二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの新しい日々 part2 ( No.141 )
日時: 2021/10/14 07:58
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第84話「それぞれのひととき」

【デルムリン島 ダイの部屋】

ふぁさっ……

ダイ「どうぞマァム、上がって! ラーハルト〜、クッキーとジュースお願いね〜」
ラーハルト「(台所から)はい、ダイ様!!」

普段からダイは、この島を実家にしているみたいね。
闇のレインさんやアルスとの戦いもあるけど、今は新婚旅行を楽しみたいから。
ダイの育ての親・ブラスさんは優しい人で、この島で起きた事を話してくれた。
それは、ハドラーにも関係があったの。

ハドラー「マァムよ。ダイの様子に変わりはないか?」
マァム「大丈夫。あの頃のダイじゃないわ!」
ハドラー「これを。ビルス様からお前が本部を離れる時に作ったから持って行けと!」
マァム「これは、新しい衣装とオリハルコンの小手だわ!」
ハドラー「そうだ。ビルス様も心配になっていたのだ、この世界を救うには我々が強くならないと駄目だと…」
マァム「少しだけ付き合って、報告したい人がいるのよ…」
ハドラー「ああ、分かった!」

そう、向かった先はアバン先生が眠っているお墓。
今日は丁度たった一度の月命日なの、するとハドラーは急に罪悪感を覚えたかのような表情に変わる。
そうよね、自分がアバン先生を手に掛けてしまったから仕方ないわよね。
私は此処に来た事がないから、モンスターたちに道案内して貰ったわ。

しゅうぅぅぅん……

アバン『お久しぶりですね、マァム』
マァム「先生。ご無沙汰しています!」
アバン『まさかハドラー、君がご一緒だったとは…』
ハドラー「私は…いや俺は、あの頃の自分を捨てたんだ! これからは貴様が残した弟子らと共に贖罪しようと思う!!」
アバン『しかし、ヒュンケルなら許さないでしょうね…』
ハドラー「……。貴様の言う通り、俺は魔軍司令として散々貴様やマァムたちの邪魔をして来た。しかしそんな俺に、光をくれたお方がいるんだ!!」
ラーハルト「マァムたち〜、ダイ様がお菓子の準備が出来たとお探しだ〜」
ハドラー「分かった。ではアバンよ、次に貴様に報告するのは世界が平和に戻ってからだ!」
アバン『そうだね。私の分までマァムや私の大切な教え子たちを宜しく頼みましたよ!!』
ハドラー「任せろ。このハドラーが貴様の前で誓おう、同じ事を繰り返さない事を此処で誓わせて欲しい!」

ダイ、ハドラーは心配いらないわ。
初めて会った頃の彼じゃ、なくなっているもの。
これからは、私たちと一緒に戦ってくれるわ。
例えそれが、世界に異変が起きてしまう形となっても。

次は檜佐木xとわ編です、感想OKですよ。