二次創作小説(新・総合)

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.287 )
日時: 2022/07/16 17:41
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【依頼24】
【ベースボール・『』・リカオン・ノックアウト】

魔トリョーシカ
「さーて、今回の依頼は………」

ダリア
「おい!ドーラ君!!」

魔トリョーシカ
「なんだいダリア」

ダリア
「履歴を見てみたが護衛にビル解体に…また危険な仕事を何個も勝手に引き受けたな!?」

魔トリョーシカ
「うるさいなぁ、いつから君ボクのお母さんになったつもりなの?」

ダリア
「私は君の身を案じて言っているんだよ!?」

魔トリョーシカ
「大丈夫大丈夫、まだ自分的には何ともないから」

ダリア
「………本当にそうか?」

魔トリョーシカ
「………何さ、ボク以上にボクの事が分かるというのか?」

ダリア
「じゃあ、試してみるか?」

魔トリョーシカ
「え?」


ダリア
「帽子解放、機械の世界………オーバーソウル!!」

魔トリョーシカ
「ちょっと待て、ここでそれ」

ダリア
「エクトプラズム粒子展開!テラボルテックスキャノンスタンバイ!」

魔トリョーシカ
「話聞けって!」

ダリア
「発射」

魔トリョーシカ
「…っ!!」


バシュウウウウン

…………


魔トリョーシカ
「あの、せっかく手に入れたテナント壊そうとするのやめてくれない?」

ダリア
「なんで君今受け止められなかったの?」

魔トリョーシカ
「は?」

ダリア
「今の一撃は、正直トップテンなら誰でも受け止められる程度の威力……私としては下の下程度の技だ」

ダリア
「今までの君だったら確実に発動する前に止められた物だね」

魔トリョーシカ
「………何?ボクが弱くなったって言いたいの?」

ダリア
「そうだ」

ダリア
「使えなくなっているね、オーバーソウルと帽子解放」

ダリア
「本能的に使えるものだったはずだが、君はそれをしなかった。」

魔トリョーシカ
「………しかし、ボクはオーバーソウルも帽子解放ももう暫く使ってないんだぞ?」

ダリア
「それはそうだ、だから真っ先に使えなくなった 」

ダリア
「だがこの生活を続ければ次第に大きな悪影響を及ぼす」

魔トリョーシカ
「分かった分かった、気をつけりゃいいんでしょ」

魔トリョーシカ
「実験で体吹っ飛んでラジカセになってた人に言われても説得力ないよ 」

ダリア
「だからこそだよ………全く」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.288 )
日時: 2022/07/16 17:49
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ダリア
「………覚えているかい、ドーラくん」

ダリア
「君にとっては後から無縁になったことだが、我々がまだ帽子世界から出れなかった頃」

ダリア
「お互い世界の存続の為に必死になっていたよね」

魔トリョーシカ
「その結果ボクは姉を失ってこんな姿になり、ダリアは世界と肉体を1度失った訳だがね」

ダリア
「………私に人望が無いことは分かってる」

ダリア
「けどね、これでも私は君のことを良き友人と思っているんだよ」

魔トリョーシカ
「だから死ぬなって言うのかい?」

魔トリョーシカ
「ダリア………もうドーラは他にいるだろう?」

魔トリョーシカ
「実の所……昔からカーレッジを倒したかったわけじゃない、妹が元に戻ればいい、それだけだったよ」

魔トリョーシカ
「だから時空を丸ごと上書きしようとしたが、まぁ結局ボク1人ではダメだったよ」

魔トリョーシカ
「でも、ショコラは帰ってきた……ボクの役目は果たした」

魔トリョーシカ
「後はボクの作ったドーラがなんとかする………ボクはね、ショコラが帰ってきた時点で役目を終えてるんだよ」

魔トリョーシカ
「余生を好きなように生きさせてくれよ、次第に自分が無くなっていくのも………人間が老化して機能が無くなっていくのと変わらないだろ?」

ダリア
「でも、君は老人と違って、かなり早いペースで劣化して………」

ダリア
「マガイモノなのに睡眠が必要な事が何よりの」

魔トリョーシカ
「キミ、案外寂しがり屋なんだ、意外な一面だよ」


魔トリョーシカ
「悪役に堕ちたボクの事を、見切らずここまで見てくれるのなんてキミくらいだ………初めて、キミを悪くないと感じた」



魔トリョーシカ
「なぁ、ダリア………君がなんと言おうがボクは絶対にこの仕事を辞めないし、人形作りも止めない」

魔トリョーシカ
「その代わり……その時が来たら、ボク、君に看取られたいって思っちゃったな」

ダリア
「色んな意味で気味悪いことを言うんじゃないよ」

ダリア
「私は別に、好意とか、好奇心で君の所に来たわけでは………ていうか私来たのわりと後の方だし……」


プルルルルルル


魔トリョーシカ
「あっ」

ダリア
「………_来たね、依頼人。」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.289 )
日時: 2022/07/16 17:52
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔トリョーシカ
「もしもし………なるほど、商店街が立ち引きされそうと」

魔トリョーシカ
「今の時代に残ってたんだ、商店街」

ダリア
「まさに今君が居なければ消滅の危機なんだがね」

魔トリョーシカ
「まぁそうだ、それがヤクザに一方的に理不尽な追い討ち掛けられて潰されそうなんだとか」

ダリア
「如何にもウチみたいな依頼だ」

魔トリョーシカ
「どっち目線で言ってる?」

ダリア
「それでどうする?こんなこと言いたくないが君の得意分野だろ?」

魔トリョーシカ
「えー、あ、うん………ちょっとまってて」

魔トリョーシカ
「………」

魔トリョーシカ
「なんかそうもいかないんだ」



魔トリョーシカ
「なんかその件さ…………」



魔トリョーシカ
「野球で解決することになっちゃった」

ダリア
「は?」

魔トリョーシカ
「いや…商店街がやってる草野球チームと、ヤクザがスポンサーのあるチームで野球を………」

ダリア
「いやいや待って待って、なんで野球という流れになるんだい?」

魔トリョーシカ
「さあ?そういう世界なんじゃない?」

ダリア
「まさかする気かい?野球を?」


ダリア
「その草野球チームはどうしたのさ」

魔トリョーシカ
「相手チームの投手が怪物との事で、みんな諦めムードとのこと。」

ダリア
「なるほど、それで………」

魔トリョーシカ
「ああ、正義の悪役ナインフル投入といこうか」

魔トリョーシカ
「………あ、そうそうそれとは別で」


ガチャ

魔トリョーシカ
「もしもし、こっちは正義の悪役の事務所だけど………あーうん、野球の件ね」

魔トリョーシカ
「ボクらが試合受けることにしたから、予定よろしく」


魔トリョーシカ
「………あ、それともう1つ、ただ試合するのもアレだ」


魔トリョーシカ
「単純な勝利で勝つ気は無い 」

魔トリョーシカ
「普通の勝ちを認めないって事でよろしく」


ガチャ

ダリア
「……私、野球にはあまり詳しくないのだがどうする気?」

魔トリョーシカ
「単純なヤツだとコールド勝ちかな、簡単に言うと、10点以上得点差を付ければその時点で勝ちになるっていう奴さ」

ダリア
「………」


ダリア
「はい!?」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.290 )
日時: 2022/07/16 17:55
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


〜試合当日〜

【それではセアクナインVSフェンリルスの試合を始めます!】

ダリア
「なぜ私まで野球を………」

魔トリョーシカ
「ま、いいじゃないのこういう体動かすのも」

ダリア
「………で、コールド勝ちする勝算はあるわけ?」

魔トリョーシカ
「要はホームランをドカドカ打ち込めばいいわけだ、余裕だね」

ダリア
「素人の私でもこれはダメだと分かるな………」


魔トリョーシカ
「1番バッター、ダリア行ってこい」

ダリア
「分かった分かった、私こういう体動かす系は苦手なんだが………」

………


フェンリルス 先発 【トーマ】


ダリア
「……ん?」

ダリア
「タイム、タイム」

魔トリョーシカ
「まだ投げてもいないよ?」

ダリア
「なぁ、その………ピッチャーって1人なのか?」

レオン
「投げるのは1人だが……ま、控えなら沢山いるぞ」

七夜
「最初に投げる先発、後から交代する中継ぎ、最後の最後を任される抑えの3パターンだな」

カーム
「中継ぎ自体も何人もいる………わけだが」

ダリア
「向こうのピッチャー一人しかいないんだが………」

魔トリョーシカ
「まぁ、ウチもピッチャー足りてないし多少は?」

ダリア
「………」



ーーーーーーーー

トーマ
(………あれが、セアクナイン?)

トーマ
(俺を相手に、コールド勝ち?)





バカ

無理に決まってんだろ


ホームランどころか

点を入れることもな




【ピッチャー第1球投げました!】

スパァン!

ダリア
(………おっと、流石に速いな、ある程度は予測していたが………)

ダリア
(だが、流れからして今のは変化球じゃない………)

ダリア
(とりあえず当てることを考えて………)


【第2球! 】

ダリア
「ふっ!!」

魔トリョーシカ
「あっはははは、何その振り方」

ダリア
「笑うなぁッ!!こんな事ならヨウコ君でも呼べばよかったよ!」


トーマ
(オレのタマを当てるなんて無理なんだよ………そして、このチームにオレ以外のピッチャーはいらない)



トーマ
(なぜならオレは………)



トーマ
(時空プロ野球チーム『リカオンズ』のエース 渡久地東亜とくちとうあのマガイモノなんだからな!!)

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.291 )
日時: 2022/07/16 17:59
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

ダリア
「………渡久地東亜?」

魔トリョーシカ
「そう、アイツはその人物を元に生まれたマガイモノだね、見ればわかる」

ダリア
「まずその、渡久地東亜って誰なのか知らないのだが………」

レオン
「渡久地は時空にあるプロ野球チームの1つ『リカオンズ』に所属する投手だ」

レオン
「投手としての腕もさながら、盤外戦術や煽り、イカサマ返しまでトリッキーに敵を潰すニヒルな奴だよ」

ダリア
「要するに、ウチみたいな思考の野球選手か」

七夜
「まぁ大方そんな感じだ……渡久地は以前は野球を模したギャンブルで無敗、しかしあるプロ野球選手に引き抜かれてリカオンズに入る」

七夜
「渡久地東亜を象徴する物が【ワンナウツ契約】だ」

チドリ
「ワンナウツ契約とは、渡久地選手が提案した独自の給料査定で……極めてシンプルに1回アウトを取れば500万、失点すれば逆に5000万円支払うという契約内容です」

雉野
「うーん……なんだか僕が聞いていると凄くリスキーに見えるような……アウトを取っても失点すれば帳消しになっちゃいますし………」

魔トリョーシカ
「ところが、初登板後の渡久地選手の年棒はおよそ2億4000万」

雉野
「に、に、に、2億!!?」

魔トリョーシカ
「今は契約に様々な制約が付いているものの現在の渡久地選手の年棒はおよそ5兆と言われている」

雉野
「5兆ッッ!!?」

魔トリョーシカ
「あくまでウワサだけどね」

Sonic.exe
「そもそもリカオンズ自体、元の世界でも連敗続きだったのが渡久地の加入により勝利数を増やし、今では時空リーグに出場もしたわけだ」

Sonic.exe
「一向に渡久地1人加わっただけでそうなったとも言いきれんが……」

ダリア
「まぁつまりだ、私たちは今その渡久地の劣化版から打ち取ってコールド勝ちしなくてはならないと」

魔トリョーシカ
「そうなるわけだ、しかもマガイモノだから投手のスタミナ問題も解決、投げ放題だ」

ダリア
「ピッチャーが1人だけだったのはそういう事か………少なくとも私には無理だった、プロ野球相手にどう勝てと?」

魔トリョーシカ
「いや、アイツが【渡久地東亜】の『マガイモノ』なら勝つ方法はいくらでもある」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.292 )
日時: 2022/07/16 18:03
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔トリョーシカ
「次、マルスさんお願い」

マルス
「ウム!任せたまえ!」

ドスドスドス


ダリア
「………ああ、肝心なことを聞いてなかった」

ダリア
「渡久地選手は野球ではどんなプレイをする?イカサマとかトリックは抜きで」

魔トリョーシカ
「彼は変幻自在のストレート使いだ」

ダリア
「……変幻自在のストレート?」

魔トリョーシカ
「そう、口で言うなら大したことは無い」

魔トリョーシカ
「でもこれが厄介なんだ、何故か大したことがないストレートでも打てなくなる」

魔トリョーシカ
「恐らくさっき話したそのギャンブルで培った何かがあるんだろうね」

………


マルス
「私は片手で降っても構わないのだがね」


トーマ
「…………ヘッ」


ダリア
「それで結局打てるの?打てないの?」

魔トリョーシカ
「まぁ、当てるだけなら誰でも出来る」


【第1球投げました!】


マルス
「よいしょ」コン

トーマ
「はあ!?」

魔トリョーシカ
「ルール上バットに当てさえすればいいから、バントもセーフだ」

魔トリョーシカ
「それに、野球選手に無敗でも今相手しているのは筋肉が売りのスーパーヒーローだ」


【一塁!!1秒で一塁を踏みました!!】

魔トリョーシカ
「案外、余裕で勝てるかもね」

【3番!雉野つよし】


雉野
「え、えええ………!?僕野球なんて学生の頃にちょっとだけしかやってないですよ!」

魔トリョーシカ
「ようは塁踏めばいいんだからいけるいける」

雉野
「えーい、ままよーっ!!」コケーッ

コッ

ダリア
「当たった!当たったけどすぐ落ちた!」

魔トリョーシカ
「アバターチェンジ!」


『よっ、トリッキー!』


ピタッ

魔トリョーシカ
「ほーら届いた」

ダリア キジブラザー
「「それアリなの!?」」

魔トリョーシカ
「背が高いのも考えようだろ?」


魔トリョーシカ
「さーて、これで2塁だ」


【4番 魔トリョーシカ】


魔トリョーシカ
「ちょっくら一気にすっ飛ばして3点くらい取ってくるよ」


魔トリョーシカ
「さて」


魔トリョーシカ
「多分彼、甲子園では負け無しだったかもしれないが………ダーティなボクに勝てるものかな」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.293 )
日時: 2022/07/16 18:06
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


魔トリョーシカ
「よーし、来い」

ダリア
「君左打ちなの?」

魔トリョーシカ
「適当」

ダリア
「ええ……」



トーマ
「おい、アンタ」

魔トリョーシカ
「ん?」


トーマ
「これまで打てたのは実力か、あるいはラッキーが続いたとでも思ってるんじゃないだろうな」

魔トリョーシカ
「………うーん、君はどう捉える?」

トーマ
「どうだか、まぁどっちだろうと同じ」



トーマ
「お前らは優位なんじゃない、優位に『させた』んだ、オレの手に転がされながらな」

トーマ
「コールド勝ち?そんなセリフは、1点でも入れられるような奴が」


魔トリョーシカ
「あのさあのさ」


魔トリョーシカ
「そういうのって実力も実績も、あと賢くダーティな事出来るやつが言うからいいんであって」

魔トリョーシカ
「渡久地東亜の劣化版マネゴトしか出来ない君が言ってもなんかムカつくという感情すら沸いてこないんだけど」

トーマ
「………!!」ビキッ

ダリア
(ナチュラルに色んなマガイモノを煽ってるよ君)

魔トリョーシカ
「キミ、人工型?変化型?まぁどっちにしても渡久地東亜と同じことしてないのにそれっぽく振る舞うなんて」

ビュンッ

魔トリョーシカ
「おっと」

ストライク!


ダリア
「顔!!今顔に向かって飛ばなかったかい!?」

魔トリョーシカ
「大丈夫大丈夫、野球漫画でもデッドボールは避けられない方が悪いって言うでしょ」

ダリア
「だからってそれは………」

トーマ
「………ああ、悪い、すべっちまったよ手」

魔トリョーシカ
「いいの?そんな事して」

トーマ
「グチグチ言うな、わざとじゃないだろうが」

魔トリョーシカ
「了解、後腐れなくね」


【第2球投げた】

ダリア
「また頭ァ!」

魔トリョーシカ
「よいしょっと、絶望打ちぃ!!」

コーン


コーン

トーマ
「アッチョンプリケ!!!」

ダリア
「あっ」

七夜
「おお………」

Sonic.exe
「野球でこんなクリティカルヒットある?」

ネズミの神さま
「というか、マガイモノも【ソコ】打ったら痛いの?」

Sonic.exe
「さぁ……?ティーも俺も『ついてない』からな………」

魔トリョーシカ
「あっ、ゴメンゴメン痛かった?ボクそこの痛みは分かんないけど」

魔トリョーシカ
「まさか打った玉がそこに当たるなんて………フフフ」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.294 )
日時: 2022/07/16 18:08
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


(その後ある意味デッドボール扱いで一塁に行った)

ダリア
「………その、なんというか」

ダリア
「私もキミも女の子だから理解は出来ないが同情はするな」

魔トリョーシカ
「でも流石マガイモノだ、剛球が勢いよく激突したのにまだマウンドに立とうとしてる」

ダリア
「コールド勝ちどころじゃないと思うが………」

魔トリョーシカ
「ん?いつボクがコールド勝ちするなんて言った?」

ダリア
「え?でも普通の勝ち方はしないって」

魔トリョーシカ
「それは野球というルールに沿った特殊な勝ち方の話だろ?」


魔トリョーシカ
「ある野球漫画の話だけど………」

魔トリョーシカ
「相手選手に7連続デッドボール退場を行った試合があってね」

ダリア
「それアリなの!?」

※実在する漫画です

魔トリョーシカ
「勿論許されなかった」

魔トリョーシカ
「が、今回は遊び、非公式の大会だ」

ピコッ

魔トリョーシカ
「ボク達があの投手のタマキンにホームランして気絶させればホームグラウンドをグルグルし放題で勝ち確定さ」

ダリア
「それはもう野球じゃない!!最低なストラックアウトだよ!!」

メキョッ

ダリア
「てか、君………今のも狙ってやったの!?逆にすごいよ!?」

魔トリョーシカ
「ああ、そういえばダリアは知らないか………帽子世界でのボクらの遊び」

ダリア
「遊び?」

ゴスッ

魔トリョーシカ
「ボクら管理人ってさ、基本女の子しかいないだろ?」

魔トリョーシカ
「だから、時々不埒な奴が現れて、狙っているの」

魔トリョーシカ
「それを捕まえて股間に向かってボールぶつける遊びをボク達トップテンがよく………」

ダリア
(トップテン恐っっ!!!)

魔トリョーシカ
「それにまぁ、あのストレートが怖いのって精神的揺さぶりとか隠しテクニックが合わさった結果だし」

魔トリョーシカ
「技術は悪くないし野球選手としては強いんだが、渡久地東亜のマガイモノとしては3流もいい所だね」

魔トリョーシカ
「まぁライアーゲーム並の思考を人工的に作れというのも無茶な話ではあるが」

ズゴッ

ダリア
「あの」

ダリア
「さっきから皆狂いなく股間に当ててるんだけど何これ?流れ作業?リズム天国?」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.295 )
日時: 2022/07/16 18:11
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


魔トリョーシカ
「ボクは最初からアレで勝つつもりだったけど?」

ダリア
「いやいやいやいや」

ダリア
「それ大丈夫か!?それで商店街の人は喜ぶとは思えないし向こうが納得するのか!?」

魔トリョーシカ
「その時は直接ヤクザを潰そうか、向こうだって非合法なんだし」

ダリア
「………えーと、そうじゃなくて」

ダリア
「その漫画も連続デッドボールで退場されたんだろう?(それは投手だけど)」

ダリア
「相手がノックアウトする前にこちらの選手がいなくなるんじゃないか」

ダリア
「あと、私は流石にそんなこと出来ないぞ、技術的な意味で」

魔トリョーシカ
「いいよ、向こうもマガイモノだったのは想定外だ………これじゃ倒せないな」

ダリア
「野球はいつから相手を倒すスポーツになったんだ?」

魔トリョーシカ
「よし、作戦変更だ………攻撃を向こうに移そう」


七夜
「オラッ!!三線取れよ三振!!」ブンブンブンブンブン!!

ダリア
「ゲームに飽きた奴の動きみたいなことしないで!」


ダリア
(そういえば最近ドーラ君人形を通して喋ってな……)

ダリア
(私の反応見て楽しんでるなコイツ!?)


……

5-0

ダリア
「5点……およそ6回も………」

トーマ
「…………」


ダリア
「なんてこった、顔真っ青じゃないか………いや、まぁ、気持ちはわかるけど」


魔トリョーシカ
「あとはこっち側の守備だね、投手は当然ボク」

ダリア
「連続デッドボール退場はするんじゃないぞ!」

魔トリョーシカ
「分かってる分かってる!」


魔トリョーシカ
「あ、一番君なんだ、内股だけど大丈夫?」

トーマ
「…………」

魔トリョーシカ
「まあいいや」


魔トリョーシカ
「一球も入れさせるつもりはないから」

トーマ
「ああ………」プルプル



魔トリョーシカ
「えいっ、これくらいかな?」

スカッ!!

ストライク!

ダリア
「えっ、真上!?アリなのアレ!?」

魔トリョーシカ
「超スローボールっていう実在するれっきとした変化球、合法だよ」

魔トリョーシカ
「が、これだけじゃ終わらないよ………フフフ」

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.296 )
日時: 2022/07/16 18:14
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

魔トリョーシカ
「絶望魔法オーバードーズ入りストレート!!」ブンッ!!

魔トリョーシカ
「これでよし」

ダリア
「これでよしって………」


魔トリョーシカ
「オーバードーズ、この魔法の範囲内にあるものはすべてが反転する」

魔トリョーシカ
「『生』は『死』となり、『熱』は『冷』となり、『快楽』は『苦痛』になり」


魔トリョーシカ
「そして、すごい速いストレートはえげつないスローボールになる」

魔トリョーシカ
「ボクは全力投球……つまりこの魔法によってこの珠は………」

魔トリョーシカ
「そっちまで届くか不安になる程に遅いスローボールになったんだ」


ダリア
「オーバードーズって切れないの?」

七夜
「実験したが付与されたものは時間経っても消えない」

魔トリョーシカ
「えーと、ミットにたどり着くまで5時間はかかるかな?」


ダリア
「カードゲームみたいな遅延するな!!野球で!!」

「てめーふざけんじゃねぇ!」

ダリア
「うわあ遂に乱闘になった!私はもう知らん!」

魔トリョーシカ
「あっ、逃げないでよ……ふぅ」


魔トリョーシカ
「普通に勝つ気は無かったんだ、これも勝ちでいいよね」

トーマ
「なんでお前は普通に試合出来ねぇんだよ!」

魔トリョーシカ
「9回裏まで試合するの面倒臭くてさっさと終わらせたいからに決まってるじゃん、こっちは商店街潰しに構ってる暇はないんだよ」

魔トリョーシカ
「まぁ乱闘なら人形に任せとけばいいや、後よろしく」


レザード
「よーやく俺たちの出番か」

MX
「Die!!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーー


魔トリョーシカ
「あーあーあー、時間かかったけどなんとか試合終わった」

ダリア
「終わったって………試合滅茶苦茶にした末に全てぶっ壊しただけじゃないか!絶対納得しないよ双方!?商店街からもヤクザからもクレームくるよ!?」

魔トリョーシカ
「商店街から怒られる筋合いは無いんだけど?ちゃんと勝負に勝ったのに」

ダリア
「ちゃんとっていうのは野球でレッドカード突き出されるようなことじゃない!」


プルルルルルル

魔トリョーシカ
「はいもしもし、何?商店街元に戻ったんだから別にいいじゃん」

魔トリョーシカ
「ヤクザにはクレーム来ること予測してアベネスに七色流星群してもらったし」

魔トリョーシカ
「へぇ……ああ、うん、ダリア」

ダリア
「なんで私に押付けた!?………はい、もしもし?」

ダリア
「え、取り戻したはいいけど客が来ないからまた取られそう?」

ダリア
「………全く、そこまで対策してなかったのか………分かった、次は私がやる」

ダリア
「ドーラくん、君はもう関わらないでよ、ろくな事にならないから」

魔トリョーシカ
「帽子世界で厄介者扱いされてる君に言われたくない」

ダリア
「昔の私とは違う、私の科学力を持ってすれば客足なんて余裕ということを見せてあげるよ」


………

『数日後』

ダリア
「商店街の店舗システムを全機械化し特殊なエネルギーを使用して24時間稼働、これによって人員コストも解決、最後に広々とした土地をコンパクトにまとめて1つにまとめたよ、これで大復活だ」

雉野
「いや……商店街がただの無人経営デパートになってるじゃないですかぁ!!?」

魔トリョーシカ
「しかもコレ失業者エライ事になってるから周囲としては寧ろマイナスっていう」


こうして商店街は魔トリョーシカのおかげで守られて、ダリアのせいで滅んだ☆

【依頼24】
【complete】