二次創作小説(新・総合)
- Re: 戦士たちの愉快な日々2 ( No.224 )
- 日時: 2022/06/26 13:27
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※今回はまさかの憂鬱展開全開になりますので、かなりの涙腺崩壊になる覚悟でハンカチを持参しながら読者の皆様はスタンバイしていて下さい。
第127話「2人の決意 中編」
【ネイル村 戦士・ロカの墓前】
???「……………」
???「……。ダイ………」
何かしら、今のダイから感じるこの感覚は。
無理もないわね、この村に例の2人が来たのは少し前だったから。
この村付近で湧き出るモンスターは減って来ても、それでもダイは何処か遠くを見ている。
その闘気はまるで、あの頃のバーンを倒すと言う強い決意の籠った闘気だったわ。
???「勇者ダイ!!」
ダイ「ナギか…。どうかしたの?」
ナギ「……。どうして……? どうして引き止めようとしなかったの?」
ダイ「……。今の俺だとこんな決断しか下せない、でも…それでも彼らは俺やマァムにこう言ってくれたんだ!」
ナギ「…。彼らは君に、何て言ってたの?」
ダイ「…。『ダイ。俺やリノアにもしもや万が一の事があっても、俺とリノアの為に決して絶望しては駄目なんだ。今まで俺たちはあんたたちには沢山助けられて来た! だからダイ……、今回ばかりは俺たちに守らせて欲しい!!』……。そう言ってたんだ!!」
ナギ「……。そんな……、じゃあ……君たちやボク達のために彼らは命を掛けようと……」
ダイ「…。どうしたらいいの? どう答えたらよかったんだよ、俺は…ッ!!」
マァム「……。ダイ、彼らはそれを十分に分かっていたのよ。この方法じゃないと、無駄な犠牲者を出すだけだって事に一足早く気付いたんだわ!」
ダイ「……ッ!!!」
じゃあ、自ら犠牲になる事も前から決めていたって事になるの。
だからって何で今までそんな事を言わなかったんだよ、スコール!!
ラヴォスと闘う時だって、俺はマァムの笑顔を沢山見たくて頑張って来たのに。
どうして勝手な事をして、こんな作戦に出向いたりしたんだよ!!
俺はもう……、もう嫌なんだよ!!
こんな決意しか出来ないなら、俺がマァムや2人を守る為に命を投げ出した方がいい!!
ぽすっ………
ダイ「……。えっ……?」
???「済まないダイ。それを許してしまったのは、俺の責任なんだ…」
ダイ「ヒュンケルが……。ちょっと待ってよ?!」
ヒュンケル「……。オレたちに言いたい事があるなら、今の内に思いっきり言ってくれ!!」
ダイ「…………。ねぇ、ヒュンケル……」
ヒュンケル「……? どうした、ダイ?」
ダイ「…………」
ヒュンケル「…………」
BGM設定:FF10よりいつか終わる夢(別名:ヒュンケルとダイ 〜かけがえのない2人の強い絆〜)
ダイ「……。スコールとリノアがこうなるって事、2人はいつから知ってたの?」
ヒュンケル「……。ハルバード側との通信が途切れる少し前からだ、パラデイアの世界にあるアルドールで各世界の王たちが招集をしていたのは知ってるだろ?」
ダイ「……。うん……、でもレオナは同席しなかった。その頃の自分は、ポップと式を挙げる為の準備で忙しかったからね…」
クロコダイン「恐らく。それらが理由だと思う、新たな幸せを掴む2組を守る為に……スコールとリノアは俺たちより早く気付いたんだ!」
ダイ「………。だからって、こんなの俺は絶対に認めたくないよ!!」
ヒュンケル「…。気が済むまででいい、俺の腕の中で十分に泣いてくれ…ダイ……」
ダイ「……ッ!! くっ……う う う………、うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーん!!!」
ヒュンケル「……。許せ……、お前に断りもなく許可を出してしまった俺を……どうか許してくれ……。頼む……! 頼む……、ダイ……!!」
ダイ「う う う……。良いよ……、良いんだよ……。俺が絶望しないように今まで頑張ってくれたヒュンケルは何も悪くないんだよ〜………」
ヒュンケル「………ッ!!! 本当に……、本当に済まなかった……! ダイ……ッ!!!」
ダイ「………ッ!!! うわぁぁぁぁぁぁーーーん、ヒュンケル……! ヒュンケルーーーーー!!!」
マァム「…………ッ!!!」
クロコダイン「………。 マァム……?」
マァム「……。そっ……、そんな事って……。そんな事ってありなの………?!」
クロコダイン「…………」
マァム「ねぇ……、クロコダイン……。黙ってないで! 黙ってないであなたからも何か、何か言いなさいよ!!!」
クロコダイン「…。今はヒュンケルに任せようマァム、これだけしか…これだけしか俺は言う気になれんのでな……」
マァム「……………ッ!!! そっ………、そんな………」
クロコダイン「……………」
マァム「………ッ! ダイ……、ダイッ!!!(あまりの衝撃により、かなり泣き崩れてしまう)」
本当なら……、本当なら私も今のダイと同じ事を考えていたわ。
いつかあの人が……、ネリネが私の為にこんな事を言ってたわ。
大切な人を失う痛みは1度で良いのに、この痛みは……堪えきれないって。
彼女の言う痛みとは、2人の事を指しているんだわ。
1人は元ホロウブレーカーズのリーダー、コラールと言うアイクとは少し違った浅めの青が掛かっている眼鏡を掛けたショートヘアの男性。
もう1人はきっと、フィーナの事を言っているんだわ。
こんなに泣き崩れているダイの姿を……私はただ見ているだけだなんて、本当の意味で悔しいと実感したのは生まれて初めてな気分だわ!!
128話に続きます。
最新話、更新です。
まさかの急展開です。
今作では、二度と失いたくなかった公式CPの2人であるスコリノを今回初めて失う事になります。
今回の最新話ではダイマ前提の……ヒュンダイがメインになりましたが、皆さんも皆さんで思う存分に泣いて頂けたでしょうか?
しかし、次の128話ではもしかしてですけど。
亡きアバン先生の兄弟子である不死身の男・ヒュンケルのある一言に依って、今のダイくんを立ち上がらせてくれるかも知れません。
どう立ち上がらせるのか、乞うご期待下さい。
それでは、次の更新までもう暫くお待ち下さい。
感想・アドバイスなど、いつでもOKですよ♪