二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.118 )
日時: 2022/04/12 08:12
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第86話「それぞれの変化と最後の一夜 前編」

【モブリズの村】

「皆。そろそろ来る頃だって分かっていたよ!」
「ファイサリスちゃん!」
「それでね。私もラスウェルとよく話し合ったんだけど、ティナたちの故郷に住もうと決めたんだ!!」
「……。えっ………」
『えぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!』

確かにファイサリスらしい判断だけど、ラスウェルまで彼女に賛同する事事態が珍しい。
しかし、ラスウェルにはヘスの王としての責務がある筈だろ。
俺の心配を悟ったのか、ファイサリスは両腕を組みながら答える。
互いの休みに合わせて、此処にも帰って来ると言い出したんだ。

「まあね。ティの心配もよく分かるよ、別にラピスは私がいなくてもレインとフィーナがいてくれるからね!」
「………。でも、やっぱりラピスの世界はファイサリスさんがいてこそ賑やかになるんじゃないですか?」
「りんごまで心配し過ぎ! 君たちの方だってすずらんとテト号とで行き来してるじゃないの!」
『…………。た、確かにそうだな(ね)………』

俺にとってテト号は実家みたいな感じだけど、りんごがいるすずらんに住んでると安心してしまうんだよなぁ。
俺の知らなかった事とか、ぷよぷよがどういうのかをもっと知りたくなってしまったからな。
もしかするとエックスたちも、俺がいなくてもしっかりと警備を強化するんだろうか。
あの悪戯いたずら大好きな双子が、またエックスを困らせたりしないといいけど。

【リックスの村】

「ふ〜ん。此処ってバッツさんの生まれ故郷なんだね!」
「ああ!」
「どう? 久々に帰って来ると故郷が恋しくなっちゃうんじゃないかしら?」
「まあな。それにさ、今この村はツェザール率いるジャイワール部隊が総本部として活躍しているみたいなんだよ!」
「えっ……?」
「俺がいつでも帰って来れるように、砂漠の国・アラバスタと同盟を組んでいるからな!」

砂漠の国、アラバスタ。
確かルフィさん達のかつての仲間だったビビ王女はそこの出身って、前に聞いてたけど。
彼女は2年振りに新しい人が見つかって、今はフィガロに住んでいる。
もしかして、ビビ王女の相手って!!
………。だ、駄目だ………想像したら余計に笑えて来ちゃったよ!!

『あははははははは………』
「2人共。俺が故郷を恋しておかしいのか?」
「ち………。違うんですよ、バッツさん!」
「私とダイが笑っているのは、ビビ王女の相手の事よ!!」
「あ〜。要するにその相手はティナの仲間の1人で、女性が苦手とかつぶやいていたあいつの事か!!」
「そうそう。そうなんですよ!!」
「でも心配だわ。あのフィガロ国には兄のエドガー王もいるし、もしあの人の恋人でもあるビビ王女が口説かれたりしたら大変よ!!」
「それがねマァム。そこの護衛隊長がオルネーゼさんなんだって!!」
「あら。ますます意外な人が抜擢されたなんてね、想定外だわ!!」

確かに、そこは俺もあり得ないと思っていた。
かつてオルネーゼは、宗主国・ゼビオンの戦士として各世界を救う為にテレシアたちと戦っていた凄腕の女戦士。
あの呪いが消えてからも、フィガロをオレンカの国の人たちと一緒に守っているんだろうな。
他の世界とかどうしてるかも気になるし、落ち着いたらフィガロにも立ち寄ろうか!!

87話に続きます。