二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.113 )
日時: 2022/04/10 07:29
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第82話「久し振りの息抜き」

【天望荘 大家の間】

「ん…? あんたたちが以前言ってた仲間たちだね、ティファから話は聞いてるよ!」
「はい、お世話になります!」
「いい心掛けだ。それとアイク…これは依頼だよ、今後もゼルダを大切にするんだ!」
「ああ、分かっている!!」
「うんうん。話が早くて助かるよ、それとこの天望荘は好きに使っていいからね! クラウドやティファがお世話になってる連中からお金を頂くわけには行かないからさ!!」
『…………(汗)』

それって、どう言う意味なんでしょうか。
よくは分かりませんが、要するに無料提供でいつでも休ませてくれるって事でしょうか。
大家さんと簡単な挨拶を済ませた後、私たちは別の場所に足を運びます。
全体の作りだけじゃなく、風景まで全然違うんですね。

スタスタスタスタ……

「まるで、別世界そのものですわ!」
「そうだな。今まで通って来た場所よりも全く違う光景が見えるぞ!」
「あそこにいい場所がありますわ。少し休んで行きましょうか!」
「ああ、そうだな!!」

……アイクさんは冷静を保っていますが、これは無理に耐えているかも知れません。
すると少し離れた所でビックスさんと遭遇し、私たち2人に飲み物を下さいました。
そんな、頼んでいないのにどうしてでしょう。
そう悟っていたのか、彼は笑ってこう言いましたの。
「大家さんからの命令でな。日頃の感謝を込めて無料提供しているんだ」と、彼は笑顔を浮かべたまま言ってくれました。

ぷしゅっ……… ゴクゴクゴク……

「おっ! 流石だなビックスの奴、俺たちの好みをよく理解しているな!」
「はいっ。こうしてのんびりするのも、あまりなかったですからね!」
「………。さてと、此処なら誰にも見つからないだろう。そろそろ話してくれないか?」
「……? えっ……?」
「実はな。最近のゼルダが何か隠してるみたいで心配になっていたんだ!」
「やはり、気付いていたんですね……?」
「当たり前だろ。こっちに来てからゼルダ、あんたはずっと何かを隠している様子だったからな!」

流石アイクさんですね、本当にこの時は勘が鋭い人なんですから。
だからってこれ以上、1人でうなされ続ける訳には行きません!!
一緒にいてくれる大切な人の為に、私は覚悟を決めてお話しました。
ごめんなさい、こんなになるまで隠すつもりはなかったんです!!

「………。まさか、あの魔王城でそんな出来事があったなんて……」
「はい。実はこの古傷も、その頃に受けた傷跡なんです!!」
「………。これは許せないな、3つの力を手に入れるだけじゃなく……ゼルダの体内に潜んで好き勝手な事をするとは最低だな!!💢💢」
「アイクさん……」
「済まなかったゼルダ。あんたがそのせいで悪夢にうなされて苦しんでいたのに、俺は自分の事しか考えてなかった!!」
「そんな事ないですよ。私は嬉しいんです、あの時私を守る為に行動して下さいましたから♪」
「……もう、これ以上1人で抱え込むな!! 頼む……、俺の見えない所でアンタが苦しむ姿を俺は見たくないんだ!!」
「……う……。ううっ………、アイクさん……! アイクさーーーーーん!!!」

私が静かに泣き出したと察し、アイクさんは少しだけ抱き締める力を強めました。
実は先程のお部屋にいた時も、私は1人で静かに泣いていたんです。
それをピーチさんや他の皆さんに知られたくなくて、お話をしたくなかったんです。
ごめんなさい、落ち着くまでこのままでいて下さい。

83話に続きます。初のゼルダの過去編です、涙腺もありますが感想OKですよ。