二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの新しい日々 part3 ( No.18 )
日時: 2021/10/21 20:28
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第15話「恐れていた真実」

【FF10の世界 マカラーニャの森】

ゼルダ「こんな筈じゃなかったのになぁ。皆さんに応援して貰って、笑っていけると思ってました。…頑張ってたのになぁ…」

ザブッ ザブッ ザブッ ザブッ ザブッ…

「もう…頑張るのやめろよ。聞いたんだ、全部…」
ゼルダ「全部?」
アイク「………」
ゼルダ「そっか。知っているんですね…」
アイク「済まない…」
ゼルダ「………」
アイク「その…ほら、俺色々言っただろ? 早くシン倒そうとか…ザナルカンド行こうとか…ゼルダがどうなるかも知らないでさ。だから、悪かった…」
ゼルダ「いいえ。そんな事ありません、楽しかったです……」

返事をする代わりに、アイクさんは急に潜り始めました。
一体どちらに、そう思ってたら少し離れた位置から顔を出しましたの。
これからのこと、色々お話ししてくれました。
私も仰向けになりながら、何かを呟きましたの。

ゼルダ「旅……、やめたら何をしましょう……」
アイク「……ッ! ザナルカンド、ザナルカンドに行こう!」
ゼルダ「えっ…?」
アイク「あぁ。スピラのじゃなくて、ティーダの家!」
ゼルダ「あ〜……」
アイク「ほらっ。あの飛空艇借りてさ、皆で行こう! そしてあいつの家でパァーってやるんだ!」

ザナルカンドエイブスも見たい、観客席で喉が枯れる位に思いっきり騒ぎたいです。
試合が終わったらって聞いたら、遊びに行くとアイクさんは言い出しました。
真夜中に大丈夫なのかと不安だったけど、いつかこの光景を私に見せると彼は言ってくれました。
しかしそれは、叶わない願いなんです…。

ポロリ……

ゼルダ「……」
アイク「ゼル……」
ゼルダ「出来ないよ……。出来ないんですよ……、行けませんよ………」

もう、我慢の限界で私は泣き出しました。
こんな惨めな自分は本当に、最悪ですね。
アイクさんに名を呼ばれて顔を見ると、突然彼からのキスが降って来ました。
あの世界定番の曲も同時に流れ始め、更に湖の中に沈んで行きます。
互いに視線を合わせ、彼は私の髪を触りました。
そしてアイクさんの顔に触れ、再びキスを落とします。
こういう経験も、悪くない気がしますわ。

16話に続きます。