二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.221 )
- 日時: 2022/06/25 11:41
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※ごめんなさい、本当ならこの辺りから最終回を描きたい所ですけど……もう少しだけ続けるので……もう暫くお付き合い下さい。
第124話「囚われたティナ」
【戦艦ハルバード 艦内】
ズボッ………
ティナ「えっ?! な、何っ…。これは!?」
船戸コブナ「なっ……、ティナ様?!」
うずまきボルト「待てコブナ、こいつは…触手だってばさ!!」
船戸コブナ「…………ッ!!!」
思い出した、俺……これに似た出来事を以前スコール様から聞いた事がある。
標的となる魔力の高い女性が狙われた時、それは自分より強い騎士の名を呼ぶ必要があると。
それは、今のティナ様と同じように強い魔力の持ち主と言えば……デリングシティの令嬢、リノア・ハーティリー様。
下の名であるハーティリーは確か、母型の性だとスコール様が仰っていたぞ。
スッ………
ティナ「……ハァ……ハァ……。こ……、コブナくん………」
船戸コブナ「ティナ様?」
ティナ「大丈夫…。私は……、この先で待っているから!!」
船戸コブナ「そんな……。ティナ様………、ティナ様ーーーー!!!」
うずまきボルト「……ッ!! コブナ、すぐにこの事をバッツの兄ちゃんとイカダに知らせろ!」
船戸コブナ「えっ?! でっ……、でもボルト!!」
うずまきボルト「いいから俺に構うな。俺もその間此処に残ってティナの姉ちゃんを助ける方法を考えて置くから、コブナは早く兄ちゃんたちに伝えてくれってばさ!!」
船戸コブナ「……。分かった、此処は頼んだぞボルト!!」
うずまきボルト「ああっ!!」
そうだ、これは絶体絶命以前の象徴なんだ。
あの憎しみの渦でも、ボルトは震える俺の手を優しく包んでくれた。
でも……違うんだよボルト、本当に悪いって思ったのはお前じゃない……俺だったんだよ。
それでもあの頃ボルトが言ったことは、事実だったんだ!
ゴカイがイカダ様に聞いていたよな、何でボルトを助けたと。
自らを犠牲にする、そんな強気な事を本気で言うなんて……お前は本当に大馬鹿野郎だよボルト!!
【コックピット】
バァァン
船戸イカダ「………コブナ?」
船戸コブナ「ハァ………、ハァ………ハァ………」
バッツ「どうしたんだよコブナ。ボルトたちと一緒じゃなかったのか?」
船戸コブナ「ハァ………ハァ………、た………助けて……下さい……!!」
船戸イカダ「………ッ!!!」
バッツ「……ッ!! ま、まさか……。おいコブナ、俺の恋人に何かあったのか?!」
船戸コブナ「ごめんなさい……。俺たちが付いていながら……ティナ様を…。でもティナ様は笑って俺に言っていました、この戦艦内の何処かで俺たちが来る事を信じて待っていると……」
バッツ「……。ティナ………」
船戸イカダ「…。心臓部だ、もしかしたらティナ様は厄介な奴に絡まれてその心臓部に連れ去られたに違いないぞ!!」
船戸コブナ「はい。何かぬるんとした気色悪い奴だったけど……、確かボルトが言ってたんだ。あれは……触手だって!!」
バッツ「………ッ!!! 許せん、絶対に許さんぞ!! よくも……よくも俺の守るべき人を!!💢」
船戸コブナ「待って、落ち着いて下さいバッツ様!!」
バッツ「離せコブナ。俺はこんなにも怒りに理性を失った事はないんだよ!!」
船戸イカダ「………。バッツ………」
???「やれやれ。そうやって血圧を上げ過ぎると、今度は貴様自身の理性を失うぞバッツよ!」
船戸コブナ「あっ………、あなた様は?!」
船戸イカダ「ラーハルト、どうして此処に?」
ラーハルト「そんなの決まっている。俺は勇者ダイ様からの伝令で、お前たちの力になれとの仰せでこうして参上したのだ!」
船戸イカダ「…。つまりさっきまでコブナがいた所にボルトが残って、1人でティナ様を助ける為の対策を考えていると言うことは…?」
バッツ「ああ。もしかしたら、ボルトも危ない可能性があるぞ!」
船戸イカダ「焦る時間は俺たちには一切ない。すぐにボルトと合流し、ティナ様を助けに行こう!!」
全員『ああ(はい/うむ)!!』
ボルト……、お前がその場に残ったのは俺たちを信じて待つ為なんだよな。
忘れもしないさ、あの頃の事は今でも覚えているよ。
もしボルトがああして俺たちを止めてくれなかったら、今の俺たちはなかった。
そしてサラダにも言われたよ、この闘いをこれ以上続けるだけでも更なる犠牲者が増えるだけだと。
確かにあの時の2人の言葉には、嘘偽りもなかったよ。
もう一度だけ例を言わせてくれ、あの時は俺たちを止めてくれて本当にありがとうなボルト!!
125話に続きます。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪