二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.120 )
日時: 2022/04/13 08:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第88話「それぞれの変化と最後の一夜 後編】

【ハイラル城 王の間】

「………」
「夜一様!!」
「砕蜂。言ったばかりじゃろ? お主も少しは休めって!」
「そ……、そうですが! 夜一様が頑張っているのに私だけ英気を養う訳には行きません!」
「わしの事なら大丈夫じゃ。しかし、檜佐木はもう少しだけ時間が掛かりそうじゃろう!!」

やはり、日暮とわを失ったダメージが大きいかも知れないな。
他の隊長らに現在状況を聞いて回った所、何人かの隊長たちは吹っ切れている様子だ。
黒崎一護は死神代行をしつつも、コハルを守っている。
いつぞやの取り合いは一体、何だったのだ。

「おっ! 元二番隊の隊長と副隊長、お揃いですか!」
「何じゃ阿祓井。わしが力仕事をしたらいかんと言うのか?」
「そうじゃないっすよ! 俺も手伝いに来たんです、隊長たちの力になれって朽木隊長が!」
「確かあの男には妹がいただろ? 彼女はどうしたのだ?」
「ルキアは心配無用っす。一護だけじゃなく、コハルの事も守るってあいつは聞かなくて困ってるんっすよ!!」
「ふんっ。朽木妹らしいな!!」

我々は元の世界に帰りたくとも、こちらの世界にいると安心してしまうんだ。
夜一様だけでなく、松本たちとこちらの世界で過ごす時間は楽しいからな。
日番谷は相棒の剣を磨きながらも、雛森と正面から向き合っている。
斑目は松本とすっかりお酒仲間に入り浸っているが、飲み過ぎた為ラピスの世界にある仲間たちの家で療養しているそうだ。
それだけ飲めば頭痛いのは当たり前だろう、馬鹿者が!!

【ネイル村】

「………。風の噂でマリオとせつなが結婚したそうだが、知っているか?」
「あいつらが?」
「ああ。俺もヒュンケルからその話を聞くまでは知らなかったが、やはり互いに惹かれあっていたんだろう……」
「………。皆、変わっていくんだな……」

だけど俺は、俺は何も変わっていない。
トワリンやマルスたちの前で、ゼルダを守り通すと誓ったんだ。
これ以上前みたいに、彼女を危険にさらされる訳には行かない!
またワリオだけでなく、例の最低な奴らが現れようとも俺が全力で阻止して見せる!!
何かを思い出して苛立ちを覚えてしまったせいか、周りから不安な声が聞こえて来た。

「………。アイクよ、何か嫌な事を思い出してしまったのか?」
「………。何でもない、ただの勘違いだ!」
「ですが。『何でもない』って顔はしていませんよ? アイクさん」
「………。まるでエアリスに似た力を使いこなすようになったな、ゼルダ!!」
「い……いえっ、そんな!! わ、わたくしはただアイクさんが心配で!!」
「おやおや。まだ此処にいたのかい?」
「お姉ちゃんたち、折角のご飯が冷めちゃうよ!!」
「あっ、ごめんなさい! 今行きますわ!!」
「ゼルダお姉ちゃん。今日はミーナのお部屋で一緒に寝ようね!!」
「はい。お言葉に甘えて、そうさせて頂きますわ!!」
「…………」
「アイク。今回は大目に見てやってくれ、別にすぐいなくなる訳ではないからな!」
「ああ……、そうだな!!」

確かに、この村の子供にまで嫉妬する事自体が情けないな。
クロコダインが上手く解釈していなかったら、俺の怒りはかなり頂点まで昇り詰めていただろう。
ゼルダが幸せそうなら、それでいい筈だ。
いや、それ以前にゼルダと長くいるのは俺の方だとミーナにきちんと説明しないと気が済まない!!

89話に続きます。

最新話、更新です。
まさかのまさかのウチの元団長、村の子供に自分の恋人を取られて嫉妬してますwww
残りの回は、作者の好きなあの2人のお話を描こうと思いますので宜しくお願いします!
次回作の何処かにでも、元団長と知恵の姫君のお話を描きますので最後まで応援宜しくお願いします!!