二次創作小説(新・総合)

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.134 )
日時: 2022/04/16 22:47
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【依頼11】
『ロリポップ・スイーツ・ランペィジ・ショック』

珍しく朝から依頼のなかった日のこと


魔トリョーシカ
「んー……」

ベロー
「そんな所で何してるんだ?」

魔トリョーシカ
「研究」

ベロー
「研究?何の?」

魔トリョーシカ
「この間お菓子使いって奴を見ただろう?」

ベロー
「ああこの間の……元祖革命団のメンバーか」

魔トリョーシカ
「今まで聞いたこと無かったから色々と調査してたんだよ」

魔トリョーシカ
「まず、お菓子使いは皆後天的な能力者、特殊な薬を服用し覚醒したものだ」

魔トリョーシカ
「それによってお菓子使いになると、手から特定のお菓子が出てくる」

ベロー
「聞いてる限りだと大したことないように思えるんだが………」

魔トリョーシカ
「ところがそうでもない、調べてみたところお菓子使いの時空犯罪者も結構いるんだ」

魔トリョーシカ
「ほら、このでっかいでっかいホールケーキとか」

ベロー
(お菓子で街破壊すんの!?)

魔トリョーシカ
「まぁ、こんなに暴れてるからこそ専用の鎮圧組織もあるらしいし………余程のことがない限り」

カラン

「なぁ、今やってる?」

と、扉を開けてきたのは手からチョコレートが漏れてる男


ベロー
「………来たな、余程のこと」

魔トリョーシカ
「うん、人形用意してグリム起こしてくるから応対よろしく」

………

「えーと名前……名前、今身元割れるとまずいから『B太郎』って呼んでくれ」

ベロー
「ああ……その手はお菓子使いってやつなのか?」

B太郎
「そういう奴だ、別に俺はその……そこらの奴とは違うんだ、一応、悪いやつじゃあない」

B太郎
「お菓子使いはケーキだのマカロンだの、使える菓子はひとつのみ、俺は『チョコレートのお菓子使い』だ」

ベロー
「それで依頼っていうのは?」

B太郎
「それがな……犯罪が多いこともあって、お菓子使いっていうのは存在しているだけで捕まりかねん状況」

B太郎
「それで俺がお菓子使いだとバレてス・ウィンツっていう組織に捕まりそうになった」

B太郎
「勿論悪いことには使ってない、俺はパティシエだからちょっと手の込んだ作品作るのに利用しているだけだ」

B太郎
「で、俺が悪いやつじゃないと証明する為に………」


B太郎
「しばらく俺を見ててくれないか?」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.135 )
日時: 2022/04/16 23:21
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

……

ベロー
「という事らしい」

魔トリョーシカ
「応対ありがとう、引き受けたよ」

B太郎
「悪いな、お菓子使いに関わったらどうなるか分からないなんて言われてるのに」

Sonic.exe
「だがイマイチイメージが湧かない、お菓子を出すだけでどうやって犯罪をする?」

Sonic.exe
「元祖革命団のポテトチップ使いはマガイモノの力と合わせて兵士を作っていたんだぞ?」

B太郎
「え?あー………」


B太郎
「でっけぇマカロンとか街にぶつけてぶっ壊すんだよ」

七夜
「それただの質量の暴力じゃね?」

B太郎
「でも俺のチョコレートの能力はちょっと特殊だな、最初は溶けた状態で出てきて、もう1回念じると固まる」

B太郎
「普通にやってると垂れて固まるだけだから、上手く商売に使えないか修行した結果………」シュバババババババ!!!

B太郎は素早い手つきでチョコレートの形を整えていき、あっという間に兎のチョコレートを完成させる

B太郎
「凝ったものは作れないが商品にはなった」

ネズミの神さま
「すごっ!!」

グリム
「食えないわけでもないな」ボリボリ

スターアベネス
「しかしまぁ、こんなもんでも悪用しようと思えば出来るわけってことか」

魔トリョーシカ
「ただ、監視する必要がある以上キミにはここに暫く住んでもらうけど、それでもいい?」

B太郎
「ああ、実は最近自分の店をマカロンにぶっ壊されて住処が無かったんだ、助かる」

………

と、こうしてB太郎が正義の悪役に居座ることになった


MX
「………」

B太郎
「そのデカブツ、顔が怖い割には愛嬌があるな」

ベロー
「え、えーと……B太郎?」

B太郎
「なんだ坊主、変に畏まって」

ベロー
「いや、ようやくここで俺以外の人間と話したから……ほか人形とかだし」

B太郎
「人形と言ってもほぼ生物と変わんないぞありゃ、言われなきゃ分かんねぇ」

ベロー
「で、話を戻すけど………B太郎はなんでお菓子使いになったんだ?」

B太郎
「……」



『トイトイキャンディ』


「それが俺たちお菓子使いの始まりだった」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.136 )
日時: 2022/04/16 22:53
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


B太郎
「この世に100粒しか売られなかった限定商品」

B太郎
「原理は分からないが、それを舐めて、舐めて、食い終わった頃に」

B太郎
「手からチョコレートが出るようになったわけだ」


B太郎
「……ま、俺としてはちょっとラッキーみたいなもんだけど」

魔トリョーシカ
「へぇ?それは面白い」

ベロー
「うわっでたよ」

魔トリョーシカ
「それで犯罪に使うっていうのも、おかしだけにおかしな話だよね?」

B太郎
「ああ、本当におかしい話だ」

B太郎
「ドーナツも、マカロンも、ケーキだって……元はただのお菓子だろうによ」

B太郎
「ましてや、それで街をぶっ壊すなんて……」シュバババババババ!!!



B太郎
「いいか坊主、パティシエは魔法使いなんだ」

B太郎
「砂糖、クリーム、バター、何よりチョコレート」

B太郎
「こいつをこうして、いい感じに混ぜ合わせて………形を整え」

B太郎
「これを食べれば………少なくとも泣いてる奴は不思議と笑い出す」

B太郎
「………」

ーーーーーーーーーー
「もう泣かないのか?」

「うん、お父さんのお菓子はいつも甘くて、美味しくて……」

「まるで魔法みたいな感じがするんだ」

ーーーーーーーーーー

B太郎
「魔法か………」

魔トリョーシカ
「うん、本当に美味しいねこれ、パティシエってのも自称じゃなそうだ」

B太郎
「おいおい……俺はマジでパティシエなんだが」

B太郎は作ったチョコレートを包みに入れ、カバンにしまう

B太郎
「児童館でチョコレート配達の依頼があるんだ、護衛頼む」

ベロー
「じゃあ俺が行くよ」

B太郎
「すまねぇなぁ坊主」

……

魔トリョーシカ
「なんか………あの二人が仲良くてボクが蚊帳の外な気がするな………」

スターアベネス
「そんなに俺たちがアレなのか?」

ユージン
「俺たちなんか避けられることしたか?」

Mr.ショータイム
「………」

Sonic.exe
「面構えのせいか?」

グリム
「その会話が全て自作自演な所だ」


………

ベロー
「よし終わった!早く帰らないとグリムにチョコのことで愚痴られ……」

B太郎
「待った、坊主!!」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.137 )
日時: 2022/04/16 22:56
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

B太郎
「あれを!!」

B太郎は子供を無理矢理車に押しこめる男を指さす

ベロー
「誘拐犯!?なんであんなに堂々と犯罪しているんだ!?」

B太郎
「説明は後だ!発進する前に連絡を入れて追いかけるぞ!」

ベロー
「分かった!」


ーーーーーーーーーーーーーーー

グリム
「どうした」

ベロー
【なんかこう………すごく早く走れる乗り物みたいなやつないか!?】

グリム
「だそうだが」

魔トリョーシカ
「魔トリョーシカー使う?」

ベロー
【もうこの際なんでもいいからたのむ!あと俺の近くのトラック追跡して!】


魔トリョーシカ
「訳アリみたいだね、じゃあキミの所に送っておくね」

………

B太郎
「ちっ、なんてスピードだ………もう見てなくなってきやがる」

ベロー
「あっ乗り物き………」



ベロー
「のり………もの………?」

B太郎
「下手したらそこらの能力者よりやばいの来たな………」

ベロー
「……仕方ない!!これで行くか!!」


…………

Sonic.exe
「どうした?」

魔トリョーシカ
「あっはっはっは、なんか依頼にないことやってる」

魔トリョーシカ
「正義の悪役のくせにヒーローみたいなことするんだから、嫌いじゃないけど」

カーム
「笑ってる場合じゃねぇだろこの状況!」

レザード
「ガキの拉致や売買は時空犯罪でもメジャーだからな」

レオン
「ああ、奴隷にしたりデスゲームなんかに使うんだったな」

魔トリョーシカ
「もちろんそんなことあっちゃいけない、ベローくんじゃ不安だしB太郎を守らないといけないからね」

魔トリョーシカ
「グリム、早速だが出番………」

七夜
「グリムなら飛び出してったっぽいぞ」

魔トリョーシカ
「あら〜行動がお早い」

……

魔トリョーシカ
【さて、ベロー君、グリム】

魔トリョーシカ
【君達は時空犯罪者と本格的に戦ったことがないと見る】

魔トリョーシカ
【だから一つ、大事な事を忠告しておく】


魔トリョーシカ
【今キミが見ていたように奴らが堂々と犯罪をするのは……自分が絶対捕まらないという自信があるからだ!】


魔トリョーシカ
【時空犯罪者に臆病者はいない!!】

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.138 )
日時: 2022/04/16 22:58
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………

そして、倉庫にて……

誘拐犯の男が子供をダンボールの中に詰め込んでいく

「へへへ………悪くないな、時空」

「数人見知らぬガキをよその世界に送るだけで、遊んで暮らせるほどの金が手に入るんだ」

「マトモに仕事するのが、馬鹿らしぃ〜♡」


「この野郎!!」

と、シャッターをこじ開け……


ベロー
「追い詰めたぞ時空犯罪者!!」


誘拐犯
「………ああ?何かと思えば、時空ヒーローでもないただのガキか」

誘拐犯
「どうするよ?俺を捕まえる気か!?やれるもんならやってみな!!」

ベロー
「く……魔トリョーシカの言う通り本当に堂々としてるな」

ベロー
「だったら挨拶代わりに1発!!」

ベローは銃を取り出して、壁に向かって発砲する………


………が

誘拐犯
「甘いなぁ……甘い!!カラメルソースなんかより甘い!!」

ベロー
「ど、どういうことだ……あれ」



ベロー
「巨大なプリンが弾丸を受け止めた!!?」

誘拐犯の手の前に壁のように大きなプリンが突如現れ、弾丸を弾き止めていた

ベロー
「………これ、まさか」

誘拐犯
「そうよ!!俺様はプリンのお菓子使い!」

B太郎
「野郎………!!」

ベロー
(B太郎さんがあんなに怒ってる……これが、お菓子使いの犯罪者か……)


ベロー
「だがどうした!結局はプリンじゃないか!!」

ベローはナイフに持ち替えて巨大プリンに突っ込むが………


ベロー
「刺さらない……!?」

プリンはナイフを突き抜けず圧力で凹むのみだった

誘拐犯
「漫画のセリフでもあっただろう!?柔らかいという事はダイヤモンドよりも壊れない!」

誘拐犯
「俺の出す超柔らかプリンは如何なるものも通さない超頑丈兵器なんだ!」

誘拐犯
「そして!!」

誘拐犯が手を向けると、ベローの全身を包むようにプリンが現れた!

誘拐犯
「ただ出すだけなら条件も制限もない!」


ベロー
(っ!?しまっ………これじゃ息が………)


B太郎
「………………どうしようもねぇプリンの使い方だな」

B太郎
「俺そういうの嫌いだ」


B太郎は両腕からチョコレートを出して牽制する

誘拐犯
「ああ!?なんだ、オッサンはチョコレートのお菓子使いか!?そんなもんでどうするつもりだ!?」

B太郎
「ただのオッサンじゃない、パティシエだ」

B太郎
「パティシエってのは材料さえあればどんな菓子でも作れる魔法使いなんだよ」

チョコレートを固形化させ、茶色い刃を作り出す


B太郎
「これがホントの………【チョコ零刀】」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.139 )
日時: 2022/04/16 23:04
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

誘拐犯
「ハッ!チョコを固めて武器にするってか!想定していたパターンだ!」

誘拐犯
「だが如何なるものも俺のプリンを通すことは………」

B太郎
「ああ?聞いてなかったかお前、俺パティシエつってんじゃん」


シュバババババババ!!!


B太郎は構えを取り、刀を振るうと………


B太郎
「ホールケーキとかを6等分にすることなんて簡単なんだよ」

ベローを包んでいたプリンは綺麗にバラバラになった

誘拐犯
「は〜〜〜〜〜〜!!?」

B太郎
「おい坊主、大丈夫か」

ベロー
「うっ………ちょっと喉にプリンつっかえた………」

誘拐犯
「あああ!?ん、んな馬鹿な!?」

ベロー
「B太郎さん、多分子供たちは………」

B太郎
「ああ、お前みたいにプリンに閉じ込められている可能性が出てきたな」

誘拐犯
「ああそうだよ!別に依頼人は生きた状態で提供しろとは言ってねぇ!俺のプリンに入れときゃ暫く腐らねぇしな!」

B太郎
「この野郎………!!」



誘拐犯
「てめぇらはやっぱ菓子より甘い!!」

誘拐犯
「プリンの柔らかさは壁になるだけじゃねぇ!」

誘拐犯は巨大プリンを出すと頂点を掴んで力強く引っ張り………


ベロー
「………まずい!!」


誘拐犯
「プリンのピストルゥ!!」

手を離すと、ゴムの要領で強く跳ね返り大きな衝撃を与え………

ーーーーーーーーーーーーーーー

グリム
「この辺りのはずだが………」


バコォォォン!!

グリムが外にいると、シャッターを破壊しながら2人が吹っ飛んでいく


B太郎
「ガキの頃にプリンに乗ってトランポリンしたいとは思ったことはあるが、プリンに吹っ飛ばされるとはな………」

ベロー
「大丈夫なのか?もろにくらったが」

B太郎
「刀を出した時……防弾チョッキならぬ、チョッコを体に仕込んである、プリン程じゃないが衝撃は和らげられるんだ」

グリム
「そこにいたか」

ベロー
「………!?どうしてここが!?」

B太郎
「追いかけるとき、定期的に地面にチョコ垂らしておいたんだよ」

ベロー
「なるほど………ん?」


ベロー
「そのチョコ食べたりしてないよな?」

グリム
「食ってないが?」

ベロー
「顔についてないか?」

グリム
「転んだだけだが?」



魔トリョーシカ
「馬鹿みたいなこと言ってないで早くさっきの所行くよ」

B太郎
「お……来てくれたか」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.140 )
日時: 2022/04/16 23:10
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔トリョーシカ
「お待たせ!正義の悪役、依頼にないがただいま参上!」

誘拐犯
「ちっ……人が増えてきやがっただと!?」

誘拐犯
「だがどうした!もう一度プリンに閉じ込めて………」

B太郎
「…………皆は子供たちをたのむ!」

ベロー
「あっそうだった!プリンに閉じ込められていて、このままだと窒息死するかもしれない!」

ネズミの神さま
「そうね、命の方が大事よね……」

魔トリョーシカ
「じゃ、誰があいつをぶっ飛ばす?」

七夜
「俺」

B太郎
「…………俺にもやらせろ」

魔トリョーシカ
「いいのかい?暴れて」

B太郎
「俺はこのプリン使いを許せねぇんだ、お菓子をこんな事に使うような奴を………」

B太郎
「野放しにできるか!」

魔トリョーシカ
【分かるね、ボクも洋菓子という括りならプリンは好きな方に入る、こんな使い方する奴はキチッと潰さなきゃ】


誘拐犯
「なめんじゃねえ言ってんだろうが!!」

誘拐犯は背後にプリンを出して踏み抜き、蹴り飛ばして一気に突っ込む!

B太郎
「おっと!」

B太郎はチョコ零刀でガードし、そのまま引きづられるが………


七夜
「選手交代だ!変われ!」

誘拐犯
「おっ!!」

七夜は背後から誘拐犯を掴んで投げ飛ばし……

誘拐犯
(まずい!プリンで衝撃を和らげて反撃を……)

グニィィッ


ボヨン!!

だが、弾力の強いプリンは弾き飛ばされた誘拐犯を受け止め、そのまま反動として跳ね返す!


七夜
「見切ったァ!!!」

が、七夜からすれば相手は能力頼りで格闘能力は素人。

跳ね返ってこようが殴り返すのみ、そしてまたプリンの壁によって跳ね返り、また帰ってくる。

まるでサンドバッグのように殴っては帰ってくる誘拐犯は空中で自由が効かず、なんども何度も殴られた

だが背後のプリンを解除すれば壁に激突し、致命傷は避けられず………


B太郎
「………これ、俺何もしなくてもよくない?」


レオン
「見つけたぞ!!プリンの中にガキが!」

カーム
「チッ……マジでナイフも通らねぇぞ!」

魔トリョーシカ
「B太郎の真似!!」シュバババババババ!!!

ベロー
「このままじゃ間に合わないぞ!」

チドリ
「お任せを、切っても撃っても潰れないのであれば」

ボボボボボボ

チドリは大きなバーナーを取り出し、溶接して取り除く

チドリ
「焼き払います」

Sonic.exe
「よし、これを使うぞ」

カーム
「ガキに当てないように気をつけろよ!」


七夜
「オラァァァ!!!」

バコォォォン!!

誘拐犯
「ぷっちん!!」


魔トリョーシカ
「七夜も上手くやったみたいだね」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.141 )
日時: 2022/04/16 23:27
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

………全てのプリンを取り外し、一同は持ってた道具をそれぞれ使い誘拐犯を拘束する

七夜
「っし………手間取らせやがって、時空監獄に連絡入れっか」


B太郎
「…………聞きたいことがある、会話出来そうか?」

魔トリョーシカ
「それボクたちが聞いていいやつ?」

B太郎
「………ああ、何か知ってるかもしれないからな」



B太郎は誘拐犯に詰め寄る

B太郎
「おいお前、お菓子使いをどこまで知っている?」

誘拐犯
「し……知らねぇよ、他になんて……」

B太郎
「本当か?まぁ時空は広いが………俺とお前含めて後98人は居ることは分かってる」

B太郎
「その中で………団子のお菓子使いを見たか?」

誘拐犯
「団子のお菓子使いだぁ!?はっ、知らねぇよそんな奴!!」

B太郎
「本当か?」

誘拐犯
「本当だ!!なんだお前は、団子に親でも殺されたのか!?」

B太郎
「逆だオラァ!!俺は団子に息子殺されたんだよ!!」

B太郎
「3年も前………菓子の材料仕入れて帰ってきたらな!」

B太郎
「店がぐちゃぐちゃになってて、息子が………でっかい団子に押し潰されて死んでいた!!」

七夜
「殺し方がアグレッシブ!!」

魔トリョーシカ
「柔らかくても硬くてもどっちにせよ死ぬ奴だね」

ベロー
「…………」

B太郎
「団子のお菓子使いを見つけ出してぶっ飛ばしたいのもある……だが!!」

B太郎
「お前に言いたいのはそんなことじゃねぇ!!!」

B太郎
「それからだ!和菓子も洋菓子も基本好き嫌いが無かった俺は、団子を見る度にあの光景が思い出して………」

B太郎
「団子を………食べられなくなった!」

B太郎
「お前は拐った子供をプリンに閉じ込めた!プリンにだぞ!?」

B太郎
「プリンが原因で死にかけたあの子たちの恐怖は俺には分からない、ただ………二度とプリンを食べられないかもしれない事は分かる!!」

B太郎
「チョコレートもプリンもドーナツもマカロンも……全部のお菓子はこんな使い方をするべきではない!」

B太郎
「プリンが嫌いにさせるようなお前は、お菓子使い(パティシエ)として許せないんだよ!!」


魔トリョーシカ
「…………」

「動くな」

と、全員に銃を突きつけられる………気がつけば取り囲まれていた

B太郎
「………!ス・ウィンツ………!!」

魔トリョーシカ
「やれやれ、どうやらプリンを捕まえに来たってわけじゃなさそうだね」

「2人のお菓子使いを渡してもらおう」

魔トリョーシカ
「やーだ、プリンの人だけ持ってってよガチ犯罪者なんだから」

「犯罪とかやっているとかじゃない」

「お菓子使いを捕まえ、危機を脱するということに意味が………」

グリム
「それはいいが後ろの奴は止めなくていいのか」

「後ろ?」


と、振り向くとそこには………



「ごちゃごちゃうるせーーー!!!」

超巨大なペロペロキャンディを持ったレディがそれを叩き下ろしてきた!!

「「「ぐわああああああ!!!」」」

B太郎
「キャンディのお菓子使い………!?」

スターアベネス
「今日はよくお菓子使いに会う日だな」



「黙って放置してたら何がス・ウィンツなの!?それカッコイイと思ってるわけ!?パクリ組織の癖に!?」

魔トリョーシカ
「………パクリ組織?」

「そう!」

「私は水瀬ツムギ!ルセットのツムギ!」

誘拐犯
「げっ!!ルセット!!」

B太郎
「………どういうことだ?」

誘拐犯
「んだよ知らねぇのか!ああやって俺みたいなの捕まえに来るのは!!」

誘拐犯
「あの!!『ルセット』って組織なんだよ!!」


B太郎
「………はい!?じゃあ俺を狙ってたアンタらは!?」


ツムギ
「ああコレ?平たく言えば海賊版パクリ、ウチらのやってること真似してアピってるだけの馬鹿」

ツムギ
「当然コイツら公務執行妨害的なアレでシバくから、あとそのプリン使いもこっちが貰う」


誘拐犯
「ぐ………ぐぐぐ………!!」

誘拐犯
「やっぱ捕まってたまるかぁぁ!!くたばれ!!」

誘拐犯はプリンを出すが………


ツムギ
「いい加減にせんかい!!」

ツムギはペロペロキャンディでプリンを吹っ飛ばしてぶつける!!

誘拐犯
「そのキャンディズルくない!?」グシャァ

七夜
「あー………あの手があったか」


魔トリョーシカ
「………さて、あのパチモノ組織に関しては、ショータイムさんよろしく」

Mr.ショータイム
「…………」

チドリ
「はい、我々にもプライドや権威というものがある以上、銃を向けたからにはそれ相応の覚悟を……」

「「あびゃー」」


ツムギ
「………さっきの話ちょっと聞いてたけど」

B太郎
「ん」


ツムギ
「私もなんか……同じ考えもってる、お菓子をあんな使い方にして嫌わせるようなクズは許しておけない」

ツムギ
「だから、団子のお菓子使いが見つかったらすぐ連絡入れるから」

B太郎
「………そうかい、ルセットの嬢さん」



魔トリョーシカ
「………さて!これで依頼は解決した訳だが、キミ住む家無いんでしょ?」

魔トリョーシカ
「何なら居座ってもいいよ、面白そうだし」

B太郎
「ハハ……そんな理由かよ」


ツムギ
「あ、そういえば聞いてない」

魔トリョーシカ
「ボクなんて数日前から聞いてないよ」




『名前、なんて言うの?』



B太郎
「…………」



B太郎
「黒藤 尾太郎だ」

【依頼11】
【complete】