二次創作小説(新・総合)

Re: だいいちわ:ぶかつどうっ! ( No.3 )
日時: 2021/10/30 17:23
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: ddk2hi50)

キーーーンコーーンカーーンコーーン……なんて、大きなチャイムといわれる発明品の音が、永遠聖夜学園中に鳴り響く。このチャイムが朝方に鳴ったということはつまり、ホームルームの始まりを表す、という事だ。

「うわぁぁっ! 大変だブンロク(表)! ボク達もう遅刻になってるよ!! 急いで教室へ行かないと!!」

「わかってるって! まずいぜまずいぜーー……! 先公次第で大目玉食らわされるじゃねーかよ!?」

ボクはマルコ・ポーロ(表)。ボクは商人であり、冒険家でもあり……そして、この小中高一貫制の学園、『永遠聖夜学園』に所属する高校生でもあるんだ。そして隣で一緒に慌てているのがボクの友達の、東方見文録(表)。24歳で、本当なら大学生なんだけど……このお話の中では高校生なんだ。

「マルコ(表)! 読者に向けて説明してる場合じゃねーって! 早くしねーとマジで怒られるーーー!」

「そうだった!! 説明しながら急がなきゃーーー!」

ボク達メリーディストピアにいる住民は、このスレッドでは永遠聖夜学園で定期的に学業に専念している。だけど、学年は実際の年齢じゃなくて、どうやら【精神年齢】で割り振られるみたいなんだ。だから、ボクがブンロク(表)より年下なのに、ボクが高校二年生で、ブンロク(表)が高校一年生と、わりとおかしなことになっている。

「おし、俺のクラス……1年A組はこっちだから!!」

「うん、ブンロク(表)もどうか無事でいてね!」

「マルコ(表)もな!」

そんな説明を少ししている間に、ボクとブンロク(表)はお互いのクラスへ向かうために、別れたんだ…… そして、ボクは自分のクラスである高等部2年E組に辿り着き、全員に謝罪する。他のみんなは、担任の怪盗U先生(裏)も含めて席に着いているから、遅刻したのはボクだけだとはっきりわかった。

「すみません!! 寝坊して遅刻してしまいました!!」

「おはよう、マルコクン(表)。こうして遅刻してしまったけれど、キミの場合は反省しているようだし、今回は構わないよ」

「本当にすみません……次からは気をつけます」

「ふふ。恐らく文録クン(表)と共に大慌てしていただろうし、一度息を整えてみたらどうかな」

その怪盗U先生(裏)の言葉でクラスのみんなの笑い声が響く。一方、ボクは怪盗U先生(裏)の言う通り深呼吸をして、改めて自分の席に着いた。その時、ふと横目で少し前側の席に座る彼女の顔を見た。



………ヤマシロ(裏)は周りの級友の女子と快く話している。 彼女はボクのいる高等部2年E組の中でも大人気で、多くの生徒が憧れていると言われているほどだ…… そしてボクも実は、柔らかく話していながらも、どこか憂いのある表情をしているヤマシロ(裏)の事が気になっているみたいだ。こうしてつい目で追ってしまう………




「………あの、うちの山城(裏)に何か用事かしら?」

「あっ!???? い、いや、なんでもないよ!! ジロジロ見ちゃってごめん!」

「まったく、意味もなく山城(裏)をジロジロ見ないでほしいわね!」

「ああ、姉さま(裏)…… 山城は気にしていませんから( ̄▽ ̄;)」

そんなボクにジト目で対抗してきたのは、ヤマシロ(裏)の姉上である、フソウ(裏)だった。実はヤマシロ(裏)に告白できた男子は今まで一人もいないけれど、それはフソウ(裏)が必死にヤマシロ(裏)を守っているからなんだ。それほどフソウ(裏)はヤマシロ(裏)の事を大事に思っているんだ…… ボクは気圧されたことで、授業の準備に取り掛かることになり、やがて授業が始まった━━。








感想まだ

Re: だいいちわ:ぶかつどうっ! ( No.4 )
日時: 2021/10/30 17:29
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: ddk2hi50)

「あーーー……今日の授業が全部終わったぁ…… 今日もいっぱい学べたなぁ」

朝方や昼時も合わせた授業を一通り終えて、ボクは背伸びをしてリラックスしながら、教室から自分の部活動へと向かおうとしていた。もちろん、この永遠聖夜学園でもどれかの部活動に所属することが義務付けられている。そんな中、ボクの目の前に、ブンロク(表)が園芸部のみんなと一緒になって、学園の花壇の世話をしている様子が入った。




「くっそー……十神(表)の野郎、マジで覚えてろよ……!」

「ブンロク(表)! いったい何をしているんだい? ブンロク(表)って園芸部に入ってたっけ?」

「あっ! マルコ(表)! いや、これは遅刻した罰で、園芸部の活動を手伝わされてるだけだぜ」

えっ!? どうやらブンロク(表)は朝のホームルームの時、こっぴどく怒られてしまったらしい。さっきのブンロク(表)の愚痴からして、その時ブンロク(表)の教室にいたのは……

「十神(表)のヤツめ。俺のクラスの副担任だからって、権力使ってきやがって! どうにか報復したいぜーーー……!」

「あはは、ビャクヤ先生(表)はこのスレッドでは先生なんだし、あまり反抗できないよ……」

「にしてもアイツの方が俺より年下だろうが!! くっそ、納得いかねーぜ……!」

永遠聖夜学園での精神年齢の制度は、教師にも適用されている。だからこそ未成年が教師になる場合もあるんだ…… そんな訳で、ビャクヤ先生(表)(痩せている方だよ!)からのお許しを得られなかったブンロク(表)は、こうして園芸部のお手伝いをすることになったみたい。 ブンロク(表)の手際が良かったからか、後ろからドロロン(表)とヌマオ(表)がこっちに話しかけてきて、お礼を言いに来た。

「おー。文録さん(表)が手伝ってくれてるおかげで、今日の栽培がスムーズに済んだし、手入れもいつも以上にできたぜ! サンキューな」

「うん…… 文録さん(表)、このまま園芸部に入ってくれたら、嬉しいな……」

「なっ!?? いやいや、入らねーからな!? つか、部活動とかめんどくせーし!!」

「あれ? ブンロク(表)、もしかして……今までどの部活動にも入ってなかったのかい?」

「ああ。帰宅部を貫いてるぜ。めんどいし商人として働けねーんだもん」

なんと話を聞いてみると、ブンロク(表)が今まで部活動には無所属だったことが判明したんだ。理由は商人としての活動を優先したい、って事だったけど……

「だけどブンロク(表)、もしこの事が学園長のテンアク達にバレちゃったら、大事になっちゃうよ? ボクもブンロク(表)が部活動に入れるように手伝うからさ。明日にでも入る部活を決めようよ!」

「えっ? ………しょ、しょうがねーな! マルコ(表)がそこまで言うなら、一回この学園の部活を体験してみるかー!」

「文録さん(表)、マルコさん(表)相手だと、他の人と話すよりずっとデレるよな」ヒソヒソ

「せっかく多才なのに、宝の持ち腐れだなぁと思ったけど…… マルコさん(表)のおかげで、それは回避できそうだね」ヒソヒソ

「おい! うるせーぞお前ら!! 今はトマトの栽培してんだろうが!!」

あはは……ボクもブンロク(表)がいい部活動に入れるように手伝うと約束したら、ブンロク(表)も乗り気になってくれたみたいだ。よし! ボクも責任もって、ブンロク(表)に合う部活動を見つけて紹介するぞ!





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「よーし! 準備は万全だ! マルコ(表)! 体験入部しに回るぞー!」

「おーっ! ボクの方も調査を重ねてきたから、案内は任せてよ!」

そして翌日の夕方。みんなが部活動に勤しむ中で、ブンロク(表)がどこかの部活動に入れるように、体験入部の準備を整えて、いよいよ今日、突撃することになったんだ! ブンロク(表)も満足してくれるといいな。

最初に向かう部は、サッカー部。部活動の中でも多くの生徒が入部している人気の部だ。ボクとブンロク(表)がグラウンドへ向かい、サッカーをしているサッカー部部長……円堂守(表)の元へ向かうと、マモル(表)も気づいてこっちに手を振った。

「おーい! マルコさん(表)! 文録さん(表)! オレ達と一緒にサッカーしてくれるって、本当ですか!」

「マモル(表)! そうなんだ。ブンロク(表)の入る部活を探しててね。サッカーはブンロク(表)も気になるかな?」

「え? まぁ、やってみたら楽しいとは思うが……」

「はい! サッカーはとても楽しいものですよ! オレ達と一緒にやってみましょう!」グイッ

「あっ! おい、強引に引っ張んなって!!」

「ふふふ! ブンロク(表)、必殺技を使えるように頑張ってねー!」

ボクはマモル(表)達サッカー部部員達とサッカーをするブンロク(表)を見守っていた。ブンロク(表)が言っていた通り、だんだんブンロク(表)も純粋にサッカーを楽しみだしていたし、サッカー部部員のみんなもブンロク(表)を受け入れつつサッカーやっていたなぁ…… だけど……



「チッ、風丸(表)と綱海(表)が邪魔で、ゴールまで行けねぇ……!」

「綱海(表)、文録さん(表)を通すな! 文録さん(表)のフィジカルも中々のものだからな……」

「おう! うし、ここは通させねぇ!」

「そうかよ、なら!」

プシュッ!(麻酔銃を綱海(表)に撃つ音)

「はっ………はっ!??」

「あぁ? むにゃ……ぐおーーー………」

ドサッ!

「うし! 綱海(表)は倒せた! 今のうちに……」

「おいおい! 待ってくださいよ文録さん(表)! 今のは完全な反則ですよ!!」

「そうだよ! さすがに麻酔銃はダメだって! ずるすぎだろ!!」

「うるせぇなぁー。 この調子で点を入れてやるぜ! おらよ!!」

プシュッ!(麻酔銃を木暮(表)に撃つ音)

「うっ! ふにゃあ……」

ドサッ!

「だから! それはやめろと言ってるだろ!!」

「おいおい! 文録さん(表)! さすがにサッカーで麻酔銃を使うのはダメだ!! 一旦落ち着いてくれよ!!」

途中で本気になったブンロク(表)が、自作の麻酔銃を使って、ジョウスケ(表)やユウヤ(表)を眠らせてきたから、周りに止められちゃって……

「うーーーん…… すみません、マルコさん(表)に文録さん(表)…… 風丸(表)達が今の文録さん(表)のプレーに驚いて、文録さん(表)が入部してきたら困るって……」

「えー!? なんだよ、せっかく白熱したのによー」

「うう、ごめんねマモル(表)、みんな…… またの機会があれば、サッカーに再挑戦させてもらえると嬉しいな……」

「ああ! その時は麻酔銃とかなしでサッカーやろうぜ!」

マモル達(表)の方から入部を断られてしまったんだ…… せっかくブンロク(表)も盛り上がってくれてたものの、やっぱり破天荒なブンロク(表)のやり方は受け入れられづらいみたいだ…… ボクとブンロク(表)はサッカー部のみんなに謝罪しながら別れ、次の部活へと急ぐ。



「えっとね。ブンロク(表)! 次に向かうのは二次元研究部ってところなんだけどね……」

「なんだそりゃ。つまり、オタサーってことか?」

「そうなのかな? とにかく、ニジゲンについて研究する部活みたいだから、ブンロク(表)も勉強してきた方がいいかも!」

次にブンロク(表)が体験入部をする部活動は「二次元研究部」。ボクもその全貌は理解しきれていないけれど、どうやらマンガ(ニジソウサクというジャンルらしい)というものを描いたり、ドウジンゲームを作ったりするらしい。ブンロク(表)は気に入りそうだけど……どうかな? 二次元研究部の部室を訪ねたボク達を、二次元研究部の部長である山田一二三(表)が迎え入れてくれた。

「ようこそいらっしゃいましたな東方見文録殿(表)! 拙者もこの時を待っていましたぞ!」

「相変わらずテンションがトンチキだなお前は……」

「うん! こっちも、ブンロク(表)をよろしくね。ところで、二次元研究部って、具体的に何をしていくんだい?」

「ええ、本日は昨日、軍隊から離れた感情を持たない少女の再起を描くアニメの放映がなされましたので、改めてアニメ全回鑑賞となっておりますな! 東方見文録殿(表)も、全てが緻密かつ感動的に作られているストーリーや、日本のアニメーションの魂が本気で込められた映像美をぜひぜひ!!」

「おいおい!? アニメ見ろってことか!? まぁ体験入部だしいいけどよ〜……」

どうやら今日はアニメを鑑賞するパーティーをするらしい。ブンロク(表)もヒフミ(表)に迎え入れられて、部室の中に吸い込まれていった。ボクも、アニメを見るのは気になるな……ボクもお願いして、ヒフミ(表)の言ってたアニメを見てみようかな? そう思って数十分。



ブンロク(表)がヒフミ(表)に部室からつまみ出された。



「えっ………えっ!? ど、どうしたのヒフミ(表)!? まだアニメは途中……じゃないのかい!?」

「おいおい……ここまで怒ることあるかよ!?」

「ありますぞ!? マルコ・ポーロ殿(表)! いったいどういった教育をなされているのですか!!」

様子を見てみるとヒフミ(表)がだいぶ焦っていてかつ怒っているけど……もしかして、ブンロク(表)……

「まさか、アニメを鑑賞中にトンチンカンな感想言っちゃったの?」

「いや、俺はただ、『あの女の子が現実にいたら、俺が女の子の元相棒的存在以上にサポートしてあげるのに』って言っただけだぜ?」

「そ れ が 良 く な い 発 言 で す か ら 
現に乱藤四郎殿(表)が一番カンカンになっていましたからな!?」

どうやらブンロク(表)、見ていたアニメを気に入ったのはいいものの、また違った見方をしていたみたいで、ミダレ(表)達が怒るような発言を漏らしちゃったみたいだ…… ブンロク(表)が人より感情が荒ぶっているのはいつものことだけど……参ったなぁ。この様子だと、二次元研究部にも入れなさそうだ……!

「ヒフミ(表)達、ごめんね! ブンロク(表)にはまた色々と人の感情について教えていくから!」

「マルコ(表)までそんなことをー……」

「頼みますぞ!? 今の東方見文録殿(表)を入部させる訳にもいきませんから!」

こうして二次元研究部への入部にも失敗したブンロク(表)だけど、ボクは諦めずに、他の予約していた部活動へ体験入部に向かったんだ……







感想まだ

Re: だいいちわ:ぶかつどうっ! ( No.5 )
日時: 2021/10/30 17:36
名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: ddk2hi50)

「ダ、ダメだ。今のところ全ての部活動で入部を断られちゃった。 ブンロク(表)、もう少し謙虚になった方がいいよ……」

「えー!? 俺の問題かよ!」

「だってブンロク(表)の言動が祟って入部を断られる場合が大半なんだからね!?」

あれから10の部活動は回ったと思う。だけど、その成果は全敗。ブンロク(表)がぶっ飛んだ言動をとる事が主な原因として、入部を断られてばかりだったんだ…… どうしよう……このままだと、ブンロク(表)が追い詰められちゃう。ボクも何とかブンロク(表)をサポートしてあげないと………

「マルコ(表)…… そう思い詰めるなよ。俺は部活動に入れなくても大丈夫だって。何とか理由つけてやりくりするからさ」

「そんな! 良くないよ。せっかくブンロク(表)も今は高校生だし、このままじゃあ孤立しちゃうかもしれないのに…… ボク、ブンロク(表)を独りにしたくないよ」

「…………あのさ。そういやマルコ(表)が何部に入ってるか、知れてない気がする。マルコ(表)は何部に入ってんだよ?」

「えっ??? ………えっと、ボクは『冒険部』という、街中や色んな場所を旅行して冒険する部活に入ってるんだ。とはいっても、今日は冒険部にブンロク(表)を体験入部させる予定は……」

「よし! わかった。俺、冒険部に入部するよ!」

「………えっ!? ええええええ!???」

だけど、ブンロク(表)がボクの入ってる部活を聞いてきたけど、ボクの入っている冒険部に入部すると、ブンロク(表)が決意したんだ!? そんな、まだ体験入部すらしてないのになんで……?

「いやー、だってよ。俺のよくやっていて楽しいことって、やっぱお前との冒険なんだしよー。それなら部活としても頑張れると思うんだよな!」

「そ、そうなの? ただ、部員のみんなとまだブンロク(表)のことについて会議できてなかったから、まず数日後に体験入部という形で入ることになるけれど……」

「おう! 大丈夫だ。冒険部への体験入部、楽しみにしてるぜ! へへへ、今からワクワクしてきたな〜!」

ボクの話を聞いて、胸を躍らせている様子のブンロク(表)…… これまでの部活の時とはまた違った反応をするなぁ。ボクと一緒に冒険することを、そんなに楽しく思ってくれたんだ…… ボクは改めて喜びを噛み締めたとともに、ブンロク(表)が冒険部に馴染めるよう、工夫とアプローチを必死に考えようと決意したんだ……







こんな感じのゆるい(?)学園パロでお送りします! 感想OK!