二次創作小説(新・総合)
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.299 )
- 日時: 2022/07/18 08:58
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【依頼25】
【『』・ソング・ビート・ビート】
ダリア
(………本当に人形が壊れるような依頼を止めようとしてくれない)
ダリア
(一応、観察の為、研究の為に日記をつけて状態を確認することにしたが………彼女の要素は僅かに薄れていく)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
✕日
今日、ドーラ君は武器を作れなくなった。ドーラ君がドーラ君だった頃得意だった技術だ。
このまま人形を作れば絶望魔法が使えなくなるのも時間の問題だろう……
△日
急にベッドから叩き起されたかと思えば、右目がエメラルドグリーン色になったと喜んでいた、カラコンでも無い……
どうやら消失した設定が肉体にまで及び始めている………
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ダリア
「………だが、まだ可能性はある」
ダリア
「マガイモノの設定が消えれば、彼女の肉体は元に戻り………二度と人形を作れなくなる」
ダリア
「まぁそんな事あればいい、の話だが………」
魔トリョーシカ
「ねぇ」
魔トリョーシカ
「なんでダリアは向こうに居ても良かったのにボクの事務所に来たの?人形をハッキングしてまで………」
ダリア
「向こうは居心地が悪かった、逆にここはすごく良かった、それだけさ」
魔トリョーシカ
「それ以前は何をしていた?」
ダリア
「まぁ……詳しく聞かないでくれ、色々迷惑かけすぎて居場所が無くなったいつものやつだ」
魔トリョーシカ
「なーるほど、本当にダリアは変わらないな」
ダリア
「この流れだと喧嘩売ってるようにしか聞こえないけど?」
魔トリョーシカ
「ごめんごめん」
プルルルルルル
魔トリョーシカ
「しかし、なんで電話方式にしたの?」
ダリア
「この間依頼人を装った強盗が来たからだよ、私だって人間なのでね」
魔トリョーシカ
「もしもし、へぇ、はい………なるほど」
魔トリョーシカ
「ダリア ミュージックバトルロイヤルって知ってる?」
ダリア
「ああ、時空の数千世界で放映されているまぁまぁ有名な番組だろう?」
魔トリョーシカ
「その番組からのオファーみたいなものだ」
ダリア
「へえ?」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.300 )
- 日時: 2022/07/18 09:03
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
一方、ユスティーツでも
響
「ねぇ、突然だけど皆、楽器とか弾ける?」
ベロー
「え?」
B太郎
「楽器ぃ〜?そりゃまたなんで?」
響
「あたしね、またミュージックバトルロイヤルに出たいのよ」
B太郎
「ああ、あの有名な………アレに?」
響
「そ、高校生の頃に何回かオファー来てね」
響
「その時でも1位取れなくて何回かシバキ倒しそうになったけど………」
響
「今は奏が居ないからメロディーリズム解散しちゃったし……この番組ソロだと厳しいの!」
ブオオオオオオオ!!
グリム
「これでいいか?」
ベロー
「なんだそのデカい金楽器!!絶対それ狩人616ツ道具のひとつだよな!?」
響
「あんたねぇ、もっとカワイイアイテム用意しなさいよ、女の子でしょ」
グリム
「ブオオオオオオオーーー!!」
ベロー
「いや、グリムに女の子らしさとか言われても………さ」
………
グリム
「何か言い残すことはあるか?次は【ソ】だ」
ベロー
「あの、トムとジェリーじゃないんだから音出る穴を突っ込まないで」
響
「あ〜〜………どうしよう、なんか暇なヤツいないかな?」
グリム
「ぶおおおおおおおおおおおお」
ベロー
「おおおおおおおお!!!」
金城
「相変わらず俺が見ていないところでは変なことばかりしているんだな」ガチャ
B太郎
「ああお疲れ様、コーヒーブレンドチョコ食う?」
金城
「いただいておこう」
響
「ねぇー金城、あたしミュージックバトルロイヤルに出る予定なのにメンバーが集まらなくてさー」
金城
「ミュージック……ああ、あの番組の………」
金城
「………そういえば、その番組に妙な出来事があったな」
金城
「響なら知っていると思うが、この人物……」
響
「………あー!!知ってる!!あたしと奏が前に出た時もそいつにボロ負けしたのよ!!」
金城
「やはりな………」
金城
「実は、この番組の件は密かに特盟が調べているんだ」
金城
「考えすぎということもある、だが」
響
「調べられるなら調べたいわ!」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.301 )
- 日時: 2022/07/18 09:06
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ダリア
「…………」
魔トリョーシカ
「…………」
響
「…………」
グリム
「………」
魔トリョーシカ
「で、同じ依頼受けてきたって訳?」
響
「勘違いしないでよ!【正義の悪役】!あたし達は特盟が追っている疑惑の手伝いをしているだけなんだから!」
グリム
「それはそうとこの集まりはなんだ」ぶおおおおおおおおおおおお
響
「何って、今回参戦する音楽グループ………あとグリム他に楽器ないの!?それホントうるさいだけなんだけど!」
魔トリョーシカ
「君も含めて沢山いるみたいだけど………?」
金城
「…………」
金城
「で、念の為聞いておくが今度はどんな依頼を受けた?」
ダリア
「心配しなくても君らが来た理由と同じさ、ある音楽番組でずっと1位を取っている怪しいヤツの調査。」
金城
「…………」
魔トリョーシカ
「というか、放送は夕方なのになんで深夜から待機なんだよ……ボクちょっとキツイんだよ………」
七夜
「ホントまじ、どうかsしgyてるよな」
ダリア
「おい、人形人形」
魔トリョーシカ
「く……流石にボクの方が思考追いつかないな、真夜中は切っとくか」
魔トリョーシカ
「悪い、ダリア……電池奢るから代わりに調査してくれ、ボクは寝る………zzzzz」
響
「………どうしたのよ、アンタらしくもないわね」
ダリア
「……ああそうさ、ドーラ君は今段々ドーラ君らしさが無くなっているのさ」
ダリア
「マガイモノであるはずの彼女が、ああして睡眠を取っていること自体おかしいのに、どんどん酷くなっている」
B太郎
「俺らがこんなこというのもあれだが、なんかあったわけか?」
ダリア
「まぁその通り、今正にリアルタイムでなにかあってるわけさ………」
魔トリョーシカ
「zzz…………」
金城
「…………」
金城
「俺達の邪魔だけはするんじゃないぞ」
ダリア
「当然さ、私も捕まりたくはないからね」
グリム
「ぶおおおおおおおおおおおお」
B太郎
「最近のアンタどうしたよ」
グリム
「今の時代、狩人は若返ったり年取ったりするだけではキャラ的に薄くてな」
ベロー
「だからって変な路線に走るのやめてくれよ……」
グリム
「お前の世代がびっくり人間多すぎるのが悪いんだが?」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.302 )
- 日時: 2022/07/18 09:09
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ダリア
「とりあえず彼女はここに寝かしておいて と」
ダリア
「今回のメンバーは?」
響
「あたし………と、グリムとBおじ様」
グリム
「ぶおおお……」
B太郎
「あっ、それ小さくも出せるんだ」
グリム
「元々人狼の遠吠えを阻害するための道具だからな」
響
「で、あたしと奏でも前勝てなかったアイツ………」
ダリア
「【超高校級のボーカリスト】と【超高校級のギタリスト】の2人がかりでも制することは出来なかったと……それは凄い」
ダリア
「で、腕は?」
響
「なんというか、奏が言うには『微妙』なんだって、あたしはその時よくわかんなかったけど」
ダリア
「微妙……それでいて優勝連発か、それを聞けば金城剣が怪しむのも分からなくはないね」
響
「あたしだってギタリストじゃないけど弾くことは出来るのよ?でもなんか……なーんか頭に残らないのよね、魅了される感じがしなくて」
B太郎
「不思議なことに、選手の中にもそいつの曲を賞賛するやつが居たらしいぜ」
ダリア
「へぇ………そういえば彼も微妙そうだったな」
響
「彼?」
ダリア
「我々の依頼人さ、といっても最近はほぼ電話越しで、会っているわけではないよ」
ダリア
「誰かさんの件で警察が乗り込んでくるようなことがあったしね」
金城
「……………」
ダリア
「名前は『鈴音黒須』今回は本当に何の問題も無い人物だ」
B太郎
「わざわざそれ言わないといけないくらいヤバい案件引っ張ってんの?」
ダリア
「………最近はそういうの選ばないように釘は刺してるがね、身の安全の為にも。」
ダリア
「まぁ、それでもこの体たらくだ………管理人としてはかなり弱体化しているのに、依頼なんて出来るものなのかね………」
ダリア
「話を戻すが、その依頼人が目をつけている音楽グループをこの番組に出してもらったんだが………」
ベロー
「1位を取り続けてるそのグループが妙だと」
ダリア
「ほら、君達とほぼ同じ事情だろう?」
響
「で、その目をつけてる音楽グループってのは誰なのよ」
ダリア
「『プリズムリバーウィズH』というそうだが………」
響
「ああ………アレね」
ベロー
「なんだろう、凄くちゃんとしているように見える」
金城
「音楽関係ではちゃんとしている奴だからな」
響
「あたしの事なんだと思ってる訳?」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.303 )
- 日時: 2022/07/18 09:11
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
グリム
「で、その1位をとってるやつはなんて名前だ?」
グリム
「要するにそいつを仕留めれば解決するわけだ」
ベロー
「殺すなよ?」
グリム
「警察の前で殺すわけないだろ」
金城
「足がつかなかったらいいってわけでもないからな?」
響
「ほら、あいつよアイツ……あの隅っこでギター弾いてるやつ、TOGA。」
響
「その中でもあのギターを持っている音牙右流斉はリーダー格よ」
グリム
「逆転〇判の犯人役みたいなネーミングしてるな」
ベロー
「芸名だよ芸名!!」
金城
「………あいつか」
ダリア
「あいつを調べればいいわけだね」
B太郎
「アイツらと番組が繋がってるってのは?」
ダリア
「我々の言うことだから信用はないかもしれないが、その依頼人曰く『絶対にない』」
ダリア
「その番組関係者と依頼人は知人でね、プリズムリバーウィズHの参加にも関わっている。」
響
「でも確かに、あいつらの出来レースで視聴者やメンバーは日に日に少なくなっているから、番組側としてはメリットが無いわね………」
金城
「そう、必然的に怪しいのはあのバンド……」
金城
「響、情報提供をするから来てくれ」
響
「分かったわ、あいつらの協力なんて死んでも嫌だからね」
響
「べーっ!」
………
ダリア
「やれやれ、随分嫌われたものだな……【正義の悪役】も」
魔トリョーシカ
「………無理もないさ 」
魔トリョーシカ
「何せ、この間ボク達は浮気や殺人事件のトリックの揉み消しまでやってしまったからね」
ダリア
「いつの間に起きてたんだい?」
魔トリョーシカ
「ちょうどさっき………で、あのバンドが怪しいんだっけ」
ダリア
「そう、音牙右流斉ね」
魔トリョーシカ
「芸名なんだよね?」
ダリア
「多分芸名だよ」
魔トリョーシカ
「………で、ダリア、それはそれとして」
魔トリョーシカ
「ボクは楽器のオモチャもある程度触れているから音楽は出来るが、君は大丈夫なの?」
ダリア
「音楽即ち科学さ、合成音声なんてものが流通している現代、声の偽造なんて朝ごはんを作るよりも簡単だね」
魔トリョーシカ
「相変わらず君は変なもの作らなければ頼もしいものだ」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.304 )
- 日時: 2022/07/18 09:15
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
………裏部屋にて
金城
「実は、あのバンドには『催眠』あるいは『洗脳』の効果がある道具の使用疑惑がかかっている」
響
「というと?」
金城
「特盟もミュージックバトルロイヤルのDVDを持っていたことがある、ある警官の趣味で休憩時間に鑑賞していたんだ」
金城
「ウチの警官にも絶賛する者は居たし、その時も俺は悪くないように感じたが………向こうの依頼人や奏のように微妙と感じる人も居た」
響
「それってどんな人?」
金城
「思い当たるものだとドギー・クルーガー警視………その時は宇宙人だから感性が人間とは違うとばかり思っていた」
【金城刑事、情報が出ました】
金城
「ありがとう……やはりな、ミュージックバトルロイヤルのDVDを見て同じ反応をしたのは、宇宙人やアンドロイドといった『人間以外』の警官ばかりだ」
響
(………えっ、じゃあなんで奏も?)
金城
「それに奴の言うことが確かなら、番組内ではなんのアクションもない………」
金城
「こんな話を知っているか?突如大ブームを巻き起こした弁当屋とコラボした芸人、ブレイクの原因は弁当屋が配布していた薬物によるもの」
金城
「芸人と弁当屋は結託していた為、詐欺罪が適応された……」
響
「あったわね、ちょっと前にテレビに出てたつまんない芸人の………」
響
「………あ、それって!」
金城
「そう、情報が多いこの時空において………『ヤラセ行為』さえもが犯罪となる」
金城
「さっき俺が言った事例と似た罪が適応され、時空犯罪者として裁けるのさ」
金城
「更には、特殊なライセンスを持たず『洗脳』あるいは『催眠』の類の道具の使用・所有も罪」
金城
「今回の事例は番組側は無関係として、別世界の番組にも迷惑を掛けたことから更に罪は大きくなる」
金城
「あとは証拠さえ掴み、断定さえ出来れば、奴らを突き出せるという事だ」
響
「………そこまで分かってるのにやらなかったのは」
金城
「ああ、当時の特盟を持ってしても肝心な証拠が一切掴めなかった。」
金城
「1番怪しいのはどこのメーカーでも作られてないあのギターだが、原理は何一つ分からない、材質は普通の楽器だ。」
金城
「さらに深く調べようにも、俺達には1つの事件に固執する暇も時間もない……だから、悔しながら疑惑にするしかなかったというわけだ」
響
「………分かった、一緒に調べよう!」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.305 )
- 日時: 2022/07/18 09:19
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
………
魔トリョーシカ
「あのバンドのギター、怪しいね」
ダリア
「まぁそうだ、依頼人がDVDくれたけど我々の空気お通夜だったからね」
魔トリョーシカ
「アレが大盛況だから人間よく分かんない」
ダリア
「多分我々も人間も異常なわけではない、彼ら………もしくは」
魔トリョーシカ
「彼らに関するものが異常というわけか」
ダリア
「…………ドーラ君、私は思い当たるものがある。」
ダリア
「だから失礼するよ」
魔トリョーシカ
「ボクはどうしたら?」
ダリア
「…………ひとつ聞くが、本当にこのまま番組に出る気かい?」
魔トリョーシカ
「ああ、なんなら優勝もぎ取ってやる」
ダリア
「ああ、その意気だ……ああ助かる、実に助かるね」
ダリア
「収録までには帰ってくるから」
魔トリョーシカ
「いってらっしゃ〜い」
……………
響
「!」
ダリア
「……えーと、場所は」
響
(後をつけないと!)
…………
【タリスマン】
ダリア
「やってる?」
ラピス・ラズリ
「あっ、いらっしゃいませ」
ダリア
「ああ、君じゃない………【彼】に話がある」
ラピス・ラズリ
「…………」
ラピス・ラズリ
「はい、【わたし】ですが?」
ダリア
「単刀直入に聞くが、また誰かにラピス・ラズリを与えたりしてないか?」
ラピス・ラズリ
「私が誰かに……?」
ラピス・ラズリ
「なんでですか?」
ラピス・ラズリ
「もう心の宝石を手に入れる必要も、誰かを絶望させる必要もないのですよ?」
…………
ラピス・ラズリ
「ふむ、人々をミリョウする音楽ですか……」
ダリア
「君の宝石絡みなんじゃないかなって尋ねてきたわけだ」
ラピス・ラズリ
「わたしもお客様は一人一人確認してますが、その音牙右流斉という方は見てませんね」
ダリア
「ふむ……」
ラピス・ラズリ
「そういえば、わたし以外にも不思議な力で願いを叶えてる人がいましたね、動画撮影を行っている【ブラック】という悪魔さんとか………」
ダリア
「…………そういえば、あの人形のスターアベネス君とやらもその類………」
ダリア
「はっ!!」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.306 )
- 日時: 2022/07/18 09:21
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
そして、収録時間
プルルルルルル
魔トリョーシカ
「ボクだよ」
黒須
【俺だ、そろそろミュージックバトルロイヤルが始まる】
黒須
【本当に今回は大丈夫なのか?】
魔トリョーシカ
「ああ、相方が帰ってこない事を除けば………」
魔トリョーシカ
「ボクが今回だけ優勝してもいいんだよね?」
黒須
【今回、アイツ以外が優勝してくれるなら誰でも構わない】
魔トリョーシカ
「それはよかった………ああ、帰ってこないといえば」
魔トリョーシカ
「あの男も電話が鳴ったかと思えば急いで出ていったっきり帰ってこないね」
黒須
【そうか……出来ればそのまま帰ってて欲しいんだが】
魔トリョーシカ
「じゃ、そういうことで」
黒須
【よろしく頼む】
プツッ
ピロロロロ
魔トリョーシカ
「もしもし?」
ダリア
【私だ……君の意図はわかったよ、悪いが番組に出ることは出来ない】
魔トリョーシカ
「えー?あんなにやる気あったのに」
ダリア
【それはまぁ……そうだが、君のやり方だと私まで危険なものでね】
ダリア
【どの道君がやると『私じゃなくても』問題ないだろう!なんとかしてくれたまえ!すまない!】
プツッ
魔トリョーシカ
「あっ………もうダリアを相方として申請しちゃったのに…………」
魔トリョーシカ
「仕方ない、ダリアの人形作ってそれで歌わせるか………」
魔トリョーシカ
「彼女の言うとおり、『勝つ事』なんて簡単だからな………」
…………
一方、その頃。
「急に呼び出すなんてなんなんだよアンタ、というかなんで俺の携帯番号知って………」
「あれだけ、練習は怠らないように、付け上がらないようにと釘を指しておいたのですがね………」
「お、おい、なんだよ、まさか返せなんて言うんじゃあないだろうな?これから番組始まるんだよ!俺がまた1番とって、盛り上げてやるんだ!!」
「おや?お忙しいならば失礼致しました」
「でしたらどうぞお楽しみ下さい、今回は………より一層盛り上がることになるでしょう!」
【ドーーーーーーーーン!!!!】
【ウワーーーーー!!!】
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.307 )
- 日時: 2022/07/18 09:25
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
かくして、ミュージックバトルロイヤルは始まった!
響
「行くわよ!グリム!Bおじさま!」
B太郎
「すげぇなコレ、鳴らせる上に後から食えるチョコ楽器だぜ」
グリム
「ビュロロロロロロ!!!」
B太郎
「で、アンタその楽器何!?聞いた事ねぇ音出してるけど!!」
響
「あーもううるさい!こいつ連れてくるんじゃなかった!」
金城
「…………」
………
魔トリョーシカ
「人形の手があれば、1人で合計48個の楽器を使用した1人オーケストラも出来るのさ」
ダリア人形
「ヴァー」
ダリア
(いや確かに人形でやれとは言ったが適当すぎないか!?)
金城
(アイツは………)
音牙
「!!」
金城
(いつも通りか……)(耳を塞ぎながら)
そして……
ダリア
「おやドーラ君、あれが依頼人絡みのプリズムリバーウィズ………」
魔トリョーシカ
「zzz………」
響
「他の番になったら寝るなッ!!失礼すぎるでしょアンタ!!」
魔トリョーシカ
「だってボク音楽とかキョーミないし………」
ダリア
「………睡眠時間、計2時間………それはそれとして説教ね、キミ」
……………
そして
メルキス
「今回の勝者は突如現れた新人!【正義の悪役】!!」
魔トリョーシカ
「わーいピースピース」
音牙
「!?」
響
「はァ!!?」
…………
ダリア
「…………私、ちょっと知らないからね、先帰らせて貰うからね」
魔トリョーシカ
「はい、どうも」
………
そして、1人になったところを………
魔トリョーシカ
「むぐっ……」
ドンドン!バタッ
響
「音牙が魔トリョーシカ引っ張って裏室に入っていったわ!」
金城
「何………無闇に突入するな、まずは様子を伺おう」
……
音牙
「どういう事だ、お前!!」
魔トリョーシカ
「やぁチャンピオン、連覇出来なくて残念だったね」
音牙
「な、なんだ!?お前……なんで勝てた!!有り得ない、有り得ないだろぉ!?」
魔トリョーシカ
「なんで勝てたって、まぁズルはしたね、キミ以上に勝てるようなズルを」
音牙
「さては、さてはお前もアイツに………」
魔トリョーシカ
「アイツ?アイツって誰?」
音牙
「とぼけるな!!お前もあいつに会ったんだろ!?それでギターかなんか貰ったんだろ!?」
魔トリョーシカ
「だからー、アイツって?」
音牙
「アイツ以外いねぇだろ!!妙ちくりんな面で、黒い服着たセールスマンの………」
金城
「なるほど、証拠が掴めないわけだ」
金城
「【喪黒福造】が関わっていたとはな」
音牙
「!!」
魔トリョーシカ
「おや刑事さーん、暴行なんですよたすけてー」
金城
「とぼけるなクズ、お前も同じ手段を使って優勝したことは分かっているんだ」
魔トリョーシカ
「ああバレたか………でもボクは喪黒じゃないよ、スターアベネスの力だ」
音牙
「え……ええっ!?」
金城
「軽く聞いていたが、喪黒福造がそのギターを渡したとなれば……証拠としては充分だな」
魔トリョーシカ
「それを喪黒が渡したという証拠は?」
グリム
「悪いが拝借させてもらった」
音牙
「訳わかんない楽器吹いてたやつ!?」
グリム
「狩人616ツ道具【伝票蠍】」
グリム
「携帯番号などを見て即座に書き写す高性能だ」
金城
「この直前に掛かってきた見知らぬ電話番号……今時調べれば辿ることなんて簡単だ」
金城
【音牙右流斉、他世界による詐欺罪、違法な催眠道具の所持及び悪用、番組への迷惑罪………】
金城
【有罪だ】チャキッ
音牙
「ま、待てよ!?俺はギターで勝ちまくっただけだぞ!?そんな、それだけで銃とか!」
金城
「安心しろ、これは殺すためのアイテムじゃない………裁くためのアイテムだ」
金城
【音牙右流斉、他世界による詐欺罪、違法な催眠道具の所持及び悪用、番組への迷惑罪………】
金城
【特盟ジャッジメント!】
『説明しよう!時空犯罪者に対して、特盟は時空監獄にアクセスする事で判決を下し、ランクを定められる!』
響
(どこのアリエナイザー!?)
【T】
金城
「T級か………スタンバイ!」
『そして、金城剣は時空監獄と協定を結び、B〜Zの時空断罪者をそれぞれ1人ずつ部下に置いているのだ!!』
金城
「T級時空断罪者!!【雪山】出動!!」
【雪山】
「ひゅるるるる〜〜〜、お疲れ様です」
雪山
「びゅっ」
音牙
「アッ!!」
響
「一瞬で凍った!!?」
【雪山】
「じゃあ金城サン、こいつ二度とギター引けんくらい体カチカチにしてきますんで」
金城
「よろしく頼む」
響
「ね、ねぇアレ死なないの?」
グリム
「B級以下の時空断罪者の行う行動によって生物が死ぬことは絶対にない」
金城
「………特殊警察連盟信条、その1!」
金城
【時空犯罪者には死すらも生温い……!!】
金城
「さぁ、次はお前だ……魔トリョーシカァ!!!」
【X】
金城
「何っ!!?馬鹿な、X級時空犯罪者だと!?そんなにランクが低いはずが………」
魔トリョーシカ
「だってボク今回ズルして優勝しただけだしー」
金城
「………仕方ない、出てこい【曇空】」
【曇空】
「あいあーい げフッ」
金城
「コイツを裁いてこい」
【曇空】
「わかりましたー げフッ」
魔トリョーシカ
「じゃあまたバイバーイ、正義の組織さん、ボクから見て3ヶ月後くらいにまた会おう」
スボッ
響
「…………時空で犯罪すると、あんなことになるのね」
金城
「そうだ、軽犯罪でも断罪者は来るから気を付けるんだよ」
金城
「魔トリョーシカの奴はすぐ出所されるが………あの男は三百年は歳も取らずあの中だろう」
金城
「さて、事件も終わったし帰るとしよう」
響
「……そ、そうね!これで番組もよくなるはずだわ!」
………
喪黒
「………おやおや、時空監獄へ収容されてしまったのですか」
喪黒
「だから言ったのですよ……でないと『死んだ方がマシ』な目に会う事ばかり、恐ろしい時代になりましたねぇ」
「オーッホッホッホッホ………」
…………
金城
「………分かった、また対策を強めよう。」
ブツッ
金城
「おのれ…魔トリョーシカ………喪黒福造…………!!」
【依頼25】
【complete】