二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.188 )
日時: 2022/06/10 20:59
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第101話「黒の夢への手がかり」

【DFFNTの世界 月の渓谷】

???「……………」

何だろう、クリスタルが沢山あるあの場所は。
まるでその場所から、強い闘気を感じるよ。
よしっ、まずは偵察に出てみようかな。
このままこの場所で眺めているよりも、直接行った方が話が早そうだ。
気になる場所の中に入ると、広いお部屋の中に繋がっていたんだ。

【クリスタルルーム】

???「綺麗…。まるでこの結晶から何かを感じるみたいだ」
???「恐らく、クリスタルの結晶であろうな…」
ダイ「えっ……!? き、桔梗様?!」
桔梗「ダイ。私はこの結晶の事について、以前セシル殿に聞いた事があるのだ。」
ダイ「えっ…?」
桔梗「彼は笑顔でこう言っていたよ。8つのクリスタルが全て揃いし時、更なる扉は開かれんっとな!」
ダイ「…。地底の世界にある闇のクリスタル、地上の世界にある4つのクリスタルが揃えば……黒の夢にも繋がるんだね?」
桔梗「そこまでは分からないが、もしかすると…それ自体が可能になる日も近いかも知れぬぞ!」
ダイ「…………」
桔梗「さっさと戻るぞダイ。あまりお前の帰りが遅いと、あのピンクの武闘家娘に私が叱られてしまうのでな!」
ダイ「あっ……。ま、待ってよ桔梗様〜!!」

初めて来たのに、桔梗様は全てを知っていた。
クリスタル……、それは光の力を持っているおれたちに必要なキーアイテムかも知れないね。
月の渓谷を後にすると、外にはクロコダインの相棒・ガルーダが待っていた。
桔梗様は彼の背中に乗せて貰い、おれはガルーダの左足を抑えながら皆がいるクリミア国へ戻っていく。

【クリミア国 アイクの家】

ガラガラガラー

ダイ「皆、ただいま!」
アラウミ「おぉ勇者ダイ、待っていたぞ!」
イサリ「任務ご苦労様でした。して、クリスタルルームの状況はいかがでしたか?」
ダイ「うん。明日にでもセシル王の世界に行って、地上にあると言う4つのクリスタルを片っ端から集める必要があるんだ!」
アラウミ「…。やはり、黒の夢に行くにはクリスタルが必要不可欠なんだな?」
ダイ「うん。これはあくまでおれの推測なんだけど、おれたちが2手に分かれたら向こうも動き出すと思うんだ!」
文淡ブンタン「…。カオス軍の総大将が漁村の村の住人だからね、これは気を引き締めて行かないと私らがやられてしまうよ!」
巨峰「それで…? どのように組み合わせ、するんだ?」
ダイ「…………。ごめん、そこはおれが1人で考えたいんだ。いいかな?」
文淡「そうだね。誰をどの班にするかは、じっくり考えた方が良さそうだ…」
巨峰「ダイ…。焦らず、ゆっくり悩め…」
ダイ「うん…。ありがとう、巨峰」

それ自体しか今は考えられないから、食事すらロクに取れない気がする。
そんなおれを心配しつつ、少しだけでも食べろとヒュンケルは言ってくれる。
ありがとう、その気持ちだけで嬉しいよ。
確かに何かを口にしないと、十分に英気を養う事は出来なくはない気がするんだけどね。
それでもおれ的には、かなり悩んでしまう癖があるんだよなぁ〜……。

102話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.189 )
日時: 2022/06/11 06:52
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第102話「元地獄の帝王・フリーザの作戦」

【クリミア国 アイクの家 リビング】

がサッ

???「マァムさん、ちょっと宜しいですか?」
マァム「えっ…? でも私、皆の食事を作らないと行けないから…」
フリーザ「大丈夫です。既に他の方にお願いしていますから、安心しなさい!」
マァム「はっ……、はぁ……」

この娘の回復能力は、確かにバッツさんやレオナさんにも負けていない程の力を感じます。
いくら彼女が元僧侶であったにしても、あちらさんの総大将はそんなに甘くないと言えますね。
それにマァムもまた、あの勇者アバンさんが認めて下さいました戦士の1人ですからね。
本来の世界以外の戦いに不慣れだとしたら、私が直々に教えないと行けませんね。

【フリーザの部屋】

???「あっ、フリーザ様!」
フリーザ「済みませんねぇギニューさん、今日私はこの娘さんにこれまでの戦力をお話しなければなりませんから…場所を移動しなさい!」
ギニュー「はい、分かりました!」
マァム「…………」
グルド「……。おいお前、フリーザ様の前では失礼のないようにな!」
リクーム「馬鹿かグルド。マァムちゃんがそんな失礼な態度が出来る女じゃないだろ!」
グルド「くっ………」
ジース「済まないな。グルドは俺たちで何とかするから、マァムお嬢様は何も気にしないで欲しい」
マァム「ええっ……」

全く、私に失礼な態度を取っているのはあなたの方なんですよグルドさん。
まあ、ギニューさんたちが一緒にいますから何も心配は入りませんけどね。
おや? きっと私とお嬢さんの為に気を利かせてしまったみたいですね。
素晴らしい香りです、淹れたてのコーヒーだとすぐに気付きましたよ。
さて、お夕食の時間まで大分ありますから何かお話しなければなりませんね。

スッ………

マァム「ねえフリーザ様、これは…?」
フリーザ「はい。まずは敵側の戦力から目を通して頂きたいのですよ、マァムさん!」
マァム「…………」
フリーザ「以前私はバッツさんから、ある暗黒魔道士に関するお話を耳にした事があります…」
マァム「えっ……?」
フリーザ「……。その暗黒魔道士から感じられる闘気オーラはマァムさん、あなたやダイくんたちがこれまでに闘った相手とは全くのけた違いなのですよ!」
マァム「…………ッ!!!」
フリーザ「しかし。元バーン軍の最高幹部と呼ばれている魔軍司令・ハドラーさんの魔力にはあの男に対抗出来る力を感じますね……」
マァム「……。アイツは私やダイ ポップたちの師匠だけでなく、ヒュンケルの育ての親にまで手に掛けた最低な男なんですよ……」
フリーザ「………ッ!!!」
マァム「でも。レオナにはまだ伝えていないんです、勇者アバン先生の最期を……」
フリーザ「…。それ程までにアバンさんはアナタやダイくんたちを信頼していたのですね……」
マァム「…………」
フリーザ「…。それで隠れているおつもりですか? ボルトくん!」
ボルト「…………ッ!!!」

どてーん

マァム「えっ…!? ぼ、ボルト?!」
ボルト「いっ………、イテテテテテ……」
フリーザ「ボルトくん。まずはマァムさんを安全な場所に避難しなさい!」
ボルト「えっ……? 要するに、作戦の説明に入る前にマァムの姉ちゃんが泣き出してしまったって事ですか?」
フリーザ「そうです。話の読み込みが早くて助かります、今は彼女の回復に専念して下さい!」
ボルト「はっ……はい、分かりました!」

暗黒魔道士・エクスデス、あなたは自分の欲する無の為ならば何をしても許されるのですか。
それ自体を阻止しようと、自分の命が燃え尽きるその時まで彼に対抗した勇敢な王様がいると言う話をバッツさん直々に教えて頂いた事があります。
しかし彼は久しく振りにバッツさんたちがいる世界に来た時点で、一時的な記憶を失ってしまったと…。
今ならこの私にでも痛感出来ますよ、ガラフさん。
あなたに果たせなかった事は必ず、私たちで果たして見せますからね!

103話に続きます。

次の更新は、本日の朝10時頃を予定していますのでご了承下さい。
それでは、次の更新まで暫くお待ち下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.190 )
日時: 2022/06/11 11:48
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第103話「守るべき主君たち 時リンと無一郎編①」

【クリミア国 アイクの家 時リンの部屋】

カタッ………

リンク「……………」

ネルさん次元の皆に合うのは、あの時以来かな。
クロノくんを助けて以降は、各自最後の闘いに向けて修行を積まなきゃ行けないからね。
それでも僕は、この道を選んだ事に後悔はしていない。
時の知恵姫・ゼルダ様も言ってたように、これはお互いの新しい道に進む事だと言っていたからね。
でも僕には、1度だけ会いたい友人がいるけど…今のままじゃ厳しいかなぁ。

???「……ンク、ねぇ時リンクってば!!」
リンク「えっ……、イリアさん?!」
イリア「はいっ。ピーチ姫から預かって来たよ、何か小腹になりそうな物を食べなきゃ駄目って!」
リンク「……あ、ありがとうございます……」
イリア「…。やっぱりあなたは、わたしの知ってる『リンク』じゃないんだね…」
リンク「僕は、トワイライトの『リンク』ではなく……オカリナの世界の『リンク』ですからね…」
イリア「…。今はラヴォス…?って元凶を倒す為に他の皆は必死で強くなっているんだね…」
リンク「…………」

クロノくんの救うべき未来を、あんな無様にしてしまった破壊の神を僕は……僕たちは絶対に許さない。
あの時蒼炎のアイクくんがいなくなった原因は、彼自身の心の弱さのせいだった。
それは彼だけじゃなく、僕にも言えた事かも知れないんだ。
こんな生半可な力を持っていても、ピーチ姫を救うどころか…他の皆を守れない気がするんだ。

???「言ったよね? 時には僕たちを頼ってって……」
リンク「時透くん……」
時透(ネルさん次元)「のび太が心配していたよ。此処の所君は毎日のように、何かを深く考え込んでいるって……」
リンク「…………」
時透(ネルさん次元)「でもね。君が何を一生懸命に深く考え込んでいるかまではよく分からないけど、これは君1人の問題じゃないって事は確かなんだよ?」
リンク「………ッ!!」
時透(ネルさん次元)「だから蒼炎のアイクはあの青白い人にそう言われたんだ、「…。お前が死んだのは、己自身の弱さのせいだ」ってね…」
リンク「…。ねえ、君は誰の為に剣を振るうの?」
時透(ネルさん次元)「そうだね。いて言うなら僕と同じ世界から来たかけがえのない大切なお友達・のび太を守る為に、かな…」
リンク「…。どうしてそこまでする必要があるの?」
時透(ネルさん次元)「……。これ以上彼が……のび太が僕の見えない所で情けを掛けなくて済むように、僕が彼を守り通したいんだ!」
リンク「…。そう……だよね、そうだよね! ありがとう時透くん、君が僕の背中を押してくれた事で僕は何をするべきか分かって来たよ!」
時透(ネルさん次元)「別に。僕は君の為に背中を押した訳じゃない、のび太を守る為に力を貸しただけなんだよ!」
イリア「……。ふふっ、素直じゃない所は自覚していないんだね……」
時透(ネルさん次元)「…。うるさい……」

本当に、本当にありがとう時透くん。
例えその気じゃなくても、迷える僕の背中を押してくれたのは他でもない君だ。
彼は同じ世界から来たのび太くんを守る為に、もっと強い力を身に付けようとしている。
それなら僕だって、これ以上不安とか言っていられないよ!
君から貰った勇気を胸に、僕は1歩ずつ前へ進まなきゃ行けないんだからね。

104話に続きます。

この場を借りて、ネルさんへ
そちらからのリクエストはまだ続いていますが、今回のお話はそちらの時透くんとウチの時リンクの回を描かせて頂きました。
そちらの時透の言語について、もっとこうしたらいいとか等の指摘があったら遠慮なく言って下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.191 )
日時: 2022/06/12 07:14
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第104話「最後の修行」

【スマブラSPの世界 大戦場】

シュタッ

???「懐かしいね、クラウド!」
クラウド「ああ。お前たちに会ったのはforの時以来だからな」
リザードン「………」
クラウド「どうした?」
リザードン「我が主であるクロノ様の事だけど。決戦が控えているにも関わらず、堂々とした態度を取っているから私としてはとても心配で…」
ルイージ「リザードン。それは君の考え過ぎじゃないかな?」
リザードン「えっ……?」
ルイージ「確かに普段のクロノは堂々としているけどね、それはね…身内や僕たちを守る為に必死になっているんだよ」
ネス(ネルさん次元)「こっちの世界のルイ……」
リザードン「………」

いや、私が言いたいのはそうではないんだルイージ殿。
決戦の日が近づくにつれて、我が主はこの所あまり休まないで私たちの為に戦い続けている。
主がいつ倒れてしまわないか、それが心配なんだ。
今日我が主は獣化したトワリンを連れて、ジナ殿の命日にコブナと共に行くと前の日から仰っていたからな。
アラウミ殿もちゃんと、我が主の気持ちを理解していたようだ。

【クロノの世界 トルース村 クロノの家 ジナの墓前】

パサッ

???「…………」
コブナ「…………」
トワイライトリンク「…。いよいよ、決戦の日が近づいて来たんだな?」
クロノ「うん……」
コブナ「……ッ!! やっぱりご無理をなさって、今日はこのまま帰りましょうクロノ様!」
クロノ「うん……。そう……だ……ね……、うっ………!!」

ドサッ……

コブナ「!?クロノ様、クロノ様ー!!」
獣リンク「コブナ。話は後だ、今すぐ俺の背に乗れ」
コブナ「はいっ!!」

獣化したリンクさんの背に乗って、俺たちはトルースを後にする。
もしかしたらクロノ様も、あの頃の父ちゃんの時みたいに俺を置いて逝ってしまうのかな…。
嫌だ、そんな事には絶対にさせない!
まだまだこの人には、色々教えて欲しい事が沢山あるんだ!
やっと仲間を守る為の闘い方を学んでも、実践経験を積まなきゃ意味がない!

【クリミア国 アイクの家 玄関】

コブナ「ただいま、ヒュンケル様!!」
ヒュンケル「どうしたコブナ、かなり息を切らしているが…?」
コブナ「俺たちが付いていながら……、クロノ様が凄い熱を出してしまったんです……」
ヒュンケル「……ッ!! クロノ、しっかりするんだクロノ!!」
クロノ「…。ひ、ヒュンケル……。ボクがかなり弱っている事……、ボクの大切な恋人には……ルッカには黙っていてくれるかな?」
ヒュンケル「…し、しかし……」
クロノ「お願い…。きっとバランさんも……、それを望んでいる筈……だから……」
ヒュンケル「……。分かった、それがクロノ。ルッカに対するお前自身の贖罪になる為なら……オレはお前の意思を尊重しよう……」
コブナ「…………」
レオナ「さあ皆、ひとまずクロノくんをあたしとネルさんの所のドクマリに任せてくれるかしら?」
コブナ「……。お願いします!」
ドクマリ(ネルさん次元)「任せておけ。何とか数日中に治せるよう、オレたちも全力を尽くすからな!」
レオナ「うん。他にも必要な物があったらすぐに皆を呼ぶから、それまでの面会は一切禁止よ。いいわね?!」
レオナ以外全員『はい……』

しかも、クロノの容体を先に気付いたのは奴所有のリザードンだろうな。
クロコダインから聞いた話に寄ると、あのラヴォスとの闘いが終わって暫くした後……クロノはいつでも闘えるように素振りを欠かさず行なっているそうだ。
いずれ来るである奴との再戦の為に、あの頃以上に強くならなければ行けなかったのだろう。
それに関してはダイも心中察していたから、これ以上の事は言えなかったかも知れないな。
ダイは未だに自分の部屋にこもったきり、あまり顔を出さなくなってしまったからな。
少しでも体力温存の為に、アイツの好きな物を振る舞ってくれるよう…オレからティファに事情を話して置くとしようか。

105話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.192 )
日時: 2022/06/12 18:11
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

続きの105話は本日の20時か21時頃に更新します。
それまで、暫くお待ち下さい。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.193 )
日時: 2022/06/13 08:32
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんにちは、女剣士です。
今回の戦日々2では、読者様からお取り寄せ頂いたリクエストを初め…コラボでの行動がメインになっています。
次回作でもある戦日々3では、主要キャラの1人・クロノと結婚した若き発明家・ルッカの新しい物語と仲間たちの新しい環境のお話を描こうと思います。
今の所は、このように考えています。

・小さな勇者ダイと冒険家・ロック
・女性軍たちの楽しい計画
・秩序軍の小さな魔法戦士・子供リンクと新生船戸一族の住民・イカダ&コブナ
・マァムとレオナ、青練の恋バナ
・戦士ヒュンケルの過去
・一護とコハルのお出掛け←天竜さんからのリクエスト
・マリオとルイージの強い絆←ネルさんからのリクエスト
・主要キャラとガードキャラたちの雑談会 〜打倒裸族組を滅しよう会議編〜

今は、コレらを予定しています。
コレらはあくまでの話ですが、諸事情によって描かないかも知れないのでご了承下さい。
他にも「あ、このリクをお願いしたい!」て案がありましたらどんどん言って下さいね。

本編105話は、作者が帰って来たら更新する予定です。
引き続き、今作を宜しくお願いします。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.194 )
日時: 2022/06/13 22:01
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第105話「野生児・ガウの決意①」

【FF6の世界 一軒家】

???「久し振りじゃのう。やはり、アンタのサービスが1番じゃ!」
マール「だから、私は修理屋じゃないんだってば!!」
爺さん「ほれ。そこの椅子を治してくれんか、さっきからギクギクして敵わんわい!」
マール「…………」

駄目だわ、この人全然あたしの言う事を聞こうとしない。
だからって、折角イサリから最後のイベントを遂行して来るといいって気を遣わせて貰っちゃったからね。
彼だけじゃなく、アラウミさんも首を縦にしていたからなぁ。
闘いが始まったら、楽しく満喫とか出来ないからね。
うん、やろうよみんな! 何としてもこのイベントだけでも実現させてあげようよ。

【ジドールの町 宿屋】

ぐいぐいぐいっ ぐいぐいぐいっ

???「…………」

ばんっ

マール「もうっ。ガウったら駄目じゃないの、手で食べたら行けないって何度言ったらわかるのよ?!」
ガウ「ガウ…………」
マール「ガウじゃなくてハイでしょ!!」
ガウ「はう!!」
マール「…………」

う〜ん、やっぱり私の教えが良くないのかしら。
仕方ないわね、次は道具屋に行きましょう。
ガウを立派な格好にするからには、皆の意見も聞きたいからね。
ごめんね店員さん、大事なイベントだからもう少しだけお借りしますね。

【道具屋】

ポップ「なあ。この服なんてどうだ? ガウにピッタリだと思うぜ? でもなぁ、あっちの服も俺的には捨て難いんだけどよぉ……」
マール「…。あのぅ、そんなに着れないんじゃないかなぁ(汗)」
ポップ「……ッ!! おいマール、何か言ったか?!(怒)」
マール「い……いえ、何もっ! お〜、怖い怖い(汗)」
ピーチ「どれにしようかしら。あら? この服も素敵だけど、問題なのはガウがどんな服装が好みなのよねぇ〜?」
マール「……。全く、もう……」
ピーチ「………ッ!! 何かしら?!(怒)」
マール「…………」

流石に、それらはどうかと言っただけなのに。
何であたしが追い込まれるのかしら、今までこんな事にはならなかったのに。
はぁ〜……、私たちの仲間ってマシな人たちがいないのよねぇ。
ロックは何だかんだ言ってノリノリだけど、私が却下と言ったら落ち込んでしまった。
こうなったら、これしかないわ!

マール「やっぱり、これしかないわ!」
ククール以外の男性軍全員『それは、拳法着じゃ……』
マール「動きやすくてスポーティー! ぜーったいにコレ以外他にはないもの!」
ククール以外の男性軍全員『流石に、ちょっと違うと思う……』
ククール「全く。揃いも揃ってお前ら全然センスねぇな、おい親父! オレと同じ服装をオーダーで頼む!!」
ククール以外全員『駄目だって。ククールと同じ格好なんか、ガウにさせてどーすんの!?』

もうっ、誰もいい案がないじゃないの。
だからって、このまま話し合いが長引けば延長になってしまうわ。
レオナ姫や時リンクにも、参考になる意見が聞きたいけど…。
さっきあたしを叱った2人をなだめているから、今はそれ所じゃないわね。
う〜ん、この際はどうしたらいいのかしら。

106話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.195 )
日時: 2022/06/14 08:40
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第106話「野生児・ガウの決意②」

【アラバスタ王国 アルバーナ宮殿 会議室】

???「………」
チャカ「お待ちしておりました、秩序軍の皆さん!」
ルフィ「すっげ〜久し振りだなぁ、俺らの知らないとこでリニューアルしてたとはよ!」
ペル「良かった。ルフィくんたちも元気そうで何よりだ…」
ナミ「ええ。それにこっちは大半の仲間が例のイベント参加で不在だけど、いつでもこっちに戻れるようにポップが持ってるルーラの中に付け加えて置いたわ!」
イサリ「早速済まないが。今から此処にいる我々総動員で最後の打ち合わせに入るが、構わないだろうか?」
ペル「大丈夫です。そうだろうと思って、こちらも完成を急いで行いましたから!」
イカダ「ありがとう。あっ、チャカさん! 実はクロノがまだ完治していないんだ、その間だけでいい…彼を医務室に連れて行ってくれないか?」
チャカ「分かりました!!」
コブナ「イカダ様。俺も心配だから、チャカ様に付いていくよ!」
イカダ「そうだな。じゃあ、そこはコブナとヒュンケルさんにお願いしようかな!」
ヒュンケル「ふっ。いい案だな、引き受けよう!」
イカダ「…………」

ヒュンケルが元、バーン軍の六軍団長の1人だとは知らなかった。
あの時俺はアイクの介抱に取り組みながらも、ヒュンケルさんが書き記していたと言うメモを見つけたんだ。
彼の描いたメモの中には、当時の記憶が描いてあって…そして自分がアバン先生の弟子でもあった事までも丁寧に書き記していたのが以外だったんだ。

【回想:クリミア国 アイクの家 医務室】

イカダ『…………』
???『やはり、見てしまったか……』
イカダ『ねぇ。この記録は……、どう言う意味なんだよ……?』
ヒュンケル『…。今はまだ話す事は出来ないが、その時が来たらお前たちに話そう…』
アイク『……ッ!! くそっ、ラヴォス……』
イカダ『大丈夫。今度は俺たちも一緒に闘うから、だから…何も気にする事はないよ!』
アイク『イカダ…。此処まで俺の介抱に取り組んで来たお前には、感謝の言葉しかないよな……』
イカダ『ううん。アイク兄さんが順調に完治に向かっていると言うのにさ……今度はクロノが何らかの理由で無理をしたからなぁ、今は医者のマリオ先生とレオナ姫に診て貰っているから大丈夫だよ』
ヒュンケル『イカダ……。後はオレが見ているから、お前はバッツかマリベルを訪ねて2人から魔法を教えて貰って来ると良いだろう』
イカダ『そうだな。いつかティナ姉ちゃんが言ってたよ、俺たちや皆の闘いは…これからだって!!』

もし、ヒュンケルさんから素晴らしい案を出して貰わなかったら俺は此処まで強くなる事はなかった気がする。
仲間の介抱に取り組みながらも、時には俺自身の修行も身に付けていたからな。
最初の黒魔法はファイアとメラ、名前の通り火の初期魔法だけど威力が違う。
それは、俺の中で何かをイメージすれば更に上級クラスの魔法を覚える事が出来るとバッツ兄さんがそう言っていたのを思い出したよ。

【現在:アルバーナ宮殿 会議室】

ぎゅうぅぅぅぅ……

イカダ「俺は…闘うよ。大切な友達でもあるクロノの世界をあんな風にしたアイツを、ラヴォスって破壊の神を……俺は絶対に許さない!!」
イサリ「イカダ………」
ボルト「へへっ、その言葉を待っていたぜイカダ!」
イカダ「ボルト………」
草摩紅葉「うん。君が何かを口にするのって言えば、僕たちをその状況にする為でもあるんだよね」
草摩はとり「だが。あまりイカダ自身が熱くなると、お前の身内に叱られてしまいそうだ…」
アラウミ「わっはっはっはっは。ワシとてそこまでは鬼ではないぞはとりよ、イカダの更なる成長にワシも感無量だからな♪」
イカダ「父上……」

そうだ、あの頃の俺自身なんて捨ててしまえばいい。
これから始まる最後の闘いでは、ボルトや皆が一緒に戦ってくれるんだ。
アイクを亡き者に、更にはクロノたちの世界を新たに破壊しようとするラヴォスを俺たちは決して許さないぞ。
新生船戸一族の1人として、クロノが笑顔を取り戻す為に憎き破壊の神を倒すんだ。
後は、ククールたちのイベントが終わり次第……俺たちは最後の闘いの地へ出発になるぞ!!

107話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.196 )
日時: 2022/06/14 17:33
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第107話「野生児・ガウの決意③」

【アルバーナ宮殿 図書室】

船戸イカダ「…………」

まさか、此処までリニューアルしていたとはな。
レインベースにあったカジノも完全に取り止めになり、今はアラバスタの人たちが真剣に新しい日々の生活を贈っている。
その中で俺が気になったのは、第5世界の歴史と描かれた1冊の本だった。
すると1つずつ気になる所を読んでいく内に、俺はある異変に付いて悟ってしまったんだ。

???「イカダ、どうかしたのか?」
船戸イカダ「…。ねえ、クラウドは知ってたのか? バッツ兄さんが光の戦士の1人だったって事に…」
クラウド「まあな。アイツとはいくつかの世界で共に共演しているからな、大抵の事は理解出来るぞ!」
船戸イカダ「だったさ。何で彼は俺たちの為にあそこまで前向きなんだよ?!」
クラウド「…………」
船戸イカダ「…? クラウド……?」
クラウド「…。以前俺はアイツから聞いた事があったんだ、何故そこまでして平常心でいられるのかと俺から直々に聞いた事があってな、アイツはこう答えたんだ!」
船戸イカダ「…………」
クラウド「『これ以上、エクスデスに俺が出会った仲間たちを傷付けたくない! もし、ティナの力を未だに狙っていると言うなら…今度こそ俺が彼女を守る為に全力で戦ってやる!!』それらの想いがあったから、今のバッツがあるんだと俺は思うぞ…」
船戸イカダ「…。つまり、暁の4戦士の1人でもあるガラフ王の仇を討つ為でもあるって事か?」
クラウド「そうだ!」

まさか、あんな陽気な王様までこの世を去っていたなんて全く知らなかった。
なのに俺はあの頃、ボルトたちを敵対していたのか!
いや、父上は嘘なんか1つも付いていない!
母上の仇を討とうと、今も必死で頑張っているんだ。
だけど俺はその状況から逃げたくて、戦いから逃げ続けていた事に変わりはない。

シュイン……

船戸兵1「クラウド殿、イカダ様! そろそろ会議室に戻れと小さな勇者・ダイ様からの言伝ことずてです!」
クラウド「分かった、すぐに向かう!」
船戸イカダ「……………」
クラウド「イカダ。今回の俺たちの目的はエクスデスを倒す事じゃない、ラヴォスを倒す事だ!」
船戸イカダ「ああ。まずは破壊の神と呼ばれてるソイツを完全に滅することを、第1に考えよう!!」
クラウド「ああ!!」

そうすれば、クロノの世界は再び明るい世界に戻れそうな気がするよ。
今度は青煉セイレン姉ちゃんも一緒に闘ってくれるし、俺も久々に狂気に満ちた目でラヴォスと闘える事が出来る。
魔法系に関してはやっぱり、本来から使い慣れているクラウドたちの方が上手うわてだ!!
駆け出し魔法と言う新しい称号だけど、俺にとっては悪くない響きにも感じるよ。
行くぞ、この怒りを何としてでもラヴォスにぶつけなくては!!

108話に続きます。

次の108話更新は、21時頃辺りの予定ですので……ご了承下さい。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.197 )
日時: 2022/06/14 23:31
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

〜現在更新中のガウイベント中の主な役割表〜

洋服選び=ポップ ピーチ 草摩 夾 草摩由希
帽子選び=ロック・コール(※既にカオス軍から離脱している)
仲間たちの見守り隊=レオナ 時オカリンク
ツッコミ役=マール
ボケ役=ククール

今はこのような役割になっています、他にもボケとツッコミ候補がいましたら遠慮なく言って下さいね。
今回はフルバスファイナルシーズンの2人が、洋服選び中に大喧嘩しますのでw

本編109話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.198 )
日時: 2022/06/15 08:25
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第108話「野生児・ガウの決意④」

【FF6の世界 ジドール 道具屋】

パッ…… キョロキョロ……

ガウ「…………」
草摩由希「ふっ。やはりこれだね、タキシードでビシッと決めて…シルクハートを被り。後は口に薔薇を加えて…」
草摩 夾「おい由希。それはやり過ぎだろ、やっぱそこは…ロックが気に入ってるコイツが良くないか!」
ガウ「…………?」
草摩由希「おい馬鹿猫。ロックさんのバンダナの何処が立派な格好なんだよ、やはりお前に品性を求めるのは到底無理な話だったようだな…」
草摩 夾「な・ん・だ・と・〜!? おい馬鹿鼠、黙って聞いてりゃあてめぇ…俺のやる事に何度も否定しやがって!!」

もう〜っ、折角いい服装にまで来たのにこの2人は。
あ〜あ、結局大喧嘩したこの2人のせいで折角の光景が全てチャラになっちゃったじゃないの。
後で修理費料を請求されるの、私たちの方なんだからね。
その数分後…夾と由希が大暴れしたせいにより、私たちは4200ギルの修理費料を渋々支払う事になってしまったのは言うまでもなかったわ。

【一軒家】

マール「いいわねガウ、立派になったあなたの姿をお父さんに見せるのよ?!」
ガウ「はう………」

家の中に入ると同時に、ガウのテーマが流れ始めた。
実は此処に息子が生きていると説明した瞬間、お爺さんが突然何かを語り出したの。
これ……、もしかして崩壊する前にニケアの酒場で聞いたガウの出生かしら。
獣ヶ原……、つまり私たちとガウが出会ったのもその場所だった訳なんだね。
それ以上に彼を悪く言う為、ついにあたしは声を荒げ出してしまったの!

マール「こんの馬鹿親父! 言わせて置けばガウの気持ちも考えないまま堂々と言うなんて、今この場であたしの鉄拳を受けたいのかしら?!💢」
草摩 夾「………ッ!! お……、おいマール(汗)」
草摩由希「ちょっと、マールさん?!」
ガウ「(親父を庇い)ガウ………。う う う………」
3人『…………』

ガチャッ

マール「…………」
ガウ「…………」
マール「ごめんねガウ、あたしったらあなたの気持ちも考えずについあんな事を言ったりして………」
草摩由希・草摩 夾「「…………(汗)」」
ガウ「親父……生きてる……。ガウ…… し あ わ せ …………」

強いなぁ、ガウは。
あそこまで酷く言われたのに、それでもあなたは彼を自分の親と認識しているんだね。
それでも泣かず、ずっと耐え続けているのに限ってあたしは最低な事をしてしまったわ。
こうして無事にガウの貴重なイベントは終了し、あたしたちはファルコン号に乗車しようとしたその時だったの。
あたしは慌てて自分のスマホを取り出すと、着信の相手がイサリからだとすぐに分かったわ。

ピッ………

マール「もしもし、イサリ?」
イサリ『その声はマールお嬢様か。例のイベントは終わったのか?』
マール「うん。これからファルコン号に乗って皆がいるアラバスタ王国に向かおうと…『大丈夫、その必要はないぞ!』……? へっ?!」
イサリ『今マァムお嬢様と青煉セイレン ゴカイ ミツキ 恋次殿 サスケ殿の6人がそちらに向かっているんだ、電話越しからするとお前たちがいるのはドマ王国の近辺だろ?』
マール「え、ええ……」
イサリ『そちらへの迎えが少し遅くなるそうだ。それまでお前たち4人はフィガロ城で待っていてくれ!』
マール「分かったわ!」
イカダ『おいイサリ。大事な会議中に何抜けてんだよ、ダイ様が血相を変えてまでお前の事を探していたんだぞ!』
イサリ『ああ。ではマールお嬢様たち、また後ほどに会おう!!』
3人『…………(汗)』

今のって、イカダの声かしら。
分かりやすく解説すると、その最終的な打ち合わせの最中に私たちが気になって電話を掛けて来たって事になるわね!
大事な電話なら仕方ないけど、わざわざ会議を抜けてまで掛けて来る必要があったのかなぁ。
今回ばかりはあたしもイカダに同感するわ、もうっ。イサリったら!!
例のお迎えが来るまでの間、私たちはフィガロ城でゆっくりする事にしたの。
由希たちはガウを連れて図書室に行き、私はベッドがある部屋で英気を養う事にしたわ。
ついに、ラヴォスとの最後の闘いが始まろうとしていると察しながらね!!

109話に続きます。

はい、ガウイベントのパート4です。
本家のイベントとは少しアレンジしていますが、大暴れするシーンは本家のシーンと一切変わりませんw
読者様の中でも、何人かは痛感したんじゃないですかね。
その言われ放題を通り越して、ついにマールがカンカンに切れました!
描いてる内に作者も泣きそうになりましたが、最後の最後で雰囲気がぶち壊しになっちゃいましたよw

次のお話から、いよいよ最後の闘い編に入りますので引き続きお付き合い下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.199 )
日時: 2022/06/15 20:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第109話「3つのPT編成①」

【飛空艇ファルコン号 艇内】

???「…………」
ミツキ「!? 前方から敵が来るよ!」
恋次「こいつは……、デスゲイズだ!」

以前俺は、一護から聞いた事がある。
デスゲイズの主な行動パターンは、エアロガ レベル5デスを中心に使うと。
確か俺たちの中に、5の倍数の仲間がいたら戦闘不能になってしまうんだったよな。
だが、俺たちの現在の戦力ではその5の倍数に到達していないぞ。

ゴカイ「青煉セイレン様、いかが致しましょう?」
青煉「決まっているじゃないか。コイツが逃げ出す前に、さっさと倒しちまうよ!!」
ミツキ「弱点は火だ、炎魔法なら十分に有利だよ!」
うちはサスケ「ふっ。炎魔法ならオレの得意分野だな!」

そうか、サスケさんは元々うちは一族の出身だからな。
最初にデスゲイズの取った行動は、やはりレベル5デス。
そのせいで、マァムが先に戦闘不能になってしまった。
くそっ、俺には蘇生魔法はねぇし…どうしたらいいんだよ。
また彼女を危険な目に合わせたら、俺がダイに叱られてしまう!!

スッ……

阿散井恋次「えっ……?」
青煉「我願う。なんじの御霊を呼び覚ませ、アレイズ!!」
ゴカイ「おぉ〜! 青煉様が蘇生魔法を唱えたぞ!」
マァム「うっ……、ありがとう青煉! 油断してしまったわ」
青煉「いいさ。そうならないように、コイツもアンタに仕掛けて置くよ!」
ミツキ「成程、リレイズだね!」
阿散井恋次「そうか。さっきの奴が来ても再び復活出来るんだな!」
青煉「馬鹿か恋次。確かにその場で戦闘復帰は出来ても、マァムの戦力は瀕死になってしまうだろ!」

つまり、回復とかしない限りレベル5デス攻撃は繰り返されるって事か。
俺の装備アクセには、戦士の心得がある。
要はそいつを俺が付けている限り、マァム姉さんを守る事が出来るって訳だな。
よしっ、現六番隊の副隊長として少しはいいとこを見せないとな!
行くぞ、コイツが逃げ出す前に叩き込むぞ!!

110話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.200 )
日時: 2022/06/16 08:48
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第110話「3つのPT編成②」

【アルバーナ宮殿 会議室】

???「…………」

問題なのは、そのラヴォスに立ち向かう為にどう先手攻撃をするかどうかなんだよね。
こんな時パパがいてくれたら、冷静な判断をくだしてくれる気がするけど。
無事に例のイベントを終えた彼らを迎えに、今は不在中だったのをすっかり忘れていたわ。
こういう時はボルトにも相談したい所だけど、今はイカダとどんなPTがいいのかで真剣に話し合っているから無理があるなぁ。

ぽんぽんっ

クリリン「サラダさん。君は話し合いに参加しないんですか?」
うちはサラダ「違うの。今は私も何とか考えてはいたんだけど、別の事で少し心配になってしまって…」
船戸イサリ「…。無理もないな、確かにサラダお嬢様のお父上・サスケ殿を心配しない娘は何処にもいないからな…」
うちはサラダ「あのね。私的にも色々考えて、こんな風にして見たんだけど…」
斑目一角「成程。第2と第3のみを中ボスなどの奴らを抹殺する班、第1を彼らが進めるように先行する班か…」
カワキ「つまり。偵察任務みたいな物だろう、それなら最初の班に任せた方が無駄な闘いを避ける事も出来るからな!」
???「いや。油断はしない方がいいだろう」
カワキ「ボルト…?」
うずまきボルト「俺たちがそこに行くと言うことは、カオス軍の幹部ら2人が控えている筈だ。中でも1番厄介な奴がサントハイム出身の姫君・アリーナの姉ちゃんだってばさ!」
船戸イカダ「確かに。ボルトの言う事にも一理ある、七代目から託された敵軍の戦力表を見ると…アリーナ姫が特に手強てごわいぞ!」

そうだね、彼女は分身拳の他にも色んな格闘技で私たちを攻撃してくる事は間違いないよ。
その彼女を止められるとしたら、クリフト神官の他にいない。
でも……、これは本当の戦場でもあるんだ。
いくら主君を助けたいと思っていても、生半可な覚悟で向かわせる事は出来ないからね。

バァァン……

アラウミ「…………」
船戸イカダ「……? 父上…?」
アラウミ「やっ……、やったぞ! トルース村の若者がついに完治したぞ!!」
船戸イカダ「………ッ!!!」
ルッカ「……ッ!! そ……、それは本当なんですか?!」
アラウミ「ああ。今は万全を立て直す為に食事しているとコブナが言ってたから、ゆっくりしながら奴の元に向かうといいぞルッカよ!」
ルッカ「ええ!!」
うずまきボルト「へへっ。これでルッカ姉ちゃんも、本領発揮が出来そうだな!」
船戸イカダ「ああ。……、俺の姉ちゃんにも見せてやりたかったよ。ルッカ姉ちゃんの喜ぶ姿を……」
うちはサラダ「そうだね。彼らはちゃんと状況を理解しながらも、私たちの分まで頑張っているからね! それに万が一の事があっても、向こうにはミツキと恋次さんがいるから何も心配はないよ!」

本当に、そうだといいけど。
中々会えないデスゲイズは、1度逃げたら捕まえるまでが1番ロスを食らう事になってしまう事だってあるんだけど。
だけど、これは本当の遊びなんかじゃないんだ!
私たちは私たちで、最後の場所でもある瓦礫の塔に上陸する為の最善策を一生懸命に行っているからね。
後は、パパたちが帰還次第…最後の打ち合わせに入ろう!
この沢山いる仲間メンバーの中で、誰が戦場におもむくのかをしっかり決めなきゃ行けないからね!!

111話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.201 )
日時: 2022/06/16 22:04
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第111話「3つのPT編成③」

【アルバーナ宮殿 医務室】

コブナ「…。本当に良かったです、一時期はどうなることかと…」
フィーナ「うん。かなり危険な状態とかもあったから、心配したけどね…」
コブナ「…。確かに……」

フィーナ様は、あの異界での旅を経験して来たから…此処まで強くなられたんですね。
あの騎士候補の1人、レイン様と結婚して家庭を持つようになってからも俺たちと一緒に戦ってくれるなんて凄く嬉しい。
確かクロノ様を介抱している時に、1回だけラスウェル殿下が来た時があったんだよなぁ。
その時に俺、聞いた事があったんだ。

【回想:アルバーナ宮殿 医務室】

コブナ『あれ? ラスウェル殿下?』
ラスウェル『様子を見に来た。クロノの容体はどうだ?』
コブナ『あっ……は、はい! だ…大分良くなって来ています……』
ラスウェル『そうか。君が介抱をしているお陰なんだな、俺から礼を言わせてくれ!』
コブナ『そ、そんな…。殿下自ら頭を下げる必要はないですよ!!』

それは、ラスウェル殿下らしくもない言葉だった。
かつては、ラピス パラディアという世界を旅して回ったという話を聞いた事があったんです。
そのラピスの世界で、フィーナ様には闇の存在がいなかったと聞いた事があるんです。
どうしてそれさえも気付かなかったのか知らなかったけど、フィーナ様は必死で抑えようとしていたんですね。
それは、この方の過去を知る必要があるかも知れない。

112話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.202 )
日時: 2022/06/17 07:14
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第112話「いざ、瓦礫の塔へ」

【ユライシャ号 甲板】

ピュピュピュピュピュピュ………

クラウド「見えたぞ、あそこが瓦礫の塔だ!」
セリス「ええ。さあ皆、ラヴォスの所に突っ込むわよ!!」
ポップ「…………」
ハドラー「…? どうかしたのか、ポップよ?」
ポップ「あのさ。確かその…三闘神は幻獣界って場所においては魔法を司る神様みたいな奴なんだろ? 俺たちがその神様を全て倒しちまったらさ……」
アラウミ「……。どうなると言うのだ?」
ポップ「……。よくは、分からねぇけどよ…」
クロノ「幻獣……。そして魔法その物が、この世界から消えて無くなってしまうんです…」
ハドラー「……ッ!!!」
アラウミ「な、何だとっ!? それじゃあ、その魔法自体消えたらどうなるって言うんだ?!」
ポップ「………。フィーナは……?」
フィーナ「……………」

フィーナが何か考えてうつむいているように下を見ている、これにはきっと……理由がある気がするんだよね。
それでも私たちは3つの班に分かれて、各自の目的の為に行動を開始しないと行けない。
イサリの話に寄ると、三闘神たちがいた場所の何処かにラヴォスの所に繋がるゲートがあるって言ってたんだよね。
3つの班のリーダーが、そのスイッチを押せば…次元の狭間の最新部に移動する事が出来る。

ダイ「じゃあ皆、遅くなってしまったけど…3つの班のリーダーを発表するね!」
ヤンガス「おぉ〜! 待っていたでガス!」
ダイ「まずは、第2PTのリーダーは……うちはサラダ!」
うちはサラダ「……ッ!! わっ……、私?!」
ダイ「うん。実は前の夜にね、文淡と巨峰が俺の所に来てくれたんだよ…」
文淡ブンタン「ああ。かぐらの仇を取るときでも、アンタの判断は欠かせなかったからね…」
巨峰「うん…。今回も、サラダがリーダーになってくれると…心強い……」
うちはサラダ「……。2人共……」
???「ねぇ。私は? 私はお留守番って事は絶対にないよね?!」
ダイ「おっ、落ち着いてよファイサリス! 大丈夫だって、ちゃんと君もPTに入れるからそんなに慌てないでよ(汗)」
ファイサリス「やった〜。私は何処の班になっても、ダイが決めたんだったら文句はないよ!!」
うずまきナルト・うちはサスケ「「(心:いやいやいや、さっきまで散々文句言ってただろうが!(汗))」」

確かに、さっきの行動は大人気なかったかも知れないかなぁ。
ラピスの時みたいに、フィーナが不在中の時は仕方ないんだけどね。
これでも私はアルドールとヘスの間に生まれた、たった1つの希望の光でもあるんだから!!
いつぞやのパラディアの世界で、何よりもレインたちの闘いを見ていたのは…他でもない私だからね!

ダイ「まず……、ボスとの戦闘が少ない第1のリーダーにはゴウにおこなって貰うよ! 特に君、この世界自体の闘いは初めてなんだよね?」
ゴウ「ああ。伝説のポケモン・ミュウを捕まえると言う夢に向かう為にも、1歩ずつ進まなきゃ行けないからな!」
ダイ「成程ね…。残った第3のリーダーだけど……、皆にも意見を聞いて貰いたいんだ!」
???「私は……、ダイくんにリーダーを任せても良いと思う!」
ポップ「えっ……!? ティナ?」
ヒュンケル「……?」
ティナ「よく考えてみて。これまでの闘いで私たちが此処まで頑張って来れたのも、彼の素晴らしい判断があったからじゃないの?」
ルキナ「……。言われてみると、確かにそうですね!」
ポップ「ルキナまで、何もティナの言葉に痛感しなくてもいいだろ?!」
ルキナ「違いますよポップさん。ティナさんが生半可な気持ちでこんな事を言ったのではありません!!」
ポップ「……? へっ!?」

BGM設定:FF7よりシドのテーマ(別名:ルキナの決意)

ルキナ「彼女の言う通り。私たちはこれまでの闘いを数え切れないほど沢山行って来ました、その中でも…ティナさんを救うと言う闘いが特に辛かったのを皆さんもご存知の筈ですよね?」
せつな「……ッ!! そうだ、りおんが妖霊蝶に囚われていた時と同じように、ティナも苦しんでいた事があったぞ!」
りおん「はい。確かに私も囚われていた事もありましたが、あの頃はせつなさんがえにしの糸を1つずつ切ってくれた事で…こうして皆さんとお会いする事が出来たのです!」
せつな「……。だが、とわを救い出せなかったのは…私の責任でもある」
???「もう止めろよ、せつな!」
せつな「イカダ…?」
イカダ「やっと俺たちが更に前進しようとしているのに、今更過去のあやまちを気にしても仕方ないだろ?!」
せつな「……確かにそれはそうかも知れないが、しかし!!」
うずまきボルト「せつなの姉ちゃん。闘う前から暗い顔をするのは良くねぇよ、その怒りそのものは自分の心にとどめて置くしかねぇんだよ…」
せつな「…………」
???「俺も。今回ばかりはボルトの言葉に同感だ」
イサリ「別世界のマリオ殿………」
マリオ(ネルさん次元)「確かによ。前までの俺だったら、今のせつなと同じだったかも知れないからな!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。僕たちが経験して来た沢山の闘いが、今の僕たちを強くしてくれた気がするんだ!」
トゥーン(ネルさん次元)「そうだよ。それに僕たちにはイサリ兄を始め、色んな仲間が沢山いるんだ!!」

やっぱり、仲間の絆っていつ見てもいいよね。
もし私がこの状況で、あんな事を言わなかったらどうしていたんだろう。
そうじゃなかったら、皆は不安を抱えたまま最後の闘いに突入していたと思うな。
う〜ん、確かウラドを倒す前のラスウェルたちも今のせつなと別世界のマリオと同じようにも感じたんだよねぇ。
あれは互いの血が反発しあったせいで、共に闘う事を拒んでいた気がするから仕方ないんだけどね。
だからって私も、あの出来事を気にし過ぎたら駄目だ! 今は出来る限り、目の前の事に集中しよう!!

113話に続きます。

はい、最新話を更新しました。
描写は分かりづらいと思いますけど、ファイサリス視点です。
彼女が語る中では、所々にFFBeの経験が入っています。
FF世界のスピンオフの物語なので、未経験の方は是非追体験をして見て下さい。

次回はいよいよ、瓦礫の塔に上陸します。
果たして、小さな勇者・ダイがかなり悩んで決めた3つのPT編成とは一体!?

続きの113話は、本日の正午辺りを目標にしていますので……更新までもう暫くお待ち下さい。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.203 )
日時: 2022/06/17 21:55
名前: 謎の (ID: b.1Ikr33)

第113話「お互いの気遣い」

【瓦礫の塔 アルテマウェポンがいた場所では】

しゅうぅぅぅん……

うちはサラダ「うん、何とか倒せたね!」
マリオ(ネルさん次元)「そうだな!」
???「……………」
船戸イカダ「…。ゼルダ様……」
???「行って来い、蒼炎アイク!」
アイク「…。イカダの事は頼んだぞ、アラン!」
アラン「ああ、こっちは心配するな!」

折角、マスターズエイトにまで上り詰めたが。
結局、マノンに悲しい顔をしてしまったな。
この屈辱を乗り越えながら、リベンジを果たす為にも強くならなければならない。
あの大会で、俺はサトシと久し振りに再会を果たしたんだ。
カントーのチャンピオンリーグ以降だから、俺にとっては顔パスその物でもある。

アラン「………」
???「今も身に付けているんですね、Zリング…」
アラン「サラダか。火の番を替えてくれようとしているのは大変嬉しいが、俺は大丈夫だよ…」
うちはサラダ「ううん、そうじゃないんです!」
アラン「えっ……?」
うちはサラダ「…。そんなに強いんですか、ダンテという人は?」
アラン「ああ。流石世界王者と言われる事はあるよ、しかし…ちょっとした弱点があってな…」
うちはサラダ「何ですか?」
アラン「以前サトシに聞いた事があるんだ。強いトレーナーでもあるダンテ殿は、名のあるポケモンの王者なのに…実は方向音痴らしい…」
うちはサラダ「…………。確か、あの2人もそれだった気がします……」
アラン「ああ、あの無自覚と正直な方向音痴と言う異名を持つ三之助と左近のコンビか?!」

しかも、車の運転は危なっかしいとも言ってたな。
そんな人を相手に、俺は悔いのない闘いをしたというのか。
だが、あのポケモンバトルでの彼の実力は本物だった。
再び彼とのリベンジを果たす為にも、俺はこの闘いを終わらせてみせる!!
……全く。俺が折角気を遣ったと言うのに、あの2人の帰りが遅いのが気掛かりだな…。

【瓦礫の塔 中間部】

ギュッ………

アイク「………」
ゼルダ「……? あの、アイクさん?」
アイク「心配するな、何があろうとも俺は絶対にゼルダの側を離れたりしないぞ!」
ゼルダ「……。どうして、そう言い切れるんですか?」
アイク「…………」
ゼルダ「仮にそれが事実だとしても、フィーナさんが消えてしまうかも知れないと言う事には変わりはありません! お忘れですかアイクさん、彼女は異界という世界で…レイン殿下とラスウェル殿下の目の前から姿を消してしまったんですよ?!」
アイク「………ッ!!!」
ゼルダ「折角こちらに戻って来たとしても、また……同じ事になるかも分かりません…「ゼルダ!!」……ッ!!」

ばしーん

マリオ(ネルさん次元)「お、おい! こっちの世界のアイク!!」
アイク「…………」
ゼルダ「…………」
アイク「本当にフィーナが消えるかも分からないのに、そんな事を軽々しく口にするな!!」
ゼルダ「えっ……?」

BGM設定:クロノとマール 〜遠い約束〜(別名:アイクとゼルダ 〜変わらない2人の強い絆〜)

アイク「ゼルダ。アンタはレインがどんな思いでアイツの為に戦っているのかを、真剣に考えたことあるのかよ?!」
ゼルダ「……そ、それは………」
アイク「もう二度と失いたくないから…、1番好きだから…アイツはそれを乗り越えようとしているんだぞ!!💢」
ゼルダ「………。う………、う う う………」
マリオ(ネルさん次元)「なあゼルダ。どうして『この世界』のアイクがキツく言ったか、やっと理解出来たかい?」
ゼルダ「はい。アイクさんも彼のように乗り越えたくて、私と一緒にいてくれようとしていますわ……」
???「うん、その通りだよゼルダ姫!」
ゼルダ「ナギさん……」
ナギ「ボクにはよく分からないけど、あの頃のヒョウ…レインにはアルドール皇帝を倒すと言う大きな目標を叶える為に戦い続けていたんだよ。だけど彼はボクの代わりにあの子を…フィーナを斬ってしまったと言っていたんだ…」
マリオ(ネルさん次元)「な、何だって?!」
???「つまり。そのパラディアとやらの世界であの女の子を斬ったのは……、お前だったと言うのか?!」
ナギ「……。うん、だってボクもあの子と同じ位レインの事が好きだったからね…。でも、それは過去の出来事その物なんだよ!」
アラン「………。何てそんなむごい事を……」
ナギ「大丈夫。フィーナは絶対に消えないよ、そこはボクが保証するよ!」
ゼルダ「……。悲しい事の後は、楽しい事がある…」
ナギ「そうそう。ボクたちはその想いがあったから、此処まで強く慣れたんだよ♪」
アイク「………」
ナギ「………。ほらマリオたち、今は2人に任せてボクたちは先に進もうよ!」
アラン・マリオ(ネルさん次元)「「ああっ!!」」
うちはサラダ「うん、そうだね!!」

まさか、元アルドールオーダーズの者に背中を押して貰える日が来るとはな。
いつもなら俺は、マノンの勇気あふれる行動に助けて貰ってばかりはいたが。
マノンはユライシャ号の中で、俺の無事を祈っているに違いないと思う。
少しでもアイツの笑顔を取り戻す為に、俺はマノンの分まで大暴れしてやるぞ!!

114話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.204 )
日時: 2022/06/18 07:48
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第114話「パプニカの女王・レオナの助言とゴウたちとの再会」

【瓦礫の塔 ガーディアンがいた部屋では】

ヒュウゥゥン…… ピカーン……

???「よし、ガーディアンを倒したぞ!」
アラウミ「そうだな。これまでワシらはインフェルノ そしてグリーンドラゴンを倒して来ておるからのう、しかし…残っているのは三闘神のみじゃ!」
ダイ「………」
カワキ「どうした?」
ダイ「上陸する前に、クロノが言ってたの覚えてる? 3体の神様を全て倒してしまえば、この世界の魔法は全て消えてしまうって…」
カワキ「…………」
???「しかし、それが事実とは限らないんじゃないでしょうね…」
ダイ「……。ニコル………」
ニコル「さあ行きましょう。どちらにしても、この先には三闘神が控えていますからね!」
カワキ「いや。肝心のリーダーがあの状態だ、少し小休憩をしようぜ!」
ニコル「ええ。確かに体力を温存するなら、少し休憩をしましょうか!」
ヒュンケル「よしっ。辺りに敵がいないかをオレとネル側のルイージたちで見回って来るから、ニコルとダイたちは休んでいろ!」
ニコル「はい、そちらの方は宜しく頼みましたよヒュンケルたち!」
ヒュンケル「ああっ!」
カワキ「気を付けろ。もしかしたら、強い気配がこの辺りを彷徨さまよっているかも知れねぇから……なるべく用心した方がいいぞヒュンケル!!」
ヒュンケル「分かった。お前の心強い助言に感謝するぞカワキ、じゃあ…オレたちは行って来る!!」
ダイ・ニコル・カワキ「「「…………」」」

そうだね、確かにヒュンケルやニコルの言い分にも一理はあるよ。
それとは別に俺は……、少しだけ彼に嫉妬しているような気がするんだ。
今おれたちがいる瓦礫の塔に上陸する前に聞いてしまったクロノの言葉を思い出してから、マァムは静かに泣いていたからね。
それを間近で見ていたヒュンケルやクロコダインが俺の為に動き出し、彼女を精一杯に慰めてくれた事があったんだ。
きっとあれは……、今の俺に入る余地は全くないと言う証拠でもある気がして……正直悔しかったんだ。

パチパチパチパチ……

ダイ「………」
???「仮にも。勇者様が1人で此処にいるなんて、いいご都合だわ!」
ダイ「……ッ!!!」
???「いや、1人じゃないぞ!」

カキーン………

アリーナ「なっ……!?」
ヒュンケル「オレもダイもアバンの使徒だからな。オレがいる限り、ダイには指一本触れさせないぞ!」
うずまきボルト「おいおいヒュンケルの兄ちゃん。そこは俺にも混ぜてくれってばさ!」
ニコル「さあ。勇者様をお守りする我々6人の本気の闘いを、とくとご覧に入れましょう!!」
ネルさん次元ルイージとトゥーン「「うん、そうだね!!」」
うずまきボルト「さあて。一気に畳み掛けようってばよ!!」

確か、マァムと出会ったのは魔の森だったよね。
アバン先生をデルムリン島で失っていたと思っていたら、バーンパレスで再会出来るなんて夢にも思わなかったよ。
でも、元バーン軍の死神・キルバーンは手強くて…アバン先生だけでは太刀打ち出来ないんじゃないかって思った事もある。
皆がおれの為に戦っているのに、おれはみている事しか出来ないなんて悔しいよ。

ぽんぽんっ

???「それでもねダイ君、あたしたちは戦い続けなきゃ行けないの!」
ダイ「……レオナ?」
レオナ「ダイ君。あたしね……、この長い闘いが終わったら…ポップくんと一緒に色んな世界を見て回ろうと思うの!」
ダイ「………」
レオナ「バーンパレスにいた時はね。マァムと実現したかった未来もあったんだけど、彼が本当に好いているのはマァムじゃなくて…あたしなの!」
ティナ「えっ……?!」
???「アイツはいつも言っていた。いつだってレオナの姫さんに頼って貰えるように、もっともっと強くなり続けたいと!!」
ダイ「クラウド………」
クラウド「このままではヒュンケルやボルトたちが危ない。俺たちも助太刀に行くぞ、ダイ!!」
ダイ「うん。皆……、行こう!!」
クラウド・ティナ・レオナ「「「ああ(うん/ええ)!!」」」

再びヒュンケルたちを守る為に闘う決意を新たにして、少しずつ前に進むと…ヒュンケルたちはカオス軍の幹部・アリーナと闘っていたんだ。
中でも瀕死になりかけているのは、ネルさん次元のルイージとトゥーンの2人のみ。
爆弾やファイアーボールを唱えても、彼女の繰り出す分身拳に寄って弾かれてしまった。
そして最高の技、閃光烈火拳に依って……ヒュンケル以外の仲間が瀕死になってしまったんだ!!

ガクンッ

うずまきボルト「……。くっ……、くそ…………っ!!!」
ルイージ(ネルさん次元)「………うっ。うぅ………、う………」
トゥーン(ネルさん次元)「くっ……。な……、何て手強い相手なんだよ……!?」
ヒュンケル「くっ……。ボルト……、ネル側のルイージ……。トゥーン……」
うずまきボルト「こんな……。こんな所で……、ダイの兄ちゃんさえ守れずに俺は……俺たちは……負ける訳には行かねーんだってばさ!!」

BGM設定:FF6よりアサシン・シャドウのテーマ(FFVII SoundTrackVersion.(別名:ルイージとトゥーン、〜2人の固い絆〜 ※文淡たちが駆け付ける所から暁の戦士に切り替わります))

トゥーン(ネルさん次元)「(自分の力で何とか立ち上がりながらも)うんっ!! 負けない…。僕は……、僕たちは………こんな所で負ける訳には行かないんだよ!!」
ルイージ(ネルさん次元)「(自分の力を粘りながら)そうだね………。僕の力は同じ世界から来た兄さんとは比べ物にはならないかも知れないけど……、僕は……僕たちはどんな事でも諦めたりしないんだ!!」
アリーナ「…………」
うずまきボルト「(ルイージとトゥーンの力を借りながら立ち上がりつつも)なっ……。何だよアリーナの姉ちゃん……、俺たちに何か言いたい事があるなら今の内に言っちゃえよ…?」
アリーナ「…。何で……? 何でそんな瀕死状態になってでも立ち上がれる気力があなたたちにあるの?」
うずまきボルト「約束……したんだよ……。今は訳あって別行動になったサスケさんにまた会う為に、俺は……俺たちは俺たちの出来る事をするって……」
ネルさん次元のルイージ&トゥーン「「…………(コクン、と頷きながら)」」
アリーナ「…………」
ヒュンケル「……? アリーナ??」
アリーナ「……。成程ね…! 今度はそれ自体出来なくなるように、私が使う最高の必殺技・閃光烈火拳をもう1度お見舞いして上げるわ!!」
4人『………ッ!!!』
???「おっと、そんな事は私たちがいる限り……絶対にさせないよ!!」
アリーナ「……ッ!! ぐはっ!!」
ヒュンケル「……ッ!! 文淡、それにゴウたち!!」
文淡ブンタン「カオス軍の最高幹部・アリーナ……。アンタがこれ以上私たちの大切な仲間に手を出そうってんなら、私らだって容赦はしないよ!!」
アリーナ「くっ……、秩序軍の戦士の癖に小癪こしゃくな!!💢」
???「お〜い、大丈夫か? ボルトにネルさん次元のルイージとトゥーン!」
トゥーン(ネルさん次元)「あはは……。あまり、大丈夫じゃない……かも……」
ゴウ「分かった分かった、今回復してやるから3人共じっとしてろっしょ!!」
ルイージ(ネルさん次元)「ありがとう、ゴウくん!」
うずまきボルト「…………」
トゥーン(ネルさん次元)「本当にごめんね…。君たちが来るまでに何とか……、何とか僕たちだけで時間稼ぎをしたかったけどこの有様で………」
ゴウ「いや。十分にいい時間稼ぎをしてたよ、俺たちの為に……そんな状態になりながらも闘っていたんだな!」
船戸イサリ「ゴウ様。後はお任せ願えますか?」
ゴウ「ああ。ヒュンケルやネルさん次元のルイージたちの治療は俺とバッツさんに任せろ!」
ポップ「……。大体のやるべき事は分かったけどよ、俺たちはどうすりゃあいいんだよリーダーさん?」
ゴウ「……。まずイサリと文淡 時リンクとピーチ姫はアリーナの背後から各自が秘めている通常と魔法攻撃で攻めて行き……セリスとポップ リザードンとゲッコウガは空中からの援護を宜しく頼む!!」
ゴウ以外の第1PTメンバー全員『了解でござるぞっ!!』

凄い……、何て凄い闘いなんだ。
ヒュンケルやボルトたちのピンチに駆け付けて来たのは、ボス戦の少ない第1PTのメンバーたち。
ちゃんとリーダーであるゴウの指示に随ながら、リザードンはセリスとポップを自分の背に乗せながらも一生懸命に闘っている。
ポップは炎の魔人・イフリートを呼び出し、セリスは召喚獣・リヴァイアサンで攻撃をしている。
そんなアリーナは戦力を削られながらも、爆裂拳で反撃をしようとしているけど…遅かった見たいだ。
新生船戸一族の1人・イサリが新たに得た無属性魔法・アルテマと、文淡が繰り出した究極の白魔法・ホーリーに依って…アリーナはその場で倒れてしまう。
これで……、これでアリーナの洗脳が完全にけてくれるといいけどね……。

115話に続きます。

はい、最新話を更新しました。
最強の中ボス・アルテマウェポンを倒したダイたち第3PT、しかし…闘いで疲れたダイを目がけてカオス軍の幹部・アリーナが現れる。
その彼を守るように元不死騎団の団長・ヒュンケル、ネルさんの世界から来たルイージとトゥーンで時間稼ぎをしようとするが…彼女の放った最強の技・閃光烈火拳に依り瀕死状態になってしまう。
そんな彼らのピンチを救ったのは、幻のポケモン・ミュウを捕まえると言う夢を持つ陽気な少年、ゴウ率いる第1PTだった。
果たして2つのPTの戦士たちは、アリーナを正気に戻す事が出来るのか?!

次の更新まで、もう暫くお待ち下さい。
本編に関する感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.205 )
日時: 2022/06/18 15:38
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

えっと、次回作のアンケートを募集したいと思います。

①女武闘家マァムとポケモンたちの復興旅物語←FF世界にあるリックスの村や、モブリズの村を始めとする色んな異世界のほのぼの、恋愛 ギャグが篭った作品
②一護とコハルの夢物語 リメイク版
③大賢者見習いの憂鬱←主に、主人公候補者・ポップの回想を含め…スマブラ組やBLEACH組らと再合流するクロスオーバー作品

今はこの3つを考えていますが、他にも「このスレタイで冒険して欲しい」と言う案がありましたらよろしくお願いします。

ちなみに現在の最強タッグは、こんな感じになっています。

〜秩序組の男性軍〜

①勇者エイト&息吹の勇者・リンク
②蒼炎アイク&龍騎衆・ラーハルト
③マリオ&勇者ダイ
④神官クリフト&猪名寺乱太郎
⑤光の戦士バッツ・クラウザー&ピカチュウ
⑥大賢者見習いポップ&軍師ルフレ
⑦サトシ&ゴウ
⑧うずまきボルト&船戸イカダ+ルイージ
⑨アルドール王レイン&ヘスの王ラスウェル

次は、女性軍編のタッグ表です。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.206 )
日時: 2022/06/18 18:15
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

〜秩序軍の女性軍タッグ表〜

①女武闘家マァム&アバランチメンバー、ティファ・ロックハート
②エルサーゼ城の女隊長メーア&ピーチ&ゼルダ
③ゼロサム&せつな
④マルティナ&竈門禰豆子&ゼシカ・アルバート
⑤フィーナ&コハル&ビアンカ&エアリス・ゲインズブール
⑥セーニャ&時ゼルダ&ニコ・ロビン
⑦ルキナ&女カムイ&女ルフレ
⑧ベレス&テレシア
⑨ルッカ&ナミ
⑩リノア・ハーティリー&もろは

以上が、最強の女性軍タッグ表です。
2回に分けて描きました。

名前が出てないキャラは、あまりいいタッグではないと言う人たちばかりです(汗)
特にネルさん次元のピーチ&ゼルダの暴走がきっかけで、ウチ側のお絵描き大好きな小生意気少女・リルムと動物とお話が出来るバル城の王女・クルルが暴走せざるを得ませんからw

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.207 )
日時: 2022/06/19 23:48
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

本編は、明日更新しますね。
もう少しだけ、ネタの調整をしたいので今日はお休みします。

ごめんなさい。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.208 )
日時: 2022/06/20 21:51
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

次回作は過去に描いた作品を、リニューアルしようかと考えています。
勿論、ネルさんとのコラボ小説はまだまだ続きますよ。

たまには、彼女の作品の暴走ピーチちゃんの回を描きますかねw

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.209 )
日時: 2022/06/20 22:53
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第115話「2人のピーチ①」

【次元の狭間へと続く門】

うちはサラダ「………。どうやら、この先から強い気配を感じるよ」
ピーチ「きっと、この先にラヴォスが…」

ダダダダダダダダダダっ

???「待ァちなさ〜い、『こっちの世界』の私ーーーーー!!wwwwwww」
ティ「この声は!? 構えろ、ヒュンケル!」
ヒュンケル「ああ!!」
ピーチ「待って!」
2人「「……!?」」

この足音、間違いないわ。
見覚えのある王冠、ピンクのドレス。
この姿その物は、間違いなくネルさん次元の私だわ。
だけどヒュンケルにティ、あなたたちには手を出して欲しくないの!

ヒュンケル「ピーチ姫。駄目だ、そのピーチ姫は…」
ピーチ「分かってるわ!」
ヒュンケル「何っ?!」
ピーチ(ネルさん次元)「……。『こっちの世界』の私?」
ピーチ「…。可哀想に……、こうなってしまう前のあなたは普通のお姫様だったのね…」
ピーチ(ネルさん次元)「………」
ピーチ「ねえ。ネルさんの所の『私』、今から私たちはラヴォスと言う破壊の神を倒しに行かなきゃ行けないの!」
ピーチ(ネルさん次元)「嫌よ。『こっちの世界』の私が私自身にhshpさせてくれなきゃ、此処から先は通さないわ!」
ティ「いや、意地でも通して貰う! 行くぞ、ヒュンケル!」
ヒュンケル「ああ!」

やっぱり、そう言うオチになってしまうのね。
ラヴォスとの闘い前に、無駄な争いをして欲しくないけど。
だからと言っても、それでネルさん次元の私が止まるとは限らないわ。
刻一刻と迫る中、私はどう判断したらいいのかしら。

116話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.210 )
日時: 2022/06/21 06:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第116話「2人のピーチ②」

【FF5の世界 次元の狭間】

しゅうぅぅぅん………

ラスウェル「……。はぁ〜………」
マリオ(ネルさん次元)「ん? どうしたんだよラスウェル、そんな深い溜息を付いて」
ラスウェル「そういうネル殿側のマリオはよく落ち着いていられるよな。相手は俺たちがよく知ってるおしとやかなピーチ殿下なんだぞ?」
マリオ(ネルさん次元)「…。仕方ないんだよ、俺もかつてさ、今の姫と同じようにオレの大切な弟をあんな風にした奴らを許せなかったからな……」
うちはサラダ「…………」
ミツキ「どうしたの? サラダ」
うちはサラダ「……。何だろう…? 今ネルさんの世界から来てくれているマリオさんの話を聞いているとね。まるで……、まるでボルトがモモシキに支配されていたような感覚に似ている気がするんだ……」
船戸イカダ「………ッ!!!」
ポップ「なっ……!? ま……、マジかよ?!」
うちはサラダ「……………」

本当は私だってネルさん側のピーチさんを止めたかった、それでも私たちには最後の大仕事が残っていたから仕方がなかったんだ。
それが……、私たちのいる『この世界』にいるラヴォスを倒す事。
だからティさんとヒュンケルさんはそれを分かっているからこそ……私たちが知っているピーチさんを全力で守る為に、入口の所で足止めしてくれているんだ。

カツカツカツカツカツ……

???「遅かったじゃねーかよ。もう、来ないかと思っていたぜ!」
カワキ「………ッ!! 右腕にギミックアーム、まっ……まさかあんたは?!」
アリーナ「そうよカワキ。彼も私と同じくカオスの傘下になった内の1人よ!」
バレット「ふんっ。この先にいると言う結界を守る野郎なんか、オレの敵じゃなかったぜ!」
カワキ「ネクロフォビアの事か…。どうして、そこまでボロボロになってまで闘ったんだよ?」
バレット「ふんっ、そんなの簡単に言わせてやぁ1つじゃねぇか! オレだって少しは、お前さんたちの力になりたかったんだよ!!」
全員『………ッ!!!』
バレット「……。なあお前ら、お前らはこの先にいるラヴォスって野郎を倒しに行くんだろ? そいつを倒すには、このバレット様の力が必要なんじゃねぇか?」
全員『……………』

確かに、彼からは私たちと一緒に闘いたいと言う強力な闘気オーラを感じる。
それってつまり、カオスの傘下になっている他の人たちも今までの事を理解していたから向こう側の仲間になるフリをしていたかも知れない。
だけど、もしもあのアルスが今でも様子見とかしていたらどうするの?
アリーナさんに続いてバレットさん、あなたまで彼から遠ざけたなんて知ったら殺されるかも知れないんだよ?

シュタッ

???「あ〜あ。折角面白い玩具おもちゃを僕ちんがいくつか用意したのに、なぁ〜んでコスモス軍の方にカオス側の傘下のお2人さんが寝返っているんですかぁ?」
船戸アラウミ「何だとっ!!」
ケフカ「ゲゲっ! この僕ちんと同じ声をしているそこのアンタ、何カッコ付けてんだよ?」
船戸イカダ「父上はカッコ付けてなんかいない。俺たちはケフカ……お前じゃなくて、この先で待ち構えているラヴォスを倒しに行くんだ!!」
食満留三郎「それでも。それでもオレたちを邪魔しようと言うなら、オマエを倒してでもオレたちは迷わずに先に進むだけだ!!」
ケフカ「オーホッホッホッホッ! この先に進みたければぜーんぜん構いませんよぉ〜? 但し、1つ条件があります!」
加藤団蔵「何だよ?」
ケフカ「ふふふ。そちらさんにいるエアリスを僕ちんの所に引き渡してくれるって言うなら、あなたたちを通して上げますよ。どうです? 悪くないお話じゃないですかぁ!」
摂津のきり丸「…………」
ドロッチェ「おい。どうしたんだよ、きり丸?」
摂津のきり丸「ふざけんなよクソピエロ野郎! 誰がそんな胡散うさん臭い条件をオレたちが親切に乗るかってんだよ、黙って聞いてりゃあそんなの……そんなのお前たち自身がくわだててる計画じゃねーかよ!💢」
ドロシア「……。きり丸……、あなた……そこまでして私たちの事を……。」
ラスウェル「サラダ。済まないが俺たちはコイツを止めなければならない、君は後何人かを連れてラヴォスの所に向かってくれ!」
うちはサラダ「でっ……、でも!!」
文淡ブンタン「ラスウェル殿下。今の言葉はいい響きだったよ、私らにも混ぜろよ!」
巨峰「もう一度ベロニカに会う為にも…。俺たちは、絶対に負けない!!」
うちはサラダ「分かったわ! こうなったらあなたちの気持ちを尊重するしかないよ、でも油断はしないで? ケフカの魔法クラスは皆だって分かっている筈なんだよ?」
文淡「勿論さ。でも私らはそれを理解した上で残る事を決めたんだよ、サラダ!」
うずまきボルト「俺もこの人たちを見過ごせない。頼むサラダ、分かってくれってばさ!」
うちはサラダ「……。仕方ないわね、この場をアンタに任せるからには1つだけ言って置くよ!」
うずまきボルト「……。その1つって一体何なんだよ、サラダ?」
うちはサラダ「…。絶対に生きて……、生きて戻って来ないと本当に承知しないよ馬鹿ボルト!」
うずまきボルト「へへっ。そんなの、お互い様だっての!!」

ボルトだけじゃない、文淡と巨峰たちもケフカを止めようとしてくれているんだ。
これらの闘いの事を、以前マルティナ姫が言っていたんだ。
一緒に闘うこそが皆を守る為の戦いになり、そして自分自身の闘いでもあるんだって。
今なら分かりますよマルティナ姫、それがあなたの目指して来た道だという事も。
カワキ…そしてミツキ、私たちは此処で立ち止まっている時間はないんだよ。
残っている私たちだけでも、この先に進まなきゃ行けないんだからね!!

117話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.211 )
日時: 2022/06/21 08:38
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

こんにちは。
もうすぐ作者が出勤するので、今回はウチのピカチュウの好感度ランキングを載せて置きます。

〜特に1番懐く男性キャラベスト5〜

①バッツ・クラウザー&竈門炭治郎+カワキ
②ポップ&ティ&ウソップ+ラーハルト+船戸イカダ&うずまきボルト
③マリオブラザーズ&我妻善逸&時透無一郎
④ダイ&ゴウ&ロック・コール
⑤ヒュンケル&クロコダイン&ページワン(変身までなら大丈夫だが、変身以後だとウチのダイくんの頭に飛び乗って避難しますw)

〜まあまあ仲良しの男性キャラ〜
①煉獄杏寿郎
②摂津のきり丸&福富しんべヱ
③黒田庄左ヱ門&冨岡義勇&善法寺伊作
④宇髄天元&時オカリンク
⑤蒼炎アイク&息吹リンク&ゾロ+ルフィ
同率:チョッパー&カズマ&風間トオル

以上です。
続きはまた夜頃か明日に、発表しますね。

感想など、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.212 )
日時: 2022/06/21 18:09
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

〜作者とキャラとネルさん次元キャラたちの裸族消滅会議①〜

シュタッ

ピカチュウ「ボクはピカチュウ、今回は作者を始め…ネルさん側のマリオにもゲストとして来て貰ったよ!」
マリオ(ネルさん次元)「そういやぁ、このコーナーは初なんだよな?」
ピカチュウ「うん。色々と共演したんだけどね、中でも酷かったのはそちらのお話でこっちの作者がリクした落とし穴の回だもん!」
マリオ(ネルさん次元)「あ〜、懐かしいな!」
アイク「あっちの俺が来た時なんて、「ぬぅん!」とばかりしか言わなかったからなぁ」
本田 透「やはり。恋愛自体興味なかったのでしょうか?」
???「キャーーー。透ちゃーん、私たちにhsprさせてーーー!!wwwwww」
本田 透「いやーーーーー!!」
ピーチ(ネルさん次元)「逃さないわよ〜? 透ちゃーん!wwwww」
ゼルダ(ネルさん次元)「観念して、私たちに捕まりなさ〜い!wwwwww」
アイク「…。透〜、後で夾を呼んで来るから頑張って逃げ切れよ〜?」
マリオ(ネルさん次元)「済まんなそっちのアイク、俺の姫が腐れ女子で(汗)」
アイク「ああ。こっちのゼルダが影響を受けたらマジで困る!!(顔真っ青)」

大丈夫、そこはウチの小さな勇者くんにお願いしてあるからね。

アイク「良かった。助かったぞ、作者!」
マリオ(ネルさん次元)「そうだな。こっちの作者がリク引き受けてくれたけど、まさかあの野郎のエピソードを出すとはな」
アイク「ああ。どうしても描きたかったネタだと、作者が言ってたからなw」
マリオ(ネルさん次元)「おいおい、そちらの作者の本気がある意味でやっばいだろ!!」

え? 書く時は全力だよ?
それに、時々こちらに来てくれる月之海さんがね…大のアイゼルファンだから。

マリオ(ネルさん次元)「マンマミーヤ。まさかのアイクXゼルダファン、降臨かよ!!」
アイク「意外だな。てっきり、リンク&ゼルダ推しかと俺は本気で思っていたんだが?」
マリオ(ネルさん次元)「う〜ん。こっちの作者が誰推しか気になるんだよなぁ。」
アイク「確かに…」
ピカチュウ「ちょっと!! 裸族消滅会議なのに、何で雑談会になってるの? まずは裸族をどうするかって事を決めなきゃ駄目じゃない!」
全員『済みません……orz』

②編は、次回作の時に描きますね。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.213 )
日時: 2022/06/21 22:17
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第117話「長き闘いの終止符」

【FF5の世界 次元の狭間 エクスデスがいた場所】

うちはサラダ「これで、決める!」
ピカチュウ「うん。行くよ、バッツさん!」
バッツ「ああ!」
ピカチュウ「僕たちなら!」
バッツ「ああ、俺たちなら!!」
バッツ・ピカチュウ「「絶対に勝てる!! いっけ〜〜〜!!」」

私たちはその後、色んな強い敵と遭遇したけど。
諦めずに、此処まで頑張って進み続ける事が出来た。
つまり人のような姿形こそ、最終形態だったんだね。
これでやっと、最後の戦いに終止符を打つ事が出来たよ!
全ての戦いを終わらせると誓い合い、最後はバッツさんとピカチュウのWライデインに寄ってラヴォスは静かに消滅していった。

ゴォォォォォォォォ…………

カクンっ

うちはサラダ「やった…。やったよボルト、皆……」
???「うふふっ。本当にお疲れ様、皆!」
カワキ「ビアンカ王妃…。心配したんですよ?」
ビアンカ「あら。私たちだって第2形態との死闘に全力を尽くしていたのよ?」
カワキ「……………」
ロック「……。全く、水臭いぜ……」
???『ロック殿!』
ロック「……ッ!! バランさん」
バラン『本来の世界に帰還する前に、この者を先に還して置かねばならないからな!』
ロック「……? もしかして、とわ? それともベロニカかな?」
アバン『ご名答ですよロック。あなたたちの元へとわさんを復活させて置きましょう!!』

するとアバン先生は天に祈りを捧げ、いつの間にか私たちの合間には立派なお花が咲いていた。
そして、銀のショートヘアをした女性がお花に塗れて倒れて来たの。
すぐに彼女だと察したのか、せつなさんともろはさんは彼女の元に行く。
じゃあ、ベロニカさんはまだ…私たちの所には……戻れないって事なんだね。

???『サラダ。アンタもアンタなりに世話を焼くかも知れないけど、あたしの分までカミュや皆を守って上げなさいよね?』
うちはサラダ「はい。私たちなら出来る、そう信じています!」
ベロニカ『これで…。この世界は平和になったと思うわ、特別に皆を元の場所に移動させるわね!』
うちはサラダ「………ッ!!!」
ベロニカ『またね皆、アンタたちと再び会える日を…あたしたちはこれからも信じて待っているから!!』

今のは……、脱出呪文・リレミト。
ゆっくりと目を開けると、私たちは門の前で倒れていたみたい。
そこにはピーチ姫とティさん、ヒュンケルさんがいたの。
ネルさんの所のピーチ姫は結局、彼女たちをず〜っと引き止めていてくれていたんだね。
さあ皆、胸を貼って本来の世界に帰りましょうか!!

118話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.214 )
日時: 2022/06/22 08:35
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第118話「その後の仲間たちの様子①」

【FF5の世界 リックスの村】

カンカンカン カンカンカン……

???「お〜いカワキ。こっちの方に木材の付け足しを頼むぜ?」
カワキ「ああっ!」
ハッサン「おっ。いい返事じゃねぇか、気に入ったぜ!!」
???「……………」
巨峰「よしっ。俺も……、この村の復興支援に…全力で取り組む!!」
文淡ブンタン「そうだね。あっ……、バッツにティナたち! あの長い戦い以降あまりゆっくりしていなかっただろ? アンタらが戻るまでには復興支援を終わらせるからさ、3人で暫く羽根を伸ばして来なよ」
ティナ「えっ……。でっ……、でも!!」
カワキ「大丈夫だ。こっちにはイワベエもいるし、イサリもいてくれるからな!」
船戸イサリ「そうです。此処は安心して私たちにお任せ下さい!!」
バッツ「……。そうだなぁ、此処はお言葉に甘えて貰うしかないよな!」
ティナ「ええ。モブリズに行く前にグランシェルトに寄らせて?」
バッツ「いいぜ。ただし、先に俺たちが行くべき場所と言えば……?」
ティナ「カントー地方のマサラタウン、だね? ふふふっ!」
バッツ「おっ、分かって来てるじゃねーかティナ!」

本当に、あいつらはあの闘いを通じて此処まで成長して行ったんだな。
俺たちが村を離れると最初から察していたように、目の前にはボルトとイカダがいたんだ。
イカダはあの頃の面影から切り離し、今はボルトがいる木ノ葉で一緒に生活をしているらしい。
2人が乗って来た乗り物は、戦艦ハルバードと言う乗り物だったんだ。

【戦艦ハルバード内】

バッツ「…………」
船戸イカダ「おいおい。ラヴォスとの闘いの時は全然平気だった割の癖に、今も高所恐怖症は継続かよ……(汗)」
バッツ「無理なんだよ。海の中に潜れる潜水艦系ならまだ平気だけど、高い所とかを行き来するような乗り物は………どうしても俺には無理なの!!」
船戸イカダ「…………。こりゃあ、ティナ姉ちゃんの苦労も絶えないよな……」
バッツ「……………」

仕方ねぇだろ、急に克服しろって言う方が無理なんだからよ。
母さんが逝く前の日だったな、当時の幼馴染と遊んだ出来事は。
あの頃は幼馴染がかくれんぼの鬼を担当していて、幼い俺は見つからない場所に隠れた事があったんだよな。
だけどそれが高い場所とは知らず、あの頃の俺は無意識に登っていたかも知れない気がするよ。

スッ………

バッツ「……。イカダ?」
船戸イカダ「ありがとうバッツ。俺たち……、この長い旅であんたや皆に会えて嬉しかったよ!」
バッツ「………。別に俺はお前を許してないけどな、前までのお前がどんな野郎だったのかもフナムシやお前の姉ちゃんから少しずつ聞いてるよ…」
船戸イカダ「…。そうか、今までの俺の事は聞いてるのか……」
バッツ「……………。なあ、聞いてもいいか?」
船戸イカダ「んっ?」
バッツ「……。お前はさ、今までの頃は本当に……闘わなくて良かったのか?」
船戸イカダ「…。あの頃は姉ちゃんがいてくれたからな、当時の俺は一族という身分を隠してまでカジキ親方の弟子を暫くの間……やっていたんだよ…」
バッツ「…………」
船戸イカダ「いつかイサリから聞いてたんだろ? この奇襲作戦さえ上手くいけば、俺は闘わなくて済むと……」
バッツ「そんな事をしてもよ……、それでいなくなった奴らが本当に浮かばれるって言うのか?」
船戸イカダ「…。違うんだよバッツ、あの戦争を巻き起こしたのは俺じゃなくて父上なんだよ! まだ幼かった俺は母上の事すらあまり覚えていなくて、いつも兄さんには酷い言われようだったんだよ…」
バッツ「…………」
船戸イカダ「…………」
バッツ「…。それでさ、お前はこれからボルトとどう過ごして行くんだよ?」
船戸イカダ「……。カワキのように強い忍び自体になるかはまだ分からないけどさ、今はボルトやサラダたちがいる火の国がどんな感じなのかをしっかり把握して行きたいんだ!!」
バッツ「そうか。よくは分からねぇけど、今は焦らずにゆっくりずつやって行けよな? イカダ!!」
船戸イカダ「ああ。此処まで俺の話を聞いてくれてありがとうな、バッツ!!」

何だかんだ言いながらも、俺たちの絆は変わらないな。
それを黙って見届けているティナとボルトもまた、お互いを見ながら笑い合っている。
時にはそんな2人の間に、アレが……ゴキブリがボルトとティナの間に忍び込んではかなりパニックになって船の先に逃げてしまう姿も度々あったんだ。
そんな姿を見てしまったイカダと俺は、思わず涙が出る程に笑ってしまう貴重な光景その物だったんだよなぁ。
そう言えばリュウの奴も、アイツが苦手って前に言ってたからあまり気にしないで置くかな。

119話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.215 )
日時: 2022/06/22 18:04
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第119話「その後の仲間たちの様子②」

【戦艦ハルバード コックピット】

サッ……

???「イカダ様。次はどちらに向かいましょう?」
船戸イカダ「バッツ。悪いけど先に水の国に寄っていいか?」
バッツ「水影様に会うんだろ? 俺たちも付き添うよ!」
船戸イカダ「済まない。ゴカイ、メタナイト艇長に水の国までと伝えてくれ!」
ゴカイ「はっ!!」

水の国……、あの頃の闘い以来になるな。
俺たち船戸一族と、水の国の戦争はあの頃からずっと続いていたんだ。
水の国の奴らに寄って、母上は幼い俺を守って逝ってしまったと父上から聞いた時はどうしたらいいか分からなかった。
それがきっかけで、俺は今までの自分が情けなくなった気がして仕方なかったんだ。

???「ねえねえ。ティナ様にピカチュウたち!」
うずまきボルト「何だ? コブナ」
船戸コブナ「いや。先にボルトに謝りたい、あの時俺…勝手にお前の事を父ちゃんの仇だと勘違いしてごめん……」
うずまきボルト「…。いや、謝るのは俺の方だ………」
船戸コブナ「えっ……?」
うずまきボルト「分かるだろ? 俺があの時言った事を……」
ティナ「ま……まさか、ボルトくん!」
うずまきボルト「…。コブナ、あの時お前の父ちゃんを殺したのは…俺じゃなかったんだよ。確かに深手を追わせたのは俺だけど、実際に手を掛けたのは俺じゃないんだ!!」
船戸コブナ「……。じ、じゃあ……ボルトじゃなくて別の奴が俺の父ちゃんを?」
うずまきボルト「ああ…。文淡ブンタンはな、俺の友達・かぐらの仇を取る為にお前の父ちゃんに致命傷を与えてしまったんだよ!!」
船戸コブナ「………ッ!!! それじゃあ……、それじゃあ俺が本当に仇を討ちたかったのは……ボルトじゃなくて、その文淡って人だったんだね…?」
うずまきボルト「…………」
船戸コブナ「……。じゃあ俺はずっと、お前が俺の父ちゃんを殺したと思い描いていたんだ……」
ティナ「…。あのねコブナくん、大切な人を沢山失って辛いのははあなただけじゃないのよ、私の知り合いや仲間たちの中にも沢山いるの!!」
船戸コブナ「えっ……?!」
船戸イカダ「………ッ!!!」

出来れば、今すぐにでもティナを引き止めたい。
それを最初から全て知っていたから、バッツは俺の為に首を横に振ったんだ。
まるで、「今は、ティナに任せろ!」と言っているかのような行動その物だった。
そうだよな、今更終わった事でウジウジ引き摺ったら駄目だよな。

スッ………

ピカチュウ「ティナさん、これは?」
ティナ「うん。コブナくんに、これを渡したかったんだ!」
船戸コブナ「…。この声、父ちゃんの声だ!」
ティナ「そう。その貝殻にはね、自分がどうしてこうなったまでの過去の記録を録音してくれるのよ! まるで、レコードのような仕組みでね!」
船戸コブナ「…。そうか、だからヒュンケル様もかつては師匠であるアバン様を恨んでいたんだね……」
ティナ「そうよ。こっちはお守り、私とピカチュウが心を込めてあなたの為に作ったのよ?」
船戸コブナ「……。綺麗……」

流石だな、まさかコブナを安心させてやるなんて凄いよ。
確かにバッツは俺に言っていたな、今までのことをして来た俺自身を許したつもりはないと。
それが今回の闘いで、仲間との強い絆がこれだけ強いと思い知らされたよ。
もうすぐ水の国に着くな、カジキ親方は元気にしてるかなぁ。
もし親方に会う事になったら、俺の伝えたい想いをしっかりぶつけて行こう!!

120話に続きます。

最新話、更新です。
今回はティナ&コブナのメイン回となりました。
今までフナムシの敵討ちだと誤解していたボルトに、心からの謝罪をするコブナ。
しかし、ボルトはかつての頃の一部始終をティナたちの前で語り始める。
それに続くかのように、ティナが語ろうとする事を静止しようとするイカダを止めるバッツ。

今まではボルトこそ、自分の親でもあるフナムシの敵討ちだと勘違いしていた事を自覚したコブナはボルトの口から本来の敵が文淡だと初めて悟った。
それを見ていたティナは、再び自分自身を失わないようにコブナにお守りを託すのだった。

次回は、水の国編でのお話です。
もう少しだけ、お付き合い下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.216 )
日時: 2022/06/23 06:33
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

※何とか、今作の執筆期間が延期してでも7月の頭中には完結する予定ですが……もしかすると中旬になるかもしれないのでご了承下さい。

第120話「久々の師弟同士での再会、イカダの決意①」

【水の国 水影の間】

???「これはこれは、『こちらの世界』を救った英雄殿たちの来客ですね!」
バッツ「確かにそうですが水影様。その肩書きは今の私たちに勿体無いですよ!」
長十郎「申し訳ありません。そして、あの頃以来の再会ですね? イカダくん」
船戸イカダ「……………」
うずまきボルト「イカダ。大丈夫だ、長十郎のおっちゃんはいい人だから信用出来るぜ?」
長十郎「そうです。ボルトくんの言う通りですよ」
船戸イカダ「……。あの、あなたにどうしてもお聞きしたい事があります!」
長十郎「何でしょう?」
船戸イカダ「あの時。あの時イサリ兄さんは……あなたに一体何を言ってきたんですか?」
長十郎「…。デンキくん、そしてラスウェル殿下! 僕は暫くイカダくんと話がしたいので、バッツさんたちを連れて今の水の国を案内して下さい!」
ラスウェル「はいっ!!」
雷門デンキ「分かりました、水影様!」

そうだよなぁ、これはおっちゃんの言う通りでもあるんだよな。
本当はイカダの側にいたいけど、長十郎のおっちゃんは首を横に振ったんだ。
あの合図は恐らく、此処は自分たちの問題だから駄目だと言う合図だった。
この水の国では今、新生カオス軍との闘いに向けて最終調整を取りおこなっているんだ。
デンキが火の国に戻らないのも、何か事情があったんだろうな。

【水の国 チョコボ小屋】

???「クエッ!!」
ティナ「あっ、可愛い!!」
船戸コブナ「ティナ様。無闇に近づいたら、危ないですって!!」
雷門デンキ「大丈夫だよ。このチョコボは人を襲ったりはしないから安心して!」
チョコボ「クエ〜、クエ〜♪」
ティナ「気持ちいい〜。この胸元にあるふかふかな毛並み、溜まらないわ〜」
船戸コブナ「…。本当です、何て気持ちいいんだろう…」
バッツ・うずまきボルト「「…………(汗)」」

つ〜かさ、チョコボ小屋まで建設してあること自体が珍しいんだけど。
それ以前にティナの姉ちゃんの趣味スキル、発動しちゃってるよ。
本当にふかふかした物が好きなんだなぁ、この姉ちゃんは。
デンキの表情からすると、全く驚いていないみたいだ。
イカダと長十郎のおっちゃん、水影室の所で一体何の話をしているんだろうな…。

【水影の間】

パサッ……

船戸イカダ「…。これは、カオス軍の今後の進行状況ですね?」
長十郎「はい。あなた方があの破壊の神・ラヴォスを倒した事によって、こちらの世界に平和を取り戻しました! しかし、それは一時期的な速の間と言ってもいいでしょう」
船戸イカダ「つまり、戦いは再び繰り返されると……?」
長十郎「ええ。調査部隊として元カオス側の戦士だったクジャさんに事情を話した所、彼はすんなりと引き受けてくれたよ!」
船戸イカダ「……。成程な、まずは敵を知ることから始めるってことか…」
長十郎「…。そうです、現に我々でも全てを把握している訳ではないんですよ!」
船戸イカダ「…。こんなのあり得ないだろ、いかにも小さな姿をした子供がカオス軍の総指揮官だなんて何かの冗談だ……」
長十郎「イカダくん。彼の魔力クラスを侮っては行けません、実際に例の彼と対面した事があるのは漁村の村にいる幼馴染・マリベルさんのみでしょうからね……」
船戸イカダ「………。どの道ソイツと闘うからには、まずは身内から情報を聞き出さないと行けないのか……」

本当の平和を取り戻す為に、ボルトやバッツたちは俺たちの知らない所でずっと戦い続けているみたいだろうな。
あの闘い以降船戸一族の使命がどうとかは一切消えたけど、今度は俺たち新生船戸一族が総戦力を上げてボルトたちの力になりたい。
その気持ちをカジキ親方に伝える為にも、今は我慢しないと行けないんだよなぁ。
それ自体を悟っていたのか、水影様は首を縦に振ったんだ。
この合図は恐らく、親方に会って来てもいいと言う合図に違いないと俺は悟ったんだ。

121話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.217 )
日時: 2022/06/23 21:24
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

今回の121話は作者が現在プレイ中のFFアプリ・ブレイブエクスヴィアスネタが中心になりますので、ご了承下さい。

第121話「ティファとシトラ」

【FF7の世界 セブンスヘブン】

キュッ………キュッ………キュッ………

???「……。ティファ!」
ティファ「はい。まずは当店名物・コスモキャニオンをご滞納下さい」
???「しかし。私は……」
クラウド「シトラ。話はまず、ティファの作ったカクテルを一口飲んで見てからにしてくれ!」
シトラ「……。ああ、そうだな………」

闇の長・ソルを、現アルドールの王様・レインが倒そうとしていたのにも関わらず。
あの男は、元アルドール皇帝の側近だったウラドとの直接対決を幾度か繰り返していた。
あの時ソルは言っていたな、光と闇は表裏一体だと。
ヒョウになってまでレインは、今の座を目標にしていたんだったな。
しかし何故だ、あれだけ遭遇した中で奴は自分自身の感情を殺し続けて来たと言うのか。

コトッ

シトラ「…。聞きたかった事があるんだ、クラウドにティファ。お前たち2人はセフィロスがして来たこれまでの行為を……本気で許せると思うのか?」
クラウド「…………」
ティファ「……。………るせない、許せないよそんな事は!」
クラウド「……ッ!? ティファ?!」
ティファ「今のセフィロスはあの頃とは違うけど、かつての頃のセフィロスは私たちの大切な家族や村の皆を殺して来たんだよ!」
クラウド「………」
ティファ「あの子が……。草摩依鈴が前に言ってたの、今みたいに自分もね……あの頃は草摩家の当主である槏人あきとを許す事が出来なかったんだって!」
シトラ「…。それでも、それでもそいつを受け入れたんだろう…? 透という娘が……」
ティファ「…………」
シトラ「確かにな。誰だって、かつての出来事を許す事が出来ないのは良くわかるよ…」

英雄セフィロス、一時はクラウドが最高のソルジャーになる為に憧れていた伝説の男。
しかしクラウドは親友であったザックスにも到底及ばず、一般兵として行動を共にしていたそうだ。
色んな任務をこなして行く中で、ザックスとセフィロスは戦友になったらしい。
だが、そんなセフィロスに変化が起きたのはそれから数日の事の出来事だった。

ティファ「今なら……、シトラに私たちの過去を話せる気がするんだ! 最後まで聞いていてくれると、嬉しいな!」
シトラ「あぁ……! 構わないぞ。ティファ自身が辛くないなら、私は聞こう!」
クラウド「ティファ……、本当にいいのか?」
ティファ「うん。話せば少しは、楽になる気がするから……」
クラウド「……。分かった、だがティファ。あまり無理はするなよ?」
ティファ「……。うん……」
シトラ「…………」

確かに、クラウドの不安な気持ちもよく分かる気がするよ。
私もあの頃は、常闇とこやみのヴェリアス……かつての大戦時のレーゲンが好きだったからな。
そして私が光輝のヴェリアスになったのも、強い力を得る為だったかも知れない。
こんな無様な私の姿を……、妹のサクラやオルデリオン出身のエリート軍師・ニコルに見せたくなかったからな。
話が思いっきりズレてしまったな、今はティファたちの過去をじっくり聞く事にしよう。

122話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.218 )
日時: 2022/06/24 09:08
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

お知らせです。
次回作に入っても、リクエストは受け付けています。

先に、次回作の主人公を発表しますね。
スマブラをスピンオフとし、マリオブラザーズの弟にして2人目の配管工・ルイージが主人公になります。
アニポケと同様、もう1人の主人公はボルトより参戦キャラ・船戸イカダ。

ルイージ&イカダの新しい冒険の舞台は、カントー地方のマサラタウン。
勿論次回作でも、スマブラキャラは勿論……半妖の夜叉姫やBLEACH フルーツバスケット The Final ドラゴンクエスト ダイの大冒険のキャラも登場しますよ。
後、初登場としてアニポケXYの劇場版よりディアンシーが登場しますのでご期待下さい。

それでは、作者が戻り次第最新話を更新しますね。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.219 )
日時: 2022/06/24 23:18
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第122話「それぞれの門出 ロック&ダイ編①」

【デルムリン島】

ザザーン………ザザザザァーン………

???「…………」

破壊の神・ラヴォスが倒れて暫くが過ぎた頃、俺とエアリスはこの島を守る番人に任命されたんだ。
ダイはマァムの故郷に残り、勇者と言う異名を背負いながらも…今もマァムと共に頑張っている。
ハドラーだけじゃなく、バーンまでこっちに着くこと自体が意外だったんだけどな。
そんなマァムを守り通す為にも、ダイには新しい夢が出来たらしい。

バァァン……

???「ふふんっ。今日こそ、ロックちゃんにもhspr言わせて………ッ!!」
???「ふんっ。背後から不意打ちを掛けようったってそうは行かないぞ? ピーチ!!」
ピーチ(ネルさん次元)「え〜っ!!!」
ドロッチェ「何だ? 団長のオレに逆らうつもりか? あぁ?💢」
???『日本のお米は世界一!!!wwwww』
ドロッチェ「あの馬鹿共、また性懲りもなく!!」

ん? 何やら胸騒ぎがするぞ。
まあ、気にする必要はないか。
アバン先生……、あなたが守りたかった使徒たちは俺とエアリスが必ず守っていくよ。
だから、何も心配しないで欲しい!

???「ロックの邪魔、させない!!」
泥パックン「ぐへへへっ、なら……エアリスちゃんのおパンティ! ハァ………ハァ………www」
エアリス「……ッ!! 嫌ーーー、来ないでーーーーー!!!」
タブー「待ちなよ〜、エアリスちゃ〜んwwwww」

今、何か悲鳴が聞こえたぞ。
この悲鳴を上げる持ち主は、間違いない!
もう少しだ、もう少しで祈りは終わるから…それまで耐えて欲しい!!
……全く、何で現在のトレジャーハンターともあろうこの俺が……此処の番人をすんなり引き受けてしまったんだろうかねぇ。

123話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.220 )
日時: 2022/06/25 06:40
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第123話「それぞれの門出 ロック&ダイ編②」

【パラディアの世界 アルドール 王の間】

シュタッ

???「クロノ殿下、只今偵察から帰還しました!」
クロノ「ご苦労様。それでミドとイーゴ、兄貴やリンクたちの様子はどうだったの?」
イーゴ「はい。時リンクは現在ピーチ姫と共にフィガロに滞在していまして、まだ復興の目処が経っていない村を手伝うかどうかの話し合いになっています!」
ミド「それと。父さんからの報告に依りますと、私たちが倒した破壊の神・ラヴォスの消滅により…また新たなカオスの戦士が現れるかも知れないと不安を感じています…」
クロノ「……。神羅カンパニーではないとしたら、宝条が復活するかも知れないね……」
???「どう致しましょう、クロノ殿下!」
クロノ「……。こちらでも会議を取り行いたい、まずは各世界にいる信頼出来る王を何人か招集する事に集中してくれるかな?」
ミド・イーゴ・メタル「「「はっ、了解しました!」」」

元オーダーズだった私にもこうして、やるべき事が出来るなんて嬉しい。
あの時父さんは言ってくれた、「オーダーズを抜けろ、自分たちと一緒に戦って欲しい」と。
確かにあの時の父さんの言葉には、嘘偽りすら感じなかった。
今まで行方不明だった私と再会する為に、ヴェリアスの1人としてシトラ姉さんやフォルカたちと共に活躍していたけど…時期棟梁とうりょうになる技師・リドたちとの闘いで負けてしまったみたい。

【ミドの部屋】

ミド「………」
メタル「ミドさん、どうかしましたか?」
ミド「うん。宝条って奴の事を考えていたんだ!」
イーゴ「そうだったね…。私たちの次なる課題は宝条を倒す事になりそうだね、だけど…今の私たちの力では勝てそうにない気がする」
???「大丈夫だ。お前たちが強くなれる為に、おれたちも協力しよう!」
ミド「ヒュンケル、クロコダイン!」
クロコダイン「おおっ。誰かと思ったら元オーダーズの2人にメタルじゃないか、意外な組み合わせだな」
メタル「はい。今もボクたち3人でクロノ殿下とルッカ王妃様をお守りしています!!」
ヒュンケル「…。元アルドールの王だったレインがラピスに帰還したからな、クロノが奴の後を引き継いだのも理解出来るよ…」
ミド「ええ。父さんから聞いていたわ、最初にその申し分があった時…クロノ殿下は乗り気じゃなかったって!」
クロコダイン「してミドよ。シドは元気にしてるか?」
ミド「ええっ。今はロックとエアリスがいるデルムリン島でイグニシオ ジークハルトと一緒にガードを務めているみたいよ!」
クロコダイン「そうだったか。そんなお前たちに嬉しい知らせだぞ、ポップとレオナ ロックとエアリスの結婚が決まったそうだ!」
イーゴ「本当に?!」
ヒュンケル「ああ。実はオレにも……、既に新たな恋人が出来たんだ!」
???「例えば、元最強SeeDの1人であるこの私とかね!」
ミド「キスティス先生!!」
ヒュンケル「キスティス。結婚式が出来る会場提供は済ませたか?」
キスティス「ええ。サヴェッラ大聖堂で取り行う事になったわ、サザンビーク王とトロデ王に事情を話したら…すんなりと受け入れてくれたわ!」
イーゴ「良かった。これで、私たちがやるべき事が決まったね!」
ミド「ええ。2組の結婚式を無事に取り行えるように、私たちが総動員として厳重に会場内の警備を強化する!!」
イーゴ「うん。あの時の倍以上にね?!」
ミド「ええっ!!」

今は多分、私たちしか知らないと思う。
そっか……、ポップもついに結婚を決意したのか。
魔力クラスならレーゲンさんに負けていないけど、実際に見た時は勇者ダイより上のクラスにまで成長していたからね。
それまでに騒動がないといいけど、きっと無理なんだろうな…。
かつてのウェポンとの闘いで、ラスウェルの本気が今でも忘れられない。
これは終わりじゃない、私たちの新しい旅立ちにも繋がるんだ。

【ラピスの世界 グランシェルト城】

???「…。皆、此処まで力を尽くしてくれてありがとう!」
ポップ「な〜にかたくなになってんだよレインさんよ、この位の依頼ならお安い御用だって!」
レイン「でもいいのか? 君たちも君たちで今は新たな拠点地を探す旅の真っ最中なんだろ?」
ポップ「いや。俺たちの新しく住む場所は既に決まってるんだわ!!」
レイン「えっ……?」
ポップ「………。以前までクロノとルッカが住んでいたと言うトルース村に俺とレオナの姫さんが引っ越す事になってな、俺らが抜けた後のパプニカ王国はアイツらに事情を話して引き継いで貰ったよ!」
レイン「……。アイツらって?」
レオナ「ええっ。あの赤い帽子を被った人気者の配管工をあたしたちが忘れるわけないもの、ねっ? ポップくん!」
ポップ「ああっ。そんな大スターさんにならきっと、いいパプニカ王国にしてくれると俺らは信じているんだ!!」
レイン「…。そうだな、確かに大スターの彼ならいい王国にしてくれるかも知れないな!」
???「レインたち、此処にいたんだね!」
レイン「フィーナ、無理に動いたら駄目だろ?!」
フィーナ「大丈夫だよ。それに私……、何だかじっとしていられなくて…」
レイン「それでも駄目だ。ほらフィーナ、俺たちの新居に戻るぞ!!」
フィーナ「はぁ〜い………」
ポップ「…………」
レオナ「どうしたの? ポップくん!」
ポップ「………。困っている女性を見ると放って置けねーのはアイツの影響か?」
レオナ「いいえ。少しだけ違うわ、今のレインくんからはフィーナを守り通す事を第1に考えているんだわ!!」
ポップ「…。こうして気軽に他の奴らと会えるのも、これが最後になっちまうかも知れないからな…」
レオナ「そうね。それでも私たちやレインくんたちはそれぞれの道を進まなきゃ行けない、いつ闘いが起きてもいいように…もっともっと強くならなきゃ行けないわ!!」

そう、意を新たに決心する為にあたしとポップくんは『この世界』を訪れたの。
これからはあたしが命に替えても、ポップくんを守り続けて見せるわ。
それにあたしの知らないポップくんが此処まで成長出来たのも、ダイくんとマァムのお蔭でもあるわ。
あたしと結婚した後は、色んな事が待っているかも知れないけど…あたしなりにポップくんを全力でサポートして見せるわ!!
だからその時までのお別れよ、マァム!!

124話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.221 )
日時: 2022/06/25 11:41
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

※ごめんなさい、本当ならこの辺りから最終回を描きたい所ですけど……もう少しだけ続けるので……もう暫くお付き合い下さい。

第124話「囚われたティナ」

【戦艦ハルバード 艦内】

ズボッ………

ティナ「えっ?! な、何っ…。これは!?」
船戸コブナ「なっ……、ティナ様?!」
うずまきボルト「待てコブナ、こいつは…触手だってばさ!!」
船戸コブナ「…………ッ!!!」

思い出した、俺……これに似た出来事を以前スコール様から聞いた事がある。
標的ターゲットとなる魔力の高い女性が狙われた時、それは自分より強い騎士の名を呼ぶ必要があると。
それは、今のティナ様と同じように強い魔力の持ち主と言えば……デリングシティの令嬢、リノア・ハーティリー様。
下の名であるハーティリーは確か、母型の性だとスコール様が仰っていたぞ。

スッ………

ティナ「……ハァ……ハァ……。こ……、コブナくん………」
船戸コブナ「ティナ様?」
ティナ「大丈夫…。私は……、この先で待っているから!!」
船戸コブナ「そんな……。ティナ様………、ティナ様ーーーー!!!」
うずまきボルト「……ッ!! コブナ、すぐにこの事をバッツの兄ちゃんとイカダに知らせろ!」
船戸コブナ「えっ?! でっ……、でもボルト!!」
うずまきボルト「いいから俺に構うな。俺もその間此処に残ってティナの姉ちゃんを助ける方法を考えて置くから、コブナは早く兄ちゃんたちに伝えてくれってばさ!!」
船戸コブナ「……。分かった、此処は頼んだぞボルト!!」
うずまきボルト「ああっ!!」

そうだ、これは絶体絶命以前の象徴なんだ。
あの憎しみの渦でも、ボルトは震える俺の手を優しく包んでくれた。
でも……違うんだよボルト、本当に悪いって思ったのはお前じゃない……俺だったんだよ。
それでもあの頃ボルトが言ったことは、事実だったんだ!
ゴカイがイカダ様に聞いていたよな、何でボルトを助けたと。
自らを犠牲にする、そんな強気な事を本気で言うなんて……お前は本当に大馬鹿野郎だよボルト!!

【コックピット】

バァァン

船戸イカダ「………コブナ?」
船戸コブナ「ハァ………、ハァ………ハァ………」
バッツ「どうしたんだよコブナ。ボルトたちと一緒じゃなかったのか?」
船戸コブナ「ハァ………ハァ………、た………助けて……下さい……!!」
船戸イカダ「………ッ!!!」
バッツ「……ッ!! ま、まさか……。おいコブナ、俺の恋人に何かあったのか?!」
船戸コブナ「ごめんなさい……。俺たちが付いていながら……ティナ様を…。でもティナ様は笑って俺に言っていました、この戦艦内の何処かで俺たちが来る事を信じて待っていると……」
バッツ「……。ティナ………」
船戸イカダ「…。心臓部だ、もしかしたらティナ様は厄介な奴に絡まれてその心臓部に連れ去られたに違いないぞ!!」
船戸コブナ「はい。何かぬるんとした気色悪い奴だったけど……、確かボルトが言ってたんだ。あれは……触手だって!!」
バッツ「………ッ!!! 許せん、絶対に許さんぞ!! よくも……よくも俺の守るべき人を!!💢」
船戸コブナ「待って、落ち着いて下さいバッツ様!!」
バッツ「離せコブナ。俺はこんなにも怒りに理性を失った事はないんだよ!!」
船戸イカダ「………。バッツ………」
???「やれやれ。そうやって血圧を上げ過ぎると、今度は貴様自身の理性を失うぞバッツよ!」
船戸コブナ「あっ………、あなた様は?!」
船戸イカダ「ラーハルト、どうして此処に?」
ラーハルト「そんなの決まっている。俺は勇者ダイ様からの伝令で、お前たちの力になれとの仰せでこうして参上したのだ!」
船戸イカダ「…。つまりさっきまでコブナがいた所にボルトが残って、1人でティナ様を助ける為の対策を考えていると言うことは…?」
バッツ「ああ。もしかしたら、ボルトも危ない可能性があるぞ!」
船戸イカダ「焦る時間は俺たちには一切ない。すぐにボルトと合流し、ティナ様を助けに行こう!!」
全員『ああ(はい/うむ)!!』

ボルト……、お前がその場に残ったのは俺たちを信じて待つ為なんだよな。
忘れもしないさ、あの頃の事は今でも覚えているよ。
もしボルトがああして俺たちを止めてくれなかったら、今の俺たちはなかった。
そしてサラダにも言われたよ、この闘いをこれ以上続けるだけでも更なる犠牲者が増えるだけだと。
確かにあの時の2人の言葉には、嘘偽りもなかったよ。
もう一度だけ例を言わせてくれ、あの時は俺たちを止めてくれて本当にありがとうなボルト!!

125話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.222 )
日時: 2022/06/25 21:37
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第125話「別次元の配管工ブラザーズ、降臨!」

【戦艦ハルバード 艦内】

ピリリリリリ……

うずまきボルト「はい。こちらボルトだ!」
我愛羅『ボルト。先程ナルトから事の状況を詳しく聞いたぞ、例の魔導の娘が囚われたそうだな?』
うずまきボルト「ああ。今コブナに救援を呼びに行かせ………ッ! は……、離せ!! 止めろ!!!」
我愛羅『………ッ!! ボルト!!』

くそっ、急にハルバード側との通信が途絶えてしまったようだ。
だがボルトたちが乗っている戦艦ハルバード内に、大量の触手が湧いているとしたら後に駆け付けて来るコブナやバッツたちも例外ではないぞ。
しかしこちらとしても、殿下になったばかりのクロノからの招集が来ているが…今はそれ所ではない!!
俺もこの国の民を守ると言う義務がある以上、国を空ける訳には行かないからな。

【砂隠れの里 風影の間】

???「風影殿。ボルトたちの救出なら、俺たちネル側サイドに任せてくれるかい?」
我愛羅「駄目だ。いくら幾多の世界を救ったお前たちだからとは言え、今回は危険過ぎるぞ!!」
トゥーン(ネルさん次元)「大丈夫。ボルト兄たちはボク達が必ず助けるから!!」
ドロシア「ええ。それに私たちはこちら側のルイージたちには沢山お世話になっているもの、仲間のピンチと言うなら放って置けないわ!!」
デデデ(ネルさん次元)「ああ。『こっち』のルイたちを危険にさらすような悪い奴らは、俺たちが決して許さないぞ!!」
???「君たち、もしかしてネルさんの所から来た客人か?」
ネス(ネルさん次元)「あっ、ティ兄!!」
我妻善逸「ティ。久し振りだね、元気だったかい?」
ティ「ああ。君たちが来たって事は、どうやらボルト達のことを聞いたって事だね?」
ネス(ネルさん次元)「うん。『こっちの世界』のルイの仲間たちが大ピンチだって言うなら、じっとしていられないから!!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。ただでさえ『こっち』のボク、少々ビクビクしているからね…! 今度ばかりはボク達が総動員で助けて上げたいんだ!」
マリオ(ネルさん次元)「ああ。ボルトって奴もそうだけど、『こっち』にいる俺も元気か気になるしな!!」
我愛羅「そうか…。そこにいるのは分かっているぞ、蒼炎アイク!」

シュタッ

???「やはり。風影様の気配には逆らえませんな!」
デデデ(ネルさん次元)「おお。『こっちの世界』のアイクか?!」
アイク「お前たちは……、ネルサイドの……」
安藤りんご「はい。何でも彼らは私たちの大切な仲間たちを助ける為に、本来の世界からこちらの世界に来てくれたんです!」
アイク「……。大体の事情は分かった、いいだろう。だがその前に……俺の方も同行したい者がいる、少しだけ待っていてくれ!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。いつでも待ってるよ、『こっちの世界』のアイク……」
我愛羅「いいだろう。アイクの気持ちを尊重し、お前たちには我が里でゆっくりと疲れを癒すといい!」
ネルさん次元の皆『はい、ありがとうございます!!』

さっきこっちの世界のアイクは確か、同席したい仲間がいるって言ってたね。
その人自体に、ボクは心当たりがあるんだ。
それはね、ボクたちが知ってるゼルダ姫とは全く別人だけどね。
あれだけお淑やかな性格なら、ボクたちの知ってる2人にも見て欲しいよ!
まあ、いたらいたらで任務を放棄するかも知れないからなぁ〜。

126話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

最新話更新です。
久々に、ネルさんサイドのメンバーたちメインの回にしましたよ。
デデデの言い方、もし間違えてたらごめんなさい。
是非、今回登場したそちらのキャラたちの評価をお願いします!!

それでは、次の更新まで暫くお待ち下さい。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.223 )
日時: 2022/06/26 07:19
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第126話「2人の決意 前編」

【パラディアの世界 アルドール城 会議室】

???「皆、よく集まってくれたね!」
ルイージ「クロノ殿下。今地上ではボルトたちが危険になっているとの報告が出ています!」
クロノ「そう。相手はバーンパレスの心臓部で見た触手だよ、アイツに対抗するなら…もっと強い戦力が必要になる!」
ラスウェル「成程。だから、俺たちを集めたと言う訳か?」
クロノ「うん!!」
黒ツチ「確かに。ボルトたちにはじじいの一件の事でもお世話になっているし、失う訳には行かない!」
???「たっ………。大変です、クロノ殿下!」
クロノ「駄目だよメタル、今は大事な会議中だよ…?」
メタル・リー「済みません。一大事でしたので…」
フローラ「構わないわ。詳しく話しなさい!」
クロノ「フローラ様……」

確かに、この方の仰る通り…今はそれ所じゃないよね。
少しずつ落ち着きを取り戻したメタルは、事の状況を語り始めた。
こちらの会議が執り行われる少し前、砂隠れの里の風影・我愛羅がボルトに通信を送っていた時みたい。
しかし、ボルトも触手に捕まってしまったと言う事は…こちらからも代表者を出すしかないね!

バンっ

フローラ「クロノ殿下………」
クロノ「皆。これは大切な仲間を救う為の大事な戦いだよ、以前僕はバーンパレスの元主だったバーンから話を聞いた事があるんだ!」
ハドラー「何っ?!」
???「興味がある。その話、詳しく話してくれないか? アルドールの若き王よ!」
クロノ「…。オリヴィエ様のお言葉に免じて話をします、今ボルトたちがいるハルバード内で起きている騒動…あれはバーンパレス内で起こっている出来事と瓜二つなんです!!」
ハドラー「………ッ!!!」
オリヴィエ「要するに。奴らのやろうとしている事が、いつぞやの闘いを再現していると貴様はそう言いたいのか?」
クロノ「………。はい………」
オリヴィエ「確かに……。勇者ダイに寄ってかつて大魔王だったバーンは倒され、今の奴は我々の味方という事は…この様な事が出来る愚かなやからは奴しかいないぞ!!」
うずまきナルト「その人物こそまさに、カオス軍の戦士・ケフカって奴の仕業か?」
ラスウェル「ええ。恐らくはあの男で、間違いはないでしょう!」
フローラ「…。破壊の神・ラヴォスが倒れたからとは言え、その男にはラヴォスを蘇らせる力が健在にあるという事は…手遅れにならない内に動き出す事が懸命でしょう!!」
???「そうだね。だからと言って、ボクの大切な仲間たちをこのままには出来ないよ!」
ハドラー「…。ルイージ………」
オリヴィエ「火の国の長よ。私の部下・マイルズからあの勇者たちの事件が記された記録を持って来たから、それに目を通すがいい!」
うずまきナルト「…。ああ、分かったってばよ!」

ケフカ……、奴はしぶとく生きている。
あの時次元の狭間でボク達の道を邪魔したとは言え、あれで本気を出していないという事は。
あの戦い以降の、リベンジマッチに繋がる筈だ。
これ以上ティナを攫わせたくない、それならこちらからも対策を練るしかないね。
ティナとボルトもだけど、ハルバード組の皆を助けに行く仲間たちを決めた方がいいかも知れない気がする。

【砂の国アラバスタ アルバーナ宮殿 会議室】

シュタッ

ヒット「アルドールの若き王より、伝令を伝えに来た! ハルバード側と通信が途絶えた理由は、あの男が仕組んでいるという事だ!」
ヒム「あの野郎…。やっぱり生きてやがったのか……」
キルバーン「ふっふっふっふっふっ。ティナお嬢さんを再び自分の手中に収めるまで諦めないのが、ケフカくんの完璧な得策だからねぇ…」
クッパ(ネルさん次元)「ぐぬぬぬぬ…。ならば、一刻も早く吾輩たちも救出に向かわねば!!」
???「ふっ。既にクッパ、あんたの仲間たちも本気マジになっているみたいだよ?」
サンジ「せ……、青煉セイレンちゃん?」
船戸青煉「どうやらイカダたちがいるハルバード組と突然連絡が途絶えたと言う事は、それは恐らくハルバード内が更に危険だと言うことになるって事なんだよ!!」
???『いいでしょう。ならばこちらからも、急遽きゅうきょ出撃メンバーを決めなければなりませんね!』
うちはサラダ「水影様!!」
長十郎『サラダさん。こうして顔をお見せするのはあの時以来のご対面になりますね、そこでです。僕が直々にあなた方に頼みたい事があります!!」
サンジ「要するに。俺ら内から優秀な戦士たちの何人かをそこへ向かわせろと、アンタはそう言いたいのか?」
長十郎『その通りですよサンジさん。しかし……名前が呼ばれなかった者たちには残念ですが、待機と言うことになりましょう!!』
サンジ「…………」

確かに、これは緊急事態その物かも知れないな。
今は肝心な時にウチのアイクは風影からの依頼で砂隠れまで行っちまってるし、ピーチちゃんはリンクと一緒に各村や城 街の復興支援を手伝っているからな。
それ以外で動ける奴らと言えば、またアイツの力を借りる必要がありそうだな。
あの大魔王バーンを倒し、真の勇者になったダイやマァムちゃんにも事情を事の状況を話すしかねぇ。
……いや、それとは逆にこのモヤモヤは何なんだ……。
この救出作戦中にまた、新たな犠牲者が出るかも知れねーって言うのかよ!!

127話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.224 )
日時: 2022/06/26 13:27
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

※今回はまさかの憂鬱ゆううつ展開全開になりますので、かなりの涙腺崩壊になる覚悟でハンカチを持参しながら読者の皆様はスタンバイしていて下さい。

第127話「2人の決意 中編」

【ネイル村 戦士・ロカの墓前】

???「……………」
???「……。ダイ………」

何かしら、今のダイから感じるこの感覚は。
無理もないわね、この村に例の2人が来たのは少し前だったから。
この村付近で湧き出るモンスターは減って来ても、それでもダイは何処か遠くを見ている。
その闘気オーラはまるで、あの頃のバーンを倒すと言う強い決意の籠った闘気だったわ。

???「勇者ダイ!!」
ダイ「ナギか…。どうかしたの?」
ナギ「……。どうして……? どうして引き止めようとしなかったの?」
ダイ「……。今の俺だとこんな決断しか下せない、でも…それでも彼らは俺やマァムにこう言ってくれたんだ!」
ナギ「…。彼らは君に、何て言ってたの?」
ダイ「…。『ダイ。俺やリノアにもしもや万が一の事があっても、俺とリノアの為に決して絶望しては駄目なんだ。今まで俺たちはあんたたちには沢山助けられて来た! だからダイ……、今回ばかりは俺たちに守らせて欲しい!!』……。そう言ってたんだ!!」
ナギ「……。そんな……、じゃあ……君たちやボク達のために彼らは命を掛けようと……」
ダイ「…。どうしたらいいの? どう答えたらよかったんだよ、俺は…ッ!!」
マァム「……。ダイ、彼らはそれを十分に分かっていたのよ。この方法じゃないと、無駄な犠牲者を出すだけだって事に一足早く気付いたんだわ!」
ダイ「……ッ!!!」

じゃあ、自ら犠牲になる事も前から決めていたって事になるの。
だからって何で今までそんな事を言わなかったんだよ、スコール!!
ラヴォスと闘う時だって、俺はマァムの笑顔を沢山見たくて頑張って来たのに。
どうして勝手な事をして、こんな作戦に出向いたりしたんだよ!!
俺はもう……、もう嫌なんだよ!!
こんな決意しか出来ないなら、俺がマァムや2人を守る為に命を投げ出した方がいい!!

ぽすっ………

ダイ「……。えっ……?」
???「済まないダイ。それを許してしまったのは、俺の責任なんだ…」
ダイ「ヒュンケルが……。ちょっと待ってよ?!」
ヒュンケル「……。オレたちに言いたい事があるなら、今の内に思いっきり言ってくれ!!」
ダイ「…………。ねぇ、ヒュンケル……」
ヒュンケル「……? どうした、ダイ?」
ダイ「…………」
ヒュンケル「…………」

BGM設定:FF10よりいつか終わる夢(別名:ヒュンケルとダイ 〜かけがえのない2人の強い絆〜)

ダイ「……。スコールとリノアがこうなるって事、2人はいつから知ってたの?」
ヒュンケル「……。ハルバード側との通信が途切れる少し前からだ、パラデイアの世界にあるアルドールで各世界の王たちが招集をしていたのは知ってるだろ?」
ダイ「……。うん……、でもレオナは同席しなかった。その頃の自分は、ポップと式を挙げる為の準備で忙しかったからね…」
クロコダイン「恐らく。それらが理由だと思う、新たな幸せを掴む2組を守る為に……スコールとリノアは俺たちより早く気付いたんだ!」
ダイ「………。だからって、こんなの俺は絶対に認めたくないよ!!」
ヒュンケル「…。気が済むまででいい、俺の腕の中で十分に泣いてくれ…ダイ……」
ダイ「……ッ!! くっ……う う う………、うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーん!!!」
ヒュンケル「……。許せ……、お前に断りもなく許可を出してしまった俺を……どうか許してくれ……。頼む……! 頼む……、ダイ……!!」
ダイ「う う う……。良いよ……、良いんだよ……。俺が絶望しないように今まで頑張ってくれたヒュンケルは何も悪くないんだよ〜………」
ヒュンケル「………ッ!!! 本当に……、本当に済まなかった……! ダイ……ッ!!!」
ダイ「………ッ!!! うわぁぁぁぁぁぁーーーん、ヒュンケル……! ヒュンケルーーーーー!!!」
マァム「…………ッ!!!」
クロコダイン「………。 マァム……?」
マァム「……。そっ……、そんな事って……。そんな事ってありなの………?!」
クロコダイン「…………」
マァム「ねぇ……、クロコダイン……。黙ってないで! 黙ってないであなたからも何か、何か言いなさいよ!!!」
クロコダイン「…。今はヒュンケルに任せようマァム、これだけしか…これだけしか俺は言う気になれんのでな……」
マァム「……………ッ!!! そっ………、そんな………」
クロコダイン「……………」
マァム「………ッ! ダイ……、ダイッ!!!(あまりの衝撃により、かなり泣き崩れてしまう)」

本当なら……、本当なら私も今のダイと同じ事を考えていたわ。
いつかあの人が……、ネリネが私の為にこんな事を言ってたわ。
大切な人を失う痛みは1度で良いのに、この痛みは……こらえきれないって。
彼女の言う痛みとは、2人の事を指しているんだわ。
1人は元ホロウブレーカーズのリーダー、コラールと言うアイクとは少し違った浅めの青が掛かっている眼鏡を掛けたショートヘアの男性。
もう1人はきっと、フィーナの事を言っているんだわ。
こんなに泣き崩れているダイの姿を……私はただ見ているだけだなんて、本当の意味で悔しいと実感したのは生まれて初めてな気分だわ!!

128話に続きます。

最新話、更新です。
まさかの急展開です。
今作では、二度と失いたくなかった公式CPの2人であるスコリノを今回初めて失う事になります。
今回の最新話ではダイマ前提の……ヒュンダイがメインになりましたが、皆さんも皆さんで思う存分に泣いて頂けたでしょうか?
しかし、次の128話ではもしかしてですけど。
亡きアバン先生の兄弟子である不死身の男・ヒュンケルのある一言に依って、今のダイくんを立ち上がらせてくれるかも知れません。

どう立ち上がらせるのか、乞うご期待下さい。
それでは、次の更新までもう暫くお待ち下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.225 )
日時: 2022/06/27 06:11
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第128話「2人の決意 後編」

【戦艦ハルバード 心臓部】

ピカーン………

???「…駄目だよ、2人共………」
???「………。うっ………」

この暖かい光、ケアルガだわ。
でも、こんな優しい光を放つ人なんて他にはいない筈。
それでも私は自分の目を疑いながらも、ゆっくり……ゆっくりと目を開ける。
触手に絡まれてる私たちを助けたのは、水色のワンピースを着ている黒髪ロングの女性だった。
夢でも見てるのかな、それとも本物かしら。

???「ティナちゃん……そしてボルトくん。その先は言わないで置こうと思ったんだけど、やっぱり今の内に言って置くね!」
ティナ「……。あなたは、もしかしてリノアちゃん?」
リノア「うん。久し振りだね、ティナちゃん!」
うずまきボルト「……。何だろう……、ヒナタおばさんと同じ力を感じるこの気配は……」
リノア「君たちが危ないって事はず〜っと前から聞いていたんだ。でも……、もう大丈夫だよ!」
ティナ「………。駄目、もっと……もっとリノアちゃんとお話したかった!!」
リノア「ううん、もう良いんだ……」
ティナ「えっ……?!」
リノア「今まで隠しててごめんね…。君たち2人を助けるにはもう……、この方法しかなかったんだ! 大丈夫…。彼やわたしがいなくなっても、ティナちゃんたちや他の皆の事はちゃんと……。ちゃんと遠い場所からしっかりと見てるからね!!」
2人共『………ッ!!!』

すると、さっきまで私たちを捕らえていた触手は彼女の放ったメルトンに依り……全ての体力を0にされた。
そのかたわらにいるモフモフとした黒い番犬・アンジェロは私たちの頬を優しく舐めているにも関わらず、リノアちゃんはこの場で魔女の力を覚醒し始めてしまったの。
それを初めから分かっていたように、少し遅れて来たガンブレードの使い手を……私は知っていた。
きっと彼も最期の力を振り絞って、この一撃に掛けるつもりなんだね!

ひょいっ

???「こうなったらもう間に合わない。ボルトにティナ、今すぐ此処を離れるぞ!」
うずまきボルト「……ッ!! ちょっ……、おい……ッ! イカダ……?!」
ティナ「どうして……?! 駄目よ、2人を助けに戻らなきゃ!」
???「いいえ。これは彼らが私たちの為に決めた事なの、悔しいけどもう……誰にも止められないのよ!!」
ティナ「そんな……。嫌……、嫌だよ……。スコール……、リノアちゃん………!!!」
スコール「………。ティナ………」
ティナ「………ッ!!!」
スコール「……。最期にアンタとこうして会えて良かった、だから……此処は俺たちを信じて。あんたたちには俺たちの分まで……前に進んで欲しい…」
ティナ「………。スコール………」
スコール「……。今の内だイカダにマァム! 俺とリノアに構わず、ティナたちを連れてハルバードから脱出してくれ!!」
船戸イカダ「ああっ!!」
マァム「分かったわ。さあティナ、今すぐこの戦艦から離れるわよ!!」

………それでも納得出来ずに暴れ続ける私を、アンジェロは落ち着かせるように吠え続けた。
これは自分のご主人様たちなりの気遣いだから、分かって上げてと言ってるように……吠え続けたの。
私たちは結局マァムちゃんたちに背負われながら、遅れて到着したユライシャ号の中に乗って……かなりの猛スピードでその場から離れて行ったの。
もう……あの戦艦内には2人しかいなくて、それを全て分かっていたかのように…….…メタナイトは私たちより先に動いていたんだわ。

【ユライシャ号 甲板】

ピュンピュンピュンピュンピュン………

ティナ「…………」
マァム「…………。ティナ………」
ティナ「…………。嘘だよね……、こんなの……こんなのって絶対に嘘だよね……?!」
マァム「……………」
ティナ「……? どうしたの、マァムちゃん……」
マァム「…。ねぇ、ティナ……」
ティナ「……。何……?」

BGM設定:クロノ・トリガーより夜の底にて

マァム「…。残念だけど……、これ自体は嘘偽うそいつわりその物でもないんだわ……」
ティナ「………。スコール……、リノアちゃん………」
マァム「………ッ!!!」
???「さあティナ様。此処にいては風邪を引いてしまいます、暖かいお部屋に行きましょう……」
ティナ「……。分かったわ……、行きましょう? ゴカイ……」
マァム「………」
ゴカイ「……。さあ……、マァム様も我々と一緒に行きましょう……」
マァム「…。先に戻ってて、今はこんな顔だから離れる事は出来ないの……」
ゴカイ「しかし……、マァム様……」
マァム「お願い……。暫くは……、そっとしといて欲しいの……」
???「……………。マァム………」
ゴカイ「……。分かりました……、後はお任せ願えますか? 勇者ダイ様……」
ダイ「ああ……。俺とマァムも気が済むまで此処にいたいからさ、2人はこの先にある部屋で先に休んでいてくれないかな……?」
ゴカイ「……。分かりました、そうさせて頂きます!!」
ダイ「…………」

どうして……、どうしてもっと早くに打ち明けてくれなかったの。
ヒュンケルもクロコダインも……、スコールたちがこうなる事を最初から知っていたんだったら……先に言ってくれても良かったじゃないか。
畜生……、畜生……ッ!!!
こんな最期ってアリなの……、今までこんなやり方ってなかった筈だよね……。
ゴカイの前では気が済むまで此処にいるって言っちゃったけど、やっぱり肌寒はだざむいなぁ〜……。
少しずつプルプルと震えていると分かった途端、気が付いたら俺は優しく抱き締められていた事に感知したんだ。
何だろう……、このやり方ってかなり前にレオナと似たような感覚がよみがえって来るんだけど。
それでも……、この感覚の持ち主は俺を抱き締めたまま静かに泣いていたんだ。
もう良いんだよマァム……、今は俺が君の側にずっといるからさ……2人で一緒に気が済むまで泣き続けようか!!

129話に続きます。

はい、今回はあの2人の決意を3回に分けて描かせて頂きました。
えっと……、描写の方なんですけど。
分かりづらいとは思いますが、前半はティナ……後半からはマァム&ダイ描写になっていますのでご了承下さい。
前編では、こうなる事は既に……別サイドの誰かが悟っている回がメインになりましたけど。
その後の中編では、ヒュンケル&クロコダインの2人が明かしてくれましたよね。
そして今回描いたこの後編では、当の本人たちに行動して頂きました。

このような鬱展開は、過去の作品に描いたエアリスの過去の倍以上に辛いエピソードになっていると作者的には考えています。
前回描いた中編ではヒュンダイがメイン回でしたけど、最新話である後編ではダイマがメインになりました。
中編と同じように、読者の皆様には沢山泣いて頂けると作者としては少しだけホッとします。

これでは立ち直る所か、かなり体力を消耗してしまい……作者のお気に入りキャラのCP(カップル)でもあるダイ&マァムの両名が立ち上がらなくなりそうなオチになってしまうかも知れませんね。
その時点は大丈夫です、次の回ではお互いの親友・相棒組が大活躍する回にしようと考えていますので……もう暫くお待ち下さい。

それでは、次の更新まで気長に待っていて下さい。
今作に関する感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.226 )
日時: 2022/06/27 22:25
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第129話「マァムとダイ 前編」

【ユライシャ号 医務室】

ガチャっ

???「マァムお姉さん、ご飯の時間です…よ……?」
???「どうかしたのかい、ネネちゃん?」
ネネ「……ッ!! いないの……、マァムお姉さんが……何処にもいないのよ!」
風間トオル「えぇーーーーー!!」

やっぱり、あの人たちの最期が辛かったのかな…。
先にボク達の所に戻って来たのは、新たに生まれ変わった船戸一族の1人・ゴカイさん。
彼の背中には、泣き疲れて寝ているティナお姉さんがいたんだ。
その彼女は今もご自分の部屋で休まれていて、未だに目を覚ます気配がないみたい。

???「おいお前たち、何をそんなに慌てているんだ?」
ネネ「………ッ!!!」
風間トオル「あっ! イカダお兄さん」
船戸イカダ「…。どうしたんだよトオル、そんなに息切らして……」
風間トオル「……。お食事の時間だと思ってボクとネネちゃんはマァムお姉さんを呼びに行ったんだ、でも…ボクらが入った頃には……マァムお姉さんの姿が何処にもなかったんです!」
船戸イカダ「…。そう言えばダイ様もここ数日、行方が分からないんだ!」
風間トオル「えぇーーー。ダイ様は何処に行ったんですか?」
船戸イカダ「落ち着け。来る途中コブナにあったんだけど、彼女の描き残したメモを見つけたらしいんだ!」
風間トオル「……。つまり、それって……」
船戸イカダ「ああ。今はダイ様に任せるしかない、残った俺たちはボルトとティナ様の介抱を続けるぞ!!」
2人『はいっ!!』

そうだったんですね、流石はダイ様だ。
マァムお姉さんの描き残したメモを最初に見つけたコブナくんは、その場であったダイ様に渡す。
そして一部始終読んでいる内に表示が変わって、彼女が行きそうな場所を徹底的に探し始めている。
ボクはネネちゃんと途中の道なりで分かれ、ボルトお兄さんの様子を見に行ったんだ。
代わりにイカダ様がノックすると、部屋の中から誰かの声が聞こえて来て…要件を言うと部屋の中に入れて貰ったんだ。

【カール王国】

???「マァムさん? こっちには全く来てないねぇ」
ダイ「そうか……」
チウ「……………」
ダイ「……? どうかしたのかい? チウ……」
チウ「ダイくん。ボクの気のせいかも知れないけど、1つだけ確認したい事があるんだ!」
ダイ「???」
チウ「……。この所、最近のマァムさんに何かあったのかい?」
ダイ「…。チウには話していなかったんだけど、少し前に…あのハルバードの大爆発だいばくはつから2人の遺体が見つかったらしいんだ!」
チウ「えっ……?!」
ダイ「………。その例の現場を目暮警部たちに詳しく調べて見て貰った結果、俺たちの大切な仲間…スコールとリノア本人だった事が明らかになったんだって!」
チウ「…。そうか……、死の寸前まで大量に発生した例の触手らを彼らが諦めずに最後まで倒して行ったんだね…」
ダイ「…………」
チウ「ダイくん。今日はもう遅いからさ、こ今夜はこのお城に泊まって行くといいぞ! きっとフローラ様なら、道中の長旅で疲れている君を歓迎してくれる筈だ!」
ダイ「うん…。ありがとうチウ、折角だから…お言葉に甘えようかな!」
チウ「うむ。その方がいいぞ、ダイくん!」

確かに、目の前で大事な仲間を失うのは辛いかも知れないな。
ボクはマァムさんとは同じ流派で経験を積んでいるけど、彼女は元僧侶戦士だった。
そんなマァムさんをよく知っているのは、今までも苦楽を共にして来たダイくんたちだけだ。
それに今のボクはクロコダインさんが率いる獣王遊撃隊の団長で、現在はこのカール王国の護衛を任されている身なんだ。
一時は勘違いの恋とかもしていたけど、あのマァムさんを幸せに出来るのは…このボクが認めた小さな勇者・ダイくんを置いて他にいないからね!

130話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.227 )
日時: 2022/06/28 05:59
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第130話「マァムとダイ 中編」

【ユライシャ号 ゼルダの部屋】

???「……………」

ポップさんとレオナ姫の結婚式が徐々に近づいて来ているのに、肝心のわたくしは別の事を考えるようになってしまいましたわ。
それは、アルドールの王になると言う夢を持っている彼がオーダーズだった時のお話です。
その当時の事件を知る為に、私は少しずつ読み始めていたんです。
だけどその混乱を招いたその結果は、後にこちらにまで広がってしまうでしょう。

ガチャっ

???「失礼します、ゼルダ様!」
ゼルダ「まあイサリさん、どうかなさいましたか?」
船戸イサリ「はい。至急あなた様を連れて来るようにとの、七代目からの伝令です!」
ゼルダ「……。新しい事件でしょうか?」
船戸イサリ「いえ。アイク様とゼルダ様、お2方の為の長期休暇予定です!」
ゼルダ「…。分かりました、今行きますわ!」

休暇……、つまり今の所マァムさんが見つかっていないという事ですね。
身支度を済ませてから行くと返事をしてしまいましたが、これで良かったでしょうか。
折角の貴重なお時間なので、普段から着ているドレスにしましょうか。
先祖の姿をモチーフにしたこのドレスとかも、中々いいかも知れませんね。
……だけど、そうもゆっくりしていられる状況ではないと悟ったのは言うまでもありませんでしたわ。

ジュルリ………、ジュルジュルジュルジュルリ……

???「危ない……! 伏せろ、ゼルダ!!」
ゼルダ「………ッ!!!」

シャキーン……、ポトポトポトン

BGM設定:ファイアーエムブレム 暁の女神より絆永遠に〜アイクのテーマ〜

???「…。何とか、危機は脱したな!」
ゼルダ「……。そのお姿……、まさかアイクさん?!」
アイク「ゼルダ!!(彼女が無事と察したのか、少し強めに抱き締める)」
ゼルダ「………? あ……、あの……アイクさん…。苦しいですわ……」
アイク「済まない。ゼルダを守れた事が嬉しくて、ついな……」
ゼルダ「………。ふふっ………」
アイク「…………。今のは俺が気付いていたから良かったが、ゼルダもゼルダで状況をよく見て置けよ…?」
ゼルダ「ふふっ。まるでアイクさんは私のヒーローですわね、何の気配も感じなかった私のピンチを見切って助けに来て下さいますもの!」
アイク「ふっ…。当たり前だろゼルダ、この俺の現在の肩書きを忘れられては困るからな!」
ゼルダ「えっ………///////(徐々に頬を赤く染め始める)」
アイク「…………」
ゼルダ「…………。……? 先程からアイクさん、どうかしたんですか?」
アイク「…。ちょっと待ってろ……、そこにいるのは分かっているぞ。観念して出て来るんだ!!」
???「あ……、あはははははは……」
???「凄いねアイク。いつから僕らがいるって気付いてたんだい?」
アイク「ふんっ。そんなの当たり前だ、この俺が気付いてなかったとでも言うつもりか?」
2人『…………(汗)』
ゼルダ「まあ。コブナにミツキ、どうしてこちらにいらしてましたの?」
ミツキ「そうじゃないんです。先程あなたを狙って、無数のタコがこっちに向かって行く姿を僕たちは目撃したんだ!」
ゼルダ「……? 無数の……、タコさん…?」
コブナ「はい。全身紫色の固いタコなんですが、そいつはオルトロスと言う名前らしいんです!」
アイク「……。要するにそいつは今、道化師ケフカの部下として動いている可能性が高そうだな……」
コブナ「はい。今度はこちらの飛空艇もいつ狙われるか分かりませんが、俺やミツキたちがいるので何も心配はいりませんよ!」
アイク「……。来いコブナ、お前にこの飛空艇の護衛としての才能があるかどうかを……俺が自らその場で判断してやる!!」
コブナ「はい。宜しくお願いします、アイクさん!!」
ミツキ「アイク。コブナを僕たちの頼もしい味方に成長するつもりなら、演習にピッタリなあのステージを使うとよさそうだよ!」
アイク「成程……。あの時以来しか使わなかったあの空中スタジアムか……、確かにそうだな!」
ゼルダ「………。アイクさん……」
アイク「勿論ゼルダ…。アンタにも良ければでいい、俺たちに付いて来てくれるか?」
ゼルダ「………ッ!!! はい、喜んで同席させて頂きますわ!」
ミツキ「決まったね。じゃあボクは今の事を七代目に伝えて来るから、もう少しだけ待ってて欲しい!」
アイク「ああ、頼んだぞミツキ!」

これは、アイクさん的なハードコースがご期待出来そうですわね。
確かに空中スタジアムは、スマブラX世界以降あまり使いませんでしたからね。
現に他の皆さんはマァムの行方を探す事で大忙しですから、私たちしか非番出来る人がいないという事は間違いありませんわ。
ふふっ、コブナさんを鍛えようとするアイクさんがどの様な姿になるかが楽しみですわね♪

131話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.228 )
日時: 2022/06/28 17:16
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第131話「戦士たちの息抜き①」

【ユライシャ号 廊下】

???「…………」

そうでした、確かマルティナ様から交代と言われていたのでティナ様のお部屋に向かっています。
しかしその道中、何やら甘い物を作る気配を感じました。
仲間の介抱に伺いたいですけど、私…甘い物に目はないんですよね!
すると別のお部屋から、1人の女性と遭遇しましたの。

???「あれ? セーニャ?」
セーニャ「まあ。とわ様、今お帰りですか?」
日暮とわ「違うよ。寝過ぎちゃったから飲み物を取りに行こうとしたんだけどね、…何かしてる様子だったから諦めたんだ…」
???「(キッチンの中では)駄目だマリオ、そこはちゃんと形にするんだよ!」
マリオ「……。こんな感じかい? ポップ!」
ポップ「おっ、形らしくなって来てるじゃねーか! 後はオーブンで5分程焼けば、完璧だぜ!」
マリオ「……。焼き上がるまで退屈だからさ、何か歌わないかい?」
ポップ「そうだなぁ。じゃあ、あの歌で行っちゃいますか!」
マリオ「うんっ!」
ポップ・マリオ「「♪ボクは今走り出しめた〜、水しぶきあげて〜。果てしなく続く世界へ♪」」

こ……、この曲はもしやルフィ様たちの世界の?!
それは私たちだけじゃなく、他の方たちもご存じの歌だったんです。
確かに何やら甘い物をお作りになっていますから、一度離れた方が宜しいですわね。
それなら2人共、私を誘って下さっても宜しかったのに。
………しかし、私の何かがこう言っています。
今は……、その場から離れるべきではないと!!

【キッチン】

ポップ「♪ボクは何故探してるんだろう〜、何が欲しいんだろう〜。まだ見ぬ宝は何処に〜♪」
マリオ「♪歩き出す世界の中で、何処まで行ける? 分からないけれど〜!♪」
ポップ・マリオ「「♪ボクは今走り出しめた、水しぶき上げて〜。果てしなく続く世界へ〜。溢れ出す情熱を胸に、こころして行くよ。まだ見ぬ光求め〜♪ 」」
マリオ「♪今は〜♪」
ポップ「♪そーのー♪ 」
マリオ「♪ずっと〜♪」
ポップ「♪向こうへ〜♪」

チーン………

マリオ「……………」
ポップ「……………」
マリオ「………。どっ……、どうかな?」
ポップ「……。ああ、上手く出来てるぜ! これならせつなもきっと、喜ぶと思うぞ。」
マリオ「うん。あっ! もしかして……、今度はポップがお返し用にレオナ姫用のチョコを作るの?」
ポップ「あっ…ああ……。あれ以降闘いとか色々あったからさ、ホワイトデー所じゃなかったんだわ!」
マリオ「ねぇ。それならさ、他の男性軍を呼ぼうよ?」
ポップ「いいぜ。じゃあ早速、男性軍招集と行きますか!」
マリオ「うん♪」
セーニャ「……………」

他の男性軍……? それはつまり、例のあの行事の事ですわね。
確かにポップさんの言う通り、ラヴォスを倒す事や他の事に集中していましたから……それ所じゃないのは充分に理解出来ますわ。
本当なら甘い物専用部門の私も一緒にお手伝いしたい所ですが、きっとポップさんにこう言われてしまいますわね。
「セーニャ。あんた……、いつからそこにいたんだよ?!」と、かなりビックリするかも知れませんわ。
よしっ、ならば善は急げです!
駄目元でもいいので、一度聞いて見ましょうか!!

132話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.229 )
日時: 2022/06/28 17:57
名前: 長谷川まひる (ID: owBmHTcu)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/regist.cgi?mode=mente&f=13347

謎の女剣士さん、こんにちは!
雑談掲示板にてお会いした、長谷川まひるです!

戦士たちの愉快な日々2の感想を同掲示板に投稿しましたので、確認してくださるとうれしいです!
長文になったので、見にくいかもしれません泣

よろしくお願いします。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.230 )
日時: 2022/06/28 18:46
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

分かりました。
今、伺いますね!

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.231 )
日時: 2022/06/28 19:58
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: idHahGWU)

>>228

菓子作りの様子は少し物足りない気がしますが個人の感想ですので大丈夫です。
後、歌を歌う場面は長すぎたんじゃないかなぁと思います。基本歌を歌う時はその人の様子を描けばいいんじゃないかなぁと思います。
正直小説の人物が歌を歌うなんてクソつまらないので。私もカラオケを書く時に苦労して、一応頑張って楽しんで頂けるよう書いたつもりなんですけどやはり自己満足100%になってしまいます。
ですので、悪あがきとして音程や、曲の出元、抑揚などの表現を追加したらいいのではないかなと思いました。
例えば、呟きながら歌ってるとか、適当のため音程が外れている等。

また、こういうギャグやテーマは人物に感情移入出来ないと楽しめないため描写はくどいほど描けばいいと思います。個人の感想ですので…

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.232 )
日時: 2022/06/28 20:28
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

ですね〜。
分かりました、今後は呟きながらで行きたいと思います。
貴重なアドバイス、ありがとうございました。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.233 )
日時: 2022/06/28 23:20
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

〜今後の更新予定〜

・裸族会議 part2
・ポップとマリオの誕生日
・ホワイトデー
・ダイマ&アイゼル、覚醒

まあ、あくまで予定ですよ。
それ以前に、あの落とし穴の回を描くかも。

それでは。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.234 )
日時: 2022/06/29 06:41
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第132話「戦士たちの息抜き②」

【ユライシャ号 キッチン】

ドスンっ

???「………? ねぇ、ポップ…」
ポップ「……。俺とマリオがお前らの事を忘れる訳ねぇだろ? あの時以来だな! シュウ、そしてタツナにレイ」
タツナ「ポップ。俺たちを覚えていてくれたのか。」
ポップ「あったり前よ。一度あった奴らのことを忘れないのが、俺たちなりの主義なんだよ!」
シュウ「…。そうだね、また…君たちに会えると思っていなかったよ…。」
タツナ「なあポップ。あの闘い以降って聞いたんだが。どんな戦いをして来たんだよ?」
ポップ「……。それを話す前に、お前らにも紹介したい連中がいるんだわ!」
タツナ・レイ「「???」」」

ポップがそう言うと、次々と色んな男性軍が入って来たんだ。
その先頭を歩いているのは、銀色のショートヘアをした戦士っぽい服装をした冷静な男性。
そんな彼に続くように黒と茶色が混ざった髪形をしている若い剣士と、髪が少しだけボサボサな成人男性。
まぁ、タツナたちから見たら彼の事は知ってるかな。
その男性より後ろを歩いているオレンジの髪をした男性の頭に乗っている黄色鼠と、一族の証とも言える服装をしている変わった両目をしているリーダーっぽい男性も続けてゾロゾロと入って来たんだ。

マリオ「じゃあみんな。順番ずつ自己紹介をして言って!」
???「ああ。オレはヒュンケル、そこにいるポップの知り合いだ」
シュウ「うん。こちらこそ宜しくね。ヒュンケル。」
ヒュンケル「お前がシュウか。アイクと時リンから話は聞いた、俺たちの仲間が随分と世話になったようだな。」
マリオ「お世話になったというか……。あれは……、ねぇ……」
レイ「ああ…。それを知らずに俺…本気でポップやマリオを……。」
ヒュンケル「…………」
???「おい。そこのお前…」
レイ「何? それよりさ、お前たちこそ誰なの?」
タツナ「確かにな。よくよく見ると。そちら側の奴らもかなりの手練れらしいが。」
ポップ「忘れてたわ。右から順に紹介するぞ、まず…右辺りに傷を負っているのが俺とマリオの仲間、竈門炭治郎。その横には…お前ら3人でも顔馴染みだろ?」
タツナ「まさか。ピカチュウか?」
ピカチュウ「……ッ!!!」
マリオ「あっ……、デジャヴ……」
シュウ「駄目だ…。タツナとレイの殺気が強過ぎて、後から来たオレンジの髪の男性かバッツの頭の方に避難しちゃったよ…」
レイ「確かにオレンジの髪をした奴は只者じゃねぇな…。まるで…俺たちの知ってるリーダーと同じ位の戦闘能力を感じる…。」
???「俺は船戸イカダ、元船戸一族の司令官だったけどさ。今は彼らの大切な仲間の1人なんだよ。」
タツナ「しれいかん?何だそれ。」
レイ「要するに。こいつらを纏める指揮官って奴だよ、タツナ。」

そうか、今此処にイカダがいるって事は何人かの仲間たちは来れないって事なんだね。
それ以前に、鼠のような姿をしている人を紹介するのをすっかり忘れていたよ。
彼はドロッチェ、僕たちとは違う世界から来たカービィの友達でドロッチェ団を率いる団長さんなんだ。
ドロッチェがいるって事は、今はティナの介抱でいない壁画の魔女・ドロシアもいるって事になるかな。
話を戻そうか、シュウたちの前で大量に出て来たのはホワイトデー用に使われる道具なんだよ。

ガチャっ

タツナ・レイ「「???」」
???「お取り込み中の所突然済まない。ボルトの奴の氷枕の替えをしに来たんっすけど……」
マリオ「あ、シカダイ! 悪いけど、氷枕の替えなら洗面台の方でやって来てくれるかな?」
奈良シカダイ「すいませんマリオさん。えっと……。洗面台って何処ですか?」
船戸イカダ「それなら俺が案内するよ。シュウ、悪いけどピカチュウの事を任せて貰ってもいいか?」
シュウ「うん。彼の事は任せてイカダ。」
ピカチュウ「…………」
船戸イカダ「ああ。後の事は任せたぜ、シュウ」
シュウ「うん。」
ピカチュウ「………。怖かった……」
バッツ「………。ピカチュウ、折角の久々の再会なのに。タツナたちの前でその態度は流石にないだろ?」
ピカチュウ「だって……。タツナとレイを見ると、どうしてもあの事を思い出しちゃうから………」
タツナ「……………(滝汗)」
レイ「ごめん…。多分だけどそれは…。俺たちの所為のせい……かも……。」
シュウ「えっ……?」
ヒュンケル「………。そうか、ならばその分のお礼をしなければならないな…?」
ドロッチェ・竈門炭治郎「「………ッ!!!」」
バッツ「お……おい、止めろってヒュンケル!!」
シュウ「そうだよ。それにレイにタツナも原因がハッキリしてるなら、ちゃんと謝らなきゃ駄目じゃない!」
タツナ「ごめんなさい……」
レイ「俺の方こそごめんね。ピカチュウ…。」
マリオ・ポップ「「…………」」

凄い、流石はシュウだね。
ボクと同じ主人公の立場として堂々としているから、凄く憧れるよ。
だけど……、他のみんなには言わなきゃ行けない事があるんだ。
シュウはボクたちと同じ表世界で育ったけど、タツナやレイたちと行動する事が多いからね。
それに僕たちのような表世界にない、過酷な日々を彼らは送っている事を知って貰わなきゃ行けないからね。

133話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.235 )
日時: 2022/06/29 16:49
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: XsTmunS8)

>>234

お久しぶりですベリーです。
今回はウチの子を出して頂きありがとうございます。

『あの事を思い出す』…とはなんでしょうか?女剣士さんの話で出てきたことなのでしょうか、それとも私の方で書いた初日の大乱闘事件のことでしょうか。察しが悪いのでモヤモヤしてしまいました。

途中からこれまでのお話を読んでいないため全然展開は読めませんが取り敢えずホワイトデーのチョコを作るということなんですね。新キャラも沢山出てきて。私は正直あまり分かりません。すみません知識不足で。

そうですね流石シュウ。皆を抑えられることができる模範的で好青年な主人公に見えるでしょう。
本当のシュウの顔など戦士たちの愉快な日々メンバーはこの様子だと分かりそうにないですね。それもそれで面白いのですが。

感想になったかは分かりませんが以上です。引き続きよろしくお願いします

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.236 )
日時: 2022/06/29 17:04
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

※ごめんなさい、今回はギャグ要素ありです。
メインはピカチュウととシュウと七松小平太、1部のゲストキャラたちです。

第133話「戦士たちの息抜き③」

【クリミア国 泉へと続く道なり】

ザッザッザッザッザッザッ………

???「たく。マリオにポップまで気付いていないんだから、もうすぐ自分たちの誕生日だって事を自覚してよ!💢」
シュウ「まあまあピカチュウ。君の気持ちもよく分かるけど、彼らは彼らで忙しいだけなんだよ。」
ピカチュウ「……。それはそうかも知れない………け………ど……ッ?!」
シュウ「ピカチュウ?」
ピカチュウ「ぎ………、ぎゃあぁぁぁぁぁーーーーー!!」
シュウ「………ッ!!!」

どすーーーーーーん(ピカチュウが落とし穴に落ちてしまう音)

ピカチュウ「い………、イタタタタタタタタ………」
シュウ「ピカチュウ…。ピカチュウーーーー!!」

う〜ん、息抜きにクリミア国まで来たのにこの仕打ちは酷いよ〜。
しかもこの深い所まで掘ってある跡を調べて見ると、犯人は彼しかいないのは確かだよ。
その彼とは、忍術学園の4年生・綾部喜八郎。
彼の肩書きは「穴掘り小僧」で、学園内にある校庭にもこういうトラップを仕掛ける程の腕前なんだ。
今いる僕の位置から地上までの距離を、お得意の電気で調べて見るけど……それらしい気配からは何も感じない。

???「やったぜ。これで俺様を追いかける愚か者はいないぞ!」
???2「そうだそうだ。今日こそ……、ピーチちゃんやコハルちゃんのおパンティをwwwwwwww」
???3「あら。誰か私を呼んだのかしら?」
???「お〜。その声は……、ネルさん次元のピーチちゃんではないか!」
ピーチ(ネルさん次元)「ふふふっ。それならワリオ、今回は私の考えた作戦にノッてくれるかしら?」
ワリオ「作戦?」
ピーチ(ネルさん次元)「ええ。実は私もこの所hsprしてくれる人がいなくてねぇ、そこでなのよ♪ あなたが言った例の2人を私が捕らえるから、その隙にお目当ての事をして頂戴wwwwwwwww」
ワリオ「成程。それは名案だ!」
ミントハゲ「ぐへへへっ、今日こそ念願のおパンティを手に入れてやるwwwwwww」
シュウ「…………ッ!!!」

そっ……、そんな………。
何やら物凄い事を遠くの場所から聞いてしまったよ、だけどどうする?
このままピカチュウを放って置いて他のみんなに知らせるべきか、あるいは僕が自分で動き出すべきか。
駄目だ駄目だ、今僕が自分で動けばさっきと同じ事になってしまう。
でもピカチュウは……、混ざり合ったあの世界で仲良くなった大切な友達だ。
どうする……? 友達を救うか、仲間を呼びに行くか。

【落とし穴の中では】

ピカチュウ「……。お願い……、誰か助けてよ……」
???「よしっ。いけいけどんど〜ん!!」
ピカチュウ「………ッ!!!」

今の声は………、空耳じゃない。
何やらクナイと言う忍びが使う道具を使って、僕がいる落とし穴まで向かってくる気配がする。
それがもし敵なら……、僕は意地でも脱出して見せるよ。
こんな僕に近寄って来ないで、雷電の衝撃よ!
僕の名はピカチュウ、通称:電気鼠と呼ばれる鼠ポケモン。
僕が心を開く人は受け止めてくれる人、優しくしてくれたり…安心させてくれる人だけなんだ。

ピリピリピリピリ………

???「ピカチュウ。こんな暗い穴の中でワタシに面と向かってお得意電撃攻撃をぶつけるか? 普通。」
ピカチュウ「そっ……、その声は小平太さん!」
七松小平太「まあ。悪気があってワタシに電撃をぶつけた訳ではないなら、細かいことは気にするな♪ がっはっはっはっはっ!!」
ピカチュウ「ごめんなさい。てっきり僕をしつこく狙って来る''あいつら''だと勘違いしちゃったから……、つい………」
七松小平太「…。要するにピカチュウはワタシを、ロケット団の奴らと間違えて電撃をぶつけたしまったと?」
ピカチュウ「………。はい………」
七松小平太「そうかそうか〜、成程な〜」
ピカチュウ「……………」
七松小平太「それよりピカチュウ…。何か困り事があるみたいだが、ワタシで良ければ相談に乗るぞ?」
ピカチュウ「えっ……、いいんですか?」
七松小平太「おう。仲間が来るまでワタシも1人だからな、ワタシたちの誰かが助けに来るまで此処で大人しく待とうぜ♪」
ピカチュウ「……………(汗)」

あ〜、さっきの言葉は前言撤回。
僕は早くこの状況を何とかしたいのに、小平太さんは慌てたりしないんだから〜。
そんな僕たちの話を地上から聞いていたシュウも落とし穴から少し離れた場所でズッコケだ後、一旦その場を離れて仲間たちがいるユライシャ号に全力疾走で戻って行った。
確かにシュウは僕のようなポケモンにも優しくしてくれるし、親切にしてくれる所も沢山ある。
でも……、別の事になると……今までのシュウじゃない一面があるんだ。
それはつまり、裏の顔と言う彼のもう1つの性格。
僕たちが乗って来たあのユライシャ号には、仲間の介抱で大忙しのレオナ姫たちがいる筈なんだ。
お願い……、手が空いてる人がいたら僕をこの窮地から助け出して欲しい!!

134話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.237 )
日時: 2022/06/29 17:13
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

ベリーさん
こんにちは、コメントありがとうございます。
はい、ピカチュウが言う『あの事』とはベリーがスピンオフで描いた初日の大乱闘事件の事です。

スピンオフの感想でも仰ったように、ベリーさんは悪くないですよ。
私も楽しく読ませて頂いてますし、今もコラボした頃を振り返りながら読ませて頂いています。

今回はピカチュウとシュウがメインのお話ですので、そちらの評価もお願いします。
シュウがどのように考えるかも、描写の中に描いてあるので…間違いだったら指摘して下さい。

それでは。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.238 )
日時: 2022/06/29 18:45
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: XsTmunS8)

>>236

裸族…という方々で解釈は間違ってないでしょうか?ネルさんの次元の方々でしたっけ?
変t((ゲフンゲフン…フェミニスト?の方とウチのシュウが絡める日が来ると思ってなかったので嬉しいです。

仲間を救うか自分だけ助かるか。スピンオフが終わった時系列でもシュウは迷うと思います。特にキャラ崩壊はしてないので大丈夫です!
まあ、強いて言うなれば最期の足掻き最新話のシュウなら血気盛んに自分を襲う人は殺そうと準備しますが、そしたら最期の足掻きでの常識人が居なくなるので今ので大丈夫ですw

これからシュウは襲われてしまうのでしょうか。シュウは女と間違えられる程の美少年、ボディラインもしっかりしてるので変態にターゲットにされるのは確実ですし、今のシュウなら撃退も出来ないなぁとニヤニヤしながら読んでます。力ならシュウが勝ってたとしても、実際に痴漢似合うと動けないといった感じだと思います。
セコム(レイ、タツナ、ミソウ(ユウとドクも一応追加))が登場してフルボッコにするのか、それとも女剣士さん側から助けが来るのか、これは展開が面白いしニヤニヤしてます。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.239 )
日時: 2022/06/29 19:38
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

ベリーさん

はい、裸族と桃姫さんはネルさん側のキャラです。
そのせいで、ウチのワリオが裸族に加わってしまいました。
それだけじゃないんですよベリーさん、ご本人からお聞きしましたが…ネルさん側の戦士たちのほとんどがキャラ崩壊していますからね。

シュウくん…、確かに女性と間違える程の美少年ですが…次回はアニポケの副主人公とルイージに活躍して頂きますね。
引き続き、宜しくお願いします。

それでは、今から描いて来ますからもう暫くお待ち下さい。

コメントありがとうございました!

P.S:あ〜、タツナたちなら間違いなく裸族(ワリオ、タブー)をフルボッコしそうですね。
それだとホワイトデーならぬ、大乱闘事件再びじゃないですかw

あの、絡まれた時の双子とレイのサンプルボイスってお願い出来ますか?
もしかしたら、次の回で早速出すかも知れません。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.240 )
日時: 2022/06/29 22:07
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: XsTmunS8)

>>239

絡まれた時、裸族にでしょうか?分からないので通常と裸族にしますね。

タツナ 通常
「あぁ、よろしくな」
「ミソウに手を出したか?殺す。」
「シュウ!大丈夫か!テメェ…」
「あぁ、そんなこと(私のコラボ)もあったな。もう一生会えないと思ってたぜ。いや、もう俺らは死んでるのかもな。」
(基本的に女剣士さんの認識で大丈夫です。)

裸族
「うわぁ…こいつらキメェ…((ド直球」
「レイ並に執着するじゃねぇか((レイ「こいつらと一緒にしないでくれるかい?」
「ちょ、こっち来るな!蹴飛ばすどテメェら!(焦り)」
「そうか、シュウをそんなに破廉恥な事をしてぇのか。俺を倒してからにしろ。」

ミソウ 通常
「…よろしく(宜しくするつもりは無い)」
「シュウに、手を出した…?どんな苦痛を味わいたい?」
「あぁ、そんなこともあったな。(コラボ)二度と会えないと思っていた。いや、もう死んでいるのか。私たちは」

裸族

「気持ち悪いあっち行け。」
「レイとユウとリーダー見たいだね ((レイ、ユウ「あ"??((ドク「否定はしない」
「来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな!!!!(恐怖)」
「シュウが好きなのか。もうシュウには相手がいる。殺す。」

レイ 通常
「あぁ、よろしく(ニコッと微笑む)」
「シュウとは仲良くしてやってくれ。他はどうでもいいさ」
「そうだね、あの時(コラボの大乱闘)はリーダーに倒されて散々だったよ。でも、君たちは俺が殺せるから、忘れないでね。」

裸族
「……^^💧(既視感がありすぎるため自分では何も言えない)」
「昔のドク達見たいだな。
((ドク「否定はしないがお前もな 
((レイ「は?俺たちがあいつと同類と?
((ドク「その通りだ ((シュウ「ちょっちょちょ!(喧嘩を止める)」
「うん。君達がシュウを狙う理由が分からないね。シュウは俺のものだ。」
「(裸族がシュウに手を出した)(本気の目をしながら相手の首を確実に折る。この間0,02秒←止めるにはリーダークラスの人が必要。シュウも多分止められる。)」

〇レイの既視感とは
最期の足掻き本編で、2代目レイが生きていた時、メンヘラ気味だったスイと、2代目レイにベッタリだった自分(現在のレイ)とドク、ダミ、アーボを見ていたから。といっても裸族ほどでは無い。裸族の人達異常すぎる…

ーーーーーーーーーーー
これで良ければ…
不備があれば教えてください!

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.241 )
日時: 2022/06/29 22:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

ベリーさん
でしょでしょ。
確か、裸族になった原因が別の作者さんが描いた創作から始まったらしいんですよ。
アレもアレで完全にカオスですからねw
それがきっかけで私、ギャグ系を学ぼうと思ったんですよw

そう言えばスピンオフの時でしたね、レイたちがチョコを作るシーンで男性軍がズッコケてましたよね。

確かレイの「なあ。チョコってどうやって作るんだ?」の所ら辺で。
しかも皆コケたから、思わず吹きました。
ありがとうございます、早速襲わせて見ますね。

それでは。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.242 )
日時: 2022/06/30 16:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第134話「戦士たちの息抜き④」

【ユライシャ号 ゼルダの部屋】

???「………。後は色を塗らなければ行けませんね……」
???「こんにちは、姫さん」
ゼルダ「あっ………、あなたはもしかして?!」

今の声……、聞き覚えがありますわね。
白い髪にわたくしの好きな人とは違う色違いのバンダナを巻いている青年が、私のお部屋に来ています。
その彼の名は、レイさん。
彼とはスピンオフ以来のご対面で、以前あの世界で私を助けてくれた親切な人ですわ。

コトッ(ゼルダがレイにお茶とお菓子を置く音)

レイ「どうも。」
ゼルダ「驚きましたわ。あなたがこちらに来ているなんて、全然気付かなかったもの」
レイ「まあね。確かにあの世界で俺はあんたを助けたのは事実だからね。」
ゼルダ「…。私たちがいる『この世界』とあなたたちがいる『あちらの世界』が混ざり合った次元の事ですわね?」
レイ「ああ。それより姫さん、あんたはあれから青い髪の騎士様とは上手く行っているのかい?」
ゼルダ「はい。実は数日と少し前に…、ちょっとした襲撃がありましたの」
レイ「???」
ゼルダ「私はいつものように、アイクさんが喜びそうな贈り物を考えていましたが…そんな時だったんです! その背後から全体的に紫色の8本足のある敵に突然捕らえられそうになりましたの…」
レイ「そいつの名前を、姫さんは今も覚えているのかい?」
ゼルダ「はい。新たに生まれ変わった船戸一族の1人・コブナが言っていましたわ、そのモンスターの名は……''オルトロス''と仰っていましたわ……」
レイ「成程ね。」

俺たちが再びこちらの世界に来るほんの少し前に、ちょっとした出来事があったのか。
それに俺たちは姫さんを始め、他の奴らがどうしているのかが気になっていたんだよね。
確かにゼルダの姫さんの言うあの混ざり合った世界の頃は、俺が彼女を助けたのは事実。
それはね。俺たちの世界から来たシュウがあんたに、思いも寄らない一言を言ったからなんだよ。
あの頃の…つまり2つの世界が混ざり合った時の世界にいたシュウはまるで、俺たちが普段から知っているシュウ本人ではないかのような殺意を感じていたからね。

コンコンっ(ゴカイがゼルダの部屋をノックする音)

???「失礼します。ゼルダ様、ネル様側の世界から来たと言うルイージ殿があなたとお話したいそうなのですが…どちらにお通ししましょうか?」
ゼルダ「………。そうは言われましても……、今は先約の方がいらっしゃいますし……」
レイ「俺の事は気にしなくていいよ姫さん。俺ばかりと親しくするより、シュウとは沢山仲良くしてあげて。他はどうでもいいからさ」
ゼルダ「……。ですが、心配じゃないんですか? タツナさんやミソウさん達のことは」
レイ「心配? 面白くもない冗談を言うね、あんたは」
ゼルダ「…………」
レイ「でも。今のあんたになら俺の気持ちを話さない訳には行かないかな。」
ゼルダ「???」
レイ「なあ姫さん。俺はシュウが好きだ、アイツにもしも万が一の事があった場合。俺はいつでもあんた達を''殺す''から!」
ゼルダ「………ッ!!!」

バァァン……… サッ………(突然アイクがノックもせずに入って来て、愛する恋人・ゼルダを守る為の体勢を取りつつ……表情を曇らせながら自身の剣をレイに突きつける音)

???「てんめぇ。黙って聞いてれば、いい気になりやがって!!」
???「そ………、蒼炎アイク様。勝手にゼルダ様のお部屋に入られては困ります…(汗)」
???「うるさい。少し黙ってろよ、ゴカイ!!」
ゴカイ「でっ……、ですが!!」
アイク「おい、レイ!!」
レイ「何だい? 優秀な青い髪の騎士さんよ。」
アイク「……。久し振りにこちらの世界に来たと思ったら、俺のゼルダに対して随分な物言いをする様になったじゃねーか? レイ……」
レイ「別に。今のは俺からの忠告をあんたの彼女にしたまでだからね、本気にしなくてもいいよ(ニッコリ」
ゼルダ「そうですわ。それにアイクさん、何度も仰っているでしょ。レディの部屋に入る時は''ノック''位しなさいって!!」
アイク「うっ……。す………、すまん………」
空リンク「(静かに部屋をノックしながら)あの〜。お取り込み中の所すっっっっごく悪いんだけど、お菓子類が作れる・経験している男性軍は至急キッチンに集合だって(汗)」
レイ「そうかい。それなら俺が行こうかな」
空リンク「…。初めて見る人もいるみたいだけど、君は新人さんだね? 僕はスカイウォードのリンク。言いにくいなら''空リンク''でいいよ、宜しくね!」
レイ「俺はレイ、こちらこそ宜しくね空リンク。」
空リンク「うん。キッチンまでの道のりなら僕はある程度知ってるから案内するよ、レイくん」
レイ「ああ。」
レイ以外全員『……………(汗)』

何だか……、嵐が過ぎ去った光景その物だったぞ。
するとゼルダがその場で腰を抜かしそうになったと察し、俺は彼女を抑える。
もし空リンクが遅れて来なかったりしたら、俺たち''戦士たちの愉快な日々2メンバー''の何人かがかなり血相を変えてこっちに来ていたかも知れないな。
そうだったな、ネルの所のルイージがゼルダを呼んでいたんだったな。
しかしこんな状態の彼女を連れて行く訳には行かないから、今は少しだけ時間をずらした方が良いかも知れないな。

135話に続きます。

ベリーさん、いかがでしたか?
ベリーさんの描いてくれた通りに、通常のレイを描いて見ましたけど。
何か違和感とかありましたら、遠慮なく言って下さいね。

いつでも読者様からの感想・アドバイスなど、OKですから。

P.S:あの、今回は襲われるシーンには出来なかったんですけど。そちら側のユウちゃんのサンプルボイスってお願い出来ますか? 双子たちと同じように、通常と裸族が来た時の台詞が知りたいので。言語とかも私たちがコラボしたスピンオフの方でまた振り返りたいと考えていますので、もし無理なら言って下さい。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.243 )
日時: 2022/06/30 16:18
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: XsTmunS8)

>>242

どうもベリーです。
思った以上にレイを使いこなせていたので驚きました。レイを使って下さりありがとうございます。違和感などはあまりないです。

ユウちゃんのセリフですね。分かりました。

ユウ(本名リウ)※野良様からのオリキャラ

通常
「あぁ、君達が例の。知ってるよ伊達に情報屋やってないからね。よろしく」
「情報屋だからね。いろーんな情報を知ってるよ?勿論戦日々メンバーたちのあーんなことやこーんなことも…」
「あ、レイの過去知りたいー?えっとねぇ昔はーw
((レイ「そこまで殺されたいのか。それとも拷問の方がお好きかな?
((ユウ「おーとっとぉ、暴力反対ーwww」
(で、殴り合いが始まるがお互い攻撃は見据えているため拳のかわしあいになる。ユウは本気で避けながら拳を突き出しているが、レイな本気ではない。レイが本気を出せばユウは軽く殺せる。)
「あの時(コラボ)は大変だったね…久しぶりにロリースして楽しかったよ。またピンチになったら言ってね。遠慮なくロリースするから」
(ユウはロリースを軽々しくする。理由は寿命がもう無いから。他メンはロリースしたくてもダミの薬を持ってないため出来ない)

裸族
「うっわぁ、聞いてた以上に背筋がゾワッとする連中だねぇ」
「レイとリーダーとシュウのようだね
レイ((あ"?(喧嘩へ続く)
ドク((否定はしない
シュウ((え、僕?!」
「まってくれ確かに私は女性だが身体中傷だらけで君達が期待してるものは差し出せないよ。だから来ないでくれるかい?来ないでくれるかい?!((2回目」
「(裸族がシュウに手を出した)あーもう私シ-ラナイッ(目を逸らす)」

1人なのに結構長くなってしまいました。ユウのボイスは以上となります。よろしくお願いします。、

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.244 )
日時: 2022/06/30 16:38
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

ベリーさん
以前は無理に出さなくていいと言ってましたけど。
今回はですね、あなた様が仰った事を思い出しながら頑張って扱って見ました。
今でもレイはシュウ以外の人と関わるのは駄目なのに、こちら側の子たちがピンチになったら助けに来てくれますよね!
流石は施設のNo.2だけありますよ、うんうん。

次からもレイとシュウ タツナを中心に頑張りますね。
レイがまさかの他の読者様から提供した方とは知らなかったので、責任重大です…。

それでは。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.245 )
日時: 2022/06/30 16:51
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: XsTmunS8)

え、いえいえ?!レイは私ベリーのオリキャラですよ?!
ユウが他者様からのオリキャラです!!

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.246 )
日時: 2022/06/30 18:00
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

あー、レイじゃなくてユウちゃんでしたか。
何故本名が駄目なのか、またスピンオフを読んで来ます。

よしっ、ベリーさんから教わった事を思い出しながら頑張って扱いますよ!
あ、次の回でユウちゃん初登場です。
勿論、レイ&シュウ 双子たちも出しますよ。
リゼは残念ですが、次回作以降になりますが宜しいですよね?

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.247 )
日時: 2022/06/30 18:23
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: XsTmunS8)

>>245

ありがとうございます。出させていただくだけで光栄なので気にしないでください!
あ、ユウの本名とか名前の由来はスピンオフには書かれてませんね…
本編の3柱で書いてあります。ここで言ってもいいのですがネタバレとかなると嫌なので控えさせていただきます…

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.248 )
日時: 2022/06/30 18:45
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

本編でしたか。
ごめんなさい、早とちりを!
さてと、ピカチュウ救出編の前にまずはダイマ編に行こうかな。
まずはマァムちゃんサイドで、ユウちゃんを出さなければ。

あと少ししたら描きますので、もう少しだけお待ち下さい。

それでは。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.249 )
日時: 2022/06/30 20:41
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第135話「マァムの災難①」

【王国歴1000年 パレポリ村の岬】

ザザーン……… ザザザザザザザーン……(静かな波の音に揺れる音)

???「…………」

偉大なる冒険家・トマ、此処に眠る。
きっとこの冒険家さんは命をかけて、虹色の貝殻を見つけ出そうとしていたんだわ。
その400年前にタイムスリップした時、パレポリ村の酒場で彼からお酒を託してくれたの。
そんなあなたの勇気に私も感服し、このお酒を振ろうと思うわ。

トボトボトボトボ……(マァムがトマのお酒を墓前に掛ける音)

???『ようマァム、久し振りだな!』
マァム「ええ。本当に久し振りね、トマ!」
トマ『ついに俺は、虹色の貝殻を見付けたぜ!』
マァム「……。何かが流れ込んでくる、これは…中世の風景の…」
トマ『だが気を付けな。あそこに行くには、覚悟がいるからな!!』
マァム「ふふっ。今の私やダイたちならきっと、そんな奴らに負けたりなんかしないわ!」
トマ『そうか。じゃあ……またな、マァム!』
マァム「ええ。その島でのやるべきが終わったら、今度はお花を持って来るわ!」
トマ『楽しみにしてるぜ。……やっぱりお前と飲むお酒は最高だ、あばよ!!』
マァム「……。涙は……、果たすべき任務が終わってから!! そうだよね? ティーダ!」

ありがとう、トマ。
あなたが果たせなかった任務は、私たちが引き継いで見せるわ。
だからって、仲間を失った痛みが少しだけ和らいだだけですもの。
スコール……そしてリノア、これから私たちは重大な任務を遂行しなくなってしまったわ。
だけど……私1人で遂行しても、結局任務完了にはならない筈よね。

???「大丈夫。君は1人じゃないよ、マァム!」
マァム「…………ッ!!!」
ダイ「……………」
マァム「ど………、どうしてあなたが此処に?!」
ダイ「気が済むまで君に付き合うよ。月夜の散歩も、たまには悪くないもんだね」
マァム「…………」
???「おやおやぁ、そこは素直に大胆な行動を取るんじゃないのかなぁ〜。」
マァム「………。誰なの? あなたは!」
???「あぁ、君達が例の。知ってるよ伊達に情報屋やってないからね。よろしく」
マァム「…………???」
ダイ「俺が君を探している時にね、こちらにいるユウに会ったんだ! 大丈夫、彼女は敵じゃないよ」
ユウ「そういうことだよ。私はユウ、宜しくねダイ。マァム」
マァム「……。どうして私の名前を?」
ユウ「何でって、私は見ての通りの情報屋だからね。君たち2人のいろーんな情報を私は沢山知ってるよ? 勿論君たち戦日々2メンバーたちのあーんなことやこーんなことも…」
マァム・ダイ「「………(汗)」」

この人、正真正銘の情報屋だわ。
これまで私たちが行って来た事件の他にも、最近起きていることに関する出来事も彼女は知っているんだわ。
そして、これから私たちがやろうとしている新しい任務の事も…私とこの世にいない冒険家・トマとの会話を一部始終聞いていた可能性が高いわ。
それ以前にダイ、私は目の前にいる私の好きな人でもあるあなたに……今まで溜めて来た想いを伝えなきゃ行けない気がするの!!

136話に続きます。

はい、ベリーさん作「ポケモン二次創作 最期の足掻き」から情報屋・ユウちゃん初登場です。
ベリーさん、いかがでしたか?

もし、此処をこうした方がいいとかありましたら遠慮なく言って下さいね。

それでは、次の更新まで暫くお待ち下さい。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.250 )
日時: 2022/06/30 23:00
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: XsTmunS8)

>>249

虹色の貝殻…などの設定はよく分かりませんでしたが((原作を知らないのですみません
とても楽しかったです!ユウのキャラ崩壊も特になくて大丈夫でした!
それにしてもダイはユウの事を知っていたんですね…何故ダイはユウの事を知っていたんでしょう、最期の足掻きメンバーは何故戦日々2の世界に居るのでしょう…と疑問を抱き始めたらキリが無いですよね!きっと奇跡ごつごうのお陰で居るのでしょう!

ユウの情報屋設定が生かされていて嬉しかったです♪ けど実は先代情報屋のドクの方が情報屋としても頭の回転も力も桁違いに上なのは別のお話…あれはリーダーが化け物すぎる。

今回も私のキャラを出していただきありがとうござおました!めちゃくちゃ嬉しかったです!

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.251 )
日時: 2022/06/30 23:16
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

そうですね。
これで再びコラボが出来ると思うと嬉しいです。
あ、本編のダイの台詞にもありましたが…マァムを探している時にユウと出会ったんですよ。
それ、良かったら次の回で明らかにしても大丈夫でしょうか?

ダイとユウが出会った事、今に至る出来事までを振り返りたいと思いますので。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.252 )
日時: 2022/06/30 23:21
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: XsTmunS8)

>>251

あっ、確かにそう書いてありましたね。
是非見たいです!投稿楽しみにしてます

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.253 )
日時: 2022/06/30 23:58
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

分かりました。
ダイとユウの回は、明日…出来たら午前中に投稿したいと思います。

それでは。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.254 )
日時: 2022/07/01 09:03
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第136話「マァムの災難②」

【王国暦1000年 メディーナ村の宿屋】

ふぁさっ………(ダイが優しくマァムに布団を掛ける音)

???「…………。マァム………」

良かった…、まさかとは思っていたけど。
クロノたちの時代に来ていたのは、想定外だったなぁ。
今回のマァム自身にとっても、おれにとってもあの光景を一生忘れる事が出来ないからね。
彼女を寝かせた後…この村の宿屋の主人に事情を話し、おれとユウは宿屋を後にする。
もしマァムが目を覚ましてしまったりしたら、おれの名を呟きながら追いかけて来る気がするからね。

【メディーナ村付近】

シュタッ………(ラーハルトたちが着陸する音)

???「勇者ダイ様。ご無事で何よりです」
ダイ「ありがとうラーハルト。また………、あの頃みたいにおれからの最初の命令を出していいかな?」
ラーハルト「はっ。ダイ様ご自身のご命令ならば、このラーハルトに何なりとお申し付け下さい!」
ダイ「…。じゃあ……最初の命令を出すね、まずラーハルト 船戸イサリ フナムシ タツナの4人はこの時代全域の警備強化を担当して欲しいんだ!」
タツナ「えぇ?! 俺たち4人でそんな面倒な事をするのか?」
ダイ「タツナ。君自身だってシュウ以外の仲間に命令を下されるのが嫌だっていうのはよく分かるよ、でもね…もしもだよ? もしシュウ本人が此処にいたら同じような事を彼の前で言えるかい?」
タツナ「そっ、それは。」
ダイ「時リンクから君たちの事は聞いてるよ。シュウには数え切れない程の恩が沢山あるんだって?」
タツナ「あぁ、まあな。」
ダイ「…。分かるよ、俺にもその気持ちが…」
???「ほらダイくん。それ以前に私たちは別の場所に移動しないかい? 此処で立ち止まっていたりしてると、先程休ませて来た君の想い人でもある彼女が目を覚ましてしまうだろ。」
ダイ「それもそうだね。じゃあラーハルト、後の事は本気で頼んだからね!!」
ラーハルト「はっ!! 勇者ダイ様たちこそ、道中お気を付け下さい!」
ダイ「うん。君やフナムシたちに何かあった時だけおれに知らせてくれるだけでいいから、彼らの事は任せたよ!」
ラーハルト「はい、お任せ下さい!」

陸戦綺・ラーハルト、確かヒュンケルから聞いた事がある。
確かラーハルトを始め、他の2人は父さんがいた軍団の配下に置かれていた事があったって。
父さんがまだ現役の頃に、ラーハルトを此処まで育てて来た自体驚いていたけど。
あの頃初めて会った時、本名で呼ばれると…どうしても切ない気持ちがあったんだよな。
マァムやクロコダインたちがバーンパレスに来る数分前の時、おれをハドラーから守ってくれたのが…父さんだったなんて今でも信じられないけどね。

【トルース村付近】

ヒュウゥゥン……… シュタッ(ダイが移動呪文・ルーラを使って、トルース村に到着する音)

ダイ「……。よしっ、此処なら誰もいないね」
ユウ「そうだね。私にとっては初めて来る場所だけど。私の''情報屋'’としての頭の回転が芽生えて来るよ。」
ダイ「……。ねぇ、ユウ」
ユウ「うん? どうかしたのかい、ダイくん?」
ダイ「改めて君に聞きたかった事があったんだけど。どうして……、どうして俺が行方不明になったマァムを探してるって分かったの?」
ユウ「うん。その前に君からの大事な質問に答える前に、私からの質問に答えて貰う必要があるかな?」
ダイ「えっ……?」
ユウ「まずはそうだね。君とマァム、時リンクたちの関係を知りたいかな」
ダイ「分かった。まずは近くに仲間がいるから、歩きながらで話そうか?」
ユウ「うん。それが1番良さそうだね。」

やった、まずは俺の仲間に付いて話すべきが来たよ。
多分ユウは気付いていないと思うんだけど、俺の周りには小さな友達でもあり、島にいた時からの相棒のゴールデンメタルスライム・ゴメちゃんがいるんだ。
まずは彼との関係から話した方が手っ取り早いと判断し、これまでの経緯をユウに分かりやすく説明する。
おれの出生時からデルムリン島で暮らしていた日々、そして大切な親友・ポップと3人で育った村から旅立った事までの経緯いきさつを彼女に話したんだ。

BGM設定:FF8よりMy Mind〜リノアのテーマ〜

ザッザッザッザッザッザッ……(ダイとユウが歩き出す音)

ユウ「成程ね。その後に向かった魔の森と呼ばれる場所で後に君の想い人になったとマァムと言う心強い女性にあったのか。」
ダイ「うん。あの時はポップも一緒にいたんだけど、アバン先生が健在だった頃はかなりのハードコースとかを真剣に学ぼうとしなかったんだよねぇ…」
ユウ「あはははは。まるで私がよく知ってる双子たちみたいだよ。」
ダイ「えっ?! タツナとミソウが?」
ユウ「そう。その前に君にはあの混ざり合った世界の事を詳しく話さないと行けないんだけど。最期まで聞いてくれるかい?」
ダイ「うん。……そうしたいのは山々なんだけどユウ、先に会わせたい人がこの先のお城にいるんだ」
ユウ「何なんだい? 見るからにモンスターの気配がするね。」
ダイ「君から見たらそうなるね。でも、油断はしない方がいいよ…」

ダッダッダッダッダッダッ……(フナムシが猛ダッシュで駆け付けて来る音)

???「た……、大変です! 勇者ダイ様」
ダイ「新生船戸軍の一員・フナムシじゃないか。一体どうかしたの、そんな息を切らして……」
フナムシ「はっ。ラーハルト様より勇者ダイ様に言伝を授かっています!」
ダイ「………。でも、今はなぁ〜……」
フナムシ「駄目……、でしょうか?」
ダイ「いや。''駄目''って訳じゃないけど…(汗)」
ユウ「私は別に構わないよ。詳しく話してくれないかい?」
ダイ「ちょっ……、ちょっとユウ?!」
フナムシ「はい。我々が警備を強化している時に、例の変態一味とかなりの魔力クラスを持つ道化師がメディーナ村の方に現れました!!」
ダイ・ユウ「「なっ、何だって?!」」

少し前にマァムを寝かせた場所だ、きっと俺たちが離れている間に何かあったんだ。
俺1人でマァムの元に行くにしても、ユウを1人にする訳には行かないし……どうしたらいいかなぁ。
するとこの先の森の奥から、モンスターたちの断末魔だんまつまが聞こえて来たんだ。
いや、この気配は敵じゃない……味方の気配だ。
まるで全く聞いてないかのようにしながら堂々と俺たちの前に現れたのは、顔見知りの1人と2匹だったのは言うまでもなかったかな。

137話に続きます。

はい、最新話更新です。
ベリーさん、いかがでしたか?
今回のお話で「何か、ユウらしくもない!」て所とかありましたら遠慮なく指摘して下さいね。
台詞にもありましたが、「ダイの大冒険」の主人公・ダイがベリーさん側のキャラ・ユウちゃんにこれまでの経緯を少しずつ語っている様子を頑張って描かせて頂きました。

あ、ベリーさんに嬉しい速報です。
今作の小説が終わったラスト枠で更新する予定の作者とキャラたちの雑談会編で、シュウとレイ タツナ ユウを出して見ようと思いますので…宜しくお願いしますね。

それでは、次の更新まで暫くお待ち下さい。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.255 )
日時: 2022/07/01 10:46
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第137話「マァムの災難③」

【王国歴1000年 メディーナ村の宿屋】

ゾロゾロゾロゾロ…(裸族らがマァムに迫って来る音)

???「ぐへへへ、探したぞ? マァムちゃんwwwww」
マァム「きゃーーーーーー!!!」

なっ………、何でよりにも寄って''この時代''にアイツらがいるのよ。
そうだ、ダイは?! ダイは何処に行ったのかしら?!
慌ててベッドから出ようにも、目の前には裸族軍団がいて包囲されているわ。
その他にも、この静かに感じる殺気…これっていつぞやの道化師かしら。
私が動くと初めから見切っていたのか、近くにいたラーハルトとイサリが私を守る体勢に入り始めたの。

スッ………

???「残念だが。この者は勇者ダイ様の次期夫婦じきめおとになる素晴らしい女性だ、そんな彼女に手を出す者はこの陸戦綺りくせんき・ラーハルトがいる限り…お前たち裸族を許さんぞ!」
ワリオ「ぐへへへへへ、これでも避けられるかな? ''究極のワリオっぺ''」
ラーハルト「………」
タブー(ネルさん次元)「何なんだこいつ、明らかにワリオのオナラを食らった筈だろ?wwwww」
???「まだ分からないのか?!」
ワリオ「何を〜?!」
ラーハルト「そうだ。よく見破ったな、イサリよ!」
船戸イサリ「はい。お褒めの言葉を、ありがとうございます!」
ワリオ「なっ……、何だと?!」

そうか、確かホワイトガーデンにいた頃も同じ技を出していたわ。
あの頃は魔王軍の最後の大幹部・ミストバーンがいて、本当なら私もダイと一緒にバーンを倒したかった頃があったけど。
あの時は……、回復能力の少ない私が行ってもダイの足枷あしかせにしかならないと判断したの。
だから私の友達でもあるレオナに、私の代わりとしてお願いしたの!!

バァァン………(何者かが勢いよく扉を開ける音)

???「やっぱり、懲りずにまた現れましたわね? このど三流が!!」
???「残念だったな。これ以上俺たちの大切な仲間に手を出そうってんなら、俺たち2人でその腐った性根しょうねを叩き直してやる!!」
マァム「こっ、この声は?!」
ワリオ「ギョギョっ!! おっ……、お前たちはまさか……?!」
タツナ「はぁ〜。危うく万事休すになる寸前だったけど。タイミングバッチリだったぜアイク、ゼルダ姫」
???「残念だったわね。いいタイミングだったのは、そちらの私だけじゃないわ!」
ゼルダ「ねっ……、ネルさん次元の私?!」
ゼルダ(ネルさん次元)「さあ。そちらのアイクさん、彼女を返して欲しかったら此処まで付いて来れるかしら?wwwwwwwww」
ゼルダ「きっ……、きゃあぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!」

バシューン………(ネルさん次元のゼルダがこちらのゼルダを攫って走り出す音)

アイク「ぜっ……、ゼルダーーーーー!!」
ワリオ「おっと。行かせはしないぜぇ〜? アイクよ!」
アイク「いい度胸だ。此処から離れた先にある''勇者の墓''で1対1の大乱闘だ!!」
タツナ「(裸族化したワリオを見て)うわ〜っ、コイツは俺が知ってるレイ以上の執着心しゅうちゃくしんがあるぞこいつ(汗)」
ラーハルト「不味い事になった。イサリよ、急遽ダイ様の元へ行き…今の状況をお伝えしろ!」
船戸イサリ「はいっ!!」
アイク「……。ゼルダ……、俺が行くまで待っていろよ……」
ワリオ「さあアイクよ。まずは勇者の墓とやらに移動するか?」
アイク「……。そうだな……(静かにながら、理性を失いかけ始める)」
マァム「………ッ!!!」

何かしら、今まで勇敢だったアイクじゃないこの闘気オーラは。
え〜っと、今までのやり取りをまとめてみるとこんな感じだわ。
少し前にダイは私をこの村の宿屋に連れて来て、しっかりと英気を養う為に気を遣ってくれた。
所がダイたちが離れているほんの数分前に、今の状況になってしまっているんだわ。
一時いっときは私やラーハルトたちが知ってるアイクとゼルダが駆け付けて来たからと思って一安心したその時、ネルさん側のゼルダ姫が現れて私たちの知っているゼルダを攫って行ってしまう。
それ以前にアイクの方が心配だから一緒に行きたいけど、それでもラーハルトはダイの為を思って……私を一生懸命に守ろうとしてくれているんだわ。

138話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.256 )
日時: 2022/07/01 18:17
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: XsTmunS8)

>>254-255

特にキャラ崩壊とかはありませんでした。大丈夫です。
あっ、ネルさん次元のゼルタもそっち側何ですねwww
シリアスなはずなのに…シリアスじゃない感が否めない…

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.257 )
日時: 2022/07/01 18:44
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

良かったです。
>>254のダイとタツナのやり取りですが、いつからダイがタツナを知っていたかが不思議なんですよね。
あ、自分で情報を入れてましたわwwwww
スピンオフではタツナがシュウを好きだって察したのは、ビックリでしたけど。

これからのタツナの棒読み、上手く出来るか自信ないです。
それでは、引き続き頑張って使いこなしますね。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.258 )
日時: 2022/07/02 05:54
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第138話「皆を守る光に、元僧侶戦士・マァムの決意①」

【メディーナ村の宿屋】

バタンっ

???「くっ………」
???「ふふん。まあ、いいでしょう!」

ラーハルトだけじゃなく、イサリまで倒されてしまったわ。
このままじゃ、私は……。
そう諦めていたその敵だったの、アバン先生から託して貰った愛の印が光になって…私自身を包み込み始めたわ。
長く武闘家をやっていた筈の私に、今度は物真似士と言う新しい職業に目覚めてしまったの。

???「ギョッ!! 何を?!」
マァム「ケフカ。あなたがこれまでしでかして来た数々の無礼、私が絶対に許さないわ!」

まずは手始めに溜めるで、次の攻撃に備える。
すると火・氷・雷の3属性で、私に向かって来たわ。
ごめんねダイ、あなたを1人にさせたくなかったけど…やっぱり私には耐えられないわ。
だけど……、この命に懸けて私はあなたを守ると違うわ!!

ケフカ「ビリビリーーー!!」
マァム「光の雨よ、降り注ぎなさい!!」
ケフカ「くっ……。中々やるなぁ、小娘よ!」

でも……、最後まで貫いて見せるの。
これが新たに生まれ変わった私は、少しずつぶつけ始めた。
このままでは、ダイが来てしまうわ。
だったら彼の負担を減らす為に、私の命と引き替えにダイを守るしかないわね。
以前ダイやイカダと、この話をしていた事があったのを思い出したわ。

【回想:アルバーナ宮殿 キッチン】

ジャーーーーー キュッキュッキュ……

ダイ『ねえイカダ、マァム!』
マァム『………?』
船戸イカダ『どうしたんだよ、ダイ』
ダイ『もしさ……。もしマァムが危ない目にあったら俺…、ちゃんと守り切れるのかなぁ?』
船戸イカダ『なあダイ。それに関してなら、俺から言わせて貰うよ!』
ダイ『…………』
船戸イカダ『本当にマァム姉ちゃんが危ないって思った時は、迷わずに動き出せばいいんだ!』
ダイ『えっ………』
船戸イカダ『それこそ出来る出来ないの話じゃない。本当にやり切れるって気持ちがあるならダイ、それをお前がとことんやればいいんだよ!』
ダイ『イカダ……。ありがとう! おれ、やってみるよ!!』
船戸イカダ『ああ。その意気だぜ、ダイ!!』

思い……出したわ……、これも私が決めた事なら……とことんやるしか……ないんだもの。
私だってアバン先生の使徒……、大好きな私の恋人……ダイの前で、こんな恥晒はじさらしなんて出来ないわ……。
例え私自身が……ダイのお父さんのような……超人的な力が……なくても、これが私にしか出来ない……最後の闘い……だから……。

【現在:王国歴1000年 メディーナ村付近】

ググググググ………(マァムが瀕死になりながらも、立ち上がる音)

ケフカ「ふんっ。まだボクちんと闘うつもりですかぁ?!」
マァム「ええ……。今の私には疲労すら感じないわ、それにケフカ……あなたには私自身が見えていないのも明白よ!!」
ケフカ「何っ?!」
マァム「この一撃こそが……、私にとっての最高の力その物よ!!」
ケフカ「そっ………、その構えはまさか?!」
マァム「この技を受けてみなさい!! この力こそ私が新たに生み出した最高の技……。ギガ………ストラーシューーーーー!!!」
ケフカ「うっ………、うっそ〜〜〜〜〜ん!!!」
マァム「……………。勝った……、わ………」

そうよ……、まだ敵だったバランにダイのあの技が繰り出せたのなら……私にだって試してみる価値はあったわ。
ふふふっ………、これまでにない力を一気に使い果たしたから……疲れてしまったわ……。
だけど………、これで私にとっては……思い残す事は何も無くていいの……。
ダイ……あなたが来るまでに大人しく待っていなくて……、ごめんなさい……。
これで心置きなく………、スコールとリノアがいるあの空間に私も旅立つ事が出来る……から……。
せめてまだ………、私に限られている時間があるとしたらね……。
それはダイ……、あなたに私が言いたかった1番大切な想いその物……だから……。

139話に続きます。

はい、最新話更新です。
これまでマァムを守りながら戦っていた陸戦騎・ラーハルトと新生船戸一族の1人、イサリが倒され……マァムは窮地に追いやってしまった。
しかしマァムは、イカダとダイが話していたあの出来事を思い出す。
あの言葉その物を受け入れた彼女はかつてダイが使っていた最高の技・ギガストラッシュを、ケフカに向けて繰り出した。
何とかダイを守り切る事に成功したマァムだったが、一気に力を使い果たした為……その場で倒れてしまう。

果たして、彼女の運命はいかに?!
※次のお話はハンカチ持参になりますので、ご了承下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.259 )
日時: 2022/07/02 06:54
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第139話「皆を守る光に、元僧侶戦士・マァムの決意②」

【パレポリ村付近】

???「………」

数ヶ月振りの大乱闘だったが、今回は痛み分けと言う結果で幕を閉じてしまったな。
1度来た方角を思い出しながら戻って行くと、出入り口付近で巨大な剣・バスターソードを背中に背負う金髪の青年と……俺の大切な恋人・ゼルダを背中に背負っている顔見知りの仲間たちと遭遇した。
そんな彼女を気にしつつ、優しい緑の光を俺たち2人に繰り出されたような感覚を感じだった。

???「……。久方振りの再会だと言うのに、随分と痛め付けられたようだな…アイクよ!」
アイク「……。スマブラX以降振りに闘ったからな、それにあの頃よりも……ワリオは更に強くなって来ていたよ……」
ヒット「成程な……」
アイク「それより。何故クラウドたちが此処にいるんだ?」
クラウド「…。あんたに話さなければならない事がある、悪い知らせだ!」
アイク「……。歩きながらで構わない、詳しく話を聞かせて欲しい!!」
クラウド「ああ。まずはこの村の酒場に行こう、話はそれからだ!!」
ヒット「……。それもそうだな、だが……その話自体をこの男に持ちかける前に……」
クラウド「…。ゼルダを安全な場所で休ませなければならない……、か………」
アイク「…………」

本当に、あの闘い以降の闘いだったな。
俺が闘っている暫くの間、ネル次元のゼルダを迷いもなく致命傷を与えたのが目の前にいる2人だ。
これは俺なりの推測だが、2人に事情を話したのは恐らく……ユライシャ号の中でホワイトデー用のクッキーを作っている筈のマリオとバッツからだろうな。
この2人が駆け付けた時には、マリオもバッツも既に自分の作業を終えていたとヒットは言う。

【パレポリ村の酒場】

???「ようクラウド、久し振りだな!」
クラウド「ジタン。まさかお前が此処のオーナーを任されていたとはな!」
ジタン「へへっ。俺たち新生秩序軍に加護を受けてくれたメーアちゃん直々の命令だからな、レディーからの命令ならどんな依頼でも……オレは喜んで引き受けて行くつもりだぜ♪」
クラウド「…。その性格は相変わらず変わらないな、ジタン」
ジタン「…………(クラウドとヒットにはお決まりのカクテルを持て成すが、アイクは未成年の為……自分特性のオレンジジュースを置く)」
ヒット「成程。オーナーになった記念としての差し入れ……、か?」
ジタン「ああ。ウイスさんからの命令でな、オレだって最初はこの村のオーナーを引き受けるつもりはなかったんだよ……」
クラウド・アイク「「…………」」
ヒット「ジタン。以前スコールから少しだけお前の話を聞いていたんだが、かつての頃のお前には2つの顔で活躍していたらしいが。それは本当なのか?」
ジタン「……。そうだ……、かつての俺には2つの姿があったんだよ……」
ヒット「……。そうだったのか……」
クラウド「ヒット。俺たちが此処に来たのはジタンの過去を聞く為じゃない、アイクにこれまでの経緯いきさつを片っ端から話す為だろう……?」
ヒット「………。済まない、本来の目的を忘れてしまったようだな」
ジタン「いいよヒット、その件に関してはまた今度……な?」
ヒット「ああ。その時が来るのを、気長に待たせて貰うさ!」
アイク「…………」

そう言えば、全身ピンクの色をした善の姿の魔人ブウがいないな。
アイツの事だ、かなり難しい話が来ると初めから分かった上で…ゼルダの介抱をする事を決意した様子だったからな。
俺たちがジタンのいるこの村の酒場に足を運ぶ前に、アイツは言っていたな。
「オレ。アイクたちが出て来るまで、宿屋の方でゼルダの介抱を一生懸命にやってるから」とな……、まるでアイツなりの気遣いだと最初から把握していたんだろう。
しかしクラウドたちがネル次元のゼルダに傷を負わせたとは言え、再び現れないとは限らないからな。
勿論……トルース村やメディーナ村にいるダイやマァムたちの事も……、かなり気になっているからな。

140話に続きます。

最新話、更新です。
今回は蒼炎アイク+ヒット+クラウドがメインのお話です。
前回描いた136話と137話のその後、と言った感じのお話になっています。

クラウドたちから明かされる良くない知らせとは、一体!?
この場を借りて、ベリーさんへ
次に更新予定の140話こそ、シリアスな展開になります。
暗い話自体お得意なベリーさんなら、頑張って耐えられるかも知れない気がしますので楽しみに待っていて下さい。
私も私なりに、頑張って描こうと思いますので宜しくお願いします。
次のお話まで、もう暫くお待ち下さい。
更新予定の時間は、本日の10時頃を予定にしていますのでご了承下さい。

この作品を執筆する作者に関する感想や上達するコツなどのアドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.260 )
日時: 2022/07/02 11:17
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第140話「皆を守る光に、元僧侶戦士・マァムの決意③」

【王国歴1000年 メディーナ村の酒場】

コトッ………(アイクが飲み物を置く音)

???「………ッ!!! うっ……、嘘だろ……。マァムはもう……、助かる見込みはないって言うのか……?」
クラウド「…。そうだ、先程ラーハルトから連絡が来てな。マァムは今……昏睡こんすい状態になっているそうだ……」
アイク「…。ちょっと待てよ、それならあいつは…ダイの奴はこの事を知っているのか?!」
ヒット「いや。ラーハルトから聞いた話に依ると、騒ぎがあった現場から既にいなかったらしい……」
アイク「………ッ!!! あの……、馬鹿……」

要するに、ワリオたちが現れたのはそれから暫く経った後だと言う事か。
だからと言ってあいつは、そこまで馬鹿ではない。
今頃俺たちがいる村とは反対側にあるトルース村周辺の方で、フナムシから事の経緯いきさつを聞いている筈だろうな。
それ以前に俺たちの知らないマァムを、アイツは沢山知っているからな。

【ガルディア城左の塔4階 王と王妃の部屋】

コンコンっ(誰かがドアをノックする音)

???「はい。」
???「失礼します。王妃様……、こちらにマァムがいると此処の兵士たちからお話を伺って来ました。図々しいかも知れませんが王妃様、あなたのいらっしゃるお部屋の中に入っても宜しいでしょうか?」
セリス「…。あなたたちの事情はお城の兵士たちから全て聞いているから大丈夫よ、遠慮しないで入りなさい!」
ダイ「はい。お言葉に甘えて失礼します、王妃様!」
セリス「えぇ、どうぞ!!」

凄いなぁ、流石は元ガストラ帝国の女将軍さんだよ。
今は緑の帽子の配管工員でもあるこの城の王様・ルイージを支える王妃として、俺たちが駆け付けて来るまでに出来る事を済ませていた。
今この場にいるのは俺とクロコダイン、ピカチュウ ユウ フナムシ ヒュンケルの6人だけだ。
だけどマァムはずっと、俺の帰りを信じて待っていてくれていたんだろうね…。
それなのに……、それなのに俺は……俺は……。

ポタポタポタ…… ポタポタポタ……(ダイが静かに涙を流す音)

ダイ「………ッ!!! う う う………」
???「ダ……イ………、そこに……いる……の……?」
ダイ「………ッ!!!」
クロコダイン「おぉ、マァム!!」
ピカチュウ「マァムさん!!」
フナムシ「ご無事で何よりです、マァム様!!」
ユウ「良かった。無事だったんだね、マァム」
マァム「……。あなたは……、タツナから話は聞いていたわ……。彼と同じ最期の足掻きメンバーの1人であって……、頭の回転が早い情報屋さん……ね……?」
ユウ「マァム。流石に頭の回転が早いってのはあまりにも大袈裟過ぎるんだけど。確かに私はしがない情報屋だよ。」
マァム「…………」
ユウ「ん? どうしたんだい、マァム?」

BGM設定:FF7よりエアリスのテーマ(別名:マァムの最後まで振り絞る勇気の力と願い)

マァム「………。………がとう………」
ユウ「………ッ!!!」
マァム「……。私の分まで、彼を……ダイを守ってくれて……ありがとう……」
ダイ「マァム……。そんな悲しい事を言うなよ……、俺さ……。もっともっとマァムと一緒にいたいんだよ!!」
ヒュンケル「ダイ……」
ダイ「……? ヒュンケル……?」
ヒュンケル「……。もう………、もう……その辺にしてやってくれないか…?」
ダイ「えっ………?!」
マァム「……ッ!!! くっ……、う……うう……」
ダイ「マァム……? マァムッ!!!」

駄目だ……、いくら俺が叫び続けてもマァムは苦しみ続けている。
それでも……、それでも俺は諦めないよ。
最期のこの瞬間だけでもいいんだ、俺はマァムと沢山お話がしたいんだ!!
……ごめんね皆、こんな時に悪いけど……暫く2人きりになりたいんだ。

カタッ

ヒュンケル「……? ユウ?」
ユウ「さあ皆。此処から先は彼ら2人の時間だ。その間私たちは地下の食堂で栄養のある物を食べながら待っていようか。」
ヒュンケル「それもそうだな。その方がダイとしても何かしら好都合でもあるだろう!」
セリス「地下の食堂に行くなら私も行くわ。此処の所、ロクに食べてないから…」
クロコダイン「分かった。丁度俺たちもゆっくりしたかった所だ、案内を頼めるか? セリス王妃よ」
セリス「ええ。皆こっちよ、私の後について来なさい!」
クロコダイン「ああ!」
ヒュンケル「よし、俺たちもセリスの後に続くぞ!」
フナムシ「はいっ!」
ユウ「うん。まずは腹ごしらえから行った方が私としては安心だからね。」
ピカチュウ「………。マァムさん……」
ヒュンケル「行くぞピカチュウ、マァムが心配なのは分かるが……後は全てダイに任せよう…」
ピカチュウ「………。うん、それもそうだね………」
ヒュンケル「…………」

この場にポップがいなくて、ある意味正解だったかも知れないな。
今起きている現象をアイツに話してしまえば、あまりのショックが大き過ぎてホワイトデー用のチョコを作る気力自体も無くなってしまうからな。
以前マズルカからこんな話を聞いた事がある、かつて自分がホロウブレイカーズと言う悪を倒す戦士だった頃……当時親友だった金髪の赤いリボンにポニーテールをした勇敢な女性・デイジーをある場所で失った事があると言っていたな。
その頃の自分には支えてくれる友人も少なくて、フィーナとは何度か戦っていた事もあったらしいな。
だからこそ、同じような苦痛をポップの前で話さない方が得策だとマズルカはそう言うだろうな…。

141話に続きます。

ベリーさん
そちら側のユウちゃん、2回目の登場です。
言語としては私なりに頑張って工夫していますけど、違和感あったらごめんなさい。
その時は遠慮なく指摘して下されば、私も更に上達出来るかも知れません。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.261 )
日時: 2022/07/02 20:57
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

※今回は涙腺全開で行きます、ハンカチを持参しながら閲覧して下さい。

第141話「皆を守る光に、元僧侶戦士・マァムの決意④」

【王国歴1000年 ガルディア城 王と王妃の部屋】

ナデナデ…… ナデナデ……(マァムがダイの頭を優しく撫で撫でする音)

???「……。マァム……、俺……」
マァム「…。ごめんね…、ダイ……。もう……駄目かも知れない……」
ダイ「止めろ、簡単に諦めるな!!」
マァム「………ダイ………」
ダイ「…。覚えてる? 俺……、あの頃レオナが心配で身動き取れなかった事があったんだ…」
マァム「……そうね…。あの時は私が……、あなたに勇気を与えたのを……覚えているわ……」
ダイ「もういい。これ以上喋らないで……、今回復を………」
マァム「ダイ!!!」
ダイ「………ッ!!!」

チュ………(マァムがダイの口元にキスを落とす音)
マァム「…………ごめんね……。これが……、今の私の……気持ち……だから……」
ダイ「……。えっ………?!」
マァム「…。ありがとう……、今まで私の……、私たちの為に……戦ってくれて……」
ダイ「……。待って、待ってよマァム!!」
マァム「さようなら……。ずっと、あなたのことが……大好き………よ……」
ダイ「………? マァム………?」
マァム「…………」
ダイ「……。馬鹿……、演技だったら目を覚ましてよ……」
???「ダイさん!!」
ダイ「えっ……。ピ……、ピカチュウ?!」
ピカチュウ「……。何だか胸騒ぎがしたから、それで僕……心配になってヒュンケルたちに何も言わずに黙って来ちゃったの!」
ダイ「……。もう遅いよ、ピカチュウ……」
ピカチュウ「………ッ!!!」

じゃあ……、本当にマァムさんは逝ってしまったの。
ねぇ……、嘘なんだよね? もし嘘なら、僕の声が聞こえているんだよね?!
そう言いながら、僕は何度もマァムさんの名を呼び続けたけど。
どれだけ頑張っても、彼女の意識が戻る事はなかった。
それなら……。それならどうしてあの時、ダイさんと2人きりになんかさせたりしたの? ヒュンケル……。

【FFBeの世界 光の中】

ザッザッザッザッザッザッ………

マァム「あっ……、2人共! 待っててくれたんだ…」
???「おハロー。君なら来るって信じてたよ、マァム」
マァム「もう。今頃は多分だけど、''おはよう''って時間帯じゃないんだけどね…」
???「悪く思わないでくれ。これはリノアなりの挨拶だからな」
マァム「ふふっ。あのね2人共、私……今まで頑張ってこれたのよ? そこはあなたたちに誉めて欲しいな。スコール、リノア」
スコール「ああ……」
リノア「うん……」
マァム「こうしてね。またあなたたちに会えるって信じてたから私…、消えてもおかしくなかったよ……」
スコール「…。済まなかったな、マァム」
マァム「……? えっ……?!」

私……、何か変な事を言ったのかしら。
そう思いながら戸惑っていると、突然スコールに抱き締められたの。
ええっ?! 何なのよ、この意外な展開は!?
突然仲間からそんな大胆な事をされると、私……ドキドキしてしまうじゃない……。
勿論リノアも少し遅れながら、彼と同じように私を優しく抱き締めてくれる。
あ〜あ、本当なら私があなたたち2人を労ってあげたかったんだけどなぁ。

BGM設定:クロノ・トリガーよりクロノとマール 〜遠い約束〜(別名:スコールとリノアとマァム、〜かけがえのない3人の固い絆〜)

スコール「………」
マァム「すっ……、スコール……?」
スコール「見ていたよ。これまでの戦いを……、この場所で……」
マァム「私だって。あなたがリノアを守る為に命を掛けたみたいに、私もダイを守る為に全力を尽くしたのよ…?」
リノア「うんうん。あの''うひょうひょ野郎''を誰1人の力を借りず……君1人の力で倒しちゃうなんて、このリノアちゃんは少しだけマァムちゃんを見直したぞ〜♪」
マァム「見直したって…、大袈裟よ」
リノア「あはは。マァムちゃん、そこは照れない照れない!」
スコール「ああ。時間はたっぷりあるんだ、これまでの経緯いきさつもだが…今後ダイやセリスたちがどう受け止めて行くのかを……。俺たちと一緒にこの場所から見届けよう……」
マァム「スコール……。ええっ、そうね……」

これこそが本当の、私の物語の最終幕かも知れない。
これに似た光景を以前、私がこうなる前にコンチェに頼んで……かつての追憶を見せて貰った事があったの。
あの時は土のクリスタルから目覚めた光の少女・フィーナが1番大好きな金髪の男性・レインの為に、今の私と同じように強い強敵に挑んだ事があったみたい。
それはもしかすると、あの時必死に芽生えた力はそれ自体が影響していたのかも知れないわね。
だからダイ、もしあなたが私のせいでネガティブに陥ろうとした時は……この光の中であなたの心に話しかけるからね。
私たちはこうして離れてしまったけど、私の大切な小さな勇者ダイ……あなたに対する私の気持ちは今もこれからもずっと……変わらないで見ているからね!!

142話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.262 )
日時: 2022/07/03 05:45
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第142話「逃げ出したピカチュウ 前編」

【パラディアの世界 アルドール 王の間】

???「…………」

いったい、僕とルッカのいる世界で何があったのかな。
今の所ヘス王・ラスウェルの話に依ると、復活した道化師ケフカはある勇敢な女武闘家の大活躍によって倒されたみたいだけど。
それでも彼女は新たな力を伝授したのに、その力自体をコントロール出来なかったみたい。
だからと言って、今は安心しては駄目な気がするよ。

しゅうぅぅぅん……

???「クロノよ。お前に話したい事がある」
クロノ「ミストバーン……」
???「……。我々が得て来たであろう''その話''とは良い方の話ではない、悪い話の方なのだ!」
クロノ「…。ひとまず会議室に行こう、話はそれからだよ」
バーン「うむっ!!」
ミストバーン「はっ!!」

そうだ、かつての頃は大魔王バーンやミストバーンたちも僕たちにとっては倒さなければいけない敵その物だった。
そんな彼らを倒した人たちこそ、勇者ダイ一行である。
それでも僕にはそんな恐ろしい事は聞けず、今は別の事で頭を抱えているんだ。
一緒にいる筈のキルバーンとアラウミは今、ルッカの所でゆっくりしているからね。

【会議室】

???「クロノ殿下。君なら必ず来てくれるのを僕たちはずっと待っていたんだよ。」
クロノ「シュウ……、それにレイ!!」
レイ「ミストバーン。まさかとは思うけど。まだ話していないの? あの例の出来事を彼に」
ミストバーン「話せる訳がなかろう。クロノもクロノでやるべき事が山程あるんだ!」
シュウ「そうだよね。それに僕たちが見た限りだと。此処にいるクロノはすっかり、このアルドールの王様になっているからね」
ミストバーン「貴様。それ以上この国の殿下であるクロノを馬鹿にすると、私は容赦しないぞ!!」
シュウ「別に。僕はそこまで否定してるつもりはないのに、どうしてそんな酷い言い方をするの? ミストバーン」
ミストバーン「ぐっ……。きっ………、貴様ーーーー!!」
レイ「うるさいな。そろそろ静かにしてくれないかい。今クロノ殿下は俺たちに何かを伝えようとしているからね。」
ミストバーン「……………」
シュウ「うん。それもそうだね。」
クロノ「…………」

確かにミストバーンの言う通り、僕には僕にしか出来ない事があってそれ所じゃなかった。
以前と少し前まで此処の玉座にいた前殿下・レインには、どうしても果たさなきゃ行けない約束があったんだ。
それは……、グランシェルトにいた頃から兄弟のように過ごして来た現在のヘス王・ラスウェルや最初に出会った仲間・フィーナと3人で旅をする事だった。
戦いを無事に終えたら、彼ら3人はいつものように宛のない旅を続ける事が1番大切な約束に繋がっているんだよね。

バァァン………

???「たっ………! 大変です、クロノ殿下」
クロノ「ツェザール。一体何があったって言うの?」
ツェザール「はっ。ラピスの地方にて……各自の場所にカオス軍が現れたとの報告が入りました!!」
ミストバーン「何っ!!」
バーン「それでツェザールよ。何とか防いでいる街や村はいくつかあるのかな?」
ツェザール「はい。現にオルデリオン出身の最高軍師・ニコルを始め、幾多のレジスタンスの活躍により……一部の村や街は何とか死守しましたが……グランシェルトのみ敗れてしまったそうです……」

ばんっ

ミストバーン「クロノよ、一度落ち着くのだ!」
クロノ「大丈夫。だから何も心配はしないで、ミストバーン」
ミストバーン「………。クロノ………」
クロノ「それでツェザール。君から聞いた報告を僕なりに分かりやすく纏めると、今そのグランシェルトにはレインとフィーナがいる筈なんだよね?」
ツェザール「はいっ……。幸い王妃様であるフィーナ様はご無事らしいですが、現グランシェルトの王であるレイン殿下がかなりのダメージを受けてしまったそうです……」
シュウ「ちょっと待って。じゃあ、その王国その物を襲撃した黒幕がもしかすると?!」
ツェザール「…。報告に依ると、そのグランシェルト王国を襲撃した真の黒幕こそが……暗黒魔道士・エクスデスとの事だそうだ……」
クロノ「…………」
シュウ「クロノ……?」
クロノ「……。レイン……、どうして君はいつもいつもそんな無茶な事ばかりするの……」
ミストバーン「…………」
シュウ「かなり動揺しているね。このままだと報告会は継続出来そうにないよ」
レイ「そうだな。悪いけどシュウ、この場は任せてくれるかい?」
シュウ「別にいいけど。レイは一体何をするつもりなの?」
レイ「俺1人でクロノ殿下を休ませて来る。知っては行けない情報が一気に増えたお陰で。パニックになっている可能性がかなり高いからね。」
シュウ「待ってよレイ、それなら僕も一緒に行くよ」
レイ「駄目だ。それにシュウ、お前なら分かるだろ?」
シュウ「なっ、何が?」
レイ「俺たちはどんな時でも。この''戦士たちの愉快な日々2''の世界で出会った沢山の奴らをこれ以上危険な目に遭わせない為に、俺たち''最期の足掻き''メンバーがこうして一緒にいるんだ」
シュウ「確かにそれはそうかも知れないけど。だからって僕も見逃せないよ、レイ」
レイ「頼むよシュウ。今は出来るだけの範囲で構わないから。俺1人にコイツの事を任せて欲しい。」
シュウ「………。レイ………」

本当は僕だって、今のレイ程じゃないけど助けたい人たちがいるのはよく分かるよ。
でも僕は……、此処にいるレイみたいに強くはないのは間違ってはいないけど。
もしも……、もしもクロノを介抱している間にレイの身に何かあったら……僕は一体どうしたらいいのかな。
あの時ピカチュウが落とし穴に落ちてしまった時だって、結局僕は助けに戻らず……他の仲間に託すしか出来なかった。
僕を守り通す為に1人で抱え込むレイの姿を、僕はこれ以上見たくないんだよ!!

143話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.263 )
日時: 2022/07/03 11:34
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第143話「逃げ出したピカチュウ 中編」

【女ヶ島 アマゾン・リリー 九蛇城の医務室】

???「…………」
???「ソニア。この者の様子はどうじゃ?」
サンダーソニア「姉様。この子の容体を見ると、かなりうなされているような気がします!」
ハンコック「…………」

その両頬についている赤い電気袋を見る限り、わらわは一目で見破ったぞ。
以前護国の戦士の1人・マーガレットから、この者の主人あるじについての話を少しだけ聞いた事があるぞ。
確か17と言う若い年齢の頃に、かつて闇の戦士の1人であったかけがえのない父親を病で失ったらしいな。
その者の負担を大きく減らす為に、この可愛らしい生き物はずっと支えていたようだ。

???「うっ……」
サンダーソニア「姉様。目を覚ましましたよ」
ハンコック「良かった。そなた……3日間も眠っていたから、心配したぞ!」
???「あなたは……、バッツさん……じゃない……」
サンダーソニア「大丈夫よ。あなたの言うその''彼''も、この島に流れ着いてるわ!」
ハンコック「そなた…。確か名はピカチュウ……と申しておったな?」
ピカチュウ「……ッ!!! 誰に聞いたかは知らないけど、僕に近付かないで!」
サンダーソニア「………」

無理もないわ、この子は姉様が悪い人じゃないかと威嚇いかくしているんだ。
今すぐモデル・アナコンダになってこの子を落ち着かせたいけど、それだと更に威嚇が増してしまうわ。
……? よく見るとこの可愛いポケモンの首元に、チョコボの羽根の飾りが付いているわ。
確かマリーが言ってたけど、人に慣れやすく……あまり痛ぶるような事をするとお得意の電気攻撃を仕掛けることもあるみたいね。

がちゃっ(誰かが医務室の部屋の戸を開ける音)

???「おい。あまり俺の大切な相棒を傷付けないでくれないか?」
2人「「………ッ!!!」」
ピカチュウ「あっ、バッツさん♪(そう言いながら、嬉しそうにバッツに飛び付く)」
バッツ「あはは。元気にしてたか? ピカチュウ♪」
ピカチュウ「うん♪」
ハンコック「…………(呆然としている)」
サンダーソニア「ええっ?! じゃあこのピカチュウの主人って、あなたの事だったの?」
バッツ「ああ。俺はバッツ・クラウザー、宜しくな!」
ハンコック「わらわも申し訳ない事をした。名はボア・ハンコックだ、こちらこそ宜しく頼むぞ異国の戦士・バッツよ!」
サンダーソニア「私はゴルゴン三姉妹の次女、ボア・サンダーソニアよ! 言いにくいなら''ソニア''で構わないわ」
バッツ「おう。……なあソニア、聞きたい事があったんだけどさ」
サンダーソニア「何っ? バッツ」
バッツ「最初に俺たちを助けてくれた、黒いショートヘアの女の子を見かけなかったかい?」
サンダーソニア「……? それってランの事かしら? う〜ん……。少し前だったかしら、確かあなたたちと一緒に来た黒い髪をした何でも知ってる''物知りの女性''と一緒に姉様のお部屋に向かう所を妹のマリーが目撃したそうよ!」
バッツ・ピカチュウ「「えぇっ?!」」
ハンコック「バッツにピカチュウよ。わらわの勘違いかも知れぬが、そなたらとその''情報屋''の女性とは何か繋がりがあるのか?」
バッツ「……。まあ……、な……(汗)」
ピカチュウ「…………(汗)」

あると言えば、確かにない訳じゃないけど。
だからって、あの悲劇だけは嫌でも話したくないなぁ。
その悲劇までの経緯いきさつを全て話さないときっと、彼女たちは全く信じてくれない気がする。
特に片方の女性はこのアマゾン・リリーと言う国を治める現皇帝であり、元王下七武海の1人だったからなぁ。
う〜ん、こう言う時はどう説明した方が効率的にいいのかなぁ。

144話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.264 )
日時: 2022/07/03 18:34
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: iXLvOGMO)

ベリーです。読みました。

キャラ崩壊とかは特になくて大丈夫ですよ。自分のキャラが出る度に1人で盛り上がって動悸がして倒れる(ガチ)を何回か繰り返しながら見ております。
おうおう、なんかシュウとレイ ベッタリしてないなぁ。レイとユウみたい。いえ、別にキャラ崩壊とかじゃなくて、最期の足掻きが完結した後の関係性を妄想しながら読んでました。いや、最期の足掻き完結したら完全にシュウヤバい奴になるので正確には違うかしれませんが…

>>僕を守り通す為に1人で抱え込むレイの姿を、僕はこれ以上見たくないんだよ!!

あっ、シュウくん綺麗だねおっそろしい程に。マジで打算でしかあの人動いてないので裏で何考えてるんだろとか思ってます。女剣士さんの作品でそないなことならないと分かってはいるんですけど、どうしても妄想してしまう…申し訳ありません…
下手したらレイに背負わせないために自分一人で動いて裏シュウ君発動思考だなとか思ってました。展開は女剣士さんに任せます。
綺麗な『ライトノベルの好青年主人公』を演じるシュウでつらぬき通すか、めちゃくちゃ腹黒い裏シュウ君で貫くのか。
そう考えると最初はシュウ君扱いやすいキャラでしたが本編の進行的にめちゃくちゃ扱いづらくなってますねすみません…
どっちにしろ私は自分のキャラが出てきただけで盛り上がるので大丈夫です。

レイ君、君もおっそろしいほどに綺麗だね。
いえ、キャラ崩壊とかじゃなくて私よりもレイを使いこなしてて怖くなっただけです(((
フジ君ちゃんとチャーフルの背中見て育ってるんだなと涙ながらに見てます。

いや、本当にダイさんとかマァムさんとかのストーリーに触れないの申し訳ないです。本来なら戦日々2のストーリーに触れるべきなのに、私元ネタも今までの流れも知らないので下手に触って間違ってたら恥ずかしいので全然触れられてません。本当にすみません…

あ、でも思ったのが、どす黒い人間関係とかじゃなくて、アニポケとか、ゴールデンタイムに放送されてるような綺麗な人間関係で心が汚れることがないので楽しく読めてます。ストーリー分からないくせに楽しく読めてますとか何言ってんだとなりますが。
それを踏まえるとポケモンの汚いところ濃縮したつもりで作った最期の足掻きメンバーを採用させて頂けるのが本当に光栄です。
もう最期の足掻きメンバーで話考えると絶対メリバ系のエンドに辿り着くので、綺麗な友情に違和感を覚えながらも『シュウ達が綺麗になってる?!すごくね?!』と思いながら読んでます…

長文失礼致しました…

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.265 )
日時: 2022/07/03 19:38
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

ベリーさん

良かったです。
頑張って描いた甲斐がありましたよ。
そんな事ないですよ、タツナ レイ シュウ そしてミソウとユウの回はこちらとしても考えていますからね。
現に名コンビなら、ダイ&ユウ クロノ&レイ的な感じですね。
互いに別作品の主人公ですが、そこにベリーさん側のゲストキャラの2人が背中を押せばいいかと私は考えています。
ちょっと今回はクロノを巡って、ミストバーンとシュウが火花を散らしちゃいましたw

それでは、頑張って描きますね。

P.S:ちなみに、ベリーさん的に言うならシュウとタッグを組みそうな子はウチのキャラたち内なら誰だと思います?
やっぱり、頭脳明晰コンビであるポップ&シュウか空リンク&シュウですかね?

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.266 )
日時: 2022/07/03 19:53
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: iXLvOGMO)

>>265

シュウとのコンビですか…あの人適応性高いのでコンビ組もうとすれば誰とでも組めると思います。

でも、コンビ組むとしても、『利用する』って心情かもしれません。シュウは。そのため相手を利用するために、相手からの自分シュウの好感度をあげようとします。
まあ見ての通り(?)のシュウは美少年で誰でも好きになる『ライトノベル好青年主人公』を演じているので誰でシュウへの好感度は高いと思いますを
で、コンビ組んでシュウはどうするかと言うと。コンビ相手の気分を整えながら存分に利用して、最終的に自分一人で物事を解決する事になります。で、物事を解決といっても、シュウにとっての解決は『レイの精神肉体が安心安全危険がないこと』なので今回のようにレイが1人で抱え込もうとして事をしると1人で全部解決しそうです。

確かにシュウは弱いですが、それは努力してる期間が少ないだけで基本的に何でも出来るヤベェ奴なのでマジで何でもできます。今控えめに居るのは『ライトノベル好青年主人公』を演じているからですね。

ですので、コンビは誰とでも組めると思いますが、あまり組ませるのはオススメしません。シュウの独壇場になってしまいますので。

長文失礼しました。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.267 )
日時: 2022/07/03 21:06
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

分かりました。
参考にしますね。

次は少しだけ、シュウ&タツナ変のお話を描きます。
次の更新まで、もう暫くお待ち下さい。

この調子で行くと、ウチのクロノとそちらのレイとのタッグも夢じゃないかもw

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.268 )
日時: 2022/07/04 08:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第144話「もう1人のダイとルイージ」

【トルース村 ポップとレオナの新居 2階】

???「…………。ZZZZZZ………」
???「……。ダイ………」

あの後俺は、ネルさん次元のデデデから報告を受けて…レオナの姫さんと共に''この時代''に来ている。
俺と姫さんが離れている数分の間、ネルさん次元のDr.マリオから事の経緯いきさつや今までの出来事などを全て聞いたんだ。
俺たち2人の為にマァムがたった1人で、ダイのように新しい力を覚醒かくせいした事なども。
それは、フィーナと似たような力その物だったんだ。

しゅうぅぅぅん……(何者かがポップとタツナの前に現れる音)

???『この姿では初めましてだねポップ、タツナ』
タツナ「???」
ポップ「ばーか。長く一緒にいた俺が闇の人格になったお前の事を間違える訳ねぇだろ? ディーノ!」
ディーノ『あはは、それもそうだね!』
タツナ「なあディーノ。今この場にお前がいるって事は、ダイの奴は大丈夫なのか?」
ディーノ『うん。今はぐっすり眠って貰っているよ、これはそうだね。君たちに分かりやすく言うとね……一時的な交代その物だからね!』
ポップ「…………」
タツナ「一時的な交代か。」
???「そう。例えば、この俺とかもな!」
ポップ・タツナ「「………ッ!!!」」

まっ………、マジかよ。
ダイに続いて、2人目の闇の人格がこの場で降臨かよ。
流石に色んな意味でおかし過ぎるだろ、これは。
俺やレオナの姫さんが知ってるルイージでさえも滅多に現れない人格なのに、ネルさん側のルイージはアイツ自身の''負の感情''が高まったとやらで顔を出すなんてよ。
そうか、例え俺たちがいる''世界観''が違くてもこいつらはこうする事でお互いの光を守っているに違いねー。

タツナ「いや。何処からどう見てもネルさん側のルイージ、なんだよな?」
???「見た目はそうだけど違うよ。オレはミスターL(エル)、そこにいる大賢者の末裔が言ってたルイージの闇の人格だ!」
ポップ「……。L……」
L(ネルさん次元)「ああ。オレの知ってるルイージも本当はね、君たちのいる''こちらの時代''に駆け付けたかったんだけど。あの人が止めてくれたんだよ!」
ポップ「………」
タツナ「なあポップ。コイツの言う''あの人''って誰の事を言ってるんだ?」
ポップ「今も俺たちが知ってるダイの時みたいに、この時しか現れないネルさん側のルイージ=Lに取って大切な双子の兄貴・マリオの事だ! アイツだけが、コイツらのことをよく知っているんだよ」
タツナ「そうか。ポップたちは俺たちだけじゃなく、そいつらとも知り合いだったんだな。」
ポップ「ああ。ネルさん側のガノンドロフからおおよその話は聞いていたんだよ、何で自分たちの世界から来たルイージとLがある事情で引き離されたのかを、な……」
タツナ「引き離された? あの2人がか?」
ポップ「…………」
タツナ「ポップ?」
ポップ「どんな事情だろうと、ダイとネルさん側のルイージを俺たちが総動員で守らねぇ事に変わりはねぇんだよ!!」
タツナ「ええっ?! 要するに俺たち全員の力でダイと向こう側のルイージを守り抜くって言いたいのかよ、ポップ?」

BGM設定:FF6よりティナのテーマ(別名:ポップのテーマ〜新たに得た頼もしい絆〜)

ポップ「そうだ。話をややこしくして済まねぇ、要するに今はお前たち2人がいる事でネルさん側のルイージも俺たちが知ってるダイも無事だって事なんだよな?」
L(ネルさん次元)「うん! その通りだよ、ポップ!!」
ディーノ『ああ。俺たち2人がいる限り、お互いの光を悪いようにはしない事を約束するからね!!』
ポップ「………ッ!!!」
タツナ「待ってくれ。まだ話したい事が沢山あるんだ。」
ディーノ『ありがとうタツナ。でも、もう時間みたいだ………』
L(ネルさん次元)「うん。そろそろ本人たちが起きるからね、俺たちはこれで失礼するよ!」
タツナ「ディーノ。L。」
L(ネルさん次元)「またねポップ、タツナ! 少しの時間だったけど…2人とお話出来て楽しかったよ……」
ディーノ『うん。''僕たち2人''の分まで彼らを宜しく頼んだからね、2人共!!』
タツナ「ああ。絶対に約束は守るよ。そこは安心してくれ。」
ポップ「……。タツナ………」

タツナの奴、また更に兄貴分を進化させたな。
それを言う俺もまた、更に強くなったかも知れない。
あの時シュウは言っていたな、誰かが偶然にも仕上がった必需品か何かのアイテムを使って本来の世界からこっちの世界に辿り着いたと。
俺やダイたち率いる''戦士たちの愉快な日々2''メンバーの場合は、俺とダイの大切な仲間・ヒュンケルの野郎に事情を話して次元の狭間を出現させてくれたレナの姫さんにも協力して貰ったんだわ。
しかし、タツナやシュウたち率いる''最期の足掻き''メンバーは違う。
俺たちとは違う別の世界で、かなり苦しい日々や時間を過ごして来たに違いないんだ。
そんな彼らにも、この表世界には色んな出来事がある事を少しずつ教えてやらないと行けないからな。

145話に続きます。

最新話、更新です。
ベリーさん
今回はウチのポップと、そちらのタツナがメインのお話にしてみましたけどいかがでしたか?

もしタツナに関して、「もっと、こうして下さい!」と言う指摘があったら教えて下さい。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.269 )
日時: 2022/07/04 22:59
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

お知らせです。

次の145話からは、ダイの覚醒編に入ります。
先の戦い後、帰らぬ人となってしまったマァムを失って暫くが過ぎたある日。
ダイは憂鬱になり掛けようとしていた。
これまで自分がネガティブにならずに済んだのは、マァムが側にいたからである。
しかしそのマァムが少し前に亡くなり、ダイは自分自身を責めようとしていた。

それらを見て、ヒュンケルとネルさん次元のデデデとマリオ そしてベリーさん次元のレイはある助言をダイに伝えようとする。

以上が、145話のあらすじの内容です。
引き続き、宜しくお願いしますね。

本編145話に続きます。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.270 )
日時: 2022/07/05 06:47
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第145話「気が付いたら、ニビシティ」

ヒュウゥゥン…… ズドォォォォン……(ダイがルーラを使って不時着する音)

???「い………。イタタタタタ……! ………? 此処………、何処だ……?」

あれから俺、どうしてたんだっけ。
今まではマァムが側にいてくれたから、おれは諦めずに頑張れる気がしたんだ。
でも、いくら最強の剣でもある''ダイの剣''があっても…おれの側には君がいてくれなきゃ困るんだよ。
なのに……。それなのに他のみんなはまた、俺を無理にでも戦わせようとしている。
こんなの……、こんなんじゃあの時と全く一緒じゃないか!!

【王国歴1000年 ガルディア城 地下の食堂】

タッタッタッタッタ…… バァァン……(コブナが息を切らしながら食堂に入って来る音)

???「たっ………大変です、ヒュンケル様!」
ヒュンケル「どうしたコブナ、そんなに息切らして!」
???「おいコブナ、俺たちが食事してる時は静かにしろよ!」
コブナ「済みませんイカダ様。でも……、一大事だったので………」
船戸イカダ「………」
ヒュンケル「いいだろう。詳しく話を聞かせてくれないか、コブナ」
コブナ「はっ……。はい………、ですが……」
ヒュンケル「…………???」
船戸イカダ「…。他ならぬヒュンケル様のご好意に免じて今回は特別に許してやる、遠慮なく話してくれないか!」
ヒュンケル「………。済まない、イカダ」
コブナ「…。俺、ダイ様の負担を和らげようと思ってお食事を持って行ったんだけど…。何処にもいないんです!!」
ヒュンケル「何っ?!」
船戸イカダ「……ッ!!!」
コブナ「……。やっぱりショックだったんでしょうか、マァム様が逝ってしまったから…。それならどうして、どうして俺たちに打ち明けてくれなかったの…? ダイ様……」
船戸イカダ「………。ヒュンケル……」
ヒュンケル「…………」

お前の言いたい気持ちは大体分かるぞ、コブナ。
アイツなら多分、こう語るつもりだ。
かつてのあの頃、ダイは最愛の父親でもある真のドラゴンの騎士・バランを目の前で失った事があった。
あの頃はまだオレとポップ クロコダイン マァムの4人PTで行動していて、オレたちはお互いの相手と闘って勝ち進んでいたんだ。
そしてマァムの決意……、その意味の本当はダイ…お前を全力で守り通す為に彼女が命をかけておこなった結果だったのだ!!

【ポケモンの世界 ニビシティ タケシの家】

???「はい。」
ダイ「ありがとう。急に来ちゃってごめんね、タケシ!」
タケシ「気にしないでくれ。勇者様が俺の所に来たと言う事は、何かあったと言う感じだな?」
ダイ「………。タケシは凄いね、おれが考えている事をあっさり当てちゃうなんてさ!」
タケシ「俺もさ。かつての時期はこのニビジムのジムリーダーだったんだよ…」
ダイ「あ〜。ゴウやユウから話は聞いてるよ、相性抜群の電気や飛行タイプには効果があるんだよね?」
タケシ「ああ。だが…、いくらじめん・岩タイプにも有利な相手がいたとしても…向こうの相手がこちらと相性の悪いポケモンで来る事があるんだ…」
ダイ「それって、初心者タイプで言うなら…草と水タイプこそタケシが持ってる固いポケモンたちでも相性は最悪って事になるんだよね…?」
タケシ「そうだ。こうして話しているとダイ、君は他の仲間たちとは違うようだ」
ダイ「………」
タケシ「そうだダイ。食事を終えたら君に見せたい場所があるんだが、一緒に行かないか?」
ダイ「うん。行く行く、絶対に行くよ!」

ごめんねヒュンケル、皆。
俺は暫くこのニビシティで英気を養いたいから、心配はしないで。
………とは言っても、皆は知らない筈だよね。
少しでも俺自身がマァムと再び会う為にも、何かを決意しなきゃ行けないって事に。
そういえばあの時、マァムが逝ってしまう少し前に俺の片腕に何かを残していった気がするんだよね。
………もう1度だけマァムに会いたい、今はそれしか俺に出来る事は何もないんだ!!

146話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.271 )
日時: 2022/07/05 17:45
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第146話「勇者・ダイの行方と居場所」

【ラピスの世界 グランシェルト城 王と王妃の部屋】

ガチャっ……

???「あ、ヒュンケルたち!」
ヒュンケル「フィーナ王妃、ご無事でしたか?!」
フィーナ「うん。私は大丈夫だよ!」

良かった、とりあえず一安心だ。
まずは仲間が無事と確認した後、オレは早速本題を聞く事にしたんだ。
それ自体知らないと悟ったフィーナに、オレたちはこれまでの経緯いきさつをわかりやすく説明したんだ。
ダイを守る為に、マァムが1人でケフカを倒してこの世を去ってしまった事。
そのダイを、俺たちが必死で探している事などを順番ずつ説明していったんだ。

コトッ

フィーナ「成程ね。でもね、その黒髪の男の子は此処には来ていないんだ」
ユウ「えっ? じゃあ行き違いって事かい?」
レイ「何だよ。大体ユウがいけないんだぞ。此処にダイがいるかも知れないって根拠なく言うから。」
ユウ「いやいやいや。私の''情報屋''としての勘が此処だと反応したんだよフジ君。」
レイ「だから、それこそが大ハズレなんだよ。 後フジって言うなリウ」
ユウ「何だと。そっちこそ私をその名前で呼ぶな。」
レイ「うるさい。お前が先に俺のことをそう呼ぶからだろが。」
ユウ「なっ、何だって?!」
タツナ「おいっ。お前たち。」
ヒュンケル「…………」

つまり、このラピスの世界全体を見渡してみたが…ダイの気配は感じられないな。
今は彼女に代わって、レイン殿下の介抱にミストバーンとメタルが担当しているそうだ。
これ以上奴らの邪魔になるから、俺たちは出発した方がいい。
そう判断したオレはタツナたちを連れてグランシェルト城を後にし、一度正門の前で足を止める。

ピタッ……

タツナ「ヒュンケル。何か心当たりがあるのか?」
ヒュンケル「以前ハナダジムのジムリーダーだったカスミから聞いた話だが、タケシがいると言うニビシティにダイがいる可能性が高い気がするんだ!」
タツナ「………ッ!!!」
レイ・ユウ「「えぇーーーーーっ?!」」
???「おっと。この先には行かせないわ!」
???「ふんっ。我々がいる事を甘く見ていたようだな、貴様!」
ヒュンケル「せつな!」
せつな「此処は私とネル殿次元のマリオに任せろ。お前たちは引き続きダイの捜索に当たってくれ!」
タツナ「分かった。そっちも気を引き締めろよ、せつな。」
せつな「ああ!!」

済まない、恩に切るぞせつな。
ひとまずこれで居場所が分かったぞ、やっとダイと合流する事が出来る。
オレは見誤っていたんだ、ダイが今まで平然としていられたのはマァムが一緒にいたからだ。
それ自体を見抜かなかったとは、オレはまだまだ未熟者という事だ。
かつての頃からの付き合いだから説教はあまりしたくはないが、まずは事情を話して貰おうか。
何故俺たちの前から姿を消してタケシの所に来たのかも、ちゃんと話して貰うぞダイ!!

147話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.272 )
日時: 2022/07/06 06:24
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第147話「悲しい悪夢 ーゼルダsideー」

【夢の中:忘らるる都 祈りの間】

???『ゼルダ、こっちだ!』
ゼルダ『アイクさん、待って下さい!』

また、あなたとこうして旅が出来ると信じていました。
しかし、何度か呼ばれて行く方に向かっても…彼が何処にいるのか自体……分からなくなってしました。
もう少しで手を掴みかけたその時、思いも寄らない光景を目にしてしまいましたの。
ゆっくり目を開けると、それは大量に血を流して倒れているアイクさんの姿でしたわ。
あの時……、あの時私わたくしが彼の手を離さなかったら……こうならずに済んだかも知れませんわ。

【現在:王国歴1000年 パレポリ村の宿屋】

ガバッ(ゼルダが慌てて起きる音)

ゼルダ「……ッ!!! 駄目です、アイクさん!」
???「やっと。やっと目が覚めたようだな、ゼルダよ」
ゼルダ「………ッ!!!」

その声を頼りに辺りを見渡すと、全身紫色の姿をした男性が近くにいました。
何て夢を見てしまったんでしょうか、私は。
あんな悲劇な夢を見ても…、こんなのは全くおかしいですわ。
それだけでも誰にも打ち明けたくなくて、私はその方の静止を聞かずに今いる村を飛び出してしまいましたの。
あの夢を知られてしまったら、私はあの方に…アイクさんに嫌われてしまいますわ。

【中世:巨人の爪 入口】

ゼルダ「……。勢い余って私1人でこちらに来てしまいましたけど、こうなったら頑張れる所まで進んで行くしかなさそうですわ!」

いつまでもアイクさんに守られる訳には行かず、時には私1人だけでも闘いたいと考えていましたの。
道中はエンカウントを無くす貴重な魔法・トヘロスをこまめに使用しながら、更なる奥を目指して先にどんどん進んで行きましたわ。
その途中こちらでしか手に入れれないアイテムもいくつかありましたけど、敵に見つかってしまったら此処まで来た事が水の泡となってしまいますもの。
行けます! この調子でそのまま真っ直ぐ行けば、お目当てのアイテムがきっと入手出来ますわ。
私は何事もなく上手く事を運べるとそう意気込んでいた……、その瞬間その物でしたの!!

【巨人の爪 最深部】

ギロッ グォォォォォォォォォ……(ブラックティラノザウルスに気付かれ、咆哮ほうこうを受けてしまう音)

ゼルダ「………ッ!!! なっ……。何て強い気配ですの、ですが!! 此処まで来たからには、最後まで諦めたりしませんわ!」
???「ゼルダ!」
???「無事だったか!」
ゼルダ「クラウドさん、ヒットさん!」
クラウド「ふんっ。密かにあんたの後を尾行して正解だったな!」
ヒット「ああ。全く水臭いぞゼルダ、あの女の代わりに任務を果たすなら俺たち2人にも声を掛けてくれれば良かっただろ!」
ゼルダ「ごめんなさい。だからと言って、このまま引き下がる訳には行かないんです!」
クラウド「…………」
ゼルダ「………? クラウドさん?」

BGM設定:スマブラSPよりケン・マスターズのテーマ

クラウド「なあ……、ゼルダ。」
ゼルダ「はっ……、はい!」
クラウド「…。あの時マァムが果たせなかった任務をアンタ1人で遂行したい気持ちは、俺たちも同じ気持ちなんだ!」
ゼルダ「………」
ヒット「そうだ。あの女は俺たちや小さな勇者・ダイを守る為に、自分自身の命を懸けてまで……誰にも頼らずに経った1人でケフカを倒したんだぞ!!」
クラウド「ああ。そんな彼女の想いを、俺たち自身が無駄にする訳には行かない」
ゼルダ「…………。闘いの前に、お2人に聞きたい事がありましたの!」
クラウド「………?」
ヒット「何だ?」
ゼルダ「このような怖い洞窟に、どうして2人がいらっしゃいますの?!」
ヒット「ふっ……。詳しい話は後だ、まずはこいつを倒す事に集中するぞ!」
ゼルダ「はっ………、はい!!」
クラウド「よしっ。一気に仕留めるぞゼルダ、ヒット!!」
ヒット「ああっ!!」
ゼルダ「はいっ!」

虹色の貝殻入手まで、後少しの辛抱ですわ。
その行手ゆくてを阻むこの愚かな恐竜さんにはどんな手を使ってでも、私たち3人の強い絆を信じましょう。
今頃私の想い人であるアイクさんが血相を代えながらも、私を探していらっしゃいますわ。
黙っていなくなった事は、後程お話をしますわ。
その為にもまずは、私たち3人で出来る事を成し遂げましょう!!

148話に続きます。

次回、いよいよゼルダ編の戦闘シーンです。
この最新話での元ネタですが、大人気RPGであるクロノ・トリガーの虹色の貝殻イベントを参考にしています。
原典をプレイ中である作者のメインPTは、幼馴染の少女・ルッカと呪いに寄って蛙の姿になったグレンの3人がほとんどです。
今回はゼルダとクラウド ヒットの3人で闘う展開にして見たので、最後まで頑張って描きたいと思います。

それでは、次のお話まで暫くお待ち下さい。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.273 )
日時: 2022/07/06 08:36
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第148話「意外な援護」

【王国歴600年 巨人の爪 最深部】

カキィン…… カキィン……(クラウドの持つバスターソードがブラックティラノザウルスにはじかれてしまう音)

???「くそっ。中々手強い中ボスだ」

やはりこのダンジョンも、かなり強度の作りになっているな。
しかし今の状況の中、まともに闘えるのは俺しかいない。
ヒットは何度もゼルダを守りながら、炎属性の魔法・フレアを何度か繰り出したが……奴のカウントゼロに来る反撃のヒートブレスで瀕死になってしまった。
そんなゼルダは自分を守ってくれたヒットを回復しつつも、このままでは彼女自身に隙を見せてしまう。

ジュルルルルル……… ギュッ(何処からか現れ、再び何かがゼルダを捕えてしまう音)

ゼルダ「………ッ!!! きゃあっ!」
クラウド「ゼルダ!」
ヒット「……ッ!!! この触手は、見覚えがあるぞ!」
クラウド「…………ッ!!!」

確かに、ヒットの言う通りだ。
この全身紫をした固いボディ、そして8本足の内の1体がゼルダを捕らえている。
以前レェンやラァンのいた世界でも、こいつは神出鬼没だったな。
しかしヒットがあの状態だ、どうしたらいい!
だからと言って俺も今は、ブラックティラノザウルスを倒す事で精一杯だ!!
くそっ、このままでは万事休すか……。

バァァン……(誰かがドアを思いっきり開ける音)

???「見付けましたよ、皆!」
???「良かった。何とか無事見たいね、あなたたち!」
ヒット「お前たち、無事だったのか!」
クラウド「…。待ちくたびれたぞ時リンク、そしてピーチ姫!」
ピーチ「いいえクラウド。此処まで来れたのは私たち2人だけじゃないのよ!」
クラウド「何っ?!」
ヒット「………ッ!!! ま、まさか?!」
???「そう。例えば、この僕とかもね!」
???「ガハハハハハハ。俺たちと一緒にいるシュウが一足先に気付いておってな、お前たち3人の救出に向かおうと提案してくれたのだ!」
クラウド「シュウ、クロコダイン!」
ヒット「俺たちの救援に感謝する。だが、今の状況は分かるだろ? クロコダインよ」
クロコダイン「……。どうやらこいつが今、ゼルダを捕らえているようだな」
ピーチ「これってマズい状況よね。ねぇシュウ、私たちはこの時はどうしたらいいの?」
リンク「……。シュウ………」
シュウ「落ち着いて皆。まず時リンとクロコダインは目の前で戦っているクラウドの援護、僕とピーチ姫は背後で囚われているゼルダさんの救出に全力を尽くそうか。」
クロコダイン「うむっ!」
リンク「はいっ!」
ピーチ「ええっ!」
シュウ「よし。此処からは僕たちの本気モードに入るよ。」
3人『了解っ!!』

もう駄目だと思っていたそこに、頼もしい4人が駆け付けてくれた。
彼らは早速シュウの言われた配置に移動し、各自戦闘態勢を取る。
まず深手を負っている俺の側に来た時リンクはそんな俺の状態をよく見た上での判断で、全回復魔法・フルケアを唱えたんだ。
このフルケアと言う高度な回復魔法と言うのは、後の物語につながる茶色の髪形をしたお転婆少女・セルフィの必殺技にも使われるんだったよな。
いくらダメージを完治したとは言え、此処まで持ち堪えていた体力の消耗しょうもうが激しい為…クロコダインの肩を借りるしかなかったからな。
済まないクロコダイン、あんたたちが来るまでに俺はこんなみじめな姿になってしまったな。

149話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.274 )
日時: 2022/07/07 06:42
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第149話「それぞれの叶えたい願い事 前編」

【ハナダシティ カスミの家】

バァァン……(カスミが専用の笹を置く音)

???「皆。今日は何の日か分かるかしら?」
全員『………???』

突然そう言われても、思い当たる事はあるんだけどなぁ。
オレの実家・加藤村にも、この出来事は欠かせない行事なんだよな。
つまりカスミお姉さんが持って来たコイツを見て、オレは何かを確信したんだ。
まさか、それが今日だなんて全然気付かなかったよ。
よしっ、早速皆で願い事を描こうじゃないか。

サッ………(ダイが描き終えた願い事を飾る音)

???「ふぅ〜。こんな所かな!」
加藤団蔵「ダイ先輩。何をお願いしたんですか?」
ダイ「…。叶うか分からないけどさ、俺…この日だけは大切な人に会いたいと思って専用のしおりに描いたんだよ」
加藤団蔵「…………」

以前、利吉さんから彼の恋人についての話は聞いていたけど。
彼にとって叶えたかった願い事はきっと、マァムお姉さんに会いたいと言う願いだった。
その他にも、色んな願い事が書き記されていたんだ。
ボルトくんの願いをチラッと見てしまったけど、オレたちを守り通す為に強くなれますようにと描いてあったんだ。
確かに今日だけ皆は闘いをやめているからな、明日になったらまた闘いに出てしまう気がするよ。

ぽんぽんっ……(誰かが優しく団蔵の背中を押す音)

???「此処にいたのか、団蔵!」
加藤団蔵「あ、土井先生……」
土井半助「今まで何処に行ってたんだ? 心配したんだぞ!」
加藤団蔵「はい……。これから願い事を描く人や描き終えた方に、何て描いたのかを聞いて回っていたんです」
土井半助「そうだったのか…、それならワタシに一言相談してくれても良かっただろう?」
加藤団蔵「ごめんなさい。……所で先生は何でオレを探していたんですか?」
土井半助「そうだったそうだった……。向こうでシュウくんとレイくんがお前の事を探していたから、行って来なさい!」
加藤団蔵「はい。ありがとうございます!」

いつもなら、同じ世界から来たよしみでもある乱太郎や虎若たちから呼び出しがあるのも沢山あるんだけど。
まさかそれ以外の人たちが、オレを探しているなんて意外だったなぁ。
途中利吉さんに会ったんだけど、彼は何も聞かずにオレに彼らの居場所を教えてくれたんだ。
どうして彼らはオレを探していたんだろう、その理由が知りたいんだ。
とにかく行こう、今は彼らの所に行ってどうしてオレを呼んだのかを聞き出さなきゃ!

150話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.275 )
日時: 2022/07/07 20:53
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第150話「それぞれの叶えたい願い事 中編」

【ハナダシティ カスミの家 客室】

タタタタタタッ バタンっ(ダイが慌てて部屋を出て行く音)

???「……???」
???「どうかしたのかい、シュウ?」
シュウ「うん。さっきダイが慌てて飛び出して行っちゃったから、ちょっと心配でね」
レイ「じゃあさ。俺たちもこっそり見守らないかい?」
シュウ「えっ?」
レイ「だけどなシュウ。いくらあんたでもダイの時間を邪魔しては行けないんだ。」
タツナ「そうだそうだ。」
ミソウ「シュウ。ダイの邪魔したら駄目。」
シュウ「………(汗)」

それが余計に心配なんだよ〜、皆。
この所ダイは僕たちに相談もなく、1人で何処かに行く事が多くなったんだよね〜。
やっぱり心配だから、後を付けよう。
ごめんタツナに皆、一緒に来て欲しいんだ。
そう言いながら、僕はタツナたちと一緒にダイをこっそり尾行し始める。

【25番道路 マサキの家】

???「おお。例の黒髪の若いあんさんか!」
ダイ「はい。頼んでいた物は届きましたか?」
マサキ「これやこれや。後はしっかり頼むんやで、あんさんか!」
ダイ「はい!」
シュウたち『……………』

何でポケモンとかに詳しい彼の元に、ダイがいるのかな。
事前に頼まれた物らしき商品を受け取り、彼はそのままタマムシシティにルーラで向かっていった。
う〜ん、ますますよく分からなくなっちゃったなぁ。
何で僕たちに一言も相談しないで、1人で済ませちゃったんだろう。
見失わないように僕たちも彼と同じ方法でキメラの翼を使い、タマムシシティに移動する。
するとダイはタマムシシティのジムリーダー・エリカさんが直々に顔を出し、彼を自分のお気に入りへと案内し始めたんだ。

【タマムシシティ ジムリーダーの間】

???「ではダイさん、準備は宜しいですか?」
ダイ「はい。お願いします、エリカさん!」
エリカ「分かりました。ラフレシア、マジカルシャインです!」
ラフレシア「ラフ〜♪」
ダイ「………ッ!!! ま、マァム!」

ガサッ(草むらの蔭からタツナたちが顔を出す音)

BGM設定:クロノ・トリガーより星の祝祭

シュウ「えぇぇぇぇぇーーーー?!」
レイ「こっ、こんな事ってありなのか?!」
タツナ「マジかよ。」
ミソウ「マジか。」
ダイ「……ッ!!! あ〜〜〜〜〜、なななななな何でシュウたちが此処にいるの?」
シュウ「……………」
レイ「ごめん。この所ダイが何かやっているってシュウが言うからさ、こうして後を付けて来たんだよ。」
ミソウ「水臭いぞダイ。」
タツナ「そうだそうだ。これの為に黙ってたなんて酷いぞ、ダイ。」
エリカ「あらあら。折角お見えになられて申し訳ありませんが、此処からは彼ら2人の時間にして上げて下さい!」
タツナ・ミソウ「「絶対に嫌だ。」」
シュウ「タツナ、ミソウ! いい加減にして」
タツナ・ミソウ「「ごめんなさい」」

全くもう、折角エリカさんが僕たちの為に気をきかせてくれているのにそんな言い方はないじゃないか。
ラフレシアの放ったマジカルシャインの効果により、ダイの前に現れたのは彼の恋人・マァム。
そうか、この人だったんだね…彼が1番会いたかった人は。
まるでダイのいる位置の回りを気遣うように、エリカさんは自分の手持ちであるラフレシアにムーンフォースを繰り出すように指示を出した。
確かこの光景はまるで、本物のお花畑みたいな空間その物をイメージしているよ。
本日7月7日は七夕の日だから、ダイもダイなりに前もって準備をしていたんだね。

151話に続きます。

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Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.276 )
日時: 2022/07/08 06:23
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第151話「それぞれの叶えたい願い事 後編」

【タマムシシティ タマムシジム ジムリーダーの間】

エリカ「さあダイさん、今ですよ!」
ダイ「はいっ!」
???「ちょっと待ったーーーーー!!!」
ダイ「…………(汗)」
シュウ「……。この流れって確か、毎回恒例なんだよねぇ〜(汗)」
レイ「あのね。この状況見てお前たちには分からないのかい? 今ダイはこれからいい所なんだから邪魔しないでくれないかい。」
ピーチ(ネルさん次元)「そんなの関係ないわ。今日こそダイちゃんをhshpさせて見せるんですもの!」
ワリオ「ぐへへへ。それにそっちにいるミソウちゃんにも、これから俺様にあーんな事をする絶好のチャンスだからなwwwww」
シュウ「………ッ!!!」
ミソウ「来るな。来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るなーーーーー!」
タツナ「おいお前ら。あまり調子のいいことばっか言ってんじゃねぇぞ。」
ダイ「シュウ、皆!」
レイ「大丈夫だダイ。俺たちが必ずお前を守って見せるから。」
エリカ「ダイさんの邪魔はさせませんよ。ラフレシア、愚かな方たちに鶴の鞭です!!」
ラフレシア「ラフ!」

凄い、流石は草タイプの使い手のジムリーダー・エリカさん。
あと少しで思い人との再会だったのに、こんな時に奴らの邪魔はさせないよ。
それに奴らの標的ターゲットがミソウだけじゃなく、ダイまで狙っていたなんてね。
これまでに僕は好青年の主人公を演じ続けて来たけど、もう我慢ならないよ。

ザッザッザッザッザッザッ……

ピーチ(ネルさん次元)「あら? 大人しく私たちにhsrpされに来てくれたのかしら?www」
シュウ「………いよ………。煩いよ本当に、此処はそんな君たちを寄せ付けない大事なジムだ! そんな好き勝手な真似をこのジム内でしようとするなら…?」
ピーチ(ネルさん次元)「……。するなら…、何だって言うのよ?!」
シュウ「か く ご は で き て る ん だ よ ね ?(激怒)」
ダイ「………ッ!!!」
タツナ「駄目だ。今のシュウは怒りMAXだ。」
ミソウ「シュウ駄目。怒りを抑えて。」
シュウ「………………」
エリカ「シュウさん。彼らへの討伐やお仕置きを執行なさるおつもりでしたなら先程ヤマブキシティにいるナツメさんに事情をお話して置いたので、そちらの方で好きに暴れるといいでしょう!」
シュウ「ありがとう。そうさせて貰いますよ、エリカさん(ニッコリ)」
タツナ「よし。レイはその間ダイをしっかり守れ、野郎たちは俺たち3人で何とかする」
レイ「ふん。お前に言われるまでもないよタツナ。」

そうだね、今このジムで好き放題する訳には行かない。
ヤマブキシティのジムリーダー・ナツメさんは確か、エスパータイプの使い手だ。
あの頃までの僕はそれ程までに強くはなかったけど、ある時に今いる''戦士たちの愉快な日々2''メンバーたちがいるこの世界で彼らと再開出来たんだ。
スピンオフ作品でゼルダさんが去り際に言っていたね、あのベルを鳴らせばこちらに飛ぶことも可能だって。
そのゼルダさんとも久し振りに会おうと思っていたら、最悪な状況になったからね。
多めに貰ったキメラの翼を使用して、僕とタツナ ミソウの3人はヤマブキシティに移動する。

シュタッ………

【ヤマブキシティ ヤマブキジム前】

シュウ「………。此処が、ヤマブキシティだね」
タツナ「すっげぇな。通常のビルの倍以上はあるぜ」
ミソウ「大きい大きい」
シュウ「……………」
???「あなたたちね。タマムシシティのエリカから連絡を受けたと言う3人の子供たちは」
シュウ「はい。僕はシュウ、こちらにいるのが僕の大切な仲間・タツナとミソウです!」
タツナ「おう、宜しくな」
ミソウ「………宜しく(本当は、宜しくされたくないと言う表情をしながら)」
ナツメ「宜しく。既に例の奴らは此処ヤマブキジムの中で彷徨い続けているわ、このヤマブキジムのジムリーダー・ナツメがいる限りあなたたちに危害を加えさせないつもりでね」
シュウ「ありがとうございます。僕たちの為にそう言って頂けるなんて光栄です。」
タツナ「なあシュウ。確かにこのクソビッチなら、今まであった奴らよりもかなりの説得力がありそうだぞ?」
ナツメ「…………ッ!!!」
シュウ「ちょっと。駄目だよタツナ、ナツメさんの前でそんな酷い言い方はないよ」
ミソウ「そんなの全く関係ない。おいそこのお前。」
ナツメ「何かしら?」
ミソウ「お前自身が見るからに只者じゃないのは理解しかねる。だがシュウに何かあった場合私たちがお前をぶっ殺す。」
シュウ「ミソウ。君までナツメさんの前で何て口の悪い聞き方をするの」
ミソウ「安心してシュウ。私たちがあなたを守る為に圧をかけているだけだから。」
タツナ「そうだそうだ。それにシュウには俺たちを助けて貰った恩が沢山あるからな、その位の恩返しを俺たちにさせてくれ」
シュウ「…………。それでも、それでもやっぱり危険だよ2人共。」
ナツメ「待ちなさい、シュウ」
シュウ「でっ……、でも………」
ナツメ「……。アナタが何を言いたいのかは大体分かるわミソウ、私とてこのヤマブキジムのジムリーダーを長く続けているもの。アナタたちの足手まといにはならない筈よ!」
シュウ「ナツメさん……」
ミソウ「本気なんだなお前。」
ナツメ「ええ。こうやって''かつての力''が私の中で目覚め始めたのは、あの時以来だから!!」
シュウ「…………」

それってもしかすると、この女性を負かした人がいるって事なのかな。
だとしても、本来の僕たちならこの人の元に辿り着く事もかなり難しい筈。
その頃の例の彼らは、辺り全体を把握していないせいか…何度も同じ場所をウロウロしていた。
確かこのヤマブキジムの中には、占い師の女性の他にも……頼もしいエリートのポケモントレーナー何人かがいる気がするんだ。
それらを見たナツメさんは両目を閉じながら何かを瞑想し始め、僕とタツナ ミソウの3人を一気にヤマブキジムの頂上へと移動させた。
この力こそが本物の……、今も継続していると言うジムリーダーの真の力かも知れないね。

152話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.277 )
日時: 2022/07/08 20:18
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第152話「狙われた2人の少女」

【ハナダシティ カスミの家の前】

グバッ

???「フレイザード、貴様!」
ポップ「ティナ、ピーチの姫さん!」
レオナ「そんな……。あなたたち、私を守る為に………」
バッツ「…………。うぅ…………」

くそっ、油断してしまった。
いくらケフカがいなくても、フレイハザードは現役の軍団長だ。
エクスデスを倒して英雄になった俺の力では、あの頃よりレベルアップした奴には全く勝てる気がしない。
それならあの時、無理強むりじいしないままロックに託せば良かった…。

ヒュウゥゥン…… ピカァァァン……(何者かが光となってバッツの前に現れる音)

???『駄目よバッツ、こんな所でそう簡単に諦めたら駄目』
バッツ「魔人フィーナ……」
バラン『光の戦士バッツよ。私はお前を信じて2人の息子を託したのだぞ!』
バッツ「………。バラン………」
アバン『バッツ君。あなたは私と同じ歴代の英雄だろうと、今のあなたの力はかつて勇者だった私より遥かに超えています』
バッツ「えっ………」
バラン『さあ立つのだ。ドルガンの息子・バッツよ、今度こそフレイハザードを倒し……そなたの愛する者を救うのだ!』
魔人フィーナ『バッツ。私たちの魂は永遠に不滅よ、私たちはこれからも魂だけの存在として……あなたたちの中で生き続けて行くわ!』
アバン『ええ。後は頼みましたよ、現役の光の戦士・バッツ君』
バッツ「…………」

そうだったな、かつて俺も現役の光の戦士だった頃。
かなり強化したエクスデスを前に、最初は諦めかけた事があったっけ。
それで親父に怒られたっけ、「立て、バッツよ」と。
だけど先程聞いたあの声はあの時の親父じゃない、魔人になったフィーナとダイの親父・バラン 伝説の英雄・アバンの3人だ。
消える間際に何か細工をしたと感じ取った俺は自身の武器を見つめると、3人の力がこの武器の中に強く感じていたんだ。

キラキラキラキラ………(バッツの持つ剣が強く光っている音)

バッツ「………。なっ……、何が起きたんだ一体……?!」
リンク「………。バッツくんの剣が、強く光っている…」
竈門炭治郎「…。まるでこの世にいないあの人たちがその剣の中で、生き続けている気配を感じる…」
フレイハザード「ばっ………、馬鹿な?! この男の何処にこんな力が?!」

BGM設定:スマブラSPより宇宙戦士サムス・アランのテーマ

バッツ「見たか、フレイザード!!」
フレイザード「………ッ!!! ま………、まさかその闘気オーラは……?!」
バッツ「これが……。これがお前でも見破れなかった絆の強さだ!」
フレイザード「なっ……、何だとっ!!」
バッツ「ミストバーン。あんたの力を見込んで頼みたい事がある……」
ミストバーン「分かっているぞバッツ。かつて死の間際に見せたあの娘・マァムと同じように、あの技を繰り出せるまでに私が奴の動きを封じればよいのだろう?」
バッツ「ああ。あんたにしか出来ない作戦だ、引き受けてくれないか?」
ミストバーン「よかろう。この私に不可能な事など何1つないぞ!!」
キルバーン「ユウ。君はバッツ君が倒れないように、彼をしっかりサポートしてくれたまえ!」
ユウ「ああ。その役目は私が引き受けるよ。」
フレイザード「クカカカカカカカ〜〜〜。何人で来ようとも、このフレイハザードの敵ではないわ!」
ポップ「へっ。そう言ってられるのも今の内だぜ、軍団長さんよ!」
フレイザード「何っ!!」
ポップ「くらいやがれ、ベタン!!」
フレイザード「………ッ!!!」
ミストバーン「ポップよ、やりおるな………」
バッツ「……………」

凄い……、ポップの奴もかなり魔法の威力を強化してやがる。
確かあの威力は、よく敵が使う踏みつけると似たような効果だ。
それに似た力を伝説のポケモン・レシラム辺りが持っていて、標的ターゲットとなった相手を場外に落としたりしていたんだったっけ。
これなら余計な手間がはぶけたぜ、もう少しで出来るぞミストバーン。
俺がさっき言ったあの力を使って、こいつを身動き出来なくしてやってくれ!!

153話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.278 )
日時: 2022/07/08 20:20
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第153話「必死の攻防戦 -シュウSide-」

【ヤマブキジム 最上階】

???「……。来るわ!」
シュウたち『…………ッ!!!』

この素早い走り、恐らくネルさんの所のピーチさんに違いない。
しかし、今は彼女のみこちらにしか向かってこないと言うことは。
ワリオやネルさんの所から来たタブーや泥パックンは今頃、同じ世界から来た彼に依って身動き出来ない状況になっているね。
だけど、これでは終わりじゃない筈だ。

シュウゥゥゥゥン……

???「今日こそ…。今日こそダイちゃんを気持ちよくさせたいのに、どうしてあなたたちが邪魔をするのよ?!」
タツナ「悪いなそっちのクソ姫さんよ。お前が何をしようがダイには指一本触れさせないぞ!」
ピーチ(ネルさん次元)「甘く見られていた物ね。野菜引っこ抜き攻撃!!」
ミソウ「…………ッ!!!」

シュバババババババババ(ミソウの素早い動きにより、野菜引っこ抜きが綺麗に斬られてしまう)

ピーチ(ネルさん次元)「なっ…?!」
ミソウ「まだやるつもり? それなら容赦しないぞ。」
ピーチ(ネルさん次元)「よくも私の大事な野菜たちをやってくれたわね。そんな悪い子には…、この技で大人しくして上げるわ! ''ピーチブラッサム''!!」
シュウ「うぅっ……、何だか眠気が……」
タツナ・ミソウ「「シュウ。」」

この華麗な舞、まるでプリンが使う子守唄によく似ている。
それだけじゃない、催眠魔法なら他にもある。
気持ちのいい音色で眠りを誘い込む、ゆりかごの歌。
決まった相手を眠らせる事が出来る黒魔法・スリプル、しかしその魔法はルッカが使う催眠音波と同じように物理系の打撃を受ける事に依って目を覚ましてしまう事があるらしい。
それを見抜いていたのか、僕にエスナを唱えてくれた人がいたんだ。
全身の黒くて長い髪、赤い服装を着ている勇敢な女性。

パチ………パチパチ……(シュウがゆっくりと目を覚ます音)

シュウ「………。うっ………」
タツナ「シュウ。」
ミソウ「良かった良かった」
ピーチ(ネルさん次元)「うぐぐぐぐぐ…。またしても妨害するなんて!(怒)」
ナツメ「あなたがどんな理由で彼を狙ったかは知らないけど、この私がいる限り……これ以上好き勝手な事はさせないわよ?」
ピーチ(ネルさん次元)「………ッ!!! 多勢に無勢だわ、今日の所はこの位にしといて上げるわ!!」

シュンっ……(ピーチが何処かに移動する音)

ナツメ「……。逃げてしまったわね……」
ミソウ「くそ。確実に仕留め損ねたか。」
シュウ「うん。今回は何とか守り切れたからいいけど、次にあった時はこれ位じゃ済まないかも知れないから……気を引き締めるしかないよ」
タツナ「だろうな。あの暴走女は次こそダイにあーんな事を絶対にするつもりだ、それだけは必ず阻止しなければいけない」
ミソウ「急ごうシュウ。早く戻らないとダイたちが危ない。」
シュウ「うん、そうだね」
ナツメ「…………」
シュウ「ナツメさん?」
ナツメ「シュウたち。いつでも此処に来なさい、このジムを彼らを倒す為に何度も使用出来るように一生懸命に準備して置くから」
シュウ「ありがとう。その時はまた、このジムを使わせて貰いますね!」
ナツメ「ええっ!」

少しの間だったけど、今回彼女は手持ちのポケモンすら使用しなかった。
普通のゲームやアニメのように、限られた所持ポケモンで戦うんじゃないかと思っていたけど。
このジムは今後ネルさんの世界から来たピーチさんを始め、数少ない裸族を倒す為に使用されるジムになるかも知れない。
その決定権はこのジムのジムリーダー・ナツメさんに、決める権利があるからだ。
次に来た時もまた使用させて貰うよ、今度はバッツたちと一緒にこのジムに来るからね。

154話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.279 )
日時: 2022/07/08 22:13
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: exZtdiuL)

>>278

ミソウのビクビク感…? シリアス感? え、野菜切るの…? 

私が無知なのかもしれませんがちょっとツッコミどころありましたね。あ、ギャグとかですかね。あれか、読者側に突っ込ませる系のギャグですかね。

ミソウがビクビクしてる…かぁ。アニメや漫画ならこれほどのセリフで顔に汗とか書けば分かりますが。これは小説なんですよね。小説というか文なので、セリフだけではビクビク感もその人の表情も伝わらないんですよ。
ですので、ビクビク感を出すつもりだったのなら『ミソウの頬に汗つたる。瞳が揺らぎ怯えているように見えた』的な描写をしたら良かったのでは無いかなぁと思います。

あと、え、ミソウどうやって野菜切ったの? ポケモンのキメラだからって流石に何のポケモンのキメラか判明してないですし何でも出来るわけじゃないですよ…
もしかしてナイフとか持ってたんでしょうか?なら『シュバババババババババ(ミソウの素早い動きにより、野菜引っこ抜きが綺麗に斬られてしまう)』
とかいう雑な表現でなく、『ミソウが短いナイフを懐から出して、目に見えぬ速さで野菜を真っ二つにしてしまった』とか描写した方がわかりやすいと思います。
それ含めギャグネタならば申し訳ないです…

ギャグというのは海外は知りませんが、基本『ボケ』と『ツッコミ』で構成されるのはご存知だと思います。ツッコミを0にして読者側に突っ込ませるタイプのギャグもありますが小説で書くと意味わからない光景になって読みたく無くなるのであまりオススメはしません…
笑えて、読者側が分かりやすいギャグを作りたいのなら、最初はボケとツッコミを作って、シリアスと確実に分けることをオススメします。
1スレ(多分2000文字程度)ごとにシリアスとギャグに分けると読者側は訳分からなくなって描写が無い効果もあり訳分からなくなりつまらなくて閉じます。
分けるなら最低でも7000文字ごとに分けた方が良いんじゃないかなと思います。

キャラ崩壊は特になかったです。確かにミソウはあまりビクビクしませんがもう女剣士さんのミソウ達はそんな感じだと割り切ってます。逆に女剣士さんの最期の足掻きメンバーの方が表情豊かでこちら側としても嬉しいです。
ちょっと今回お説教じみてしまいましたが、嫌ならば今後私は一切感想を書きません。嫌だった場合は教えてください。

以上です。長文失礼しました。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.280 )
日時: 2022/07/08 22:31
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

そうです、それを表現したかったんです。
ごめんなさいね、別に嫌ではないですよ。
ベリーさんからの意見を参考に、もっともっと小説の腕を磨こうと思っています。
その少し前の、ヤマブキシティ編のお話はいかがでしたか?
ミソウやタツナの言語とかも、スピンオフ作品をよく見ながら参考にしています。

裸族たちとご対面前辺りなら、>>275の七夕編 前編とかですが。

それでは。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.281 )
日時: 2022/07/08 23:39
名前: ベリー (ID: exZtdiuL)

>>280

あっ、不快にならなかったのから良かったです……

スピンオフですか、スピンオフより本編見て頂きたいですね。本編の方が細かく書いてるので。
女剣士さんもリーリエやゴウの性格を把握する時二次創作よりアニポケを見て勉強するでしょう? そんな感じです。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.282 )
日時: 2022/07/09 00:06
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

そうですね。
今はカルネさん、シロナさんの言語をアニポケを見ながらしっかり勉強しています。
次回作に2人を出す予定なので。

分かりました、今後は最期の足掻きの方でしっかりコツを掴みたいと思います。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.283 )
日時: 2022/07/09 08:53
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第154話「ダイとレイン、初の練習試合 前編」

【ハナダシティ ハナダジム ジムリーダーの間】

スッ……

???「カスミ、このポケモンたちは?」
カスミ「うん。ダイってバッツさんやサトシと同じくらい旅をする事が多いでしょ? あなたの練習相手に丁度いい人を呼んだから、まずは実践してみるといいわ!」
ダイ「分かった。俺、やってみるよ!」

確かに俺は、ポケモン勝負自体初めてなんだよね。
かつての俺は伝説の勇者に憧れた事がきっかけで、俺自体が強くなりたいって思うようになったんだよね。
そして魔の森でマァムと出会い、ポップの暴走を止めながらも色んな苦楽を乗り越えて来た。
バーンパレスの何処かに先に行った時でも、気が付いたら俺……マァムの膝の上にいたんだよね。
いつまでも悲しいことばかり気にしたら駄目だ、今は新しい趣味に生かさなきゃ行けない。

バァァン……

???「カスミ、言われた通りに来てやったぜ!」
カスミ「ありがとうレイン。あたしが頼んだの、きっと…いい練習試合にもなると思ってね」
ラーハルト「ならば。このラーハルトがその練習試合の審判を務めよう!」
カスミ「分かったわ。此処からは挑戦者同士の闘いになるわ、他のみんなはあたしについて来て!」
シュウ「うん、分かった!」
タツナ「ダイ。レイン。2人のバトルを楽しみにしているぞ。」
レイ「ダイ。絶対に負けるなよ。」
ダイ「ありがとうレイ。応援宜しくね!」
レイ「ああ。」
ミソウ「別に。どっちが倒れようと私には関係ない。」
タツナ「おいミソウ。それだとこれから始まるダイとレインに申し訳ないだろ?」
ミソウ「別に。」
ユウ「さあ。2人の初バトルを最後まで観戦しないとね。」

不味いな……、審判はラーハルトが望んで希望を出してくれたけど。
基本的なルールはゴウから何度か聞いたけど、俺…頭に叩き込むのって苦手なんだよね。
確かどちらかのポケモン全てが戦闘不能になったら、残っている人の勝ちになる。
あの時カスミは言ってた、今の俺なら上手くポケモンたちを導く事が出来ると。
だから彼女は自分が愛用したポケモンたちを、俺に従えてくれる事を信じて託してくれたんだ。

ラーハルト「それでは、練習試合開始!」
レイン「行くぜダイ。俺の1番手はコイツだ!」
ダイ「まっ……、まさかそのポケモンって?!」
レイン「そうだ。俺の為にいいとこを見せてくれ、イワーク」
イワーク「グオオオォォォォ……」
ダイ「……………ッ!!!」

うっそっ!!! いっ………、いきなりイワークで挑み始めて来てしまったよ。
前にタケシから聞いた話によると、イワークやイシツブテのような岩・地面には草・水タイプの方が相性がいいんだったよね。
迷うな……。いや! 今この場で迷い始めたら駄目なんだ、折角カスミが俺を信じて自分が愛用して来た2体のポケモンを貸してくれたんだから期待に応えるように頑張らないと。
だったら俺もその気持ちに、全力で応えないといけない。

ダイ「よし。最初は君からの出番だよ、頼むぞフシギダネ!」
フシギダネ「ダネダネ!」
シュウ「(観客席側)成程。ダイらしい決断だね。」
ユウ「(観客席側)ああ。対する相手のレインの1番手は岩・地面タイプのイワーク。それに迎え入れようとするダイはそれらに有効な種ポケモン・フシギダネで対抗するみたいだね。」
レイ「(観客席側)俺の気のせいかも知れないけど。この練習試合…両者の使用ポケモンは4体だと思うぞ。」
シュウ「(観客席側)本当だ。どちらもお互いにエースポケモンを出していないからね。」
ゴウ「(観客席側)ああ。ダイの最後の手持ちに俺のエースポケモンを事前に渡したからな!」
シュウ・レイ・ユウ「「「(観客席側)ゴウ。いつの間に?!」」」
ゴウ「(観客席側)あははははは。実はアイリスから昨夜連絡を貰ってな、今日は記念すべきダイのポケモンバトル開幕だから絶対に観にいかなきゃ駄目だって言われたんだよ」
ダイ「来るぞ。フシギダネ、鶴の鞭!!」
フシギダネ「ダネフシェ!!」
イワーク「グォォォォォーーー!!」
レイン「なっ……?! イワーク!!!」

プシュウゥゥゥゥ……

イワーク「…………」
ラーハルト「イワーク、戦闘不能! フシギダネの勝ち!」
タツナ「(観客席側)よし。まずはダイが1勝だ。」
ミソウ「(観客席側)凄い凄い。」
レイン「ありがとうな。ゆっくり休んでくれ、イワーク」
ラーハルト「挑戦者レインよ、2体のポケモンを呼び出すか?」
レイン「ああ。本当は最後にしたかったけど、今使わせて貰うぜ! 頼むぞリザードン」
リザードン「ブオォォォォ〜………」
ダイ「駄目だ。俺のフシギダネだと相性が悪い、戻れフシギダネ!」
ユウ「(観客席側)確かに。相手のレインが持っているリザードンは炎・飛行タイプだ。これだと草タイプのフシギダネにとっては相性は最悪だね。」
シュウ「(観客席側)炎や飛行が相手の時、それらに効果があるポケモンを出せばいいんじゃないかな?」
ゴウ「(観客席側)例えば……、地面や電気タイプとか?」
シュウ「うん。でもレインのエースポケモン・リザードンは炎の力も加わってるからそれらに対抗出来るとしたら地面の他にいないかな。」
ゴウ「いや。氷タイプでも炎タイプのリザードンに効果抜群はあるっしょ、例えば……別姿のロコンとかさ!」
レイ・ユウ「「それだ。」」
ダイ「…………」

さっきは必死でフシギダネをモンスターボールの中に戻したのはいいけど、おれの練習相手でもあるレイン殿下の2番手のポケモンは炎・飛行タイプだ。
以前エリカさんから彼に勝つ為のアドバイスを貰った事があるんだけど、その炎・飛行タイプに対抗するならピカチュウやアローラキュウコンが適任じゃないかと言っていたね。
逆に考えると、確かにピカチュウは飛行・水タイプには有利だけど…炎相手だと通常の威力じゃないかな。
この日を凄く楽しみにしているかのように……おれはロコンとかなりハードな修行に耐えながら強くなっていき、ロコン自身が進化を望んでくれたんだ。
例え進化しても、あの子は俺と共にいる事を望んだんだ。
分かったよアローラキュウコン、君との新たな絆を深める為に…今この場に呼び出すよ。
行くぞアローラキュウコン、今こそ俺たちの強い絆を信じてレイン殿下のリザードンを倒して見せるぞ。

155話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.284 )
日時: 2022/07/09 12:09
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第155話「ダイとレイン、初の練習試合 中編」

【ハナダシティ ハナダジム ジムリーダーの間】

???「…………」

確かにレイン殿下のリザードンは強い、俺と同じようにこの日に向けて特訓をして来たに決まっている。
普通の炎ならおれのアローラ姿のキュウコンとは効果は今ひとつだけど、飛行タイプの力を持っているから効果は抜群だ。
カスミからこの企画をして貰う1週間と少し前、おれはあの人に会いにマサラタウンのオーキド研究所に行ったんだ。

【回想:カントー地方 マサラタウン オーキド研究所 ポケモン研究室】

???『いいかいダイくん。世界中には僕たちがこれから学ぶべき色んなポケモンたちが数え切れない程に沢山いるんだ』
ダイ『つまり……。つまり普段からいる全151匹以上のポケモンたちが色んな場所・地方にいるって事なの?』
シゲル『その通り。例えばこのポケモン、見た目は普通のロコンに見えるけど…何処か違うのか君には分かるかい?』
ダイ『………ッ!!! 色、しかも氷のように冷たい』
シゲル『大体は合ってる。でもね、それだけじゃないんだよ!』
ダイ『えっ……?』
シゲル『このロコンはアローラの姿のロコンなんだ。僕や君が知ってるロコンは炎タイプ、要するに火は水で消えてしまう事があるだろ?』
ダイ『うんうん。』
シゲル『それとは違ってアローラ姿のロコンは氷タイプなんだ。……だけど、それ自体をダイくん。君が持っている事が奴らに知られたら大変な事になってしまうんだ…』
ダイ『どっ……、どう言う事……?』
シゲル『……。その奴らとは、ロケット団の事なんだ!』
ダイ『えぇぇぇぇぇーーーーー……。そっ……、そそそそそそんなに悪い奴らなのかい?』
シゲル『まあね。僕の昔からの知り合いでもあるサトシから何度か聞いた事のある話なんだけど。かつて……ロケット団と呼ばれる悪の組織がいてね、そいつらは珍しいポケモンを捕まえて悪儲わるもうけする悪い連中だったんだ!』
ダイ『それって、ピカチュウも?』
シゲル『ああ。ダイ、君のいた世界で例えるなら大魔王バーン辺りが的確じゃないかな?』
ダイ『………ッ!!!』

そうだ、あの頃のバーンもかなり強かった。
ホワイトガーデンにラーハルトが来てくれなかったら、おれは先に進めないままでいたよ。
それにあの頃からおれはレオナじゃなくて、マァムの事を好いていたかも知れない。
バルジ島にいた時も、レオナをこのままにして置けないと駄々を捏ねた時……そんなおれを止めてくれたのがマァムだった。
もう一度マァムに会う為にも、おれはこの練習試合に勝たなければ行けないんだ。

【現在:ハナダシティ ハナダジム ジムリーダーの間】

ダイ「逆転の隙を見せ付けはしない。キュウコン、リザードンに吹雪だ!!」
アローラキュウコン「コーーーーーーン!!!」
リザードン「グオオオ……ッ!!! グオオオォォォォーーーーー!!!」
レイン「リザードン!!!」
リザードン「グ………、グオオオォォォォ………」
ラーハルト「…。リザードン戦闘不能、アローラキュウコンの勝ち!!」
ダイ「やった!!」
アローラキュウコン「コーン♪(勝って嬉しいのか、ダイにスリスリし始める)」
ダイ「あはは。君がおれを信じてくれたからだよ、ありがとうアローラキュウコン!」
レイン「…。ゆっくり休んでくれ、リザードン……」
シュウ「(観客席側)嘘でしょ。ダイの方は未だに1体も倒れていないよ。」
ゴウ「(観客席側)ダイはこのまま隙を見せないと言っていたけど、あの殿下は何かを隠している気がする」
レイ「(観客席側)ふん。あの生意気なレイン殿下がどう足掻こうとも。ダイの勝利は確実に近い。」
ゴウ「(観客席側)あれ? ダイの奴キュウコンを仕舞ったぞ、どうする気だ?」
ラーハルト「恐らく。ダイ様は既に相手の次なる一手を見切っているからだ!」
シュウ・レイ「「(観客席側)えぇっ?!」」
ダイ「……。やはりね、必ずそれで来ると分かっていたよレイン殿下!」
レイン「まさか。此処までレベルを上げていたとは流石だ、しかし……コイツが相手なら手も足も出ないだろ? ダイ」
ダイ「……ッ!!確かこのポケモンは………、伝説ポケモン・ウィンディだ!」
ゴウ・シュウ・レイ・ユウ「「「「(観客席側)なっ、何だって?!」」」」

まさか君が、その伝説ポケモンを持っていた事自体が意外だったよ。
エリカさんから聞いた話を振り返ってみると、伝説ポケモン・ウィンディは炎タイプ。
つまりアニポケのEDで言ってた歌詞の通りなら、上手く行けるかも知れないね。
それを初めから察していたように、今対戦画面に表示されているおれの所持ポケモンは5体なんだよ。
本来なら4体同士で闘いたかったけど、カスミのお姉さん・ボタンさんとアヤメさんに前もって事情話して貰った結果……おれのポケモンバトルデビューを記念として特別に6体全てを所持する事を許して貰ったんだ。
行くぞレイン殿下、コイツが俺の3体目のポケモンでエースポケモン・雌のピカチュウだ。

156話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.285 )
日時: 2022/07/09 20:40
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第156話「突然の練習試合中止」

【ハナダシティ ハナダジム ジムリーダーの間】

フラッ………… バタンっ(ダイが倒れてしまう音)

???「ダイ!!」
カスミ「…。疲労を越えてまでやるからよ、急で悪いけど…練習試合は一旦終了とするわ!」

そうだわ、今ならサクラ姉さんに事情を話して置けばダイの介抱に取り組んでくれる筈だわ。
すると観客席側に座っていたタツナが動き出し、倒れているダイを自分の背中に背負う。
あたしもついて行こうと言い出す前に、シュウは首を左右に振ったの。
この合図は恐らく、タツナに任せて置けば大丈夫と言ってるような感じだわ。
それから暫くした後、ダイはハナダシティにあるあたしの家で目を覚ましたの。

【ハナダシティ カスミの家】

???「……。うぅ………」
レイ「気が付いたかダイ。此処はカスミの家だよ。」
ダイ「レイ。そうだ、練習試合はどうなったの?」
レイ「途中経過で結局終了さ。カスミからお前が完治するまで暫く禁止との伝言だ。」
ダイ「……。疲れも出ていたから、仕方ないよね」
レイ「…………」

ダイ。そうやって1人で突っ走る姿はアイツの妹によく似ているから、余計に心配になるんだよ。
シュウも何だかんだ言いながら今のお前みたいに、1人で沢山抱え込んでいた頃があったんだよ。
だけどダイ。お前はシュウとは違う。
お前の場合はショックと言うより…最近お前の想い人であるピンクのポニーテールをした女武闘家・マァムの死から未だに立ち直っていない事も俺の前ではバレバレなんだ。

がちゃっ(シュウとタツナたちが部屋に入って来る音)

ダイ「シュウ、皆………」
タツナ「来る途中にポケモンセンターに寄って来たぞ。念入りにお前のポケモンたちを休ませて貰って来たからな。」
ダイ「ありがとう……」
シュウ「…………」
ダイ「……? どうしたの? シュウ」

BGM設定:FF8よりMy Mind〜リノアのテーマ〜

シュウ「ねぇ、ダイ。」
ダイ「何?」
シュウ「ダイはさ。何か食べたいものとかあるのかな?」
ダイ「実はね。デルムリン島でアバン先生が生前の頃に振る舞ってくれたシチューが食べたいんだけど、お願い出来るかな?」
シュウ「いいよ。僕が腕によりをかけて美味しいシチューを作って来るから、楽しみに待っててね。」
ダイ「うん。ありがとう、シュウ」
ミソウ「シュウ。私もシュウと一緒に行くぞ。」
シュウ「ミソウは駄目。僕が作っている最中につまみ食いするでしょ?」
ミソウ「そんな事もうしない。だから頼むシュウ。」
シュウ「駄目。それ自体信用出来ないから。」
ミソウ「ぷ〜〜〜。」
ダイ・タツナ「「…………(溜息)」」

ミソウの性格を考えると、シュウの言ってることは間違いじゃないんだよね。
いくら人間離れした能力を持っているにしても、彼への執着心がレイに負けない程凄いからね。
久し振りにシュウたちに会えた時、レイは言ってたね。
シュウとは沢山仲良くしてやって欲しい、他はどうでもいいと。
う〜ん、未だにあの一言が引っ掛かって仕方ないんだよなぁ。
何でシュウとは沢山仲良くしてもいいのに、他はどうでもいいなんて言うんだろう。

157話に続きます。

最新話、更新です。
今回のシナリオは、ダイ介抱ストーリーです。
3体目のポケモンを出して暫くした後、ダイはその場で倒れてしまう。
その結果練習試合は中止となり、一行はカスミの家に行く事に。
それ以前にレイは見抜いていた、ダイが倒れた大きな理由……それはマァムを失ったショックから立ち直っていない事だった。

ベリーさん、いかがでしたか?
宜しければ、評価をお願いします。

それでは、次のお話の更新まで暫くお待ち下さい。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.286 )
日時: 2022/07/10 06:22
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第157話「2組の幸せな結婚式 前編」

【DQ8の世界 サヴェッラ大聖堂 婿の部屋】

???「………….…」
???「ロック。こういう機会は中々滅多にないんだぜ、もっと堂々としろよ?」
ロック「……。分かってるよ、でもやっぱり……広い式場で執り行うって聞くとさ」
ポップ「それでも。仲間からの配慮には応えてやらなきゃいけないと俺は思うぞ」
ロック「………。ポップ………」

そうだよな、そうなんだよな。
俺たち2組の新たな門出を、他の皆が祝ってくれる大切な日に緊張してたら駄目だよな。
招待客リストに関しても、警備と護衛で残るメンバーも決めてあるんだ。
この1番大切なイベントの後に、俺はある姫さんに頼んだんだ。
それは、前日の夜の出来事だった。
各自がこの日の為に忙しかったあの夜、俺は前もってあの姫様に俺からの事情を話したんだ。

【回想:FF6の世界 モブリズの村】

フローラ『分かりました。無事に成功するかは分かりませんが、その時は任せて』
ロック『ありがとうございます。こんな事頼めるの、カール王国を束ねるお姫様・フローラ様しかいなかったので』
フローラ『…。いいえ、よく話して下さいました!』
ロック『………。あの、もう1つ頼みたい事があるんです』
フローラ『………?』
ロック『…。今度なんですけど、『アイツ』の命日があるんですよ。その日は…その……』
???『水臭いじゃないですか、ロックさん!』
ロック『シトロン、それにアラン!』
アラン『大丈夫だ。その命日なら俺たちもそれぞれに分担して、アンタのかつての恋人に今の現状を報告して置くから心配するな』
シトロン『はい。幸せなお2組に万が一の事がありましても、僕たち仲間総動員が付いていますからご心配は無用です』
ロック『2人共……。………ッ!! こ、このリングは?!』
フローラ『そのリングはスーパーコーリングリングと呼ばれるとても貴重な物です。今私自らロックさん、あなたの片腕に''お守り用''として身に付けたのは青い色のスーパーコーリングリングなんですよ!』
シトロン『………ッ!!! 要するに、それはつまり……?!』
ロック『…。要は給仕の際には''あの男''を呼び出せって事になるんですよね?』
フローラ『ええっ!』
アラン『そうだ。それにそのお守りとやらなら俺たちやアイク 息吹リンクを始めとする他の奴らにも身に付けられているようだぞ!』
シトロン『あははは。僕の発明した機械はほとんど失敗しますからねぇ、それを考慮した上でのフローラ様なりの判断でしょうか……』
アラン『シトロン。今度こそ完璧な発明品を完成させなきゃ駄目だぞ、それか上達するコツをルッカからしっかり聞いて学ぶべきかだ!!』
シトロン『そうですね。それは名案ですよアランさん、早速聞いて来ます!!』
アラン『……。全くあいつと来たら……』
ロック『………(汗)』

何となく分かって来たよ、アラン。
それ自体を考慮したからこそ、今日という素晴らしい日を迎え入れる事が無事に出来たんだ。
昨夜フローラ様から託されたお守りは今、のちに合流するゴウとタツナたちに俺たち2人分のお守りを預けて来たぜ。
他の仲間に預ける事自体猛反対だったのは、サトシの方だったけどな。
まるでアイツの苦情を聞いてると、リカたちの世界にいる高林ダイに叱られてるような感じがするんだよなぁ。

【現在:サヴェッラ大聖堂 新郎の部屋】

コンコンっ

???「失礼します。新郎のロック様に大賢者の見習い・ポップ様、そろそろスタンバイをお願いします!」
ポップ「ああ、分かったぜ! もう少ししたら行くと伝えて置いてくれるか?」
サザンビークの兵士「はっ!」

タタタタタタタタ………(サザンビークの兵士が走っていく音)

ロック「ポップ。今日のあんたは光って見えるよ」
ポップ「へへっ。それにこれから俺たち2人はよ、それぞれの別々の道に進んで行くんだ!」
ロック「…………」
ポップ「…。俺の親友・ダイの事なら心配すんな、この結婚式が成功してもレオナとよく話し合ってアイツの様子を時々は見に行こうと考えているからな」
ロック「そうか。それじゃあこんな風に、気軽に会うことは出来ないんだろうな……」
ポップ「……………」
ロック「ポップ……?」
ポップ「確かに会う機会は少なくなっちまうかも知れねぇが。これだけはハッキリ言わせて貰うぜ、ロック!!」
ロック「えっ………?」
ポップ「俺は今後パプニカの国王として王妃である彼女を支えながら新たなパプニカ王国を発展させなきゃ行けなくなるけどよ。もしかしたら俺たち2人の判断でお前らにも頼るかも知れない……、その時が来たらさ!!」
ロック「………???」
ポップ「ロック。お前や他の皆にその大事な役目を任せて見てはくれないか?」
ロック「………ッ!!!」
ポップ「忘れたとは言わせないぞロック。俺たちは今まで色々な奴らと闘い、此処まで成長して来たんだからな! 多少大きな犠牲とかもあったけどよ……、あれは俺たちを守る為に取った行動かも知れないんだぞ!!」
ロック「なっ…?!」
ポップ「俺だってあの頃はすげー悲しかったよ。おれやダイにとって1番尊敬するあの人を失った時はかなりショックだったけどよ……その闘いがあってこそ。今の俺たちを此処まで強くしてくれた気がするんだわ」
ロック「……。これまでの闘いが、俺たちを此処まで強くしてくれたのか……」
ポップ「そうだ。暫くは闘いそのものが起きる事はないかもしんねーけど、だからと言って油断は禁物なんだぜ♪」
ロック「ポップ……。ああ、そうだな」

きっと奴らの事だ、大半がこっちに移動して来た事を予測した瞬間に何かをやらかす気がする。
その無礼な奴らを指揮しているのが、マリオの自称ライバル・ワリオ。
アイツが裸族に加担する前の頃は、大きな戦力として頼もしかった時期が幾つかあった。
でもワリオは立派に、裸族化してしまった。
お前がして来た度々の無礼を、俺たちは一生忘れる事は出来ないんだからな!!

158話に続きます。

※ごめんなさい、次は新婦編になるので……感想やアドバイスは次の新婦編更新まで控えて頂きますよう宜しくお願いします。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.287 )
日時: 2022/07/10 09:49
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第158話「2組の幸せな結婚式 中編」

【FFBEの世界 ラピス地方 グランシェルト城 玉座の間】

???「…………。あいつら、ついにゴールインか」
フィーナ「そうだね。でも、折角の結婚式なのに欠席してよかったの?」
レイン「まあな。つい最近までダイと練習試合やってたから、それで余計に疲れてしまったよ」
フィーナ「………。………って来なよ、レイン」
レイン「えっ……?」
フィーナ「私に構わずロックとポップたちの結婚式に行って来ていいよ。私だってレインにこれ以上心配掛けなくて済むように、ちゃんと養生ようしょうしてるから」
レイン「……。分かった、俺が戻るまで大人しくしているんだぞフィーナ!」
フィーナ「うんっ!」

あの頃とは、まるで逆の立場になった気がする。
するとお城の出入り口辺りで懐かしい顔触れと再開し、俺の顔を見ただけですぐに見破ったんだ。
そうだな、フィーナもああ言うんだからたまにはご好意に甘えようじゃないか。
今でも俺は光の彼女を好いている事に変わりはなく、そんな事を考えているとファリスのいる海賊船に乗車していたんだ。

ザザーン……… ザザザザザザーン………(波の音が静かに鳴り響く音)

【シェルヴィッツ号 甲板】

レイン「…………」
???「ようレイン。初めて乗る俺の船の居心地は?」
レイン「…。いつかの港町で旅をした頃を思い出すよ」
ファリス「おれもそうさ。こんな風にまた旅に出るのは久し振りだからよ…」
船戸イカダ「ファリス船長。進路はこのまま変更無しですか?」
ファリス「いや。一旦リーザスに立ち寄ろうと思う、ゼシカと赤いバンダナの野郎がちゃんと仲良く生活をしているのか気になってな」
船戸イカダ「分かりました。お前たち、リーザス村に向けて全速前進だ!!」
数名の海賊たち『アイアイサー!!』
レイン「………」

イカダの野郎、暫く見ないうちにシェルヴィッツ海賊団の司令官にまで上り詰めているよ。
一時は一族と水の国との長期戦争があったらしいが、時々はカジキ親方の元に顔を出しているみたいだ。
今のイカダは一族を率いるリーダーとしての器ではなく、正真正銘のシェルヴィッツ海賊団の最高司令官として今の海賊たちを引っ張っている。
道中海周辺のモンスターに遭遇する事もあったが、海賊たちの放った援護によって突破出来た。
その遠くから、顔見知りの2人が出迎えてくれたんだ。

ゼシカ「ファリス、久し振り! 元気だった?」
ファリス「ああ。たまにお城の方に帰ってるけどな」
ゼシカ「ふふっ。あなたってお姫様と言う立場よりも、こっちの方がしょうに合ってるかも知れないわね」
ファリス「おっ、分かってるじゃねぇかゼシカ!」
ゼシカ「ねえねえ。あなたたちは此処から先にあるサヴェッラ大聖堂に行くんでしょ? 私たちも一緒に行くわ」
船戸イカダ「いいんですか? いくらアルバート家のお嬢様とはいえ、かなりの旅になりますが……」
8主人公「大丈夫。僕たちは今までだってドルマゲスを倒す為に色んな地方を旅して回っていたからね」
ゼシカ「うん。それにお母さんからも事前に許可は降りてるのよ、素敵なお友達の結婚式に参列しなさいって!」
レイン「…。本当はたった1人の娘とその娘の婿であるエイトが心配なんじゃないか?」
ゼシカ「確かにそんな時もあったわ。何だかんだで私……、村を何度か飛び出している事が多いからね」
レイン「…………(汗)」

故郷ふるさとの村を何度か飛び出すって、そんな事情で家出すんなよ。
確かにゼシカはリーザス村の令嬢である事に変わりはないが、旅に出た理由は最愛の兄だったサーベルトの仇を討つ為。
最初の護衛隊長だった兄が何らかの理由でドルマゲスに殺されてしまい、その兄の生き写しでもあるエイトを殺した元凶だと誤解を招いた。
どんな諸事情があるにせよ、別の奴を敵討ちであるソイツと誤解を招かない方がいいと俺は思うんだけどな〜。

159話に続きます。

最新話、更新です。
今回の回は、久々にDQ8から2人の主要キャラ登場です。
徐々に結婚式の開始が迫る中、あの闘い後生まれ育ったグランシェルトで王にまで上り詰めた現在の騎士・レイン。
そんな彼の1番の悩みは、王妃になったばかりの少女・フィーナの事だった。
かつて彼女は常闇とこやみのヴェリアスとして姿を隠していた父・レーゲンを探す為、一国の騎士の1人として幼馴染のラスウェルと共に旅を続ける途中で知り合うレイン。
フィーナの旅の目的も、自分たちと同じだと悟ったレインは彼女の同行を許そうとしたが…幼馴染のラスウェルに猛反対されてしまう。
これまでの闘いを兼ねて、夫婦となった2人は今も仲良くしている。
そんな彼の背中を押すように、フィーナから意外な言葉を口にするレインは渋々了承する事に。

果たして現グランシェルト城の騎士・レインとシェルヴィッツ海賊団を率いる女船長・ファリスたちは無事に、目的地であるサヴェッラ大聖堂に辿り着く事が出来るのか?!

ごめんなさい、もう少しだけ続きますので……最後までお付き合い下さい。
あ、感想・アドバイスなどありましたら遠慮なくどうぞ。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.288 )
日時: 2022/07/10 23:25
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

続きは明日描きます。
最終話では、結婚後の2人をメインに描こうと思いますので宜しくお願いします。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.289 )
日時: 2022/07/11 08:43
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

作者が出勤前に、160話の内容を先に発表します。
先に更新する159話の最後辺りに、光となって現れるマァムがダイの前に登場します。
それでもダイはマァムの死を受け入れず、途方にくれてしまう。
しかしマァムは涙を溜めながらも、自分の力を最愛の恋人であるダイに引き継ぐ事を決意します。
するとダイは魂となって、これからも一緒にいられるマァムの事を1番に考えるのだった。

以上が、簡単なあらすじの紹介です。
勿論ネルさん側の純粋キャラたち数名と、ベリーさん側からはレイ シュウ タツナ ユウを出す予定ですので、宜しくお願いします。

ぼちぼち作者が不在するので、戻り次第更新しますね。
それでは。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.290 )
日時: 2022/07/12 06:07
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第159話「2組の幸せな結婚式 後編】

【サヴェッラ大聖堂】

『パチパチパチパチパチパチ…』

おれや皆の綺麗な拍手に合わせて、1歩……また1歩とこちらに顔を出す2組。
新郎側がかなり緊張しているみたいだけど、それでも支えようとするレオナとエアリスは互いの想い人を、しっかり見ていたんだ。
本当におめでとうロックに、ポップたち。
こうして幸せになって行く2組の姿を、マァムにも見せて上げたかったなぁ。

ぽんぽんっ

???「ダイよ。先程からその彼女の気配がこの場所の外から感じるんだ」
ダイ「えぇっ?!」
タツナ「俺にも感じたぜ。後は俺たちが見てるから、ダイは行って来い!」
ダイ「でっ……、でもっ……」
ユウ「何を迷っているんだいダイ。このまま好きな人に会えなくていいのかい?」
シュウ「大丈夫。後の事は僕たちに任せて、君は自分自身の心に従った方がいいよ。」
デデデ(ネルさん次元)「さあ行くのだ、ダイよ」
マリオ(ネルさん次元)「行って来い。そして自分の気持ちをぶつけて来るんだ!!」
ルイージ(ネルさん次元)「うん。さあ突き進むんだ、勇者ダイよ!」
ダイ「ありがとう。俺、行って来るよ!」
ダイ以外の7人たち『行け〜ダイ、しっかり自分の想いを伝えて帰って来い(て/るんだ)よ〜』
ダイ「うん。行って来るよ、皆!」

そうだ、このチャンスは二度と来ないんだ。
七夕の時も結局マァムと再会出来なかったし、俺はずっと考えていたんだ。
きっと彼女は、おれの事を忘れてしまっているよ。
そう言い聞かせていたけど、違っていたんだ。
おれが彼女を忘れていなかったように、魂だけになっても彼女はこの大聖堂内の何処かにいるんだ。

【大聖堂 大広場】

ダイ「マァム……。マァムは何処から呼んでるんだ?」
???「おい、ダイ!!」
ダイ「ククール、それにリュウとネルさんの所のトゥーン!」
トゥーン(ネルさん次元)「話は後だよ。こっちはボクたちに任せてダイ兄、こんな神聖な場所に誰にも邪魔はさせないから!!」
ククール「ああ。マァムの強い魂の気配なら此処じゃないぞ、法皇の館から強く感じていたのをオレは感知したからな!」
ダイ「なっ、何だって?!」
ククール「……ッ!!!」
トゥーン(ネルさん次元)「危ない。伏せて、ダイ兄!!」
ダイ「…………ッ!!!」

バコンっ パラパラパラパラ………(迫って来た敵をリュウが倒して行く音)

???「少年よ。此処は俺たちに任せ、君はククールが言っていた場所に向かうといい」
ダイ「リュウ!!」
ククール「さあ行くんだ、小さな勇者ダイ!」
トゥーン(ネルさん次元)「お願い。ボクたちに構わず先に行って!!」
リュウ「安心しろ。君の行手ゆくてを邪魔する奴らがいようとも、俺たちが妨害して置くさ!」
ダイ「うん。ありがとう、皆!」
ククール「よし行くぞ。ダイが辿り着ける間だけでいい、此処は残ったオレたち全員でアイツを守りながら闘うぞ!」
リュウ「ああ!!」
トゥーン(ネルさん次元)「うんっ!!」
ダイ「…………ッ! うっ……、う う う……」
レイ「ダイ。泣くのは後回しだ。今は目的地に向かって迷わずに進むんだ。」
ダイ「………ッ!!! うん…そうだね。レイ、今度こそ本気でククールたちの事を頼んだぞ!」
レイ「ああ。勿論だダイ。」

ありがとう皆、こんなおれの為に力を貸してくれて本当にありがとう。
それにこの光景を、以前何処かで見た事がある。
そうだ。バーンパレス内にあるホワイトガーデンにいた頃、ミストバーンがポップとマァムを手にかけようとしていた時だ。
あの時はもう駄目だと確信していたけど、タイミングよくラーハルトがおれたちのピンチを助けに来てくれなかったら本当に危なかったよ。
その時にマァムはこう言っていた、助けに来てくれたラーハルトは頼もしい救援者だって。
どうやって復活したのか分からなかったけど、あの時は本当に助かったよラーハルト。

【法皇の館 初代法皇の墓前】

ダイ「……………」
???「………。まさか、こんな所であなたに会えるなんてね」
ダイ「ねえ。その前に確認して置きたい事があるんだ」
???「うん。私も同じ事を考えていたわ」
ダイ「おれの……。おれの目の前にいる人は……」
???「私の……。私の背後にいる顔馴染みの人は……」
ダイ・???「「本当に……、本当にマァム(ダイ)なんだよね(でしょうね)?!」」
バラン『そうだ我が息子よ。そしてマァムよ、今お前たち2人の目の前にいるのは本物の姿だ!』
ダイ・マァム「「………ッ!!!」」
ガラフ『さあ。急ぐのじゃマァムよ、ダイと会える時間はあまり残されておらんぞ!』
バラン『その間は我々2人がしっかり押さえている。しかし、あまりゆっくりしている時間はないぞ!』
ガラフ『有効期間は明け方までじゃ。今は2人の時間を有利に使うんじゃぞ、マァムよ!』
マァム「ええ。分かっているわ、ガラフ王」
バラン『ではマァムよ、その間はしっかりと私の息子との時間を楽しみなさい!』
マァム「ええ。分かったわ、バラン」
ダイ「…………」

そうか、あの騒ぎの事も幾度かあったからこうしてゆっくり出来る暇はなかったんだよね。
裸族になってしまったワリオはともかく、ネルさん側の泥棒2人組や腐った女子リーダー・ピーチ姫に追いかけられた事も沢山あった。
さっきガラフ王は言っていたね、目の前にいるマァムが実体としていられるのは日が上るまでだと。
七夕の代わりだから、この日の為にガラフ王率いる暁の戦士たちは母なる大樹・命の大樹に願ったかも知れないんだ。
滅多に来ないこの日の為に、恋人と限られた時間内で過ごせれるようにと。
本当に……本当にありがとうガラフ王たち、後の事はおれに全部任せて欲しいんだ。

160話に続きます。

次はいよいよダイマメインの回になりますので、感想は少しだけ待っていて下さい。
それでは、次の更新でお会いしましょう。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.291 )
日時: 2022/07/12 08:57
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第160話「限られた2人の大切な時間」

【サヴェッラ大聖堂 大広間】

『ポトッ………』

???「どうしたの、ポップ?」
ポップ「おっおい…。何かの冗談だろ、今日に限ってそれはないんじゃないか?」
レオナ「………。ポップくん………」
ラーハルト「いや。本当だ」
ロック「ラーハルト!!」
レオナ「待って。今君がいるって事はバッツくんやティナたちは…」
ラーハルト「心配は無用だ。ダイ様の大切な友人たちなら、今頃それぞれの使命を果たしている。こちらへと来ると言う余興自体よきょうじたいも、奴らが上手く撒いたようだ」
ロック・レオナ「「…………」」

確かにバッツくんやティナたちなら、あたしたちの為に生命を掛けて闘う事は出来るけど。
いくら彼らが強くて頼りになるとしても、ワリオを含む裸族メンバーはそう簡単に諦めたりしないわ。
折角私たち1人1人の誓いは運良く成功したとしても、いつ奴らの邪魔が入るかなんて分からないわ。
どうしよう……ダイくんはに知らせて上げたいけど、今離れる訳には行かないよね。

ポップ「行こうぜ姫さん。新婚旅行がてらバッツたちの様子を見によ!」
レオナ「ポップくん……。ええ、そうね!!」
アイク「…。兄貴とエアリスはどうするんだ?」
ロック「そうだなぁ。色々な闘いもあったせいでゆっくりしてられなかったしよ、今はエアリスの実家で1週間はゆっくりする予定だ」
エアリス「そうね。それに……、育ての母の命日も近いから……」
ロック「……。エアリス………」
ポップ「…。そんときゃあ、俺と姫さんも呼んでくれよ?」
ロック・エアリス「「えっ?!」」
ポップ「要するに。あんたら2人でやるより、俺たちもいた方がいいんじゃねぇかって事さ!」
ロック「ポップ………」
エアリス「ねえ、レオナ。」
レオナ「何々〜? 急にどうしちゃったのよ、エアリス。」
エアリス「……。わたしとレオナ、此処からは離れ離れになってしまうけど。この先もずっと、仲良くしてくれる?」
レオナ「当たり前じゃない。あたしたちは既に、『大親友』なんだから!」
エアリス「レオナ………」
レオナ「……。それにね! それにポップくんも今後はあたしのことを『姫さん』じゃなくて、『レオナ』って呼んで欲しいわ!(照)」
ポップ「わっ……。わ〜ったよ、その辺に関してりゃ何とか善処すっからよ!//////////」
皆『あはははははっ!!』

だってだって、ダイくんやティナたちはちゃんとあたしを呼び捨てで呼んでくれているのに。
未だにポップくんだけあたしを姫さん呼ばりするんだから、そろそろその呼び名自体飽きてしまったわよ。
それでも……。これからはあたしの祖国で新しい王様になるポップくんはかなり大忙しになると思うから、今の内に羽根を伸ばしたいの。
今頃ダイくんは限られた時間内だけど、あたしと1番良くしてくれたマァムと再会を果たしている頃だから……此処はダイくんに任せるしかないわね。

【法皇の館 校庭】

『ギュッ………』

ダイ「見てマァム。色んなお花が沢山咲いてるよ」
マァム「……。綺麗ね、きっと生前だったその人は毎日のようにお花たちの事を考えていたのね……」
ダイ「…………」
マァム「…? どうしたの、ダイ?」
ダイ「……。あのさ、マァムに言いたかった事があったんだ」
マァム「………。いいわ、その本音を聞けるのも……これが最後になるかも知れないから……「違うっ! そんな事が言いたいんじゃない」えっ?!」

『ガバッ………』

ダイ「…………」
マァム「だっ………、ダイ………?」

BGM設定:FF7よりエアリスのテーマ

ダイ「……。………なんだよ、もう嫌なんだよ!」
マァム「………ッ!!!」
ダイ「限られた時間だからだとか、日が上るまでだとかそんなの関係ない! 俺はこれ以上、マァムのいない暮らしを1人でするのはもう沢山なんだよ!!」
マァム「……。ありがとう、私の事をそんな風に思ってくれて」
ダイ「だからさ……何処にも行かないでよ。マァムと離れ離れになったらおれ…、どうしたらいいのか分からなくなってしまう位にパニックになってしまうんだよ!!」
マァム「…。悪いけど、その約束だけは出来ないわ!」
ダイ「出来なくてもいい。おれは……、おれはマァムの為ならこの命を投げ出してもいい!!」
マァム「……。全く、そう言う時だけ頑固なんだから! でも大丈夫よ、ダイ」
ダイ「えっ……?!」
マァム「………。もうすぐ私は再び光になって消えてしまうけど、いつかバランが言ってた事を思い出して見て?」
ダイ「あっ……」
マァム「ごめんね…。もう時間みたい、でも心配はしないで」
ダイ「待って。待ってよ、マァム!!」
マァム「……………」
ダイ「………。ま、マァム………////////」

あの時………、おれの耳元でマァムがこうつぶやいていたんだ。
「私もバランと同じように。魂だけの存在になっても、これからはダイの中で生き続けていくから」と、マァムらしくもない最期の言葉だった。
例え限られた時間内でこれだけ一緒にいられただけでも、おれは充分に満足はしたいけど。
だけどおれにとっては、まだまだ足りない気がするんだよね。
もう……憂鬱ゆううつになるのはやめよう、これからはおれ自身が前を向いて進まなきゃ行けないんだ。
新たにおれの中で芽生え始めた、マァムの魂と一緒に今後は強く生きて行こう!!

最終話に続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.292 )
日時: 2022/07/12 23:11
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

最終話「あれから、1年後」

【ネイル村 広場】

『タンタンタンタン……』

???「甘いよ。これならどう?」
村の子供①「イテテテテテ。ダイ兄ちゃん、少しは手加減してくれてもいいだろ〜?」
ダイ「駄目だ。本物の戦場で気を緩めたりすると、その場で命を落としかねないから」
ミーナ「……。ダイお兄ちゃん……」

あの後、色んな事があったけど。
俺はこの村のガードとして、再び戻って来た。
マァムがあの闘いで俺の前から消えてからも、俺は少しずつ彼女を復活させる為の方法を探している。
今の所何も手掛かりなしだからなぁ、このままじゃお手上げかなぁ。

『ザッザッザッザッザッ』

???「久し振りだな。ダイ。」
ダイ「レイ、それにシュウにタツナ!」
ミーナ「あっ……。あのダイお兄ちゃん、この人たちは?」
???「驚かせてごめんね。私たちは人とポケモンのキメラなんだよ。」
ミーナ「…………ッ!!!」
レイ「おいユウ。何も初対面の奴に向かってそんな言い方はないだろ。」
ユウ「いいじゃないかレイ。私は情報屋としての現在の状況を話しただけなんだ。」
タツナ「いやいやいや、だからってユウ、リゼがいないからってペラペラと話す事ないだろ」
ミーナ「……ッ!! こっ、怖いよ〜ダイお兄ちゃーん。」
ダイ「あぁミーナ、泣かないで!」
タツナ「あ〜あ。これは絶対にユウのせいだぞ(汗)」
レイ「だな。これは明らかに。ユウのせいだね。」
シュウ「うん、間違いなくそうなるね」

そういえば、マァムと初めて会った時もかなり泣いていたよなぁ。
今はすっかりおれに懐いてくれるようになったけど、やっぱり外からくる人たちは怖いみたいだ。
此処はロモス王国へと続く魔の森、その間にネイル村があるんだ。
あれ以降、他のみんなはどうしているんだろうな…。
今すぐ会いたいけど、村の皆が俺を手放せない気がするんだよね。

【パプニカ王国 玉座の間】

『ばんっ………』

???「何だとっ?! 今の収穫量はこんだけしかねーって言うのかよ?」
パプニカ兵「申し訳ありません。かつてのモンスターたちとの激戦もあった為、そのほとんどかやられてしまいました!」
ポップ「ふざけんなっ。何の為に俺とレオナが一緒にいると思ってんだよ?!」
パプニカ兵「しっ、しかしポップ殿下!」
ポップ「…。それで、野菜などの食材に困らない場所はあるのか?」
パプニカ兵「はい。此処から少し離れた先にあるベンガーナなら色んな世界から取り揃えた食物が沢山あるので、そこでしたら当分は困らないかと…」
ポップ「…。出かける支度をすっから、頼りになりそうな連中を何人か招集して来てくれ!」
パプニカ兵「はっ!!」
ポップ「……………」

ようダイ、こうしてお前の名を呼ぶのも2年振りだよな。
2年前は色々な闘いもあって、羽根を休む所じゃなかったけどよ。
俺は俺で忙しくしているから、暫くはお前の元に行くことはねぇよ。
俺はパプニカの国王になり、王妃であるレオナを支えながら頑張っているんだ。
かつての世界を救った勇者様一向と名を挙げられた時でもよ、こんなに嬉しいことはねーんだよなぁ。

【国王夫妻の寝室】

『ぼすっ………』

ポップ「は〜、疲れたぜ〜」
???「お疲れ様ポップくん。一息入れる?」
ポップ「ああ。折角だから頼むわ、レオナ」
レオナ「ふふっ。あれからどう? 少しは王様として板について来た?」
ポップ「いや。まだまだ半人前の王様だよ、俺は俺なりに努力するって決めたけどよ…元々別世界の王様だったアイツらのようには上手くいかないもんだぜ」
レオナ「う〜ん。レインくんは確かにアルドールの王様だったかも知れないけど、ラスウェルくんは違うんじゃないかしら?」
ポップ「………ッ!!! って事はあの野郎、今もヘスの王として活躍してんのかよ?!」
レオナ「ええ。それでヘスの子の代表者的存在でもあるマイロくんに、少しは休んで下さいって毎回のようにしつこく言われているらしいわ!」
ポップ「…………」

ヘスっつ〜とパラデイアの世界にある、1つなんだよな。
しかしラスウェルも元々ラピスで暮らしているらしいから、本来の故郷がそこになるって事になる訳だ。
それに比べて俺は小さな村出身だけど、レオナに尊敬されるようになったのはバランとの戦いからなんだよなぁ。
アイツが来るまでは記憶自体奪われなかったのに、あの野郎のせいで俺やレオナたちの事まで全て白紙にしやがった!!
例え死んでいると知ってもよ、お前のして来た事を俺は一生許すつもりはないぞ。

エピローグに続きます。

感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.293 )
日時: 2022/07/13 08:23
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: 3KvV.ocm)

エピローグ「仲間たちの新たな旅立ち」

【魔の森】

『ピュンピュンピュンピュンピュンピュン……』

ダイ「…。ユライシャ号、一体誰が乗って来たんだ?」
???「おうダイじゃないか。1年振りだな」
ダイ「クロコダイン、ヒュンケル」
???「ダイお兄ちゃん!」
ダイ「おっと。だからって後を付けてきたら危ないって、生前のマァムから何度も言われているだろミーナ」
ミーナ「うん…。でもミーナ、ダイお兄ちゃんたちの無事を信じてお守りを作ったから。渡したかったんだ」
ダイ「……。ミーナ………」

時は、その前の夜にさかのぼる。
おれたちを守る為に光となって消えてしまったマァムを復活する方法をついに見つけた俺は、レイラさんと村長さんに事情を話したんだ。
レイラさんが言うには、マァムを復活させるには強い光球のある場所がお勧めだと言う。
もしかすると、以前レインから聞いていたフィーナを復活する時に行ったあの場所の事かな。

【回想:ネイル村】

レイラ『ダイさん。娘の事を、宜しくお願いします』
ダイ『はい。そこは心配には及びませんよ、レイラさん』
ネイル村の村長『ダイくん。わしらの事なら大丈夫じゃ、ダイくんがいなくとも…この方たちがわしらを守ってくれる』
コブナ『うん。俺もゴカイもダイ様のように強い騎士になれるように頑張るから、後の事は任せてくれよ』
ダイ『ああ。じゃあゴカイ、俺がこの村に戻るまでミーナたちを宜しく頼んだぞ!』
ゴカイ『はっ。長い旅かも知れませんが、道中お気を付けて!!』
コブナ『ダイ様。マァム様のこと、本気で頼みましたよ!』
ダイ『うん。必ずマァムを連れて帰って来る、それまで村の皆。その間はコブナたちの言う事をよく聞くんだぞ!』
村の皆『はいっ!』

あの場にゴメちゃんがいなくて、正直ホッとしたけど。
だからってゴメちゃんならきっと、おれが何処に向かおうとついて来る気がするんだよなぁ。
デルムリン島を離れる時も、ずっと一緒にいてくれたからね。
ユライシャ号は順調に進んで行き、今はラピスの世界に向けて飛び続けている。

【現在:ユライシャ号 ニコルの部屋】

『パサッ……』

ニコル「マァムのビジョンを更に強化するならば、やはりこの場所でしょうね」
ダイ「…。クリスタルの祭壇か…」
レイ「そうだな。レインたちもその場所である奴らにあったらしいからな。」
タツナ「要はその祭壇まで。辺な奴らに絡まれなきゃいいけどよ。」
ダイ「…………」

『コンコンコンっ』

???「な〜にしけたつらしてんだよ、勇者様」
ダイ「ポップ。お前、どうして?!」
ポップ「どうしても何も。アポロたちが俺とレオナを見送ってくれたんだわ」
レオナ「うん。やっぱりあたしたちも行った方が、ダイくんや皆の助けにもなると思ってね」
イカダ「ああ。それに俺とボルト、ゴウも一緒に行くことになったんだよ」
ダイ「えーーーーーっ?! おっ、俺たちの仲間になるって言うのかい?」
イカダ「あぁ? 何言ってんだよダイ、俺たちはもう『仲間』じゃないか!」
ラーハルト「ダイ様。目的地まではもう少しだけ掛かります、此処はこのラーハルトにお任せし。ダイ様はゆっくり体を休めて下さい」
ダイ「えっ……。でっ、でも……」
ヒュンケル「心配は無用だ。例えオレたちが目指すその場所でお前を狙う奴らが現れようとも、オレたちが盾となってお前を守るから安心しろ」
リド「そうだね。元々その世界を旅した事がある仲間たちはアタシの知り合いたちだからさ、案内も必要でしょ?」
ダイ「うっ……。うん……、それはそうだけど……」
ジークハルト「勇者ダイよ。お前はヒュンケルの言葉をよく聞き取れなかったのか、彼も言っていたであろう。オレたちが付いているから心配はないと…」
ダイ「…………」

確かにヒュンケルはおれにとって、兄弟子だから仕方ないんだけどね。
今振り返ると、ゴカイやコブナが心配になって来ちゃったんだよね。
それらを理解してくれたから、皆もおれと一緒に行く事を決意したんじゃないかな。
まさかポップたちまで乗って来るなんて、留守中のアポロさんたちがかなり多忙になる姿を想像してしまうよ。
それはそれで、平和だと言う象徴でもあるかな。

エピローグ 完結。

はい、結構長く連載して来ましたがついに今作を完結する事が出来ました。
次回作の続編でも引き続き、色んなアニメ・ゲームとのクロスオーバーで描きたいと考えていますので…宜しくお願いします。

最後に、作者が戻り次第あのコーナーを更新してからこのスレッドを閉じさせて頂きますので…ご了承下さい。

それまでに感想・アドバイスなど、じゃんじゃん描いて下さいね。

2022年 7月13日 作者:謎の女剣士

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.294 )
日時: 2022/07/13 21:30
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

〜作者とキャラたちの雑談会 最終回〜

『シュタッ』

竈門炭治郎「あれ? もしかしてシュウ、このコーナーは初なのかい?」
シュウ「うん。初めての出演だから、かなり緊張するんだ。」
竈門炭治郎「大丈夫。肩の力を抜いていけば、上手く伝わるよ」
シュウ「そうだね。炭治郎、ありがとう。」
竈門炭治郎「しかもエピローグ編、まさかマァムを探しに行く展開で終わるなんてねぇ」
シュウ「うん。僕は表世界育ちだし、それに皆がこれからどう変化するか見守りたいんだ。」
竈門炭治郎「作者にさっき聞いたら、今回のシリーズは4まで頑張って続けて行くって張り切っていたよ」
シュウ「えぇっ?! じゃあ続編になっても、僕やタツナたちの出番はあるかな?」
竈門炭治郎「きっとね。此処で大正こそこそ噂話、ポップが本領発揮で逃げるのは……自分が勝てないと悟った相手の前のみなんだって!」
シュウ「ポップ〜。少しは後ろ向き自体を克服してよ。」
竈門炭治郎「どうかな。そう言ってもすぐ治るとは限らないから、これは次回作に期待だね!」
シュウ「うん。読者の皆、閲覧してくれた人たち…此処までの応援ありがとう〜!!」
竈門炭治郎「皆〜。次回作に入ってもこの雑談コーナーはやるから、これからも応援宜しくね!」

ほとんど出番なかったけど、まっいいかな。
これで今作の執筆は終了となります、明日か作者が戻った頃には次回作を立てていきたいと思いますので……もう少しだけお待ち下さい。

それまでは、ガンガン感想を描いて下さいね。

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.295 )
日時: 2022/07/14 07:15
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

女剣士です。
これから新作に突入しますので、このスレッドを閉じさせて頂きます。

読者の皆様、コラボしてくれる方々。
新作でお会いしましょう!!