二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.1 )
日時: 2022/04/16 07:09
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第1話「仲間同士の料理対決、開幕!」

【ダーハルーネの町 ラハディオの屋敷】

「………」
「ボルト。今回の振る舞いは良かったぞ、やはりヒナタの教えが良かったな!」
「まあな。でも……、俺以外にも後2人の料理もかなりのハイレベルだったよ!」
「ねえボルト。その2人ってもしかするとティナさんとポップくんかな?」
「ああ。俺……、自分の力を見せることしか考えてなくてさ! 初めての大会だし、それに……俺なんかよりも2人の料理の方が凄く上手だった気がするんだよ!!」

確かにな、ボルトの言い分にも一理ある。
しかしこの町の町長でもあるラハディオは、それすら気にせず楽しんで貰いたいと言っていたからな。
今回ボルトが初めて作ったのは、子供から大人までが好む甘口カレーだ。
それでもこいつなりに全力を尽くしたんだろう、後は結果次第だ。

コンコンっ

「……。ゴウの兄ちゃん、どうかしたのか?」
「ごめんなボルト、折角の家族水入らずの時間なのに来ちまって……」
「別にいいよ。それで、俺に何か用か?」
「休憩中の所済まない。今から料理の審査が行われるから、こん大会の出場者は奥の会場に来いってホメロスさんからの伝言だ」
「分かった。今行くってばさ、ゴウの兄ちゃん!!」
「ああ。ちゃんと遅れずに来いよ、ボルト!」
「了解っ! じゃあ母ちゃん、父ちゃん。行って来るってばさ!!」
「ああ!!」
「大丈夫よボルト、自信を持ちなさい!!」

まさか、ボルトが初の参加とはな。
それにあいつだけじゃなく、ティナさんやポップさんも参加しているなんて予想外だ。
あの開催のちらしには、参加人数が3人と出ていたからな。
さっきチラッと聞いてしまったけど、ボルトは甘口カレーを振る舞ったみたいだな。
この後の審査でどうなるか分からないけど、今は結果を待つしかないな!!

【観客席】

「ごめん、お待たせ!!」
「遅いぞジャリボーイ2。どんだけ待たせれば気が済むんだよ!!」
「悪ィ悪ィ。久々に大事な仲間に会ってたから、少し遅くなっちゃったよ!!」
「ったく。心配したんだからね、ゴウ!!」
「………」
「ティナ先輩、今大会初の出場だから緊張してないといいけど」
「大丈夫だ。ティナもティナで全力を尽くしていたからな、後は結果次第だろう」
「………。あの人ね、優勝したらこう語っていたんだ!!」
「何だ?」
「『もし、この大会で優勝出来なくても……。次の大会までに私自身の料理の腕をみがいて置きたい』って参加する前から宣言していたからね、だから……余計に緊張していると思うんだ」
「………。その理由はおそらく、バッツの為だろうな!!」

要するに、この日のために彼女は彼女なりに腕を振るったんだろうな。
初めて大会に出す料理が、此処にいる息吹リンクの好物・南瓜かぼちゃ入りのシチューだからな。
対するポップさんの振る舞った料理は、俺たちでもご存じのあの料理だ。
その料理とは、俺たち皆が大好きな親子丼だ!!
つまり、1位と2位を争うなら彼らで間違いはないだろう。
いよいよ試食の時間だ、どの料理が特に美味しいのかを各審査員たちで高評価する筈だ。

2話に続きます。感想・試食OKですよ♪