いえ、それより・・・




『心が読めない』・・・!?)」


男「ぐふふ・・・覚悟しやがれぇっぇぇっ!!」


男はさとりに息を吹きかけようとしたその時・・・




黒須「大概にしろやああああああああああああああああああああああああああっ!!」

黒須は、男をバドミントンラケットで殴りつける。


黒須「今度こそ追い詰めたぞ!!」


男「ま、またお前・・・何なんだよ!!何で邪魔するんだよ!!欲望を満たすことの何が悪い!!」



さとり「く、黒須さん!?これは一体・・・」

黒須「細かい話は後ですさとりさん・・・もしくは俺の心を読んで状況整理とかしてください。


・・・俺はこの男に話をつけなきゃならないんで。」



一旦区切ります。

危機感みかん ( No.470 )
日時: 2022/05/28 19:21
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

続き。




黒須「さて・・・再確認させてもらおう。以前から多発していた性犯罪事件・・・お前がやったんだろう?」


男「っ・・・ま、まぁ人から見ればそうだろうね・・・」


黒須「・・・んで、お前は男を一人殴り殺したろ。」


男「殴り・・・



・・・ああそうか・・・お前はあの男の知り合いか・・・あの野郎・・・」


さとり「!!」


黒須「テメェ・・・やっぱリクトを!!」


男「あ、アイツが悪いんだ!!前に襲ったクールそうな女の恋人だったらしいが、この僕を刑務所送りにしようとしたんだ!!正当防衛だ!!何が悪い!!」


黒須「・・・反省しないどころか逆ギレか・・・ふざけやがって・・・」


男「ふざけてない!!欲望を満たすことの何が駄目なんだ!!僕は人としてむき出しにして当たり前の本能をだね・・・」


黒須「・・・何が『当たり前』だよ。無理があるわ」


男「う、うるさいうるさいうるさい!!僕は悪くない!!悪いのは周りの奴等だ!!僕を見捨てたゴミ共なんだあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」


黒須「・・・お前の見た目と言いその発言と言い、どうやらお前も色々あったようだが・・・






もういい・・・『お前には容赦しない』」


・・・黒須は、バドミントンラケットを構える。そして・・・




バドミントンラケットに魔力を少しづつ込めると、それは刀のような物体に変化する。刀身は透明だった。



男「か、刀!?何で!?」



さとり「これは・・・!!」




黒須「・・・さとりさんの、対象のトラウマを呼び起こさせる力と、こいしの無意識、妖夢や菜乃の剣術、咲夜さんのナイフ裁き等々、そしてある世界の異大陸の『道士タオシー』とやらが使う『タオ』を参考にし、センリツのUMAアンバランスの力と、超金属オリハルコンを使った加工、そして、あらゆるものを凍らせられる俺の能力・・・


・・・様々な技術を組み合わせ創り出した自作の魔道具・・・名付けて『幻覚氷刀』。普段は特殊な術でバドミントンラケットに変えてるが、こういう方法で元の姿に戻せるのさ。」


男「な、何するつもりだよ!!だったらお前もーー」


黒須「もう遅い」



・・・黒須は、『スッ』と素早く男を斬った。


男「ぎゃっ・・・あ、あれ、どこも切れてーー」

すると、男は倒れこむ。

男「あ、あれ、何で立てな・・・」

男の四肢は動かない。


黒須「・・・俺の能力は、『触れたモノを伝ってあらゆるモノを凍らせられる程度の能力』。それは『目に見えないモノ』も『概念』も凍らせられる。

・・・だから・・・斬ったんだよ。





・・・『感覚』を。」



男「えっ・・・!?」


さとり「・・・!!」


男「ふ・・・ふざけるな!!こんなことで・・・あれ?」

すると、男の視界が暗闇に包まれる。


男「あ、あれ?何で急に・・・「ポンポン」あれ・・・?」

すると、誰かが男の肩をたたく

青いツナギの男「やらないか」

男「え」

青いツナギの男「やらないか」

青いツナギの男「やらないか」

青いツナギの男「やらないか」

男「ちょっ、待って!!これどういう事!?待って!!待って!!嫌だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」




・・・男は苦しむ。何もないところで。


男「ああ・・・・ああ・・あ・あ・あ・・あ・あ・あ・あ・ああああ・・あ・あ・ああああ・・・・」


黒須「・・・作成『悪夢型幻覚トラウマイマジン』。・・・安心しろよ。ただの一時的な幻覚だ。・・・まぁ、精神的にダメージは入るな。ホモ系はノンケにはキツイ。うん。・・・あっ」

・・・男は、催眠トタブレットのケースを落とす。

黒須「こんなモン、あって良いワケ無ェな。」

黒須は、ケースを能力で砕いて粉々にした。

男「ああ・・・ああ・・・それが無いと僕は・・・」

黒須「・・・こんなので自らの欲をかなえようとするんじゃない。・・・お前は道を踏み外し過ぎたんだ。」

男「そ、そんな・・・こと・・・」


黒須「・・・一つ言っておこう。




・・・お前の欲のための犠牲になった奴等にもちゃんとした人生があった。それぞれに『想い』があった。リクトだってそうだ。・・・別に俺は敵討ちのために来たんじゃない。だが・・・





・・・何も知ろうともしないで人の輪に土足で踏み込み、『想い』を平然と踏みにじろうとするお前に・・・もう価値は無ェんだよ。」


男「あ・・・くそっ・・・くそっ・・・!!」





さとり「く、黒須さん・・・」


黒須「さて、無事解決・・・がっ」

すると黒須も倒れこむ。

さとり「黒須さん!?大丈夫ですか!!?」

黒須「あ、安心しすぎて腰抜けた・・・;;;」

さとり「・・・;」

黒須「(ハァ・・・あの駄菓子屋で買った缶詰が無かったらどうなってたのやら・・・)」

さとり「・・・?」


・・・こうして男は、騒ぎを聞きつけた面々に取り押さえられ、ウルトラワールドの警察に逮捕された。

それと、何故か現れていたアンヴァースタチも姿を消したらしい。



翌日。



《喫茶キャノン・ド》


センリツ「『性犯罪事件の犯人逮捕』・・・まさか黒須兄さん、犯人を見つけて追いかけてたんだね。」

黒須「まーなー」

こいし「まぁ、事件解決したみたいだし良いんじゃない?」

センリツ「まぁ確かに。」

さとり「・・・」

・・・さとりは、静かにコーヒーを飲む。

さとり「・・・相変わらず美味しいですね。ここのコーヒー。」

黒須「・・・そう言ってくれると光栄です。」


・・・こうして、無事に平穏を取り戻したのであった。






《銭天堂》

紅子「・・・おや・・・」

・・・黒須が払った10円玉を入れた小瓶を見つめていた紅子。するとその10円玉は、金色の光を帯び始める。

少し動いたら、それは金色の招き猫に変化した。

紅子「おやおや、どうやらうまく使ってくれたようでござんすね。」

紅子は、小瓶の蓋を開けて金色の招き猫を出す。すると少し大きくなり、店の裏側で駄菓子を作っていた金色の招き猫達と共に駄菓子を作り始めた。

紅子「・・・今回は、銭天堂の勝ちでござんすね。」

墨丸「にゃー」



鈴音黒須
年齢不詳。銭天堂で危機感みかんを購入した昭和33年の十円玉の男の人。










《???》

ねくろ「っー!!何がどうなってるのよ・・・」

・・・拗ねているねくろ。すると・・・

エビテン「おや、誰かと思えばねくろ、貴方ですか。その感じだと、商売がうまくいかなかったと。」

ねくろ「返す言葉もないわ・・・でもまぁいいわ。このままじゃんじゃん菓子を売りつけて、世界を滅茶苦茶にしてやるんだから!!アッハハハハハハ!!」←去って行く

エビテン「・・・中々芯のある人ですねぇ・・・」







《とある夜道》



黒帽子と黒いスーツの男「・・・様々な世界とつながっているクロスオーバー世界『ウルトラワールド』・・・何やら少々大変な事になっているようですねぇ・・・


・・・まぁ折角です。この世界でも少し、人々の心のスキマを埋めに行きましょうかねぇ・・・ホーッホッホッホッホ・・・」







終演・・・?





《補足・紹介》

~ふしぎ駄菓子~

『危機感みかん』
黒須が買ったみかんの缶詰。
食べると、自身が恐れていることが起きそうな時に、脳内にその場所が浮かび上がる。
尚、あくまで得られるのは危険察知能力のため、物事を解決するための力が備わるわけではない。
黒須の場合、『知り合いや仲間、大切な人の人生が理不尽に歪まされるような出来事』が起きそうな時に反応した。


『催眠トタブレット』
男がねくろから貰ったミントタブレット。
ミントタブレットを噛んで、その後誰かに息を吐きかけると、その人を意のままに操れるようになる。
ただし同性には効かない。




~後書き~
今回は名付けて『銭天堂回』でした。いかがでしたでしょうか?
・・・さて、これからまた『救出回』や『ミッション回』等様々なお話をお送りするです
今回はここまで。感想OK。