二次創作小説(新・総合)

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.212 )
日時: 2022/06/11 06:48
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【依頼17】
【アルト・ラブト・ホーム・ゴール】

魔トリョーシカ
「ダリア!!」

ダリア
「なんだいなんだい騒々しいなぁ」

魔トリョーシカ
「そのラボは元々ボクの物だ!!勝手に住み込むな!!」

ダリア
「いいじゃないか、私だって住む家無くて困ってるんだよ、あまりにも狭いから寝床しかないけど」

魔トリョーシカ
「自分のラボはどうした!!自分のはァ!!」

ダリア
「壊れた、通算64回目だ」

魔トリョーシカ
「ここ爆発したらこの事務所どうなるんだろ……一応ここ作ったところじゃなくてテナントなんだけど」

ダリア
「酷いなぁ、君が拾ってきたわんこ二人を入れるスペースも用意してあげたのに」

魔トリョーシカ
「別にいいのにそんなこと………」

ダリア
「いや、人狼だからって首輪つけて犬小屋に放り込むキミも割とアレだからね?」


ダリア
「猛獣はオリに入れてナンボでしょ」


B太郎
「なぁこれ狂ってんのどっちなの?」

魔トリョーシカ
「あ、B太郎くんどうしたの?」

B太郎
「どうしたのって依頼だから呼んでるわけ、人形適当に動かすだけで解決しないやつな」

魔トリョーシカ
「了解、そういうのは大助かりだ。」

………

ダリア
「ドーラくん、ここではいつもああなのかい?」

B太郎
「まぁそうだな、一日も休まずバタバタバタバタと、ようやるよ」

B太郎
「しょうもない依頼まで全部引き受けるからずーーっと働き詰めだ」

ダリア
「ふむ……私の知ってる彼女は質より量を求めるような人物では無かったはずだがねぇ」

…………

魔トリョーシカ
「おや、キミは」

或人
「はは……どうも」

魔トリョーシカ
「予想は出来てたが、本当に来るとは思わなかった」

魔トリョーシカ
「思えば迅からヒューマギアとは長い付き合いだけど、君と面と向かって話をしたことはそんなに無かった。」

魔トリョーシカ
「また厄介事かい?アークの件は長引きそうだからね」

或人
「いや、あの……実の所アークの事ではなくて、その……」


或人
「聞いてくれませんか……?響のこと」

魔トリョーシカ
「………響の?なんかすっごい嫌な予感してきたんだけど」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.213 )
日時: 2022/06/11 06:51
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

或人
「事の始まりは俺の家に突然響が現れて………」

ーーーーーーーーーーーー


「あっちゃん!」

或人
「えっ、響!?」


「時空を渡り歩いてたのはいいんだけど、お金無くなっちゃった!」


「とりあえず寝床が欲しくてさー」

或人
「え!?こんな狭いところで!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
魔トリョーシカ
「入れたの?」

或人
「入れました……あっ、布団は別の使ったし俺は押し入れで寝たからね!?」

魔トリョーシカ
「それはいいよ、で?」

或人
「なかなか出てってくれなくてさ………」

或人
「それどころか俺の分のご飯も用意するし、部屋の掃除とか洗濯までするんだよね……」

或人
「響は子供っぽいところあるから意識してやってるわけじゃないのは分かってるんだけど、社長とアイドルじゃ世間的にまずいし」

或人
「でも追い出すように言うのもなんか悪いよなぁって思って」


魔トリョーシカ
「あのさ?」


魔トリョーシカ
【ぶっ殺すよ?】

或人
「えっ!?」


魔トリョーシカ
【ボクは真面目な目的で正義の悪役始めてるんだよ?何が悲しくて知り合いのノロケ話に付き合わないといけないんだい?】

或人
「もしかしなくても機嫌悪い?」

ダリア
「あーっはっはっは!すまないね飛電或人君!専ら私が原因だ!」

ダリア
「それで話は軽く聞いていたがあの音ノ小路響君とお熱なんだって?」

或人
「やめてください違います!確かに勝手に風呂使ったりはしましたけど!」

魔トリョーシカ
「それはもう危なくないかな?」


或人
「俺が言っても中々別のところに行こうとしてくれなくて………ホントどうすればいいかなって」

魔トリョーシカ
「話は後で他のやつが聞くから今は帰れ」

ダリア
「ごめんごめん、なんか今日彼女すごいご機嫌ななめでねぇ」


………

ダリア
「依頼ぐらい聞いてあげたらどうだい?」

魔トリョーシカ
「放棄したわけじゃない、後でボクとは別の人形に向かわせる」

魔トリョーシカ
「………こんなことは言いたくないんだけどさ、ダリア」


魔トリョーシカ
「ボクの目的を果たすためには、ここでなるべく知り合いとは会いたくない」



ダリア
「…………」




ダリア
【とすると、君は本当に本気なんだね、あの件。】

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.214 )
日時: 2022/06/11 06:55
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ダリア
「それにしても、まさか彼がそんな依頼してくるとはねぇ?」

魔トリョーシカ
「ボクからすれば、また衛生アークがどうこうとか天津垓の事とかの方がまだ良かったよ」

魔トリョーシカ
「………とくに、迅には。」

ダリア
「迅はもう諦めなよ、お互いに関わらないと約束したんだろう?」

魔トリョーシカ
「それはそうだが………」

ダリア
「依頼を選り好みするなんて君らしくもない、次はちゃんと出来るかい?」

魔トリョーシカ
「せめてお前出てってくれない?」

ダリア
「もう引越し準備終わったから無理☆」

魔トリョーシカ
「コイツめ………」

レオン
「おいーす、朝からなんの騒ぎ?」

ダリア
「あらおはよう、そういえばまだ早朝の6時……」

ダリア
「あれっ、さっき或人君5時に来たの?」

魔トリョーシカ
「そういうこともあるでしょ」

七夜
「アンタらこそよーまぁ早く起きれるよなぁ」

ダリア
「私は八割近く機械だからね!」

魔トリョーシカ
「マガイモノに睡眠はいらない」


B太郎
「こんな朝っぱらからようやるよ」

魔トリョーシカ
「真夜中に来ることもあるからね、だから君らが寝ている23時~5時も普通に受け付けてるんだよ、ボク1人で」

ダリア
「私も手伝おうか?」

魔トリョーシカ
「結構!」


………

ダリア
「ドドーとナラオイアが全然起きないねぇ」

魔トリョーシカ
「この間の夜にめっちゃ活動させたからふて寝してんじゃないの?」

魔トリョーシカ
「全く人狼なんだから夜に活動できるものだろ………?」


ダリア
「相変わらず君は心がある程度欠けてるんだねぇ」

七夜
「それにしたって今日は依頼全然来ねぇな」

魔トリョーシカ
「そういう日もある、依頼解決ギルドはボクだけじゃないし、今日は大したことない事を頼む気分じゃなかったんだろう」

ダリア
「犬の散歩や風呂掃除でも来ないと結構恋しいものじゃないか」

スターアベネス
「お前はやったことねーくせに……」

レオン
「お、とかなんとか言ってたら依頼人来たぞ」

Sonic.exe
「貴重な稼ぎ柱だ、逃すなよ所長」

魔トリョーシカ
「はいはい……」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.215 )
日時: 2022/06/11 06:58
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔トリョーシカ
「うわ………」


「ん?何よその顔、ここはどんな仕事でも引き受けてくれるんでしょ、あたしの顔見るのそんなにイヤ?」

ダリア
「いやいや、ついさっき君の話をしてたものでね!」

B太郎
「へぇ……それについては俺は知らんが、依頼は?」


「その……あっちゃ……飛電或人社長の事なんだけど」

魔トリョーシカ
「いいよあっちゃんで、事情聞いたけどキミ今飛電或人の家に居るんでしょ?」


「なんで知ってんの!?」

魔トリョーシカ
「この仕事してると色んな情報が入るんだよ、まぁだからこそコレやってるわけだけど」


「そう……で、ね。」


「しばらく泊まって分かったのはあっちゃんの生活環境が本当に酷くてね」

B太郎
「社長さんが?」


「冷蔵庫の中はお菓子ばかり……といえか、朝ポテチとチョコレートで済ませてたのよ!」


「帰りは遅いし、仕事もあるから部屋も汚いままで、睡眠もろくにとってないの」


「だからあたしが色々やってあげてるの、最近はご飯もあたしが作ってるのよ」


「あ、これに関してはイズ公認よ!食事メニューはあたしから連絡入れたから」


「しかもまた朝すぐに出てったらしくて……ピザトースト作っておいてよかった」


「時空犯罪者の件が無くてもバタバタするからあたしあっちゃんが心配で、どうにか生活改善出来ない?」

魔トリョーシカ
「うーーーーーん」


ダリア
「その前に1個聞きたいんだけど」


ダリア
「君はいつ或人君の押しかけ妻になったのかな?」



「へ?」

ダリア
「無意識にやっていたならあえて言っておくけど」

ダリア
「君の行っているそれは普通なら夫婦が行っているようなものだと思うがね?」




「……………」






「ひぇ!!?」ボン!!


魔トリョーシカ
「ダリア!!?」

魔トリョーシカ
「彼女は20歳でも人為的な影響で脳内はまだ幼児みたいなものなんだぞ!?」

ダリア
「コウノトリやキャベツ畑を信じる可愛い女の子にコンビニの薄本を見せつける様な下卑た快感さ」

B太郎
「元ネタと違って想像じゃねぇだけ余計にタチ悪い」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.216 )
日時: 2022/06/11 07:02
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


「え……えっと、あたし……あっちゃんとは、別にそう言う考えは全然なくて……」

魔トリョーシカ
「若い社長とアイドルが家で2人、何かあると勘ぐるとが普通だよ」

ダリア
「或人だけに」

魔トリョーシカ
「おだまり」

ダリア
「はい」


「え、えと……どうしよ、あたしなんか勘違いさせてるかな……」


魔トリョーシカ
「本人に直接聞いたが風呂まで使ってるそうじゃないか」

ダリア
「普通にまずいよね、彼の家ボロいアパートだから声も響くし」

魔トリョーシカ
「てか、その或人君から間違いが起こる前に君の退去を依頼されてるんだけど?」


「ええ!?」


「そりゃ、今聞いた事を考えるとあっちゃん的には離れた方がいいってのは………分かったけど」


「でもあっちゃんの生活はどうなるの!?」

ダリア
「追追私が仲間がなんとかしてみせるさ」

ダリア
「正義の悪役としてよりも、りりすた革命団としても彼は大事な仲間だからね」

ダリア
「大体君、家はどうした家は、自分の家あるだろ」


「か…帰れるわけないじゃない、今更パパ達の所なんて」


「メロディーリズムは無くなって、奏の事もあって……あたしは今更あたしの世界に帰れない」


「そりゃ、路上ライブでたまにお金を集めることもあるにはあるけど………」


「とにかくあたしも色々ピンチなの!」



魔トリョーシカ
「そーは言われてもさぁ………2人揃って面倒な依頼用意してくれたね」

ダリア
「だったら暫くウチに居ないかい?」

魔トリョーシカ
「は!?」


「えっ、いいの!?」

ダリア
「ほら、まだ使ってないベッドがひとつあるだろう?」

魔トリョーシカ
「だからってコイツを入れるのか!?正真正銘の時空ヒーローだぞ!?」

魔トリョーシカ
「裏があったりマッチポンプしてるマルスさんとは訳が違う、正義の悪役じゃないんだぞ!?」

B太郎
「俺は別に構わねーですよ、1人増えようが2人増えようが、ここは変わんねーってのは坊主の件で学習してる」

魔トリョーシカ
「…………でもこれやっとかないと或人の依頼も解決しないな、分かった、受け入れよう」


「やったー!」

【依頼17】
【complete】