二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.103 )
日時: 2022/04/05 21:42
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第72話「互いの恋人トーク③」

【回想:王国暦600年 ガルディア城】

『………』
『行きましょうクロノ、私たちの時代にいるあの子に会う為にも『この時代』の王妃を助けなきゃ!!』
『うん、そうだね!!』

このきっかけがあったから、この時から僕はルッカの事を常に意識するようになったんだ。
一時は新しいロボットの研究開発をしなくちゃで別れた事があったけど、再び再開出来たんだ。
その時の僕は彼女に会いたい一心で、自力であの牢獄から脱走したんだ。

【現在:クリミア国 アイクの家】

「あの頃から常に僕は、ルッカが1番好きだったんだ。一度は彼女や皆を守る為に、ラヴォスに殺されたのに……それでもルッカは僕を必要としていたんだ!」
「それが、今でも続いてる強い絆か?」
「はい、そうです!!」
「………。自らの意思で大切な人である彼女や仲間を守るなんて、俺にはとても真似が出来ないよ……」
「………。だが安心しろ、もしお前が再び命を狙われようとも俺たち仲間が全力で戦ってやる!!」
「えっ……?」
「実はクロノ。俺もかつての君みたいに、1度は死にかけた事があったんだ」
「れ、レインさんがですか?」

だからかも知れないな、あの頃俺は悪の心その物が強かったからな。
フィーナを傷つけてしまったのも、あの時は前皇帝だったウラドに刃向かう訳には行かなかった。
そして、クリスタルとなったもう1人のフィーナに導かれ……相棒でありライバルでもあったラスウェルを超えたかった。
だけどそれは過去の出来事で、今は今なんだ!!

スッ……

「レインさん…?」
「今の俺たちがあるのは、互いを大切に思ってくれる恋人やせつなたちがいる! 少しでも逞しい姿を見せるには、此処から始まった方がいいと思うんだ!!」
「それって簡単に言うと、此処からが新たなスタートって事になるんだよね?」
「ああっ!!」
「そうだね。こうして集まったのも、此処から僕たちの新しいスタートが始まるんだ!!」
「ったく。そう言う大事なとこは、俺に言わせてくれよレイン!!💢💢💢💢」
「ははっ。悪ィバッツ、今回は大目に見てくれよ!!」
「全く……!!おいしいとこだけ持って行くなんて、最低だぞ!!!💢💢💢💢」

お互いの新たなスタート、それは僕たち1人1人が此処から次なる場所へ旅立つ事になる。
僕はルッカと一緒に、前から行きたかったヘスに赴こうかなって考えていたんだ。
そこに行けば、ファイサリスさんから当時の事を教えてくれる気がする。
蒼炎のアイクくんは此処を立つ前に、行かなかった場所があるみたい。
その場所とは……、大切な仲間が眠るあの場所かも知れないね。

73話に続きます。