二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.108 )
日時: 2022/04/08 08:01
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第77話「楽しい誕生日会 前編」

【7番街スラム セブンスヘブン】

カランカラーン……

キィィン……

「クラウド、お仕事お疲れ様!!」
「ああっ。なあティファ、他に必要な材料とかあるか?」
「えっ……? 折角帰って来たんだから、少しゆっくりすればいいのに!!」
「そうしたい所だが。休んでしまったら、あんたの優しさに溺れてしまうだろ……」
「それもそうね……。じゃあ、頼まれて欲しい物があるんだけどお願い出来るかな?」
「いいだろう。それに今回は久々のタダ働きだからな!!」
「ふふっ。でもあの子がいたらきっと、その言葉に弱いかも知れないな♪」
「………」

確かに、戦争で両親を失ったアイツなら元気よく飛び出して来るかも知れないな。
無料バイトに関しては俺じゃなく、アイツが適任だ。
数分程待っていると、カウンターの席からティファが駆け付けて来た。
要するにこの店を貸し切りにしたのも、ある奴らを祝う為だろう。

「クラッカーの予備は問題ないか?」
「うん。そこは他の子に任せてあるから、心配はないよ!」
「……? そう言えば、ティナやフィーナたちがいないみたいだが……彼女たちはどうした?」
「それが……。フィーナたちなら少し前に帰っちゃったの、多分……高い所の飾り付けとか色んな準備を彼女たちなりに手伝ってくれたから相当疲れたんだと思う!!」

俺がいない間に、そんな無理な事をしていたのか。
いや、これもあいつららしい感謝だろうな。
しかし此処に来ると前にティファが言ってたな、まるで本当の故郷に帰って来た気分みたいだと。
今回の特別な依頼内容は、ケーキを作る為の必要な材料を調達する事だった。

カランカラーン……

「あっ! ポップたち、無事だったんだね!!」
「当たり前よ。この俺がいなかったらこいつら全員、全滅だったわ♪」
「良かった……。そうだ、ご飯食べる?」
「そうだな……。ひとまず体力を万全にしてーからお言葉に甘えますか!! なっ、セシルさんよ!」
「そうだね。じゃあティファ、頼めるかい?」
「分かったわ。この店の看板娘の腕によりを掛けて、皆の為に美味しい料理を振るわせて頂きます!!」
「ったくアンタは危なかっしいからよ……。仕方ねぇな、俺も手伝ってやりますか!!」
「ありがとうポップ、助かる〜♪」

意外だな、まさかポップ自ら希望を出すとは。
しかし俺は未だに動かず、依頼内容を再確認していた。
つまり此処に到着していないメンバーの中に、主役の2人が一緒にいる筈だろうな。
それでティファが自信満々で言ったから、逆にポップの奴が不安になったと言う訳か。
……さっさと済ませて来るか、またティファが無茶をしないように依頼をこなさないとな!

後編に続きます。前編ですが、感想OKですよ。