二次創作小説(新・総合)
- chapter4 ウチュウイチ ( No.48 )
- 日時: 2021/11/19 14:36
- 名前: 雪雨 (ID: 9s66RooU)
第二戦【ツムギVSモッコウ】
隣と隣で二匹のポケモン達が争っている。
間に挟まれているツムギはモッコウを確認する。
「はっはっはっ!!お前は悪タイプ!俺は格闘タイプ!!
これはどうなるか、はっきりと勝負がついたもんだなぁ!!」
「…そうか?」
「そうだぜ!!」
と、モッコウは素早く動き、そしてけたぐりを繰り出した。
いきなり来たのもあって反応できず、あたってしまう。こうかはばつぐんだ。そして、
「俺たち、ウチュウイチにたてついたこと、今後悔させてやるぜぇ!!」
持っている木工をツムギにたたきつけようと、した。
「ぐあああ!!」
モッコウは吹き飛ばされた。
身体に黒い球体状のものに勢いよく弾き出されたからだ。
「そのまま勝った気でいると、隙が生まれるぞ。」
と、目に見えないスピードでモッコウに特攻した。
酔いと地面に倒れ伏したばかりだったお陰で反応できず、でんこうせっかをモロに食らい、そのまま吹き飛ばされる。
「いや、まだだ!俺はまだ…」
「残念だ。これで終いだ。」
口から発射された黒い球体、“シャドーボール”により、モッコウは勢いよく噴水の水に叩きつけられた。
「うえ…気持ち悪い…。」
「アルコール摂取してバトルするからだ。
少しそこで頭を冷やせ。」
そう言って彼は終わりゆくバトルをちらりと見て、ふっと笑うのだった。
第三戦【ライトVSフロー】
「さあ!このフロー様が」
「黙れアル中が!!!!」
「ぐあああああああ!!!まだ喋ってるだろうがああああああ!!」
語りを無視してライトはじゅうまんボルトを発射した。
ビリビリと麻痺に侵されながらもフローは立っていた。
「んで…何が宇宙一だっけ…」
ポツリ、ポツリ。空から水滴が落ちてくる。
雨が降ってきた。
そう、いつものあまごいだ。
「宇宙一っつーのはそういう…」
「残念ながらフロー様にそんな説教は必要ねぇ!!!」
そう言って彼は水を身体に纏い、ライトに突っ込んできた。
ちょうど昨日イヴをかばったところにアクアジェットが飛んできた。
「いっ…」
「あーはっはっはっ!!大きい口叩いた割には大したことないなあぁ?!」
「…それは…。」
ゴロゴロと雲から音が出る。
「てめぇのことだぁぁぁぁ!!!
必中雷の力思い知れぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
ああ…相当キレてたんだな…。
フローがかみなりに当たったその光景を遠い目で見ながらノヴァはそう思った。
あっ、ついでにじゅうまんボルト放ってる…。
早く終わらせてフルーツサンド食べたいなあ…。
ノヴァは三匹の倒れた姿を死んだ目で見つめていたのであった。
- chapter4 ウチュウイチ ( No.49 )
- 日時: 2021/11/20 16:24
- 名前: 雪雨 (ID: 9s66RooU)
「さぁ~て。お前さんら。」
「はい。」
「悪いのはウチュウイチよ。」
「なにも覚えてません。」
「…外出る時はそれ着るんだな。」
「それぞれ変なこと言わなくていいんだよ。ノヴァみたいに返事しやがれ。」
ウチュウイチの3匹はファリスにぎゃいぎゃいと説教され、僕らもまたフェイに説教されている。
街であんな騒ぎを起こしたのだ。当然の末路だろう。
ちなみにツムギが言っているのはフェイ着ているファー付きのパーカーのことである。
「つ、ツムギさん達はわ、悪くないです!
ちゃんと注意できなかった私の責任です…。」
「リボン…お前は何も悪くない。」
「でも…」
それを見てにんまりとしている僕ら。
申し訳ないが反省の色は僕らにはない。
…いや、多少はある。悪いというか、火種は向こうで、油をそそいで燃やしたのは僕達なのだから。
「ん~。周りの証言で行くと…お前さん達が喧嘩を買ってそうなってるっつーのはわかった。
あいつらは元々登録した騎士団基地で書類送検と反省文いきだなぁ。」
「なによそれ。解雇とかできないの?」
「それができるのは登録した騎士団基地の団長さんだけだ。
向こうも向こうでめんどくせぇんだよなぁ。仕事が増える増える…。」
「フェイ、仕事してないじゃん。」
「一応書類整理はしてるんだぜ~? これでもな?」
ふぅ、と腕組をしてフェイは考える。
「まぁ、レガーレの店長さんに免じて、そして確かであろうお前さんらの心得らしきもんに免じて今回は水に流してやる。
次やったら反省文、解雇、降格のどれかだ。覚えとけ。」
「はぁい…。」
「…。」
フェイはそういうとファリスと話し合いをしながら基地へと戻っていった。
「申し訳ございません…。」
「いいって。あっちが酒持ってきて飲んでギャーギャーしなかったらこんなこと起こらなかったわけだし。」
「そうだ…。リボンは何も気にするな…。」
「ええ…。」
と言いながらしょんぼりと顔を俯かせた。
ツムギはそれを慰めるように肩に手を…手を…
「がんばれツムギ」
「好感度あがるよがんばれ」
と小声で応援すれば
「なんもねぇから!!なんもねぇから!!!」
「…?」
顔を真っ赤にし、そういうツムギにリボンは首を傾げ、僕達はにんまりと笑った。
「その顔はなんだ!リボンとは昔っからの仲なだけで…!!」
「そうですね。昔から騎士団に入るんだってイーブイのころから言ってて。」
とくすくすと彼らの昔話をちょこちょこと聞いているとリボンはハッとした顔で
「もうお昼ぐらいになってしまいましたが…、モーニングタイム、やり直しませんか?
ツムギさんのこといっぱい教えてあげますよ。」
「いいって!!いらない!!」
「さんせー!いーっぱい聞かせてもらうわ!」
「僕も聞きまーす!」
「…じゃあ私も…。」
「あーーーーー乗ってくるんじゃねぇ!!」
先ほどの険悪モードなんて嘘のようだ。
僕が起こした雨は上がり、虹がかかる。
そして喫茶店レガーレで新しく知り合った騎士団ツムギと、そのレガーレで働くリボンと深く絆が結ばれたような気がした。
chapter4 終了
あとがき
酔っ払いは面倒くさいですよね。私もぎゃいぎゃい騒ぐアル中なのでウチュウイチの気持ちはわからなくはないんです。あはは(←)
というわけで早速登場させていただきましたツムギ君。可愛いです。照れ屋な素直になれないツンデレ系、可愛いですね。
騎士団というわけなので、これからもちょくちょく出てくるかもしれない?
疑問形なのは雪雨がすべてアドリブでお話を書いているからです。出したいとは思ってますので出させたい…!とは思っております。
では、ここまで読んでくださってありがとうございます。
chapter5へ続く!