二次創作小説(新・総合)
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.311 )
- 日時: 2022/07/21 08:11
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【LAST WORD】
『悪の味方と正義の悪者』
ダリア
「カーレッジ………!?今、お前確かにカーレッジと言ったのか!?」
カーレッジ
【そう、カーレッジ……大変だったよ、この番号を見つけるのは】
ダリア
「随分性格が悪いやつだな君は、ドーラ君がこの状態になってようやく現れるなんて」
カーレッジ
【当然だよ、それを狙っていたんだから】
ダリア
「狙っていた……?」
カーレッジ
【まぁいい、5分以内に来るからお茶用意してて】
カーレッジ
【あ、たくっちスノー呼んでもいいよ】
ぶつっ
ダリア
「………………はぁ」
ダリア
「最後の最後で、ようやくか………」
ダリア
「ドーラ君」
魔トリョーシカ
「なんだい?」
ダリア
「今回の依頼は私一人でやる、ゆっくり休息でも取ったらどうだい?」
ダリア
「この私特製のベッドでね!!!」バーン
魔トリョーシカ
「ぜったいあんぜんカプセルじゃんそれ、永眠するじゃん」
ダリア
「ジョークだよジョーク、常に働き盛りなんだ、1日くらい休んでも私は許す」
魔トリョーシカ
「しかし………」
ダリア
「………じゃ、また」
………………
カーレッジ
「………どうも、まさか誰も呼ばないとは驚いた」
ダリア
「悪いが、今の我々は彼らとは無関係なのでね」
カーレッジ
「そう」
ダリア
「君こそ、あの件で敵だらけになったというのに白昼堂々よくも私に顔を出せたものだね」
カーレッジ
「そう?俺は常に余裕綽々だ」
ダリア
「よく言うね、我々に負けっぱなしで、タネまで明かされて、愛人にBSSされて」
ダリア
「挙句の果てには時空ぶっ壊すためにハカイモノの開発か、滑稽だね」
カーレッジ
「なんとでも言えばいいさ」
ダリア
「それで?よくもまぁ我々の前に面を見せた理由を教えてもらおうか、依頼なんだろう?」
カーレッジ
「そうだね、まぁ俺としても気になってたものがあるし」
ダリア
「おい、席を立つな」
カーレッジ
「なんで?俺はお前を見に来たわけじゃないんだけど」
ダリア
「座っていろ!!」
カーレッジ
「……………」
カーレッジ
「じゃ、魔トリョーシカはそんなに酷くなったのか」
ダリア
「!?」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.312 )
- 日時: 2022/07/21 08:14
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ダリア
「お前………まさか知っていたのか?」
カーレッジ
「ああ、なるほど………まさかアレが魔トリョーシカ?マジかよ、デッサン人形みたいになってるじゃん」
ダリア
「見るな!!」
カーレッジ
「で、知っていたのか?だって、ああ………知ってるわけじゃない」
カーレッジ
「あのさ、俺だってお前らが思っているほどやられ役で、馬鹿じゃない、考え無しに行動しているわけじゃないんだ」
カーレッジ
「鑢七花が乗り込んだ件で俺は大分ズタズタにされたが、俺自身にも収穫があった」
カーレッジ
「俺の能力が死ぬ度に、使う度に劣化していくという事実だ」
カーレッジ
「実際俺も、つるぎちゃんが前に生きていた頃より力が無くなっていることは感じている………」
カーレッジ
「で、もし力や設定が劣化していくと最終的にどうなるのか?そこまでは俺にも分からない」
カーレッジ
「だから、見てみたくなったんだ」
ダリア
「…………!!」
ダリア
「まさかお前は、ドーラ君がいずれこうなると分かっていたのか!?」
カーレッジ
「いや?魔トリョーシカが出ていったのをエルケーから教えて貰って思い付いたんだ」
カーレッジ
「お前たちだってひとつの世界で、1つの悪役を潰してるだろ?」
カーレッジ
「だから俺も、1人ずつ潰そうと思ったわけだ」
カーレッジ
「ああして、些細なことにもマガイモノの力を使い、どんどん能力や設定を限界まで劣化させるとどうなるのか………少しづつ、少しづつ観察させてもらったよ」
カーレッジ
「途中で俺はエルケーにヒプノス・ララバイを作らせ、たくっちスノー達にバレないように裏工作をさせながら世界をバグらせるように命令させた。」
カーレッジ
「実はね、ヒプノスはそんなに強く作っていない、実験用だからな」
カーレッジ
「全盛期の………まぁ、たくっちスノーと出会ったばかりのアイツなら余裕で倒せるような、そんな奴だった」
ダリア
「そんな奴の超能力に、彼女と人形は手も足も出なかった………」
カーレッジ
「うん」
カーレッジ
「その時確信したね、あいつもまた設定を少しづつ失って戦闘力が落ちているって」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.313 )
- 日時: 2022/07/21 08:16
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
カーレッジ
「そこからはもう待った」
カーレッジ
「この結末のない世界、時間だけは余裕であるから待って、待って、待った。」
カーレッジ
「依頼を受けて、能力を使って、死んで、作り直して………」
カーレッジ
「魔トリョーシカが劣化していくのを少しづつ見物させてもらったよ」
ダリア
「…………」
カーレッジ
「何?まさか本気でみんな俺をどうにか出来ると思ってるの?俺の最高傑作のたくっちスノーがおかしいだけなんだけど?」
カーレッジ
「そもそも、この時空という空間は俺がつるぎちゃんと共に冒険し、メイドウィンにその物語を綴らせるために1から作り出した俺の箱庭」
カーレッジ
「お前達なんて、俺のお話を盛り上げるためのただの駒、上位関係にある」
カーレッジ
「どんなに俺が死んでも無力化されても、誰かが都合よく生き返らせてくれる、そんんなパターンを俺は世界観で3回は経験してるし」
カーレッジ
「無量大数歩ほど譲って俺をなんとかしたところで結末なんか帰ってこないし、結末来たら君らの物語は終わって何もかも無くなるよ?」
カーレッジ
「まぁ、要するにだ、ご苦労さま」
ダリア
「………ふ」
ダリア
「はっはっは!なんだ、そんなこと言うためにわざわざここに来たのかい?」
ダリア
「最初は焦ったが、これ以上話しても大した情報は得られないようだな」
カーレッジ
「………ねぇ頼むよそう言い回しやめてくれない?」
カーレッジ
「俺、昔っから科学者って何考えてるか分かんないからキライなんだよね」
ダリア
「奇遇だね、私はりりすた革命団で匿われてた頃から君のことが嫌いだった」
ダリア
「さて」
ダリア
「エネルギー充填完了」
カーレッジ
「お?」
ダリア
「発射!!」
バシュウウウウン!!!
……
「あのビームみたいなやつは………そうか、あそこにあるのか」
「よし、行ってくるか」
…………
カーレッジ
「いってぇ…………」
ダリア
「悪いねカーレッジ・フレイン、ドーラ君はこれを望んでいたんだ」
ダリア
「私はドーラ君を看取るために死ぬ訳には行かないし、ドーラ君の願いを叶えるため、君をなるべく多くぶっ殺す!!」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.314 )
- 日時: 2022/07/21 08:19
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
カーレッジ
「………ま、そうする事は分かりきっていた」
カーレッジ
「まだ力は十二分に残ってるんだ、このまま焼き尽くしても構わないよな?」
ダリア
「それは結構、私とて帽子世界では最強のトップテンと言われていたんだ」
カーレッジ
「あー………もう、何をどんなアドリブしたらこんな急展開になるわけ?」
カーレッジ
「まぁ、この系統にどんな最終回が求められているんだという疑問も………」
カーレッジ
「発射!!」
ダリア
「おっと………なんというか随分流暢に喋るねお前!!」
カーレッジ
「当たり前だろ!七花の時はなんか機嫌悪かったから全然喋れなかった」
カーレッジ
「この方が俺らしくて……」
ダリア
「………違う!」
ダリア
「カーレッジの劣化が進んだ影響か!」
ダリア
「確か、お前の友人……メイドウィンとやらは資料によるとえらく楽観的な性格で……君が取り込んだ存在で………君のイマジナリーフレンド!」
ダリア
「カーレッジ・フレインとしての性格が消え始めて、メイドウィンの性格が出始めたのか」
カーレッジ
「なるほど、つまり俺はまたメイドウィンになりつつあるってわけね」
カーレッジ
「まあいいよ、正直人間だった頃から【カーレッジ・フレイン】なんて嫌いだったし、3週目でメイドウィンとして生きていた時の方が楽しかったからね」
カーレッジ
「なんなら………今なら昔よりも強くなった気がする!」
ダリア
「実際は劣化しているんだが………」
ダリア
(なっ、さっきより速……)
カーレッジ
「よいしょっと!!」
ダリア
「っ!」
カンッ!
カーレッジ
「………硬いな、体機械で出来てんの?」
ダリア
「生身の体では出来ることに限りがあるからね………君と同じ理屈さ」バチッ!
ダリア
「だが………」
ダリア
「世界の全てを自由に好き放題したいと思ったほど傲慢になったことは無い」
カーレッジ
「………そう?カーレッジは違ったな」
カーレッジ
「俺は親に満足に愛されなかった、いや、愛されてたかもしれないけど俺は満足しなかった」
カーレッジ
「つるぎちゃんを愛して、俺は両親が出来ることはアレが限界だったって気づいた」
カーレッジ
「だから俺はあの親を反面教師に、どこまでも助けられるようになった」
ダリア
「その結果がそれかい?なら君は、やっぱりワガママだね」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.315 )
- 日時: 2022/07/21 08:22
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
カーレッジ
「俺はさァ!」
カン!
カーレッジ
「どっちかと言うと一対一のタイマンとかそういうのの方が好きなんだよ!描写的に楽だし!」
カーレッジ
「あと!大混戦とか描写的に死ぬし!!」
カーレッジ
「やれ地の文がどうとか、SS方式がどうとか言うが、この【台本形式】こそが1番だと自負している!」
ダリア
「プラズマキャノン!!」バコッ
カーレッジ
「既に見切っている!」
ダリア
「………帽子解放!!【機械の世界】!!」
カーレッジ
「よし、ついに来たか!」
ダリア
「それだけじゃない………ウェムカム!」
カーレッジ
「!」
七夜
「…………」
わしっわシッ
カーレッジ
「これは人形たち……一丁前に多いな………」
カーレッジ
「おかしくない?俺の事あんなに恨んでいるのに、やってる事は俺の真似事じゃないか」
ダリア
「お前にとって我々はその人形と同レベルなのか………」
ダリア
「まぁ確かに、そこばかりは否定しきれないだろう」
ダリア
「けど……」
ダリア
「お前が作った私たちよりよっぽど優れているがね!」
ピッ、ピッ、ピッ
カーレッジ
「!?」
ダリア
「ドーラ君はずーーっと、カーレッジに反応して爆発するように設計していたみたいだ」
ダリア
「ついでにもっていけ!!」
ボッ!!
カーレッジ
「ちょ」
ドン!!!
ダリア
「たーまやー」
ダリア
(………ありがとう、私にとって知り合いだったり、初対面だったりする者たちの偶像)
ダリア
(なんだかんだ、君たちとも話をするのは楽しかったよ)
カーレッジ
「あっちぃ!!」
カーレッジ
「酷くないか!?今何体人形居た!?せっかく作ったキャラをここまで雑に退場させる!?北斗の拳の雑魚じゃないんだぞ!?」
カーレッジ
「もうちょっとこう、何作も使い回すように作ること想定してさ!!」
ダリア
「く………こんなノリだからどう劣化してるのかも分かりにくい……というかムカつく……」
ダリア
(とはいえ、私のボディもたった数回の攻撃で悲鳴をあげている………なるべく長期戦にはしたくないのだが……)
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.316 )
- 日時: 2022/07/21 08:24
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ダリア
「うっ!」ガクッ
カーレッジ
「そろそろ尺的に面倒になってきたしケリをつけるよ」
カーレッジ
「えーと………俺の中にあった設定、1万種類の技、あと……」
グリム
「ゴチャゴチャ五月蝿いぞ愚父」
ドンッ!!
ダリア
「!?」
カーレッジ
「痛てええ!!!」
グリム
「殺す」
カーレッジ
「えっ、誰!!?」
ダリア
「グリム!?何故ここに!?」
グリム
「今朝方、歩いていたらカーレッジの反応がしたのでな、攻撃をたどってきた」
グリム
「お前が戦えないなら次は私の番だ、お前とフィユティーヌに殺す理由があるように私も私の殺す理由がある」チャカッ
カーレッジ
「…………」
カーレッジ
「分かった、お前もそういうたぐいか、じゃあいいよ」
カーレッジ
「主人公は悪役を皆殺しにしなくちゃいけないからな」
ダリア
「グリム………」
グリム
「お前はフィユティーヌの所にでも行け、戦うことに関しては私は上だ」
グリム
「ベローには私は戦うことしか出来ないと散々言われているしな」
グリム
「なら、それでいい」
グリム
「今の私はカーレッジを倒すことにしか眼中にない、それはあの女も同じだった」
グリム
「………そういう訳だ」
グリム
【私もお前のようにただでは死なんぞ】
グリム
「よいしょっと」
カーレッジ
「よいしょっとじゃないよね、何当たり前のようにビル持ち上げてんの?」
グリム
「少し重く行くぞ」
カーレッジ
「ま、俺なら別に構わないけど!」
…………
ダリア
「………とりあえず、何の偶然かは分からないが彼女が来てくれて助かった」
バン!ガシャン!ドゴン!
ダリア
「でも私が言えたことじゃないが近所迷惑になるから離れてやってくれないかなぁ!?」
ダリア
「………まずいな、暫く戦闘なんてしてなかったからもう体にガタが来ている」
ダリア
「メンテナンスをさっさと済ませてドーラ君に会いに行かねば………」
ダリア
「ドーラ君!!」
魔トリョーシカ
「…………ダリア?」
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.317 )
- 日時: 2022/07/21 08:27
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
魔トリョーシカ
「どうしたのそれ」
ダリア
「大したことは無い、事務所の外に出たら開幕車に轢かれてね」
魔トリョーシカ
「多分、それは大したことは無いの分類に入る事じゃないと思うけど?」
ダリア
「え?もしかして心配してるの?」
魔トリョーシカ
「いや別に」
ダリア
「そっか」
魔トリョーシカ
「あと、玄関近くがうるさいんだけど」
ダリア
「ああ、大したことは無い………獣が暴れてるだけだ」
魔トリョーシカ
「修理、手伝おうか?」
ダリア
「そうしたいなら、まずベッドから起き上がったらどうだい」
魔トリョーシカ
「そうしたいんだけどね、なんか足が重くて」
ダリア
「…………そうかい」
…………
「ねぇ、ドーラ君」
「なんだい?」
「我々はこれまで悪いことも色々してしまったな」
「そうだね、色々やった」
「………それらを償う覚悟って、あるかい?」
「それはまぁ、たくっちスノーだってそうしたし………その覚悟もなしにカーレッジには挑まないよ」
「じゃあ、何か考えていたのかい?」
「まぁ………それは、ある程度は」
「ならいいけど」
「ドーラ君」
「今度は何?」
「他に何か、やりたいことはあるかい?」
「他に?………いや、思いつかないな」
「なんだか、ボクは随分長生きしたような感じがするよ、やりたいこともやりきった」
「………老人みたいなことを言うな」
「ごめんごめん、でもなんか数百年、いや、数万年は生きた心地するんだよね、不思議なことに」
「…………カーレッジはどうなったかな?」
「八つ裂きにされてるんじゃないかな?たぶん」
「そっかぁ…………」
「ダリア」
『』
「自分勝手な事言うけどね、ボクは今凄く幸せだよ」
『』
「ようやくボクは……あるべき姿へ………」
『
』
「
姉さん…………
」
ーーーーーーーーーーーーーーー
グリム
「………弾切れか」
グリム
「まあいい、銃が無くても首の骨を折さえすれば」
グリム
「あら、どこに行った」
………
カーレッジ
「おーい、魔トリョーシカやーい!!」
カーレッジ
「出てこいよ!俺はお前が死ぬ姿を見たくてここまで来たんだ!」
カーレッジ
「せっかく一応は友達になったんだからさぁ!研究仲間なんだからさ!」
カーレッジ
「最期を看取るなんて1週目で慣れっこだけど!つるぎちゃんしか看取ってないけど!」
カーレッジ
「見せておくれよ!!」ガラッ
ダリア
「………」
カーレッジ
「え?血溜まり……じゃない、黒い液体しかない?」
ダリア
「悪いな、カーレッジ・フレイン………」
ダリア
「彼女の死は私だけのものだ!!!」カチッ
カーレッジ
「えっ、ちょっと待って!?何それ!?」
ダリア
「決まってるだろ!!!自爆スイッチだ!!!」
…………
グリム
「………火の音?」
グリム
「いや、中からも聞こえ………
ドォォォォォン!!!!
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.318 )
- 日時: 2022/07/21 08:30
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
ピーピーピーピーピー
響
「金城、なんか鳴ってるわよ」
金城
「一体何だ……聞いたことない音だ」カチッ
【特盟所属警官全員に通告】
【魔トリョーシカの『退場』を確認しました、繰り返します、魔トリョーシカの『退場』を確認しました】
金城
「…………」
金城
「は?」
金城
「魔トリョーシカが………死んだだと?」
……………
グリム
「おい」
グリム
「やってくれたな、貴様」
ダリア
「ははは、すまないね」ボコッ
ダリア
「流石に至近距離の自爆は痛かったよ」
グリム
「私が言うのもなんだが、よく死ななかったな」
ダリア
「ドーラ君からカーレッジについて色々聞いて、私なりに考察したんだ」
ダリア
「…………大丈夫だと思えば、我々は決して死なないと」
グリム
「…………」
グリム
「それにしては大分痛々しい姿になったな」
ダリア
「まぁ流石にロボットの体じゃなかったら死んでたよ!すぐメンテナンスしないと!」
グリム
「………カーレッジは?」
ダリア
「逃げたね、爆風に少しでも巻き込まれてればいいけど」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…………」
「かあさん!!」
ダリア
「おや」
グリム
「誰だ?」
「……………」
グリム
「ああ、そうか、お前が………」
金城
「ぜぇ、ぜぇ………ここか………!?」
金城
「お前………」
ダリア
「……………いつかぶり、たくっちスノー君?」
たくっちスノー
「………………」
たくっちスノー
「母さんは?」
ダリア
「………やるべきことをやったよ」
ダリア
「彼女が頑張ってくれたから、私はカーレッジの設定をまた少し劣化させることが出来た」
ダリア
「………気に病むな、彼女は最初からそれをする気だったんだ」
金城
「………は?」
金城
「一体何を言っているんだ?」
ダリア
「何って」
…………
ダリア
「って事だけど?」
金城
「はあ!?つまり奴は………カーレッジ・フレインを潰すためだけに!?」
金城
「完全に殺せない事は分かっていてギルドなんて作ったのか!?」
ダリア
「………」
ダリア
「仕事をしている途中で、たくっちスノー君に会えたなら伝えとけって言われたことがある」
ダリア
「なんか、酷い事言ったならごめんって」
ダリア
「ボクは勝手にくたばるけど、君のせいじゃないから気にしなくていいって」
たくっちスノー
「………………」
たくっちスノー
「いや、やっぱり考えたけど俺のせいだよ」
たくっちスノー
「カーレッジを……りりすた革命団に置いた事は、正しいのは母さんの方だった」
グリム
「その件については私もフィユティーヌから聞いている」
グリム
「何故そんなことをした?」
たくっちスノー
「信じてたんだよ、変われるって………あいつも、ああやって過ごしていけば心境の変化も起きて、変われるって信じてたんだよ」
金城
「何を根拠にそんなことを?あの男がどれだけの事をしたと……」
たくっちスノー
「根拠はある」
たくっちスノー
「それはこの俺自身だ」
たくっちスノー
「金城刑事さんなら知らないはずはないが、俺………あと雪、自分で言うのもなんだが、アイツみたいなものだった」
たくっちスノー
「それが、変われたんだぜ?今の俺は、俺一人では絶対になれなかった」
たくっちスノー
「俺だけじゃない、レオンも、七夜も、exeも………この時空にいる色んなやつのおかげで変われたんだ」
たくっちスノー
「だから、あいつも………きっと………そう願ってた」
たくっちスノー
「それに、俺は……俺は直接見たことは無いんだけどさぁ………」
たくっちスノー
「オヤジとしてのカーレッジより、正義のヒーローとしての黒影が好きなんだよ……ヒーローしてるアイツを、見たかったんだよ」
グリム
「そう思った結果が、この瓦礫の山か」
金城
「………お前から見て、そんな気配は感じ取れたか?」
グリム
「命を賭けても有り得ない」
グリム
「そうでなければ、せっかく作ったこの時空を簡単に捨てるなんて言わないだろう」
たくっちスノー
「…………」
グリム
「責めるな」
グリム
「おまえの発想ははっきり言って子どもだ」
グリム
「だが、今はそれでいい」
たくっちスノー
「姉貴………」
グリム
「私もこれまで、長い間カーレッジ・フレインを追ってきたが、4週目で本気でここまで戦えたのは今回が初めてだった」
ダリア
「………さて、金城刑事」
ダリア
「君にとっては犯罪者が消えて万々歳じゃないか、何故そんな顔をしている?」
金城
「…………」
金城
「この時空からまた1人、犯罪者が消えたんだ、これほど喜ばしいことはない」
金城
「あんな奴はいなくなってせいせいした」
金城
「…………そんなはずだが、どうにもやりきれないな」
金城
「昔の俺なら、今目の前にいるたくっちスノー含め、悪事を行うような存在など1人残らず消えてしまえばいいと思っているのに………」
金城
「特盟の刑事にまでなったのに、俺の心は………妙なことになった」
たくっちスノー
「…………」
たくっちスノー
「俺も最初はそんな気分だったよ」
金城
「…………そうか、お前で言う『変わる』というやつか…………」
ダリア
「…………これから君たちはどうする気だ?」
ダリア
「カーレッジが想像してるほど馬鹿じゃない、向こうもなにか策を講じて来ることはわかっていると思う。」
金城
「当然だ、だが奴ばかり見ている訳にも行かない」
金城
「カーレッジ・フレインは悪だが、カーレッジ・フレインのみが悪では無い」
金城
「犯罪の種はひとつ残らずむしり取らなくてはならない、それが特盟の……ユスティーツに所属する俺の使命だ」
グリム
「そうだな、私も私で面倒臭い奴に勝手に目をつけられた」
グリム
「カーレッジの相手をしながらどうにかそいつを仕留めなくてはならない」
たくっちスノー
「…………俺は、どうすればいいんだ」
たくっちスノー
「俺は……今までのこのやり方で、仲間を2人も失って……七花だって、まだ見つかってないのに………」
ダリア
「君が変わることは無い」
ダリア
「君はいつもの様に仲間を集めて、世界を救ってくれればいい」
ダリア
「失うものもあるが、君が救われたように君が救えるものも必ずある」
たくっちスノー
「………ダリアはどうするんだ?」
ダリア
「決まってるだろう?」
ダリア
「このまま【正義の悪役】を続ける」
金城
「何!?」
ダリア
「我が友の罪も何とかしないといけないし、あそこが無くなったら誰が犬の散歩や替え玉を引き受けるんだい?」
ダリア
「何より………」
ダリア
「ドーラ君の……いや、魔トリョーシカの願いと意思は私が引き継ぐ」
ダリア
「はみ出しものの私は管理人とつるむより、こうした方が気が楽なんだ」
ダリア
「メンバーや依頼は私の技術でなんとかなるしね」
金城
「いいのか?それで」
ダリア
「あいつもこの為にここまでやったんだ、私も付き合わされたからには全力で引き継いでやらないとね」
たくっちスノー
「………じゃ、今回の事はしっかりヨウコさん達に説明してもらうよ」
ダリア
「ああ、そうだね、わざと黙ってたんだ、殴られる覚悟もしておくよ」
…………
「ところでドドーとナラオイア君見てないかい?」
「昨日鍋に入れて食ったが」
「えっ」
「冗談だ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
【数日後】
「こ、ここが………事務所……なんだよな」
「………」
ギイイッ
ガタガタッグイーッシャカッ
「あ、依頼人かい?今コーヒー作ってるところだけど飲む?」
「え、あの、その………」
「まあ何、趣味に趣味を重ねてしまったらこんな風になってしまったんだ」
「改めて要件を聞こう」
ダリア
「私の名は【魔トリョーシカ】この時空の狂った主人公に抗う【正義の悪役】さ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【CAST】
魔トリョーシカ
人形達
グリム
ベロー
B太郎(黒藤 尾太郎)
ダリア
音ノ小路響
ドドー
ナラオイア
金城剣
カーレッジ・フレイン
ウィル・ファング・アンデルセン
以下、数多くの依頼人達
【原作】
カキコにある色んな『依頼解決系』
【スペシャルサンクス】
月詠様
おろさん様
桜木霊歌様、並びに大瑠璃音葉様
葉月様
餅兎ユーニアス様
ここまで読んでくれた貴方
小説カキコ
【作者】
メタルメイドウィン
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
金城
(カーレッジも何か策を講じる……か、確かに警戒しておくに越したことはない)
ピーピーピーピーピー
金城
「………また鳴っている!?いや、まさか………」
【特盟所属警官全員に通告】
【ナタ・メイドウィン・雨谷の『退場』を確認しました、繰り返します、ナタ・メイドウィン・雨谷の『退場』を確認しました】
【メイドウィンが退場しました、10年以内に新たなメイドウィンを用意してください】
【また、管理されている世界の住民は一刻も早く避難を行ってください】
金城
「………今度はメイドウィンの1人が死んだ?何が…………」
金城
「!?」
金城
(なんだ!?今とてつもない程の寒気を感じた………何か、何かとんでもないことが起ころうとしている!?)
ーーーーーーーーーー
【数分前】
ナタ
「困るな………流石に、時空の創造者と言えど、別の可能性に手を伸ばすのは」
カーレッジ
「随分面白い能力のメイドウィンが居たもんだね」
カーレッジ
「俺も色んな能力を持っているが、別の未来がどうとかは考えたこともなかったよ」
カーレッジ
「その鏡に、色んなやつの色んなifがいるんだな?」
ナタ
「………パラレルを無限に呼び起こせば、本当に収集がつかなくなるぞ」
カーレッジ
「だから俺はそれが欲しいんだよ、この物語を永遠に終わらせないようにする為にね」
カーレッジ
「………そう、例えば」
カーレッジ
【俺をあともう1人くらい増やすとかね】
かくして、『未知の可能性』は人知れず開かれようとしているが
【魔トリョーシカ】の物語はここで終わってしまったので、もう何も分からない。
独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
【MAIN STORY END】
- Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.319 )
- 日時: 2022/07/21 08:32
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)
【あとがき】
ダリア
「どうも、私だよ。たくっちスノー君が気分が悪いということで、今回は私があとがき担当だ」
ダリア
「この度は、正義の悪役を見てくれてどうもありがとう」
ダリア
「この小説、先程のコメントでも書いたが普段やってなかった事に触れられて非常に新鮮な気持ちだったよ、大変でもあったがね」
ダリア
「なんと、投稿されてきた依頼は13個!今までを考えると異例の数だ!」
ダリア
「というか今作、すっごい参照伸びたしコメントもいっぱい来たね!ビックリだよ!」
ダリア
「いつもストーリー系書いても全然そんなこと無いから、本当に嬉しかったよ」
ダリア
「4000参照とか一体何時ぶりだっただろう………」
ダリア
「あ、別にこの小説は終わるわけじゃないよ、【ドーラ君を主軸とした物語】が終わっただけだ」
ダリア
「また何か思いついたら、フラッと何かしら更新するかもしれないね」
ダリア
「募集を打ち切って、物語を終わらせた理由は………」
ダリア
「まぁ他に書きたい作品が山ほどあるからだね!毎度毎度言ってるが溜まってる作品100個以上あるんだ!(MMトースターや逃走中のネタは含まず)」
ダリア
「今月にwikiに勢いで始めた『天才キサラギくん』や逃走中も急ピッチでしっかりと終わらせる予定だからそちらもよろしく頼むよ!」
ダリア
「更に今は、例のずんだもん君にニコニコ動画に投稿する新たな動画を製作中だ」
ダリア
「それも、小説カキコの解説動画だね!古参としてもう少し知ってもらいたいという気持ちがある!」
ダリア
「………ん?最後のアレかい?」
ダリア
「ほら、他作者の皆は裏とかswapとか色んな名前で名前は同じで中身は別のキャラを出してる人もいるだろう?」
ダリア
「この間たまたま東方ロストワードというゲームの詳細を知ってね」
ダリア
「霊夢君や魔理沙君が沢山いる姿を見た時は驚いたよ、青かったり武装してたりね」
ダリア
「ああ、あんな感じなのかってなってちょっと導入だけでもね、いつその設定に触れるかまでは未定だ」
ダリア
「投稿予定の作品山ほどあるのにそこから1つ増やすことになりかねんからね!」
ダリア
「では、また次の小説か、次の【正義の悪役】の更新で会おう!」
ダリア
「さらばだ!」