二次創作小説(新・総合)

Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.214 )
日時: 2022/06/22 08:35
名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)

第118話「その後の仲間たちの様子①」

【FF5の世界 リックスの村】

カンカンカン カンカンカン……

???「お〜いカワキ。こっちの方に木材の付け足しを頼むぜ?」
カワキ「ああっ!」
ハッサン「おっ。いい返事じゃねぇか、気に入ったぜ!!」
???「……………」
巨峰「よしっ。俺も……、この村の復興支援に…全力で取り組む!!」
文淡ブンタン「そうだね。あっ……、バッツにティナたち! あの長い戦い以降あまりゆっくりしていなかっただろ? アンタらが戻るまでには復興支援を終わらせるからさ、3人で暫く羽根を伸ばして来なよ」
ティナ「えっ……。でっ……、でも!!」
カワキ「大丈夫だ。こっちにはイワベエもいるし、イサリもいてくれるからな!」
船戸イサリ「そうです。此処は安心して私たちにお任せ下さい!!」
バッツ「……。そうだなぁ、此処はお言葉に甘えて貰うしかないよな!」
ティナ「ええ。モブリズに行く前にグランシェルトに寄らせて?」
バッツ「いいぜ。ただし、先に俺たちが行くべき場所と言えば……?」
ティナ「カントー地方のマサラタウン、だね? ふふふっ!」
バッツ「おっ、分かって来てるじゃねーかティナ!」

本当に、あいつらはあの闘いを通じて此処まで成長して行ったんだな。
俺たちが村を離れると最初から察していたように、目の前にはボルトとイカダがいたんだ。
イカダはあの頃の面影から切り離し、今はボルトがいる木ノ葉で一緒に生活をしているらしい。
2人が乗って来た乗り物は、戦艦ハルバードと言う乗り物だったんだ。

【戦艦ハルバード内】

バッツ「…………」
船戸イカダ「おいおい。ラヴォスとの闘いの時は全然平気だった割の癖に、今も高所恐怖症は継続かよ……(汗)」
バッツ「無理なんだよ。海の中に潜れる潜水艦系ならまだ平気だけど、高い所とかを行き来するような乗り物は………どうしても俺には無理なの!!」
船戸イカダ「…………。こりゃあ、ティナ姉ちゃんの苦労も絶えないよな……」
バッツ「……………」

仕方ねぇだろ、急に克服しろって言う方が無理なんだからよ。
母さんが逝く前の日だったな、当時の幼馴染と遊んだ出来事は。
あの頃は幼馴染がかくれんぼの鬼を担当していて、幼い俺は見つからない場所に隠れた事があったんだよな。
だけどそれが高い場所とは知らず、あの頃の俺は無意識に登っていたかも知れない気がするよ。

スッ………

バッツ「……。イカダ?」
船戸イカダ「ありがとうバッツ。俺たち……、この長い旅であんたや皆に会えて嬉しかったよ!」
バッツ「………。別に俺はお前を許してないけどな、前までのお前がどんな野郎だったのかもフナムシやお前の姉ちゃんから少しずつ聞いてるよ…」
船戸イカダ「…。そうか、今までの俺の事は聞いてるのか……」
バッツ「……………。なあ、聞いてもいいか?」
船戸イカダ「んっ?」
バッツ「……。お前はさ、今までの頃は本当に……闘わなくて良かったのか?」
船戸イカダ「…。あの頃は姉ちゃんがいてくれたからな、当時の俺は一族という身分を隠してまでカジキ親方の弟子を暫くの間……やっていたんだよ…」
バッツ「…………」
船戸イカダ「いつかイサリから聞いてたんだろ? この奇襲作戦さえ上手くいけば、俺は闘わなくて済むと……」
バッツ「そんな事をしてもよ……、それでいなくなった奴らが本当に浮かばれるって言うのか?」
船戸イカダ「…。違うんだよバッツ、あの戦争を巻き起こしたのは俺じゃなくて父上なんだよ! まだ幼かった俺は母上の事すらあまり覚えていなくて、いつも兄さんには酷い言われようだったんだよ…」
バッツ「…………」
船戸イカダ「…………」
バッツ「…。それでさ、お前はこれからボルトとどう過ごして行くんだよ?」
船戸イカダ「……。カワキのように強い忍び自体になるかはまだ分からないけどさ、今はボルトやサラダたちがいる火の国がどんな感じなのかをしっかり把握して行きたいんだ!!」
バッツ「そうか。よくは分からねぇけど、今は焦らずにゆっくりずつやって行けよな? イカダ!!」
船戸イカダ「ああ。此処まで俺の話を聞いてくれてありがとうな、バッツ!!」

何だかんだ言いながらも、俺たちの絆は変わらないな。
それを黙って見届けているティナとボルトもまた、お互いを見ながら笑い合っている。
時にはそんな2人の間に、アレが……ゴキブリがボルトとティナの間に忍び込んではかなりパニックになって船の先に逃げてしまう姿も度々あったんだ。
そんな姿を見てしまったイカダと俺は、思わず涙が出る程に笑ってしまう貴重な光景その物だったんだよなぁ。
そう言えばリュウの奴も、アイツが苦手って前に言ってたからあまり気にしないで置くかな。

119話に続きます。

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