二次創作小説(新・総合)
- Re: 葵の洞穴の最奥の結晶を採掘せよ!の巻 ( No.19 )
- 日時: 2022/09/23 23:16
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: ak9ikTR3)
ラグナス(表)「うーん………今日も雨かぁ………最近、梅雨の時期じゃないのに雨が続くな………」
ここはプリンプタウン(表)で建ててある、ラグナス・ビシャシ(表)の家の中………子どもの姿で大人の自我のラグナス(表)は、窓から外の雨景を見て、ふぅ、とため息をついた。この頃、プリンプタウンやメリーディストピアにある大体の世界や地域で雨が続いている……雨も大切なので、特に不満は無いが、気圧の変化が激しめなこの時期で雨となると気が滅入ってしまう。
ラグナス(表)「これだと、クエストや依頼にも支障が出るからなぁ………雨、早く治まってくれないかな」
天悪「でも! こんな時にもできる依頼はあるんじゃない? ラグナスポストを覗いてみよう!」
ラグナス(表)「ちょっ!? なんで俺の家の中に普通にいるんだよ! 不法侵入だろ!?」
天悪「すみません! 訴えないで!( ^_^ ;) ともかく、気力が残ってる内に確認しておこう!」
そんな時でもなんでかラグナス(表)の家の中に普通にいる天悪に驚きながらも……ラグナス(表)は「まったくもう!」と文句を言いつつ、ラグナスポストを確認することにした。今回、ラグナスポストの中に入っていたのは………
ラグナス(表)「えーっと、この依頼は葉月さんから………って! 葉月さんもカキコ作者さんじゃないか! となると、この依頼は『光の竜胆』宛か!」
天悪「うん! ちなみに葉月さんも『紅葉時空機関』というギルド系の機関を立ち上げてるよー」
ラグナス(表)「そうなんだな……! それなら葉月さんも忙しい中で、私達に依頼してきてるって事だよな! 今回はどんな依頼なんだろう?」
なんと、今回は天悪とよく関わっている作者さんの一人である葉月さんから、光の竜胆への依頼が来ていたのだ! 葉月さんも光の竜胆とまた結成由来等は異なっているものの、様々な依頼解決を受け付けている「紅葉時空機関」を立ち上げているが、そんな葉月さんからの依頼とはいったい何なのか……? ラグナス(表)は雨での憂鬱をすっかり吹き飛ばし、葉月さんからの依頼を確認する! 以下、今回もほぼコピペで依頼内容を確認いたします!
●葉月
●依頼内容の題名:洞窟の最奥にある幻の結晶があるらしいから一緒に探して!
●依頼内容の詳細 光の竜胆の皆さんこんにちは。紅葉時空機関の創始者の葉月です。その結晶は海の近くにある洞窟の最奥にあって、とても大きなものです。また、その洞窟を入るにはいくつか条件があり、それらを全て満たさなければなりません。
一つ目は快晴であること。何故かこの洞窟はいつも雨が降っていて、晴れていることが少ないんです。それも、年に十日ぐらいしかありません。
二つ目は潮が引いていること。雨が降っていることが多い場所なので、いつも満ち潮で引き潮になるのは稀なのです。洞窟は引き潮の時にしか入ることが出来ませんので。
三つ目は上記の条件に加えて、快晴且つ引き潮でなければなりません。快晴であっても潮が満ちていたら意味がありません。快晴且つ引き潮がこの洞窟に入るための絶対条件であります。
非常に厳しい内容かも知れませんが、成功のために皆さんのご協力の程よろしくお願いします。
●依頼の同行者の詳細
葉月 葉月サイドの作者であり、マイペースな性格。作者や初対面の人に対してはさん付け敬語で話すが、身内や自分の世界のキャラに対しては結構フランク。
チミドロフィーバーなグロ描写や鬱展開といったシリアスな内容は割りかし平気な方だが、ハッピーエンド派。
尚今回の依頼は戦闘がないため、武器や能力、属性は省きます。
噂では聞いたことがあるが、洞窟探検に向かうのは実は今回が初である。
サンプルボイス
「初めまして、天悪サイドの皆様、私の名前は葉月と言います。以後お見知り置きを」
「噂に聞いた話ですが、あの洞窟は晴れてて潮が引いてる時じゃないといけないんですよね〜普段は雨が降ってるからなかなか入れないんですよ」
「明日の天気雨かぁ……行くのはまた今度ですね」(条件未達成の場合)
「明日は晴れるみたいですね! 潮も引くみたいですし、行ってみましょうか!」(条件達成の場合)
霧雨魔理沙 東方projectに登場する金髪のウェーブロングに三角帽子を被り白と黒の魔女服を着た少女。魔法を使う普通の人間の女の子。
口調は「〜だぜ」や「〜か?」という男口調で話す。
例の洞窟探検に心を躍らせている。
「霧雨魔理沙だ。この度は作者と一緒に例の洞窟に行くことになったぜ。よろしくな」
「この洞窟はなぁ〜有名な探検家でも入ることが難しいって言われてるぜ。晴れたらラッキーって思った方がいいよ」
「やっぱり晴れるためにはてるてる坊主を作らなきゃな! ……え? 意味がない?」
●依頼内容に深く関わる事柄(こちらは任意です。天悪にここは書いてほしい!という重要な情報があれば)
他の場所は快晴なのに対して雨天が続く場所があります。その場所は『葵の洞穴』といって、常に雨が降り続いている洞窟です。晴天になることも珍しく、それに加えて干潮になるのも極稀なので、多くの探検家の中でも全ての条件を満たしてその洞窟の最奥に到達した人は一握りしかいないのです。
葵の洞穴の最奥には色鮮やかな結晶があり、牡丹の花のように出来ています。その牡丹の花のように鮮やかな結晶は価値があり、宝石として使われています。
●必ず依頼に参加してほしい住民(これも任意。天悪サイドのキャラからどうしても参加してほしい住民をお願いします) 内容が内容なので出来れば物吉君のような幸運を持っている人が欲しいですね。
●報酬内容
参加者に十万円及び葵の洞穴で発見した結晶及び他の鉱石で作った宝石。もちろん色鮮やかです。
●その他補足なども任意で
天悪さんは鬱展開がお嫌いということなので、船に乗ってたら荒波で転覆〜なんてことは致しませんw 雨の日及び満ち潮なら遠征中止、晴れの日及び引き潮なら出発という感じにします。
曇りの日はどうなの? と思うかもしれませんが、曇りの日は雨の日と同様中止ですね。特に期限はありませんので、条件が全て揃って「ついにキタコレ!」みたいな感じになったら出発で大丈夫です。
ラグナス(表)「おおおおおおお!!!! ダンジョン攻略に、結晶の採取!! 素晴らしい依頼じゃないか!!!!」
天悪「うおおお!? すっごく喜んでるね、ラグナスくん(表)!?」
ラグナス(表)「当たり前だろ! 私もこういった依頼をやってみたいんだ! 天悪! 今回こそ私も参加させてくれよ! 私も光の竜胆創設関係者として、依頼に携わりたい! 特にこの依頼は!!」(´。✪ω✪。 ` )
天悪「そうね……ラグナスくん(表)の願いだし、特に支障はなさそうだから、ラグナスくん(表)も派遣されてもらおう」
ラグナス(表)「やっっっったああああああ!!!!!!」
葉月さんが今回依頼してくださった内容は、ラグナス(表)にとっても嬉しい内容となっていた! ダンジョン攻略やアイテムの採集をする依頼を特にやってみたかったラグナス(表)は、今回こそは依頼に参加したいと天悪に懇願する……天悪も、今回はラグナス(表)も快く参加できるだろうと、この願いを受け入れた! ついに光の竜胆所属者として、依頼に携われるラグナス(表)はぴょんぴょんと飛び跳ねながら喜んでいた………うん、見た目が10歳の少年という事もあり、可愛いです(*´ω`*)
???「その葉月殿からのご依頼、俺も参加させてください」
天悪「!? だ、誰だ! お前は!」
そんな時、ラグナス(表)の家の中からまた別の人物の声が!? いったい誰だと天悪が問いかけると……
長谷部(表)「俺だ」
ラグナス(表)「うわああっ!?? は、長谷部(表)まで俺の箪笥の中から出てきてー……!」
長谷部(表)「すみません………主のご様子が心配になり、通行手形で主のご自宅まで赴いたところで、天悪と話されていた内容が耳に入ってしまってつい……」
なんとラグナス(表)本丸のへし切長谷部(表)が、ラグナス(表)の家のタンスの中からそろりそろりと出てきたあああああああ!???? いったいどうやってタンスの中に入れたんだよなどといったツッコミを入れたいところだが、どうやら長谷部(表)も葉月さんの今回の依頼に参加したいらしい。
長谷部(表)「俺の勇者として初の仕事だ………俺も主の背中を追いながら、葉月殿の依頼を遂行したい! 俺も今回の派遣人員に入れろ」
天悪「わかった! わかったよ、キミも今回の葉月さんの依頼のようなクエストをやってみたかったのはこちらも理解してるから💦 長谷部くん(表)にも参加してもらおう」
長谷部(表)「よし………! 主や葉月殿、葉月殿サイドの魔理沙をお守りいたします」
ラグナス(表)「ああ……長谷部(表)、ありがとう! 私も、長谷部(表)が勇者として活躍するからには、私も教えられる事は教えるからな!」
というのも、弊サイド長谷部(表)は、主であるラグナス(表)に憧れているのもあり、それで立派な勇者になる事を夢見ているところもあるのだ。そのため、今回の葉月さんの依頼にも興味を強く示した様子……! もちろん、断る理由はないため、長谷部(表)も今回の依頼に携わる事ができるようになった!
天悪「ただ、本題はここからなんだよね………今回は洞窟探検で、目立った脅威はほぼないだろうから、戦闘はないけれど……今回向かう予定の葵の洞穴、入るための条件が非常に難しいんだよね………」
ラグナス(表)「ああ、そうか………葵の洞穴は、いつも雨が降っているんだっけ」
長谷部(表)「………今回のダンジョンに入るための条件は、一つ目が『快晴であること』、二つ目が『引き潮の時であること』、三つ目が『快晴かつ引き潮であること』だったな」
天悪「うん。………まず葵の洞穴が快晴の時の日数が、年間で十日ほどしかないんだよね………このやり取りの前に、葉月さんと連絡を取らせてもらった時に聞いた話だと、今日も葵の洞穴は雨らしいし………」
ラグナス(表)「いつの間に葉月さんと連絡取ってたのか……だから俺の家の中に侵入してきたのか? ……でも、それだと依頼には行けないよな………」
が、今回の依頼での一番の難関は、葵の洞穴へ入る為の条件を満たす事である。葵の洞穴は、何故かその地点だけ雨が降り続けていて、快晴かつ引き潮である事がほんの僅かであるのだ。それもあって、葵の洞穴の最奥にまで行き、そこにある結晶を採取できた探検家もほんのひと握りだ……
天悪「といった話もあって、葉月さんからは、必ず参加してほしいキャラの条件に幸運を持っている人を指名されてるんだよね………なので私は、この日はこのご依頼に参加してくれそうな幸運な方を探してみます」
ラグナス(表)「わかった! 頼んだぞ天悪! 運だと私や長谷部(表)でどうにかできそうにないからな……」
長谷部(表)「ならば、今日は葉月殿の依頼に備えて、本丸で鍛錬をしましょうか」
その難関な条件を整えるため、天悪は他に幸運な住民を探すことにした! それを受けて、ラグナス(表)と長谷部(表)は、洞窟探検に備えるべく、鍛錬をするために本丸へと向かった………
???「……………」
その様子の一部始終を、一人の人物に見られていた事を知らずに……………
この人物は誰だ?
感想まだ
- Re: 葵の洞穴の最奥の結晶を採掘せよ!の巻 ( No.20 )
- 日時: 2022/09/23 23:19
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: ak9ikTR3)
そして翌日………この日もプリンプタウン(表)は雨が降り注いでいる状態であった………
ラグナス(表)「あー………今日も雨かー……」
長谷部(表)「……………葉月殿の所は、雨天でしょうか………」
プリンプタウン(表)だけでなく、メリーディストピアのだいたいの地域は雨天になっているが、葉月さんサイド及び、葵の洞穴はどうだ………と思い悩むラグナス(表)と長谷部(表)だが、そこに天悪もラグナス(表)宅を訪れ、幸運な住民派遣の結果を報告した。
天悪「ダメだ! こっちで適任だと判断できた幸運な住民達は、それぞれ多忙みたいで派遣できない状態だ!! これはマズイぞ………!」
ラグナス(表)「そんな………!」
長谷部(表)「となると………これでは、葵の洞穴も雨天という事になるのか……!」
天悪から聞いた報告は、ツイてないことに、天悪サーチで適任である幸運の持ち主の住民達は、皆それぞれの事情によって、葉月さんの依頼には向かえない状況であるという事……! その知らせを聞いて、ラグナス(表)と長谷部(表)は焦り出す。このままでは、葉月さんの依頼である葵の洞穴探検の決行には中々移れないだろう………そうなってしまうと、葉月さんにも、洞窟探検を楽しみにしている魔理沙にも申し訳ない事になってしまう………天悪達が頭を悩ませていた、その時………!
プルルル、プルルル!
長谷部(表)「? なんの音だ」
ラグナス(表)「この音は………スマホの着信音か? もしかして……」
天悪「すまん! 私のだ! (ピッ)もしもし? 葉月さんですか? どうなされましたか?」
天悪のスマホに電話が来たようであり、確認してみると、葉月さんからの電話だとわかった。出てみる天悪だが、電話を掛けてきた葉月さんの様子も、神妙な声色となっていた……
葉月『もしもし、天悪さんですか? どうか、お気を確かに聞いて下さいね………私も依頼で言っていた、葵の洞穴についての話なんですけど………』
天悪「………! ………こちら側の住民で、上手く幸運の持ち主を派遣に誘えなかったので、覚悟はしております。葵の洞穴も、雨天で満ち潮………なんですよね」
長谷部(表)「……………」
葉月『いえ。それが………今日どころか、明日以降も晴天になるようでして………この様子だと、近いうちに干潮になりそうです』
天悪「えっ!??? あ、明日からも晴れで、それで引き潮になりそうって………じゃあ、近いうちに葵の洞穴に行けるって事ですか!??」
ラグナス(表)・長谷部(表)「「なっ!??」」
しかし、天悪の予想と、葉月さんからの報告は違っていて………なんと、葉月さんサイドではツイてることに、葵の洞穴は今日を含め連日晴れになっているとのこと! これにより、干潮になり次第、すぐに葵の洞穴を探検できるようになったのだ! だが、思ってもみなかった幸運に、天悪もラグナス(表)も長谷部(表)も動揺を隠せない。
葉月『いや〜。うちの魔理沙も喜んでましたよ! 「私のてるてる坊主のおかげだな!」って! 洞窟探検の決行日は、こちらから改めてお知らせ致しますね!』
天悪「え、えっとー………ちなみに、天気予報では、そちらのサイドの葵の洞穴地点は、いつまで快晴ってありましたか? さすがに、一年にそうそう何度も晴れるわけではありませんから、そんなに長くはありませんよね……?」
葉月『いえ……どうやら天気予報を見るに、ここ一週間はずっと、カラッとするような快晴になるようです。………噂によると、更に1ヶ月くらいは晴れのままになるとも……』
天悪「ファッ!?? 上手く行けば1ヶ月ずっと晴れ!???」
ラグナス(表)「えぇっ!?? そんな事があるのか!??」
長谷部(表)「葵の洞穴は、ずっと雨が降り続けているという話と一致しないが?」
更に葉月さんからの話によると、驚くべきことに、あれほど雨天と満ち潮によって、多くの探検家達を苦しめてきた葵の洞穴が、この一週間ずっと快晴になるというのだ!!
天悪「言われると、ここまで来ればラッキーが過ぎるけど………でも、嬉しい事には変わりないですね! 私達も、その時が来るまで人員の準備に取り掛かりますね!」
葉月『わかりました。天悪さん達も楽しみにしていてください! では!』ピッ
葉月さんとの電話が終わった天悪は、ラグナス(表)や長谷部(表)と共に感慨に浸るが………
天悪「でも、私も幸運な住民を派遣できなかったのに、なんで葵の洞穴が一週間も快晴を保てるようになったんだろう?」
ラグナス(表)「そうだよな………物吉(表)だって、他の住民達からのお願いに付き合ってて忙しいと聞いたから、物吉(表)の幸運とは違うだろうけど……」
長谷部(表)「葉月殿の把握違いの訳がない上、魔理沙も運はそこそこであるはず………いったい何故………?」
やはりここに来て、心当たりのない、大きな幸運が来たことに疑問が残る……が、そんな時に、新たにラグナス(表)の家に来客が………
狛枝(表)「おや、その様子だと……ボク達の幸運で、上手くいったみたいだね?」
ラグナス(表)「えっ? …………ああ!? 凪斗(表)!? なんで凪斗(表)も俺の家に………凪斗(裏)まで!!」
狛枝(裏)「えーっと……なんか、逆に驚かせちゃってごめん。まずは………葉月さんの依頼してくれた話、ボク達も聞いてたんだけど………」
天悪「えっ? 葉月さんの依頼の事、二人も知ってるの!? ………って、二人とも、まさか…………?」
新たにこの場へ来たのは、希望ヶ峰学園のクジ引きによる抽選で当選を果たした「超高校級の幸運」、狛枝凪斗の二人だった! 突然の二人の来訪と、狛枝(裏)の発言に驚く天悪だが……超高校級の幸運として並外れた運を持つ二人が、何をしたのかわかったようだ。
狛枝(表)「あはは。実は昨日、ボクはプリンプタウン(表)を、たまにはこういうのも いいかなと雨の中で散歩していたんだけどね? たまたまラグナスクン(表)のお家に来ちゃって、聞いちゃったんだ。葉月さんの依頼の話を全部ね」
狛枝(裏)「それで……どうやら狛枝クン、葉月さんの依頼が上手くいくように、快晴になれるよう祈ってたみたいで………狛枝クンだけに任せていても、嫌な予感がするから、ボクも同様に晴れるように祈ってたんだ」
天悪「うぇえええええーーーー!??? 通りで幸運が過ぎると思ったら……! キミらも協力してくれてたのか!!」
長谷部(表)「なるほどな……確かに狛枝達も、才能として認められる程の幸運の持ち主だからな」
ラグナス(表)「…………もしかして、天悪が幸運であると判断した住民が多忙で捕まえられなかったのは……凪斗達の幸運の代償か?」
天悪「そうかもしれないな()」
どうやら、偶然ラグナス(表)の家に来ていた狛枝(表)が、天悪達の話を聞いた事から、葉月さんの依頼で条件が全て整うように、晴れ乞いをしていたらしい。そんな狛枝(表)の様子を見ていた狛枝(裏)も、狛枝(表)だけには任せておけないと、自身も晴れ乞いに参加したことで、無事に条件を整えることに成功したようだ。通りで規格外の幸運が起きたことだ……💦
狛枝(表)「そのおかげで、無事に葵の洞穴に入れる条件を満たせるようだね! 頑張って祈ったかいがあったよ。 ………だからね? 天悪さん達に、お願いしたい事があるんだ」
狛枝(表)「今回の葉月さんからの依頼、ボク達も連れて行ってくれないかな?」
ラグナス(表)「えっ!? 凪斗達も、ダンジョン探検がしたいなら、私はいいんだが………」
天悪「でも………不安だよ!? 確かに狛枝達は超高校級の幸運として、強力な助っ人だ! でも、私が二人を今回の葉月さんの依頼に派遣するには難しいと判断したのは、二人の身を案じてもあるんだよ!?」
狛枝(表)は天悪に、自分と狛枝(裏)も葉月さんの依頼に参加させてほしいと頼むが……狛枝はその最良の幸運を発揮するに当たって、その前に「幸運の代償」を払う必要がある。先程ラグナス(表)が察したような事例の場合ならまだしも……ただでさえ今回の幸運が大きすぎたのもあり、もしかしたら次に、幸運の代償として、大きな不運が降りかかる事態も有り得るのだ……!! そのため、二人の事を案じた天悪は、狛枝ズを今回の依頼参加候補から外していたのだが……
狛枝(表)「確かに、琴葉姫さんの依頼の時も、琴葉姫さんの意向もあって、ボクと狛枝クンは真っ先に派遣メンバーから外されたし、幸運の代償の事もわかってるから、天悪さんの気持ちは受け取っておくよ。でもね? せっかく晴れ乞いまでやったんだから、今回の報酬である葵の洞穴にあるとされる結晶を見てみたいし……何より、ボクは……葉月さんやラグナスクン(表)達が、依頼達成という希望を手に入れる瞬間に、立ち会ってみたいんだよね………」
狛枝(裏)「まぁ………うん。狛枝クンもこんな調子だし、狛枝クンが何かやらかしてしまうといけないから、ボクは狛枝クンを最後まで見張るために、依頼に同行するよ。七海さん(裏)達にはさっきまで止められてたけど………ボクも狛枝クンも、他にボク達を守ってくれる人員を派遣してくるからさ」
狛枝(表)「狛枝クン、言い訳なんてしなくても、素直に『七海さん(裏)達に素敵な結晶を見せてプレゼントしてあげたい』って言っていいんだよ?」
狛枝(裏)「ちょっ!! そういう事をバラさないでよ!! ………ともかく、狛枝クンが変なことしないように、ボクが止めておくから!」
長谷部(表)「そうか………二人が対策を万全にできるなら、俺も止めはしないが……」
天悪「ううーん………葉月さんも魔理沙ちゃんもこの事知ったら大変だと思うけど………長谷部(表)やラグナス(表)もついてるからな………わかった! 本当に気をつけてね! 可能かどうかは難しいけど、受ける不運はなるべく最小限にするように!」
狛枝(裏)「ありがとう、天悪さん!」
狛枝(表)「ボクや狛枝クンはともかくとして………葉月さんや霧雨さん、ラグナスクン(表)達を不運に巻き込まないように、なるべく気をつけるよ」
狛枝達も対策を考えているようで、自分たちで新たに自分たちの身を守ってくれる住民を募るつもりであり、狛枝(表)も狛枝(裏)も乗り気であるため、天悪も心配しつつ、狛枝ズも今回の依頼に派遣することに決めた!
やがて、葉月さんとの打ち合わせの結果、明後日に条件が全て整う事から、明後日の昼に洞窟探検を決行することとなった!
狛枝ズ+α、参戦!!
感想まだ
- Re: 葵の洞穴の最奥の結晶を採掘せよ!の巻 ( No.21 )
- 日時: 2022/09/23 23:22
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: ak9ikTR3)
そして、約束の葵の洞穴探検日の日がやって来た。葉月サイドの世界に辿り着いた、光の竜胆からのメリーディストピアの住民達は、葵の洞穴の入口前へと歩いている……その住民達は………
ラグナス(表)「わ、凄いな………本当に快晴かつ干潮だ……ここが、本来ならいつも雨が降っている地点だって信じられないな……」
狛枝(表)「あはは。ボク達の幸運が、役に立ってよかったよ」
長谷部(表)「だが、お前達の場合は、不運と幸運に振り回されているからな……俺達も守るが、お前達自身も気をつけろよ」
狛枝(裏)「ありがとうございます。ボクも狛枝クンも、皆さんの邪魔にならないように気をつけます!」
同田貫(表)「今回は戦う依頼じゃねぇから、面倒だが……派遣されたからには、しっかりやりきるぜ」
包丁(表)「おー! 俺も頑張るぞ! よーし、俺が一番頑張ったら、お菓子買うぞー!」
アルル(裏)「包丁(表)、依頼をやる前から浮かれないよ。………あそこにいる人達が、葉月さんと魔理沙か。おーい! 来たよ!
ボク達が光の竜胆から派遣された住民だよ」
ぷよ使いからはラグナス・ビシャシ(表)とアルル・ナジャ(裏)、希望ヶ峰学園からは狛枝凪斗(表)と狛枝凪斗(裏)、そして刀剣男士からはへし切長谷部(表)と同田貫正国(表)と包丁藤四郎(表)というメンバーで結成されていた。ちなみに、狛枝ズが自分たちの身を守るために追加で選んだ面子に、狛枝(表)は同田貫(表)と包丁(表)を、狛枝(裏)はアルル(裏)を選んだようだった。アルル(裏)が待ち合わせ場所の、葵の洞穴の入口で待機している葉月さんと霧雨魔理沙を見つけて呼びかけると、葉月さんと魔理沙もこちら側に駆け寄ってきた。
葉月「光の竜胆の皆さん、本日は洞窟探検への協力に来てくださって、ありがとうございます。私の名前は葉月といいます。以後お見知り置きを」
魔理沙(葉月)「霧雨魔理沙だ。この度は作者と一緒にこの洞窟に行くことになったぜ。よろしくな」
ラグナス(表)「はじめまして! 私は勇者、ラグナス・ビシャシ(表)だ。んで、隣にいる彼女はアルル・ナジャ(裏)。魔導師のタマゴで、私とはまた別の平行世界から来たアルルなんだ」
アルル(裏)「今回はよろしくね。……凪斗(裏)から話を聞いたけど、今回の探検は………楽しみにしてるよ」
狛枝(表)「はじめまして。ボクは狛枝凪斗(表)だよ。希望ヶ峰学園に通う、超高校級の幸運なんだ」
狛枝(裏)「ボクの名前は、狛枝凪斗(裏)。……狛枝クン(表)とは、平行世界上の同一人物だから、年齢も才能も同じだけど……よろしくね、葉月さんに魔理沙さん」
長谷部(表)「へし切長谷部(表)、と言います。できればへし切(表)ではなく、『勇者長谷部(表)』と呼んでください。俺も勇者なので」
同田貫(表)「俺は、同田貫正国(表)。ハセ(表)やホウ(表)もそうだが、俺らはここにいるラグナス・ビシャシ(表)に顕現された刀剣男士だぜ。今回はいくさじゃねぇけど、よろしく」
包丁(表)「ラグナス(表)本丸の、包丁藤四郎(表)だぞ! 好きなものはお菓子と人妻! 今日はよろしくー!」
まずはお互いに自己紹介を交わす面々。そして、様々な会話を繰り広げ始めた。
葉月「なるほど……そちらの長谷部君(表)は、主のラグナス君(表)同様勇者を目指してるんですね。その志はいいと思います」
長谷部(表)「ありがとうございます。俺自身も、主の事を尊敬しています」
魔理沙(葉月)「あれ? 超高校級の幸運………ってことは………まさか、こうして葵の洞穴の地点を快晴かつ引き潮にしてくれたのって………」
狛枝(表)「そう。ボクと狛枝クンが晴れ乞いしたからなんだ! でも、霧雨さんも、てるてる坊主を作ってくれたんだよね? その霧雨さんの思いもあったからこそ、こんなに晴れてくれたんだと思うよ」
狛枝(裏)「それ程、今回の依頼で探検する時を、楽しみにしてくれてたんだよね。ボク達も一緒に探検するからさ。魔理沙さんも楽しんで探検しようか」
魔理沙(葉月)「……ああ! 二人とも、一緒に晴れ乞いしてくれてありがとな! 今日はいい日にしようぜ!」
少しの時間、ゆっくりと会話する光の竜胆メンバーと葉月さんと魔理沙だが……ふと、葉月さんが気を引き締めて、全体に向けて声を発した。
葉月「皆さん、今回は普通の洞窟探検より、警戒を怠らないよう、最奥の結晶を採りに向かいましょう」
包丁(表)「えー? そりゃあ、ケガしないように気をつけるけどさー、なんでもっと気をつけるんだ?」
魔理沙(葉月)「それがな………お前らがここにたどり着く前にあったことなんだが……私と作者が来て、少ししてだな。先にこの洞窟に入って探検してたと思われる探検家達が、何やら切羽詰まった形相と様子で、外に逃げ帰っていったんだよ」
ラグナス(表)「えっ!? そんな事があったのか!?」
アルル(裏)「………その探検家達に、何があったの?」
葉月「その探検家の人達は、話を聞いたり、様子を見るからに、怪我はなかったようでしたが……『謎の怪物に襲われた』………と、言っていましたよ」
同田貫(表)「…………怪物、ねぇ。なら、その怪物に気をつけて、洞窟の中を進めって事だな」
葉月「そうなりますね………本来なら、葵の洞穴でそんな怪物が出るようなことはないはずですが………怪物の正体も暴きつつ、最奥にある結晶を採集する必要があることでしょう。皆さん、気を引き締めて向かいましょう!」
一同「「「おう!!」」」
どうやら、葉月さんと魔理沙の先に、葵の洞穴を探検し始めた探検家達が、謎の怪物に襲われる事件が起きたらしい。幸いにも、その探検家達は無傷で逃げきれたのは良かったが……葵の洞穴の為にも、その出没したという怪物の事も知っておくべきだろう。その場にいる全員が、気持ちを新たに葵の洞穴の中へ入っていくのであった……
包丁(表)「わぁーーーーーーーー………! きれいだな〜〜〜〜……!」
ラグナス(表)「ああ! とても美しい光景だな!」
狛枝(表)「包丁クン(表)、この洞窟、気に入ったかな?」
包丁(表)「うん! すっごく! いち兄(表)たちにも見てもらいたいぞ!」
狛枝(表)「それは良かった! 包丁クン(表)の事も誘ってよかったよ」
さて、実際に洞窟の中へ入ってみた一行だが……葵の洞穴の中は、本来は雨と満ち潮に覆われているためか、青白く、美しい水場の洞窟となっていた。地面も洞窟壁も少し滑りやすいものの、綺麗な色合いのものとなっており、上辺には何十本もの氷柱も見える。心地よく涼しい風が洞窟内を駆け巡り、包丁(表)達の声と水の滴る音だけがその洞窟内に響き渡る。
狛枝(裏)「この辺りに見える石や結晶だけでも、十分満足させられそうだな……」
アルル(裏)「凪斗(裏)、今回の目的はあくまで最奥の結晶だからね? 妥協は許さないよ」
狛枝(裏)「わかってるよ💦 せっかく無理言ってこの場にいるんだし、最後まで頑張るよ……」
葉月「おおーーー………噂以上の美しさですね………葵の洞穴が、こんな風景になっているとは」
狛枝(表)「あれ? その発言、もしかして……葉月さんも、この洞窟の中に入ったのは初めてなのかな?」
葉月「そりゃあ、元々は雨が降り続けていて、なかなか中に入れないところですからね〜。私も噂でしか、この洞窟の事をよく知れてないんです」
狛枝(表)「なるほどね………そういった意味でも、心して探検しないといけないんだね」
談笑を交えつつ、洞窟の奥へ奥へと進む狛枝(表)と葉月さん達…………
ポキッ!!
葉月「ん? この音はいったい………っ!?」
狛枝(表)「ありゃ、これは………」
その時、葉月さんと狛枝(表)の頭上にあった氷柱が突然折れ、二人の元に落下してきた!?? このままでは、葉月さんと狛枝(表)は………!!
長谷部(表)「圧し切る!!!」ズバッ!!
葉月「あ………あ! 長谷部君(表)! ありがとうございます!」
長谷部(表)「いえ、我々はこの様な時のためにいるようなものですから」
最悪の事態を回避すべく動いたのは長谷部(表)! 長谷部(表)はすぐさま自らの本体の打刀で、降ってきた氷柱を圧し斬り、二人も他のメンバーも事なきを得た……!
狛枝(表)「ありがとう、長谷部さん(表)! おかげで助かったよ」
長谷部(表)「………無事にお前や葉月殿を守れたのは良いが………お前は俺達に甘えるんじゃない! 視線からして、俺達に守ってもらう事を待っていただろう」
狛枝(表)「あはは、長谷部さん(表)達に甘えてるわけじゃないですよ。ボクは、長谷部さん(表)達を"信じている"んです」
長谷部(表)「………全く、食えない男だ」
早速ハプニングに襲われたものの……気を取り直して奥の方へと進む一同だが………
ガララ………グシャッ!!
狛枝(裏)「うわっ!???」
魔理沙(葉月)「狛枝(裏)!!」
なんと、今度は運悪く、狛枝(裏)の進んだ先の地面が崩れ、狛枝(裏)が下へと落下していく!! この葵の洞穴は海の近くに面してできているもの。もし、このまま狛枝(裏)が下に落ちてしまえば………!!
ガシッ!!
アルル(裏)「凪斗(裏)!! 掴めた………!!」
狛枝(裏)「アルルさん(裏)………!! ごめん、苦労かけて………」
アルル(裏)「そんなの気にしてる場合じゃないよ! 引き上げるから、凪斗(裏)も力入れて!」
狛枝(裏)「………うん!」
狛枝(裏)は下に落ちていくすんでのところで、アルル(裏)に腕を掴まれ、落ちずに済んだ……狛枝(裏)はアルル(裏)や、葉月さんと魔理沙の力を借りながら、地上へ戻ることができた。
狛枝(裏)「危ないところだった……アルルさん(裏)、葉月さんと魔理沙さんも………ありがとう!」
アルル(裏)「こんな所で死なれても困るからね……凪斗(裏)も無事に、77期生(裏)のみんなに水晶をあげるつもりなんでしょ」
葉月「そうですねー、大事な目的があるなら、無事に帰ってこないとw!」
魔理沙(葉月)「この探検は、みんなのいい思い出にしたいからな!」
狛枝(裏)「うん、七海さん(裏)達が待ってるから………みんなで無事に水晶を採って帰ろうか」
このようなハプニングは起きるものの、その度に全員が協力し合って助け合い、そして………ついに葵の洞穴の最奥へと到達する時がやって来た。
次でラストか
感想まだ
- Re: 葵の洞穴の最奥の結晶を採掘せよ!の巻 ( No.22 )
- 日時: 2022/09/23 23:25
- 名前: 天悪 ◆GZXLUkDFh6 (ID: ak9ikTR3)
包丁(表)「結構大変だけど………この洞窟、きれいだから、探検って楽しいな! でも、そろそろ水晶を採りたいぞ!」
狛枝(裏)「みんな………包丁クン(表)以外はだいぶ疲れてるけど、大丈夫?」
狛枝(表)「これはもしかしなくとも、ボク達が不運な目に遭ってるせいかな? だとしたらさすがに申し訳ないな………ボクのようなゴミクズのせいで、希望溢れる才能を持つみんなに迷惑をかけ続けているなんて………!!」
ラグナス(表)「いや、二人も楽しみにしてたし、私達は平気だから………そういう事は言わないでくれ💦」
魔理沙(葉月)「私も疲れてきたが、洞窟探検を楽しんでるから、気にしなくていいぞ?」
葵の洞穴の最奥地点……そこまで辿りついた一行は、純粋に洞窟探検を楽しんでいる上でまだ体力が残っている包丁(表)以外はわりと疲れてきていた。というのも、主に狛枝ズが不運な目に遭い続けていたからだが……不意に、葉月さんが何かに気づき、魔理沙達を傍の岩壁に引き寄せた。
葉月「シッ! 向こうに………結晶の近くに、何かいます」
同田貫(表)「あぁ? 何か………って、あぁ…………そういう事か。こういう事もあるもんだな………」
ラグナス(表)「えっ? どういう事だ? 同田貫(表)………って!? あれは………!!」
同田貫(表)も、葉月さんの目線の先を見て、"それら"が何者なのか察したようだ……ラグナス(表)達も、恐る恐る、その先を見てみると…………
短刀-乙×2「「…………」」
脇差-乙「……………」
打刀-乙「……………」
太刀-乙「……………」
大太刀-乙「………………」
長谷部(表)「……………時間遡行軍の、一隊だな」
狛枝(裏)「えっ? なんで時間遡行軍が、この洞窟の中に???」
なんと、何故か時間遡行軍が、まるで最奥の水晶を採集しようとしているかのように、その場をさまよっていたのだった!?? まさかの敵に動揺する狛枝(裏)達だが……
同田貫(表)「あいつらも大阪城の小判や、夜花奪還作戦の花火玉を狙ってた事もあって、ここの水晶にも物珍しさか……あいつらにとっての価値を見出したってとこだろ。………さっき、ハヅ(葉月さんのこと)とマリ(魔理沙のこと)が言ってた話の怪物は、こいつらの事だろうな」
魔理沙(葉月)「冷静だな……けど、このままあの時間遡行軍に、水晶を取られる訳にはいかないぜ! 私も、魔法で戦えるが……作者と狛枝達はここで待ってろ。ちょっとあいつらを倒してくる!」
葉月「おー! それは有難いけど………気をつけてね!」
狛枝(表)「あははっ! こんなに近くで、霧雨さん達の戦う勇姿を見られるなんて、なんてツイてるんだろう!」
狛枝(裏)「言ってる場合じゃないよ……魔理沙さん! 同田貫クン(表)達も……絶対に負けないでね!」
同田貫(表)「安心しとけ、俺達はそう簡単に負けねぇよ………うっしゃあ!! いざ出陣ん!!」
時間遡行軍「「「…………!!!」」」
ここで、ラグナス(表)とアルル(裏)、長谷部(表)と同田貫(表)と包丁(表)、そして魔理沙が、時間遡行軍の一隊と相対することとなった………!!
太刀-乙「………!」ブンッ
スカッ!
包丁(表)「よっと! やったなー! とーりゃー!」ブンッ!
バキッ!
ラグナス(表)「くっ! この短刀、素早い……!」
短刀-乙×2「「…………!!」」
ラグナス(表)「わっ!!」
アルル(裏)「ブレインダムド!」
短刀-乙×2「「!?…………」」クラクラ
アルル(裏)「ラグナス(表)! 今のうちに!」
ラグナス(表)「ああ! たぁーーー! 連続攻撃!!」
ズバズバッ!!
まずは太刀-乙を包丁(表)が投石兵を用いて破壊し、ラグナス(表)もアルル(裏)のアシストを受け、短刀-乙の二振りを連続攻撃で斬っていく。そして………
長谷部(表)「俺の刃は防げない!!」
同田貫(表)「五分も切り込みゃ、人は死ぬ、ってなぁ!!」
ズババッ!!
大太刀-乙「………!」
魔理沙(葉月)「させるかよ! 恋符『マスタースパーク』!!」
シュバアアアアアッ!!
長谷部(表)と同田貫(表)が打刀-乙と脇差-乙を倒し、魔理沙も二振りに攻撃を加えようとした大太刀-乙をマスタースパークで、一撃で撃破した……! これにより、光の竜胆一行が勝利したのだ!
同田貫(表)「うし! ざっとこんなもんだろ」
包丁(表)「えっへん! ご褒美ちょうだい!」
魔理沙(葉月)「へへん、私が一番手柄を立てたぜ! ………あ! やべぇ、水晶は大丈夫か!? 敵の撃破で、マスタースパーク撃っちまったけど………!」
無事に全員無傷で勝利した同田貫(表)達だが、魔理沙が水晶は無事かどうか不安げに見ている。水晶は………
水晶「…………」
魔理沙(葉月)「あっ! よかった……! そっちの方向に撃ってはなかったようだな! 安心したぜ……!」
葉月「おーい! 魔理沙ちゃん達ー! 無事に時間遡行軍を倒せたようだね。安心安心!」
狛枝(表)「水晶も綺麗な状態で守れたようだね! これが幸運であるなら、ついてきてよかったよ」
狛枝(裏)「狛枝クンってばもう……でも、みんなも水晶も無事で、本当によかった!」
マスタースパークの範囲内にはなかったようで、元々その場にある、綺麗な牡丹の花が咲くかのような状態を保っていた! もしかしたら、これまで狛枝ズが不運な目に遭った対価によって、魔理沙達や水晶が無事でいられたのかもしれない。
葉月「よし! 慎重に、ゆっくり採集して………と! やりました! 葵の洞穴の水晶、ゲットですよー!」
包丁(表)「やったー! うわぁ、とってもきれいな水晶だぞ! 見てよ主!」
ラグナス(表)「ああ! すごくキラキラしてるな………! ここまで頑張ったかいがあるなぁ!」
魔理沙(葉月)「ラグナス(表)達、今日は私達と、洞窟探検と、水晶の採掘に付き合ってくれて、ありがとうな!」
アルル(裏)「いや、ボク達もいい冒険ができたし、利害の一致って事でいいよ。………だから、報酬にその水晶の一部を………」
葉月「そうですね! 今回、洞窟探検に付き合ってくれた皆さんには、十万円やこの水晶の一部、そして他の鉱石で作った宝石を差し上げます! 是非とも、友達にも見せてあげてくださいね!」
狛枝(裏)「わぁ………! ありがとうございます! うん、こんなに綺麗な水晶だから、七海さん(裏)達も大喜びしてくれるよね……!」
そして、今回の依頼を達成出来た報酬として、葉月さんと魔理沙から十万円や、今回採集できた水晶、そして他の鉱石から作られた宝石を有難く頂いた! 綺麗な輝きを持つ水晶に、包丁(表)達は大喜び! 葉月さんと魔理沙にお礼を言いながら、洞窟からゆっくりと帰って行った光の竜胆の一同と、葉月さんと魔理沙は、皆水晶を持ちながら幸せそうに笑っていたのだった。
余談になるが……あの後、葵の洞穴は噂通り、狛枝ズの幸運の影響か、1ヶ月間雨が降らず、それに目をつけた時間遡行軍が葵の洞穴に蔓延るといった事があったが、葉月サイドの時の政府が、葉月さんに通達を送り、しばらくの間、刀剣男士達の出陣先の一つ……つまりはイベントの一つになっていたらしい……
そして、葵の洞穴の水晶を分けてもらった狛枝ズや包丁(表)達はというと、自分の仲間達や大切な人達にも、その水晶を見せたりプレゼントしたりしたそうな………特に狛枝(裏)もとい77期生(裏)達は大盛り上がりしていたのは、また別のお話。
今回は葉月さんの依頼の解決回となりました! ただ、狛枝ズがこの依頼の解決に携わるならこういった展開になるだろうな……と思ったとはいえ、思っていた展開と違うと思われたらすみません!!
感想OK!