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二次創作小説(新・総合)
- Re: 食事と戦闘~白と黒のハーモニー~ ( No.21 )
- 日時: 2021/09/18 13:54
- 名前: モンブラン博士 (ID: e1WTIp3A)
「和菓子を買いに行って参ります」
北大路さくらは家の前で丁寧にお辞儀をして、和菓子屋を目指して歩き始めた。
歌舞伎の名門として名高い北大路家は和を重んじる。さくらはスターライト学園に通い、アイドルとして活動しているが、和の文化を大切にする気持ちを失ったわけではない。
彼女は洋菓子よりも和菓子を好んで食べていた。
行きつけの「穂むら」の暖簾をくぐると、看板娘である高坂穂乃果が出迎えた。
「さくらちゃん、いらっしゃい」
「お久しぶりです。穂乃果様」
「今日は何にするの?」
「名物の穂むら饅頭を10個、頂けますか?」
「ありがとう」
「私、穂むら饅頭が大好きですわ」
「気に入って貰えて嬉しいなあ」
「穂乃果様、いつもさくらを美味しいお饅頭で元気つけてくださり、誠にありがとうございます」
「あ、いや、それほどでも・・・・・・」
深々と頭を下げるさくらの礼儀正しさに困惑して手を振って謙遜する。
さくらは穂乃果より年下ということもあり、ショートヘアなので小泉花陽を彷彿とさせた。
「それでは失礼致します。穂乃果様も体調にお気をつけて、アイドル活動精進くださいませ。
わたくしも陰ながら応援しています」
「さくらちゃんもファイトだよ!」
「はい」
穂乃果は饅頭が冷めないようにと駆け足で去っていくさくらの後ろ姿を、とても微笑ましく思うのだった。
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