二次創作小説(新・総合)

組み立てクッキー ( No.599 )
日時: 2022/10/08 21:06
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

どうも。おろさんです。





・・・今回はあの回(何なのかはまだ言わない)。最近全然出せてなかったあのオリジナルカードゲームも久々に登場です。








《バトリオシティ》



正邪「ここがバトリオシティ、か・・・」


・・・天邪鬼『鬼人正邪』。何故かバトリオシティに訪れていた。


正邪「様々な存在がある程度のバランスを保ち、更に強大な力も集まる世界『ウルトラワールド』の町・・・反逆を考えたが流石に『簡単』か・・・このまま大規模な事をすれば流石にただじゃ済まない。こういう時はまずもう少し規模の『大きい』事で・・・「ちょいとそこの君。」・・・ん?」



念のため注釈:正邪は『天邪鬼』であるため、思っている事と真逆の発言をする場合がございます。『』内に入っている単語は正邪が逆の事を言っているという事です。





すると、そこに現れたのは・・・


ねくろ「フフッ・・・」


正邪「・・・誰だ。随分と『平凡』な見た目だが」


ねくろ「・・・いやぁ見かけて気になったものでねぇ。君、反逆を起こそうと考えてるって訳でしょ?」


正邪「・・・まぁそうだが。」


ねくろ「だったら、いい品があるんだよ。早速試しーー」


・・・禍津田ねくろが菓子を取り出そうとすると、正邪が止める。


正邪「いらないね。天邪鬼は誰かの誘いに乗って悪事をするわけじゃないんで。」


・・・そのまま正邪は歩いて行った。


ねくろ「・・・ハァ?意味わかんない・・・折角いい感じの商品が出来たってのに・・・!!」

・・・ねくろは瓶に入っているニッキ飴を取り出して見つめる。。

ねくろ「チッ・・・何で私の誘いを断るんだよ・・・この『完璧ニッキ』があれば大規模な反逆だって夢じゃないというのに・・・ん?」


・・・するとねくろは、ブツブツと何かをつぶやいている男を見つける


男「何が足りない・・・この完璧な僕がカードゲームごときで・・・!!その気になればカードゲームの王者になれる事なんて簡単なはずだというのに・・・!!」


ねくろ「・・・ま、試すのにはちょうどいいか。」






正邪「・・・あの変な奴の誘いを断ったものの、どうやって反逆を・・・んん?」


・・・すると正邪は、電柱に張ってあるチラシを見つける。チラシの内容は・・・


『スピリットカード:バトリオシティ大会開催!』


正邪「『カードゲーム』・・・悪くないな・・・「興味あるの?スピリットカードに。」うおっ!?」


・・・すると話しかけて来たのは、天城雪子。大分前から意外とカードゲームの才能があるのである。


正邪「お前は・・・BUG関係者か。あの天人から聞いていたが。」

雪子「まぁ、合ってると言えば合ってるけど。うん。


・・・それで君、確か天邪鬼の鬼人正邪だったっけ。スピリットカード、やってみたいの?」

正邪「・・・ふん。声をかけられたら『気が失せた』「つまり興味はあるって事だね。うん、それじゃあいいカードショップがあるからそこに」って待て待て待て引っ張るなー!!」

・・・問答無用で雪子に連れて行かれていった正邪だった。



・・・数十分後・・・



《カードショップ・デストリーム》


雪子「それじゃあね!」←去って行く


正邪「きっっっつ・・・あの赤服女容赦なさすぎだっつの・・・」


・・・一応スターターデッキや拡張パック等を買えたものの、初戦で雪子に滅多打ちにされた模様。


正邪「・・・まぁ、カードが買えただけ良いが。とりあえずの目的はあの赤服女か・・・思ったより『弱い』し。まずは地道にやって行くしかないか・・・。



・・・オイ!!そこの・・・何だ!!ニワトリみたいなの!!」


・・・気持ちを切り替えた正邪は、そこら辺を通りかかっていたニワトリ刑事に声をかける。


ニワトリ刑事「いや何。唐突に指さされると思わなかったけどどしたん」

正邪「お前、スピリットカードっていうカードゲーム持ってるか。」

ニワトリ刑事「スピリットカード?まあ持ってるけど。何なら今持ってる」

正邪「だったら勝負だ!!色々試したいんだ!!」

ニワトリ刑事「うおいきなり勝負仕掛けられた!!何か嬉しい!!(?)」


・・・そしてカードゲームの勝負をするが・・・



数分後・・・




正邪「OTL」


ボロ負けである。


ニワトリ刑事「君・・・何と言うかデッキの組み方下手過ぎない?見たところ始めたばかりみたいだからカードの数も少ないようだけどそれでも下手過ぎだよね」

正邪「な、何が悪いんだよ・・・そっちだってやけに強いカードを使いまくりやがって・・・」

ニワトリ刑事「それは何かゴメン。とりあえずなんかこれで買ってくれや」

2000円くらいを正邪に渡し、ニワトリ刑事は何処かに去って行った。


正邪「・・・何か複雑なんだが・・・まあいい。ここは進んでやっておかないとな。反逆も何も無いし。」


・・・もう一回カードショップ・デストリームでカードパックをいくつか買った。


正邪「・・・それなりに良いカードは出たが・・・」


・・・正邪の購入した拡張パックには、(レアリティが高いものでは)キャラクターは『ハガネール』に『メガハガネール』、アイテムは『エナジースタンド』等とそれなりに強いカードが揃っていた。


正邪「今の所強そうなのはこのメガハガネールってやつか・・・まぁ、レアリティだの強さだのにこだわるのは反逆を成し遂げる以前に無謀過ぎる・・・それにさっきあのニワトリっぽいのにデッキの組み方下手過ぎるってハッキリ言われたし・・・ん?」



・・・すると、いつの間にか路地裏を歩いており、その先には不思議な駄菓子屋が。


正邪「何だ・・・?妙な感覚だ・・・」


・・・その駄菓子屋には、『最後にわら麩』や『ハンターバターサンド』、『カリスマボンボン』等、見たことも無い駄菓子が揃っていた。


正邪「・・・地味に居心地が『良い』・・・それと・・・」



・・・店の前には、和服を着た、ふくよかな女性が立っていた。






紅子「ようこそ。幸運のお客様。・・・銭天堂、女将の紅子でござんす。」



正邪「・・・?」




・・・一旦区切ります。

組み立てクッキー ( No.600 )
日時: 2022/10/08 21:12
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

続き。記念すべき返信600個目。





正邪「幸運のお客様だァ?そんなわけわかんないのになった覚えはないぞ。」


紅子「まぁそう言わずに。・・・お客様のお望みをかなえて差し上げましょう。

・・・ただし、あまり傍迷惑な事を行おうとすれば痛い目に会うので、そこは気を付けるでござんす。」


正邪「望み・・・(私の望みは反逆だ。・・・だがここで一気に大それたことをしようとするとさっきの変な女(ねくろ)の話に乗ったようなモノ・・・だから今の所はやっぱりあのカードゲームだが・・・)」




ニワトリ刑事『君・・・何と言うかデッキの組み方下手過ぎない?見たところ始めたばかりみたいだからカードの数も少ないようだけどそれでも下手過ぎだよね』




正邪「・・・まぁ、今の所と言えば、もう少しカードゲームのデッキの組み方を上手くなれれば・・・とは思うね。」



紅子「そうでござんすか。・・・それならピッタリのお菓子があるでござんす。」



・・・そう言うと紅子が取り出したのは、缶に入っている、組み立てブロックのようなクッキーだった。



紅子「こちらは『組み立てクッキー』でござんす。これを食べれば、『構成』することが上手くなるクッキーでありんす。」



正邪「構成・・・つまり、建物や何かの創作とかにも活用できるやつってことか。」



紅子「左様でござんす。・・・ただし、決してカードゲームの腕が上達するわけではございませんので、そこは悪しからず。」



正邪「・・・ああ、ならあえてそれを買おう。で、いくらだ。」



紅子「1円でござんす。」



正邪「いっ・・・!!!?」


・・・あまりの破格の値段に、天邪鬼どうこう関係なく普通に驚く正邪。とりあえず(おつりで持っていた)1円玉を渡す。


紅子「それでは、本日のお宝、平成6年の1円玉でござんす。」


・・・そして、正邪はクッキーを受け取る。


紅子「お買い上げ、ありがとうございました。」





数分後・・・




《バトリオ公園》




正邪「(なんかつられた感じで買っちまったなぁ)」



・・・缶に入っているクッキーを1枚取り出す正邪。



正邪「・・・」


そして、食べてみた。


正邪「・・・『マズっ』・・・で、結局本当に効果あるのか・・・?」

・・・一応、買ったカードでデッキを組もうとしてみる。


正邪「・・・(何だろうな。不思議と今あるカードでバランスのいいデッキを組める・・・)


・・・さて、一応組めたが・・・どう試すか・・・「オウオウそこの君ぃ」ん?」


すると、唐突に全然知らない人が出てくる。


初心者狩り「ククク・・・」



正邪「誰だよお前は。・・・見たところまあまあ『弱い』方っぽいが・・・」


初心者狩り「何だとぉ!!?いい雑魚がいると思ったら早々に煽られたよ(*誤解)ふざけんな!俺様自慢のデッキでボコボコにしてやる!!」


正邪「・・・まぁちょうど良さそうだな。」


こうして数分後。


初心者狩り「ば・・・かな・・・」



・・・意外と勝てた。



正邪「あっさり勝った・・・ていうかものの見事に油断してたなコイツ・・・アホくさ・・・




・・・まぁ、一応これならカードゲームの大会で反逆を成し遂げられるかもな・・・そう言えばいつ始まるんだったか」


・・・偶然近くに張ってあったスピリットカードの大会のチラシを見てみたら・・・



正邪「・・・当日募集で・・・あ、明日!!?はっっっっっや!!!?・・・あ、天邪鬼の本分忘れた・・・





・・・まあいい。むしろ面白くなるかもな。昨日から始めたやつがまさかの優勝を成し遂げる・・・中々恰好じゃないか。





・・・良いだろう・・・大会に優勝して、この鬼人正邪、ウルトラワールドでの反逆の第一歩を歴史に刻んでやる!アッハッハッハッハ!!!」




・・・高笑いをしながら、正邪は歩いて行った。











初心者狩り「ぐっ・・・な、何だ・・・何だそのカードはぁぁぁ!!!ぐはぁっ!!!」←*普通にスピリットカードで負ける


男「クク・・・あの飴の効果と、このカードがあれば・・・僕は完璧に無敵・・・カードゲームの王者に・・・フハハハハハ!!!」



・・・謎のカードを持つ男の背後に、何故かそのカードに描かれている奇妙な魔物の幻影が浮かび上がっていた。


「グルルルル・・・」





ねくろ「・・・このままどんどん効果が出れば・・・フフフ・・・」





後半に続く。







~追伸・予告~
どうも。3週間くらいしたら誕生日ですおろさんです。
近いうちに、『ウルトラワールドでの日常』とはまた別で、(多分)特殊な企画を立ち上げようと考えております(本当は2章描き終えて、第3章を描いてしばらくしたらやろうかなって思ったけど我慢できなくなったので(ry)。この話を見ている作者の皆さんにも協力してもらうモノになると思います。正直言ってあの企画は個人的に新しい試みのため、(そこまで期待はせずに)お待ちください。