二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.210 )
- 日時: 2022/06/21 06:22
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第116話「2人のピーチ②」
【FF5の世界 次元の狭間】
しゅうぅぅぅん………
ラスウェル「……。はぁ〜………」
マリオ(ネルさん次元)「ん? どうしたんだよラスウェル、そんな深い溜息を付いて」
ラスウェル「そういうネル殿側のマリオはよく落ち着いていられるよな。相手は俺たちがよく知ってるお淑やかなピーチ殿下なんだぞ?」
マリオ(ネルさん次元)「…。仕方ないんだよ、俺もかつてさ、今の姫と同じようにオレの大切な弟をあんな風にした奴らを許せなかったからな……」
うちはサラダ「…………」
ミツキ「どうしたの? サラダ」
うちはサラダ「……。何だろう…? 今ネルさんの世界から来てくれているマリオさんの話を聞いているとね。まるで……、まるでボルトがモモシキに支配されていたような感覚に似ている気がするんだ……」
船戸イカダ「………ッ!!!」
ポップ「なっ……!? ま……、マジかよ?!」
うちはサラダ「……………」
本当は私だってネルさん側のピーチさんを止めたかった、それでも私たちには最後の大仕事が残っていたから仕方がなかったんだ。
それが……、私たちのいる『この世界』にいるラヴォスを倒す事。
だからティさんとヒュンケルさんはそれを分かっているからこそ……私たちが知っているピーチさんを全力で守る為に、入口の所で足止めしてくれているんだ。
カツカツカツカツカツ……
???「遅かったじゃねーかよ。もう、来ないかと思っていたぜ!」
カワキ「………ッ!! 右腕にギミックアーム、まっ……まさかあんたは?!」
アリーナ「そうよカワキ。彼も私と同じくカオスの傘下になった内の1人よ!」
バレット「ふんっ。この先にいると言う結界を守る野郎なんか、オレの敵じゃなかったぜ!」
カワキ「ネクロフォビアの事か…。どうして、そこまでボロボロになってまで闘ったんだよ?」
バレット「ふんっ、そんなの簡単に言わせてやぁ1つじゃねぇか! オレだって少しは、お前さんたちの力になりたかったんだよ!!」
全員『………ッ!!!』
バレット「……。なあお前ら、お前らはこの先にいるラヴォスって野郎を倒しに行くんだろ? そいつを倒すには、このバレット様の力が必要なんじゃねぇか?」
全員『……………』
確かに、彼からは私たちと一緒に闘いたいと言う強力な闘気を感じる。
それってつまり、カオスの傘下になっている他の人たちも今までの事を理解していたから向こう側の仲間になるフリをしていたかも知れない。
だけど、もしもあのアルスが今でも様子見とかしていたらどうするの?
アリーナさんに続いてバレットさん、あなたまで彼から遠ざけたなんて知ったら殺されるかも知れないんだよ?
シュタッ
???「あ〜あ。折角面白い玩具を僕ちんがいくつか用意したのに、なぁ〜んでコスモス軍の方にカオス側の傘下のお2人さんが寝返っているんですかぁ?」
船戸アラウミ「何だとっ!!」
ケフカ「ゲゲっ! この僕ちんと同じ声をしているそこのアンタ、何カッコ付けてんだよ?」
船戸イカダ「父上はカッコ付けてなんかいない。俺たちはケフカ……お前じゃなくて、この先で待ち構えているラヴォスを倒しに行くんだ!!」
食満留三郎「それでも。それでもオレたちを邪魔しようと言うなら、オマエを倒してでもオレたちは迷わずに先に進むだけだ!!」
ケフカ「オーホッホッホッホッ! この先に進みたければぜーんぜん構いませんよぉ〜? 但し、1つ条件があります!」
加藤団蔵「何だよ?」
ケフカ「ふふふ。そちらさんにいるエアリスを僕ちんの所に引き渡してくれるって言うなら、あなたたちを通して上げますよ。どうです? 悪くないお話じゃないですかぁ!」
摂津のきり丸「…………」
ドロッチェ「おい。どうしたんだよ、きり丸?」
摂津のきり丸「ふざけんなよクソピエロ野郎! 誰がそんな胡散臭い条件をオレたちが親切に乗るかってんだよ、黙って聞いてりゃあそんなの……そんなのお前たち自身が企ててる計画じゃねーかよ!💢」
ドロシア「……。きり丸……、あなた……そこまでして私たちの事を……。」
ラスウェル「サラダ。済まないが俺たちはコイツを止めなければならない、君は後何人かを連れてラヴォスの所に向かってくれ!」
うちはサラダ「でっ……、でも!!」
文淡「ラスウェル殿下。今の言葉はいい響きだったよ、私らにも混ぜろよ!」
巨峰「もう一度ベロニカに会う為にも…。俺たちは、絶対に負けない!!」
うちはサラダ「分かったわ! こうなったらあなたちの気持ちを尊重するしかないよ、でも油断はしないで? ケフカの魔法クラスは皆だって分かっている筈なんだよ?」
文淡「勿論さ。でも私らはそれを理解した上で残る事を決めたんだよ、サラダ!」
うずまきボルト「俺もこの人たちを見過ごせない。頼むサラダ、分かってくれってばさ!」
うちはサラダ「……。仕方ないわね、この場をアンタに任せるからには1つだけ言って置くよ!」
うずまきボルト「……。その1つって一体何なんだよ、サラダ?」
うちはサラダ「…。絶対に生きて……、生きて戻って来ないと本当に承知しないよ馬鹿ボルト!」
うずまきボルト「へへっ。そんなの、お互い様だっての!!」
ボルトだけじゃない、文淡と巨峰たちもケフカを止めようとしてくれているんだ。
これらの闘いの事を、以前マルティナ姫が言っていたんだ。
一緒に闘うこそが皆を守る為の戦いになり、そして自分自身の闘いでもあるんだって。
今なら分かりますよマルティナ姫、それがあなたの目指して来た道だという事も。
カワキ…そしてミツキ、私たちは此処で立ち止まっている時間はないんだよ。
残っている私たちだけでも、この先に進まなきゃ行けないんだからね!!
117話に続きます。
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