二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.106 )
- 日時: 2022/04/07 08:26
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第75話「受け入れ難い真実」
【ボーンビレッジ】
ヒュヒュヒュヒュヒュ……
「!?セシル、あそこにポップたちが!」
「うん。一旦離陸だ、彼らを乗せてやって欲しい!!」
『はいっ、セシル隊長!!』
この大きな音、まさか魔導船か!?
俺の察していた通り、目の前の魔導船は俺たちの前で離陸しやがった!
そうか、あまりにも帰りが遅いから迎えに来てくれたんだな。
一国の王であり、元赤い翼の隊長だったセシルには何でもお見通しなんだな♪
キィィン………
「よっと!!」
「いいタイミングだったね、ポップ!!」
「へへっ。まさかとは思ってたけどよ、魔導船で迎えに来る事自体に驚いたぜ!!」
「いや。前もってリドとジェイクがこの魔導船を強化してくれたんだ、いつでも君たちを迎えに行けるようにと言う願いを込めたそうだよ!」
「あいつら……、無茶しやがって!!」
「………」
「ん? どうかしたのかい、一護!」
「………。なあセシル、コハルの姿がないけどさ。彼女はどうしてるんだ?」
「その点は大丈夫だよ。彼女も今は別の飛空艇でティファのお店に向かっているからね!」
「そうか……、良かった……」
やれやれ、ひとまずは安心って奴だな。
あのカインがセシルと一緒に迎えに来る事自体、珍しいけどよ。
だけど久々にこの魔導船に乗車したら、その心配性はなくなった。
此処からティファたちのとこまでは、早くても丸1日は掛かるだろう。
ごめん、少しだけ地下の部屋で眠らせて貰うわ!!
バタンっ
「………。ポップ……」
「セシル。後は俺が運転するから、あいつの様子を見に行って来い!!」
「分かった。何か異変があったらその辺りに通信機があるから、それで知らせて!」
「ふっ、任せて置け!!」
さっきの彼の去り際を見た途端、元気がないように思えたんだ。
ねえポップ、どうして君は大事な事を僕に話そうとしないんだい。
かつて僕があの女の子に支配されている過去があったにしても、それは昔の事その物なんだよ。
だからカインは初めから分かっていたんだね、何でポップが僕や此処にいる皆の前で静かに泣いているのかを察していたから様子を見に行けと言ったんだろうな……。
済みません、もう少しだけ続きますので感想はまだです。