二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.52 )
- 日時: 2022/03/19 06:58
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
*第3章:憂鬱な悪夢
第31話「悪夢と逃走」
【夢の中:無の中】
バタッ………
『ファーファファファっ!! 屈強なコスモスの戦士たちも大したことないな!』
『アイクさん、みんな……』
『くっ……。逃げろ……、ハイラルの王女よ……』
『せ……、セフィロスさん……』
『ぐっ……。姫よ……、わ……私が付いていながら面目ないな……』
『そ………、そんな………』
『ほう? まだ息が残っていたか、英雄セフィロス!』
『馬鹿にするな! セフィロスだけじゃねぇ、オラだって……オラたちだってまだやれっぞ!!』
今頃になって、あんな無残な敗北の夢をみてしまうなんて。
確かあの空間は、タイクーンが消えたと言う最後の場所でしたわね。
その場所の名は、次元の狭間。
こんな敗北の夢が現実と化したら、もっと嫌な世界となってしまいますわ。
【現在:アイクの家 リビング】
ゼルダ「…………」
あの非道な悪夢を見たせいで、私の両目が冴えてしまいましたわ。
時計を見ると、日が上る前の時間帯でしたわ。
この時間帯ではきっと、アイクさんや他の皆さんも眠っていますわね。
ならばあの悪夢を断ち切る為にも、あの方にお会いして来ましょう!!
ゼルダ「………ッ!!! じっとしていられませんわ!!」
バァンっ……
「……? ゼルダ姫がこんな夜更けに出かけて行ったな。……!!まさか、ダイの時みたいに!」
仮にそうだとしても、彼女はそこまではしない筈だ。
息を切らしながらも俺が辿り着いた場所は、アイクの部屋だ。
ゆっくりゆっくりと息は落ち着いて来たと察し、アイクの部屋の前でノックをする。
すると部屋の奥から本人の声が聞こえて来て、同時に部屋の中に入っていく。
キィィン…… バタンっ
【アイクの部屋】
「珍しいな、ヒュンケルが此処に来るのは」
ヒュンケル「本だらけだな。整頓していたのか?」
アイク「ああ。少し前からポーレの奴がクロノや悟空たちの経験談も含まれてるから保管しとけって強引に渡されたよ!」
ヒュンケル「そうか……。いや、本題はそこじゃない! 彼女が外に出ていくのを見てしまったんだ!」
アイク「……? ゼルダが? 一体何かあったのか?」
ヒュンケル「分からない。俺の知る限りあの様子を見ると、相当な悪夢を見た筈だ!」
アイク「……。俺がゼルダを探して来る、アンタは此処に残っていろ!!」
ヒュンケル「分かった。十分に気を付けてくれ、アイク!!」
アイク「ああっ!!」
あんの馬鹿、悪夢を見たなら何故俺に一言も相談しなかったんだ。
少しでも話してくれたらゼルダ、お前の不安は減って行った筈だ。
自分の家を出てすぐだったか、目の前からキラーパンサーのプックルが駆けつけて来た。
俺に背を向けたのは恐らく、「事情は察しています、お乗り下さい!」と言ってるように聞こえたからだ!
さあ行くぞ、隅々まで見ながらゼルダを探すんだ!!
32話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.53 )
- 日時: 2022/03/19 08:38
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第32話「楽しい時間」
【アイクの家 キッチン】
マァム「………。お花見と言ったら、やっぱり手作り料理かしら!」
「あ、マァム! そこにいたのね?」
マァム「ゼシカじゃない、どうかしたの?」
ゼシカ「ねぇねぇ、向こうで子供たちがかくれんぼしようって言ってるけど。マァムも参加しましょうよ?」
マァム「ごめんなさい。気晴らしもしたいけど、まだ決めかねているのよ!」
ゼシカ「もうっ! それ位なら他の調理班に頼めばいいでしょ、行くわよマァム!!」
マァム「!?ち、ちょっとゼシカ!!」
確かに、気晴らしも大切よね。
ゼシカに連れられてリビングに着くと、何人かの子どもたちが参加していたわ。
勿論ティナを始めリノア、悟天 ネス ピチュー りおんが参加者になっていたの。
あの時の印象はなく、今はほのぼのとしているわ!
【リビング】
ゼシカ「皆集まったわね。それじゃあ行くわよ!!」
『じゃんけんポン!!』
集まったみんなから鬼になる為のジャンケンをした結果、ティナが鬼に決まったわ。
彼女が100を数えている間、それ以外の皆は散り散りになって隠れ場所を探す。
隠れられそうな場所が中々見つからなくて辺りを探しているけど、迫って来る気配がする。
やばいわ、急いで隠れなきゃ!!
【書庫】
キィィン……
マァム「ふふっ。この場所なら大丈夫そうね!」
「痛い、痛いよマァムお姉ちゃん!!」
マァム「ごっ……、悟天!? ごめんなさい、先客がいたなんて気が付かなかったわ!」
悟天「し〜っ! 駄目だよマァムお姉ちゃん、そんな大声出して!!」
マァム「あっ……。ご……、ごめんなさい……」
そうだったわ、今は大事なかくれんぼタイムの真っ最中だったわね。
徐々に鬼役のティナが迫って来ているけど、何とか通り過ぎて行ったわ。
先に見つかったのはリノア、何でも隠れる所を探してたらマリベルからティータイムを誘われたみたい。
その後りおん ネス ピチュー ゼシカが見つかって行って、私たちが最後になったの。
もうっ、途中棄権するなんてあなたらしくもないわよリノア!!
33話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.54 )
- 日時: 2022/03/19 10:24
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
〜作者ファミリーの雑談会 第1回目〜
シュタッ
炭治郎「いやぁ〜。今章になって初の回だね、ダイくん!」
ダイ「うん。前章のラスト辺りで俺、カッコ悪く逃げ出しちゃったんだよね〜!」
せつな「仕方ないだろ。お前とポップは兄弟のように仲良かったからな!」
そうそう、だって作者である私もそうしないと誰に動いて貰うかで散々悩んでいたんだもん。
せつな「確かにな!!」
もろは「そう言えば、31話でゼルダ姫がかなりうなされていたよな〜」
ビアンカ「ええっ。まるで幼馴染の幼少期と被るかのような印象だったわ!」
ダイ「対する俺は未だに別世界だし、誰でも良いから早く再合流したいよ〜!!」
ヒュンケル「……。何だとっ!? 作者からのメモに依ると、『今章か次章の何処かに、ポップ復帰編』を予定しているそうだ!」
善逸「やった〜、またポップさんと一緒に冒険が出来るぞ!!」
クロコダイン「そうだな、何しろかつての俺と互角に闘った過去があるからな!」
せつな「いや、その回は作者が見づらくなったから視聴するのを諦めたらしいぞ(汗)」
クロコダイン「ぐっ……、貴重な回だったのに……orz」
あはは……。暫く原典……もといアニメの方も、セレクション回で来るから次は視聴しましょうか!
出来れば私個人としての意見としては、ヒュンケルがポップのピンチを助ける回が来る事を祈ります!!
以上、作者ファミリーの雑談会でした。
本編33話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.55 )
- 日時: 2022/03/19 12:37
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※ごめんなさい、急展開なので笑い過ぎに注意して閲覧下さい!!wwwww
第33話「まさかの悲劇と救出」
【クリミア国 花畑】
ぎゅうぅぅぅ………
「うんうん。綺麗なお花、いっぱい取れたから、帰ろ………ッ!!ちょっ、ええっ!?」
ずっどーーーーーん!!!(エアリスが落とし穴に落ちる音)
エアリス「あいたたた……。もうっ! 意地悪〜、こんな近辺に落とす穴、掘ったの誰よ!!💢💢💢💢💢」
最悪だなぁ、折角綺麗なお花、沢山見付けたのにこんな所で落とし穴にハマるなんて!
さっきまでいた花畑からの距離を考えると、大抵で言うなら1m90位かな。
困ったなぁ、此処からだと外、見えないよ。
するとその近くの近辺から、わたしを呼ぶ声が聞こえて来たんだ。
「おぉ、エアリスか! 大丈夫か!?」
エアリス「ぐすんっ。折角綺麗なお花沢山、見付けて帰りたかったのに、出られなくなっちゃったみたいなの!」
クロコダイン「そうだったのか……」
エアリス「ぐすんっ、助けてクロコダイン!」
クロコダイン「………。そうしたい所だがエアリス、俺1人の力じゃ無理だ!」
エアリス「そ、そんな〜〜〜!!!」
クロコダイン「済まないがもう少しだけ待ってろ、俺が急いで救援呼んでくるからな!」
エアリス「ええっ!!」
多分駄目、かも知れないな。
彼の素早さ、前にマァムから、聞いたもん。
かつて獣王だった時、かなり強かったって。
今では頼もしい仲間だけど、動き的には、ヤンガス並かな。
エアリス「…………。クロコダイン遅いなぁ、まだ救援、見つかってないのかなぁ?」
私がお花畑に行くと告げて家を出たのが、確か正午前辺り。
確か風間くんから前に、こんな話を聞いたことがある。
日差しその物が駄目な忍たまたちが、私たちの中にいるって話を。
それは元々の担当教師である、斜堂先生の受け売りみたいらしいけどね。
「お〜いエアリス〜、大丈夫かーーー??」
エアリス「ヒック。おじょいわよ馬鹿、何しへたのよ訳:遅いわよ馬鹿、何してたのよ)!!」
ロック「ごめんごめん。此処へ来る途中ミクリオやスレイと一緒に、貴重な遺跡があるって聞いたからそっちに同席してたんだよ♪」
エアリス「ロックの馬鹿馬鹿馬鹿っ。前にあなた、わたしみたいな困ってる人を助けるのを放って置けないって、自分から言ってたでしょ!!💢💢💢💢💢」
ロック「……………。」
エアリス「む〜…………。寂しかったんだから、ね? 本当に!!!」
ミクリオ「再会の所悪いけど、まずは彼女を助ける事を優先しようか!」
スレイ「そうだな。ミクリオ、あの契約は健在か?」
ミクリオ「うん。その契約は今も健在だよ!!」
あの契約? 健在?
よくはわからないけど、多分2人の力が1つになるのかな。
するとミクリオと1つになったスレイは長い縄を使って、わたしの方まで送っていく。
それを利用しながらロックはわたしの方に来て、しっかり掴みながら引き上げて行く。
それ以前にあの落とし穴の所有者、探さなきゃ!!
34話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.56 )
- 日時: 2022/03/19 16:59
- 名前: ネル (ID: QrByitfV)
ネルです(・ω・)ノシ
ネル「おいwww誰www落とし穴仕掛けたのwww」
ドロッチェ「クロコダイン、お前でも救出出来たんじゃ…?」
ネル「いや、団長よ、身長というものが足りなかったかもしれないでしょ?」
ドロッチェ「あwwwどんくらい掘ったんだよwwwそいつwww」
ネス「甘い!!僕ならば落とし穴落ちた時に死ねばいいのにを流す!!」
ドロッチェ「お前、どっから湧いてきたwwwあと、それやったら間違いなく殺されるぞ?www」
ネル「あと、それは悪意完全にありすぎwww」
こっち更新しましたぁ〜。コメントしずら…い?かな?
以上です
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.57 )
- 日時: 2022/03/19 17:24
- 名前: 天竜 (ID: 8rukhG7e)
天竜です。
エアリスが落ちた落とし穴を掘ったのは誰でしょか?僕の知ってる限りだと穴を掘るキャラ3人いますがおそらくその内2人は謎の女剣士さんは知らないはずです。3人のキャラのジャンルはアイドルマスター、FAIRYTAIL、ポケモンです。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.58 )
- 日時: 2022/03/19 17:49
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
天竜さん
それがですね、此処だけの話ですけど。所有者が誰なのか分かりかけています!
答えはエアリス視点の中に、既にヒントが出ているんですよw
流石にウチのロケット団はそんな事しないので、はい!
ネルさん
パルテナ「ネスさん? ちょ〜っと話があるんですけど??💢💢💢💢」
ヒュンケル「いやいやいや、掘った長さは1m90辺りだと既に出ているがな?」
アイク「心配するな。あの後あの人はウチの地味艦長……グフォっ!!」←大量のテトリミノがアイクに命中しましたw
ラーハルト「蒼炎の勇者よ、哀れだな…(汗)」
いえいえ、後程伺いに行きますね。
お2人共、ありがとうございました^ ^
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.59 )
- 日時: 2022/03/19 19:51
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※後半辺りからはヒュンケル直々の説教シーンがあるので、ご了承下さい。
第34話「大喧嘩と説教」
【スマブラ地方 森】
ドコーン
「ぐはっ!!」
その近くでは丁度、私とマリオが互いの力を強化していた頃だ。
しかし唯ならぬ殺気がこの近くから感じているな、今は気にせずにやるぞ!
マリオジャンプは来る事自体分かっていたが、私のこの技は避けられん!
行くぞっ、旋風陣!!
ヒュルウゥゥゥゥ……
マリオ「くっ!! ま、まるで風属性みたいだ!」
「まだだ。マリオ、お前の力はそんな物じゃないだろ!」
マリオ「うんっ、思いっきり来て!」
せつな「いい覚悟だ。群れたちのツバメ!!」
マリオ「ふっ!! 渾身のマリオパーンチ!!」
せつな「何っ!? うぐっ!!」
ヒュウゥゥン…… パラパラパラ……
まるで、ハドラーや麒麟丸の渾身の力そのものだな。
かつての力は今も健在だからこそ、私はこの男に好いている気がする。
しかし、自分の気持ちを伝える前にこの男の力を試したい。
続きを再開したい所だが、あの闘気がかなり危なくなっているようだ。
【雲海】
ぐいっ
「ねえロック、エアリスがピンチなのを察しておいて放置するなんてどう言う事?💢」
ロック「だ……、だから俺はその間スレイたちと遺跡探検に行ってたんだって!!」
ティファ「嘘ついちゃ駄目。本当は怖くて逃げていたんじゃないの?」
ロック「(ピキっ)俺が嘘付いてるって言うのかよティファ、さっきも言ってるじゃないか!💢💢💢」
ティファ「いいえ、絶対に信じないわ!!💢💢💢」
ロック「そうかよ……。だったら、参ったと言わせるまでだ!!💢💢💢💢」
ティファ「えっ!? い、イフリート!?」
あ、あれは初めて見たぞ。
まさか召喚獣が、目の前に現れるとは。
だからって野放しには出来ん、何とか2人を止めなければ!
すると我々を制止するかのように、ヒュンケルが2人の間に入る!
あっ……、これはまさに……ひょっとするかもだな!
「2人共……、いい加減にしろっ!!」
ごっつ〜ん
ロック「いっ……、痛ってぇぇぇぇ〜!!」
ティファ「ちょっと! レディに対して暴力振る事ない…「黙れっ!!」うっ……」
ヒュンケル「何故ロックを信用しない? 奴は本当にスレイたちに同行していたんだぞ!」
ティファ「………」
ヒュンケル「ティファ。奴の恋人がアンタの1番の親友なのは分かる、だがな! 奴を信じないと言うことは、エアリスを傷つけることと同じなんだぞっ!!💢💢💢💢」
ティファ「……っ!!!」
は……、初めて見たぞ。
あそこまでヒュンケルが、ロックたちの為に怒る姿を。
ずっとロックを問い詰め続けるティファが悪い事は、私も同感だ。
いつかは私もあんな感じで、他の連中を叱ってみる日はきっと来る筈だろうな……。
35話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.60 )
- 日時: 2022/03/19 23:25
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
どもです、ついに3章に入りました。
*今後の更新について
まずはですね、いつもこの作品を読んでくれる読者の方のようこそ編を再び描こうかと思います。
まあ、途中でカオスになりますけどね。
さて、前回の落とし穴編を次のキャラにバトンしたいと思います。
それが誰になるかは、お楽しみです。
引き続き、本編をお楽しみ下さい。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.61 )
- 日時: 2022/03/20 08:11
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第35話「王女の休息と意外な再会」
【ロトゼタシア サマディー王国】
「………。あんな事があったのに、この盛り上がりは変わりませんわ!」
初めてこちらに足を運んで見ましたが、何とも変わらない様子ですわ。
今回の依頼主は、こちらの王子様からですわね。
頼みたい事とは一体、何なんでしょうか。
それが分からずに誘われるまま、玉座の間に姿を見せました。
【玉座の間】
「おぉっ! そなたは確か、ハイラル王国のゼルダ女王閣下!」
「お久しぶりです、サマディー王!」
「ご無沙汰ですな。女王閣下がいらしたと言うことは、我が息子からの依頼で?」
「そうじゃないんです。実は……」
此処へ来る前に1人で色んな場所を訪れた事、これからの事などを分かりやすく説明しましたの。
するとサマディー王は、何やら難しい顔をし始めました。
私が見た悪夢そのものが実は、すぐそこまで来てしまっている事を。
その元凶の名は、覇王エクスデス!
「城の学者たちに調べて見た所、エクスデスはかつて故郷だった場所まで焼き払った事があるそうです!」
「えっ……?」
「どうしてそうなったのかまでは存じませぬが、我が国も勢力を上げながら出来る限りサポート致しますぞ!」
「あっ……、ありがとうございます!!」
あのエクスデスが、故郷を焼き払うなんて。
このまま目覚めてしまったら、大変な事になってしまいますわね。
しかも魔力は以前倒したケフカより、数倍も上だなんて信じられませんわ。
城下町まで戻ると、何だか気分が晴れなくなってしまいました。
【サマディー城下町】
「そうだわ、そういう時はサーカスを見ま「ゼルダ!」……? も、もしかして……」
ギュッ……
「全く。随分と探したんだぞ、この大馬鹿野郎!!」
「ごめんなさい。どうしても息抜きしたかったんです……」
「それなら、俺に一言言ってくれても良かったじゃないか!」
「で……、ですが! あんな悪夢を見たせいで、いつまでも甘える訳には行かないんです!」
そうです、いつまでも弱い自分じゃ嫌なんです。
沢山の闘いがあっても、いつもあなたに甘えてしまっています。
祖国の再建も大事ですが、アイクさんや皆の力になる事も大切なんです。
思っている事が言えず、涙が溢れかけたその時でした。
私を抱き締めてくれる彼の力が、少しだけ強く感じましたの。
ポロリ ポロリ……
「………ッ!!!」
「あ……、アイクさん……?」
「アンタは……、俺の好きなゼルダはそこまで弱くなんかないぞ!」
「えっ……?」
「操られたとわを助ける時も、マリオたちの援護をするあんたも……凄く頼りになっているんだ」
「………」
「ゼルダ。無理に俺や皆みたいに強くなることはないんだ、それこそ無理強いしてしまう事もあるんだぞ!」
「………。アイクさん………」
何ででしょう、彼の強い言葉を聞くと私が浅はかだったように感じます。
それ以前にこの状況を離れないと、恥ずかしいですわ。
折角この国に来ましたから、一緒にサーカスを見ましょうよ!
丁度その近くにあるサーカスは、開演前の準備に取り掛かろうとしている頃でしたわ。
36話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.62 )
- 日時: 2022/03/20 17:49
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第36話「己自身の強化鍛錬」
【クリミア国 アイクの家の近辺】
「………。怯んでちゃ駄目、力を付けなきゃ!」
何の為に私は、この職業を選んだのかしら。
前に貰った魔弾丸が壊れて、これ以上足を引っ張りたくないって実感はしたのに。
それでも浅はかさだったのは、私自身のせいでもあるわ。
だから私はもっともっと強くなって、ダイや皆を守る為に頑張るって決めたんだもの。
シュッ シュッシュッシュッ……
「駄目……。駄目だわ……、一体何が足りたいって言うのかしら?」
「ふふっ、個人修業なんて性が出るわねマァム!」
「……っ!? ティファ、どうして此処に?」
「頑張ってるあなたを見てたらね、私も負けてられなくなったから……かな?」
「………??」
「お互い武闘家同士。気が済むまでなら、私も付き合うよ!」
「ティファ……。ええっ、お願いします!!」
格闘家としての極意を極めるなら、ある武術を身につけてる彼女から伝授したい。
凄い、一瞬の隙もなく私の行動を読んでいる。
きっと彼女も、相当苦労したんでしょうね。
お互いにも守るべき人がいるからこそ、負けられないって気持ちが伝わって来るわ!
「行くわよっ、凍っちゃって!!」
「えっ……!? こ……、氷の魔法……」
「マァム。余所見は禁物だよ、いっけ〜!」
「くっ!! なっ……、何て力なのかしら……」
普段の通常攻撃とは違い、ティファには幾多の魔法がある。
確かに私にも魔法が使えた頃が一時期あったけど、あれは僧侶の時だけよ。
いくら回復や武術系が使えても、憧れの彼女には傷1つ付けれない。
魔法が使える武闘家への道は、今始まったばかりなんだわ!!
37話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.63 )
- 日時: 2022/03/20 20:21
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※ごめんなさい、今回は作者の私が好きな彼がこうなりましたので笑い過ぎに注意して下さいw
第37話「被害と救出」
【クリミア国内】
「〜♪〜♪〜♪ いい空気だな、後でティナに自慢……ッ!!」
ずっど〜〜〜ん…………(バッツが落とし穴に落ちる音)
「うぐぐぐぐ……。ったく誰だよ? こんな場所に落とし穴掘りやがったの、俺への嫌がらせか!💢💢💢💢💢」
最悪だ、折角気持ちのいい空気を見つけたのに。
こんなんじゃ多分、中々抜け出せんぞ。
………こんな時はどうする、じっと待って誰かが通るのを待つべきか。
おっ! 近付いて来るこの足音は聞き覚えがあるぞ、お〜い! 俺は此処だ!!
「その声はバッツか、大丈夫か?」
「せつなか。頼む、助けてくれ!!」
「………。そうしたい所だが済まない、私1人の力では無理だ!!」
「(ず〜ん)ま……、マジかよ〜〜〜!!」
「もう少しだけ耐えていろ。すぐに救援を呼んでくる!!」
きっとせつなは、今の自分の力じゃ俺を助け出せない事を悟っていたんだな。
以前此処とは違う場所で、エアリスが落とし穴に落ちたって話を聞いた。
全くロックの馬鹿野郎、今もエアリスが好きなら1番に助けろってんだよ!!💢💢💢
他人の事をどうこう批判する前に、まずはこの状況を考えないと………。
「……。せつなが救援を呼びに行ってから30分位は経過してるよな、だけど俺はこのままかよ……」
あ〜〜くそっ、それ以前に危険を察知してたら落とし穴を回避出来ていた筈だ!
何の為に俺には、幾多のアビリティがあるんだよ!!
これでも世界を救った経験がある、光の戦士なんだぜ!?
そろそろ1時間が経過しそうだな、誰でもいいから助けてくれ〜!!
「良かった。今助けるよ、バッツ!」
「そ……、その声は珊瑚か!?」
「ああ。時オカリンクとピカチュウ、済まないが引き上げるのを手伝ってくれ!」
『はいっ!!』
「行くよっ!! さあバッツ、この長い縄に掴まるんだ!」
「珊瑚……。ああ、分かったぜ!!」
すると珊瑚の用意した長縄が、俺のいる穴にまで届いて来た。
仲間の言葉を信じながら、俺は長縄に掴まる。
俺を引き上げようと、その先にいる3人の声が聞こえて来たんだ。
凄い……凄いぞこの縄、いくら掴んでいても途中でちぎれない。
仲間たちの力沿いもあったお陰か、俺は無事に助け出された。
ふう〜っ、何とかなったな!!
「ハァ……ハァ……ハァ……。ばっ……、バッツーーー!!」
「どうやら、噂をすればなんとやらの様だね!」
「ええっ。こっちですよ〜、ティナ先輩!」
『Σええっ!? てぃ、ティナ(さん)!?』
せつなの奴、珊瑚たちだけじゃなくティナにも知らせてたのか。
だからあの時、俺にもう少しだけ耐えていろって言ってたんだな。
感動の再会を喜び合うのは、この時までのお預けだとあいつは分かっていたみたいだ。
当の本人が必ず来る事位、俺だって分かってたんだけどな!!
38話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.64 )
- 日時: 2022/03/21 08:21
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第38話「再生への道」
【アイクの家 リビング】
「一体どうしたんでしょうか、急に我々全員を集合させるなんて」
「………」
「どうしたんだよハッサン、今まで以上に難しい顔をしてよ!」
「なあクリフトにもろはよ、こいつは俺の考えだが、何かあった気がするんだよ!」
「えっ……?」
「なっ……、何だって!?」
だが、肝心の当主であるアイクが戻らないのはおかしい。
何かあった時は、必ず連絡を寄越すはずだ。
するとタイミングよくあいつからメールが来て、俺はその内容を黙読する。
今はサマディー地方か、了解したっ!
「………。ねえテリー、アイクからは何て来たの?」
「今はサマディーにいるそうだ。勿論、あいつも一緒にな!」
「……? 確かにあの姫さんまでいないぞ、おっかしいな〜!」
「もろは。焦る気持ちもあるが落ち着け、そろそろだ!」
俺の勘が正しかったのか、何処からか声が聞こえて来る。
恐らくこの声の主は、我々秩序軍の長・メーアだ。
彼女が俺たちをこの家に集結させた事には、何か理由がある筈だ。
それ以前に俺は察しているから、あえて言わない傾向で行こう。
『皆、集まってくれてありがとう!』
「その声に関して私は聞き間違えたりしません、お久しぶりですね! メーアさん」
『ふふっ、久々にその声が聞けて嬉しいわ! クリフト』
「メーア……いや、我ら秩序軍の長よ! 俺たちを集めたのには、何か分かったのか?」
『ええっ。今キルバーンとも話し合った結果、ポップとレオナを復活する為の条件が言い渡されたのよ!』
「何っ!?」
『キルバーンが言うにはね。私たちの中に、カオスに行ってしまった子たちが何人かいるみたいなのよ!』
「……。確かによく見たら、味方の数が少し減って来ているな!」
「要するに。そいつらと戦って再び俺たちの側に加われば、ポップたちを復活させる事が出来るって事か?」
『やっる〜。流石ねハッサン、ご名答よ!』
「はっはっはっはっは! 伊達に大工を目指している訳じゃねぇ、こういう閃きを鍛えるのも今後の戦いに必要だからな!」
流石ハッサンだな、俺と同じことを考えていたなんてな。
しかし通話は切り替えられ、声の主は秩序軍の長からキルバーンに変わった。
元バーン軍に属していただけ、考えは健在の様だな。
ハッサンの言ってる様に、今俺たちに必要なのはポップたちの復活だ。
『そこでね。皆に僕が言う場所に2手に分かれて行って欲しいんだ、残った班は僕と秩序軍の長である彼女の護衛に付いてくれると助かるんだよ!』
「いいだろう。皆、今はキルバーンの言う通り我々は2手に分かれよう!」
「そうですね。この大人数で行くより分担した方が、いい戦力になりますからね!」
「でもさ。いい戦力になる以前によ、肝心の司令塔はどうすんだよ〜?」
『オホホホホ。そこは心配無用だよ、もろは君!』
「何だと〜っ! 前々から言いたかったけどよキルバーン、アタシは男じゃねぇって何回言えば気が済むんだよ馬鹿死神!!💢💢💢💢💢」
「まあまあもろはさん、此処は抑えて下さい!!」
『各班の司令塔を発表するよ。戦闘組の班長は……、退治屋の少女・せつな!』
「なっ!? わ……、私だと……!?」
確かにせつななら、これからの状況等を整理出来るかも知れないな。
そしてもう片方のリーダーは、クリフトに決まった。
出来れば俺は戦闘班に行きたい、ポップたちを助ける為にも俺の力は必要になる筈だ。
どちらを戦闘班 護衛班にするかは、総合リーダーになったマァムの判断で決まる筈だな。
39話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.65 )
- 日時: 2022/03/21 20:59
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第39話「総監督としてのプレッシャー」
【アイクの家 リビング】
「…………」
まさか私が、総監督的ポジションを任されるなんてね。
確かスコールもかつて、リーダーを任された頃があったみたい。
それは、指揮官としてのプレッシャーもあって……始めは乗り気じゃなかったらしいわ。
それなのにどうして私が、その指揮官なのか理解に苦しむわ。
「………。辛そうだな、アンタも」
「…………」
「何でも聞けよ。話くらいは聞いてやるさ」
「………じゃあ、1つだけ聞いていいかしら? スコール」
「ああ、勿論構わないぞ!」
「あのね。あなたが経験して来た指揮官ってどんな事をやっていたの?」
「………。闘う為に一緒にいた仲間だけじゃなく、ガーデンの生徒を見たりなど色々あった」
「………」
「だけど。その頃はキスティスやシュウ先輩が上手く分担してくれたから、重荷は軽い方だったよ」
「………。私は、あなたみたいに強くないわ! いくら総監督的ポジションでも、返って皆の足を引っ張ってしまうもの!」
「確かに闘いには終わりはない。だからって途中下車は出来ない筈だ!」
要するに、出来るとか出来ないとかの問題じゃないって感じね。
折角大事な役を任せて貰ったからには、責任重大だわ。
何の為に私はこの道を選んだの? ダイや皆を守る為にでしょ。
生半可な気持ちでは、倒すべき相手も倒せないって事に繋がるかも知れないわ。
ガタッ キュッ………
「マァム……?」
「私……、やるわ! その総監督のポジション、頑張って受けてみるわ!」
「マァム………」
「あのね。話を聞いて貰ったお礼に、いい戦力選びを手伝って欲しいんだけど。駄目かしら?」
「ああ。勿論だマァム、一緒に考えて決めよう!」
「うんっ、宜しくねスコール!」
「ああっ!!」
まず、どちらかを戦闘班にする所から開始し始めた。
前に聞いた内容に寄ると、クジャや暗闇の雲たちも中に入っている気がするわね。
特に厄介な技が波動砲、まるでソル カノンが放つ威力と同じだわ。
その大技を半減するんだったら、シェルは絶対に必須になるわね。
ペラっ……
「ねえスコール。攻撃や回復 補助が使える人は、絶対戦闘班向きだと思うわ!」
「確かに俺もそう考えていた。とすると……、ティナが適任だろう!」
「そうね。攻撃系をメインに使うんだったら、マリベルやビアンカ 息吹リンクは欠かせないわね!」
「勿論俺やリノアも、その範囲に入っているからな!」
「じゃあ、戦闘班のバックアップは誰が適任かしら?」
「………。此処はやはりヒュンケルだろう、どの道せつなはリーダーとして決定だからな!」
「………。後はそうね……、グレイグとピカチュウも足して置きましょう!」
「………。いやいやマァム、ちょっと待て! それだと半分が護衛になるだろ!!」
「あっ……」
残った皆を、護衛にするのは確かに厳しいわね。
時リンクもかなり強くなってるけど、戦闘向きじゃない気がするわ。
連携が出来そうな仲間を、戦闘班に入れましょう!
ずっと黙って聞いていたスコールも何度か頷いてくれたから、最終的にこうなったわ!
いよいよ皆に、発表する日が近くなって来た気がするわ!!
40話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.66 )
- 日時: 2022/03/22 08:39
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第40話「一部の作戦変更と各自の休息」
【アイクの家 リビング】
「皆、待っててくれてありがとう! 今から……っと言いたい所だけど、作戦を変更するわ!」
『えっ……!?』
「実は俺も少し前から考えていたんだ。以前ハッサンが言ってただろ? 何人かの奴らを倒す事で再び会いたい仲間との合流に繋がると!」
「ああっ、確かにそう言ったぜ!」
「それがね……。やっぱり効率良く分担するには、先延ばしにする出来事を今の内にやろうと思うの!」
「そこでだ。実は俺も色々調べて見たんだが、1人の姫を復活させる方法が分かったんだ!」
『………っ!!!』
そ……、それはつまりレオナさんを蘇らせるって事かしら。
確かに彼女はベロニカより先に、この世を去ってからかなり長いからなぁ。
簡単に解釈するなら、ポップを迎えに行くとするとその姫様とあたしたちの力が必要になるわね。
あ〜もうっ! まどろっこしいわね、さっさとその方法を話しなさいよ!!
ガシっ
「ヒュンケル………」
「マリベル。お前が焦るのも無理はない、だがらと言ってマァムたちの話を途中中断してまで言う事はないだろ?」
「………。分かってるわよ、でもさ!」
「お前の気持ちも分からなくはない。その為にマァムやスコールも、かなり時間をかけて今回の作戦の一部分を変更しているんだ!」
「………」
つまりそれって、あれから彼女たちも時間を掛けて決めたって事に繋がるわね。
すると話は再開し、迎えに行く組と残る組に分かれる事になった。
レオナさんを迎えに行く組には、マァムとティナ クラウド マリオ ファルコが行く事になっている。
あたしを選ばなかった理由はきっと、闘いに備えて無理のない強化をした方がいいって事だろうなぁ。
【マリベルの部屋】
ぽすんっ………
「は〜。あたしって最近、急かし過ぎているのかしら……」
コンコンっ
「こんにちは。マリベル、起きてるかな?」
「Σエアリス姉さん!? ち……、ちょっと待って下さい!!」
「ふふっ。焦らなくても大丈夫、気にしない気にしない!!」
そっちは気にしなくても、あたしは気にしちゃうんですけど!
ほんっとにエアリス姉さんは、こんな状況でもマイペースなんだから!!
少し前まで焦ってたあたしが、馬鹿みたいじゃないのよ!
恥ずかしい、ほんっとにあたしって最悪だわ。
41話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.67 )
- 日時: 2022/03/22 20:27
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第41話「リノアの憂鬱」
【アイクの家 リノアの部屋】
「…………」
まさか、先延ばしになりそうな出来事から開始しちゃうなんてね。
レオナって人がどんな女性なのかは分からないし、わたしが行っても足手まといになる気がするんだよなぁ。
スコールからも、その時に備えて温存しろって言ってたし。
そもそもその時がいつになるかまでは、全然分からないなぁ。
がちゃっ
「リノア。焼きたてのクッキーを持って来たぜ!」
「わ〜い。ありがとう、ハッサン!」
………って、そうじゃないよ!
今のはたまたま味方だったから、良かったんだよ。
もし敵だったらどうしよう、わたしが悲鳴を上げたらスコールは来てくれるよね。
ハッサンはかなり体力あるなぁ、わたしもその位強くなりたいよ。
「ん? 折角俺様が直々に持って来たのに、食べないなんて勿体ないぞ?」
「違うの違うの。ハッサンの体系ってさ、まるで鋼のように硬いんだね!」
「まあな。こうしてリノアや他の連中に会うまではよ、大工系の仕事がメインで頑張っていたんだ!」
「……凄いんだね君は。なのに、私は……」
「そうガッカリするな。無理に俺みたいに力を付けなくていい、お嬢ちゃんはお嬢ちゃんなりに強くなって行けばいいんだ!」
「……。ハッサン……」
多分、ハッサンはわたしが自身の世界で何をやっていたのかまでは知らないと思う。
何度か親であるあいつのやり方が気に入らなくて、家を飛び出してしまったんだ。
そんなわたしを迎え入れてくれたのが、レジスタンス組織だったの。
幾多の任務を当時の仲間たちと共に遂行していく中でわたしは、今の彼……スコールに出会ったんだ。
初めはお互い認め合わず喧嘩もしばしばあったけど、怖い魔女と出会った時からお互いの運命に変化が起きた気がしたんだ。
42話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.68 )
- 日時: 2022/03/23 08:01
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第42話「戦士たちからのリラックス効果①」
【アイクの家 ベランダ】
「…………」
たまにはこんな日々も、悪くないわね。
他の仲間たちを見ても、休まずに修業をする人。
好きな人との時間、これからの事などを考えたりとか色々している。
それに関して私は、料理の事しか考えていない。
クラウドは例のイベントに選抜されたから、今は不在なの。
「あっ! ティファさん」
「えっ…。透?」
「そんな所にいないでこちらに来てください! ほら、早く早く!!」
「ち……。ちょっと、透!!」
もうっ、折角静かな時間を満喫してたのに。
突然透に呼ばれては色んな所に連れ出され、今に至っている。
慌てて階段を降りようとした時、誰かが受け止めてくれたの。
クラウドより数cm近い男の人だから、この正体は間違いないわね!
【廊下】
ぽすっ
「……。き、夾くん………」
「全く……。後先何も考えずに飛び出したのか? 透」
「はう〜〜〜〜〜。す……済みません済みません済みません、私ったら急いでいましたので!!」
「バーカ。いきなりそれをお前がやるからティファだって困ってたんだぞ?」
「うう〜。だって、とても寂しそうな様子だったので!!」
「全く……。済まなかったなティファ、俺のフィアンセに付きあったりして疲れただろ?」
「ううん。色んな意味でスリルもあって楽しかったわ、ふふっ!」
やっぱり、残ってる皆と過ごす時間も案外悪くないかな。
一瞬ヒュンケルかと思ったら、夾が透を受け止めてくれるなんてビックリしたわ。
私の1番好きな人もこんな風に、皆の役に立ってくれるといいけどな。
一部の仲間は知らない気がするんだ、私とクラウドの過去を。
43話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.69 )
- 日時: 2022/03/23 17:29
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第43話「2人きりの時間 ルイセリ編①」
【キノコ王国 大広間】
キュッ キュッ キュッ……
「よしっ、大方綺麗になったかな!」
ピンポーン
「噂をすれば何とやらだね。はぁ〜い、今開けるよ!」
他の皆には、事情を説明したんだ。
今日1日だけ、僕と大切な人の時間を過ごしたいからね。
互いにお茶を満喫してる間、彼女から突然感謝されたんだ。
もしかして、僕が君を助けた時のお礼かな。
コトッ
「何度も言わなくていいよ、あの行動はボク自身がそうしたかっただけなんだ!」
「でも、私を守りながらもあなたは沢山戦ってくれたじゃない!」
「セリスさん。確かにあの時のボクはね、困ってるあなたを助ける事で精一杯だったんだ! だけどね、それ以上話したら……ぼ、ボクだって恥ずかしくなるでしょ!!//////」
「ふふっ。全て素敵よルイージ、今の顔だけじゃなく色んな顔を見せてくれるあなたは私にとって最高の騎士だわ!」
「………。だ、だからって……恥ずかしいよ、もうっ!!//////」
口では、こうやって冷たく言ってしまうかも知れないけど。
本人で言うなら、ボクだって君の全てが愛おしいよ。
お互いの距離がもう少しで近づく、そう思ったら突然バァンっと扉が開いた。
全く……、いい所って時にタイミングよく来ちゃうのかなぁ〜。
②に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.70 )
- 日時: 2022/03/23 21:29
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第44話「2人きりの時間 ルイセリ編②」
【キノコ王国 大広間】
「あっ! ねえねえリンク、あのボーナスステージに行ってみようよ!」
「そうだな。行くか、あのステージに!」
「わぁ〜い、初体験初体験♪」
今のは、時リンクとリノアだな。
しかし、スコールがまた落ち込んでいるぞ。
折角2人きりだと思ったら、別の仲間と行く姿を見て相当落ち込んでるな。
すると黄色のドレスを着た女性が、まっすぐこちらに来ている。
「ヒュンケル、私たちもあのレース会場に行きましょう!」
「そうだな。スコール、暫くは俺たちと来い!」
「………」
「ほ〜らっ! いつまでもウジウジしてないで、さっさと行くわよ〜!!」
デイジーは、変わってるな。
閃いた事は、すぐにでもやらないと気が済まないからな。
その中でバッツは、祈っている。
ならばその心意気を、静かに信じて見るか。
ぴとっ
「ねえバッツ、そんなに拝まなくてもいいとおねーさんは思うんだけどなぁ」
「そうだけどさ。万が一の事もあるだろ?」
「だけど……。ねぇ、ドロッチェからも何か言って?」
「エアリス。仲間を想うこいつが心変わりするとは思わないだろ?」
「それもあるけど。やっぱりわたし、心配だから……」
「誰だって心配さ。けどな、今オレたちは折角のんびりしているのに余計な事はしたくないだろ?」
「………」
確かに、ドロッチェの言い分にも理解出来る。
要するにバッツは、ティナが無事に戻る事を必死で祈りたいんだろう。
例え過去と決別しても、俺はティナとエアリスを大切に思っている。
どうすればティナが笑顔でいられるか、兄貴分の俺がしっかり教えてやらないと行けないんだ。
③に続きます。
はい、②ではドロッチェが久々の登場です。
まるで、エアリスに世話焼いてるって感じがしますねw
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.71 )
- 日時: 2022/03/24 08:32
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第45話「りんごの新たな覚悟」
【キノコ王国 ピーチ城 大広間】
タタタタタッ
「あら? ツェザールどうしたの、そんなに息を切らして!」
「此処にいる奴らだけでもいい。俺の話を聞いてくれ!」
何だろう、この空気はまさにフラグが立ちそうな雰囲気がします。
テト号に引っ越してから私は、乗組員の皆やティと沢山過ごすようになったからなぁ。
平和な日々もいいですけど、この時だけは重要な話ってオーラが出ています。
背丈の足りない私を肩車しているハッサンも、その声のする位置へ向かいました。
「………。オラなりの推測かもしんねぇが、此処や総本部以外が壊滅されたと言った所か?」
「そうだ。中でも被害が大きい場所は、モブリズ リックス マサラタウン プリンプ フィガロの5つだ!」
「何だって!?」
「どちらも俺たちが今まで通って来た場所ばかりだ。おいツェザール、その中に生存者はいたのか?」
「………。マサラタウンとプリンプは何人かが生存しているが、他の3つは死傷者が出ている」
「………。こりゃあ、間違えてもティナには言えんぞ!」
「まさか……。俺の故郷が………」
「………。バッツ………」
今出ていなかった場所からすると、警備は強化されていますね。
ラスウェル殿下がいるヘスにも、強い人たちのお陰で壊滅は免れています。
私の実家があるすずらんと、アルルの世界も何とか無事で安心しましたけど。
今の状況を聞いている限り、一部の皆さんは冷静じゃありませんね。
すとっ………
「…………」
「ん? 急にどうしたんだい、お嬢ちゃん?」
「皆さん。今までの私を覚えていて下さい!!」
「えっ……?」
「りんご………。ま、まさか君!!」
そうです、ティの察していた通りです!
今まで保って来た長い髪を切り、私は新しい『私』へと生まれ変わるんです。
これからの事や、何が起きても動じない私に少しずつ成長して行きたいんです!
すずらんの民としてだけではなく、ティや皆の為に私は強くなりたいんです!!
「それでも……。それでも私には苦手な物があるけど、頑張って克服しようと思います!」
「りんご。お前の覚悟と強い心意気、しかと受け取ったぞ!!」
「ああっ。貴様らしい判断だが、俺様たちも負けてはいられないな!」
「そうだな。どんな姿になってもよ、お嬢ちゃんはお嬢ちゃんだ!!」
「皆さん………。ありがとうございます!!」
あ〜あ、カッコ良く決めたのに返って恥ずかしいですよ!!
折角勇気を振り絞って決めたのに、溜めていた涙が止まりません。
そんな強い想いを打ち明けた私の元に、ティが駆けつけて来る気配がします。
勝手に決めたから怒られるかと思いましたけど、彼はそっと優しく私を抱き締めてくれました。
いつまでも置いていかれる訳には行きませんから、この位はさせて下さいね!
46話に続きます。
- Re: 戦士たちの愉快な日々 ( No.72 )
- 日時: 2022/03/24 09:08
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
次回予告
ついに新たな少女へと生まれ変わるりんご。
しかし、1人の仲間を復帰している頃……敵軍に新たな動きに変化が訪れようとしていた。
一刻も早く2人の仲間を復帰させる為、りんごたちは新たな決意を固めようとするのだった。
次回第4章:おかえり、2人共
せつな「ポップ、レオナ! 改めてまた宜しく頼むぞ!!」