二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.156 )
日時: 2022/05/31 07:57
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第81話「久々の2人」

【クリミア国 お花畑】

パサッ

???「おっ、花冠か! ありがとうな、ティナ!」
ティナ「うん。久々に作ったから、あまり自信ないけど」
文談ブンタン「いや。私と巨峰も見てたけど、アンタの腕は大した物だよティナ!」
巨峰「良かった良かった。これなら他の皆、安心する!」
バッツ「…………」
ティナ「…………」

まあ、無理に事情を話す事はないかも知れないよな。
アンタらが数時間ほど離れていた間に、あの船戸の奴らが私たちの仲間になったからな。
最初は許せなかったよ、あの頃はかぐらと蛇苺を目の前で殺したからね。
そんな奴らが今更贖罪しょくざいなんてよ、ムシのいい話だけに過ぎないさ。
今は少しでも、目の前にいるこの2人だけでも私ら2人がしっかり守ることを優先にしないと行けないからね。

巨峰「ティナ。あっちにも、いいお花 いっぱいある!」
ティナ「ええ。前にミストちゃんから教えて貰った場所だから行く価値はあるわ、行きましょう!」
巨峰「行こう、大丈夫。ティナとバッツは、俺たちが守るから!!」
バッツ「…。巨峰、お前………」
文談「どうやら、コイツの意に気付いたみたいだね?」
バッツ「……。これ以上誰かに守られるだけなのはうんざりって最初は思っていたよ、それでも……それでもアイツにだけはティナを渡したくなかったからな!!」
文談「…。バッツ………」

今なら分かる気がする、あの時カワキが言った言葉が時々頭の中に響いて来るからな。
それでもボルトは、初めてあったアイツに……イカダの笑顔を取り戻す為に全力を尽くしていた。
かなり戸惑ってはいたけど、ずっと一緒にいたミツキがあいつの背中を押してくれた姿を今も覚えている。
これが、仲間と言うものなんだね。

しゅうぅぅぅん……

???「君たち、此処に集まっていたのかい?」
バッツ「キルバーン、イサリ!」
イサリ「七代目様がお前たちを探していた。至急アイク様の家に帰還せよとのご命令だ!」
バッツ「なっ……、何だって!?」
ティナ「……ッ!! そ……、それは一体どういう事なの?」
キルバーン「徐々に目覚めつつあるんだよ、あのジール女王殿下の心を乗っ取ったと言う元凶クンがね!!」
イサリ「詳しい話は後だ。今は我々と共にアイク様の家に帰還するぞ!!」
4人『ああ(はい/おぉ)っ!!』

要するに、このまま目を覚ますのも時間の問題って事だろうな。
今頃別部隊がアイクを迎えに行ってるとしたら、奴らが戻るまでに最終調整を行うと言う寸法で間違いはないだろうね。
仕方ない、その主導権を握っているのはナルトとサスケの2人なんだ。
これが私らの贖罪になるかは分からないけど、此処まで来たからには私らも相当の覚悟で挑ませて貰うしかなさそうに違いないからね。

82話に続きます。感想OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.157 )
日時: 2022/05/31 21:35
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第82話「少女の災難、再び」

【クリミア国 拠点地へと続く道】

文談ブンタン「気を付けなよ。この辺りには罠が仕掛けられているんだからね!」
バッツ「ああ。分かっ…「きゃあぁぁぁぁぁ! ……ッ!! ティナ?!」
イサリ「どうやらさっきの辺りで落ちたかも知れない、何か助ける方法は…」
巨峰「大丈夫。俺、此処に残る。イサリたち、先に戻ってくれ」
バッツ「冗談じゃねぇ。ティナを置いていく訳には行かね「バッツ!」……ッ!!」
文談「今は巨峰に任せるんだ。私らで助け出せる道具を探そう」
バッツ「……。ティナ……」

くそっ、俺が付いていながら情けない。
確かに巨峰が側にいてくれるなら、心強いけど。
それでもティナは、今まで俺と再会する事を願って一緒にいてくれていたんだよな。
ティナを巨峰に任せてから、数分と少ししか経過していく中…こちらに向かって来る気配を感じたんだ。

???「バッツたち、無事だったか?」
バッツ「ドロッチェ、別世界のデイジー!」
デイジー(ネルさん次元)「ねえ。被害に遭ったって言う女の子は何処なの?」
イサリ「この先だ。今は巨峰が残っている!」
ドロッチェ「…。頑丈なローブが無ければ助ける事は出来ないな、どうしたらいいんだ…?」
???「そこは、ボクたちの出番だね!」
デイジー(ネルさん次元)「カービィ、トゥーン!」
トゥーン(ネルさん次元)「リンク兄に事情を話したらローブを貸してくれたんだ、これでティナ姉を助ける事が出来るよ!」
バッツ「お前ら…。頼む、俺も一緒に連れて行ってくれ!!」
トゥーン(ネルさん次元)「へへっ。バッツ兄ならそう言うと思っていたよ!」
カービィ(ネルさん次元)「行こう2人共、まずはバッツさんの大切な人を助けなきゃ!」
バッツ「ああ!」
イサリ「…。済まない、別世界の戦士たちよ! ティナお嬢様を宜しく頼む!」
キルバーン「では。残った我々で拠点地に戻ろうか?」
文談「ああ、それもそうだね! バッツ、必ずティナを連れて戻って来るんだよ!」
バッツ「分かった!」

…キルバーンは何かを悟っていたな、戻った時には何か嫌な予感がしないか心配だと。
ネル側の戦士たちと一緒に戻ると、今度は地中深くの先にまでティナが引きずり込まれてしまった。
何とか頑丈のローブをティナに向けてやろうとするも、俺たちが来ると知って現れた例の奴らがいたんだ。
この毎度聞いた事のある声を、俺たちは決して忘れる訳がない!!

バッビューン

???「女剣士さん側のフィーナちゃんのおパンティ、ハアハア…」
???「あ〜ん。一度でいいからゼシカちゃんをhshpさせろやーーーーーwwwwwww」
ドロッチェ「…。お前らは揃いも揃って、何考えとんだコラ!!💢💢💢💢💢」
ゼルダ(ネルさん次元)「いや〜ん。怖い〜……? ……ってあら、早速あそこにいるティナちゃんをhshpさせて〜♪」
タブー(ネルさん次元)「よしっ、奴らが隙を見せてる内に女剣士さん側の文談ちゃんのおパンティを盗んで置くか☆」
トゥーン(ネルさん次元)「やばい、タブーの奴文談姉を!!」
カービィ(ネルさん次元)「そんな事、させない! 追うよ、トゥーン!」
トゥーン(ネルさん次元)「うん、行こうカービィ!」
バッツ「ざ・け・ん・な。行くぞ、ドロッチェ!💢💢💢💢💢」
ドロッチェ「ああっ!!💢💢💢💢💢」

少しでも仲間の身に何かあったら、巨峰が怒り出すのも時間の問題だ。
俺とドロッチェでネル側のゼルダを止めようとしていたその瞬間、巨峰の目が徐々に黒くなっていた。
うわ〜……、既に何かを呼び出す気満々だぞアイツ。
俺の読みは既に出遅れてしまい、巨峰は召喚獣バハムートを呼び出し……タブーに向かってメガフレアを繰り出した。
アイツの方は巨峰に任せて、俺とドロッチェはネル側のゼルダを何としてでも止めるぞ。
どんな事をしてでも絶対に、阻止してやるからな!!💢💢💢💢💢

83話に続きます。感想OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.158 )
日時: 2022/06/01 08:01
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第83話「お帰り、アイク 前編」

【クロノの世界 王国歴2400 死の山 中心部】

ロック「凍てつけ!!」
ベレス「雷電の衝撃よ!」

私にとって、今回のミッションは初めての任務になります。
しかし、私の他にもサスケさんやゼルダさん エアリスさんたちが一緒にいるので迷わずに安心して戦えます。
やはり、普段から身に付けている技よりも新たに覚えた黒魔法は本当に便利なんですね。
しかし、共について来ているマァムさんが少しだけダメージを与えてしまいました。
その場で何とか覚えたての回復魔法を詠唱えいしょうしようとした時に、何処からか優しい温もりを感じたんです。

マァム「…。エアリス……」
エアリス「大丈夫。この位どうって事ないから、回復はわたしに任せて!」
マァム「ありがとう、恩に切るわ!」
エアリス「うんうん。さあ頑張りましょう、あなたの大切な人の……ダイの為にもこの任務を絶対に成功しなきゃ行けないって、おねーさんは思うんだけどなぁ〜?」
マァム「〜〜〜……。も、もうっ!! エアリス!!//////////」
エアリス「ふふふっ♪」

あの光は、生命の鼓動でしょうね。
何という回復魔法なんでしょう、これからなら彼女にも是非期待したい所ですね。
この死の山に登り始めて数分しか経過していませんが、初めての参加者である別世界のマリオさんとリンクさんにとってはかなり消耗していますね。
するとそれ自体を読んでいたかのように、ロックさん自身から一休みをしようと提案しました。

【死の山 5丁目】

うちはサスケ「…。この辺りは大丈夫そうだな、俺とボルトは他にも敵の気配がないか見回って来る」
ロック「ああ。そっちは任せたぞ、サスケ!」
うちはサラダ「…。パパ……」
ベレス「大丈夫ですよサラダさん、今はサスケさんとボルトくんに任せましょう!」
うずまきボルト「そうだぞサラダ。此処はベレスの姉ちゃんに免じて、俺に任せてくれよな?」
うちはサラダ「分かった。ボルト、パパの事お願いね…?」
うずまきボルト「ああ。こっちは俺に任せてくれってばさ!」

あの後、最終調整を行った結果。
ダイさんは今回の任務が上手く行くか分からないと言う恐怖で不安を感じなくなり、結局は私たちと来る事は出来ませんでした。
マァムさんはそんな彼の力になる為に、私たちと同行する事を決意しました。
残る中ボスは、最上階辺りにいる小さなラヴォスのみです。
小さい敵だとあなどっていたら、一瞬でこちらがやられてしまいます。
見回りに出ていたお2人が無事に戻り、今夜はこのままゆっくり休む事になりました。

パチパチパチパチ……

ベレス「……………」
???「ベレス、起きてるかい?」
ベレス「はい、どうしても緊張して眠れなくて……」
リンク(ネルさん次元)「実は、俺とマリオもそうなんだ…」
ベレス「……。あなたたちもでしたか…?」
マリオ(ネルさん次元)「…。今ならよ、ベレスの前でなら話せるかも知れないんだ…」
ベレス「大抵の事はドロッチェさんから聞いています。かつてのあなたが暴走したのは、そちら側の身内であるルイージさんが傷付けられた事なんですよね?」
マリオ(ネルさん次元)「そうなんだ。でも、久々にこの世界に来た時さ! 此処にいる皆があの頃の皆じゃないって少しずつ分かって来たんだよ」
ベレス「…………」

BGM設定:クロノ・トリガーよりクロノとマール 〜遠い約束〜(別名:ベレスと別世界のマリオとリンク、かけがえのない大切な時間)

リンク(ネルさん次元)「…。ルイージの異変に1番早くに気付いたのが、兄であるマリオだけだったんだ……」
ベレス「えっ……?」
マリオ(ネルさん次元)「あの頃さ。ルイージ自身が何かに恐怖を感じてしまい、俺が早く帰った時には…アイツ自身が自らの命を落とそうとしていたんだよ!」
ベレス「なっ……、何ですって!?」
マリオ(ネルさん次元)「…。その時からかも知れないんだ、俺がお前たちを傷付けてしまったのは…例のアイツに俺の大切な弟を……ルイージを傷付けた奴らだと勘違いして襲ってしまったんだ!!」
ベレス「………ッ!!!」
リンク(ネルさん次元)「ごめんな。その当時に俺やドロッチェたちが、もっと早く気付いていたらこんな事にならなかったんだよ!!」
ベレス「…。そんな……、そんなのってあんまりですよ………」
うちはサラダ「ベレス先生?! ちょっとあなたたち、ベレス先生に一体何をしたんですか?」
マリオ(ネルさん次元)「落ち着いてくれサラダ。俺たちはただ、かつて俺が暴走してしまった頃の出来事をベレスの前で一部始終話していただけなんだよ!」
うちはサラダ「……ッ!! 嘘付かないで、それが事実だとしても私は……。私は絶対に許さないよ!!💢💢💢💢💢」
???「……。……ッ!! いい加減に……、いい加減にネルさん側のマリオたちを……大切な仲間を疑うのも大概にしろよサラダ!!💢💢💢💢💢」
うちはサラダ「……ッ!! ろっ……、ロックさん……」
ロック「急にお前たちの前で怒鳴どなっちまってごめんな。話は俺たちの方まで詳しく聞かせて貰ったよ、でもなサラダ。今まで間近で聞いていたベレスの反応をよく見てみろよ! この話が嘘に聞こえたりしないよな?」
ベレス「……………」
うちはサラダ「ベレス先生。そっ……それじゃあ、さっき言ってたマリオさんたちの話は本当なんですか……?」
ベレス「はい……。嘘偽りのない……、真実その物です………」

今……、今やっと分かりました。
これまでの経緯を辿りますと、本来の世界にいたマリオさんが当時15歳あたりの時に事件が起きてしまったそうです。
いつもは当たり前のようにマリオさんが暴力を振って停学になり、2人で一緒に何もないように帰っていたと言うことまでお話して下さいました。
そして、そして今のルイージさんがあるのはネスさんを始め……身をていしてまで闘う大王さんの勇敢な姿を目にしたからだそうです。
その光景でしたら、こちらにも当時の仲間たちがいるんですよね。
その頃のお話もまた、落ち着いたらこちらからもそちらのマリオさんたちの為にお話をしましょう。

84話に続きます。

はい、最新話更新です。
ネルさん、少しずつリクは進めているので任せて下さい。
こちら側のルイージとネルさん側のマリオが和解する場面も、大分近付いて来てますよ。
今回はどうしても信じられないウチのサラダちゃんを、作者である私のお気に入りキャラの1人・ロック先生に叱って頂きました。
そちらさんで言うなら、ドロッチェ団長譲りの説教と言ってもいいですよね。

後は、ウチのルイージとネルさん側のマリオの和解編のみですから頑張って描かせて頂きますので最後までお付き合い下さい。
それでは、次のお話更新まで暫くお待ち下さい。

あ、感想はOKですよ。
アドバイスとかもありましたら、どんどん言って下さいね。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.159 )
日時: 2022/06/01 16:58
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第84話「お帰り、アイク 中編」

【FF5の世界 リックスの村】

ピカチュウ「…。感じるよ、クロノさんたちはバッツさんの家にいる!」
竈門炭治郎「よしっ、行こうかピカチュウ!」
ピカチュウ「ピッカ!」
???「待って、お兄ちゃん!」
竈門炭治郎「……ッ!! 禰豆子、ナミさんたちと一緒にいたんじゃなかったのか?」
竈門禰豆子「うん。でも私、お兄ちゃんの事が心配で後を付けて来たんだ!」
ピカチュウ「…。あれ? 普通にお話出来てるね!」
竈門禰豆子「うん。きっとチョッパーが私の為に太陽対策を心掛けてくれた気がする、少しでも克服出来る様にその対策を強くしたかも知れないから」
竈門炭治郎「……。す……、凄ぇやチョッパーの兄貴!!」
禰豆子・ピカチュウ「「Σちょっ、感心する所はそっち?!」」

今までの禰豆子だったら、生か死かの戦いをいくつか耐えないと行けない。
だけど俺に心配を掛けたくなくて、彼は禰豆子に少しでも太陽を浴びても克服出来るように色んな薬を使って対策を取っているんだ。
それだけでも、お兄ちゃんは嬉しいぞ。
もうあの箱を背負わなくて……ッ! いやいやいや、それは流石にマズいだろ!!

竈門禰豆子「お兄ちゃん? この村に来た肝心の目的を忘れたら駄目だよ?」
竈門炭治郎「そっ……、そうだったな! ごめんごめん」
ピカチュウ「よしっ。気を取り直して、クロノさんたちを探そうか!」
竈門炭治郎「ああっ!!」
竈門禰豆子「うんっ!!」

気配は、かなり近くなって来たな。
ピカチュウの両耳を頼りに、俺たちは目的地に向かって1歩ずつ近付いていた。
すると家の中から、懐かしい声も聞こえていたんだ。
バッツさんの留守を守ってる人、他にも何人かいるんだろうか。
そう思って外の方から家の中を覗き込もうとした瞬間、殺気を感じたんだ。

???「ねえ、この村に何の用? まさか泥棒じゃないでしょうね?!」
竈門炭治郎「違います。俺たちは決して怪しい者では!?」
メーア「って炭治郎?! 何であなたたちが此処にいるのよ。」
胡蝶しのぶ「あら? 何事ですか、メーアさん!」
煉獄杏寿郎「うむ。君の悲鳴が外にまで聞こえたのだが、何かあったのか? メーアくん!」
メーア「違うわよ皆。中にはあなたたちの顔馴染みもいるわよ!」
宇髄天元「おおっ! いつぞやの兄妹たちではないか!」
竈門炭治郎「宇髄さんたちまで、どうして此処に?」
ピカチュウ「…? どう言う事?」

あぁ、そうだったね。
確かピカチュウは、宇髄さんたちと合うのは初めてだったかな。
彼等は鬼殺隊の隊長で、俺や禰豆子と共にかつては幾度の任務をこなして来た仲間たちなんだ。
まずは炎柱・煉獄杏寿郎さん、蟲柱・胡蝶しのぶさん。
その後も各柱の隊長たちの紹介をしていく中で、更に奥から声が聞こえて来たんだ。
そうだ、俺たち3人の真の目的は彼等との再合流が任務だったんだ。

85話に続きます。感想OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.160 )
日時: 2022/06/01 22:08
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第85話「秋の料理対決、開始①」

【DQ8の世界 サザンビーク バザー内】

〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪

ダイ「…。今度の会場は此処でやるんだね」
イカダ「ああ。実は前もってクラビウス王に志願したら1発でOKが出たんだよ!」
草摩 透「どっ……、どうしましょう! 私、初めての参加なので緊張します!」
パルテナ「まあ。そうだったんですか、それなら私が手取り足取りお教え「待て待て待て!」あら?」
草摩 夾「パルテナ。あんたが透に変な料理を教える可能性があるから、逆に宛にならん!」
パルテナ「はぁ…残念です、このままではパルテナビジョンの電池が切れてしまいます」
マリベル「…? あなたにそんなのってあったかしら?」
パルテナ「いえ、ないですけど?」
全員『んがっ!!』

場を和ませたいのか、けなされたいのかどっちなんだよ〜。
えっと、今回の出場者は5人だね。
その中に、おれと透 ピーチ姫 ネルさん側のルイージ 同じくネルさん側の炭治郎が参加者だね。
今回のお題は、スイーツで来たか…。
基本的な作り方なら、マァムから教えて貰っているから何とか出来る気がするぞ。

リンク「…。ヒュンケルさんもこれば良かったのに…」
クロコダイン「済まんなリンク。ヒュンケルにはどうしてもアイクの家を守らなければならないと言う義務があるのでな!」
ヒム「それが奴なりの恩返しでもある。残っている我々でこの大会を盛り上げて行こうぞ!」

よしっ、まずは季節にあった材料を用意…ってもう準備してあるじゃないか!
クラビウス王、そこまでやらなくても良かったのに。
本当はおれたち自身で、大会の準備もしたかったんだけどなぁ。
それ以前に、此処までする理由を教えて欲しいよ。

???「どうだ、参加者の諸君!」
ダイ「クラビウス王、それにククール!」
ククール「おや。これはこれは小さな勇者・ダイ、お初にお目にかかれるとは光栄でございます!」
ダイ「ま……、待ってよククール! おれ、そこまでの器じゃないんだってば!」
ククール「そう言う訳には行きません。この会場提供もオレたちなりの感謝を込めて、心から開催して頂く為に前もって準備をして置いたのですよ!」
ダイ「……。ククール……」
ヒム「勇者ダイよ。今回ばかりはコイツらに免じて、大目に見てやるのだ!」
ダイ「…。そうだね、後……ヒムに頼みたい事があるんだ!」
ヒム「ダイよ。お前が何を言おうとしている事は大抵は分かるぞ! お前たちの邪魔をする奴らがいようとも、我々で何としてでも阻止して見せるぞ!!」
クロコダイン「そうだ、かつての底力を見せる時だ!!」
リンク「僕たちがこの場にいる限り、奴らの好きにはさせないからね!」

あはは、何かあっちの方が凄いやる気満々だなぁ。
よ〜しっ、特訓の成果を見せてやるぞ。
まずは用意したスイーツを果物ナイフを使って食べやすく切り、種などを別の場所に移動する。
そして、試食出来る様におれにしか出来ないオリジナルのトッピングを辺り全体に振っていく。
まあ、アバン先生が使った方法をおれ流にアレンジしてみただけなんだけどね。

86話に続きます。感想OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.161 )
日時: 2022/06/02 08:40
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第86話「秋の料理対決、開催②」

【DQ8の世界 サザンビーク 選手控室】

パサッ

ククール「どうだ、久々の料理は」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。でも今回は僕以外の皆も、結構気合入っているから自信ないかな…」
クラビウス「いや。そなたたちの仲間には随分お世話になったからな、この位のお礼はさせて欲しい」
ピーチ「クラビウス王…。はい、では今回は宜しくお願いします!」
クラビウス「うむ。悔いのない結果を期待しているぞ!」
ククール「じゃあな。オレはこの辺りを警備して来るから、何かあったらまた呼んでくれ!」
ピーチ「ありがとう、ククール」

いやぁ〜、ピーチ姫。
初めてお会いしたばかりなのに、君は美しいな。
しかし、そんな彼女をガードしているアイツを怒らせたらとんでもない事になるからな。
さてと、気を取り直して辺りを見回って見ようか。
…オレがかつて出会ったアイツらと初めて此処に来た頃が、時々思い出すんだよなぁ。

ぽんぽんっ

???「……ルさん、ククールさん!」
ククール「あぁ、リンクか! どうした?」
リンク「ねぇ。僕がその場にいないからって、僕の大切な姫に変な事していないよね?」
ククール「…。やはり、お前にはバレバレだったか!」
リンク「……ッ!! いくら挨拶代わりだとしても、僕の目が黒い内はやめてよね? 今回は大目に見てあげるけど、また同じ事をしたらいくらエイト君の知り合いでも容赦はしないからね…?」
ククール「…………」

こいつが本気で怒る姿を見たのは、あの頃以来だな。
憎きドルマゲスを倒すと言う目的でアイツらの旅に同行した頃、実際に倒さないといけない奴が別にいたんだよな。
そいつの名は、暗黒神・ラプソーン。
恐らくドルマゲスの野郎を操っていたのも、アイツを置いて他にいないだろうな。
しかし、リンクまで愛する者の為に本気で怒るとは意外だったぞ。

【サザンビーク城 食堂】

???「失礼致します、勇者ダイ様にお手紙をお預かりしています!」
ダイ「おれに? 誰宛か分かるかな、大臣?」
サザンビークの大臣「はい。ロモス王国からと描かれています!」
ダイ「ありがとう。ゆっくり読みたいから、暫く1人にしてくれるかな?」
サザンビークの大臣「はい。承知しました!」

パタンっ

草摩 夾「何だ? ロモス王国って前にお前とポップが向かっていたって言う国の名前なのか?」
ダイ「うん。……でもね、あの頃は知らなかったんだ」
草摩 夾「…。お前の追体験した話位ならいくらでも聞いてやる、それにオレがいなくても……透なら大丈夫だ!」
ダイ「夾………」

以前、彼と同じ苗字を使う由希から少しだけ猫つきについての話を聞いた事があるんだ。
一時いっときは大事にしていた数珠を外された事によって、夾は化物のような姿になってしまった事があったみたい。
まるで、まるでおれが怒りで我を無くしたような姿を思い浮かべてしまうよ。
あの時は怒りで辺りが見えなくなって、ただ大切な家族でもあるブラス爺ちゃんを助けたかっただけなんだよなぁ。

BGM設定:FF10よりユウナのテーマ

ぽんぽんっ

ダイ「…? 夾……?」
草摩 夾「心配するなダイ、オレはあの頃のように化物や猫になったりしねぇよ! 忘れていたあの記憶はもう、とっくに消えたからな!」
ダイ「…。そっか、それなら大丈夫だね!」
草摩 夾「おう。何か悪かったな、お前の話を聞くって言っておきながらオレの過去を話しちまって……」
ダイ「そんな事ないよ。おれさ、もっともっと聞きたいんだ! 夾だけじゃなく…君の大切な人……透の事も聞いてみたいんだ……」
クラビウス「お前たち。まだ此処にいたのか」
ダイ「ごめんなさい。何か明日からって聞くと、眠れなくて……」
クラビウス「大丈夫だ。特に勇者ダイよ、国のみんなは他の皆もそうだが……何より1番期待しているのはそなただ!」
ダイ「…。おれに何処までやれるか分からないけど、おれなりに全力を尽くします!」
クラビウス「うむ。それでいい、明日も早いだろうから。早く寝なさい!」
ダイ「はい、お休みなさい!」
草摩 夾「さて。明日は料理対決当日だからな、そろそろ休むか?」
ダイ「うん、何か話を聞いてたら眠くなっちゃったよ……」

次は、透の事を教えて欲しいな。
あれからおれ、夾の過去しか聞けれなかった気がするよ。
きっと彼なりに、おれの緊張をほぐしてくれた気がするんだ。
透だけじゃなく、他の皆の話を聞くのはアイクと再会して以降になるかも知れないな。
その時はタイミングを見計らって、夾の部屋に遊びに行こうかな♪
う〜ん、他の皆より特に1番勘が鋭いマァムからどうやってタイミングを見計うかが1番の問題なんだよねぇ。

87話に続きます。感想OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.162 )
日時: 2022/06/02 20:30
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第87話「まさかのハプニング発生」

【クリミア国 アイクの家】

アルビナス「では、このような感じで……」
???「さあ。私にhshpさせてくれる人はいるかしら?wwwww」
アルビナス「…………」

一体誰ですか、こんないい時間に現れる不届き者は。
折角、暁のアイクとこれからの事を話し合っているのにそれを邪魔するとは最低ですね。
私が出向いたとしても、あの者の標的ターゲットにされてしまうでしょう。
でしたら何としてでも、自分の身を守らなければいけませんね。

ピーチ(ネルさん次元)「あら? そこにいるのは誰かしら?」
セリス「……ッ!! み、見つかったわ!!」
ピーチ(ネルさん次元)「セリスちゃん、観念して私にhshpさせてーーー♪wwwwwww」
セリス「嫌ーーーーー!!!」

セリスさん、あなたはこれでもかつてはティナさんと苦楽を共にした仲間じゃないですか。
確かに逃げに関してでしたら、あなたも引けは取らないはずです。
しかし、あまり騒ぎを引き立てるのであれば私は容赦しませんよ…?
さあネルさんの所のピーチさん、そろそろ静かにして頂きましょうか。
私が放つ、ニードル・サウザンドの餌食になりたくなければ今すぐ抑えなさい!!💢💢💢💢💢

ぽんぽんっ

???「無理よアルビナス。それを唱えたとしても、騒ぎは収まらないわ!」
アルビナス「あなたは、絵画の魔女・ドロシア!」
ドロシア「ちょっとピーチ! ドロッチェさんがお世話になってる人たちを追いかけるのはいい加減にやめなさい!💢💢💢💢💢」
ピーチ(ネルさん次元)「嫌よ。折角の機会だから、hshpしたいんですもの!」
ドロシア「ピーチ!!💢💢💢💢💢」
ベレト「…。アイクが帰って来たら、間違いなくカンカンだろうな…」
クロノ「そうだね…。一応兄貴に事情を話して置きましょうか、ベレト先生」
ベレト「ああ、クラウドなら血相を変えて帰る事は間違いないだろう!」

成程、確かにクラウドなら本来の怒りをお見せ出来るかも知れませんね。
ハドラー様は今、会議室の方にこもったまま最後の打ち合わせをしています。
これから倒すべきである最強の敵・ラヴォスには、いくつかの形態があります。
しかし最終形態になると、コアが本体だと言う事が分かりました。
つまり、左側のコアから倒さないと本体に攻撃が行かないと言う事に繋がりますね。

88話に続きます。

はい、料理対決編もぼちぼちですが。
何故か、あのハプニングが再びです。
しかもドロッチェらが不在中の、こちらサイドです。
ドロシアさんとアルビナスさんは免れましたが、何故かセリスのみ免れる事が出来ませんでしたw
次回は、クラウドが怒りMAXで止めるかも知れませんw
多分、最新話以上のギャグ全開になるので笑い過ぎに注意して下さい。

あ、感想はOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.163 )
日時: 2022/06/02 21:55
名前: 天竜 (ID: ZQ/BM/dz)

天竜です

僕の作品にコメントしてくれたリクエストのことですがポケモンのコハルちゃんで恋愛をお願いします。コハルちゃんと一護がまた見たいので

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.164 )
日時: 2022/06/02 22:04
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

恋愛ですね、分かりました。
今描いてるネルさんからのリクが終わり次第、描かせて頂きますね。

あ、リクエスト中の見守り隊ですけど。
こちらからはルイージとアリーナ、恋次とサトシ もろはを予定としていますけど天竜さんからは他にも「このキャラがいい!」て思うメンバーはいますか?

もし、ダイの大冒険かONE PIECE 忍たま内にいいキャラがいたら宜しくお願いします。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.165 )
日時: 2022/06/02 22:09
名前: 天竜 (ID: ZQ/BM/dz)

天竜です

ダイの大冒険と忍たまは知らないのでONEPIECEのエースでお願いします

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.166 )
日時: 2022/06/02 22:25
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

分かりました。
エースなら私も知っているので、頑張って見ます。

リクエストありがとうございました。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.167 )
日時: 2022/06/03 06:47
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第88話「由希と大切な恋人とイーブイ」

【クリミア国 アイクの家 由希の部屋】

草摩由希「…………」
???「由希先輩。深刻な顔をしていますが、大丈夫ですか?」
草摩由希「大丈夫。こっちにおいで真知、彼らから聞いたある大会について俺が話すよ」

そう言えば、子供の頃の俺ってあまり体調とか良くなかったんだよな。
草摩の1人として生まれ、鼠付きの呪いを掛けられたのがその頃だったなんて知らなかったんだからな。
今俺が読んでいた本は、少し前にコブナが持って来てくれたスマブラX世界の記録がしるされていると言う過去の追体験日記なんだ。
あのミスター任天堂こと、マリオさんまでこの大会に参加していたなんて今まで気づかなかったな……。

【回想:アイクの家 リビング】

コブナ『やった〜、初めて由希様に勝ったよ!』
草摩由希『く〜、コブナは本当に強いなぁ! やっぱり経験者は違うよ』
コブナ『はいっ。いつか来る俺とのリベンジに向けて、しっかり把握して置いて下さい!』
草摩由希『ありがとう。それまでに俺、自分の腕を磨けるように頑張るよ!』

そう、あの時は俺がこの歳になって初のスマブラSPをやらせて貰った時の事だった。
コブナから俺に、英気を養いながらひと勝負をしないかと誘われた時があったんだよな。
その頃は真知と透が夕飯作りでいなかったから、知らなかったかも知れないけどね。
何も経験した事のない俺に、今度はイカダからスマブラSPのサウンドトラックを渡されたんだ。
実際にプレイするだけじゃなく、このサントラを聴くとこれまでの出来事に繋がるってイカダは言ってくれたんだよね。

コンコンっ

倉技真知「…。鍵、かけてないから大丈夫だよ?」
???「あっ、ごめんなさい! でも、わたし……」
草摩由希「大丈夫だよ。君に殺意はないのは分かっているから、入っておいで?」
???「でっ……、では! お言葉に甘えて中に入りますね……!」
草摩由希「うん、大丈夫だから入って来ていいよ!」
???「…………」

ガチャっ ピョンっ(部屋の戸を開き、真知の両膝辺りにイーブイが乗る音)

倉技真知「……ッ!! い……、イーブイ?!」
イーブイ「(首元に何かを巻いている)ごめんなさい。私みたいなポケモンがお話するのって、変でしたか?」
倉技真知「そ……、そんな事……思わない!!」
イーブイ「…。やっぱり迷惑でしたね、なら私はこれで……」
倉技真知「嘘っ!! 迷惑掛けているとか、本気で言ってないから…」
イーブイ「良かった。でも……、本当に大丈夫だったんですか? 折角の貴重な時間を私のせいでおろそかにしてしまいましたが……」
草摩由希「大丈夫。それに君がいつ来てもいいように、少し前にヒュンケルと七代目がこの部屋に来てくれたんだ!」
イーブイ「……? 七代目様たちが……、ですか?」
倉技真知「そう…。確かに誰だってあなたたちのようなポケモンが私たちのように人間の言葉を話すのは不思議に思っているかも知れないけど、私と由希先輩は何も気にしていないから……大丈夫……」
イーブイ「ありがとうございます。それを聞いて、わたしも凄く嬉しくなりました♪」
草摩由希「…。この場合はこのサントラが1番効果的かな?」
イーブイ「あっ! 由希さんが手に持っているそのCDってスマブラSPのサントラですよね? わたし……後半辺りに収録してあるエアリスさんの曲が1番お気に入りなんです!」
草摩由希「いいよ。真知はどの曲をリクエストしたいかな?」
倉技真知「……。あの……由希、私は…光の天使のあの子が駆け付けて来る曲を……お願いします……」
草摩由希「分かった。頑張って探してみるから、暫く待っていて欲しい!」
倉技真知「はいっ……」
イーブイ「…? いつもなら親しみを込めて『由希先輩』って普段から言いますよね…?」
倉技真知「……。あなたが……、イーブイがこうして私と由希の側にいてくれるから……。私だって……変わりたいと……、思っている……」
イーブイ「……。ねえ、真知さん……」
倉技真知「……? イーブイ……?」

BGM設定:FF7より旅の途中で(別名:真知とイーブイ 〜小さな女たちの新たな絆〜)

イーブイ「(真知の左肩に乗り)だったら、これからは私たちポケモンがあなた方や他の皆さんをお守り出来るように……少しずつ精進して行きますね!」
倉技真知「……。イーブイ……」
草摩由希「ありがとう……。ねえ、真知がリクエストしてくれた冥府界ってタイトルが見つからないんだけどどうしよう〜……」
イーブイ「…。次にわたしがこちらに来るまでに由希さんにも全てが収録しているサントラのトラック番号を覚えて頂くしかないですね、真知さん(汗)」
倉技真知「うん……、そうだね……」

私たちとイーブイがこうして出会ったのも、何かの絆を感じるようになったかも知れない。
本来の私と由希が海原高校に通っていた当時は、私自身がなるべく人と関わる事自体嫌だったけど。
生徒会の会計を任せて貰うようになったその日に……、初めて由希にあった。
あの頃は真鍋がなかば強引に由希を連れて来たんじゃないかと疑ったりもしたけど、当時の生徒会メンバーは彼がいる事で次第に本来の活動などに少しずつ慣れていった。
そして由希が草摩の1人であり、遠い昔から約束されたと言う呪いの絆がある事を……以前由希が自ら私に話してくれた事があったのを今でも覚えているから。

89話に続きます。感想OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.168 )
日時: 2022/06/03 19:28
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第89話「苦しむ少女」

【クリミア国 アイクの家 ティナの部屋】

???「…。違う、私は……私は破壊を望んでなんかいない……」
巨峰キョホウ「ティナ。あれから随分、かなりうなされている!」
ピッコロ「…。当時この娘と行動を共にしていたオニオンの話に依ると、どうやらティナは自分自身が秘めている力を時々恐れているそうだ…」
青煉セイレン「…。ティナ………」

生まれながらに魔導の力を持つ娘、ティナ・ブランフォード。
神々の闘争では一時だけ混沌の駒として、戦っていた事があるとフナムシから聞いた事がある。
私の見えない所で彼女は2日と少しの間、あの長い穴に閉じ込められていたせいで容体がかなり悪化してしまったのか…。
同じようにこの娘が心配で、父上が静かに入って来た事を察したんだ。
あの頃とは違い、少しずつだけど父上の表情は変化して来ていたんだ。

ガクンっ

アラウミ「…。こんな頼もしいお嬢さんが、強い魔力を秘めていたのか…」
孫 悟飯「はい。しかしアラウミさん、今のティナさんは昏睡状態にまで陥りかけています!」
アラウミ「…。なあ悟飯よ、この娘さんを自由にしない大馬鹿野郎は誰だ…?」
孫 悟飯「…。元ガストラ帝国直属の魔導士 ケフカ・パラッツォです! どうやらティナさんは生まれて間もない頃に帝国に長い間居続けていて、望んでもいない教育を強引に受けていたそうです…」
青煉「…。ふざけるな、ふざけるな!! そんな戦いたくもない教育を無理矢理受けた所で、奴らの思い通りになるだけじゃないか!!💢💢💢💢💢」
ピッコロ「青煉………」
???「ありがとう、青煉さん……」
青煉「…。ティナ、気が付いたのかい? ティナ!!」
ティナ「ええ。でも大丈夫、かつて彼が話してくれた出来事は私の過去だから……」
ピッコロ「よしっ。後は体力を回復すれば、復活は近いぞ!!」
孫 悟空「まずはティナの意識が戻ったんだ。後はオラたちが総動員で彼女の介抱に全力で取り組んでやっぞ!!」
アラウミ「ああ。ワシにも手伝わせてくれ、まずは何をすればいい?」
孫 悟飯「そうですね。まずは氷枕を取り替えましょう、そこはアラウミさんといのさんにお願いします!」
アラウミ「分かったぞ。それに関する件は、ワシとその娘さんの出番だな!」

凄い、あの父上が仲間の為に役立てようとしている。
あの頃の私は結局、回復の兆しが無くて帰らぬ人になってしまったんだよな。
イカダが闘わなくていいようにしたのも、私の責任でもあるからね。
でもねイカダ、これ以上は闘うなとは言わないよ。
これからは私たち一族が生まれ変わって、少しでもボルトたちに贖罪出来る位に強くならなきゃ行けないからね!!

90話に続きます。感想OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.169 )
日時: 2022/06/04 06:11
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第90話「ハイラル国の護衛隊長、アイクの完全復活」

【クロノの世界 王国歴2300年 死の山 最深部】

ググググググっ……

うちはサラダ「よしっ。あのポヨゾー人形のアドバイス通り、抜け殻を押せたね!」
クロコダイン「そうだな。さあゼルダよ、先に登るといい!」
ゼルダ「はいっ!!」

ついに、ついに私たちはアイクさんと再会出来るんですね。
どれほどこの時を待ち侘びたか分からないですが、今は嬉しくて仕方ありません。
目的地の頂上に到着後、時の卵とペンダントは共鳴し合い始めました。
これなら私たち1人1人の祈りは届くと信じていましたが、結局は振り出しに戻されてしまったんです。

パリーン………

うちはサラダ「……ッ!! く、砕けた?!」
うずまきボルト「嘘だろ。時の賢者の爺さんから貰った時の卵が、粉々に壊れてしまうなんて何かの間違いだろ…」
ゼルダ「…………」
クロコダイン「…。ゼルダ………」
ゼルダ「そんな……。私たちは何の為に、此処まで来たんですの?」
うちはサラダ「気を落とさないで下さい。人の命までも、私たちに変えることは出来ないって事なのかな…?」
ゼルダ「……。お願い……、私の声や姿が見えているなら返事をして下さい……」
うちはサスケ「……。ゼルダ姫………」
ゼルダ「……ッ!! アイクさーーーーーん!!」

もう、これ以上待つのは嫌なんです。
この雄叫びこそ、今まで堪えて来た証ですわ。
そのままゆっくりと月は沈み掛けて行き、時が止まった空間に移動しましたの。
この光景はもしかして、あの時の光景その物ですわね!

【タイム・フリーズの中】

ゼルダ「…ッ!! アイクさん?!」
うずまきボルト「クロノ・トリガー…。時の卵、過ぎ去った時間の俺たちなのか? 本当に…、本当に戻って来れたんだな、この瞬間に」
ロック「……。どうやらこの状況で動けるの、今の俺たち位なんだろうな……」
クロコダイン「その様だな。ではロックよ、ゼルダにあの人形を!」
ロック「ああっ!!」
ゼルダ「…………」
ロック「さあ、ゼルダ姫! 後の事はお願いします」
ゼルダ「……。分かりました、それから勝手な事をしてごめんなさい。元の空間に戻ったら2人にさせて下さい…」
ロック「…………」
フナムシ「要するに。此処からは我々の出番はないと言うことですね、分かりました!」
クロコダイン「…。ゼルダ………」
フナムシ「行くぞ獣王よ、我々がいたらゼルダ様が安心出来ないぞ!」
クロコダイン「…。ああ、そうだな……」

それ以上の言葉はなく、今はただゼルダの姿を見守るしかなかった。
ロックが肌身離さず持っていたドッペル人形をアイク本人とすり替えた後、俺たちは先程の空間に再び移動したんだ。
しかし、この険しい道のりを何日かで登り切るのも結構大変だったが…何とか辿り着ける事が出来たようだな…。
俺たち1人1人がアイクの名を呼んだ後、ゼルダの言う通り……此処からは一切関与しない事に決めたのだ!

【死の山 頂上】

???「そこにいるのは……、ゼルダか?」
ゼルダ「………。アイクさん、良かった。また会いましたね!」
アイク「ああ……。ゼルダ……、また会えたな……」
ゼルダ「…………」
アイク「…? どうした?」

BGM設定:FF7よりエアリスのテーマ

ゼルダ「アイクさんの馬鹿、本当に心配したんですからね!!」
アイク「……。ぜ………、ゼルダ……?」
ゼルダ「(思いっきりアイクに抱き着き)これ以上……。これ以上私たちを置いてお1人で遠くに行ったら……、本当に許しませんよ……?」
アイク「ゼルダ……、本当に済まない……」
ゼルダ「アイクさん……。あなたがいなくなった後……、色んな事が数え切れない程沢山あったんですよ…? 別の世界のマリオさんが暴走したり、クロノさんが昏睡状態になったりで……本当に大変だったんですから!!💢💢💢💢💢」
アイク「………ッ!!! ゼルダ……、それでもアンタは俺と会う事を信じて……此処まで乗り越えたんだよな…?」
ゼルダ「はいっ。色んな戦いもそうですが、弱くて何も出来なかった私を強くしてくれたのが……他でもないアイクさんがいたからですわ!」
アイク「……。ゼルダ……くっ……、う う う………」
ゼルダ「……。だからアイクさん、今度は私に……。私たちにあなたの事を守らせて下さいね……?」
アイク「ああ。勿論だゼルダ、そして約束するよ! 俺は二度とアンタや……、ゼルダや他の皆の側を離れない事を……此処で再び誓うぞ!!」
ゼルダ「……。馬鹿……、わたくしより先にアイクさんが泣いてどうするんですか!? 本当に……、本当にもうっ!! 何処まで私を泣かせたら気が済むんですか!!!」
アイク「……。あははっ、いつかの時の魔女が言ってただろ? 俺たち2人が泣きたい時は、いつでも泣いてもいいって!!」
ゼルダ「ふふっ。やっと……、やっと笑ってくれましたね…? アイクさん♪」
アイク「…。おいゼルダ、此処まで俺を泣かせて置いて……最後の最後に美味しい所をあんたに持って行かせるとは反則だぞ!!/////////」
ゼルダ「まあ。ふふっ、うふふふっ♪」

本当は、もっと色々な事をお話したかったです。
これ以上2人の時間に浸っていると、「おい、俺たちを空気にするな!」とクロコダインさんに言われてしまいそうですわ。
これまでに私が言いたかった事をやっと言い終えたら、腰が抜けてしまいましたわ…。
ですがアイクさんはそんな私の姿を見過ごさず、あの頃のように優しく手を差し伸べて下さいます。
すると今度はアイクさんが腰を抜かしてしまい、結局はクロコダインさんの頭の方に乗せて貰う事になりましたわ。
……でも、これでは安心しては行けない気がします。
少しずつですが、この冷たい風がこの世界全体を包み込んでいるような感じがしますの!

91話に続きます。感想OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.170 )
日時: 2022/06/04 10:11
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第91話「3人の息抜き」

【クリミア国 アイクの家 玄関】

キュッ……キュッ……キュッ……(ポップが自分の靴紐を結ぶ音)

ポップ「……………」
???「ポップくん!」
ポップ「んっ……? おう姫さん、どうかしたかい?」
レオナ「はい。あたしもあれからね、フリオニールやティファに色々指導して貰ったの。今は例の料理大会の審査員として、2人共出掛けてしまったけどね」
ポップ「…。確かダイの奴もそれで気合入ってたんだよなぁ、全く落ち着きがないのはお互い様だよな♪」
レオナ「そうね。こんな事態だけど、時には英気をやしないたいよね?」
ポップ「ああ。じゃあ俺ァ行って来るからよ、後の事は宜しく頼んだぜ♪」
レオナ「ええっ。……そ、それからコレはポップくんたちの無事を祈るお守りよ? 道中でピカチュウたちに会っても…あたしとポップくんだけの秘密なんだから!!///////」
ポップ「あっ……、当たり前だろ! 多分バッツなら、気配で気付くだろうからその辺は上手く誤魔化しとくわ!!////////」
レオナ「そうね。そこはお願いするわ、ポップくん!」
ポップ「おうっ♪ じゃあ暫く留守にすっけど、ティナたちの事宜しく頼むわ!」
レオナ「ええっ、任せといて!」

以前ロックから話は聞いていた、かつて自分が本来の世界を旅していた頃にティナが今の彼女と同じ事をしていた時があった。
そんな可愛さに見惚みとれちまうとはよ、俺もロックもまだまだだっただろうな。
現にピカチュウはクロノが心配でリックスに向かっていた筈だったけど、途中でサトシとゴウから連絡が入って代わって貰ったらしい。
コハルも今日は一護と一緒に料理対決を見に行くって前から言ってたから、大抵の仲間が不在なんだよなぁ。
それとページワンからの報告に依ると、ティナの容体もかなり良くなって来ているそうだ。

しゅうぅぅぅん……ごっつ〜ん………

ポップ「いっ………、イテテテテテ………」
???「もしやお主、ルフィくんたちの仲間の者か?」
ポップ「へっ!?」
チャカ「やはりそうか。門番よ、この者はルフィくんたちの仲間の者だ。彼を通してやれ!」
アラバスタの門番「はっ! どうぞお通り下さい、ポップ殿!」
ポップ「……? なっ……、何だ何だ?!」

何故かお得意の移動呪文・ルーラの着地が、砂漠の国・アラバスタとは想定外だわ。
さっきチャカって奴が俺の前でルフィたちの名を出していたって事は、もしかして此処もかつては戦争があったって事かよ!
流石は守護隊長だなぁ、あの人は。
………いやいやいやちょっと待て、それ以前に何で俺の事知ってんだよアイツ。
仮にも俺とは初対面の筈だろ、何で俺が名を出す前にバレてんだよ畜生!!

【アラバスタ王国 客室】

???「どうぞ、ポップ殿!」
ポップ「あっ……、ああ……どうも……「ポップーーーー!!」……ッ!! ま、まさか……この声はっ!?」

ぴょんっ かぽっ

ポップ「……。久々の再会だってのに、無闇に俺に飛び付く癖は相変わらずだなぁ、ピカチュウさんよ…?」
ピカチュウ「えへへっ、一応コブラ殿下にもこれで挨拶したけどね。普通に受け入れてくれてたよ?」
ポップ「……。お前なっ! ちぃたぁ遠慮って奴を少しは学べよ、馬鹿💢💢💢💢💢」
???「まあまあポップ、荒れる気持ちも分かるが……今は耐えろよ?」
ピカチュウ「あっ、バッツさん♪(今度は、バッツの頭に嬉しそうに乗る)」
バッツ「あははっ。今ポップに怒られたばかりだろ? 少しは自重じちょうしたらどうなんだよ?!」
ピカチュウ「え〜。だって「此処は君たちの家みたいな宮殿でもあるから、ゆっくり休みなさい!」ってペルさんが言ってくれたから、嬉しくてね♪」
ポップ・バッツ「「……ッ!!!」」
ペル「やあ君たち。元気そうじゃないか、今も旅は順調に続けているのかい?」
ポップ「はっ……、はいっ!!」
バッツ「もっ……、勿論私たちは私たちなりに楽しく旅をしています!!」

この人、見た目だけじゃなく騎士道に関しても上級者クラスだ。
流石は現アラバスタ王国の守護神・ペル、今の俺らみたいな中級者には到底敵わない人だよ。
俺はともかくバッツが頭を下げる姿なんて、滅多にないぞ。
そ〜いやレナの姫さんからコイツの可愛い所の話を聞いたなぁ、バッツは相変わらず庶民だけど……目上の人とか騎士に関して上の立場の人には礼儀を弁えてる場合があるって。
本来の世界で共に冒険していた頃は、普通の旅仲間として変わらなかったとも言ってたなぁ。

【バッツとピカチュウの部屋】

キィィン……

チャカ「どうぞ。まだまだ完成には程遠いが、我々も我々で準備を進めている所なのだ!」
ピカチュウ「(いつの間にかポップの頭に乗っていた)わぁ〜。凄く広〜い! でもいいんですかチャカさん、この部屋を僕とバッツさんのお部屋として使わせて貰っちゃって!」
チャカ「ああ。実は以前から七代目様よりこの国を君たちの新たな拠点地にしようと考えていたんだ!」
ピカチュウ「……? 僕たち皆の新しい拠点地??」
チャカ「ああ。それに今この国を前国王であるコブラ様に代わり、あの若き親衛隊長たちが今の玉座になっているぞ!」
ポップ「ちょっと待って下さい! 話を簡単に纏めると、今このアラバスタってテレシア王女とラゼル殿下に依って保たれてるって事ですか?」
ペル「そうだ。かつて彼らは故郷であるジャイワールで士官学校の生徒だったが、その学校も首席で卒業し……今はこの国の王家の一員になっているんだ!」
ピカチュウ「…。確か戦闘実績だとラゼルの方が1枚上手うわてなのに、学級委員長としてのプライドが高いテレシアさんも頑張っていたんですね…」

カサカサカサカサカサカサ………

ポップ・ピカチュウ「「………ッ!!! な、何か変な虫がこの辺を動き回っているよ〜。助けてくれ(下さい)よ、バッツ(さん)〜〜〜!!」」
バッツ「……。全く揃いも揃って、アレだけは苦手なんだなぁお前たちは(汗)」
チャカ「アレか。確かビビ様も子供の頃はよく駄々を捏ねて、イガラムさんを困らせていたなぁ」
バッツ「意外ですね。私たちの仲間だと……、特にアイクの奴が大の苦手なんですよ…」
ペル「何とっ! ゼルダ様のガードを務めているアイク隊長にも、意外な一面があったとは驚きだ!!」
バッツ・チャカ「「…………(完全に呆れている)」」

むしろ2人が完全に呆れてる様に見えるのって、俺とピカチュウだけかな。
それはともかく、そんな裏話を俺らの前で普通に話しても大丈夫なんですかぁペルさん。
確かにチャカ隊長の言う事にも一理あるなぁ、元敵だったバーン軍も今じゃ俺らの仲間だから流石にアイクの家自身が持たないかも知れないぞ。
……とは言うものの、ついつい無意識で俺とピカチュウはバッツにしがみついちまったが……ゆっくりと顔を見上げると優しく撫でてくれていたんだよな。
意外と平気なのか…? 特に俺の知らないピカチュウを沢山知っているから、正直そこがすげぇ羨ましいぜ…。

92話に続きます。

はい、前回のお話ではアイク復帰イベントを描かせて頂きましたけど。
今回はそのイベントから数日後の、3人のお話がメイン回になっています。
主に前半部分は、幸せそうなポプレオ要素がありますけどw
まあ、所々にギャグ要素が入っていますが……良かったら読者の方に笑ってくれるとこの小説の作者である私としては凄く嬉しいです。
あるサイトを見て、アイクにも苦手要素があったんじゃないかと思って……その表現を今回のお話で実現させて見ました。
実際のアニメ・ONE PIECEでも、主要キャラの1人であるナミとサンジが狼狽うろたえていたので今回はピカチュウ&ポップに狼狽えて頂きました。

前回は感動物でしたけど、今回の最新話はほのぼのを目指して見ましたのでよろしくお願いします。
それでは、次のお話まで暫くお待ち下さい。

あ、感想やアドバイスなどありましたら全然OKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.171 )
日時: 2022/06/04 20:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

キャラ紹介

サトシ
カントー地方のマサラタウン出身の少年。
いつか最強の王者・ダンテと勝負をする目標の為、もう1人の相棒・ゴウと共に幾多の冒険を乗り越えて行く。
しかし彼自身としては発明などの化学系に興味を抱いていて、旅がない日は才色兼備の異名を持つ少女・ルッカの仕事ぷりを近くで見守ることもしばしば。
特に好きな食事類は、和食系。

1人称は、俺。

「へぇ〜…。このロボットには作り手に依って、強い意志があるのか〜」

CV:松本梨香

久し振りのキャラ紹介ですが、このキャラを筆頭に色んな子たちを出して行こうと思います。

本編92話に続きます。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.172 )
日時: 2022/06/05 06:43
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第92話「ヒュンケルとティナ①」

【クリミア国 アイクの家 リビング】

キィィン………

???「……。も、もしや…蒼炎のアイクか?」
アイク「ああ。ただいま、皆!」
イサリ「アイク様。本当に良かったです!」
ドロッチェ「本当に良かったな。皆、あんたの帰りを待っていたんだよ」
アイク「済まない。ゼルダだけじゃなく、まさか皆にまで心配を掛けていたとはな!」
アラウミ「ワッハッハッハッハ。とにかく総大将・アイクが復活したんだ、今夜はゆっくり休んで置けよ!」
全員『おーーーーー!!』

確かに、知らない奴らもいたんだよな。
クラウドとは違う瞳を持つこいつらは、船戸の一族なんだな。
何故かは知らないが、その尾びれを見ると魚人海賊団の特徴にも見えるんだよなぁ。
8年間もナミを監禁しただけでなく、1つのやる事を終わらせないと出させる事も出来なかったアイツを…絶対に許さない。

コツンっ

アイク「ヒュンケル!!」
ヒュンケル「アイクか。よく帰って来てくれたな」
アイク「…。事の状況はゼルダやフナムシから話は聞いたよ、俺がいない間…色々大変だったらしいな…」
ヒュンケル「確かに色々な事もあったな。だが、また新たに何かが起きようとしているんだ!」
フナムシ「…。どうしましたか、ヒュンケル様?」
ヒュンケル「アイクが戻って来る数分前から、ティナが何処にもいないんだ。だが、彼女の行先には心当たりがあるのでな! 元不騎士団の団長であるオレに任せて欲しい」
フナムシ「行けません。いつかのその力があっても、今のあなた様は我々と同じ人間なんですよ!」
アラウミ「いや、アイクに代わってワシが許可をしよう! 現にアイクは戻って来たばかりだ、こやつの体力が戻り次第最後の打ち合わせに入るぞ!!」
イサリ「流石は父上、素晴らしい判断です!」

済まないアラウミ、本当に感謝するぞ。
確かに俺は帰って来たばかりだから、かなり疲れているかも知れないな。
その事を察したゼルダが俺の側に来て、共に部屋に向かい始める。
兄貴は何か言いかけているけれど、今はアラウミの言う通り……俺の体力回復に専念しなければならない。
お馴染みの部屋に入るなり突然倒れてしまう俺をゼルダは見過ごさず、そのままベッドに寝かせてくれたんだ。

【アイクとゼルダの部屋】

がちゃっ

???「ゼルダ。あんたも少し疲れただろ、後は俺たちが分担してアイクの様子を見に…「いいえ、引きません!」……? ゼルダ?」
ゼルダ「…。アイクさんがお倒れになった時、かなり容体は悪化していましたの! この容体だけは何としても、他の皆さんに心配を掛けたくなかったから理性を保っていたんですわ!」
ロック「ゼルダ。これだけははっきり言わせてくれないか?」
ゼルダ「…………」
ロック「かつて自分がアイクを助け出さなかった事があったにしても、今は目の前にいるじゃないか! それに、これは君1人の問題じゃない。俺たち皆の問題なんだ!」
ゼルダ「……。ロックさん……」
ロック「ゼルダなら俺の素性を知ってるよな? 目の前で寝込んでいる奴を、俺は……俺たちは放って置けないと……」
ゼルダ「そうですね。では、手分けしてアイクさんの介抱に取り組みましょう!」
ロック「ああ。……そこにいるのは分かっているぞフナムシ、今の伝令をルフィたちにも知らせてやってくれ!」
フナムシ「……ッ!! はっ……はい。分かりました、ロック様!」

流石、現トレジャーハンターだけあるな。
ティナが行きそうな所を徹底的に調べて見た結果、ダイの故郷にいる事が分かったんだ。
確かアバンも目を覚ました時に、その島でダイとポップの旅立ちを見守っていたらしいからな。
しかしだ……、場所が特定出来たにしてもどうやって彼女の元へ向かうべきなのか。
そんな時だった、オレが出掛けると察して1人の少年がこちらに向かって来る気配を感知したんだ。

スッ……

ヒュンケル「……ッ!! こ、これはキメラの翼か?」
ゴカイ「はい。セーニャ様から詳しいお話は伺っています、そのキメラの翼には一度行った事のある村や町などにもう1度だけ行く事が出来るそうです!」
ヒュンケル「…。ポップやダイ程ではないが、オレにも覚えたての魔法があったんだぞ…?」
???「だからって、ティナお嬢様を探しに行く為に……わざわざルーラを使う必要はないんじゃないですか? ヒュンケル様!」
ヒュンケル「……ッ!!!」

BGM設定:FF6より仲間を求めて

ゴカイ「こっ……、コブナ様!?」
コブナ「ヒュンケル様。こちらには父ちゃんやイサリ様もいらっしゃいますので、あなたは安心してティナお嬢様を探しに行って来て下さい!」
ヒュンケル「しっ……、しかしコブナ!!」
コブナ「…。分かっていますよ、これ以上あなたのせいで俺たちや他の皆を失いたくないって強く思ってくれているんですよね? でも、心配は無用です! 俺もいつかバッツ様やポップ様のように強い魔法をデビューして、ヒュンケル様やティナお嬢様たちをお守り出来るくらいに強くなるって誓いましたから大丈夫ですよ♪」
ヒュンケル「……。それでも、それでもオレは……」
ゴカイ「…。ヒュンケル様、私もコブナ様の言い分に一理あります。どうか私に免じて、今は目の前の事をお考え下さい!」
ヒュンケル「…。ありがとう2人共、俺は暫くこの家を留守にするから後の事は宜しく頼んだぞ!!」
ゴカイ・コブナ「「はいっ、ヒュンケル様もどうか……道中お気を付けて!!」

ふっ……、本当にコイツらは頼もしいな。
特にコブナはいつから、オレの本当の気持ちを察していただろうか。
フナムシの息子というだけでなく、まさかコイツにも憧れの存在がいたとは予想外だったな。
オレ的な考えを纏めて見ると、まずは初期魔法をマスターする為に顔見知りのマリオやネスから基本中の魔法を教わる可能性が十分に高いな。
それにアバンはこう言っていたな、かつてダイがデルムリン島にいた時に短い時間で自分流の奥義の1つ・海波斬をマスターしてしまったと度々呟つぶやいていたよな。

93話に続きます。

はい、いよいよバツティナ前提ヒュンティナ編開幕です。
ポップに引き続き、ティナの事を大切に思っているのはヒュンケルも同じです。
本作ではダイ、ティナ ヒュンケルの3人に初のシリアス展開のお話を描こうと思っています。
料理対決は勿論、天竜さんから頂いたリクも描かなきゃ行けないのですが…こちらの都合上により……次回作以降になる可能性があります。
そこは、ご了承下さい。

それでは、次の更新まで暫くお待ち下さい。
あ、感想やアドバイスなどはいつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.173 )
日時: 2022/06/05 08:47
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

※これから更新する93話から96話までの間、バッツ&ピカチュウサイドのお話になるのでご了承下さい。

第93話「久々の腕試し、バッツVSポップ 譲れない闘い①」

【アラバスタ王国 アルバーナ宮殿 校庭】

バッツ「行くぞポップ、久々のポケモンバトルだ!」
ポップ「ああ。久々過ぎて俺に見惚みとれんなよ、最初の1番手はコイツだ! 頼むぞ、ケンタウロス!」
ピカチュウ「…。嘘っ、いつの間にゲットしてたの?」
バッツ「ひるむなピカチュウ。最初は君から開始だ、俺の為にいいとこを見せてくれよ!」
ピカチュウ「うん、バッツさん!」

まさか、此処での練習試合がポケモンバトルになるなんてね。
そんな僕たちの審判を担当するのは、現アラバスタ王国の守護神・ペルさん。
対するポップは突然ケンタウロスを出して来たけど、どれだけ強いかを見せて貰うよ。
やはり最初はたいあたりで先手必勝をして来たね、此処がチャンスだよバッツさん!

バッツ「!?来るぞピカチュウ、そのままケンタウロスの背後に回れ!」
ピカチュウ「うんっ!!」
ポップ「まさか!? 狼狽うろたえるなケンタウロス、諦めずに周囲を走り続けろ!!」
バッツ「………」

甘いよポップ、僕とバッツさんの絆はこんな物じゃないからね。
それを読んでいたのか、バッツさんは僕にアイコンタクトで指示を出した。
これまでに積み上げて来た絆の効果を、今発揮すれば良いんだね。
うん、やって見るよバッツさん! しっかり僕を見ててね!!

どかーんっ パラパラパラ……

ポップ「け、ケンタウロス!!」
ペル「ケンタウロス、戦闘不能! ピカチュウの勝利!」
バッツ「よっしゃあ、まずは1体目撃破だ!」
ピカチュウ「うん。……疲れちゃったから、交代いいかな?」
ペル「勿論。ポケモンの交代はチャレンジャーのみ可能だからね!」
バッツ「ありがとう。一旦下がれ、ピカチュウ!」
ピカチュウ「うんっ!!」
ポップ「…。おつかれさん、ケンタウロス! 流石だなバッツ、だけど俺は負けるわけにはいかねぇんだよ!」
バッツ「ふっ。それはお互いの恋人に対して、だろ? それはお互い様だ、ポップ!!」
ポップ「へっ。世界を救った光の戦士ってだけは確かにありそうだな、それを証明するなら俺を倒してからにしろよ!」
バッツ「………ッ!!!」
ポップ「コイツが俺の2番手だ。頼むぞ、ギャラドス!!」
ギャラドス「グオオオォォォォ……!!」

ま……、まさかポップもカスミと同じようにギャラドスを持ってたの。
あの時僕を引っ込めたのって、キョダイマックスを使う為に体力を感知する為に温存したかったかも知れないね。
対するバッツさんの2番手は、相性抜群の草か電気タイプかな。
どうしよう……、バッツさんが本気で次の2番手を悩んでいるよ〜。
お願い、僕に代わって誰か彼の背中を押して上げて!!

???「おい。折角の練習試合に、何手こずっているんだ! バッツ」
バッツ「……ッ!! まさか、その声は!?」

BGM設定:クロノ・トリガーよりクロノのテーマ(別名:グラジオとバッツとカキ、〜変わらない3人の強い絆〜)

カキ「此処で1つだけバッツさん……、あなたの為に特別に俺が直々にアドバイスをするぞ。ドラゴンや水タイプのポケモンなら電気、草タイプが有利の筈だろ!」
バッツ「………ッ!!!」
グラジオ「バッツ。リーリエに前もって事の状況を話したら1発で許可を貰ったから、アイツのシロンを借りて来たぞ!」
バッツ「……。ちょっと待てよグラジオ、お前の気持ちは凄く嬉しいけど……このバトル中は他者の所有ポケモンとの交代は出来ない決まりんだよ!」
カキ「……ッ!!!」
グラジオ「なっ……、何だとっ!?」
ペル「その通り。これはバッツくんも言っていたが、この戦いは本人たちの大切な練習試合その物なんだ、大切な仲間であるバッツくんを助太刀したいお気持ちは痛い程分かるが…此処は私に免じて彼らの戦いを最後まで見届けてやって欲しい!」
カキ「……。ペルさん……」
グラジオ「…。分かった、絶対に負けんじゃねぇぞバッツ!」
バッツ「ああ。…それとさっきのアドバイスだけど……凄ぇ助かったよ、ありがとうなカキ!」
カキ「はい。まずはこの闘いを制覇して下さい!!」
バッツ「勿論だ!!」

ありがとうカキ、グラジオ。
君たち2人が来てくれたお陰で、バッツさんにも勝利が見えて来たよ。
僕も一言で言うなら、彼らと同じ気持ちなんだよね。
僕だってかつてはマリオや時リンクたちと共に戦って、幾多の世界を平和に導いて来たんだよ。
その頃から僕はねバッツさん……君と言う頼もしいパートナーと出会って、今までの苦楽を諦めずに頑張って来れた事だってあるんだからね。
そんな僕たちを応援してくれるカキやグラジオの為にも、此処からは僕たちの本領発揮と行こうよ!!

94話に続きます。感想・アドバイス等いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.174 )
日時: 2022/06/05 12:56
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: AuOiXVj/)

感想の前に訂正よろしいでしょうか…
「ドラゴンや水タイプのポケモンなら電気、草タイプが有利」という言葉がありましたが、

ギャラドスはドラゴンタイプ複合と勘違いされがちですが、ひこう、みずタイプです。。電気と地面しか弱点はありません。
また、メガシンカしてもあく、みずタイプなのでドラゴンタイプは複合されません。

そして、仮にギャラドスがドラゴン、くさだったとしても、くさタイプは等倍か半減になるためどこに行こうがこのアドバイスは間違っております。

すみませんついビクッと反応してしまって。ポケモンバトルを書く際には最低限そのポケモンの特性、わざ、持ち物を設定してメモっとくといいですよ。女剣士さんはタイプジャンケンもままならないようなのでサイト等でそのポケモンのタイプ相性も覚えておくといいかもしれません。
また、性格、努力値、種族値も把握していた方がいいかもしれません。

また、戦闘シーンですが、まるで分かりませんでした。(様子が)例えるならば、戦闘シーンの漫画を朗読されているようでした。戦闘シーンは細かく描写され、焦らしに焦らした時に絆を見せつけるのがとてもいいので、最低でも3000文字は戦闘描写を長引かせるといいかもしれません。しかし、ポケモンバトルは体術と同じで複雑かつ、長引くと同じ光景しか写りません。そのための性格、努力値、種族値、特性、持ち物です。例えるなら、特性アナライズでトリックルーム発動する…や、持ち物の気合いのタスキで持ちこたえる、種族値を比べて素早い方の描写を細かくする。等です。そうすればあっという間に3000文字なんて埋まります。

長引かせてしまいすみません。感想は書かないと決めていたのですが…申し訳ない。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.175 )
日時: 2022/06/05 13:57
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

ありがとうございます。

私も読んでいて気付いたんですが、実際ピカブイ経験していても戦闘描写は浅はかでしたね。
ギャラドスは水・飛行タイプだから、弱点は草・電気ですね。
ちなみに②か③で登場するポップの手持ちポケモン・リザードンやバッツの手持ちポケモン・ゴローニャorダグドリオの場合はどう描写したらいいですか?

P.S:嬉しいですが、今手元にピカブイの攻略本があるのでそこにあるタイプを再度確認しようと思います。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.176 )
日時: 2022/06/05 14:22
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: AuOiXVj/)

>>175
あ、いやっ、ギャラドスの弱点は電気、岩です…草は等倍です()

タイプ相性的にゴローニャが勝ってる上に硬いので最終的に勝つ方を決めて、ゴローニャの圧勝か、リザードンが不利になりながらも頑張る。とかが無難かなぁとおもいます。
リザードンなら『もうか』があるので終盤攻撃を耐えてもうか発動で逆転ってのも熱いとおもいます。

ターン制とアニポケのような自由制のバトル形式どちらにしようか迷いますよね…
ターン制だと見栄えないし、自由制は描写難しい…私はどちらもごちゃ混ぜにして描いてみてます。
まあ最期の足掻きは世界観が世界観なのでポケモンバトルなんて描きませんけどね()

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.177 )
日時: 2022/06/05 14:32
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

成程。
ピカブイの相性リスト見た所、地面は炎に抜群ですが…逆に岩は相性が悪いみたいですね。
あるいは相手のタイミングを見計らってピカチュウに戻し、穴を掘るで逆転するのもいいかと思います。

実際白いロコンは氷タイプだから、炎・飛行タイプのリザードンにとっては相性が最悪ですからねぇ。

1つ質問なんですが。
ピカチュウやサンダースのような電気タイプは地面駄目じゃないですか、もし追加所持ポケモンとしてイシツブテが相手の場合は水・草タイプに切り替えるのも可能なんでしょうか?

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.178 )
日時: 2022/06/05 18:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第94話「久々の腕試し、バッツVSポップ 譲れない闘い②」

【アルバーナ宮殿 校庭】

???「………」
ピカチュウ「…。待って! バッツさん、僕に任せてくれるかな?」
バッツ「……。ピカチュウ……?」
ポップ「………ッ!!!」

…? 待てよ、確かバッツと普段から一緒にいるピカチュウは別名電気鼠だったな。
つまり奴の苦手要素が地面・岩のように、硬い奴らを俺が所持しているとしたら好都合だぜ!
しかしポケモンバトルを開始して少ししか経ってねぇのに、俺は1体のポケモンを失っちまってる。
よしっ、逆転に入り込むなら一旦ギャラドスを戻すしかねぇ!!

【観客席側】

カキ「どう言う事だ? バッツの方はまだ2番手のポケモンを出していないぞ。」
グラジオ「いや。先に変化があったのはポップの方だ、恐らく電気タイプに有効な地面・岩タイプで逆転を狙うつもりだろう…」
ポップ「(会場内では)くっ……。ピカチュウが相手だと部が悪い! 一旦戻れ、ギャラドス!!」
カキ「………ッ!!!」
グラジオ「マジか?!」

特にグラジオさんよ、確かにあんたの推測は間違っちゃいなかったぜ。
いくら久々の練習試合とは言え、俺もバッツもそこまでの知識をあまり身に付けてねぇからな。
…この日を楽しみにしている少し前、俺はある奴らから基本的なコツを教えて貰ったんだ。
元ロケット団の1人でありながら、ポケモンバトル初心者の俺に基本的なテクニックを教えて貰った事があった時期を今でも思い出すよ…。

【回想:アイクの家 ポップの部屋】

???『そうだポップ。今度の非番の日、どっかで練習試合して来たらどうだ。』
ポップ『へっ!? 実際に戦えって? 俺とバッツがか?』
コジロウ『そうだ。俺もムサシやニャースと共にこれまでの悪事をしていたから、それなりに詳しいんだよ!』
ポップ『…。ポケモンとは少し異なるかも知んねぇけど、例えばバッツが炎の魔法を使うとしたら…氷か水で対処出来るって事なんだよな?』
ムサシ『おっ、いい所に気付いたわね!』
コジロウ『………ッ!!!』
ポップ『わあっ?! むっ……、ムサシ! 俺の部屋に入るならノック位して来いよ!』
ムサシ『ごめんごめ〜ん。あんたとコジロウがポケモン会話で盛り上がっていたからさ、あたしも混ぜて貰いたかったのよ!』
ポップ・コジロウ『…………(大きな溜息をしつつ)』
ムサシ『ちょっと、あたしの顔を見るなり溜息付かないでよ!!💢💢💢💢💢』
コジロウ『まあ……ムサシの事は置いといて。確かにポップの言う通り、人の場合はそうだが……ポケモンの時は何がオススメか分かるか?』
ポップ『炎・飛行タイプなら氷…だと炎系にしか効果がねぇとしたら、硬い系や電気タイプが有利になるって事か…?』
コジロウ『そうだ。それでも勝ちたいならまずは、練習試合をやって見るといいぞ!』
ポップ『おうっ、助かったよコジロウ! そうさせて貰うわ!!』
コジロウ『ああっ!!』

思い出した、炎・飛行タイプのポケモンを呼び出すなら今しかねぇ。
本来ならギャラドスがやられた時に出すと決めていたけど、もしあのまま出していたらこっちが不利になっちまうからな!
とにかくまずはバッツに勝つ事を考えるしかねぇ、いくら練習試合だろうと俺に敗北という言葉はない!!

【現在:アラバスタ王国 アルバーナ宮殿 校庭】

ポップ「ごめんよ。今はお前さんしか頼めないんだ、俺の為を思って挽回をしてくれ……リザードン!!」
リザードン「グォォォォ……」
バッツ「あのリザードンは、まさか?!」
ピカチュウ「うん。カキが移動として使っているタイプとは反対の、雌の炎・飛行タイプのポケモンだよ!」
ポップ「ふっ。俺も本来ならコイツを最後とりとして出したかったけどよ、先に倒されてしまったケンタウロスの為にも…全力で行かせて貰うぜ!!」
ピカチュウ「……。ポップ……」
バッツ「………」

ふっ、俺がコイツを出してもバッツ……アンタの表情は未だに変わらないのが良く分かるぜ。
此処まで俺たちは幾多の闘いを乗り越え、共に成長して来たからな。
なあコジロウ、あの時俺…アンタから基本的なコツを少しずつ教わって良かったと今は胸を張って言える気がするよ。
このポケモンバトルでは、お互いの持つポケモンにとって効果がいいとか悪いとかの区別があるからな。
アンタに教えて貰ったアドバイスを尊重しながら、俺はこの練習試合に掛けて見る事にするよ!!

95話に続きます。感想・アドバイスなどいつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.179 )
日時: 2022/06/06 08:34
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第95話「久々の腕試し、バッツVSポップ 譲れない闘い③」

【カントー地方 マサラタウン サトシの家】

タタタタタっ ガチャっ

???「ちょっとちょっとサトシにゴウ、これを観てよ!!」
サトシ「どうしたんだよマオ、急に息切らしながらこっちに来てさ!」
スイレン「とにかく観て。今コハルから、配信送られて来た!!」
ゴウ「よしっ、よく分からないけどテレビを付けるぞ!」

この日は久々の非番で、俺がサトシの家に遊びに来ていた頃だった。
スイレンの言う通りにテレビを付けて見ると、広い場所にスタジアムが置かれていたんだ。
…? 辺りを見渡すとどっかの宮殿みたいだけど、見覚えがあるんだよな…。
そうか! 思い出したぞ、この配信中継はアラバスタ王国からの中継なんだ。

ゴウ「えぇっ!? しかも闘ってるのって、バッツさんとポップさんじゃないか?!」
スイレン「今コハルから途中経過来て、ポップの方は1体倒れてる!」
マオ「…。逆にバッツさんの方は1体も不能になっていないけど、2番手をまだ出していない…」
サトシ「今ポップさんが出してるリザードンは雌で、炎・飛行タイプだ!」
ゴウ「…。俺、バッツさんには沢山お世話になったから彼には頑張って欲しいんだけど…」
???「ねぇ。そう言う事なら、直接行って応援したらどうかな?」
サトシ「まっ……、ママ?!」
???「大丈夫よサトシくん。あなたたちが不在の間は、我々エーテルパラダイスが守っているわ!」
ゴウ「ルザミーネさん!」
ザオボー「はい。デルムリン島にいるブラス殿に事情をお話したら、君たち用にキメラの翼を4枚準備してくれましたよ!」
ルザミーネ「ええっ。それにリーリエもじっとしていられないと言って、既に現地の方に行っているわ!!」
ゴウ「………」
???「ゴウくん!」
ゴウ「は、はい!」
モーン「君もサトシくん達と一緒に行って上げなさい。そして君の言いたいことは、正直に話すといい……」
ルザミーネ「モーン……」
ゴウ「…。分かりました、ではお言葉に甘えて行って来ます!!」
ルザミーネ「ええっ、気を付けてね皆!」

そうだよな、その通りなんだよな!
さっきテレビを付けて観て分かったんだ、此処で尊敬している人を応援するより現地に行って応援した方がいい。
それを感知したから、俺たちの移動手段を考えて人数分の移動アイテムを用意してくれたんだ。
いつかダイが言ってたよな、これがあるとMPを無駄に消費する必要はないって!!

【アルバーナ宮殿 校庭】

ピカチュウ「くっ……、うぅっ……」
バッツ「ピカチュウ……」
ポップ「流石だな。挨拶変わりにフレアドライブを放ったが、大したもんだよ!」
バッツ「…。本当にお前は、大分変わったんだな…」
ポップ「バッツ。アンタも同じだろ、少しでもこんな自分を想うあの子の笑顔を守る為に此処まで来たんじゃねぇのか?」
バッツ「………ッ!!!」
ポップ「でもな。今のアンタは違う、いつまでも過去に縛られ続けてんじゃねぇよ!」
バッツ「……。えっ……?」
ポップ「…。知らないとは言わせないぞバッツ、俺との練習試合をする前の夜……アンタは静かに泣いていたじゃねぇかよ!!」
ピカチュウ「………ッ!!!」

おっ、まさか本当に現地到着出来るなんて凄いな。
さて、応援しよう…と言い掛けた時何か荒れてる気がしたんだ。
俺が持ってるスマホロトムから最新情報を見てみると、どうやらバッツさんのピカチュウにダメージが来ている。
つまり、先手必勝としてポップさんはリザードンにフレアドライブを命じたんだ。
それでもピカチュウはバッツさんの為に、必死で立ち上がっているけど…何か様子が変だぞ。

ぱしっ

バッツ「ペル…?」
ペル「一旦中断にしよう。また明日、リベンジマッチを取り行う!」
ポップ「ちょっと待って下さい。今、此処からいい所なんですよ!?」
チャカ「…。済まないな、君たちの周りをよ〜く見てみな?」
バッツ・ポップ「「……。あっ……(汗)」」
ピカチュウ「確かに。折角の校庭がこの状況だと、バトル継続は厳しいよね…」
ペル「さあ2人共。明日のリベンジマッチに向けて、ゆっくり体を休みなさい!」
チャカ「観客席の皆も。今夜は我が城でゆっくり休んでくれ!」
ゴウ「………」
グラジオ「行くぞゴウ。また明日、此処に来ようぜ!」
ゴウ「…。ああ、そうだな……」

確かに、いくら練習試合だからと知ってバトルフィールド以外の物が壊れたら中断になるよな。
明日のリベンジマッチに備えて、この城の警備をしているこの2人で復旧とかしないと行けないのが大変なんだろうな…。
……この時はどうしたらいい、ひとまず客室に戻ってよく考えた方がいいかも知れないな。
それに、俺が気付く前にカキが一足先に戻って元気のないバッツさんを慰めに行ってるから…今回は彼に任せて置くしかないよな!!

96話に続きます。感想・アドバイスなどいつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.180 )
日時: 2022/06/07 08:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第96話「いい知らせと悪い知らせ」

【風の国 砂隠れの里 風影室】

ばんっ

???「……ッ!! そ、その話は本当なのか? ランファン」
ランファン「はい。若から事の状況をお聞きしました!!」
我愛羅「…。まさか、グランバニア夫妻やアリーナ姫 ヤンガスに続いて……ロックやバレットまでカオスに行くとは……」
ランファン「ですが風影殿。これは由々しき事態です、このまま料理対決やらポケモンバトルを行っている場合ですか?!」
我愛羅「…………」

恐らくこの状況なら、ナルトにも伝わっている筈だろう。
サザンビークにはカワキがいる筈だから、何かしら対策を立てている可能性がある。
本来ならばナルトの友人として駆け付けたい所だが、仮にも俺はこの国を支えなければならない。
どうする…? 誰か代わりに他の皆に知らせるべきだろうか…。

???「風影様!」
我愛羅「マリオにせつなじゃないか、まだいたのか?」
せつな「はい。風影様の慌て振りを見ますと、どうやら良くない事があったそうですね?」
我愛羅「ああ。現時点で7人の仲間がカオス側に行ってしまった、恐らくその理由は俺たちを守る為の最終的な判断だろう…。」
マリオ「…。きっとアラバスタ王国と火の国 カントー地方 サザンビーク国領 クリミア国にいる皆は、この事自体知らない筈だろうね…」
???「ならば風影殿。そのお役目を、俺たち2人にお任せ出来ないだろうか?」
我愛羅「いいだろう。フリオに天津飯、まずはサザンビークとアラバスタ王国に赴き…料理対決とポケモンバトルを取り止めにするよう……伝言を伝えて来てくれないか?」
天津飯「はいっ!!」
フリオニール「分かりました!!」

意外な組み合わせだね、フリオと天津飯のタッグは。
きっと彼ら2人の事情聴取なら、2ふたこくの王様もその場で納得してくれる筈だからね。
だけど、事情を知っても諦めないのがポップ自身のプライドなのもよく分かるけど。
お願いだから、レオナ姫を今も大切に思っているなら今の自分を見失っちゃ駄目だよ。
それ自体本気になっても、レオナ姫は更に辛い顔をするんじゃないかな。

【クリミア国 アイクの家 ボルトとイカダの部屋】

スッ……

???「イカダ。これが今の俺たち・第7班の写真なんだ」
イカダ「…。これが、今のボルトたちの姿なんだな?」
うずまきボルト「ああ。新生第7班にカワキも加わったんだけどよ、かつてアイツは何も入っていない器だったらしいんだ…」
イカダ「えっ…?」
うずまきボルト「今はよ。コードとルッカ姉ちゃんが最終的なメンテナンスを行っているけど、今の所の段階はまだ分かっていないってさ!」
イカダ「……………」
うずまきボルト「……? どうしたんだよ、イカダ?」
イカダ「……。ねえボルト、こんな事言うつもりはないんだけど……」
うずまきボルト「うん……?」
イカダ「…。あの頃の俺みたいに、また奇跡を起こすつもりなのか?」
うずまきボルト「…………」
イカダ「だってそうだろ? あの頃俺…、ボルトが必死で俺を助けようとしてくれたのに。俺はお前の話すら全く耳を傾けようとしなかったんだぞ。それなのに……、それなのにボルトは俺の笑顔をもう1度見る為に必死で止めたのは何でなんだ?」
うずまきボルト「つまりそうだな…、お前の為に分かりやすく言うなら。俺は俺のしたい事をやっただけなんだよ!」
イカダ「えっ……?」
うずまきボルト「…。確かにテンマやお前の姉ちゃんを手にかけてしまったのは俺だ、でもな……あの時アラウミの部下の1人が言っていたんだよ! 俺の……俺のせいで。あの頃のお前を問い詰めたせいで、お前自身の心を傷付けたんだって!!」
イカダ「…。ボルト……」
???「もういいさ、ボルト!」
イカダ「あっ、姉ちゃん!」
青煉「…………」

BGM設定:クロノ・トリガーより夜の底にて

ギュッ………

うずまきボルト「せっ……、青煉セイレン……?」
青煉「もういいんだボルト。悪いのはあたしさ、イカダはたった1人の家族なのに…何もかも背負わせてしまったのはあたしのせいなんだよ」
イカダ「…………」
青煉「イカダ。これからはお前自身が決める事なんだ、今後大変な事が起きかけていようが……あたしら船戸の一族は何としてでもボルトやデンキたちに贖罪しょくざいしないと行けないんだからね!」
イカダ「ああ。ボルトの言う通り、俺たち新生船戸の一族も此処からは新しいスタートだ。ボルト、必要な事があるなら何でも言って欲しい!!」
うずまきボルト「イカダ…。その気持ちは嬉しいよ、実はな……もう頼んじゃったんだよ……」
イカダ・青煉「「………。えっ……? えぇーーーーーっ!!!」」
うずまきボルト「あははははは。悪ィ、悪ィ………」
青煉「ボルト。今言ったばかりじゃないか、何あたしらに相談もなく勝手な事をしてんだよ!!💢💢💢💢💢」
イカダ「ちょっ……。ちょっと待てって姉ちゃん、とりあえず一旦は落ち着こうよ。なっ?!」
青煉「……。分かったよ、急に荒げて済まなかったねボルト」
うずまきボルト「…。いや、確かに前もって話さなかった俺も悪かったからさ。おあいこだな!」
青煉「あはははは。確かにその通りだな、ボルト!!」

ふぅ〜、何とか俺の一声が通じて良かったよ。
折角設けて貰ったお部屋を半壊にしたら、少しの間だけ使用出来なくなっちまうからな。
あの頃ボルトは俺自身の心を問い詰めたって言ってたけど、本当は違うんだよ。
船戸の未来を取るか……大工として生きるべきかを、俺はかなり悩んでいたからな。
だからあの時は必死になって好きな趣味を捨ててしまったけど、今は違うんだ。
全ての闘いが終わって落ち着いたら、またカジキ親方の所に行って弟子入りを再度志願して見ようかな!!

97話に続きます。

はい、ほのぼの&ギャグ要素ありの回になりました。
これから来る戦闘シーンは本当に苦手なんですけど、作者なりに頑張って克服したいと思います。
後半はボルト+船戸一族の姉弟がメインになりましたが、書いてる内に作者も少しだけ笑みが溢れて来ました。
悪気のないボルトでも、たまにはいいんじゃないかと思って天然要素を入れて見ましたけどw

それでは、次のお話まで暫くお待ち下さい。
あっ、感想・アドバイスなどいつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.181 )
日時: 2022/06/07 17:26
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんにちは、作者です。
これまで100レス以上行った作品はないですが、次回の第5章で締めようと思います。

今作の元凶は、ラヴォスになりました。
ケフカらカオス勢との闘いは、次回作に持っていこうと思いますので宜しくお願いします。

本編97話に続きます。
あ、感想・アドバイスなどいつでもOKですよ。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.182 )
日時: 2022/06/08 07:58
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第97話「ヒュンケルとティナ②」

【デルムリン島 ブラスの家】

???「おっ? ヒュンケルくんじゃないか!」
ヒュンケル「チウか。随分久し振りだな!」
チウ「本当だね。…それにしても君が来るのは珍しいですね、誰か探しているのかい?」
ヒュンケル「ああ。それなんだが……」

チウとは、バーンパレスの防衛以降会っていなかった。
あの頃はオレやダイ レオナ姫 マァムの印は光っていたが、ポップだけ光らなかった事がある。
あの時のアイツを好いていたのは、マァムの他に占い師・メルルもいたのは正直驚いていた。
だけどアイツはメルルでもマァムでもなく、レオナ姫を選んだ。
その件に関しては、大きな一歩と言ってもいいだろう。

チウ「…。成程、行方が分からなくなったと言う金髪のポニーテールをしているお嬢さんを探しに来たと言う事だったんだね…?」
ヒュンケル「ああ。何か情報は掴んだのか?」
???「うん。その頃なら僕とトワリンが近くにいたから、大抵は知ってるよ!」
ヒュンケル「マルス、トワプリンク!」
トワリン「よっ。久し振りだな、ヒュンケル!」
ヒュンケル「…。何故、お前たちが此処に?」
マルス「うん。僕もあれからそのまま直帰しようかと思ったんだけど、いつこの島にも被害が出るか分からないから護衛を頼むってアラウミ船長からの指示なんだ!」
ヒュンケル「……? 誰なんだ、そのアラウミと言う男は?」
トワリン「あ〜。ヒュンケルは知らなかったか、新しく俺たちと一緒に旅をする事になった新生船戸一族なんだよ!」
マルス「うん。あの言い伝えもね、この島まで届いてるから何も心配はいらないんだ!」
ヒュンケル「……。マルス……、トワリン……」

どうしても、言い出せない。
ティナが此処にいるのかと聞いて置きたかったが、話がズレてしまったようだな。
それを悟ったのか、チウはマルスとトワリンにオレの本来の目的について事情を話す。
本来ならバッツが来てもおかしくはなかったが、アイツは今アラバスタの方で英気を養っている頃だろう。
アイツより先にアイクの容体も徐々に回復して来て、今は完治に向かっているとクロコダインから報告が来たんだ。

ぽんぽんっ

チウ「ほらヒュンケルくん、行って上げなよ!」
ヒュンケル「チウ……?」
トワリン「…。実は交代制で様子を見に行ってるんだけど、ティナ先輩なら海岸の方で途方に暮れていたんだ…」
ヒュンケル「なっ……、何だって?!」
チウ「うん。僕も見たぞ、多分だけど彼女……マァムさんやダイくんたちの師匠だったあの人の墓前で泣いていたに違いない!」
ヒュンケル「………ッ!!!」
???「ヒュンケルくん、これを彼女に使うといい!」
ヒュンケル「お前は……、医者のマリオか!?」
ドクマリ「ああ。少し前からこの島の医者として派遣されていてな、今も色んなモンスターたちの健康診断などを毎日欠かさず行っているんだ!」
マルス「Dr.マリオ……」
ドクマリ「それに……、同じ医者のよしみでもあるアイツも何処かで生きている気がするんだ……」
チウ「……。ねえトワプリンクくん、今の彼の話で何か思い当たる人物はいるかい?」
トワリン「………ッ!!! ま、まさか?!」

Dr.マリオ……、つまり医者のマリオのよしみと言えば医者のルイージか。
何という事だ、オレはティナを探す事に集中してしまった為に肝心の情報を掴めなかったとは。
するとマルスは難しい顔をしながらも『この世界』全体の地図を取り出し、辺りを気にしながら静かに広げ始める。
現在オレたちがいるのはデルムリン島で、印が付いているのは現在地を意味しているな。
これからオレが向かうティナの元には数キロ程離れている海岸と言うことは、今なら間に合うかも知れないぞ。
そして医者のルイージがいると言う居場所だが、恐らくパプニカ王国の何処かで英気を養っている可能性が十分に高いだろうな。

98話に続きます。

はい、最新話更新です。
久々にヒュンティナ編を更新しました。
今後もサイドを変えながらの更新になりますので、宜しくお願いします。

次の更新予定は、本日の19時か21時辺りの予定になりますので宜しくお願いします。
それでは、次のお話でお会いしましょう。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.183 )
日時: 2022/06/08 20:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第98話「恋人と闘うための覚悟①」

【ネイル村 村長の家】

???「…………」

わたし、あれからどうしていたのかな。
ある日夢の中で、ロックがわたしを呼ぶ声が聞こえていて……そうしたら辺りは徐々に暗くなっていったんだよね。
ゆっくり目を開けると、わたしの両腕はかなり痛いダメージを受けたままだった。
駄目、此処で倒れたら行けない……のに……。
そう誓った途端、意識は途切れてしまったんだ。

???「………んだ、しっかりするんだエアリス!!」
エアリス「あっ……せつな……に、マリオ……」
マリオ「良かった、3日間意識がなかったから心配したんだよ!」
エアリス「……。わたし、どうしてたの…?」
せつな「…。状況を把握するには、まずはあなた自身の今の状態を把握しなければならないぞ!」

せつなにそう言われて、ゆっくりと自分の状態を見た。
そっか、わたし……不思議な夢を見ていたからうなされていたんだね。
だからわたしはまた、皆から離れて……1人此処まで来てしまったんだ。
どうしてかなんて分からない、でも……ロックのいない旅なんて…耐えられないから。

がちゃっ

???「うん。俺たちにも分かるよ、その気持ち!」
エアリス「ダイ、マァム!」
ダイ「…。結局さ、料理対決とかポケモンバトルは一旦中断になったんだよね〜」
イサリ「ああ。だがそれらもまた、例のラヴォスを倒した後に再開する予定になっているぞ!」
エアリス「…………」
カワキ「…。アンタにとってロックは大切な人であり……、俺たちにとってアイツは大事な戦力として闘いづらいって言う気持ちは誰だって同じさ、でもなエアリス。アンタにはアンタにしか出来ない役目があるだろ!」
エアリス「………ッ!!!」
イサリ「そうだ。ますばアナタ自身が強くならなければ、この先に行く事は難しいかも知れないぞ!」
エアリス「………。ごめん、少し考えたい……」
ダイ「そうだね。急な話だから、混乱するのも無理はないよ!」
カワキ「ああ。アンタに考える時間をやる、だが……これだけは覚えて置いて欲しい!」
エアリス「何っ?」
カワキ「万が一アンタが道を外しそうになっても、俺たち全員で止めて見せるからよ! その時は覚悟するんだな」
エアリス「何よ! あなたたちに、わたしの気持ちなんて最初から分からないのよ! これまでの闘いだって、ロックがいたからわたしは闘う為の恐怖に負けないで此処まで頑張って来たんだから!!💢💢💢💢💢💢」

バタンっ

ダイ「あっ、エアリス!!」
マリオ「…………」
せつな「ダイ、マリオ! 今は1人にさせて置いた方が良さそうだ……」
デデデ(ネルさん次元)「いや、オレが行こう!」
クッパ(ネルさん次元)「そうだな。彼女を説得するには、我輩たちで何とかするしかないのだ!!」
ルイージ(ネルさん次元)「………。エアリスさん、どうしてこれまでの事を僕たちに打ち明けてくれなかったの……?」
善逸(ネルさん次元)「……。それに関しては後からでもいいんじゃないかな、まずは彼女の後を追わなきゃ!」
ドロッチェ「ああ、そうだな!」

わたしだって、ティナのようにロックの事を全て知ってる訳じゃないけど。
いつかわたしは、わたしたちの元を離れる前にロックに話した事があったのを思い出した。
当時幼いわたしと産みの親・イファルナの2人は、ある施設にいたの。
その頃は幼いわたし自身が、古代種の末裔である事自体知らなかった。
あまりにも辛くて逃げ出したけど、気付けば夜行性のモンスターが沢山いたの。

【魔の森の中】

エアリス「はあ〜、大人しくしなさい!」
モンスター1「ぐへへへっ、異性のいいお嬢さんだ!」
モンスター2「しかし、経った1人でオレたちに勝てる訳ないだろう?」
エアリス「くっ………!!」
???「1人じゃないさ、俺たちが付いているんだ!」
エアリス「…………ッ!!!」
クロコダイン「うおぉぉぉぉ。獣王会心撃ーーーーー!!!」
ダイ「俺の渾身の技を受けてみろ、アバン……ストラーシュ!!」
せつな「これ以上我々の仲間に指一本触れさせんぞ、群れ立ちのツバメ!!」
モンスターたち『ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!』
エアリス「…………」

すっ………、凄い力!
あの大地さえも切り捨てる斧系の最強技、獣王会心撃!
クロコダインに続くように繰り出したのは、大地を斬り 海を斬り……そして空を斬る。
その全てを斬るのが、彼やマァムの師範だったアバン先生が残してくれた最強の技・アバンストラッシュ!
最後は無数の矢が狙った標的ターゲットへと集中して行く、群れ立ちのツバメ。
そんな彼らの事を、わたしは甘く見てしまったかも知れない気がしたんだ。

99話に続きます。

はい、最新話ではエアリスの憂鬱がメイン回でした。
しかしロックと離れ離れになった事を自覚しようにも、運悪くモンスターの群れに遭遇してしまう。
そんな彼女のピンチを助けたのが、元百獣魔団の団長・クロコダインらだった。
自分のピンチを救ったクロコダインたちを見て、エアリスはある決意をし始める。

果たして、彼女の本意とは一体!?
感想・アドバイスなどいつでもOKですよ。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.184 )
日時: 2022/06/08 23:54
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

あ、遅れましたけど。

今作の主なカプ一覧を載せて置きます。

〜Final Fantasy シリーズ〜
WoLセラ フリマリ ルーレフィ インサラ セシロザ エジリディ ツキポロ パロレオ セオアシュ セツリル クラティ スコリノ アーセル ティユウ ホプライ エスデュス マキレム ノクルナ

〜Dragon Quest シリーズ(ダイ大も含みます)〜
ロレムン クリアリ 主ビア アルマリ 主ゼシ ククミア 主セニャ カミュベロ グレマル アクメア ラゼルXテレシア ツェザールXオルネーゼ ヒュンエミ ダイマ ポプマ ポプレオ ダイレオ

以上です。
ちなみに作者である私は、DQ8と11sではゼシカとセーニャルートをよく見ます。
別にミーティアは嫌いではないですけど、DQ8本編中……主人公の事を気にかけているのがちょっと嫌な気持ちになります。
しかし、ゼシカにとっては仲のいい友人でもあり……恋のライバルでもありますw
なので、3DS版とSwitch版では主ゼシ 主セニャパートでクリア済みです。

それでは、主なカプ一覧でした。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.185 )
日時: 2022/06/09 08:29
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第99話「それぞれの休暇 ー主ゼシ編ー」

【クリミア国 アイクの家 洗面所】

ジャー……… キュッキュッ……

???「…………」

ねぇ兄さん、あの時から私を信じてくれてありがとう。
兄さんと瓜二つの彼に初めてあった時、てっきり強盗団の人だと勘違いして攻撃しちゃった時があったよね。
もし兄さんがああ言ってくれなかったら、私はその人を殺してしまう所だった。
いつか兄さんに報告したよね、私…大切な人が出来たんだよって。
その彼はどことなくだけどね…サーベルト兄さんによく似ていて、時には私たち仲間の事を考えてくれる頼もしい人なんだよ。

ひょこっ

???「お〜いゼシカお嬢さん、まだ身支度で戸惑っているのか?」
ゼシカ「………ッ!! ち、違うわ。ちょっとだけ昔の事を思い出しちゃって……」
アラウミ「はっはっはっはっは。まあ無理に思い出す必要もないが、あまり背負い込みすぎるんじゃねぇぞ?」
ゼシカ「……。アラウミ船長……」

見ず知らずの私を、こんなにも丁重に扱ってくれるのは凄くいいことのような気がする。
時間を見ると、待ち合わせ時刻まで30分しかないと察したわ。
今日は兄さんの命日だから、彼と行く事をすっかり忘れていたわ。
1人辛い思い出を考えていたなんて、エイトにはとてもじゃないけど言えないもの。
アラウミ船長も言っていたけど、あまり背負い過ぎるのは良くないって事はとても痛感するわ。

【リーザス像 リーザスの手前】

タタタタタっ

???「あ、ゼシカ!」
ゼシカ「ごめんねエイト。待ったかな?」
エイト「ううん。僕もちょっとだけあたふたしていたからね、時間はぴったりだったよ!」
ゼシカ「ふふっ!!」
エイト「……? どうしたの?」
ゼシカ「……。ねぇ、此処に来るのは私たちが初めて会った時以来よね?」
エイト「うん。当時僕たちには呪いにかけられていたトロデ王と姫さまを助け出す為に、幾多の長い旅を沢山していたんだよね…」
ゼシカ「うん。そんな私たちを受け入れてくれたり、背中を押してくれた人たちも沢山いたよね!」
エイト「……。モリーさんとゲルダさんを仲間にしてからだよね、初めて僕のもう1つの故郷に行ったのは……」
ゼシカ「…。うん、あの頃の出来事なら少しずつだけど思い出せるわ。時には多くの人を失ってしまう事があっても、私たちにはマリオやリンクたちがいてくれるんだもの!」
エイト「…。ゼシカ………」

本当はね、本当は他の皆にサーベルト兄さんの経緯を話したかった。
でも、彼らは聞いてくれるかも知れないけど。
私が……、私が語る事自体が怖いの。
これまで皆と一緒に色んな世界、私たちの知らない光景を沢山目にして来たけど。
それでも私には、兄さんの最期を皆の前で話す資格はないわ。
するとその側で、小刻みに震えている私の両手を優しく握ってくれる大切な人が何かを察したのか……リーザス様の前で抱き締めてくれたの。
この行動はまるで、「大丈夫だよゼシカ、その時は僕も一緒に皆の前で言うから」と私の背中を優しく押してくれるような優しい一声だったわ。

100話に続きます。

今回は、当時長い旅をしていた2人がメインのお話です。
仲間との出会いや、主人公の明かす第2の故郷なども含めています。
それでもゼシカにとっては、色んな旅をして行く中で大きな希望を残してくれた人たちを思い出してしまった。
そんな辛さを知った彼女を見て、エイトはただ優しく彼女を包み込み……自分も一緒にマリオたちに打ち明ける事を決意します。

次は、アイゼル編を描こうと思います。
多分今回描いた彼ら以上のシリアスになる可能性がありますので、ご了承下さい。

更新予定は、19時以降になりますので宜しくお願いします。
それでは、次のお話を楽しみにしていて下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.186 )
日時: 2022/06/09 21:57
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第100話「久し振りの再会、サラダとノジコ」

【東のイーストブルー ココヤシ村】

うちはサラダ「…………」
イカダ「ねぇサラダ、此処が本当にあの人の故郷なのか?」
うちはサラダ「うん。イカダたちは初めてかも知れないけど、此処はね……かつてある一味のせいで苦しんでいた村だったんだ…」
フナムシ「ある一味…?」
???「そう。何を隠そう、あたしはその一味の元幹部だったのよ!」
イカダ「………ッ!!!」

嘘だろ……、まるで全ての航海に長けているこの人が元アーロン一味の幹部だって。
俺とフナムシはそれ自体知らないのにも関わらず、サラダは全く動じていない。
更に興味を示し始めたのか、1番に動いたのが食満留三郎さんと立花仙蔵さんだ。
彼らは当時の記録を探りたいと言い残し、ある場所へと向かい始める。
記録自体保管してある場所と言ったら、本屋辺りだろうか。

???「久し振りだね、ナミ!」
ナミ「ノジコ。元気にしてた?」
ノジコ「ああ。アンタもそれなりに元気そうじゃないか!」
うちはサラダ「あの。お初にお目に掛かれて光栄です!」
ノジコ「ふ〜ん。正にその瞳は、サスケの血を受け継いでいるみたいだね!」
うちはサラダ「…。今も大事にしているんですね、その飾りを……」
ノジコ「まあね。あたしとナミが義姉妹って話は覚えているかい?」
うちはサラダ「はい。当時は孤児みなしごで、幼いナミさんを抱えていた事もあったとか…」
ノジコ「そう…。その時にね、経った1人の女海兵にあったんだ」

分かりやすく言うなら、2人にはその人との絆があるって事なのか。
あまり立ち話も良くないと察して、ノジコさんは俺たちを村外れにあるナミさんの家に招き入れてくれた。
凄い、まるで本当に当時の光景が残されているって実感がするよ。
……? 3人が写っている写真立てだ、つまり真ん中にいる人がさっき言ってた女海兵って人の事だろうな…。

【村の外れにあるナミの家】

カタンっ

イカダ「……………」
ノジコ「そう。その人があたしとナミの育ての親さ!」
イカダ「…。ごめんなさい、勝手に拝見してしまいました…」
ノジコ「いいんだよ。それに今頃、アンタたちと一緒に来た黒い髪形をした上級生たちが事の状況を把握しに行ってるからね!」
うちはサラダ「……。あの、その人の最期はどうなりましたか?」
ノジコ「……。かなり酷い物だったよ、そしたらナミの奴が……アーロン一味に入るって言い出したんだ!」
うちはサラダ・イカダ「「………ッ!!!」」
ノジコ「勿論。幼いあたしだって反対は精一杯はしたんだよ、何でナミが育ての親を殺した奴らの一員になる必要があるんだって!!」
うちはサラダ「……。そんな、酷い……」
イカダ「…………」
フナムシ「…。イカダ様……、サラダお嬢様……」
ナミ「…。あのねサラダ、イカダ。あの頃あたしがおこなった行為はね…魚人帝国にすると言う計画をくわだてていたアイツらからこの村を解放する為にね、当時のやり方に出たのよ!」
うちはサラダ「それが。このココヤシ村をそのアーロン一味から解放する為に、強い海賊たちが持っていると言うお宝を長年求め続けていたんですね…?」
ナミ「ええっ……、その通りよサラダ………」
うちはサラダ「…………」

要するにこれは、自分が心の底から笑う事を封じるしかなかった。
本当の親でなくても、此処まで愛情を持って育てて貰ったこの女性海兵さんに恩返しをしたかったって事なんだね。
だけど、それ以上無理に笑う必要はありませんよナミさん。
その女海兵さんじゃないけど、あなたの悲しみや苦しみなら私たち皆でほぐす事が出来るから…その時が来たら私たちに遠慮なく頼って下さい。

101話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.187 )
日時: 2022/06/10 07:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

〜第5章の雑談と最終章の見どころ〜

シュタッ

ヤマト「成程…。ナミって子にも故郷を救う為にその作戦に乗ってしまったんだね…」
カワキ「しかも村を解放する代わりに、多額の金を要求するとか最低だぞ!」
ヤマト「確かに。君の言葉を聞いて、僕も静かに怒りを覚えて来た所だよカワキくん!」
カワキ「ああ。いよいよ、本格的に最後の戦いになりそうだな…」
ヤマト「そうだね。1度も本来の島を出た事がない僕にとっては憧れの場所その物になるけど、その島を新しく生まれ変わる為にも僕は君たちと行く事を決意するかも知れないからね…」
カワキ「成程。それなら俺じゃなくても、他の奴らがアンタを受け入れてくれる筈だぜ!」
ヤマト「うん。そうだよね」
カワキ「よしっ。じゃあ例の次回タイトル、初の幹事だが……頼めるか? ヤマト!!」
ヤマト「いいよ。次回最終章:仲間たちの新たな旅立ち、……初めて幹事を君から任せて貰ったのはいいけど。旅立ちって言葉を聞く度に寂しくなるのって僕だけかなぁ?」
カワキ「いや。俺自身としてはそうは思わないが、ボルトやサラダたちならそれに応えるかどうかは分からねぇぞ…」
ヤマト「凄いなぁカワキくん。君の回りは賑やかな人たちが沢山いるんだね!」
カワキ「…。別にそんなつもりでアイツらと行動を共にしてんじゃねぇけど、そういうのもたまには悪くない気がするな…」

以上が、第5章を振り返ってと最終章の見どころです。
さて、この小説も次回の更新から最後の戦い編に入りますので……読者の皆さまにも最後までお付き合い下さい。

本編101話に続きます。
次回の101話更新は、本日10日の14時頃の予定になりますので…暫くお待ち下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪