二次創作小説(新・総合)
- Re: だいにわ:せんぱいとこうはいっ! ( No.10 )
- 日時: 2021/12/14 16:54
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)
※今回は文録(表)の視点回です!
ここは永遠聖夜学園。メリーディストピアの中にある小中高一貫制の学園だ。俺、東方見文録(表)も高校一年生としてこの永遠聖夜学園に通っている……この間、マルコ(表)の勧めで様々な部活の体験入部をやってきて惨敗しまくった結果、マルコ(表)の入ってる冒険部に入ることになって上機嫌の俺だったが……
「くっ!! またディフェンスに阻まれてゴールを決めきれねー!!」
「月島くん(裏)! このまま文録くん(表)からボールを取るよ!」
「わかったよ最原(裏)!」
あれから数週間後……冒険部の部活も正式に入れるようになり、部活もある生活に慣れてきた俺だが、今は午前の体育の授業でサッカーをやっている。サッカーはあの時の体験入部の時以来だが……楽しいことに変わりはねーが、どうにか突破したい!
「んじゃあここで決めてやるよ! おらっ!!」
俺は点を入れるために、最原(裏)ごと吹き飛ばして点を入れるために最原(裏)の腹めがけてボールを蹴った。
「うっ!! ぐはぁっ……! ちょ、文録くん(表)………!」
「だから文録(表)!? そんな危険なプレー始めるのやめてよ!? 僕達の身体の事も考えて!!」
「えー!? 麻酔銃も使ってねーし、どこが危険なんだよ!?」
しかし、最原(裏)もボールも吹き飛ばず、試合がそこで中断となって、俺は主に月島(裏)から怒られてしまった……サッカーは普通に選手が怪我することも多いから、このくらい平気だと思うがな……
「こらー! 文録(表)! ラフプレーを連発するのはやめなさい! まったく、こうなると文録(表)には倫理の補習が必要そうだな……」
この授業の教師である山田伝蔵(表)も飛んできて、俺はレッドカードを食らわされたところで、それは不意に俺達の耳に飛び込んできた。
\きゃーーーー! 一期せんぱーーーーーい!!/
「ん? なんだこの黄色い声援?」
「ああ、この声は『一期(表)のファンクラブ』によるものだな……人望があるのはいい事なのだが……( ̄▽ ̄;)」
「一期(表)のファンクラブ? そんなのいるのかよ?」
「うん。高等部3年A組の一期一振さん(表)は、元から顔がいい上に文武両道、生徒会の書記を担当していて自身の兄弟を主として面倒見もいいと、完璧超人の域に達してるからね…… ファンクラブも相当のメンバーがいるんだよ」
かなりの数の女子による、一期(表)に向けられた黄色い声援。その声援の正体を辟易しながら山田先生(表)が察し、ファンクラブの存在を知らなかった俺に月島(裏)が説明を入れる。そこに保健委員から治療を受け終わった最原(裏)もやってきて更に俺に説明を入れる。
「そうか。高等部3年A組も、体育の授業でテニスやってるからね……だから一期先輩(表)のファンクラブが出待ちしてたんだ」
「出待ちぃ!? そんな、そこまでして一期(表)の様子が気になるのかよ!? まだ午前の授業なのに………」
なんと一期(表)のファンクラブの女子達は一期(表)の活躍見たさに出待ちしてまで授業をサボっているらしい。後で叱られるだろうに…… そんなに一期(表)はかっこいいのか? 俺は横目で一期(表)と同じクラスのシェゾ(裏)とテニスをしている一期(表)を眺めてみた。
「やぁっ!」
「ふっ!」
パコォンッ! バスンッ!
………シェゾ(裏)のリターンを見切ったように、一期(表)のストロークが命中し、見事に決まった。この時点で一期(表)のファンクラブからもより大きな歓声が湧く。
「くっそー! 一期(表)も強いなー! 俺が圧倒的不利な気がするが、まだまだ負けねぇからな!」
「ふふふ。こちらこそ、最後まで気を抜くつもりはありません。勝負を続けましょうか」
「「「一期先輩(表)!! 最後まで頑張ってーーーー!!!!」」」
「……………」
「あーもう(;´Д`) 一期(表)も一期(表)のクラスも大変だな……(;´Д`)」
「でも、僕達もサッカーに集中しないと! ………あれ、文録くん(表)? どうしたの? すっかり一期先輩(表)とシェゾ先輩(裏)の方を夢中で見て」
「文録(表)も気になるの? 先輩達のテニス……」
「あーいや、そういうわけじゃねぇけどよ……」
しばらく一期(表)の様子を見ていたが……レッドカードをもらったものの、最原(裏)達に呼び止められて、俺は自分の授業に戻ったんだ………
感想まだ
- Re: だいにわ:せんぱいとこうはいっ! ( No.11 )
- 日時: 2021/12/14 16:59
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)
「はー、さっきの授業は楽しかったけどなぁ……ファンクラブとかいるってずっこいよな。俺だって二枚目でイケメンだが、そんなの出たことないぜ」
体育の授業が終わり、制服に着替え終わった俺は一人で廊下をブラブラと歩いていた。だが、さっきの光景がすっげー気になる。ファンクラブがあんなにいるとか羨ましいんだよチクショウ! ………ていうか、それより羨ましいのは……前々からそうだったけど………
「俺だって色んな奴らから『先輩』って崇めてもらいたい!! ファンクラブや最原(裏)や月島(裏)達から先輩扱いしてもらって羨ましいぜ!! あーあ! 俺の事を先輩として慕ってくれる奴が増えねーかなー!!」
俺は心の底にある独り言を叫んだ。が。すぐにその事を後悔した。
「……………」
「あ」
バッタリ。そんな効果音がつきそうなシチュエーションで、一期(表)が目の前にいつの間にかいた。……俺達、ほんと何かと一緒にいる機会が多いな……
「あの、文録殿(表)……今の発言は」
「ああ! いや、その! 今のはだなー……!」
……マズイ。これはめんどくせー事になる予感がするぜ……… このシチュエーションだけなら、スクールカーストがトップレベルにある奴に秘密を知られたことによって、逆にこき使われたり難題に付き合わされることになるのが鉄板だが、一期(表)はそんな奴じゃない……なら、一期(表)が取る反応といえば……
「文録殿(表)……自身の立ち位置にそこまで思い悩み、誰かの先輩でありたいと願い続けていたのですか……? もしそうであれば、本日この時まで全く気づけず、誠に申し訳ない……!!」
「いや!! 気にすんなって!! お前が気にすることねーだろうがよ!! もう、思い詰めるなって!!」
やっぱり!! 一期(表)も真面目で仲間思いのために、俺の事を本気で心配しており、更に自責に苛まれてるようだ。こうなるとさっき言われてた一期(表)のファンクラブにこの光景を見られたら、俺がどうなるかわかったもんじゃない。あーもう、この場をどう丸く収めるか……
「文録殿(表)……文録殿(表)が今後より多くの方々に先輩として扱っていただけるために、私にできる事はありますか? 私も、少しでも文録殿(表)の悩みを解消させる手助けができれば良いのですが……」
「そう言われてもよー……」
ピコンッ! その時、俺の脳裏にナイスなアイデアが一つ浮かび上がった。俺は早速一期(表)に向かって耳打ちをする。
「あのな一期(表)。だったら俺の願い聞いてくれるか? そのなぁ………」
「ふむ………わかりました。私で良ければ………!」
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その日の昼休み……俺は屋上でマルコ(表)と大和田(表)と共にのんびり過ごしていた。今日は大和田(表)も来たから迎え入れてだべっていたんだ……今日も平和な一日を送れてるな。
「あー! モンド(表)も来てくれてよかったよ! こうしてモンド(表)のお話も聞けて嬉しいな!」
「いやー、オレも今日はマルコ(表)や文録(表)と話せて良かったぜ? うし、そろそろメシ食うか!」
「おう! ……つかよー、お前まで俺のこと呼び捨てにしてるよなー。俺の方が年上なのによー」
「このスレだとオメーの方が後輩なんだから仕方ねーだろうが」
なんてだべりながらマルコ(表)と大和田(表)が買ってきただろうパンを取り出す。………俺の分のパンは………
「あれ? ブンロク(表)、君のごはんはないのかい?」
「そうだぜ? オメーは購買部でなんか買ってねーのかよ?」
「ああいや、俺のはそろそろ………」
バンッ! そんな音とともに屋上にやって来たのは、この度俺の"後輩"にした一期(表)だった。
「文録先輩(表)! 頼まれた惣菜をお持ちしました。こちらでよろしかったでしょうか?」
「えっ!? イチゴ先輩(表)!??」
「おう一期(表)! ……おいおい待て待て! 俺は『焼きそばパン』買ってこいっつったろ!? これメロンパンじゃねーか!!」
「は? ですが先輩(表)、私が購買部に来た時は、焼きそばぱんはもうそこにある物しかなく……確か見出しに『かれーぱん特有のぴりりとした辛さ』、『おいしい鶯ぱん』などとありましたな」
「それは『矛盾塊パン』だろうが〜〜〜〜〜〜〜!!!!(´;ω;`) 仕方ねーから食うけどよ!!」
「いやいやちょっと待て! 待ちやがれ!! それ以前に!! 文録(表)オメー、一期さん(表)に何させてんだよ!??」
一期(表)からメロンパンもとい、矛盾塊パンを受け取った俺だが、マルコ(表)と大和田(表)が酷く驚いて俺につっこみだしたため、俺は事情を説明することにした。
「ああ、実は午前中の休み時間に、一期(表)に俺の願望……『もっと色んな奴に先輩扱いしてもらいたい』って願い聞かれてだな。それで真剣に要望を叶えたいと一期(表)が言ってたから、俺はまず一期(表)のことを後輩第一号にしたんだよ。一期(表)も親身になってくれてるし、一期(表)が後輩になったら他の奴らも続々と俺のこと先輩って呼んでくれるようになるだろ!」
「えええええ…………ブンロク(表)がずっとこの学園の制度に思い悩んでいたのはわかってたけど!! よりによってイチゴ先輩(表)を後輩として扱うのはその、色々とトラブル巻き起こしかねないんじゃないかな!??」
「そうだぜ!? さすがのオレでも一期さん(表)を後輩にして使い走らせようだとか思わねーよ!! てかわざわざ一期さん(表)をパシリにしてどうすんだよ!? この事を生徒会メンバーや一期さん(表)のファンクラブ達が知ったら、オメーでもマズイだろ………!!」
「だーいじょうぶ大丈夫! 俺相手なら一期(表)のファンクラブの奴らも許してくれるって!」
「そんなことはねーと思うぜ……」
「先輩(表)。会長殿達には、私から話をしておきます」
「イチゴ先輩(表)もそのまま受け入れないで!!」
大和田(表)とマルコ(表)はだいぶ焦ってるんだが……俺は敵無しだし、一期(表)もこうして乗ってくれているんだから問題は無いと思うな。そうして昼メシの用意をしていると、水筒の中身がもう無いことに気づいた。
「やべ、お茶がもうない……」
「ああ、では私が先輩(表)の分のお茶も買って参りましょうか?」
「いいのか! 助かる! じゃあほら、俺のお茶代!」
「しかと。では、行ってまいります」
「だーから一期さん(表)をパシリにしてんじゃねーぞゴラァ!!」
「ちゃんと金は俺が出してんだからいいだろうが!!」
「そういう問題じゃないけどな……はぁ、ブンロク(表)のフォローどうしようかな………」
こうして俺のお茶を買いに行った一期(表)を見送り、俺達は改めてだべり続けたんだ………
感想まだ
- Re: だいにわ:せんぱいとこうはいっ! ( No.12 )
- 日時: 2021/12/14 17:04
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: 8hHoYYXB)
「一期(表)の奴、ここにも見当たらねーな……まさかお茶でも買い物苦戦してんのか?」
あれから数十分経ったが、お茶の買い物を頼んだ一期(表)が全然戻ってこない。そのため昼メシを先に三人で食べることになっちまったが………あいついったい何してんだ? そんな訳で俺が一期(表)の事を探しに来たんだ。月島(裏)は一期(表)の事、完璧超人っつってたけど、迷子になってたりしたんだとしたら、あいつもだいぶ抜けてるところあって人間らしいと思えるんだが……なんて思いながら一期(表)を探していると、キャーキャーといった黄色い歓声が近づいてきているような……いや、これはまさか? 俺は歓声が大きくなるまで近づいてみると。そこにはファンクラブと思われる女子達に囲まれた一期(表)がいた。一期(表)はというとだいぶ困っている。
「一期先輩(表)っ! こんな所で会えて嬉しいです!」
「ああ、ありがとうございます。ええと」
「これからどちらへ向かうおつもりですか!?」
「その………私も頼まれごとがありまして………早く先輩(表)の元にこのお茶を届けに行かねば」
あー……あの様子だと、一期(表)にゃ女子達を振り切れそうにねーな。よし! ここは先輩の俺がフォローしてやるか!
「おーい一期(表)! 遅かったじゃねーか! 大丈夫か?」
「文録先輩(表)! 申し訳ありません、早くにお茶を届けられずに、お手を煩わせてしまって……」
「「「は????????」」」
俺は颯爽と一期(表)を助けに姿を現したが………あ、あれ? なんか、女子達の視線が刺々しいような………気のせいか?
「いやー、女に囲まれてたんなら電話してくれよな! ……って、お前はまだスマホ持ってなかったっけ」
「ええ。主に負担をかけてしまいますから……」
「………ねえ文録君(表)。一期先輩(表)とどんな関係になったの?」
「え!? いやー、ちょっと俺のお願いで、俺の後輩になってもらったんだよ………」
「じゃあ、一期先輩(表)をパシる理由はなに?」
「はぁ!? いや、お前には関係ねーだろ!? つか、早く屋上に戻らねーと授業にも遅れるから………」
俺はなんでか、朱美(裏)や鹿ノ子(表)達に問い詰められている………あれー? 俺相手なら許してもらえると思ったんだが………あれー???
「文録君(表)、ちょっと向こうで話を聞かせてもらおうかしら?」(#^ω^)
「え!?? いやいやいやだから授業に遅れるって!! お前らもそうだろ……いだだだだ!! 腕を引っ張るなー!!」
「文句言ってないで! 一期先輩(表)を侍らせてる動機を話しなさい!! なに一期先輩(表)に雑用させてるのよ!!」
「ぶ、文録先輩(表)……」( ;´・ω・`)
なんと、一期(表)のファンクラブ達は俺の行動を許してくれなかったらしい。多勢に無勢で抵抗できず、俺はなすすべもなくファンクラブ達に連行され、こっぴどく怒られてしまった………!
「あー……やっぱこうなったか。ったく、文録(表)も私欲ひどすぎだろ……人のこと言えねーが、もうちょい自分を客観視した方がいいぜ」
「あはは……( ̄▽ ̄;) 文録(表)が解放されたら、放課後にイチゴ先輩(表)と街中を遊び回って傷を癒してあげようか……」
今回も文録(表)が派手にやらかしてて草
感想OK!